JP3241782B2 - 断熱材の製造方法 - Google Patents
断熱材の製造方法Info
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- JP3241782B2 JP3241782B2 JP01466692A JP1466692A JP3241782B2 JP 3241782 B2 JP3241782 B2 JP 3241782B2 JP 01466692 A JP01466692 A JP 01466692A JP 1466692 A JP1466692 A JP 1466692A JP 3241782 B2 JP3241782 B2 JP 3241782B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、冷凍庫、温蔵
庫、冷凍プレハブ、携帯用冷蔵庫等の断熱箱体に使用さ
れる断熱効果に優れた断熱材の製造方法に関する。
庫、冷凍プレハブ、携帯用冷蔵庫等の断熱箱体に使用さ
れる断熱効果に優れた断熱材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫、冷凍庫、温蔵庫、冷凍プレハブ
または携帯用冷蔵庫等において、断熱箱体に使用される
断熱材はその性能を支える重要な構成材料である。特に
近年家庭用冷蔵庫等においてはその貯蔵容量の増大化に
ともない大容量の冷蔵庫に対する要望が高まっている。
または携帯用冷蔵庫等において、断熱箱体に使用される
断熱材はその性能を支える重要な構成材料である。特に
近年家庭用冷蔵庫等においてはその貯蔵容量の増大化に
ともない大容量の冷蔵庫に対する要望が高まっている。
【0003】一方住宅の規模は欧米各国に比べて未だ十
分でなく、したがって極めて限られた床面積を有効に活
用するためには高い内容積効率を有する大容量の冷蔵庫
が要望されている。これらの要求に応えるために従来よ
り、一般的に冷蔵庫等の保温、保冷用の断熱材として
は、例えば特開昭58−50392号公報、同58−5
0394号公報にみられるように発泡パ−ライトのよう
な無機質の粉末(断熱材)をプラスチック積層フィルム
からなる袋に充填し、真空脱気し、密封した断熱材が使
用されている。
分でなく、したがって極めて限られた床面積を有効に活
用するためには高い内容積効率を有する大容量の冷蔵庫
が要望されている。これらの要求に応えるために従来よ
り、一般的に冷蔵庫等の保温、保冷用の断熱材として
は、例えば特開昭58−50392号公報、同58−5
0394号公報にみられるように発泡パ−ライトのよう
な無機質の粉末(断熱材)をプラスチック積層フィルム
からなる袋に充填し、真空脱気し、密封した断熱材が使
用されている。
【0004】また断熱体の保温、保冷効果を高めるため
に珪藻土、ガラス繊維等の中空球殻状粉末等の無機質断
熱材と硬質ポリウレタンフォ−ム等の有機質断熱材とを
複合した構成を有する断熱体が特開昭58−10637
4号公報、同59−142135号公報等に開示されて
おり、特に最近では特開昭63−189771号公報や
特開平02−72295号公報等に見られるように連続
気泡構造の樹脂発泡体を真空断熱材の芯材とし、真空度
を0.1〜0.01mmHg程度とすることによって高い断
熱性を得た断熱材を使用した例が開示されている。
に珪藻土、ガラス繊維等の中空球殻状粉末等の無機質断
熱材と硬質ポリウレタンフォ−ム等の有機質断熱材とを
複合した構成を有する断熱体が特開昭58−10637
4号公報、同59−142135号公報等に開示されて
おり、特に最近では特開昭63−189771号公報や
特開平02−72295号公報等に見られるように連続
気泡構造の樹脂発泡体を真空断熱材の芯材とし、真空度
を0.1〜0.01mmHg程度とすることによって高い断
熱性を得た断熱材を使用した例が開示されている。
【0005】図3は従来の断熱材の製造方法を説明する
ものであり、図に示すように硬質ポリウレタン樹脂等の
発泡樹脂1は箱体2の内部にあって硬化反応時独立また
は連続気泡3を多数形成しながら膨張し、箱体2に充満
して断熱材4を構成する。5は硬化反応時箱体2の壁に
沿って、または断熱材4の上面に必然的に形成されるス
キン層である。
ものであり、図に示すように硬質ポリウレタン樹脂等の
発泡樹脂1は箱体2の内部にあって硬化反応時独立また
は連続気泡3を多数形成しながら膨張し、箱体2に充満
して断熱材4を構成する。5は硬化反応時箱体2の壁に
沿って、または断熱材4の上面に必然的に形成されるス
キン層である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の製造方法による断熱材では、無機質断熱材と硬質ポリ
ウレタンフォ−ムとによる2重構造断熱体のように複雑
な構造のためコストが高くなるという課題や硬質ポリウ
レタン樹脂等の発泡樹脂1を箱体2の内部で反応、発泡
させることにより箱体2との接触面側にスキン層5を生
じ、このスキン層5はその内部に気泡を形成していない
樹脂層であるため断熱性に劣るというような課題があっ
た。したがって真空断熱材に用いる場合にはこのスキン
層5を切除して使用するため切除作業という手間がかか
るとともに材料に無駄が出るといった課題も生じた。
の製造方法による断熱材では、無機質断熱材と硬質ポリ
ウレタンフォ−ムとによる2重構造断熱体のように複雑
な構造のためコストが高くなるという課題や硬質ポリウ
レタン樹脂等の発泡樹脂1を箱体2の内部で反応、発泡
させることにより箱体2との接触面側にスキン層5を生
じ、このスキン層5はその内部に気泡を形成していない
樹脂層であるため断熱性に劣るというような課題があっ
た。したがって真空断熱材に用いる場合にはこのスキン
層5を切除して使用するため切除作業という手間がかか
るとともに材料に無駄が出るといった課題も生じた。
【0007】本発明は上記課題を解決するものであり、
容積断熱効率に優れ、かつ材料を有効に活用することが
できる断熱材の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
容積断熱効率に優れ、かつ材料を有効に活用することが
できる断熱材の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、底面に通気性底部を備え側面に通気性壁体
を備え上面に開口部を有した通気性のある容器と、前記
通気性のある容器に外接し前記通気性のある容器の前記
開口部の上側と前記通気性底部の下側と前記通気性壁体
の外周側にそれぞれ圧力調整可能な圧力調整室を形成す
る減圧容器とを用い、硬化反応時に連通気泡を形成する
発泡性樹脂を前記通気性のある容器内に充填し、硬化反
応の開始と同時に前記通気性のある容器の前記開口部の
上側の圧力調整室内の圧力と前記通気性底部の下側の圧
力調整室内の圧力と前記通気性壁体の外周側の圧力調整
室内の圧力とを調節するのである。
するために、底面に通気性底部を備え側面に通気性壁体
を備え上面に開口部を有した通気性のある容器と、前記
通気性のある容器に外接し前記通気性のある容器の前記
開口部の上側と前記通気性底部の下側と前記通気性壁体
の外周側にそれぞれ圧力調整可能な圧力調整室を形成す
る減圧容器とを用い、硬化反応時に連通気泡を形成する
発泡性樹脂を前記通気性のある容器内に充填し、硬化反
応の開始と同時に前記通気性のある容器の前記開口部の
上側の圧力調整室内の圧力と前記通気性底部の下側の圧
力調整室内の圧力と前記通気性壁体の外周側の圧力調整
室内の圧力とを調節するのである。
【0009】
【作用】したがって本発明によれば、底面に通気性底部
を備え側面に通気性壁体を備え上面に開口部を有した通
気性のある容器と、前記通気性のある容器に外接し前記
通気性のある容器の前記開口部の上側と前記通気性底部
の下側と前記通気性壁体の外周側にそれぞれ圧力調整可
能な圧力調整室を形成する減圧容器とを用い、硬化反応
時に連通気泡を形成する発泡性樹脂を前記通気性のある
容器内に充填し、硬化反応の開始と同時に前記通気性の
ある容器の前記開口部の上側の圧力調整室内の圧力と前
記通気性底部の下側の圧力調整室内の圧力と前記通気性
壁体の外周側の圧力調整室内の圧力とを調節することに
よって、得られた断熱材の内部に任意の形状を有する連
通空泡を形成することができる。また容器の形状を任意
に変更すること、または通気性壁体の外周側の圧力調整
室内の圧力が、容器の開口部の上側の圧力調整室内の圧
力及び通気性底部の下側の圧力調整室内の圧力と異なる
ようにすることによって発泡性樹脂の内部に形成された
連通空泡に任意の寸法の長軸と短軸とを与えることがで
きる。さらに容器が通気性であるために形成された発泡
性樹脂の外部に生じるスキン層を防止、または少なくと
もそのスキン層の厚さをきわめて薄くすることができ、
材料の有効活用が可能となる。
を備え側面に通気性壁体を備え上面に開口部を有した通
気性のある容器と、前記通気性のある容器に外接し前記
通気性のある容器の前記開口部の上側と前記通気性底部
の下側と前記通気性壁体の外周側にそれぞれ圧力調整可
能な圧力調整室を形成する減圧容器とを用い、硬化反応
時に連通気泡を形成する発泡性樹脂を前記通気性のある
容器内に充填し、硬化反応の開始と同時に前記通気性の
ある容器の前記開口部の上側の圧力調整室内の圧力と前
記通気性底部の下側の圧力調整室内の圧力と前記通気性
壁体の外周側の圧力調整室内の圧力とを調節することに
よって、得られた断熱材の内部に任意の形状を有する連
通空泡を形成することができる。また容器の形状を任意
に変更すること、または通気性壁体の外周側の圧力調整
室内の圧力が、容器の開口部の上側の圧力調整室内の圧
力及び通気性底部の下側の圧力調整室内の圧力と異なる
ようにすることによって発泡性樹脂の内部に形成された
連通空泡に任意の寸法の長軸と短軸とを与えることがで
きる。さらに容器が通気性であるために形成された発泡
性樹脂の外部に生じるスキン層を防止、または少なくと
もそのスキン層の厚さをきわめて薄くすることができ、
材料の有効活用が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面ととも
に説明する。
に説明する。
【0011】図1、図2は本発明の一実施例における断
熱材の製造方法を説明するものであり、図において、6
は上面に開口部7を有し底面に通気性底部8を備え側面
に通気性壁体9を備えた通気性のある容器であって、そ
の容器6の内部に硬質ポリウレタン樹脂等よりなる発泡
性樹脂10が開口部7から充填される。つぎに硬化反応
温度に維持しながらその硬質ポリウレタン樹脂10の重
合反応を促進させることによって連通空泡11を多数硬
質ポリウレタン樹脂10の内部に形成させ、断熱材12
を得る。
熱材の製造方法を説明するものであり、図において、6
は上面に開口部7を有し底面に通気性底部8を備え側面
に通気性壁体9を備えた通気性のある容器であって、そ
の容器6の内部に硬質ポリウレタン樹脂等よりなる発泡
性樹脂10が開口部7から充填される。つぎに硬化反応
温度に維持しながらその硬質ポリウレタン樹脂10の重
合反応を促進させることによって連通空泡11を多数硬
質ポリウレタン樹脂10の内部に形成させ、断熱材12
を得る。
【0012】上記の製造方法において容器6は、容器6
に外接して容器6の開口部7の上側と通気性底部8の下
側に圧力調整可能な圧力調整室13を形成し通気性壁体
9の外周側に圧力調整可能な圧力調整室14を形成する
減圧容器15の中に置かれ、容器6の開口部7の上側と
通気性底部8の下側に接する圧力調整室13内は圧力T
1、通気性壁体9の外周側に接する圧力調整室14内は
圧力T2をそれぞれ印加することができ、またT1、T2
は任意の圧力に制御することが可能である。したがって
硬化反応中の硬質ポリウレタン樹脂10は連通空泡11
を形成しながら膨張する過程で開口部7と通気性底部8
側には圧力T1、通気性壁体9側には圧力T2というよう
にたとえばT1、T2が減圧の場合、異なる吸引力を受け
ることとなり、その減圧度によって任意の長軸と短軸を
連通気泡11に与えることができる。
に外接して容器6の開口部7の上側と通気性底部8の下
側に圧力調整可能な圧力調整室13を形成し通気性壁体
9の外周側に圧力調整可能な圧力調整室14を形成する
減圧容器15の中に置かれ、容器6の開口部7の上側と
通気性底部8の下側に接する圧力調整室13内は圧力T
1、通気性壁体9の外周側に接する圧力調整室14内は
圧力T2をそれぞれ印加することができ、またT1、T2
は任意の圧力に制御することが可能である。したがって
硬化反応中の硬質ポリウレタン樹脂10は連通空泡11
を形成しながら膨張する過程で開口部7と通気性底部8
側には圧力T1、通気性壁体9側には圧力T2というよう
にたとえばT1、T2が減圧の場合、異なる吸引力を受け
ることとなり、その減圧度によって任意の長軸と短軸を
連通気泡11に与えることができる。
【0013】図1は本発明の第1の実施例において得ら
れる断熱材12を示すものであり、この場合通気性壁体
9の高さhと通気性底部8の長さl、および容器6の開
口部7の上側と通気性底部8の下側に接する圧力調整室
13の圧力T1と通気性壁体9の外周側に接する圧力調
整室14の圧力T2との関係は、それぞれh>l,T1>
T2となっており、したがって連通空泡11は開口部7
方向(上下方向)に長軸、通気性壁体9方向(水平方
向)に短軸を有する形状で形成されている。このように
上記実施例によれば、底面に通気性底部8を備え側面に
通気性壁体9を備え上面に開口部7を有し通気性壁体9
の高さhを通気性底部8の長さlよりも大きくした通気
性のある容器6と、通気性のある容器6に外接し通気性
のある容器6の開口部7の上側と通気性底部8の下側に
圧力調整可能な圧力調整室13を形成し通気性壁体9の
外周側に圧力調整可能な圧力調整室14を形成する減圧
容器15とを用い、硬化反応時に連通気泡を形成する硬
質ポリウレタン樹脂等よりなる発泡性樹脂10を通気性
のある容器6内に充填し、硬化反応の開始と同時に通気
性のある容器6の開口部7の上側の圧力調整室13内の
圧力T 1 と通気性底部8の下側の圧力調整室13内の圧
力T 1 と通気性壁体9の外周側の圧力調整室14内の圧
力T 2 とを、圧力T 1 と圧力T 2 とが共に負圧で、T 1 >T
2 となるように調節しているために、開口部7方向(上
下方向)に長軸を有する連通空泡11を多数形成した断
熱材12を得ることができる。
れる断熱材12を示すものであり、この場合通気性壁体
9の高さhと通気性底部8の長さl、および容器6の開
口部7の上側と通気性底部8の下側に接する圧力調整室
13の圧力T1と通気性壁体9の外周側に接する圧力調
整室14の圧力T2との関係は、それぞれh>l,T1>
T2となっており、したがって連通空泡11は開口部7
方向(上下方向)に長軸、通気性壁体9方向(水平方
向)に短軸を有する形状で形成されている。このように
上記実施例によれば、底面に通気性底部8を備え側面に
通気性壁体9を備え上面に開口部7を有し通気性壁体9
の高さhを通気性底部8の長さlよりも大きくした通気
性のある容器6と、通気性のある容器6に外接し通気性
のある容器6の開口部7の上側と通気性底部8の下側に
圧力調整可能な圧力調整室13を形成し通気性壁体9の
外周側に圧力調整可能な圧力調整室14を形成する減圧
容器15とを用い、硬化反応時に連通気泡を形成する硬
質ポリウレタン樹脂等よりなる発泡性樹脂10を通気性
のある容器6内に充填し、硬化反応の開始と同時に通気
性のある容器6の開口部7の上側の圧力調整室13内の
圧力T 1 と通気性底部8の下側の圧力調整室13内の圧
力T 1 と通気性壁体9の外周側の圧力調整室14内の圧
力T 2 とを、圧力T 1 と圧力T 2 とが共に負圧で、T 1 >T
2 となるように調節しているために、開口部7方向(上
下方向)に長軸を有する連通空泡11を多数形成した断
熱材12を得ることができる。
【0014】つぎに図2は本発明の第2の実施例におい
て得られる断熱材12を示すものであり、この場合同じ
くhとl,T1とT2との関係はh<l,T1<T2とな
り、したがって連通空泡11は通気性壁体9方向に長
軸、開口部7方向に短軸を有する形状で形成される。ま
た断熱材12が接触している通気性底部8、通気性壁体
9の部分は反応硬化中に常に減圧されているために連通
空泡が形成できていない、いわゆるスキン層が生じない
か、または生じてもきわめて薄い膜となって材料の無駄
をなくすことができる。
て得られる断熱材12を示すものであり、この場合同じ
くhとl,T1とT2との関係はh<l,T1<T2とな
り、したがって連通空泡11は通気性壁体9方向に長
軸、開口部7方向に短軸を有する形状で形成される。ま
た断熱材12が接触している通気性底部8、通気性壁体
9の部分は反応硬化中に常に減圧されているために連通
空泡が形成できていない、いわゆるスキン層が生じない
か、または生じてもきわめて薄い膜となって材料の無駄
をなくすことができる。
【0015】なお、連通空泡11の長軸、短軸の大きさ
はhとl,T1とT2の関係をそれぞれ変化させることに
よって制御することが可能である。また上記実施例はT
1、T2が負圧の場合について説明したが、T1、T2がと
もに異なる正圧または一方が正圧、他方が負圧として圧
力差を制御することも可能であり、その条件は発泡性樹
脂10の成分組成または硬化反応条件、粘度等の物理条
件によって決定される。
はhとl,T1とT2の関係をそれぞれ変化させることに
よって制御することが可能である。また上記実施例はT
1、T2が負圧の場合について説明したが、T1、T2がと
もに異なる正圧または一方が正圧、他方が負圧として圧
力差を制御することも可能であり、その条件は発泡性樹
脂10の成分組成または硬化反応条件、粘度等の物理条
件によって決定される。
【0016】なお、本件特許出願人の出願に係る特公昭
63−61589号公報に記載しているように、発泡性
樹脂10の成分組成として有機ポリイソシアネ−ト等よ
りなる硬質ポリウレタン樹脂を主成分とし、その他の成
分としてポリオ−ル、触媒、発泡剤、気泡連通化剤およ
び整泡剤とシリコ−ン系界面活性剤とを混合して用いる
ことにより、より簡単に連通空泡11を得ることができ
る。
63−61589号公報に記載しているように、発泡性
樹脂10の成分組成として有機ポリイソシアネ−ト等よ
りなる硬質ポリウレタン樹脂を主成分とし、その他の成
分としてポリオ−ル、触媒、発泡剤、気泡連通化剤およ
び整泡剤とシリコ−ン系界面活性剤とを混合して用いる
ことにより、より簡単に連通空泡11を得ることができ
る。
【0017】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明
は、底面に通気性底部を備え側面に通気性壁体を備え上
面に開口部を有した通気性のある容器と、前記通気性の
ある容器に外接し前記通気性のある容器の前記開口部の
上側と前記通気性底部の下側と前記通気性壁体の外周側
にそれぞれ圧力調整可能な圧力調整室を形成する減圧容
器とを用い、硬化反応時に連通気泡を形成する発泡性樹
脂を前記通気性のある容器内に充填し、硬化反応の開始
と同時に前記通気性のある容器の前記開口部の上側の圧
力調整室内の圧力と前記通気性底部の下側の圧力調整室
内の圧力と前記通気性壁体の外周側の圧力調整室内の圧
力とを調節することにより、得られる断熱材に長軸と短
軸を有する多数の連通空泡を形成するものであり、断熱
材として利用できないスキン層の形成を防止、または抑
制することができるため材料の有効利用が可能となると
ともに、保温効果に優れた断熱材を製造することができ
る。
は、底面に通気性底部を備え側面に通気性壁体を備え上
面に開口部を有した通気性のある容器と、前記通気性の
ある容器に外接し前記通気性のある容器の前記開口部の
上側と前記通気性底部の下側と前記通気性壁体の外周側
にそれぞれ圧力調整可能な圧力調整室を形成する減圧容
器とを用い、硬化反応時に連通気泡を形成する発泡性樹
脂を前記通気性のある容器内に充填し、硬化反応の開始
と同時に前記通気性のある容器の前記開口部の上側の圧
力調整室内の圧力と前記通気性底部の下側の圧力調整室
内の圧力と前記通気性壁体の外周側の圧力調整室内の圧
力とを調節することにより、得られる断熱材に長軸と短
軸を有する多数の連通空泡を形成するものであり、断熱
材として利用できないスキン層の形成を防止、または抑
制することができるため材料の有効利用が可能となると
ともに、保温効果に優れた断熱材を製造することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施例における断熱材の製造方
法を説明するための断面図
法を説明するための断面図
【図2】同第2の実施例における断熱材の製造方法を説
明するための断面図
明するための断面図
【図3】従来の断熱材の製造方法を説明するための断面
図
図
6 容器 7 開口部 8 通気性底部 9 通気性壁体 10 硬質ポリウレタン樹脂(発泡性樹脂) 11 連通空泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:00 B29L 31:00 (56)参考文献 特開 昭62−147275(JP,A) 特開 平5−185440(JP,A) 特開 平5−65990(JP,A) 特開 平5−60292(JP,A) 特開 平2−80893(JP,A) 特開 平1−189479(JP,A) 実開 平1−52712(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/00 - 39/44 B29C 33/00 - 33/10 B29C 33/38 - 33/42 C08J 9/00 - 9/14
Claims (4)
- 【請求項1】 底面に通気性底部を備え側面に通気性壁
体を備え上面に開口部を有した通気性のある容器と、前
記通気性のある容器に外接し前記通気性のある容器の前
記開口部の上側と前記通気性底部の下側と前記通気性壁
体の外周側にそれぞれ圧力調整可能な圧力調整室を形成
する減圧容器とを用い、 硬化反応時に連通気泡を形成する発泡性樹脂を前記通気
性のある容器内に充填し、 硬化反応の開始と同時に前記通気性のある容器の前記開
口部の上側の圧力調整室内の圧力と前記通気性底部の下
側の圧力調整室内の圧力と前記通気性壁体の外周側の圧
力調整室内の圧力とを調節することを特徴とする 断熱材
の製造方法。 - 【請求項2】 連通空泡が長軸と短軸を有する形状であ
る請求項1記載の断熱材の製造方法。 - 【請求項3】 通気性壁体の外周側の圧力調整室内の圧
力が、通気性のある容器の開口部の上側の圧力調整室内
の圧力及び通気性底部の下側の圧力調整室内の圧力と異
なる請求項1または2記載の断熱材の製造方法。 - 【請求項4】 発泡性樹脂の主成分が硬質ポリウレタン
樹脂である請求項1から3のいずれか一項記載の断熱材
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01466692A JP3241782B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 断熱材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01466692A JP3241782B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 断熱材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05200760A JPH05200760A (ja) | 1993-08-10 |
JP3241782B2 true JP3241782B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=11867540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01466692A Expired - Fee Related JP3241782B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 断熱材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3241782B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100324520B1 (ko) * | 1999-07-09 | 2002-02-16 | 구자홍 | 진공단열재 코어의 제조방법 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP01466692A patent/JP3241782B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05200760A (ja) | 1993-08-10 |
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