JP3243402U - ハンガーカバー - Google Patents

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裕介 打越
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Abstract

【課題】 立体型乾燥機で衣服を乾燥仕上げするとき、衣服の乾燥性を損なうことなく、ハンガーの支持痕が衣服の肩部分に付くことを防止できるようにする。【解決手段】 本考案は、立体型乾燥機1で衣服2をハンガー3に吊るしたまま蒸気で蒸らし、熱風を衣服2に吹き付けて乾燥仕上げするとき、上記のハンガー3に被せて使用するカバーである。ハンガー3の両肩部分を被覆する通気質の柔軟性部材4と、この柔軟性部材4を被覆する通気質の外側部材5とで形成する。この場合、本考案は、外側部材5をメッシュ状の面状材で形成し、ハンガー3の両側端部を内包するよう外側部材5の両側端5aを袋状に形成するのが好ましい。また外側部材5は、ハンガーフック3aを通す開口5bの周りに、衣服2の襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cを備えているのが好ましい。【選択図】 図1

Description

本考案は、ハンガーカバーに関し、更に詳しくは立体型乾燥機で洗濯物としての衣服をハンガーに吊した状態で乾燥仕上げするとき、上記のハンガーに被せて使用するハンガーカバーに関するものである。
従来、洗濯物をハンガーに吊るした状態で乾燥仕上げする立体型の乾燥機としては、例えば特許文献1に記載されているトンネルフィニッシャがある。この立体型乾燥機は、洗濯物としての衣服をハンガーに掛け、このハンガーをチェーンコンベアに吊るした状態でトンネル状の通路に通し、ハンガーが通路を移動する間に蒸気を衣服に吹き付け、蒸気で蒸らした後、熱風を吹き付けて衣服を乾燥仕上げするものである。
この場合、この種の立体型乾燥機は、上記の通り、熱風を衣服に吹き付けて乾燥仕上げするため、従来、この種の仕上げ機に使用するハンガーは耐熱性の観点からワイヤー製のハンガー(以下、ワイヤーハンガーという)を使用するのが通例である。
而して、この種の乾燥仕上げ機の場合、熱風は通路内を上から下方に循環する。そのため、ワイヤーハンガーによると、特にニットなどの柔らかい衣服の場合は、ハンガーの支持痕が衣服に強く且つ明確に残り易い、という問題点があった。
その結果、従来は洗濯物を綺麗に仕上げることができず、またこの種の問題を解消するため、ワイヤーハンガー以外のハンガーを使用すると、ワイヤーハンガーの良好な熱風通気性、換言すると衣服の良好な乾燥性を得られにくい、という問題が新たに生じるものである。
実開平6-75395号公報
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って、本考案の解決しようとする技術的課題は、立体型乾燥機で衣服を乾燥仕上げするとき、衣服を吊すハンガーに被せて使用するカバーであって、衣服の乾燥性を損なうことなく、ハンガーの支持痕が衣服の肩部分に付くことを防止できるよう形成したハンガーカバーを提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち、本考案は、図1等に示されるように、立体型乾燥機1で衣服2をハンガー3に吊るしたまま蒸気で蒸らし、熱風を衣服2に吹き付けて乾燥仕上げするとき、上記のハンガー3に被せて使用するカバーであって、上記のハンガー3の両肩部分を被覆する通気質の柔軟性部材4と、この柔軟性部材4を被覆する通気質の外側部材5とで形成されている。
この場合、本考案は、上記の外側部材5がメッシュ状の面状材で形成され、ハンガー3の両側端部を内包するよう外側部材5の両側端5aが袋状に形成されているのが好ましい。
なぜならこの場合は、外側部材5がメッシュ状の面状材のため、ハンガー3に装着時に、側方に引っ張ってハンガー3の両側端部に被せると、その収縮力、復元力で外側部材5の両側端5aがハンガー3の両側端部を包み込むように取り付けでき、取り付けに特別な部材を必要とすることなく、簡単、迅速に装着できるからである。
而して、本考案のハンガーカバーは、図1B、図7等に示されるように、外側部材5が、ハンガーフック3aを通す開口5bの周りに、衣服2の襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cを備えて形成されているのが好ましい。
なぜならこれによると、襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cを備えていることにより、衣服2が熱風や振動で横に位置ずれすることを防止でき、型崩れ等に起因する皺を生じさせることなく、整然と綺麗に乾燥仕上げできるからである。
本考案は、このように立体型乾燥機で衣服をハンガーに吊るしたまま蒸気で蒸らし、熱風を衣服に吹き付けて乾燥仕上げするとき、上記のハンガーに被せて使用するカバーであって、上記のハンガーの両肩部分を被覆する通気質の柔軟性部材と、この柔軟性部材を被覆する通気質の外側部材とで形成されているものである。
従って、本考案の場合は、立体型乾燥機で衣服を乾燥仕上げするとき、衣服がニットのような柔らかな素材の場合でも、ハンガー痕が衣服の肩部分に付くことを防止できる。
またこの場合、柔軟性部材と外側部材は、共に通気質に形成されている。それ故、これによれば、ワイヤーハンガーの乾燥性の良さ等の特徴を損なうことなく、綺麗に衣服を乾燥仕上げできる。
本考案の好適な一実施形態を示し、Aは立体型乾燥機を説明するための要部側面図、Bは本考案のカバーの正面図、CはBのC―C線における断面図である。 立体型乾燥機の斜視図である。 柔軟性部材を示し、Aは平面図、Bは正面図、Cは底面図である。 外側部材を示し、Aは平面図、Bは下側から見た斜視図である。 ハンガーに柔軟性部材を取り付ける仕方を説明するための斜視図である。 外側部材の取り付けの仕方を説明するための斜視図である。 本考案のカバーをハンガーに装着した状態を示す正面図である。 本考案のカバーの使用例を説明するための正面図である。 本考案のカバーの他の実施形態を示す正面図である。 図9に係る本考案のカバーの柔軟性部材を示し、Aは平面図、Bは正面図、Cは底面図である。 図9に係る本考案のカバーの外側部材を示し、Aは平面図、Bは正面図、Cは底面図である。 図9に係る本考案のカバーにおいて、ハンガーに外側部材を取り付ける仕方を説明するための斜視図である。
以下、本考案の好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本考案は、図1等に示されるように、立体型乾燥機1で衣服2をハンガー3に吊るしたまま蒸気で蒸らし、熱風を衣服2に吹き付けて乾燥仕上げするとき、上記のハンガー3に被せて使用するカバーである。
ハンガー3は、ワイヤー製であり、本考案は、ハンガー3の両肩部分を被覆する通気質の柔軟性部材4と、この柔軟性部材4を被覆する通気質の外側部材5とで形成されている。カバーの下側は、通風性が良くなるよう開放状に形成されている。柔軟性部材4は、図3に示されるように、左右方向の中央にハンガー3のフック3aを通すための長孔4aが形成されている。なお、この実施形態の場合、上記の柔軟性部材4は、12mm厚のフェルト(ポリエステル製)で形成されている。
上記の外側部材5の両側端5aは、ハンガー3の両側端部を内包するよう袋状に形成されている。また外側部材5は、図4に示されるように、柔軟性部材4の長孔4aに対応する位置に、ハンガー3のフック3aを通すための開口5bが形成されている。外側部材5は、この実施形態では5mm厚のメッシュ状の面状材(ポリエステル製)で形成されている。
従って、ハンガー3への装着時に、使用者が外側部材5を引っ張ると、外側部材5はメッシュであるため伸ばされる。そして、ハンガー3の両側部を内包するよう被せた後、手指の力を抜くと外側部材5が収縮する。これにより外側部材5が、柔軟性部材4で覆われているハンガー3の両側部に嵌め込まれ、ハンガー3に装着されるものである。
またこの実施形態の本考案品は、図1B等に示されるように、外側部材5が、ハンガーフック3aを通す開口5bの周りに、衣服2の襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cを備えて形成されている。この箇所5cは、この実施形態では外側部材5に縫い付けられている。
衣服2は、この箇所5cにより、立体型乾燥機1内を移送されるとき、熱風や振動を受けても横に位置ずれすることなく運ばれる。従って、これによれば、位置ずれによる皺の発生や型崩れ等を来たすことがなく、衣服2を整然と綺麗に乾燥仕上げできる。
次に、この実施形態に係る本考案品を、ハンガー3に装着する場合の一例を説明する。
先ず、使用者は、図5に示されるように、柔軟性部材4の長孔4aにハンガー3のフック3aを通し、ハンガー3の一方の端部に、柔軟性部材4の片方の端を内包状に取り付ける。次に、使用者は、ハンガー3の他方の端部に、柔軟性部材4の他方の端を内包状に取り付ける。
その後、使用者は、図6に示されるように、ハンガー3のフック3aを外側部材5の開口5bに通す。外側部材5は、メッシュ状の面状材で形成され、両側端5aはハンガー3の両側端部を内包するよう袋状に形成されている。従って、使用者が外側部材5の両側端5aを側方に引っ張ると、外側部材5は伸ばされ、使用者が外側部材5の両側端5aをハンガー3の両側部に被せた後、手指の力を抜くと外側部材5が収縮し、両側端5aがハンガー3の両側部に嵌め込まれる。その結果、外側部材5が柔軟性部材4で覆われているハンガー3に装着されるものである。
而して、本考案品は、柔軟性部材4を備えているため、衣服2がニット製品等の柔らかい素材の場合でも、ワイヤーハンガー3の支持痕が衣服2に残らない。また柔軟性部材4、外側部材5とも通気質であるから、熱風が良く通り、衣服2の乾燥仕上げに支障を来たすことがない。
またこの実施形態の場合は、図1B、図7、図8に示されるように、衣服2の襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cを外側部材5が備えている。従って、立体型乾燥機1内を移送中、熱風や振動で衣服2が揺れても、衣服2の襟2aの立ち上がり部分2bが、上記の箇所5cで受け止められる。その結果、衣服2は位置ずれすることなく円滑に移送されるから、これによると、衣服2は型崩れすることなく、綺麗に乾燥仕上げされる。
以上の処において、本考案の場合、上記の柔軟性部材4や外側部材5の厚みや材質等は任意である。また柔軟性部材4や外側部材5は、縫製等の手段により結合されているのでも良い。
また本考案のカバーは、襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cの高さや厚み等は任意である。また本考案品は、図9に示されるように、上記の箇所5cが省略されているのでも良い。
図9に示される実施形態の本考案品は、襟2aの立ち上がり部分2bが当接する箇所5cが省略されている以外は上例と同様である。即ち、柔軟性部材4と外側部材5とで形成され、ハンガー3への装着の仕方も同様である。従って、図1B等に示す本考案品と同一箇所、同一部材には同一の番号を付し、詳しい説明は省略する。
1 立体型乾燥機
2 衣服
3 ハンガー
4 柔軟性部材
5 外側部材

Claims (3)

  1. 立体型乾燥機で衣服をハンガーに吊るしたまま蒸気で蒸らし、熱風を衣服に吹き付けて乾燥仕上げするとき、上記のハンガーに被せて使用するカバーであって、上記のハンガーの両肩部分を被覆する通気質の柔軟性部材と、この柔軟性部材を被覆する通気質の外側部材とで形成されていることを特徴とするハンガーカバー。
  2. 請求項1記載のハンガーカバーであって、外側部材がメッシュ状の面状材で形成され、ハンガーの両肩部分の端部に対応する柔軟性部材の両側部分を内包するよう外側部材の両側が袋状に形成されていることを特徴とするハンガーカバー。
  3. 請求項1又は2記載のハンガーカバーであって、外側部材が、ハンガーフックを通す開口の周りに、衣服の襟の立ち上がり部分が当接する箇所を備えて形成されていることを特徴とするハンガーカバー。
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