JP3241691B2 - 垂木又は隅木の整列装置及び垂木又は隅木の整列器具並びに垂木又は隅木の整列方法 - Google Patents
垂木又は隅木の整列装置及び垂木又は隅木の整列器具並びに垂木又は隅木の整列方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の屋根
を構成する垂木又は隅木を軒桁から所定の突出長さ及び
勾配で突出させて整列させる垂木又は隅木の整列装置及
びこの整列装置に用いられる整列器具並びにこの整列装
置を用いた整列方法に関し、特に、予め所定の長さに加
工(プレカット工法)された垂木又は隅木を整列させる
装置、器具、方法の改良に関するものである。
を構成する垂木又は隅木を軒桁から所定の突出長さ及び
勾配で突出させて整列させる垂木又は隅木の整列装置及
びこの整列装置に用いられる整列器具並びにこの整列装
置を用いた整列方法に関し、特に、予め所定の長さに加
工(プレカット工法)された垂木又は隅木を整列させる
装置、器具、方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木造建築物において軒桁に垂木又は隅木
を設置して屋根を構築する場合、見栄え良く仕上げ、ま
た、場合によっては垂木等の先端に鼻隠し板を取り付け
る関係上、これらの垂木又は隅木を軒桁から所定の突出
長さ及び勾配で突出させて、垂木又は隅木の先端を揃え
ることが必要となる。
を設置して屋根を構築する場合、見栄え良く仕上げ、ま
た、場合によっては垂木等の先端に鼻隠し板を取り付け
る関係上、これらの垂木又は隅木を軒桁から所定の突出
長さ及び勾配で突出させて、垂木又は隅木の先端を揃え
ることが必要となる。
【0003】この場合、従来は建築現場において、垂木
等をほぼ必要な長さに切断した後、この垂木等を棟木、
母屋、軒桁等にわたって所定の位置に設置した上で、軒
桁から突出した垂木等の先端を切断加工して垂木等の軒
桁からの突出長さを調整して、垂木等の先端を揃えてい
た。
等をほぼ必要な長さに切断した後、この垂木等を棟木、
母屋、軒桁等にわたって所定の位置に設置した上で、軒
桁から突出した垂木等の先端を切断加工して垂木等の軒
桁からの突出長さを調整して、垂木等の先端を揃えてい
た。
【0004】しかし、この垂木等の先端を切断して揃え
る作業は、高所において軒桁から半身を乗り出して見に
くい箇所を目視等によって確認しながら行う作業である
ため、熟練した職人をもってしても必ずしも容易な作業
ではなく、軒桁の先端が微妙にずれる可能性があった。
特に、全ての建築物において、常に、垂木の突出長さや
勾配が等しいものではなく、建築物毎に異なる長さや勾
配に設定されるため、一律の作業ではなく、建造物毎に
作業者に経験に基づく高度な判断が要求される点で手間
がかかる問題があった。
る作業は、高所において軒桁から半身を乗り出して見に
くい箇所を目視等によって確認しながら行う作業である
ため、熟練した職人をもってしても必ずしも容易な作業
ではなく、軒桁の先端が微妙にずれる可能性があった。
特に、全ての建築物において、常に、垂木の突出長さや
勾配が等しいものではなく、建築物毎に異なる長さや勾
配に設定されるため、一律の作業ではなく、建造物毎に
作業者に経験に基づく高度な判断が要求される点で手間
がかかる問題があった。
【0005】このため、最近は、建築現場において垂木
等を切断加工等して微調整を行わずに済むように、軒
桁、棟木、また垂木や隅木等の木材を、その設置勾配等
をも考慮に入れた上で計算された所定の長さに予め切断
加工しておき、現場においては、組み付けを行うだけ
で、設計通りに屋根を構築することができるようにした
工法が普及している(プレカット工法)。
等を切断加工等して微調整を行わずに済むように、軒
桁、棟木、また垂木や隅木等の木材を、その設置勾配等
をも考慮に入れた上で計算された所定の長さに予め切断
加工しておき、現場においては、組み付けを行うだけ
で、設計通りに屋根を構築することができるようにした
工法が普及している(プレカット工法)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このプレカッ
ト工法においては、垂木又は隅木等が設計通りの適正な
位置に取り付けられることを前提として計算された所定
の長さに垂木等を切断するため、適正な位置と異なる位
置に誤って垂木等を取り付けると、結果的に垂木等の軒
桁からの突出長さや勾配に微妙なズレが生じて一定では
なくなったり、また、垂木等の先端面が揃わない等の問
題が生じる。
ト工法においては、垂木又は隅木等が設計通りの適正な
位置に取り付けられることを前提として計算された所定
の長さに垂木等を切断するため、適正な位置と異なる位
置に誤って垂木等を取り付けると、結果的に垂木等の軒
桁からの突出長さや勾配に微妙なズレが生じて一定では
なくなったり、また、垂木等の先端面が揃わない等の問
題が生じる。
【0007】具体的には、所定の長さにプレカットされ
た垂木は、軒桁と交差する部分については、軒桁に設け
られた切欠部を介して軒桁と交差して配置されるため、
概ねの位置決めをすることはできるが、隅木の側面に接
合される垂木の根本部分については、この隅木に位置合
わせすべき箇所が明示されていないため、根本部分をど
の箇所で隅木に接合すればよいのかが必ずしも明確では
なく、その結果、垂木を隅木の側面のうちの誤った箇所
に取り付け、例えば、垂木等を軒桁に対して設計入射角
と異なる角度で斜めに設置したり、また、誤った勾配で
軒桁に取り付ける等、設計上の適正な位置と異なる位置
に垂木を配置、取り付けしてしまう事態が生じるおそれ
がある。このため、プレカット工法においても、建築現
場において、垂木等の長さの調整が必要ではない反面、
垂木等を設計通りの位置に適正に整列させて組み付ける
必要性が生じる。
た垂木は、軒桁と交差する部分については、軒桁に設け
られた切欠部を介して軒桁と交差して配置されるため、
概ねの位置決めをすることはできるが、隅木の側面に接
合される垂木の根本部分については、この隅木に位置合
わせすべき箇所が明示されていないため、根本部分をど
の箇所で隅木に接合すればよいのかが必ずしも明確では
なく、その結果、垂木を隅木の側面のうちの誤った箇所
に取り付け、例えば、垂木等を軒桁に対して設計入射角
と異なる角度で斜めに設置したり、また、誤った勾配で
軒桁に取り付ける等、設計上の適正な位置と異なる位置
に垂木を配置、取り付けしてしまう事態が生じるおそれ
がある。このため、プレカット工法においても、建築現
場において、垂木等の長さの調整が必要ではない反面、
垂木等を設計通りの位置に適正に整列させて組み付ける
必要性が生じる。
【0008】この問題点については、軒桁にその両端の
桁芯を結ぶ直線に対して第1位置決め線を軒先側に一定
距離隔てて平行に設け、垂木にその先端から一定距離隔
てて第2位置決め線を設け、垂木を軒桁に取り付ける際
に、垂木の第2位置決め線を、軒桁の第1位置決め線に
合わせて垂木を軒桁に取り付ける方法が提案されている
(特許第2544513号、特開平4−102653号
公報参照)。
桁芯を結ぶ直線に対して第1位置決め線を軒先側に一定
距離隔てて平行に設け、垂木にその先端から一定距離隔
てて第2位置決め線を設け、垂木を軒桁に取り付ける際
に、垂木の第2位置決め線を、軒桁の第1位置決め線に
合わせて垂木を軒桁に取り付ける方法が提案されている
(特許第2544513号、特開平4−102653号
公報参照)。
【0009】しかし、この方法では、第1に、垂木を軒
桁に適正に位置合わせして取り付けるためには、垂木の
みならず、軒桁にも第1位置決め線を墨入れする必要が
ある。このため、作業が複雑で面倒であり、特に、軒桁
にも様々な寸法があるため、軒桁毎にその寸法に応じて
計算して第1位置決め線を墨入れする位置を設定する必
要があるため、非常に手間が掛かる問題がある。
桁に適正に位置合わせして取り付けるためには、垂木の
みならず、軒桁にも第1位置決め線を墨入れする必要が
ある。このため、作業が複雑で面倒であり、特に、軒桁
にも様々な寸法があるため、軒桁毎にその寸法に応じて
計算して第1位置決め線を墨入れする位置を設定する必
要があるため、非常に手間が掛かる問題がある。
【0010】また、上記の方法では、第2に、軒桁の両
端の桁芯を墨入れして結んで、この墨入れによる芯線を
基準に軒桁の第1位置決め線の位置を決定するため、軒
桁の桁芯を求め、かつ、芯線を適正に直線に墨入れしな
ければならず、やはり複雑で手間ががかる問題がある。
特に、このような手間の問題だけにとどまらず、この軒
桁の桁芯の位置を誤ってとったり、また、芯線を正しく
直線状に墨入れできなかった場合には、それに伴って垂
木の位置等にも狂いが生じ、設計通りに垂木を整列させ
て軒桁に取り付けることができなくなるおそれがある。
端の桁芯を墨入れして結んで、この墨入れによる芯線を
基準に軒桁の第1位置決め線の位置を決定するため、軒
桁の桁芯を求め、かつ、芯線を適正に直線に墨入れしな
ければならず、やはり複雑で手間ががかる問題がある。
特に、このような手間の問題だけにとどまらず、この軒
桁の桁芯の位置を誤ってとったり、また、芯線を正しく
直線状に墨入れできなかった場合には、それに伴って垂
木の位置等にも狂いが生じ、設計通りに垂木を整列させ
て軒桁に取り付けることができなくなるおそれがある。
【0011】更に、第3に、この方法では、垂木には、
上記軒桁の第1位置決め線に対応する第2位置決め線の
みならず、軒桁の桁芯に合わせるための補助線をも入れ
ないと垂木を設定した勾配通りに配置することができず
やはり面倒である。即ち、この方法においては、軒桁に
2本、垂木に2本の合計4本もの墨入れをしなければ垂
木を適正な位置に配置することができず、非常に手間が
かかる問題がある。
上記軒桁の第1位置決め線に対応する第2位置決め線の
みならず、軒桁の桁芯に合わせるための補助線をも入れ
ないと垂木を設定した勾配通りに配置することができず
やはり面倒である。即ち、この方法においては、軒桁に
2本、垂木に2本の合計4本もの墨入れをしなければ垂
木を適正な位置に配置することができず、非常に手間が
かかる問題がある。
【0012】それだけではなく、この垂木の補助線と軒
桁の芯線とは実際には一定の間隔が開いているため、こ
れを作業者が目視によって同一線上に一致させる必要が
あり、目視する角度等によっては見た目には鉛直方向の
同一線上で一致しているように見えるが、実際には、軒
桁の芯線と垂木の補助線とが微妙にずれていることもあ
り、垂木を確実に適正な位置に整列させることができな
いおそれがある。また、この離れている2つの線を目視
によって同一線上で一致させる作業も、高所において
は、必ずしも容易なことではない。
桁の芯線とは実際には一定の間隔が開いているため、こ
れを作業者が目視によって同一線上に一致させる必要が
あり、目視する角度等によっては見た目には鉛直方向の
同一線上で一致しているように見えるが、実際には、軒
桁の芯線と垂木の補助線とが微妙にずれていることもあ
り、垂木を確実に適正な位置に整列させることができな
いおそれがある。また、この離れている2つの線を目視
によって同一線上で一致させる作業も、高所において
は、必ずしも容易なことではない。
【0013】また、その他、垂木等に位置合わせのため
の金具を取り付けることも提案されているが(特開平9
−279746号公報、特開平9−279747号公報
など参照)、金具の取り付けのために垂木等に切り欠き
を形成すると、垂木等の強度が低下すると共に、全ての
垂木等に金具を付すと手間がかかると共にコストも上昇
する問題がある。
の金具を取り付けることも提案されているが(特開平9
−279746号公報、特開平9−279747号公報
など参照)、金具の取り付けのために垂木等に切り欠き
を形成すると、垂木等の強度が低下すると共に、全ての
垂木等に金具を付すと手間がかかると共にコストも上昇
する問題がある。
【0014】本発明が解決しようとする課題は、上記の
問題点を回避するため、軒桁の桁芯を求めたり、芯線や
垂木、隅木に複数の墨入れ等をすることなく簡易であり
ながら、低コストで垂木等の強度を低下させることな
く、様々な寸法の軒桁や垂木又は隅木にも迅速にかつ適
切に対応して、また容易な作業で垂木を適正な位置に確
実に整列させることができる垂木又は隅木の整列装置及
びこの整列装置を構成する整列器具並びに垂木又は隅木
の整列方法を提供することにある。
問題点を回避するため、軒桁の桁芯を求めたり、芯線や
垂木、隅木に複数の墨入れ等をすることなく簡易であり
ながら、低コストで垂木等の強度を低下させることな
く、様々な寸法の軒桁や垂木又は隅木にも迅速にかつ適
切に対応して、また容易な作業で垂木を適正な位置に確
実に整列させることができる垂木又は隅木の整列装置及
びこの整列装置を構成する整列器具並びに垂木又は隅木
の整列方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための第1の手段として、垂木又は隅木を軒桁
から所定の突出長さ及び勾配で突出させるために軒桁の
所定基準位置である軒桁の幅方向の中心線をを基準とし
て任意に設定された垂木又は隅木の所定の位置に付され
ている目印を整列させる垂木又は隅木の整列装置であっ
て、この整列装置は、垂木又は隅木を取り付けるべき軒
桁に所定の間隔をあけて保持される1対の整列器具と、
この整列器具に取り付けられて垂木又は隅木に付されて
いる目印を整列させるべき位置に相応する位置に形成さ
れ垂木又は隅木に付されている目印を付合させるべきる
基準目印を設定する基準目印設定手段とを備え、各整列
器具は、軒桁の両面を挟んでこの軒桁に着脱自在に保持
されるべき1対のクランプ部材から成る器具本体と、こ
の器具本体に軒桁の所定基準位置を基準として設定され
た任意の所定位置に調節自在に保持される可動整列治具
とから成り、1対のクランプ部材はその間隔の変化に応
じて所定基準位置である軒桁の幅方向の中心線に相応す
る1対のクランプ部材間の間隔の中間位置を設定する中
間位置設定部を有し、この可動整列治具は基準目印が軒
桁の所定基準位置を基準として任意に設定された垂木又
は隅木に付されている目印を整列させるべき位置に相応
する位置に形成されるように基準目印設定手段を位置調
整自在に保持することを特徴とする垂木又は隅木の整列
装置を提供するものである。
解決するための第1の手段として、垂木又は隅木を軒桁
から所定の突出長さ及び勾配で突出させるために軒桁の
所定基準位置である軒桁の幅方向の中心線をを基準とし
て任意に設定された垂木又は隅木の所定の位置に付され
ている目印を整列させる垂木又は隅木の整列装置であっ
て、この整列装置は、垂木又は隅木を取り付けるべき軒
桁に所定の間隔をあけて保持される1対の整列器具と、
この整列器具に取り付けられて垂木又は隅木に付されて
いる目印を整列させるべき位置に相応する位置に形成さ
れ垂木又は隅木に付されている目印を付合させるべきる
基準目印を設定する基準目印設定手段とを備え、各整列
器具は、軒桁の両面を挟んでこの軒桁に着脱自在に保持
されるべき1対のクランプ部材から成る器具本体と、こ
の器具本体に軒桁の所定基準位置を基準として設定され
た任意の所定位置に調節自在に保持される可動整列治具
とから成り、1対のクランプ部材はその間隔の変化に応
じて所定基準位置である軒桁の幅方向の中心線に相応す
る1対のクランプ部材間の間隔の中間位置を設定する中
間位置設定部を有し、この可動整列治具は基準目印が軒
桁の所定基準位置を基準として任意に設定された垂木又
は隅木に付されている目印を整列させるべき位置に相応
する位置に形成されるように基準目印設定手段を位置調
整自在に保持することを特徴とする垂木又は隅木の整列
装置を提供するものである。
【0016】このように、1対の整列器具の可動整列治
具に保持される基準目印設定手段により、垂木又は隅木
に付された線等の目印を整列させるべき位置に相応する
位置、即ち、垂木又は隅木の勾配をも考慮に含めて垂木
又は隅木を設計された通りの適正な位置に配置した場合
にこれらの垂木又は隅木に付された目印が位置すべき位
置に相応する位置に基準目印を形成すると、垂木又は隅
木に付された目印をこの基準目印に付合させるだけで、
即ち、1カ所で位置合わせをするだけで容易に、垂木又
は隅木を、設計上の突出長さや勾配通りに軒桁に取り付
けることができ、これを複数の垂木や隅木に適用すれば
全ての垂木や隅木の先端を揃えて整列させることができ
る。しかも、垂木等に金具等を取り付ける必要がないの
で、強度が低下することもない。
具に保持される基準目印設定手段により、垂木又は隅木
に付された線等の目印を整列させるべき位置に相応する
位置、即ち、垂木又は隅木の勾配をも考慮に含めて垂木
又は隅木を設計された通りの適正な位置に配置した場合
にこれらの垂木又は隅木に付された目印が位置すべき位
置に相応する位置に基準目印を形成すると、垂木又は隅
木に付された目印をこの基準目印に付合させるだけで、
即ち、1カ所で位置合わせをするだけで容易に、垂木又
は隅木を、設計上の突出長さや勾配通りに軒桁に取り付
けることができ、これを複数の垂木や隅木に適用すれば
全ての垂木や隅木の先端を揃えて整列させることができ
る。しかも、垂木等に金具等を取り付ける必要がないの
で、強度が低下することもない。
【0017】また、垂木又は隅木に付されている目印を
付合させるべき基準目印を、可動整列治具により保持さ
れる基準目印設定手段により形成するため、軒桁に位置
決め線を墨入れする必要がなく、しかも、この基準目印
設定手段を可動整列治具により保持しているため、この
基準目印設定手段を保持する可動整列治具の位置を調整
することにより、軒桁、垂木又は隅木の寸法や垂木又は
隅木の設定勾配に応じて容易に適切な位置に基準目印を
形成することができるため、様々な寸法の軒桁や垂木又
は隅木に迅速にかつ簡易に対応することができる。この
結果、垂木毎に金具等を付す手間とコストを要しないで
垂木又は隅木を整列させることができる。
付合させるべき基準目印を、可動整列治具により保持さ
れる基準目印設定手段により形成するため、軒桁に位置
決め線を墨入れする必要がなく、しかも、この基準目印
設定手段を可動整列治具により保持しているため、この
基準目印設定手段を保持する可動整列治具の位置を調整
することにより、軒桁、垂木又は隅木の寸法や垂木又は
隅木の設定勾配に応じて容易に適切な位置に基準目印を
形成することができるため、様々な寸法の軒桁や垂木又
は隅木に迅速にかつ簡易に対応することができる。この
結果、垂木毎に金具等を付す手間とコストを要しないで
垂木又は隅木を整列させることができる。
【0018】また、このように、整列装置を構成する各
整列器具の器具本体を、軒桁に着脱自在に保持される1
対のクランプ部材から構成すると、各整列器具を軒桁の
任意の箇所に取り付けて1対の整列器具間の間隔を任意
に設定することができるため、様々な長さを有する軒桁
に適用することができ、また、各整列器具を軒桁に容易
にかつ確実に取り付けて作業をすることができると共に
軒桁から容易に取り外して更に別の軒桁にも取り付ける
ことができるため、様々な建築現場、建造物に適用する
ことができる。
整列器具の器具本体を、軒桁に着脱自在に保持される1
対のクランプ部材から構成すると、各整列器具を軒桁の
任意の箇所に取り付けて1対の整列器具間の間隔を任意
に設定することができるため、様々な長さを有する軒桁
に適用することができ、また、各整列器具を軒桁に容易
にかつ確実に取り付けて作業をすることができると共に
軒桁から容易に取り外して更に別の軒桁にも取り付ける
ことができるため、様々な建築現場、建造物に適用する
ことができる。
【0019】更に、設計上、垂木や隅木は、一般に、こ
の軒桁の幅方向の中心線(軒桁の桁芯を通る鉛直方向の
縦断面線)を基準にその軒桁からの突出長さが設計され
るため(例えば、軒桁の幅方向の中心線からXmmの突
出長さ)、このように、垂木又は隅木に付される目印の
位置を、この垂木又は隅木の突出長さの基準と同じ軒桁
の幅方向の中心線を基準位置として設定すると、基準目
印の位置を同じくこの軒桁の幅方向の中心線を基準とし
て位置調整された可動整列治具により位置決めして垂木
又は隅木を整列させることにより、これまでの設計上の
慣行に変更を加える必要がなく、しかも、単に垂木又は
隅木の先端面を揃えるだけではなく、垂木の又は隅木の
設計上の突出長さと同じ位置を基準として設定された位
置において垂木等に付された目印と基準目印とを付合さ
せて位置合わせするため、垂木又は隅木を容易に設計通
りに整列させて、軒桁から所定の突出長さで突出させる
ことができる。
の軒桁の幅方向の中心線(軒桁の桁芯を通る鉛直方向の
縦断面線)を基準にその軒桁からの突出長さが設計され
るため(例えば、軒桁の幅方向の中心線からXmmの突
出長さ)、このように、垂木又は隅木に付される目印の
位置を、この垂木又は隅木の突出長さの基準と同じ軒桁
の幅方向の中心線を基準位置として設定すると、基準目
印の位置を同じくこの軒桁の幅方向の中心線を基準とし
て位置調整された可動整列治具により位置決めして垂木
又は隅木を整列させることにより、これまでの設計上の
慣行に変更を加える必要がなく、しかも、単に垂木又は
隅木の先端面を揃えるだけではなく、垂木の又は隅木の
設計上の突出長さと同じ位置を基準として設定された位
置において垂木等に付された目印と基準目印とを付合さ
せて位置合わせするため、垂木又は隅木を容易に設計通
りに整列させて、軒桁から所定の突出長さで突出させる
ことができる。
【0020】加えて、軒桁により保持された1対のクラ
ンプ部材間の間隔の中間位置は、必ず軒桁の幅方向の中
心線に相応するため、このように、1対のクランプ部材
間の間隔の中間位置を設定する中間位置設定部を設ける
と、軒桁の桁芯を結んで墨入れ等することなく簡易に所
定基準位置である軒桁の幅方向の中心線を特定して、こ
の中心線を基準に可動整列治具を位置調整して基準目印
等の位置決めをすることができるため、整列作業を非常
に簡易にかつ容易に行うことができると同時に、所定基
準位置である軒桁の幅方向の中心を正確に特定できるた
め、確実に垂木又は隅木を正確に整列させることがでで
きる。
ンプ部材間の間隔の中間位置は、必ず軒桁の幅方向の中
心線に相応するため、このように、1対のクランプ部材
間の間隔の中間位置を設定する中間位置設定部を設ける
と、軒桁の桁芯を結んで墨入れ等することなく簡易に所
定基準位置である軒桁の幅方向の中心線を特定して、こ
の中心線を基準に可動整列治具を位置調整して基準目印
等の位置決めをすることができるため、整列作業を非常
に簡易にかつ容易に行うことができると同時に、所定基
準位置である軒桁の幅方向の中心を正確に特定できるた
め、確実に垂木又は隅木を正確に整列させることがでで
きる。
【0021】本発明は、上記の課題を解決するための第
2の手段として、上記第1の課題解決手段において、基
準目印設定手段は、1対の整列器具の各可動整列治具に
取り付けられる線状体又は帯状体であって、この線状体
又は帯状体を基準目印とすることを特徴とする垂木又は
隅木の整列装置を提供するものである。
2の手段として、上記第1の課題解決手段において、基
準目印設定手段は、1対の整列器具の各可動整列治具に
取り付けられる線状体又は帯状体であって、この線状体
又は帯状体を基準目印とすることを特徴とする垂木又は
隅木の整列装置を提供するものである。
【0022】このように、基準目印として、例えば、糸
等の細線等の線状体や、帯、テープ等の帯状体を使用す
ると、軒桁にまで墨入れすることなく容易に垂木又は隅
木に付された目印を合わせるべき基準目印を設定するこ
とができると共に垂木又は隅木にのみ目印を付せば足り
るため作業が簡易になり、特に、異なる建築現場、建造
物に対しても、その度毎に墨入れ等することなくそのま
ま適用することができ、また、設置すべき軒桁や垂木又
は隅木の寸法にかかわらず基準目印を設定することがで
きる。また、ある程度の幅を有する帯状体を基準目印と
すると、垂木又は隅木にもこの帯状体の上下端に対応す
る2つの目印や帯状体に対応する幅を有する目印を付し
ておくことにより、垂木又は隅木を軒桁に対して適正な
入射角で交差させることができ、より精度高く確実に垂
木又は隅木の位置を設計通りに整列させることができ
る。
等の細線等の線状体や、帯、テープ等の帯状体を使用す
ると、軒桁にまで墨入れすることなく容易に垂木又は隅
木に付された目印を合わせるべき基準目印を設定するこ
とができると共に垂木又は隅木にのみ目印を付せば足り
るため作業が簡易になり、特に、異なる建築現場、建造
物に対しても、その度毎に墨入れ等することなくそのま
ま適用することができ、また、設置すべき軒桁や垂木又
は隅木の寸法にかかわらず基準目印を設定することがで
きる。また、ある程度の幅を有する帯状体を基準目印と
すると、垂木又は隅木にもこの帯状体の上下端に対応す
る2つの目印や帯状体に対応する幅を有する目印を付し
ておくことにより、垂木又は隅木を軒桁に対して適正な
入射角で交差させることができ、より精度高く確実に垂
木又は隅木の位置を設計通りに整列させることができ
る。
【0023】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第3の手段として、上記第1の課題解決手段におい
て、基準目印設定手段は、1対の整列器具の可動整列治
具のいずれか一方又は双方に取り付けられレーザー光線
その他の光線を発生する光線発生装置であって、光線発
生装置によって形成されたレーザー光線その他の光線を
基準目印とすることを特徴とする垂木又は隅木の整列装
置を提供するものである。
めの第3の手段として、上記第1の課題解決手段におい
て、基準目印設定手段は、1対の整列器具の可動整列治
具のいずれか一方又は双方に取り付けられレーザー光線
その他の光線を発生する光線発生装置であって、光線発
生装置によって形成されたレーザー光線その他の光線を
基準目印とすることを特徴とする垂木又は隅木の整列装
置を提供するものである。
【0024】このように、基準目印として、レーザー光
線その他の光線を使用すると、墨入れする必要は勿論の
こと、建築現場において線状体や帯状体等を設置する必
要もなくなるため、更に容易に基準目印を設定すること
ができる。
線その他の光線を使用すると、墨入れする必要は勿論の
こと、建築現場において線状体や帯状体等を設置する必
要もなくなるため、更に容易に基準目印を設定すること
ができる。
【0025】本発明は、上記の課題を解決するための第
4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの課題解
決手段において、1対のクランプ部材は、1対のクラン
プ部材間の間隔を調整する間隔調整機構を有し、この間
隔調整機構は、1対のクランプ部材の中間位置設定部を
中心として1対のクランプ部材間の間隔を相互に調整す
るものであることを特徴とする垂木又は隅木の整列装置
を提供するものである。
4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの課題解
決手段において、1対のクランプ部材は、1対のクラン
プ部材間の間隔を調整する間隔調整機構を有し、この間
隔調整機構は、1対のクランプ部材の中間位置設定部を
中心として1対のクランプ部材間の間隔を相互に調整す
るものであることを特徴とする垂木又は隅木の整列装置
を提供するものである。
【0026】このように、1対のクランプ部材が間隔調
整機構を有すると、1対のクランプ部材間の間隔を軒桁
の幅方向の寸法に適切に対応させて各整列器具を強固に
軒桁に取り付けることができ、特に、中間位置設定部を
中心として1対のクランプ部材間の間隔を調整すると、
1対のクランプ部材を保持することができる幅でれば、
いかなる寸法の幅を有する軒桁であっても1対のクラン
プ部材を保持するだけで、直ちに軒桁の幅方向の中心線
を特定することができるため、異なる様々な寸法を有す
る軒桁にも迅速にかつ適正に対応して適用することによ
り、垂木又は隅木を確実に整列させることができる。こ
の場合、具体的には、例えば、次の第5の課題解決手段
により対応することができる。
整機構を有すると、1対のクランプ部材間の間隔を軒桁
の幅方向の寸法に適切に対応させて各整列器具を強固に
軒桁に取り付けることができ、特に、中間位置設定部を
中心として1対のクランプ部材間の間隔を調整すると、
1対のクランプ部材を保持することができる幅でれば、
いかなる寸法の幅を有する軒桁であっても1対のクラン
プ部材を保持するだけで、直ちに軒桁の幅方向の中心線
を特定することができるため、異なる様々な寸法を有す
る軒桁にも迅速にかつ適正に対応して適用することによ
り、垂木又は隅木を確実に整列させることができる。こ
の場合、具体的には、例えば、次の第5の課題解決手段
により対応することができる。
【0027】即ち、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第5の課題解決手段として、上記第4の課題解決手
段において、間隔調整機構は、中間位置設定部を中心に
拡大縮小するパンタグラフ機構又は中間位置設定部に設
置されたピニオンとこのピニオンの相反対側でこのピニ
オンに噛み合う1対のクランプ部材の各々に設けられた
ラックとから成るラック・ピニオン機構であることを特
徴とする垂木又は隅木の整列装置を提供するものであ
る。
めの第5の課題解決手段として、上記第4の課題解決手
段において、間隔調整機構は、中間位置設定部を中心に
拡大縮小するパンタグラフ機構又は中間位置設定部に設
置されたピニオンとこのピニオンの相反対側でこのピニ
オンに噛み合う1対のクランプ部材の各々に設けられた
ラックとから成るラック・ピニオン機構であることを特
徴とする垂木又は隅木の整列装置を提供するものであ
る。
【0028】このように、パンタグラフ機構又は中間位
置設定部に設置されたピニオンと相反対側でこのピニオ
ンに噛み合うラックとから成るラック・ピニオン機構に
より1対のクランプ部材間の間隔を調整すると、軒桁の
幅方向の中心線を正確に特定しながら、1対の整列器具
を軒桁に容易に取り付けて、垂木又は隅木を整列させる
ことができる。
置設定部に設置されたピニオンと相反対側でこのピニオ
ンに噛み合うラックとから成るラック・ピニオン機構に
より1対のクランプ部材間の間隔を調整すると、軒桁の
幅方向の中心線を正確に特定しながら、1対の整列器具
を軒桁に容易に取り付けて、垂木又は隅木を整列させる
ことができる。
【0029】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの手段として、次の手段、即ち、上記の課題解決手段
である整列装置に適用することできる垂木又は隅木の整
列器具をも提供するものである。具体的には、本発明
は、上記の課題を解決するための第6の手段として、垂
木又は隅木を取り付けるべき軒桁に保持され垂木又は隅
木を軒桁から所定の突出長さ及び勾配で突出させるため
に軒桁の所定基準位置である前記軒桁の幅方向の中心線
を基準として任意に設定された垂木又は隅木の所定の位
置に付されている目印を整列させる垂木又は隅木の整列
器具であって、整列器具は、軒桁の両面を挟んでこの軒
桁に着脱自在に保持されるべき1対のクランプ部材から
成る器具本体と、この軒桁に取り付けられた器具本体に
軒桁の所定基準位置を基準として任意に設定された所定
位置に調節自在に保持される可動整列治具とを備え、1
対のクランプ部材は、その間隔の変化に応じて所定基準
位置である軒桁の幅方向の中心線に相応する1対のクラ
ンプ部材間の間隔の中間位置を設定する中間位置設定部
を有していることを特徴とする垂木又は隅木の整列器具
を提供するものである。
めの手段として、次の手段、即ち、上記の課題解決手段
である整列装置に適用することできる垂木又は隅木の整
列器具をも提供するものである。具体的には、本発明
は、上記の課題を解決するための第6の手段として、垂
木又は隅木を取り付けるべき軒桁に保持され垂木又は隅
木を軒桁から所定の突出長さ及び勾配で突出させるため
に軒桁の所定基準位置である前記軒桁の幅方向の中心線
を基準として任意に設定された垂木又は隅木の所定の位
置に付されている目印を整列させる垂木又は隅木の整列
器具であって、整列器具は、軒桁の両面を挟んでこの軒
桁に着脱自在に保持されるべき1対のクランプ部材から
成る器具本体と、この軒桁に取り付けられた器具本体に
軒桁の所定基準位置を基準として任意に設定された所定
位置に調節自在に保持される可動整列治具とを備え、1
対のクランプ部材は、その間隔の変化に応じて所定基準
位置である軒桁の幅方向の中心線に相応する1対のクラ
ンプ部材間の間隔の中間位置を設定する中間位置設定部
を有していることを特徴とする垂木又は隅木の整列器具
を提供するものである。
【0030】本発明は、上記の課題を解決するための第
7の手段として、上記第6の課題解決手段において、1
対のクランプ部材は、この1対のクランプ部材間の間隔
を調整する間隔調整機構を有し、この間隔調整機構は、
1対のクランプ部材の中間位置設定部を中心として1対
のクランプ部材間の間隔を相互に調整するものであるこ
とを特徴とする垂木又は隅木の整列器具を提供するもの
である。
7の手段として、上記第6の課題解決手段において、1
対のクランプ部材は、この1対のクランプ部材間の間隔
を調整する間隔調整機構を有し、この間隔調整機構は、
1対のクランプ部材の中間位置設定部を中心として1対
のクランプ部材間の間隔を相互に調整するものであるこ
とを特徴とする垂木又は隅木の整列器具を提供するもの
である。
【0031】本発明は、上記の課題を解決するための第
8の手段として、上記第第7の課題解決手段において、
間隔調整機構は、中間位置設定部を中心に拡大縮小する
パンタグラフ機構又は前記中間位置設定部に設置された
ピニオンと前記ピニオンの相反対側で前記ピニオンに相
互に噛み合う前記1対のクランプ部材の各々に設けられ
たラックとから成るラック・ピニオン機構であることを
特徴とする垂木又は隅木の整列器具を提供するものであ
る。
8の手段として、上記第第7の課題解決手段において、
間隔調整機構は、中間位置設定部を中心に拡大縮小する
パンタグラフ機構又は前記中間位置設定部に設置された
ピニオンと前記ピニオンの相反対側で前記ピニオンに相
互に噛み合う前記1対のクランプ部材の各々に設けられ
たラックとから成るラック・ピニオン機構であることを
特徴とする垂木又は隅木の整列器具を提供するものであ
る。
【0032】本発明は、上記の課題を解決するための手
段として、更に以下の手段、即ち、上記整列装置乃至整
列器具を使用した垂木又は隅木を整列させる方法を提供
するものである。具体的には、本発明は、上記の課題を
解決するための第9の手段として、垂木又は隅木を軒桁
から所定の突出長さ及び勾配で突出させるために軒桁の
所定基準位置である前記軒桁の幅方向の中心線を基準と
して任意に設定された垂木又は隅木の所定の位置に目印
を付し、この垂木又は隅木に付された目印を整列させる
べき位置に相応する位置に垂木又は隅木の整列装置の基
準目印設定手段により基準目印を形成して垂木又は隅木
を整列させる垂木又は隅木の整列方法であって、軒桁に
所定の間隔をあけて整列装置の1対の整列器具の1対の
クランプ部材から成る各器具本体を取り付け、この1対
のクランプ部材の間隔の変化に応じて所定基準位置であ
る軒桁の幅方向の中心線に相応する1対のクランプ部材
間の間隔の中間位置を設定する1対のクランプ部材に設
けられた中間位置設定部により軒桁の所定基準位置であ
る軒桁の幅方向の中心線を特定して、この器具本体に取
り付けられ基準目印設定手段を保持する整列器具の可動
整列治具の位置を軒桁の所定基準位置を基準に垂木又は
隅木に付された目印に対応する位置に調整して、この位
置調整された可動整列治具により基準目印設定手段が垂
木又は隅木に付された目印を整列させるべき位置に相応
する位置に基準目印を形成するように基準目印設定手段
を保持して、この可動整列治具に保持される基準目印設
定手段により垂木又は隅木に付された目印を整列させる
べき位置に相応する位置に基準目印を形成して、垂木又
は隅木に付された目印を形成された基準目印に付合させ
て垂木又は隅木を軒桁から所定の突出長さ及び勾配で突
出させて整列させることを特徴とする垂木又は隅木の整
列方法を提供するものである。
段として、更に以下の手段、即ち、上記整列装置乃至整
列器具を使用した垂木又は隅木を整列させる方法を提供
するものである。具体的には、本発明は、上記の課題を
解決するための第9の手段として、垂木又は隅木を軒桁
から所定の突出長さ及び勾配で突出させるために軒桁の
所定基準位置である前記軒桁の幅方向の中心線を基準と
して任意に設定された垂木又は隅木の所定の位置に目印
を付し、この垂木又は隅木に付された目印を整列させる
べき位置に相応する位置に垂木又は隅木の整列装置の基
準目印設定手段により基準目印を形成して垂木又は隅木
を整列させる垂木又は隅木の整列方法であって、軒桁に
所定の間隔をあけて整列装置の1対の整列器具の1対の
クランプ部材から成る各器具本体を取り付け、この1対
のクランプ部材の間隔の変化に応じて所定基準位置であ
る軒桁の幅方向の中心線に相応する1対のクランプ部材
間の間隔の中間位置を設定する1対のクランプ部材に設
けられた中間位置設定部により軒桁の所定基準位置であ
る軒桁の幅方向の中心線を特定して、この器具本体に取
り付けられ基準目印設定手段を保持する整列器具の可動
整列治具の位置を軒桁の所定基準位置を基準に垂木又は
隅木に付された目印に対応する位置に調整して、この位
置調整された可動整列治具により基準目印設定手段が垂
木又は隅木に付された目印を整列させるべき位置に相応
する位置に基準目印を形成するように基準目印設定手段
を保持して、この可動整列治具に保持される基準目印設
定手段により垂木又は隅木に付された目印を整列させる
べき位置に相応する位置に基準目印を形成して、垂木又
は隅木に付された目印を形成された基準目印に付合させ
て垂木又は隅木を軒桁から所定の突出長さ及び勾配で突
出させて整列させることを特徴とする垂木又は隅木の整
列方法を提供するものである。
【0033】このように、1対の整列器具の可動整列治
具の位置調整により基準目印を垂木又は隅木に付された
線等の目印を整列させるべき位置に相応する位置に形成
して、垂木又は隅木に付された目印をこの基準目印に付
合させると、垂木又は隅木を、設計上の突出長さや勾配
通りに軒桁に取り付けて容易にかつ確実に整列させるる
ことができ、また、この基準目印設定手段を保持する可
動整列治具の位置を調整することにより、様々な寸法の
軒桁や垂木又は隅木に迅速にかつ簡易に対応することが
できる。
具の位置調整により基準目印を垂木又は隅木に付された
線等の目印を整列させるべき位置に相応する位置に形成
して、垂木又は隅木に付された目印をこの基準目印に付
合させると、垂木又は隅木を、設計上の突出長さや勾配
通りに軒桁に取り付けて容易にかつ確実に整列させるる
ことができ、また、この基準目印設定手段を保持する可
動整列治具の位置を調整することにより、様々な寸法の
軒桁や垂木又は隅木に迅速にかつ簡易に対応することが
できる。
【0034】また、このように、垂木又は隅木の突出長
さの基準と同じ軒桁の幅方向の中心線を基準位置とし
て、垂木又は隅木に付される目印の位置及び可動整列治
具の位置調整により基準目印の位置を位置決めして垂木
又は隅木を整列させると、これまでの設計上の慣行に変
更を加える必要がなく、しかも、単に垂木又は隅木の先
端面を揃えるだけではなく、垂木又は隅木を容易に設計
通りに整列させて、所定の突出長さで軒桁から突出させ
ることができる。
さの基準と同じ軒桁の幅方向の中心線を基準位置とし
て、垂木又は隅木に付される目印の位置及び可動整列治
具の位置調整により基準目印の位置を位置決めして垂木
又は隅木を整列させると、これまでの設計上の慣行に変
更を加える必要がなく、しかも、単に垂木又は隅木の先
端面を揃えるだけではなく、垂木又は隅木を容易に設計
通りに整列させて、所定の突出長さで軒桁から突出させ
ることができる。
【0035】本発明は、上記の課題を解決するための第
10の手段として、上記第9のいずれかの課題解決手段
において、垂木又は隅木に付す目印を、垂木又は隅木の
うちの軒桁の所定基準位置よりも屋根の頂上側の方向の
所定の位置に付し、基準目印の位置を軒桁の所定基準位
置よりも屋根の頂上側の方向の垂木又は隅木に付された
目印を整列させるべき位置に相応する位置に設定して形
成することを特徴とする垂木又は隅木の整列方法を提供
するものである。
10の手段として、上記第9のいずれかの課題解決手段
において、垂木又は隅木に付す目印を、垂木又は隅木の
うちの軒桁の所定基準位置よりも屋根の頂上側の方向の
所定の位置に付し、基準目印の位置を軒桁の所定基準位
置よりも屋根の頂上側の方向の垂木又は隅木に付された
目印を整列させるべき位置に相応する位置に設定して形
成することを特徴とする垂木又は隅木の整列方法を提供
するものである。
【0036】このように、垂木又は隅木のうちの軒桁か
ら突出する側ではなく頂上方向に向かう側に、垂木又は
隅木に付された目印及び基準目印を設定すると、高所に
おいて作業を行い難い垂木又は隅木のうちの軒桁から突
出する側ではなく、頂上方向に向かう軒桁の内側で垂木
又は隅木に付された目印を基準目印に位置合わせして付
合させる作業を行うことができるため、垂木又は隅木を
容易に整列させることができる。
ら突出する側ではなく頂上方向に向かう側に、垂木又は
隅木に付された目印及び基準目印を設定すると、高所に
おいて作業を行い難い垂木又は隅木のうちの軒桁から突
出する側ではなく、頂上方向に向かう軒桁の内側で垂木
又は隅木に付された目印を基準目印に位置合わせして付
合させる作業を行うことができるため、垂木又は隅木を
容易に整列させることができる。
【0037】本発明は、上記の課題を解決するための第
11の手段として、上記第9又は第10のいずれかの課
題解決手段において、基準目印設定手段として、1対の
整列器具の各可動整列治具に取り付けられる線状体又は
帯状体を使用し、線状体又は帯状体を基準目印とするこ
とを特徴とする垂木又は隅木の整列方法を提供するもの
である。
11の手段として、上記第9又は第10のいずれかの課
題解決手段において、基準目印設定手段として、1対の
整列器具の各可動整列治具に取り付けられる線状体又は
帯状体を使用し、線状体又は帯状体を基準目印とするこ
とを特徴とする垂木又は隅木の整列方法を提供するもの
である。
【0038】本発明は、上記の課題を解決するための第
12の手段として、上記第9乃至第11のいずれかの課
題解決手段において、基準目印設定手段として、1対の
整列器具の可動整列治具のいずれか一方又は双方に取り
付けられレーザー光線その他の光線を発生する光線発生
装置を使用し、光線発生装置によって形成されたレーザ
ー光線その他の光線を基準目印とすることを特徴とする
垂木又は隅木の整列方法を提供するものである。
12の手段として、上記第9乃至第11のいずれかの課
題解決手段において、基準目印設定手段として、1対の
整列器具の可動整列治具のいずれか一方又は双方に取り
付けられレーザー光線その他の光線を発生する光線発生
装置を使用し、光線発生装置によって形成されたレーザ
ー光線その他の光線を基準目印とすることを特徴とする
垂木又は隅木の整列方法を提供するものである。
【0039】このように、基準目印として、線状体や帯
状体、また、レーザー光線その他の苦戦を使用すると、
軒桁に墨入れ等することなく非常に容易に基準目印を設
定することができると共に垂木又は隅木にのみ目印を付
せば足りるため作業が簡易になり、特に、異なる様々な
建築現場、建造物にも迅速にかつ適切に対応して、垂木
又は隅木を整列させることができる。
状体、また、レーザー光線その他の苦戦を使用すると、
軒桁に墨入れ等することなく非常に容易に基準目印を設
定することができると共に垂木又は隅木にのみ目印を付
せば足りるため作業が簡易になり、特に、異なる様々な
建築現場、建造物にも迅速にかつ適切に対応して、垂木
又は隅木を整列させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明すると、本発明は、図1に示
すように、木造建築物の屋根を構成する垂木1又は隅木
2を軒桁3に整列させて取り付け、垂木1又は隅木2の
先端面を揃えるためのものである(図1の点線A参
照)。なお、図1では、方形型の屋根において垂木1又
は隅木2を整列させた状態が示されているが、本発明の
適用は、特に屋根の型には限定されず、この方形型以外
の、例えば棟木を用いた寄せ棟型等の他の型の屋根にお
ける垂木1又は隅木2を整列させて軒桁3に取り付ける
ことにも本発明を適用することができる。
を参照しながら詳細に説明すると、本発明は、図1に示
すように、木造建築物の屋根を構成する垂木1又は隅木
2を軒桁3に整列させて取り付け、垂木1又は隅木2の
先端面を揃えるためのものである(図1の点線A参
照)。なお、図1では、方形型の屋根において垂木1又
は隅木2を整列させた状態が示されているが、本発明の
適用は、特に屋根の型には限定されず、この方形型以外
の、例えば棟木を用いた寄せ棟型等の他の型の屋根にお
ける垂木1又は隅木2を整列させて軒桁3に取り付ける
ことにも本発明を適用することができる。
【0041】具体的には、図2乃至図6に本発明の垂木
1又は隅木2の整列装置10、整列器具12、整列方法
が示されており、本発明は、図2乃至図5に示すよう
に、垂木1又は隅木2を軒桁3から所定の突出長さL
(図2参照)及び勾配θ(図2参照)で突出させるため
に、軒桁3の所定基準位置C(図2の一点鎖線C参照)
を基準として任意に設定された垂木1又は隅木2の所定
の位置に付されている目印4を整列させるものである。
1又は隅木2の整列装置10、整列器具12、整列方法
が示されており、本発明は、図2乃至図5に示すよう
に、垂木1又は隅木2を軒桁3から所定の突出長さL
(図2参照)及び勾配θ(図2参照)で突出させるため
に、軒桁3の所定基準位置C(図2の一点鎖線C参照)
を基準として任意に設定された垂木1又は隅木2の所定
の位置に付されている目印4を整列させるものである。
【0042】なお、この場合、垂木1又は隅木2の軒桁
3からの突出長さL(図2参照)とは、設計上一般に、
図2に示すように、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一
点鎖線C参照)から垂木1又は隅木2の先端面までの水
平距離(勾配θ(図2参照)をも考慮に含めた上での水
平距離)を指し、この「軒桁3の幅方向の中心線からX
mm(通常、50mmから1200mm)」と指定して
設計される。このため、本発明における軒桁3の所定基
準位置Cとしても、これに合わせて、図2に示すよう
に、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)
を設定することが望ましい。
3からの突出長さL(図2参照)とは、設計上一般に、
図2に示すように、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一
点鎖線C参照)から垂木1又は隅木2の先端面までの水
平距離(勾配θ(図2参照)をも考慮に含めた上での水
平距離)を指し、この「軒桁3の幅方向の中心線からX
mm(通常、50mmから1200mm)」と指定して
設計される。このため、本発明における軒桁3の所定基
準位置Cとしても、これに合わせて、図2に示すよう
に、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)
を設定することが望ましい。
【0043】これにより、これまでの設計上の慣行に変
更を加える必要がないとともに、同じ箇所(軒桁3の所
定基準位置C)を基準に設定された目印4が適正に整列
されれば、必然的に、垂木1又は隅木2のうち、その突
出長さL(図2参照)の基準となった軒桁3の幅方向の
中心線(図2の一点鎖線C参照)に対応する箇所も必ず
軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)上に
位置することになるため、垂木1又は隅木2を容易に設
計通りに整列させて、軒桁3から所定の突出長さL(図
2参照)で突出させることができる。従って、以下の実
施の形態においても、後述する他の実施の形態のように
特に示さない限り、軒桁3の幅方向の中心線を所定基準
位置Cとして説明する。
更を加える必要がないとともに、同じ箇所(軒桁3の所
定基準位置C)を基準に設定された目印4が適正に整列
されれば、必然的に、垂木1又は隅木2のうち、その突
出長さL(図2参照)の基準となった軒桁3の幅方向の
中心線(図2の一点鎖線C参照)に対応する箇所も必ず
軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)上に
位置することになるため、垂木1又は隅木2を容易に設
計通りに整列させて、軒桁3から所定の突出長さL(図
2参照)で突出させることができる。従って、以下の実
施の形態においても、後述する他の実施の形態のように
特に示さない限り、軒桁3の幅方向の中心線を所定基準
位置Cとして説明する。
【0044】而して、本発明の整列装置10は、図2乃
至図5に示すように、垂木1又は隅木2を取り付けるべ
き軒桁3に所定の間隔をあけて保持される1対の整列器
具12と、この整列器具12に取り付けられた基準目印
設定手段14とを備えている。この基準目印設定手段1
4は、図2乃至図5に示すように、垂木1又は隅木2に
付されている目印4を整列させるべき位置に相応する位
置に形成される基準目印16を設定するものであり、こ
の基準目印16は、図2乃至図5に示すように、垂木1
又は隅木2に付されている目印4を付合させるためのも
のである。
至図5に示すように、垂木1又は隅木2を取り付けるべ
き軒桁3に所定の間隔をあけて保持される1対の整列器
具12と、この整列器具12に取り付けられた基準目印
設定手段14とを備えている。この基準目印設定手段1
4は、図2乃至図5に示すように、垂木1又は隅木2に
付されている目印4を整列させるべき位置に相応する位
置に形成される基準目印16を設定するものであり、こ
の基準目印16は、図2乃至図5に示すように、垂木1
又は隅木2に付されている目印4を付合させるためのも
のである。
【0045】各整列器具12は、特に図6に示すよう
に、軒桁3に着脱自在に取り付けられるべき器具本体1
8と、この器具本体18に保持される可動整列治具20
とから成っている。この可動整列治具20は、図2乃至
図5に示すように、基準目印設定手段16を保持する。
に、軒桁3に着脱自在に取り付けられるべき器具本体1
8と、この器具本体18に保持される可動整列治具20
とから成っている。この可動整列治具20は、図2乃至
図5に示すように、基準目印設定手段16を保持する。
【0046】この整列器具12の器具本体18は、図2
乃至図6に示すように、軒桁3の両面を挟んで軒桁3に
着脱自在に保持される1対のクランプ部材22、22′
から成っている。この1対のクランプ部材22、22′
は、特に図6に示すように、ガイド24により案内され
て平行に開閉することができ、この開閉により軒桁3の
両面に着脱自在に取り付けられる。
乃至図6に示すように、軒桁3の両面を挟んで軒桁3に
着脱自在に保持される1対のクランプ部材22、22′
から成っている。この1対のクランプ部材22、22′
は、特に図6に示すように、ガイド24により案内され
て平行に開閉することができ、この開閉により軒桁3の
両面に着脱自在に取り付けられる。
【0047】より具体的には、各ガイド24は、図6に
示すように、その一端が一方のクランプ部材22(又は
22′)に固定して取り付けられ、他方のクランプ部材
22′(又は22)には自由状態で貫通する。この他方
のクランプ部材22′(又は22)を自由状態で貫通し
た側のガイド24の端部(他端)には、図6に示すよう
に、他方のクランプ部材22′(又は22)の外面とワ
ッシャ26とを台座として、これらの間に伸長するよう
に付勢されて配置されるスプリング28及び、締め付け
のためのナット30が取り付けられる。
示すように、その一端が一方のクランプ部材22(又は
22′)に固定して取り付けられ、他方のクランプ部材
22′(又は22)には自由状態で貫通する。この他方
のクランプ部材22′(又は22)を自由状態で貫通し
た側のガイド24の端部(他端)には、図6に示すよう
に、他方のクランプ部材22′(又は22)の外面とワ
ッシャ26とを台座として、これらの間に伸長するよう
に付勢されて配置されるスプリング28及び、締め付け
のためのナット30が取り付けられる。
【0048】従って、1対のクランプ部材22、22′
は、この他方のクランプ部材22′(又は22)を一方
のクランプ部材22(又は22′)に対して相対的に進
退させることにより開閉し、図3乃至図5及び図6
(C)に示すように、軒桁3に器具本体18を跨るよう
に配置して、ナット30を締め付けることにより、軒桁
3の両側面を挟む。これにより、器具本体18が軒桁3
に固定して取り付けられ、特に、この場合、スプリング
3の伸長力により、1対のクランプ部材22、22′は
軒桁3の両側面に押し付けられて軒桁3に確実に保持さ
れる。一方、このナット30の締め付けを解除して、1
対のクランプ部材22、22′間の間隔S22(図6参
照)を、軒桁3の幅よりも広げることにより、器具本体
18を簡単に軒桁3から取り外すことができる。なお、
この器具本体18の軒桁3への固定(着脱)を行う手段
は、必ずしも、これらのスプリング28やナット30に
限られず、他の、例えば、図示しない蝶ねじによる締め
付け等の適宜な手段によっても行うことができる。
は、この他方のクランプ部材22′(又は22)を一方
のクランプ部材22(又は22′)に対して相対的に進
退させることにより開閉し、図3乃至図5及び図6
(C)に示すように、軒桁3に器具本体18を跨るよう
に配置して、ナット30を締め付けることにより、軒桁
3の両側面を挟む。これにより、器具本体18が軒桁3
に固定して取り付けられ、特に、この場合、スプリング
3の伸長力により、1対のクランプ部材22、22′は
軒桁3の両側面に押し付けられて軒桁3に確実に保持さ
れる。一方、このナット30の締め付けを解除して、1
対のクランプ部材22、22′間の間隔S22(図6参
照)を、軒桁3の幅よりも広げることにより、器具本体
18を簡単に軒桁3から取り外すことができる。なお、
この器具本体18の軒桁3への固定(着脱)を行う手段
は、必ずしも、これらのスプリング28やナット30に
限られず、他の、例えば、図示しない蝶ねじによる締め
付け等の適宜な手段によっても行うことができる。
【0049】なお、1対のクランプ部材22、22′の
開閉幅、即ち、1対のクランプ部材22、22′間の間
隔S22(図6参照)の最大限は、このガイド24の長さ
よりも小さくなるため、このガイド24の長さは、軒桁
3に器具本体18を確実に取り付けることができるよう
に、軒桁3の幅よりも長い寸法に設定する。具体的に
は、通常、軒桁3の幅は、90mmから150mm程度
であるため、少なくとも、150mm以上、望ましく
は、余裕を持って200mm程度の長さとすることが必
要である。
開閉幅、即ち、1対のクランプ部材22、22′間の間
隔S22(図6参照)の最大限は、このガイド24の長さ
よりも小さくなるため、このガイド24の長さは、軒桁
3に器具本体18を確実に取り付けることができるよう
に、軒桁3の幅よりも長い寸法に設定する。具体的に
は、通常、軒桁3の幅は、90mmから150mm程度
であるため、少なくとも、150mm以上、望ましく
は、余裕を持って200mm程度の長さとすることが必
要である。
【0050】また、この1対のクランプ部材22、2
2′は、軒桁3にある程度強固に固定して取り付ける必
要があるため、例えば、アルミ等の金属材料、又は、P
OM等の充分な強度を持った合成樹脂から形成すること
が望ましい。また、ガイド24は、クランプ部材22′
(又は22)の摺動による摩擦に充分に耐え得るような
容易に変形しない材質、例えば、鉄、硬鋼材等の適宜な
材料から形成することができる。
2′は、軒桁3にある程度強固に固定して取り付ける必
要があるため、例えば、アルミ等の金属材料、又は、P
OM等の充分な強度を持った合成樹脂から形成すること
が望ましい。また、ガイド24は、クランプ部材22′
(又は22)の摺動による摩擦に充分に耐え得るような
容易に変形しない材質、例えば、鉄、硬鋼材等の適宜な
材料から形成することができる。
【0051】このように、整列装置10を構成する各整
列器具12の器具本体18を、平行に開閉自在で軒桁に
着脱自在に保持される1対のクランプ部材22、22′
から構成すると、各整列器具12を軒桁3の任意の箇所
に取り付けて1対の整列器具12間の間隔S12(図3参
照)を任意に設定することができるため、様々な長さを
有する軒桁3に適用することができ、また、各整列器具
12を軒桁に容易にかつ確実に取り付けて作業をするこ
とができると共に軒桁3から容易に取り外して更に別の
軒桁3にも取り付けることができるため、様々な建築現
場、建造物に適用することができる。
列器具12の器具本体18を、平行に開閉自在で軒桁に
着脱自在に保持される1対のクランプ部材22、22′
から構成すると、各整列器具12を軒桁3の任意の箇所
に取り付けて1対の整列器具12間の間隔S12(図3参
照)を任意に設定することができるため、様々な長さを
有する軒桁3に適用することができ、また、各整列器具
12を軒桁に容易にかつ確実に取り付けて作業をするこ
とができると共に軒桁3から容易に取り外して更に別の
軒桁3にも取り付けることができるため、様々な建築現
場、建造物に適用することができる。
【0052】この場合、器具本体18である1対のクラ
ンプ部材22、22′の軒桁3への取り付け位置につい
ては、整列させるべき垂木1の本数や軒桁3の長さ等に
合わせて任意に設定することができる。具体的には、図
3乃至図5に示すように、整列させるべき垂木1が1対
の整列器具12の間に配置されるように、整列させるべ
き垂木1の外側に各整列器具12を取り付ける。従っ
て、この軒桁3に取り付けるべき垂木1の本数が複数本
の場合には、その全ての垂木1、また、単数の垂木1を
取り付ける場合があればその単数の垂木1の外側に配置
する(尚、単数のの垂木1を取り付ける場合にも、その
垂木1を適正な位置に取り付けて、他の垂木1と整列さ
せることができる)。勿論、例えば、垂木1の軒桁3へ
の取り付け作業を一旦中止した後、再開する場合には、
残りの取り付けるべき垂木1の本数に応じて設定するこ
ともできる。
ンプ部材22、22′の軒桁3への取り付け位置につい
ては、整列させるべき垂木1の本数や軒桁3の長さ等に
合わせて任意に設定することができる。具体的には、図
3乃至図5に示すように、整列させるべき垂木1が1対
の整列器具12の間に配置されるように、整列させるべ
き垂木1の外側に各整列器具12を取り付ける。従っ
て、この軒桁3に取り付けるべき垂木1の本数が複数本
の場合には、その全ての垂木1、また、単数の垂木1を
取り付ける場合があればその単数の垂木1の外側に配置
する(尚、単数のの垂木1を取り付ける場合にも、その
垂木1を適正な位置に取り付けて、他の垂木1と整列さ
せることができる)。勿論、例えば、垂木1の軒桁3へ
の取り付け作業を一旦中止した後、再開する場合には、
残りの取り付けるべき垂木1の本数に応じて設定するこ
ともできる。
【0053】また、各整列器具12の器具本体18であ
る1対のクランプ部材22、22′は、図6に示すよう
に、その間隔S22(図6参照)の変化に応じて所定基準
位置Cである軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線
C参照)に相応する1対のクランプ部材22、22′間
の間隔S22(図6参照)の中間位置C22(図6参照)を
設定する中間位置設定部32と、1対のクランプ部材2
2、22′間の間隔S22(図6参照)を調整する間隔調
整機構34を有している。
る1対のクランプ部材22、22′は、図6に示すよう
に、その間隔S22(図6参照)の変化に応じて所定基準
位置Cである軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線
C参照)に相応する1対のクランプ部材22、22′間
の間隔S22(図6参照)の中間位置C22(図6参照)を
設定する中間位置設定部32と、1対のクランプ部材2
2、22′間の間隔S22(図6参照)を調整する間隔調
整機構34を有している。
【0054】この間隔調整機構34は、図6に示すよう
に、1対のクランプ部材22、22′の中間位置設定部
32を中心として1対のクランプ部材22、22′間の
間隔S22(図6参照)を相互に調整するものである。こ
の間隔調整機構34は、具体的には、図6に示す実施の
形態では、中間位置設定部32を中心に拡大縮小するパ
ンタグラフ機構34Aであるのが示されている。
に、1対のクランプ部材22、22′の中間位置設定部
32を中心として1対のクランプ部材22、22′間の
間隔S22(図6参照)を相互に調整するものである。こ
の間隔調整機構34は、具体的には、図6に示す実施の
形態では、中間位置設定部32を中心に拡大縮小するパ
ンタグラフ機構34Aであるのが示されている。
【0055】この場合において、中間位置設定部32
は、図6に示すように、各クランプ部材22、22′の
両端に設けられたピン42に長孔36aを介して対角線
を結ぶようにX状に取り付けられた長さの等しい2つの
クロス板36の交差する中央部を相互に揺動自在に連結
するピポットピン38と、このピポットピン38上に取
り付けられ先端が尖ったチップ状の中央指示ピン40と
から成っている。なお、中央指示ピン40は、図6
(C)に示すように、その尖った先端が1対のクランプ
部材22、22′間の間隔S22(図6参照)の中間線上
に位置するように、ピポットピン38上に配置して取り
付ける。
は、図6に示すように、各クランプ部材22、22′の
両端に設けられたピン42に長孔36aを介して対角線
を結ぶようにX状に取り付けられた長さの等しい2つの
クロス板36の交差する中央部を相互に揺動自在に連結
するピポットピン38と、このピポットピン38上に取
り付けられ先端が尖ったチップ状の中央指示ピン40と
から成っている。なお、中央指示ピン40は、図6
(C)に示すように、その尖った先端が1対のクランプ
部材22、22′間の間隔S22(図6参照)の中間線上
に位置するように、ピポットピン38上に配置して取り
付ける。
【0056】この2つのクロス板36は、図6の点線に
示すように、パンタグラフ機構34Aの拡大縮小に伴っ
て、その長孔36aが各クランプ部材22、22′のピ
ン42に沿ってスライドすると共に、中央のピポットピ
ン38を中心として相互に揺動する。この場合、ピポッ
トピン38に取り付けられた中央指示ピン40(の先
端)は、1対のクランプ部材22、22′間の間隔S22
(図6参照)が、どのように変化しても、必ず、この間
隔S22(図6参照)の中間位置C22(図6参照)に存在
する。そして、この1対のクランプ部材22、22′間
の間隔の中間位置C22(図6参照)は、1対のクランプ
部材22、22′を、とある幅を有する軒桁3にその幅
に対応して取り付けた場合、必ず、その軒桁3の幅方向
の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照:軒桁3の所定
基準位置C)上に相応して位置する。
示すように、パンタグラフ機構34Aの拡大縮小に伴っ
て、その長孔36aが各クランプ部材22、22′のピ
ン42に沿ってスライドすると共に、中央のピポットピ
ン38を中心として相互に揺動する。この場合、ピポッ
トピン38に取り付けられた中央指示ピン40(の先
端)は、1対のクランプ部材22、22′間の間隔S22
(図6参照)が、どのように変化しても、必ず、この間
隔S22(図6参照)の中間位置C22(図6参照)に存在
する。そして、この1対のクランプ部材22、22′間
の間隔の中間位置C22(図6参照)は、1対のクランプ
部材22、22′を、とある幅を有する軒桁3にその幅
に対応して取り付けた場合、必ず、その軒桁3の幅方向
の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照:軒桁3の所定
基準位置C)上に相応して位置する。
【0057】このため、その中間位置C22(図6参照)
上に存在する中央指示ピン40の先端により、軒桁3の
両端の桁芯を結んで墨入れ等することなく、この1対の
クランプ部材22、22′を軒桁3に取り付けるだけ
で、軒桁3の所定基準位置C(図6参照)である軒桁3
の幅方向の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照)を非
常に簡易に特定して、この中心線を基準に可動整列治具
20を位置調整して基準目印16等の位置決めをするこ
とができるため、整列作業を非常に簡易にかつ容易に行
うことができると同時に、所定基準位置Cである軒桁3
の幅方向の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照)を正
確に特定できるため、確実に垂木1又は隅木2を正確に
整列させることがでできる。
上に存在する中央指示ピン40の先端により、軒桁3の
両端の桁芯を結んで墨入れ等することなく、この1対の
クランプ部材22、22′を軒桁3に取り付けるだけ
で、軒桁3の所定基準位置C(図6参照)である軒桁3
の幅方向の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照)を非
常に簡易に特定して、この中心線を基準に可動整列治具
20を位置調整して基準目印16等の位置決めをするこ
とができるため、整列作業を非常に簡易にかつ容易に行
うことができると同時に、所定基準位置Cである軒桁3
の幅方向の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照)を正
確に特定できるため、確実に垂木1又は隅木2を正確に
整列させることがでできる。
【0058】また、間隔調整機構34であるパンタグラ
フ機構34Aは、図6に示すように、一方のクランプ部
材22の中央に設けられ後述する可動整列治具20を保
持する役割を兼任する治具保持ピン44Aにより、一端
を一方のクランプ部材22に揺動自在に取り付けられた
2つの摺り板46A、46Bと、これらの摺り板46
A、46Bの他端に連結ピン48により揺動自在に連結
され他端が他方のクランプ部材22′の中央に設けられ
た治具保持ピン44Bにより他方のクランプ部材22′
に揺動自在に連結された2つの摺り板46C、46Dか
ら成っている。従って、これらの4つの摺り板46A乃
至46Dが、治具保持ピン44A、44B、連結ピン4
8を中心として揺動することにより、パンタグラフ機構
34Aが拡大縮小する。なお、これらの4つの摺り板4
6A乃至46Dの長さは、いずれも等しい。
フ機構34Aは、図6に示すように、一方のクランプ部
材22の中央に設けられ後述する可動整列治具20を保
持する役割を兼任する治具保持ピン44Aにより、一端
を一方のクランプ部材22に揺動自在に取り付けられた
2つの摺り板46A、46Bと、これらの摺り板46
A、46Bの他端に連結ピン48により揺動自在に連結
され他端が他方のクランプ部材22′の中央に設けられ
た治具保持ピン44Bにより他方のクランプ部材22′
に揺動自在に連結された2つの摺り板46C、46Dか
ら成っている。従って、これらの4つの摺り板46A乃
至46Dが、治具保持ピン44A、44B、連結ピン4
8を中心として揺動することにより、パンタグラフ機構
34Aが拡大縮小する。なお、これらの4つの摺り板4
6A乃至46Dの長さは、いずれも等しい。
【0059】この場合、パンタグラフ機構34Aを構成
する摺り板46A乃至46Dは、図6に示すように、1
対のクランプ部材22、22′の治具保持ピン44A、
44Bに取り付けられているため、パンタグラフ機構3
4Aが拡大縮小することにより、図6に示すように、1
対のクランプ部材22、22′は、これらの2つの治具
保持ピン44A、44Bを結んだ線の方向に直線運動し
て相対的に平行移動により進退する。従って、この進退
距離をパンタグラフ機構34Aにより調整することによ
り、1対のクランプ部材22、22′間の間隔S22(図
6参照)を適宜調整することができる。
する摺り板46A乃至46Dは、図6に示すように、1
対のクランプ部材22、22′の治具保持ピン44A、
44Bに取り付けられているため、パンタグラフ機構3
4Aが拡大縮小することにより、図6に示すように、1
対のクランプ部材22、22′は、これらの2つの治具
保持ピン44A、44Bを結んだ線の方向に直線運動し
て相対的に平行移動により進退する。従って、この進退
距離をパンタグラフ機構34Aにより調整することによ
り、1対のクランプ部材22、22′間の間隔S22(図
6参照)を適宜調整することができる。
【0060】このように、この1対のクランプ部材2
2、22′が間隔調整機構34を有すると、1対のクラ
ンプ部材22、22′間の間隔S22(図6参照)を軒桁
3の幅方向の寸法に適切に対応させて各整列器具12を
強固に軒桁3に取り付けることができる。なお、この場
合、上記の通り、一般的な軒桁3の幅(90mmから1
50mm)に充分に対応することができるように、パン
タグラフ機構34Aは、1対のクランプ部材22、2
2′間の間隔S22(図6参照)を、90mm未満に縮小
でき、また150mm以上に拡大することができるよう
に調整する。
2、22′が間隔調整機構34を有すると、1対のクラ
ンプ部材22、22′間の間隔S22(図6参照)を軒桁
3の幅方向の寸法に適切に対応させて各整列器具12を
強固に軒桁3に取り付けることができる。なお、この場
合、上記の通り、一般的な軒桁3の幅(90mmから1
50mm)に充分に対応することができるように、パン
タグラフ機構34Aは、1対のクランプ部材22、2
2′間の間隔S22(図6参照)を、90mm未満に縮小
でき、また150mm以上に拡大することができるよう
に調整する。
【0061】この実施の形態において着目すべきは、図
6(A)に示すように、1対のクランプ部材22、2
2′間の間隔S22(図6参照)が変化しても、中間位置
設定部32であるピポットピン38と、治具保持ピン4
4A、44Bは、一直線状に位置する点である。即ち、
治具保持ピン44A、44Bは、1対のクランプ部材2
2、22′間の間隔S22(図6参照)の変化に伴い、中
間位置設定部32であるピポットピン38及び治具保持
ピン44A、44Bを結んだ線上を直線状に移動する
(2つのクロス板36の4つの長孔36aの対応する各
ピン42に対する位置が全て等しい状態であることを前
提とする。従って、実際には、1対のクランプ部材2
2、22′の相対移動の際に生じるがたつきによる多少
ずれが生じる場合も含む。)。従って、パンタグラフ機
構34Aは、この中間位置設定部38を中心に拡大縮小
することができる。
6(A)に示すように、1対のクランプ部材22、2
2′間の間隔S22(図6参照)が変化しても、中間位置
設定部32であるピポットピン38と、治具保持ピン4
4A、44Bは、一直線状に位置する点である。即ち、
治具保持ピン44A、44Bは、1対のクランプ部材2
2、22′間の間隔S22(図6参照)の変化に伴い、中
間位置設定部32であるピポットピン38及び治具保持
ピン44A、44Bを結んだ線上を直線状に移動する
(2つのクロス板36の4つの長孔36aの対応する各
ピン42に対する位置が全て等しい状態であることを前
提とする。従って、実際には、1対のクランプ部材2
2、22′の相対移動の際に生じるがたつきによる多少
ずれが生じる場合も含む。)。従って、パンタグラフ機
構34Aは、この中間位置設定部38を中心に拡大縮小
することができる。
【0062】このように、特に、中間位置設定部32を
中心として1対のクランプ部材22、22′間の間隔S
22(図6参照)を調整すると、1対のクランプ部材2
2、22′を保持することができる幅でれば、いかなる
寸法の幅を有する軒桁3であっても1対のクランプ部材
22、22′を軒桁3により保持するだけで、直ちに軒
桁3の幅方向の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照)
を正確に特定することができるため、異なる様々な寸法
を有する軒桁3にも迅速にかつ適正に対応して適用する
ことにより、垂木1又は隅木2を確実に整列させること
ができる。
中心として1対のクランプ部材22、22′間の間隔S
22(図6参照)を調整すると、1対のクランプ部材2
2、22′を保持することができる幅でれば、いかなる
寸法の幅を有する軒桁3であっても1対のクランプ部材
22、22′を軒桁3により保持するだけで、直ちに軒
桁3の幅方向の中心線(図2、図6の一点鎖線C参照)
を正確に特定することができるため、異なる様々な寸法
を有する軒桁3にも迅速にかつ適正に対応して適用する
ことにより、垂木1又は隅木2を確実に整列させること
ができる。
【0063】一方、整列器具12の可動整列治具20
は、特に図6(C)に示すように、目盛り50aが付さ
れた位置合わせ部50と、この位置合わせ部50の先端
に取り付けられたL字形の角度調整部52とから成って
おり、図2乃至図6に示すように、器具本体18に、任
意の位置に調節自在に保持されている。
は、特に図6(C)に示すように、目盛り50aが付さ
れた位置合わせ部50と、この位置合わせ部50の先端
に取り付けられたL字形の角度調整部52とから成って
おり、図2乃至図6に示すように、器具本体18に、任
意の位置に調節自在に保持されている。
【0064】具体的には、可動整列治具20は、その位
置合わせ部50が、1対のクランプ部材22、22′に
設けられた2つの治具保持ピン44A、44Bのそれぞ
れに形成された切り欠き溝44a、44bを貫通するこ
とにより、これらの2つの治具保持ピン44A、44B
を介して1対のクランプ部材22、22′に保持されて
いる。
置合わせ部50が、1対のクランプ部材22、22′に
設けられた2つの治具保持ピン44A、44Bのそれぞ
れに形成された切り欠き溝44a、44bを貫通するこ
とにより、これらの2つの治具保持ピン44A、44B
を介して1対のクランプ部材22、22′に保持されて
いる。
【0065】従って、可動整列治具20は、図6に示す
ように、これらの切り欠き溝44a、44bにより案内
されながら、1対のクランプ部材22、22′に直交す
る方向に、即ち、上述した、2つの治具保持ピン44
A、44Bを結んだ線上を進退することができ、これら
2つの治具保持ピン44A、44Bの切り欠き溝44
a、44bに螺合する蝶ねじ45の締め付けにより任意
の位置で固定することができる。
ように、これらの切り欠き溝44a、44bにより案内
されながら、1対のクランプ部材22、22′に直交す
る方向に、即ち、上述した、2つの治具保持ピン44
A、44Bを結んだ線上を進退することができ、これら
2つの治具保持ピン44A、44Bの切り欠き溝44
a、44bに螺合する蝶ねじ45の締め付けにより任意
の位置で固定することができる。
【0066】また、可動整列治具20の角度調整部52
は、特に図6に示すように、この位置合わせ部50に枢
軸54を介して取り付けられ、この枢軸54を支点とし
て円弧運動をすることができる。なお、基準目印設定手
段14は、図2乃至図5に示すように、この略L字形の
角度調整部52の長辺側に取り付けられて、保持され
る。このため、この角度調整部52の長辺側には、基準
目印設定手段14の取り付け位置を調整するための目盛
り52bが形成されている。
は、特に図6に示すように、この位置合わせ部50に枢
軸54を介して取り付けられ、この枢軸54を支点とし
て円弧運動をすることができる。なお、基準目印設定手
段14は、図2乃至図5に示すように、この略L字形の
角度調整部52の長辺側に取り付けられて、保持され
る。このため、この角度調整部52の長辺側には、基準
目印設定手段14の取り付け位置を調整するための目盛
り52bが形成されている。
【0067】また、位置合わせ部50の略扇形状の先端
部には、図6に示すように、円弧状の連結孔56が形成
されており、この円弧状の連結孔56と角度調整部52
を貫通する蝶ねじ・ボルト手段58により、位置合わせ
部50と角度調整部52とを相互に締め付けることがで
きる。従って、角度調整部52は、この蝶ねじ・ボルト
手段58の締め付けにより、位置合わせ部50に対して
任意の角度の状態で固定することができる。この場合、
位置合わせ部50の略扇形状の先端部には、図6に示す
ように、分度目盛り52aが付されており、角度調整部
52は、この分度目盛り52aに合わせて、設定された
所定の傾斜角度θ52(図6参照)に維持することができ
る。
部には、図6に示すように、円弧状の連結孔56が形成
されており、この円弧状の連結孔56と角度調整部52
を貫通する蝶ねじ・ボルト手段58により、位置合わせ
部50と角度調整部52とを相互に締め付けることがで
きる。従って、角度調整部52は、この蝶ねじ・ボルト
手段58の締め付けにより、位置合わせ部50に対して
任意の角度の状態で固定することができる。この場合、
位置合わせ部50の略扇形状の先端部には、図6に示す
ように、分度目盛り52aが付されており、角度調整部
52は、この分度目盛り52aに合わせて、設定された
所定の傾斜角度θ52(図6参照)に維持することができ
る。
【0068】従って、この可動整列治具20は、この位
置合わせ部50による位置調整及び角度調整部52によ
る角度調整により、図2乃至図5に示すように、基準目
印16が軒桁3の所定基準位置Cである軒桁3の中心線
(図2の一点鎖線C参照)を基準として任意に設定され
た垂木1又は隅木2の所定の位置に付された目印4を整
列させるべき位置に相応する位置に形成されるように、
基準目印設定手段14を位置調整して保持することがで
きる。なお、基準目印設定手段14の具体的な位置調整
の方法は、後述する整列方法(装置10の使用方法)に
おいて詳述する。
置合わせ部50による位置調整及び角度調整部52によ
る角度調整により、図2乃至図5に示すように、基準目
印16が軒桁3の所定基準位置Cである軒桁3の中心線
(図2の一点鎖線C参照)を基準として任意に設定され
た垂木1又は隅木2の所定の位置に付された目印4を整
列させるべき位置に相応する位置に形成されるように、
基準目印設定手段14を位置調整して保持することがで
きる。なお、基準目印設定手段14の具体的な位置調整
の方法は、後述する整列方法(装置10の使用方法)に
おいて詳述する。
【0069】この基準目印設定手段14は、図2乃至図
5に示すように、1対の整列器具12の各可動整列治具
20に取り付けられる線状体60から成っており、この
実施の形態においては、この線状体60を基準目印16
とする。
5に示すように、1対の整列器具12の各可動整列治具
20に取り付けられる線状体60から成っており、この
実施の形態においては、この線状体60を基準目印16
とする。
【0070】この線状体60としては、例えば、アセテ
ート等の合成樹脂や綿等の適宜の材料から成る糸等の細
線等を用いることができるが、可動整列治具20に巻き
付け等により取り付けることができ、可動整列治具20
への取付中に容易に破線しない程度の強度を有すれば、
特に材質や種類等は問わず、あらゆる線状体16を用い
ることができる。
ート等の合成樹脂や綿等の適宜の材料から成る糸等の細
線等を用いることができるが、可動整列治具20に巻き
付け等により取り付けることができ、可動整列治具20
への取付中に容易に破線しない程度の強度を有すれば、
特に材質や種類等は問わず、あらゆる線状体16を用い
ることができる。
【0071】このように、垂木1又は隅木2に付されて
いる目印4を付合させるべき基準目印16を、可動整列
治具20により保持される基準目印設定手段14により
形成するため、軒桁3に位置決め線を墨入れする必要が
なく、また、この基準目印設定手段14を可動整列治具
20により保持しているため、この基準目印設定手段1
4を保持する可動整列治具20の位置を調整することに
より、軒桁3、垂木1又は隅木2の寸法や垂木1又は隅
木2の設定勾配θ(図2参照)に応じて容易に適切な位
置に基準目印16を形成することができるため、様々な
寸法の軒桁3や垂木1又は隅木2に迅速にかつ簡易に対
応することができる。
いる目印4を付合させるべき基準目印16を、可動整列
治具20により保持される基準目印設定手段14により
形成するため、軒桁3に位置決め線を墨入れする必要が
なく、また、この基準目印設定手段14を可動整列治具
20により保持しているため、この基準目印設定手段1
4を保持する可動整列治具20の位置を調整することに
より、軒桁3、垂木1又は隅木2の寸法や垂木1又は隅
木2の設定勾配θ(図2参照)に応じて容易に適切な位
置に基準目印16を形成することができるため、様々な
寸法の軒桁3や垂木1又は隅木2に迅速にかつ簡易に対
応することができる。
【0072】なお、この基準目印16に付合させるべき
垂木1又は隅木2に付される目印4は、垂木1又は隅木
2への墨入れ等により形成することができるが、この実
施の形態のように、基準目印16として線状体60を使
用する場合には、図2乃至図5に示すように、目印4も
線状に墨入れすることにより形成することが望ましく、
また、この場合、この基準目印である線状体60と垂木
1又は隅木2に付される目印4との太さが大きく異なる
と正確に位置合わせすることが却って困難となるため、
両者を相応の太さに設定することが好ましい。
垂木1又は隅木2に付される目印4は、垂木1又は隅木
2への墨入れ等により形成することができるが、この実
施の形態のように、基準目印16として線状体60を使
用する場合には、図2乃至図5に示すように、目印4も
線状に墨入れすることにより形成することが望ましく、
また、この場合、この基準目印である線状体60と垂木
1又は隅木2に付される目印4との太さが大きく異なる
と正確に位置合わせすることが却って困難となるため、
両者を相応の太さに設定することが好ましい。
【0073】このように、基準目印16として、糸等の
細線等の線状体60を使用すると、軒桁3にまで墨入れ
することなく容易に垂木1又は隅木2に付された目印4
を合わせるべき基準目印16を設定することができると
共に垂木1又は隅木2にのみ目印4を付せば足りるため
作業が簡易になる。特に、異なる建築現場、建造物に対
しても、その度毎に墨入れ等することなくそのまま適用
することができ、また、設置すべき軒桁3や垂木1又は
隅木2の寸法にかかわらず基準目印16を設定すること
ができる。
細線等の線状体60を使用すると、軒桁3にまで墨入れ
することなく容易に垂木1又は隅木2に付された目印4
を合わせるべき基準目印16を設定することができると
共に垂木1又は隅木2にのみ目印4を付せば足りるため
作業が簡易になる。特に、異なる建築現場、建造物に対
しても、その度毎に墨入れ等することなくそのまま適用
することができ、また、設置すべき軒桁3や垂木1又は
隅木2の寸法にかかわらず基準目印16を設定すること
ができる。
【0074】なお、基準目印設定手段14及び基準目印
16は、必ずしも、上記の1つの線状体60には限定さ
れずは、例えば、図7(A)に示すように、垂木1又は
隅木2に複数の線状の目印4を付し、基準目印設定手段
14として、複数の線状体16を用い、この複数の線状
体60を基準目印16として、垂木1又は隅木2の複数
の箇所に形成された目印4のそれぞれを整列させるべき
位置に相応する位置に形成して、これらの複数の箇所
(図7(A)に示す2カ所には限られず、3カ所以上の
任意の箇所でも良い。)で位置合わせすることもでき、
これによれば、より正確に垂木1又は隅木2を整列させ
ることができる。
16は、必ずしも、上記の1つの線状体60には限定さ
れずは、例えば、図7(A)に示すように、垂木1又は
隅木2に複数の線状の目印4を付し、基準目印設定手段
14として、複数の線状体16を用い、この複数の線状
体60を基準目印16として、垂木1又は隅木2の複数
の箇所に形成された目印4のそれぞれを整列させるべき
位置に相応する位置に形成して、これらの複数の箇所
(図7(A)に示す2カ所には限られず、3カ所以上の
任意の箇所でも良い。)で位置合わせすることもでき、
これによれば、より正確に垂木1又は隅木2を整列させ
ることができる。
【0075】また、図7(B)及び(C)に示すよう
に、基準目印設定手段14として、ある程度の幅を有す
るテープや帯等の帯状体62を用い、垂木1又は隅木2
には、この帯状体62に対応する幅を有する帯状の目印
4(図7(B))又は帯状体62の上下端に対応する2
つの細線状の目印4(図7(C))を付すこともでき
る。この実施の形態において、帯状体62を基準目印1
6として、この帯状体62を垂木1又は隅木2に形成さ
れた目印4を整列させるべき位置に相応する位置に形成
して、図7(B)及び(C)に示すように、垂木1又は
隅木2に付された目印4を基準目印16である帯状体6
2に付合させることにより、垂木1又は隅木2を、軒桁
3に対して適正な入射角(90°等)で交差させること
ができ、より精度高く確実に垂木1又は隅木2を設計通
りに整列させることができる。
に、基準目印設定手段14として、ある程度の幅を有す
るテープや帯等の帯状体62を用い、垂木1又は隅木2
には、この帯状体62に対応する幅を有する帯状の目印
4(図7(B))又は帯状体62の上下端に対応する2
つの細線状の目印4(図7(C))を付すこともでき
る。この実施の形態において、帯状体62を基準目印1
6として、この帯状体62を垂木1又は隅木2に形成さ
れた目印4を整列させるべき位置に相応する位置に形成
して、図7(B)及び(C)に示すように、垂木1又は
隅木2に付された目印4を基準目印16である帯状体6
2に付合させることにより、垂木1又は隅木2を、軒桁
3に対して適正な入射角(90°等)で交差させること
ができ、より精度高く確実に垂木1又は隅木2を設計通
りに整列させることができる。
【0076】次に、本発明の垂木1又隅木2の整列方法
(本発明の整列装置10乃至整列器具12の使用方法)
の実施の形態について、図2乃至図5を参照しながら説
明する。この場合において、例えば、垂木1の勾配θ
(図2参照)を20°(θ=20°)、垂木1の軒桁3
からの突出長さL(図2参照:即ち、軒桁3の所定基準
位置Cである軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線
C参照)から垂木1又は隅木2の先端面までの水平距
離)を30cm(L=30cm)と設計した場合におい
て、この設計通りに垂木1を整列させる場合を例に説明
する。
(本発明の整列装置10乃至整列器具12の使用方法)
の実施の形態について、図2乃至図5を参照しながら説
明する。この場合において、例えば、垂木1の勾配θ
(図2参照)を20°(θ=20°)、垂木1の軒桁3
からの突出長さL(図2参照:即ち、軒桁3の所定基準
位置Cである軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線
C参照)から垂木1又は隅木2の先端面までの水平距
離)を30cm(L=30cm)と設計した場合におい
て、この設計通りに垂木1を整列させる場合を例に説明
する。
【0077】具体的には、図2乃至図5に示すように、
垂木1を軒桁3から所定の突出長さL(図2参照:L=
30cm)及び勾配θ(図2参照:θ=20°)で突出
させるために、軒桁3の所定基準位置C(図2参照)を
基準として任意に設定された垂木1の所定の位置に目印
4を付す。
垂木1を軒桁3から所定の突出長さL(図2参照:L=
30cm)及び勾配θ(図2参照:θ=20°)で突出
させるために、軒桁3の所定基準位置C(図2参照)を
基準として任意に設定された垂木1の所定の位置に目印
4を付す。
【0078】この場合、前述した通り、図2に示すよう
に、垂木1の軒桁3からの突出長さL(図2参照)と同
じく、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参
照)を、軒桁3の所定基準位置C(図2参照)とする。
その上で、垂木1に目印4を付すべき位置としては、図
2乃至図5に示すように、垂木1のうちこの軒桁3の幅
方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)よりも屋根の頂
上側の方向の所定の位置を、即ち、垂木1のうち軒桁3
から突出する側と反対側に設定することが望ましい。
に、垂木1の軒桁3からの突出長さL(図2参照)と同
じく、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参
照)を、軒桁3の所定基準位置C(図2参照)とする。
その上で、垂木1に目印4を付すべき位置としては、図
2乃至図5に示すように、垂木1のうちこの軒桁3の幅
方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)よりも屋根の頂
上側の方向の所定の位置を、即ち、垂木1のうち軒桁3
から突出する側と反対側に設定することが望ましい。
【0079】これにより、高所において作業を行い難い
垂木1のうちの軒桁3から突出する側ではなく、屋根の
頂上方向に向かう軒桁3の内側で垂木1に付された目印
4を基準目印16に位置合わせして付合させる作業を行
うことができるため、垂木1を容易に整列させることが
できる。
垂木1のうちの軒桁3から突出する側ではなく、屋根の
頂上方向に向かう軒桁3の内側で垂木1に付された目印
4を基準目印16に位置合わせして付合させる作業を行
うことができるため、垂木1を容易に整列させることが
できる。
【0080】目印4の具体的な位置設定の一例を示す
と、例えば、図2に示すように、軒桁3の幅方向の中心
線(図2の一点鎖線C参照)から屋根の頂上側への水平
距離L4(図2参照)で、例えば、15cm(L4=15
cm)の位置にある垂木1の下縁1aから垂木1の高さ
方向に直角に延びる箇所に線状の目印4を付すことがで
きる。なお、目印4は、墨入れその他の適宜な手段によ
り付すことができる。また、図2乃至図5に示す形態で
は、垂木1の側面の一方にのみ目印4を付しているが、
両側面に付しても良く、更には上面に付すこともできる
(図7参照)。
と、例えば、図2に示すように、軒桁3の幅方向の中心
線(図2の一点鎖線C参照)から屋根の頂上側への水平
距離L4(図2参照)で、例えば、15cm(L4=15
cm)の位置にある垂木1の下縁1aから垂木1の高さ
方向に直角に延びる箇所に線状の目印4を付すことがで
きる。なお、目印4は、墨入れその他の適宜な手段によ
り付すことができる。また、図2乃至図5に示す形態で
は、垂木1の側面の一方にのみ目印4を付しているが、
両側面に付しても良く、更には上面に付すこともできる
(図7参照)。
【0081】この垂木1へ目印4を付す作業は、垂木1
を所定の長さにプレカットする際等に併せて行っておく
ことができ、必ずしも、建築現場において行う必要がな
く、予め別の場所で、この作業のみを行っておくことが
できる。この場合、プレカットすべき垂木1の設計勾配
θ(図2参照)や軒桁3からの突出長さL(図2参照)
を考慮に入れた上で、その寸法に応じて、目印4を付す
べき位置をコンピュータ制御等により算出して自動的に
付すこともできる。着目すべきは、軒桁3には、墨入れ
等をする必要がなく、垂木1のみに目印4を付せば足り
る点である。
を所定の長さにプレカットする際等に併せて行っておく
ことができ、必ずしも、建築現場において行う必要がな
く、予め別の場所で、この作業のみを行っておくことが
できる。この場合、プレカットすべき垂木1の設計勾配
θ(図2参照)や軒桁3からの突出長さL(図2参照)
を考慮に入れた上で、その寸法に応じて、目印4を付す
べき位置をコンピュータ制御等により算出して自動的に
付すこともできる。着目すべきは、軒桁3には、墨入れ
等をする必要がなく、垂木1のみに目印4を付せば足り
る点である。
【0082】一方、建築現場においては、図2乃至図5
に示すように、この垂木1に付された目印4を整列させ
るべき位置に相応する位置に垂木1の整列装置10の基
準目印設定手段14により基準目印16を形成する。そ
の後、図4及び図5に示すように、垂木1を軒桁3に取
り付ける際に、この垂木1に付された目印4を、この形
成された基準目印16に付合させながら、垂木1を配置
することにより、垂木1を軒桁3から所定の突出長さL
(図2参照:30cm)及び勾配θ(図2参照:20
°)で突出させて整列させる。具体的には以下の手順に
よる。
に示すように、この垂木1に付された目印4を整列させ
るべき位置に相応する位置に垂木1の整列装置10の基
準目印設定手段14により基準目印16を形成する。そ
の後、図4及び図5に示すように、垂木1を軒桁3に取
り付ける際に、この垂木1に付された目印4を、この形
成された基準目印16に付合させながら、垂木1を配置
することにより、垂木1を軒桁3から所定の突出長さL
(図2参照:30cm)及び勾配θ(図2参照:20
°)で突出させて整列させる。具体的には以下の手順に
よる。
【0083】まず、図3に示すように、軒桁3に所定の
間隔をあけて整列装置10の1対の整列器具12の各器
具本体18を取り付ける。この場合、器具本体18を取
り付ける位置は、前述した通り、1対の整列器具12の
間に整列させるべき垂木1が配置されるよう、垂木1を
取り付けるべき位置よりも外側に取り付ける。
間隔をあけて整列装置10の1対の整列器具12の各器
具本体18を取り付ける。この場合、器具本体18を取
り付ける位置は、前述した通り、1対の整列器具12の
間に整列させるべき垂木1が配置されるよう、垂木1を
取り付けるべき位置よりも外側に取り付ける。
【0084】次いで、この器具本体18に取り付けられ
基準目印設定手段14を保持する整列器具12の可動整
列治具20の位置を軒桁3の所定基準位置Cを基準に垂
木1に付された目印4に対応する位置に調整する。
基準目印設定手段14を保持する整列器具12の可動整
列治具20の位置を軒桁3の所定基準位置Cを基準に垂
木1に付された目印4に対応する位置に調整する。
【0085】具体的には、図2乃至図5に示す実施の形
態では、垂木1に付された目印4が、図2に示すよう
に、垂木1のうちの軒桁3の所定基準位置Cである軒桁
3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)よりも屋
根の頂上側に付されているため、可動整列治具20も、
これに対応させて、図2乃至図5に示すように、基準目
印16が軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参
照)よりも屋根の頂上側に形成されるように、基準目印
16を形成する基準目印設定手段14を保持する角度調
整部52を軒桁3の内側(屋根の頂上側)へ向けて取り
付ける。
態では、垂木1に付された目印4が、図2に示すよう
に、垂木1のうちの軒桁3の所定基準位置Cである軒桁
3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)よりも屋
根の頂上側に付されているため、可動整列治具20も、
これに対応させて、図2乃至図5に示すように、基準目
印16が軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参
照)よりも屋根の頂上側に形成されるように、基準目印
16を形成する基準目印設定手段14を保持する角度調
整部52を軒桁3の内側(屋根の頂上側)へ向けて取り
付ける。
【0086】その上で、可動整列治具20の位置合わせ
部50の軒桁3の所定基準位置Cである軒桁3の幅方向
の中心線(図2の一点鎖線C参照)からの突出長さL20
(図2参照)を、垂木1に付した目印4の位置(L4=
15cm:垂木1の目印4が付された下縁1aから軒桁
3の中心線までの水平距離)と、垂木1の設定勾配θ
(θ=20°)を考慮して、基準目印16がこの目印4
を整列させるべき位置に形成されるように、これらの値
に対応する長さに調整する。
部50の軒桁3の所定基準位置Cである軒桁3の幅方向
の中心線(図2の一点鎖線C参照)からの突出長さL20
(図2参照)を、垂木1に付した目印4の位置(L4=
15cm:垂木1の目印4が付された下縁1aから軒桁
3の中心線までの水平距離)と、垂木1の設定勾配θ
(θ=20°)を考慮して、基準目印16がこの目印4
を整列させるべき位置に形成されるように、これらの値
に対応する長さに調整する。
【0087】この場合、設定すべき可動整列治具20の
位置合わせ部50の軒桁3の幅方向の中心線(図2の一
点鎖線C参照)からの突出長さL20(図2参照)は、垂
木1の目印4が付された下縁1aから軒桁3の中心線ま
での水平距離L4(図2参照)及び垂木1の設定勾配θ
(図2参照)並びに可動整列治具20の位置合わせ部5
0の軒桁3からの高さt(図8参照)とから算出するこ
とができる。このため、これら(L4、θ)の値として
予め所要される範囲で複数の値を設定しておき、例え
ば、L4=Ycm、θ=Z°の場合には、L20=Xcm
等のように、直ちに、設定すべきL20(図2参照)を判
断することができるように、これらの値を考慮して一覧
表や図表等を作成しておくことにより、その都度建築現
場において対応して、L20(図2参照)の設定長さを算
出等する必要を回避することができる。
位置合わせ部50の軒桁3の幅方向の中心線(図2の一
点鎖線C参照)からの突出長さL20(図2参照)は、垂
木1の目印4が付された下縁1aから軒桁3の中心線ま
での水平距離L4(図2参照)及び垂木1の設定勾配θ
(図2参照)並びに可動整列治具20の位置合わせ部5
0の軒桁3からの高さt(図8参照)とから算出するこ
とができる。このため、これら(L4、θ)の値として
予め所要される範囲で複数の値を設定しておき、例え
ば、L4=Ycm、θ=Z°の場合には、L20=Xcm
等のように、直ちに、設定すべきL20(図2参照)を判
断することができるように、これらの値を考慮して一覧
表や図表等を作成しておくことにより、その都度建築現
場において対応して、L20(図2参照)の設定長さを算
出等する必要を回避することができる。
【0088】そのような図表等の一例を、図8に示す。
この図8において、「一点鎖線C」は軒桁3の幅方向の
中心線を、「一点鎖線L4」は、軒桁3の幅方向の中心
線(図8における一点鎖線C)から目印4が付された垂
木1の下縁1aまでの水平距離(この図表では、L4=
15cm)を、「実線A」は、可動整列治具20の位置
合わせ部50の進退軌跡を、「斜線L1」は、各設定勾
配θ(図2参照)毎における垂木1の下端線を示す。従
って、図8において、各斜線L1が、一点鎖線L4と交差
する点が、垂木1の目印4が付された部分の下縁1aと
なる。この場合において、この各設定勾配θ(図2参
照)毎におけるL1とL4との交差点(下縁1a)から垂
直に降ろした実線L52(図8参照)と実線Aとが交わる
各点の軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点鎖線C参
照)からの距離L20(図8参照)が、軒桁3の幅方向の
中心線(図8の一点鎖線C参照)から目印4が付された
垂木1の下縁1aまでの水平距離L4=15cmと設定
した場合における、各設定勾配θ(図2参照)毎のL20
(図2及び図8参照)の値となる。
この図8において、「一点鎖線C」は軒桁3の幅方向の
中心線を、「一点鎖線L4」は、軒桁3の幅方向の中心
線(図8における一点鎖線C)から目印4が付された垂
木1の下縁1aまでの水平距離(この図表では、L4=
15cm)を、「実線A」は、可動整列治具20の位置
合わせ部50の進退軌跡を、「斜線L1」は、各設定勾
配θ(図2参照)毎における垂木1の下端線を示す。従
って、図8において、各斜線L1が、一点鎖線L4と交差
する点が、垂木1の目印4が付された部分の下縁1aと
なる。この場合において、この各設定勾配θ(図2参
照)毎におけるL1とL4との交差点(下縁1a)から垂
直に降ろした実線L52(図8参照)と実線Aとが交わる
各点の軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点鎖線C参
照)からの距離L20(図8参照)が、軒桁3の幅方向の
中心線(図8の一点鎖線C参照)から目印4が付された
垂木1の下縁1aまでの水平距離L4=15cmと設定
した場合における、各設定勾配θ(図2参照)毎のL20
(図2及び図8参照)の値となる。
【0089】なお、垂木1又は隅木2は、図2乃至図5
に示すように、軒桁3に形成された切り欠き部5を介し
て軒桁3に交差して配置される。このため、垂木1の設
定勾配θ(図2参照)の如何にかかわらず、垂木1の下
端線(斜線L1:図8参照)が、常に、軒桁3の上面直
上で軒桁3と交差するように設定すると、垂木1の設定
勾配θ(図2参照)が急勾配になるに従って、軒桁3を
大きく切削して切り欠き部5を大きく形成することが必
要となり、その分、軒桁3の強度が低下する。従って、
図8に示すように、垂木1の設定勾配θ(図2参照)が
大きくなるに従って、垂木1の下端線(図8の斜線
L1)が、軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点鎖線
C)と交わる箇所を次第に上方に設定して、切り欠き部
5の大きさがあまりに大きくならないように設定してい
る。図8における「実線T」は、この各設定勾配θ(図
2参照)毎における垂木1の下端線(図8の斜線L1)
を、軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点鎖線C)とを
交差させるべき高さを示したものであり、その高さT
(図8参照)は、各設定勾配θ(図2参照)毎にプレカ
ット工法において基準が設定される。なお、この場合で
も、この高さを示す「実線T」は、図8に示すように、
軒桁3の上面と平行であるため、垂木1の下端線(図8
の斜線L1)が、軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点
鎖線C)と交わる箇所を、垂木1の設定勾配θ(図2参
照)毎に変更しても、この設定勾配θ(図2参照)自体
が変更されるわけではない。
に示すように、軒桁3に形成された切り欠き部5を介し
て軒桁3に交差して配置される。このため、垂木1の設
定勾配θ(図2参照)の如何にかかわらず、垂木1の下
端線(斜線L1:図8参照)が、常に、軒桁3の上面直
上で軒桁3と交差するように設定すると、垂木1の設定
勾配θ(図2参照)が急勾配になるに従って、軒桁3を
大きく切削して切り欠き部5を大きく形成することが必
要となり、その分、軒桁3の強度が低下する。従って、
図8に示すように、垂木1の設定勾配θ(図2参照)が
大きくなるに従って、垂木1の下端線(図8の斜線
L1)が、軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点鎖線
C)と交わる箇所を次第に上方に設定して、切り欠き部
5の大きさがあまりに大きくならないように設定してい
る。図8における「実線T」は、この各設定勾配θ(図
2参照)毎における垂木1の下端線(図8の斜線L1)
を、軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点鎖線C)とを
交差させるべき高さを示したものであり、その高さT
(図8参照)は、各設定勾配θ(図2参照)毎にプレカ
ット工法において基準が設定される。なお、この場合で
も、この高さを示す「実線T」は、図8に示すように、
軒桁3の上面と平行であるため、垂木1の下端線(図8
の斜線L1)が、軒桁3の幅方向の中心線(図8の一点
鎖線C)と交わる箇所を、垂木1の設定勾配θ(図2参
照)毎に変更しても、この設定勾配θ(図2参照)自体
が変更されるわけではない。
【0090】このようにして、L20(図2及び図8参
照)として設定すべき長さを特定した上で、図6に示す
ように、位置合わせ部50の目盛り50aを、中間位置
設定部32の中央指示ピン40を基準として、L20の値
に合わせて調整することにより、可動整列治具の位置合
わせ部50の位置を調整する。また、可動整列治具20
の角度調整部52の傾斜角度θ52(図6参照)を、図6
(C)に示すように、垂木1の設計勾配θ(図2参照)
に合わせて設定する(θ=θ52=20°)。これによ
り、可動整列治具20の位置を軒桁3の所定基準位置C
を基準に垂木1に付された目印4に対応する位置に設定
することができる。
照)として設定すべき長さを特定した上で、図6に示す
ように、位置合わせ部50の目盛り50aを、中間位置
設定部32の中央指示ピン40を基準として、L20の値
に合わせて調整することにより、可動整列治具の位置合
わせ部50の位置を調整する。また、可動整列治具20
の角度調整部52の傾斜角度θ52(図6参照)を、図6
(C)に示すように、垂木1の設計勾配θ(図2参照)
に合わせて設定する(θ=θ52=20°)。これによ
り、可動整列治具20の位置を軒桁3の所定基準位置C
を基準に垂木1に付された目印4に対応する位置に設定
することができる。
【0091】次いで、図2及び図3に示すように、基準
目印設定手段14が垂木1に付された目印4を整列させ
るべき位置に相応する位置に基準目印16を形成するよ
うに、この位置調整された可動整列治具20に基準目印
設定手段14を保持させる。
目印設定手段14が垂木1に付された目印4を整列させ
るべき位置に相応する位置に基準目印16を形成するよ
うに、この位置調整された可動整列治具20に基準目印
設定手段14を保持させる。
【0092】具体的には、図2乃至図5に示す実施の形
態においては、図2、図3、図6に示すように、線状体
60の一端を、一方の整列装置12の可動整列治具20
の角度調整部52に付された目盛り52bを基準に、垂
木1の各設定勾配θ(図2参照)や垂木1の目印4が付
された下縁1aから軒桁3の中心線までの水平距離L4
(図2参照)等に応じて、予め算出しておいた角度調整
部52長辺側の所定の位置に巻き付け等により取り付け
ると共に、線状体60の他端を他方の整列装置12の可
動整列治具20の同じ箇所にも取り付ける。これによ
り、図3に示すように、1対の整列器具12の各可動整
列治具20にわたって基準目印16となる線状体60が
張られ、基準目印16が、垂木1に付された目印4を整
列させるべき位置に相応する位置に形成されることにな
る。
態においては、図2、図3、図6に示すように、線状体
60の一端を、一方の整列装置12の可動整列治具20
の角度調整部52に付された目盛り52bを基準に、垂
木1の各設定勾配θ(図2参照)や垂木1の目印4が付
された下縁1aから軒桁3の中心線までの水平距離L4
(図2参照)等に応じて、予め算出しておいた角度調整
部52長辺側の所定の位置に巻き付け等により取り付け
ると共に、線状体60の他端を他方の整列装置12の可
動整列治具20の同じ箇所にも取り付ける。これによ
り、図3に示すように、1対の整列器具12の各可動整
列治具20にわたって基準目印16となる線状体60が
張られ、基準目印16が、垂木1に付された目印4を整
列させるべき位置に相応する位置に形成されることにな
る。
【0093】なお、以上の作業は、その順序の先後は問
わない。即ち、必ずしも、器具本体18を軒桁3に取り
付けてから、その状態で可動整列治具20の位置調整や
線状体60等の取り付けを行う必要はなく、例えば、予
め、可動整列治具20の位置調整及び線状体60の取り
付けを行ってから、後に、単に軒桁3に器具本体18を
取り付けるだけとすることもできるし、また、可動整列
治具20の位置調整のみを別の箇所で行ってから整列器
具12を軒桁3に取り付けて、その後、線状体60の取
り付け作業のみを行うこともできる。
わない。即ち、必ずしも、器具本体18を軒桁3に取り
付けてから、その状態で可動整列治具20の位置調整や
線状体60等の取り付けを行う必要はなく、例えば、予
め、可動整列治具20の位置調整及び線状体60の取り
付けを行ってから、後に、単に軒桁3に器具本体18を
取り付けるだけとすることもできるし、また、可動整列
治具20の位置調整のみを別の箇所で行ってから整列器
具12を軒桁3に取り付けて、その後、線状体60の取
り付け作業のみを行うこともできる。
【0094】このようにして、線状体62により基準目
印16を形成した後、図4に示すように、垂木1に付さ
れた目印4を、この形成された基準目印16である線状
体60に付合させながら、軒桁3に垂木1を順次取り付
けていく。
印16を形成した後、図4に示すように、垂木1に付さ
れた目印4を、この形成された基準目印16である線状
体60に付合させながら、軒桁3に垂木1を順次取り付
けていく。
【0095】この場合、基準目印16は、垂木1に付さ
れた目印4を整列させるべき位置、即ち、垂木1を設計
通りの適正な位置に配置した場合にその垂木1に付され
た目印4が存在すべきである位置に相応する位置に設定
して形成されているため、この基準目印16に目印4を
付合させて垂木1を配置すれば、必然的に、垂木1は軒
桁3から所定の突出長さL(図2参照:L=30)及び
勾配θ(図2参照:θ=20°)で突出することにな
り、設計通りに配置される。
れた目印4を整列させるべき位置、即ち、垂木1を設計
通りの適正な位置に配置した場合にその垂木1に付され
た目印4が存在すべきである位置に相応する位置に設定
して形成されているため、この基準目印16に目印4を
付合させて垂木1を配置すれば、必然的に、垂木1は軒
桁3から所定の突出長さL(図2参照:L=30)及び
勾配θ(図2参照:θ=20°)で突出することにな
り、設計通りに配置される。
【0096】従ってまた、複数の垂木1の全てについて
同じ箇所に付された目印4を整列させれば、図1の点線
Aに示すように、必然的に全ての垂木1の先端も揃うこ
とになる。これにより、垂木1を容易かつ確実に整列さ
せることができ、特に、垂木1に付された目印4をこの
基準目印16に付合させるだけで、即ち、1カ所で位置
合わせをするだけで容易に、垂木1を、設計上の突出長
さL(図2参照)や勾配θ(図2参照)通りに軒桁3に
取り付けることができ、これを複数の垂木1に適用すれ
ば全ての垂木1の先端を揃えて整列させることができ
る。
同じ箇所に付された目印4を整列させれば、図1の点線
Aに示すように、必然的に全ての垂木1の先端も揃うこ
とになる。これにより、垂木1を容易かつ確実に整列さ
せることができ、特に、垂木1に付された目印4をこの
基準目印16に付合させるだけで、即ち、1カ所で位置
合わせをするだけで容易に、垂木1を、設計上の突出長
さL(図2参照)や勾配θ(図2参照)通りに軒桁3に
取り付けることができ、これを複数の垂木1に適用すれ
ば全ての垂木1の先端を揃えて整列させることができ
る。
【0097】なお、図2乃至図5に示す実施の形態のよ
うに、線状体60あるいは帯状体62等を基準目印16
とする場合においては、この基準目印16を形成すべき
位置である「垂木1に付された目印4を整列させるべき
位置に相応する位置」としては、図2乃至図5に示すよ
うに、垂木1の目印4が付された部分の下縁1aを選択
することが望ましい。即ち、軒桁3に垂木1を取り付け
る場合、軒桁3に上方から載置して行うため、垂木1の
上端面側に線状体60や帯状体62が存在すると、この
垂木1の取り付け作業の支障となるためである。従っ
て、図2乃至図5に示す実施の形態では、垂木1に付さ
れた目印4は基準目印16に上方から接触するようにし
て、その位置合わせが行われる。
うに、線状体60あるいは帯状体62等を基準目印16
とする場合においては、この基準目印16を形成すべき
位置である「垂木1に付された目印4を整列させるべき
位置に相応する位置」としては、図2乃至図5に示すよ
うに、垂木1の目印4が付された部分の下縁1aを選択
することが望ましい。即ち、軒桁3に垂木1を取り付け
る場合、軒桁3に上方から載置して行うため、垂木1の
上端面側に線状体60や帯状体62が存在すると、この
垂木1の取り付け作業の支障となるためである。従っ
て、図2乃至図5に示す実施の形態では、垂木1に付さ
れた目印4は基準目印16に上方から接触するようにし
て、その位置合わせが行われる。
【0098】但し、線状体60や帯状体62を基準目印
16とする場合においても、「垂木1に付された目印4
を整列させるべき位置に相応する位置」は、必ずしも、
この垂木1の目印4が付された部分の下縁1aのみに限
定されるものではなく、図9に示すように、この垂木1
の目印4が付された部分の上縁1bとすることもでき
る。この場合には、予め整列させるべき垂木1を、概ね
の目測で軒桁3に取り付けた後、整列装置10を軒桁3
に取り付けて、線状体60等を垂木1に上方から係合さ
せ、この線状体60等を基準目印16として垂木1に付
された目印4の位置を微調整して垂木1を整列させるこ
とができる。
16とする場合においても、「垂木1に付された目印4
を整列させるべき位置に相応する位置」は、必ずしも、
この垂木1の目印4が付された部分の下縁1aのみに限
定されるものではなく、図9に示すように、この垂木1
の目印4が付された部分の上縁1bとすることもでき
る。この場合には、予め整列させるべき垂木1を、概ね
の目測で軒桁3に取り付けた後、整列装置10を軒桁3
に取り付けて、線状体60等を垂木1に上方から係合さ
せ、この線状体60等を基準目印16として垂木1に付
された目印4の位置を微調整して垂木1を整列させるこ
とができる。
【0099】この図9に示す実施の形態においては、可
動整列治具20の位置調整部50の位置調整(L20(図
2及び図8参照)の算出)が必要以上に複雑とならない
ように、目印4を付すべき位置も、これに合わせて垂木
1の上縁1bを基準に設定することが望ましい。即ち、
軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)から
目印4が付された垂木1の上縁1bまでの水平距離L4
を、例えば、15cm等に設定して、これに対応する位
置に可動整列治具20を調整して、この垂木1に付され
た目印4を整列させるべき位置に相応する位置(上縁1
a)に基準目印16を形成する。
動整列治具20の位置調整部50の位置調整(L20(図
2及び図8参照)の算出)が必要以上に複雑とならない
ように、目印4を付すべき位置も、これに合わせて垂木
1の上縁1bを基準に設定することが望ましい。即ち、
軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)から
目印4が付された垂木1の上縁1bまでの水平距離L4
を、例えば、15cm等に設定して、これに対応する位
置に可動整列治具20を調整して、この垂木1に付され
た目印4を整列させるべき位置に相応する位置(上縁1
a)に基準目印16を形成する。
【0100】なお、上記実施の形態では、垂木1への適
用を例に説明したが、本発明の整列装置10、整列器具
12並びに整列方法は、勿論、隅木2に適用することも
できる。具体的には、例えば、図3乃至図5に示すよう
に、隅木2にも、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点
鎖線C参照)を基準として設定された所定の距離の位置
に目印4を付しておき、基準目印16となる線状体60
又は帯状体62を隅木2に付された目印4の箇所まで伸
ばして位置合わせするか、又は、可動整列治具20の外
側に線状体60又は帯状体62と同一線上に取り付けら
れる棒状体を設けて、この棒状体を基準目印16として
隅木4に付された目印4の位置合わせを行うこともでき
る。
用を例に説明したが、本発明の整列装置10、整列器具
12並びに整列方法は、勿論、隅木2に適用することも
できる。具体的には、例えば、図3乃至図5に示すよう
に、隅木2にも、軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点
鎖線C参照)を基準として設定された所定の距離の位置
に目印4を付しておき、基準目印16となる線状体60
又は帯状体62を隅木2に付された目印4の箇所まで伸
ばして位置合わせするか、又は、可動整列治具20の外
側に線状体60又は帯状体62と同一線上に取り付けら
れる棒状体を設けて、この棒状体を基準目印16として
隅木4に付された目印4の位置合わせを行うこともでき
る。
【0101】以下に、本発明の更に他の実施の形態につ
いて説明する。まず、上記実施の形態では、間隔調整機
構34として中間位置設定部32を中心に拡大縮小する
パンタグラフ機構34Aを用いたが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、図10に示すように、中間位置
設定部32に設置されたピニオン64と、1対のクラン
プ部材22、22′の各々に一体に設けられこのピニオ
ン64の相反対側でこのピニオン64に噛み合うラック
66とから成るラック・ピニオン機構34Bを用いるこ
ともできる。なお、ラック66は、必ずしも、図10に
示すように1対のクランプ部材22、22′と一体に形
成する必要はなく、別の部材として形成されたラック6
6を各クランプ部材22、22′に連結してもよい。
いて説明する。まず、上記実施の形態では、間隔調整機
構34として中間位置設定部32を中心に拡大縮小する
パンタグラフ機構34Aを用いたが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、図10に示すように、中間位置
設定部32に設置されたピニオン64と、1対のクラン
プ部材22、22′の各々に一体に設けられこのピニオ
ン64の相反対側でこのピニオン64に噛み合うラック
66とから成るラック・ピニオン機構34Bを用いるこ
ともできる。なお、ラック66は、必ずしも、図10に
示すように1対のクランプ部材22、22′と一体に形
成する必要はなく、別の部材として形成されたラック6
6を各クランプ部材22、22′に連結してもよい。
【0102】このラック・ピニオン機構34は、ピニオ
ン64の回転により、それに噛み合う各クランプ部材2
2、22′に設けられたラック66が等しい距離で相互
に相反体の方向へ進退しながら、1対のクランプ部材2
2、22′間の間隔S22(図10参照)を調整する。従
って、ピニオン64の回転軸64Aは、常に1対のクラ
ンプ部材22、22′の中間位置に存在する。即ち、軒
桁3に整列器具12を取り付けた場合に軒桁3の幅方向
の中心線(図2の一点鎖線C参照)上に存在する。
ン64の回転により、それに噛み合う各クランプ部材2
2、22′に設けられたラック66が等しい距離で相互
に相反体の方向へ進退しながら、1対のクランプ部材2
2、22′間の間隔S22(図10参照)を調整する。従
って、ピニオン64の回転軸64Aは、常に1対のクラ
ンプ部材22、22′の中間位置に存在する。即ち、軒
桁3に整列器具12を取り付けた場合に軒桁3の幅方向
の中心線(図2の一点鎖線C参照)上に存在する。
【0103】このため、この実施の形態では、このピニ
オン64の回転軸64Aが、同時に中間位置設定部32
を兼任し、この回転軸64A上に、中央指示ピン40等
を設けて、所定基準位置Cである軒桁3の幅方向の中心
線(図2の一点鎖線C参照)を、軒桁3に墨入れ等する
ことなく、容易に特定することができる。なお、この実
施の形態においても、図10に示すように、可動整列治
具20は、図2乃至図5に示す実施の形態と同様に、各
クランプ部材22、22′に設けられた治具保持ピン4
4A、44Bにより、又はその他の適宜な手段により器
具本体18に位置調節自在に保持させることができる。
オン64の回転軸64Aが、同時に中間位置設定部32
を兼任し、この回転軸64A上に、中央指示ピン40等
を設けて、所定基準位置Cである軒桁3の幅方向の中心
線(図2の一点鎖線C参照)を、軒桁3に墨入れ等する
ことなく、容易に特定することができる。なお、この実
施の形態においても、図10に示すように、可動整列治
具20は、図2乃至図5に示す実施の形態と同様に、各
クランプ部材22、22′に設けられた治具保持ピン4
4A、44Bにより、又はその他の適宜な手段により器
具本体18に位置調節自在に保持させることができる。
【0104】その他、この間隔調整機構34としては、
図示はしないが、バネの付勢力により開閉するクリップ
機構を使用することもできる。この場合も、クリップ
(クランプ部材22、22′)は、相互に等しい距離で
開閉するので、同様に中間位置設定部32を設けること
ができる。
図示はしないが、バネの付勢力により開閉するクリップ
機構を使用することもできる。この場合も、クリップ
(クランプ部材22、22′)は、相互に等しい距離で
開閉するので、同様に中間位置設定部32を設けること
ができる。
【0105】また、基準目印設定手段14の他の実施の
形態を挙げると、基準目印設定手段14として、図11
に示すように、1対の整列器具12の可動整列治具20
に取り付けられ、レーザー光線70を発生する光線発生
装置68を使用することができる。この実施の形態にお
いては、この光線発生装置68によって形成されたレー
ザー光線70を基準目印16とすることができる。
形態を挙げると、基準目印設定手段14として、図11
に示すように、1対の整列器具12の可動整列治具20
に取り付けられ、レーザー光線70を発生する光線発生
装置68を使用することができる。この実施の形態にお
いては、この光線発生装置68によって形成されたレー
ザー光線70を基準目印16とすることができる。
【0106】この光線発生装置68は、発生する光線
(基準目印16)としてレーザー光線70を使用する場
合には、図11に示すように、一方の整列器具12の可
動整列治具20に取り付けられた光線発光部68Aと他
方の整列器具12の可動整列器具20に取り付けられた
光線受光部68Bとから成り、図11に示すように、光
線発光部68Aから発せられたレーザー光線70を、光
線受光部68Bにより受光して、1対の整列器具12の
各可動整列治具20間にレーザー光線70による基準目
印16を形成する。
(基準目印16)としてレーザー光線70を使用する場
合には、図11に示すように、一方の整列器具12の可
動整列治具20に取り付けられた光線発光部68Aと他
方の整列器具12の可動整列器具20に取り付けられた
光線受光部68Bとから成り、図11に示すように、光
線発光部68Aから発せられたレーザー光線70を、光
線受光部68Bにより受光して、1対の整列器具12の
各可動整列治具20間にレーザー光線70による基準目
印16を形成する。
【0107】この場合、レーザー光線70その他の光線
は、光線発生装置68のスイッチのオン・オフのみで発
生・消滅させることができる無体物であるため、図2乃
至図5に示す線状体60や及び図7に示す帯状体62と
異なり、可動整列治具20に取り付けたり、持ち運び等
する必要がなく、垂木1又は隅木2の整列作業を一層簡
易に行うことができる。加えて、レーザー光線70その
他の光線は、垂木1又は隅木2の軒桁3への取り付け作
業の支障となることがないため、線状体60や帯状体6
2を使用する場合と異なり、これらの基準目印16が垂
木1又は隅木2の取り付け作業の支障とならないよう
に、垂木1又は隅木2に付された目印4を整列させるべ
き位置に相応する位置を垂木1の下縁1aに設定する等
の配慮をする必要がなく、自由に設定することができる
点でも、有利である。
は、光線発生装置68のスイッチのオン・オフのみで発
生・消滅させることができる無体物であるため、図2乃
至図5に示す線状体60や及び図7に示す帯状体62と
異なり、可動整列治具20に取り付けたり、持ち運び等
する必要がなく、垂木1又は隅木2の整列作業を一層簡
易に行うことができる。加えて、レーザー光線70その
他の光線は、垂木1又は隅木2の軒桁3への取り付け作
業の支障となることがないため、線状体60や帯状体6
2を使用する場合と異なり、これらの基準目印16が垂
木1又は隅木2の取り付け作業の支障とならないよう
に、垂木1又は隅木2に付された目印4を整列させるべ
き位置に相応する位置を垂木1の下縁1aに設定する等
の配慮をする必要がなく、自由に設定することができる
点でも、有利である。
【0108】なお、基準目印16とする光線は、必ずし
も、レーザー光線70には限定されず、可視光線であれ
ばその他の適宜の光線を使用することができる。この場
合、特に、その光線が、必ずしも、受光部を必要としな
い性質のものである場合には、図11と異なり、いずれ
か一方の整列治具12のみに光線発生装置68(光線発
光部)を取り付ければ良い。また、そのような光線を使
用する場合には、図11と異なり、各可動整列治具20
の角度調整部52の両面に光線発生装置68を取り付け
ることにより、1対の整列器具12の各可動整列治具2
0間のみならず、その外側にも基準目印16となるレー
ザー光線70を形成することができる。これにより、特
に、1対の整列器具12よりも外側に存在する隅木2の
整列に好適に対応することができると共に、整列器具1
2の取り付け位置を整列させるべき垂木1の外側に限定
する必要がなくなる等に整列器具12の軒桁3への取付
の自由度が大きくなる。更には、1つの整列器具12の
みの可動整列治具20の両面に光線発生装置68を取り
付けることによっても、垂木1又は隅木2を整列させる
ことが可能となる。
も、レーザー光線70には限定されず、可視光線であれ
ばその他の適宜の光線を使用することができる。この場
合、特に、その光線が、必ずしも、受光部を必要としな
い性質のものである場合には、図11と異なり、いずれ
か一方の整列治具12のみに光線発生装置68(光線発
光部)を取り付ければ良い。また、そのような光線を使
用する場合には、図11と異なり、各可動整列治具20
の角度調整部52の両面に光線発生装置68を取り付け
ることにより、1対の整列器具12の各可動整列治具2
0間のみならず、その外側にも基準目印16となるレー
ザー光線70を形成することができる。これにより、特
に、1対の整列器具12よりも外側に存在する隅木2の
整列に好適に対応することができると共に、整列器具1
2の取り付け位置を整列させるべき垂木1の外側に限定
する必要がなくなる等に整列器具12の軒桁3への取付
の自由度が大きくなる。更には、1つの整列器具12の
みの可動整列治具20の両面に光線発生装置68を取り
付けることによっても、垂木1又は隅木2を整列させる
ことが可能となる。
【0109】また、垂木1又は隅木2に付す目印4の位
置及び可動整列治具20の器具本体18への取り付け
(基準目印16を形成すべき位置)に関する他の実施の
形態を挙げると、図2乃至図5に示す実施の形態では、
垂木1又は隅木2のうちの軒桁3の幅方向の中心線(図
2の一点鎖線C)よりも屋根の頂上側の方向の所定の位
置に目印4を付したが、これとは逆に、垂木1又は隅木
2のうちの軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線
C)よりも垂木1又は隅木2の先端側の方向の所定の位
置に目印4を付し、これに合わせて基準目印16も垂木
1又は隅木2が軒桁3から突出する側であって、目印4
を整列させるべき位置に相応する位置に形成することも
できる。この場合には、図12に示すように、可動整列
治具20の角度調整部52を軒桁3よりも垂木1の先端
側へ突出させて配置することにより対応することができ
る。
置及び可動整列治具20の器具本体18への取り付け
(基準目印16を形成すべき位置)に関する他の実施の
形態を挙げると、図2乃至図5に示す実施の形態では、
垂木1又は隅木2のうちの軒桁3の幅方向の中心線(図
2の一点鎖線C)よりも屋根の頂上側の方向の所定の位
置に目印4を付したが、これとは逆に、垂木1又は隅木
2のうちの軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線
C)よりも垂木1又は隅木2の先端側の方向の所定の位
置に目印4を付し、これに合わせて基準目印16も垂木
1又は隅木2が軒桁3から突出する側であって、目印4
を整列させるべき位置に相応する位置に形成することも
できる。この場合には、図12に示すように、可動整列
治具20の角度調整部52を軒桁3よりも垂木1の先端
側へ突出させて配置することにより対応することができ
る。
【0110】なお、可動整列治具20の角度調整部52
は、必ずしもその長辺側を上方へ向けて配置しなければ
ならないということはなく、垂木1又は隅木2に目印4
が付された位置に応じて、図12に示すように、下方へ
向けて器具本体18に保持させることもできる。但し、
この場合、図12に示すように、下方へ向けて伸びる垂
木1又は隅木2に対応することができる充分な長さを有
する角度調整部52とすべき点に留意する。この場合、
実際には、図6に示す上向き用の可動整列治具20と、
図12に示す下向き用の可動整列治具20の2種類の可
動整列治具を用意して対応することが好ましい。
は、必ずしもその長辺側を上方へ向けて配置しなければ
ならないということはなく、垂木1又は隅木2に目印4
が付された位置に応じて、図12に示すように、下方へ
向けて器具本体18に保持させることもできる。但し、
この場合、図12に示すように、下方へ向けて伸びる垂
木1又は隅木2に対応することができる充分な長さを有
する角度調整部52とすべき点に留意する。この場合、
実際には、図6に示す上向き用の可動整列治具20と、
図12に示す下向き用の可動整列治具20の2種類の可
動整列治具を用意して対応することが好ましい。
【0111】更に、上記のいずれの実施例においても、
軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)を、
軒桁3の所定基準位置Cとしたが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、他の適宜の箇所を軒桁3の所定基
準位置Cとすることもできる。例えば、図13(A)に
示すように、軒桁3の幅方向の中心点から伸びて垂木1
に直交する直交線Aを所定基準位置Cとし、この直交線
Aからの水平距離L4(図13(A)参照)をもって目
印4を付すべき位置を設定することもできる。
軒桁3の幅方向の中心線(図2の一点鎖線C参照)を、
軒桁3の所定基準位置Cとしたが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、他の適宜の箇所を軒桁3の所定基
準位置Cとすることもできる。例えば、図13(A)に
示すように、軒桁3の幅方向の中心点から伸びて垂木1
に直交する直交線Aを所定基準位置Cとし、この直交線
Aからの水平距離L4(図13(A)参照)をもって目
印4を付すべき位置を設定することもできる。
【0112】この図13(A)に示す実施の形態におい
ては、可動整列治具20の位置合わせ部50の所定基準
位置Cである直交線Aからの水平距離L20(図13
(A)参照)は、目印4の直交線Aからの距離L4(図
13(A)参照)と等しくなるため、この位置合わせ部
50の位置調整は比較的簡易に行うことができる。ま
た、所定基準位置Cである直交線Aを特定できるよう
に、各整列器具12に、この直交線Aに対応する位置に
調整可能な、例えば、図示しない角度調整機構付きの特
定バー等の特定手段を設けることが好ましい。
ては、可動整列治具20の位置合わせ部50の所定基準
位置Cである直交線Aからの水平距離L20(図13
(A)参照)は、目印4の直交線Aからの距離L4(図
13(A)参照)と等しくなるため、この位置合わせ部
50の位置調整は比較的簡易に行うことができる。ま
た、所定基準位置Cである直交線Aを特定できるよう
に、各整列器具12に、この直交線Aに対応する位置に
調整可能な、例えば、図示しない角度調整機構付きの特
定バー等の特定手段を設けることが好ましい。
【0113】また、図13(B)に示すように、軒桁3
の側面3a(屋根の頂上側の側面又は垂木の突出側の側
面のいずれの側面であってもよい)を軒桁3の所定基準
位置Cとすることもできる。この実施の形態において
は、中間位置設定部32やパンタグラフ機構34等の間
隔調整機構34を必ずしも設ける必要がなく、例えば図
6に示す整列器具12においては、1対のクランプ部材
22、22′とガイド24及び固定のためのワッシャ2
6、スプリング28、ナット30のみ構成すれば足りる
ため、整列装置10乃至整列器具12の構造を簡易とす
ることができる利点がある。
の側面3a(屋根の頂上側の側面又は垂木の突出側の側
面のいずれの側面であってもよい)を軒桁3の所定基準
位置Cとすることもできる。この実施の形態において
は、中間位置設定部32やパンタグラフ機構34等の間
隔調整機構34を必ずしも設ける必要がなく、例えば図
6に示す整列器具12においては、1対のクランプ部材
22、22′とガイド24及び固定のためのワッシャ2
6、スプリング28、ナット30のみ構成すれば足りる
ため、整列装置10乃至整列器具12の構造を簡易とす
ることができる利点がある。
【0114】勿論、パンタグラク機構34Aやラック・
ピニオン機構34B等の間隔調整機構34を備えなが
ら、このように軒桁3の側面3aを軒桁3の所定基準位
置Cとすることもできる。なお、図示の実施の形態で
は、いずれも、クランプ部材22、22′を軒桁3に上
方から取り付けたが、作業上の必要や目印4への対応
上、必要があれば、下方から軒桁3に係合させて取り付
けても良い。
ピニオン機構34B等の間隔調整機構34を備えなが
ら、このように軒桁3の側面3aを軒桁3の所定基準位
置Cとすることもできる。なお、図示の実施の形態で
は、いずれも、クランプ部材22、22′を軒桁3に上
方から取り付けたが、作業上の必要や目印4への対応
上、必要があれば、下方から軒桁3に係合させて取り付
けても良い。
【0115】加えて、本発明の整列方法に関する上記の
実施の形態においては、本発明の整列装置10乃至整列
器具12を使用して、垂木1又は隅木2を整列させた
が、本発明の整列方法は必ずしもこれには限定されず、
基準目印16を、軒桁3の所定基準位置を基準として位
置調整して垂木1又は隅木2に付された目印4を整列さ
せるべき位置に相応する位置に形成することができれ
ば、例えば、本発明における可動整列治具20に類する
定規等の他の手段を使用して、基準目印の位置を調整す
ることもできる。この場合には、例えば、本発明におけ
る可動整列治具20の角度調整部52に相当する可動部
を備えた定規等により様々な勾配θ(図2参照)や突出
長さL(図2参照)に設定された垂木1又は隅木2に対
応するか、又は、予め予想される垂木1又は隅木2の設
定勾配θ(図2参照)や突出長さL(図2参照)に応じ
て、複数の定規等を用意して対応することができる。
実施の形態においては、本発明の整列装置10乃至整列
器具12を使用して、垂木1又は隅木2を整列させた
が、本発明の整列方法は必ずしもこれには限定されず、
基準目印16を、軒桁3の所定基準位置を基準として位
置調整して垂木1又は隅木2に付された目印4を整列さ
せるべき位置に相応する位置に形成することができれ
ば、例えば、本発明における可動整列治具20に類する
定規等の他の手段を使用して、基準目印の位置を調整す
ることもできる。この場合には、例えば、本発明におけ
る可動整列治具20の角度調整部52に相当する可動部
を備えた定規等により様々な勾配θ(図2参照)や突出
長さL(図2参照)に設定された垂木1又は隅木2に対
応するか、又は、予め予想される垂木1又は隅木2の設
定勾配θ(図2参照)や突出長さL(図2参照)に応じ
て、複数の定規等を用意して対応することができる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、線状
体、帯状体、レーザー光線その他の光線等の基準目印
を、軒桁の所定基準位置を基準として位置調整して垂木
又は隅木に付された目印を整列させるべき位置に相応す
る位置に形成して、この垂木又は隅木に付された前記目
印をこの形成された基準目印に付合させるため、軒桁に
墨入れ等することなく、簡易な作業で整列させることが
できると共に、これらの基準目印は様々な場所で簡易に
形成することができるため、異なる建築現場における垂
木又は隅木、軒桁にも容易に対応して適用することがで
きる実益がある上に、垂木又は隅木を正確に整列させる
ことができる実益がある。
体、帯状体、レーザー光線その他の光線等の基準目印
を、軒桁の所定基準位置を基準として位置調整して垂木
又は隅木に付された目印を整列させるべき位置に相応す
る位置に形成して、この垂木又は隅木に付された前記目
印をこの形成された基準目印に付合させるため、軒桁に
墨入れ等することなく、簡易な作業で整列させることが
できると共に、これらの基準目印は様々な場所で簡易に
形成することができるため、異なる建築現場における垂
木又は隅木、軒桁にも容易に対応して適用することがで
きる実益がある上に、垂木又は隅木を正確に整列させる
ことができる実益がある。
【0117】本発明によれば、上記のように、1対の整
列器具の可動整列治具に保持される基準目印設定手段に
より、垂木又は隅木に付された線等の目印を整列させる
べき位置に相応する位置(垂木又は隅木の勾配をも考慮
に含めて垂木又は隅木を設計された通りの適正な位置に
配置した場合にこれらの垂木又は隅木に付された目印が
位置すべき位置に相応する位置)に基準目印を形成して
いるため、垂木又は隅木に付された目印をこの基準目印
に付合させるだけで、即ち、少なくとも1カ所で位置合
わせをするだけで容易に、垂木又は隅木を、設計上の突
出長さや勾配通りに軒桁に取り付けることができ、これ
を複数の垂木や隅木に適用すれば全ての垂木や隅木の先
端を揃えて整列させることができ、特に垂木等の強度を
低下させることなく垂木等を整列させることができる実
益がある。
列器具の可動整列治具に保持される基準目印設定手段に
より、垂木又は隅木に付された線等の目印を整列させる
べき位置に相応する位置(垂木又は隅木の勾配をも考慮
に含めて垂木又は隅木を設計された通りの適正な位置に
配置した場合にこれらの垂木又は隅木に付された目印が
位置すべき位置に相応する位置)に基準目印を形成して
いるため、垂木又は隅木に付された目印をこの基準目印
に付合させるだけで、即ち、少なくとも1カ所で位置合
わせをするだけで容易に、垂木又は隅木を、設計上の突
出長さや勾配通りに軒桁に取り付けることができ、これ
を複数の垂木や隅木に適用すれば全ての垂木や隅木の先
端を揃えて整列させることができ、特に垂木等の強度を
低下させることなく垂木等を整列させることができる実
益がある。
【0118】本発明によれば、上記のように、垂木又は
隅木に付されている目印を付合させるべき基準目印を、
可動整列治具により保持される基準目印設定手段により
形成するため、軒桁に位置決め線を墨入れする必要がな
く、しかも、この基準目印設定手段を可動整列治具によ
り保持しているため、この基準目印設定手段を保持する
可動整列治具の位置を調整することにより、軒桁、垂木
又は隅木の寸法や垂木又は隅木の設定勾配に応じて容易
に適切な位置に基準目印を形成することができるため、
様々な寸法の軒桁や垂木又は隅木に迅速にかつ簡易に対
応することができ、加えて、垂木毎に金具等を取り付け
る必要がないため、手間とコストを要しない実益があ
る。
隅木に付されている目印を付合させるべき基準目印を、
可動整列治具により保持される基準目印設定手段により
形成するため、軒桁に位置決め線を墨入れする必要がな
く、しかも、この基準目印設定手段を可動整列治具によ
り保持しているため、この基準目印設定手段を保持する
可動整列治具の位置を調整することにより、軒桁、垂木
又は隅木の寸法や垂木又は隅木の設定勾配に応じて容易
に適切な位置に基準目印を形成することができるため、
様々な寸法の軒桁や垂木又は隅木に迅速にかつ簡易に対
応することができ、加えて、垂木毎に金具等を取り付け
る必要がないため、手間とコストを要しない実益があ
る。
【0119】本発明によれば、上記のように、整列装置
を構成する各整列器具の器具本体を、軒桁に着脱自在に
保持される1対のクランプ部材から構成しているため、
各整列器具を軒桁の任意の箇所に取り付けて1対の整列
器具間の間隔を任意に設定することができるので、様々
な長さを有する軒桁に適用することができ、また、各整
列器具を軒桁に容易にかつ確実に取り付けて作業をする
ことができると共に軒桁から容易に取り外して更に別の
軒桁にも取り付けることができるので、様々な建築現
場、建造物に適用することができる実益がある。
を構成する各整列器具の器具本体を、軒桁に着脱自在に
保持される1対のクランプ部材から構成しているため、
各整列器具を軒桁の任意の箇所に取り付けて1対の整列
器具間の間隔を任意に設定することができるので、様々
な長さを有する軒桁に適用することができ、また、各整
列器具を軒桁に容易にかつ確実に取り付けて作業をする
ことができると共に軒桁から容易に取り外して更に別の
軒桁にも取り付けることができるので、様々な建築現
場、建造物に適用することができる実益がある。
【0120】本発明によれば、上記のように、垂木又は
隅木に付される目印の位置を、この垂木又は隅木の突出
長さの基準と同じ軒桁の幅方向の中心線を基準位置とし
て設定しているため、基準目印の位置を同じくこの軒桁
の幅方向の中心線を基準として位置調整された可動整列
治具により位置決めして垂木又は隅木を整列させること
により、これまでの設計上の慣行に変更を加える必要が
なく、しかも、単に垂木又は隅木の先端面を揃えるだけ
ではなく、垂木の又は隅木の設計上の突出長さと同じ位
置を基準として設定された位置において垂木等に付され
た目印と基準目印とを付合させて位置合わせするため、
垂木又は隅木を容易に設計通りに整列させて、軒桁から
所定の突出長さで突出させることができる実益がある。
隅木に付される目印の位置を、この垂木又は隅木の突出
長さの基準と同じ軒桁の幅方向の中心線を基準位置とし
て設定しているため、基準目印の位置を同じくこの軒桁
の幅方向の中心線を基準として位置調整された可動整列
治具により位置決めして垂木又は隅木を整列させること
により、これまでの設計上の慣行に変更を加える必要が
なく、しかも、単に垂木又は隅木の先端面を揃えるだけ
ではなく、垂木の又は隅木の設計上の突出長さと同じ位
置を基準として設定された位置において垂木等に付され
た目印と基準目印とを付合させて位置合わせするため、
垂木又は隅木を容易に設計通りに整列させて、軒桁から
所定の突出長さで突出させることができる実益がある。
【0121】特に、この場合において、本発明は、上記
のように、1対のクランプ部材間の間隔の中間位置を設
定する中間位置設定部を設けているため、軒桁の桁芯を
結んで墨入れ等することなく簡易に所定基準位置である
軒桁の幅方向の中心線を特定して、この中心線を基準に
可動整列治具を位置調整して基準目印等の位置決めをす
ることができるため、整列作業を非常に簡易にかつ容易
に行うことができると同時に、所定基準位置である軒桁
の幅方向の中心を正確に特定できるため、確実に垂木又
は隅木を正確に整列させることがでできる実益がある。
のように、1対のクランプ部材間の間隔の中間位置を設
定する中間位置設定部を設けているため、軒桁の桁芯を
結んで墨入れ等することなく簡易に所定基準位置である
軒桁の幅方向の中心線を特定して、この中心線を基準に
可動整列治具を位置調整して基準目印等の位置決めをす
ることができるため、整列作業を非常に簡易にかつ容易
に行うことができると同時に、所定基準位置である軒桁
の幅方向の中心を正確に特定できるため、確実に垂木又
は隅木を正確に整列させることがでできる実益がある。
【0122】本発明によれば、上記のように、基準目印
として、例えば、糸等の細線等の線状体や、帯、テープ
等の帯状体を使用しているため、軒桁にまで墨入れする
ことなく容易に垂木又は隅木に付された目印を合わせる
べき基準目印を設定することができると共に垂木又は隅
木にのみ目印を付せば足りるため作業が簡易になり、特
に、異なる建築現場、建造物に対しても、その度毎に墨
入れ等することなくそのまま適用することができ、ま
た、設置すべき軒桁や垂木又は隅木の寸法にかかわらず
基準目印を設定することができる実益がある。
として、例えば、糸等の細線等の線状体や、帯、テープ
等の帯状体を使用しているため、軒桁にまで墨入れする
ことなく容易に垂木又は隅木に付された目印を合わせる
べき基準目印を設定することができると共に垂木又は隅
木にのみ目印を付せば足りるため作業が簡易になり、特
に、異なる建築現場、建造物に対しても、その度毎に墨
入れ等することなくそのまま適用することができ、ま
た、設置すべき軒桁や垂木又は隅木の寸法にかかわらず
基準目印を設定することができる実益がある。
【0123】また、ある程度の幅を有する帯状体を基準
目印とすると、垂木又は隅木にもこの帯状体の上下端に
対応する2つの目印や帯状体に対応する幅を有する目印
を付しておくことにより、垂木又は隅木を軒桁に対して
適正な入射角で交差させることができ、より精度高く確
実に垂木又は隅木の位置を設計通りに整列させることが
できる実益がある。
目印とすると、垂木又は隅木にもこの帯状体の上下端に
対応する2つの目印や帯状体に対応する幅を有する目印
を付しておくことにより、垂木又は隅木を軒桁に対して
適正な入射角で交差させることができ、より精度高く確
実に垂木又は隅木の位置を設計通りに整列させることが
できる実益がある。
【0124】本発明によれば、上記のように、基準目印
として、レーザー光線その他の光線を使用しているた
め、墨入れする必要は勿論のこと、建築現場において線
状体や帯状体等を設置する必要もなくなるため、更に容
易に基準目印を設定することができると共に、基準目印
が垂木又は隅木の取り付け作業の支障となることもな
く、簡易に整列作業を行うことができる実益がある。
として、レーザー光線その他の光線を使用しているた
め、墨入れする必要は勿論のこと、建築現場において線
状体や帯状体等を設置する必要もなくなるため、更に容
易に基準目印を設定することができると共に、基準目印
が垂木又は隅木の取り付け作業の支障となることもな
く、簡易に整列作業を行うことができる実益がある。
【0125】また、本発明によれば、同様に、この1対
のクランプ部材に間隔調整機構を設けているため、1対
のクランプ部材間の間隔を軒桁の幅方向の寸法に適切に
対応させて各整列器具を強固に軒桁に取り付けることが
でき、特に、中間位置設定部を中心として1対のクラン
プ部材間の間隔を調整すると、1対のクランプ部材を保
持することができる幅でれば、いかなる寸法の幅を有す
る軒桁であっても1対のクランプ部材を保持するだけ
で、直ちに軒桁の幅方向の中心線を特定することができ
るため、異なる様々な寸法を有する軒桁にも迅速にかつ
適正に対応して適用することにより、垂木又は隅木を確
実に整列させることができる実益がある。
のクランプ部材に間隔調整機構を設けているため、1対
のクランプ部材間の間隔を軒桁の幅方向の寸法に適切に
対応させて各整列器具を強固に軒桁に取り付けることが
でき、特に、中間位置設定部を中心として1対のクラン
プ部材間の間隔を調整すると、1対のクランプ部材を保
持することができる幅でれば、いかなる寸法の幅を有す
る軒桁であっても1対のクランプ部材を保持するだけ
で、直ちに軒桁の幅方向の中心線を特定することができ
るため、異なる様々な寸法を有する軒桁にも迅速にかつ
適正に対応して適用することにより、垂木又は隅木を確
実に整列させることができる実益がある。
【0126】更に、本発明は、上記のように、垂木又は
隅木のうちの軒桁から突出する側ではなく頂上方向に向
かう側に、垂木又は隅木に付された目印及び基準目印を
設定しているため、高所において作業を行い難い垂木又
は隅木のうちの軒桁から突出する側ではなく、頂上方向
に向かう軒桁の内側で垂木又は隅木に付された目印を基
準目印に位置合わせして付合させる作業を行うことがで
きるため、垂木又は隅木を容易に整列させることができ
る実益がある。
隅木のうちの軒桁から突出する側ではなく頂上方向に向
かう側に、垂木又は隅木に付された目印及び基準目印を
設定しているため、高所において作業を行い難い垂木又
は隅木のうちの軒桁から突出する側ではなく、頂上方向
に向かう軒桁の内側で垂木又は隅木に付された目印を基
準目印に位置合わせして付合させる作業を行うことがで
きるため、垂木又は隅木を容易に整列させることができ
る実益がある。
【図1】屋根の構造の概略平面図である。
【図2】本発明に用いられる基準目印や目印を位置を設
定する状態の概略側面図である。
定する状態の概略側面図である。
【図3】本発明の整列装置の軒桁への取り付け状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】本発明の整列装置により垂木又は隅木を整列さ
せる状態を示す斜視図である。
せる状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の整列装置により垂木又は隅木を整列さ
せた状態を示す斜視図である。
せた状態を示す斜視図である。
【図6】図6は本発明の整列器具を示し、同図(A)は
その平面図、同図(B)はその背面図、同図(C)はそ
の側面図である。
その平面図、同図(B)はその背面図、同図(C)はそ
の側面図である。
【図7】本発明の基準目印設定手段の他の実施の形態を
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
【図8】本発明の整列器具の可動整列治具の位置合わせ
部の設定位置を示す図である。
部の設定位置を示す図である。
【図9】本発明における軒桁の所定基準位置の他の実施
の形態を示す概略側面図である。
の形態を示す概略側面図である。
【図10】本発明に用いられる中間位置設定部及び間隔
調整機構の他の実施の形態の斜視図である。
調整機構の他の実施の形態の斜視図である。
【図11】本発明に用いられる他の実施の形態の基準目
印設定手段を備えた本発明の整列装置の正面図である。
印設定手段を備えた本発明の整列装置の正面図である。
【図12】本発明の整列器具の可動整列治具の器具本体
への他の取り付け状態を示す概略側面である。
への他の取り付け状態を示す概略側面である。
【図13】本発明における軒桁の所定基準位置の更に他
の実施の形態を示す概略側面図である。
の実施の形態を示す概略側面図である。
1 垂木 1a 垂木の下縁 1b 垂木の上縁 2 隅木 3 軒桁 3a 軒桁の側面 4 垂木又は隅木に付された目印 5 切り欠き部 10 整列装置 12 整列器具 14 基準目印設定手段 16 基準目印 18 器具本体 20 可動整列治具 22、22′ 1対のクランプ部材 24 ガイド 26 ワッシャ 28 スプリング 30 ナット 32 中間位置設定部 34 間隔調整機構 34A パンタグラフ機構 34B ラック・ピニオン機構 36 クロス板 36a クロス板の長孔 38 ピポットピン 40 中央指示ピン 42 ピン 44A、44B 治具保持ピン 45 蝶ねじ 46A〜46D 摺り板 48 連結ピン 50 位置合わせ部 50a 目盛り 52 角度調整部 52a 分度目盛り 52b 目盛り 54 枢軸 56 円弧状の連結孔 58 蝶ねじ・ボルト手段 60 線状体 62 帯状体 64 ピニオン 64A ピニオンの回転軸 66 ラック 68 光線発生装置 70 レーザー光線
Claims (12)
- 【請求項1】 垂木又は隅木を軒桁から所定の突出長さ
及び勾配で突出させるために前記軒桁の所定基準位置で
ある前記軒桁の幅方向の中心線を基準として任意に設定
された前記垂木又は隅木の所定の位置に付されている目
印を整列させる垂木又は隅木の整列装置であって、前記
整列装置は、前記垂木又は隅木を取り付けるべき軒桁に
所定の間隔をあけて保持される1対の整列器具と、前記
整列器具に取り付けられて前記垂木又は隅木に付されて
いる目印を整列させるべき位置に相応する位置に形成さ
れ前記垂木又は隅木に付されている目印を付合させるべ
き基準目印を設定する基準目印設定手段とを備え、前記
各整列器具は、前記軒桁の両面を挟んで前記軒桁に着脱
自在に保持されるべき1対のクランプ部材から成る器具
本体と、前記器具本体に前記軒桁の所定基準位置を基準
として設定された任意の所定位置に調節自在に保持され
る可動整列治具とから成り、前記1対のクランプ部材は
その間隔の変化に応じて前記所定基準位置である軒桁の
幅方向の中心線に相応する前記1対のクランプ部材間の
間隔の中間位置を設定する中間位置設定部を有し、前記
可動整列治具は前記基準目印が前記軒桁の所定基準位置
を基準として任意に設定された前記垂木又は隅木に付さ
れている目印を整列させるべき位置に相応する位置に形
成されるように前記基準目印設定手段を位置調整自在に
保持することを特徴とする垂木又は隅木の整列装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の垂木又は隅木の整列装
置であって、前記基準目印設定手段は、前記1対の整列
器具の各可動整列治具に取り付けられる線状体又は帯状
体であって、前記線状体又は前記帯状体を前記基準目印
とすることを特徴とする垂木又は隅木の整列装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の垂木又は隅木の整列装
置であって、前記基準目印設定手段は、前記1対の整列
器具の前記可動整列治具のいずれか一方又は双方に取り
付けられレーザー光線その他の光線を発生する光線発生
装置であって、前記光線発生装置によって形成されたレ
ーザー光線その他の光線を前記基準目印とすることを特
徴とする垂木又は隅木の整列装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の垂木又は隅木の整列装置であって、前記1対のクラン
プ部材は、前記1対のクランプ部材間の間隔を調整する
間隔調整機構を有し、前記間隔調整機構は、前記1対の
クランプ部材の中間位置設定部を中心として前記1対の
クランプ部材間の間隔を相互に調整するものであること
を特徴とする垂木又は隅木の整列装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の垂木又は隅木の整列装
置であって、前記間隔調整機構は、前記中間位置設定部
を中心に拡大縮小するパンタグラフ機構又は前記中間位
置設定部に設置されたピニオンと前記ピニオンの相反対
側で前記ピニオンに噛み合う前記1対のクランプ部材の
各々に設けられたラックとから成るラック・ピニオン機
構であることを特徴とする垂木又は隅木の整列装置。 - 【請求項6】 垂木又は隅木を取り付けるべき軒桁に保
持され前記垂木又は隅木を前記軒桁から所定の突出長さ
及び勾配で突出させるために前記軒桁の所定基準位置で
ある前記軒桁の幅方向の中心線を基準として任意に設定
された前記垂木又は隅木の所定の位置に付されている目
印を整列させる垂木又は隅木の整列器具であって、前記
整列器具は、前記軒桁の両面を挟んで前記軒桁に着脱自
在に保持されるべき1対のクランプ部材から成る器具本
体と、前記軒桁に取り付けられた器具本体に前記軒桁の
所定基準位置を基準として任意に設定された所定位置に
調節自在に保持される可動整列治具とを備え、前記1対
のクランプ部材は、その間隔の変化に応じて前記所定基
準位置である軒桁の幅方向の中心線に相応する前記1対
のクランプ部材間の間隔の中間位置を設定する中間位置
設定部を有していることを特徴とする垂木又は隅木の整
列器具。 - 【請求項7】 請求項6に記載の垂木又は隅木の整列器
具であって、前記1対のクランプ部材は、前記1対のク
ランプ部材間の間隔を調整する間隔調整機構を有し、前
記間隔調整機構は、前記1対のクランプ部材の中間位置
設定部を中心として前記1対のクランプ部材間の間隔を
相互に調整するものであることを特徴とする垂木又は隅
木の整列器具。 - 【請求項8】 請求項7に記載の垂木又は隅木の整列装
置であって、前記間隔調整機構は、前記中間位置設定部
を中心に拡大縮小するパンタグラフ機構又は前記中間位
置設定部に設置されたピニオンと前記ピニオンの相反対
側で前記ピニオンに相互に噛み合う前記1対のクランプ
部材の各々に設けられたラックとから成るラック・ピニ
オン機構であることを特徴とする垂木又は隅木の整列器
具。 - 【請求項9】 垂木又は隅木を軒桁から所定の突出長さ
及び勾配で突出させるために前記軒桁の所定基準位置で
ある前記軒桁の幅方向の中心線を基準として任意に設定
された前記垂木又は隅木の所定の位置に目印を付し、前
記垂木又は隅木に付された前記目印を整列させるべき位
置に相応する位置に垂木又は隅木の整列装置の基準目印
設定手段により基準目印を形成して前記垂木又は隅木を
整列させる垂木又は隅木の整列方法であって、前記軒桁
に所定の間隔をあけて前記整列装置の1対の整列器具の
1対のクランプ部材から成る各器具本体を取り付け、前
記1対のクランプ部材の間隔の変化に応じて前記所定基
準位置である軒桁の幅方向の中心線に相応する前記1対
のクランプ部材間の間隔の中間位置を設定する前記1対
のクランプ部材に設けられた中間位置設定部により前記
軒桁の所定基準位置である前記軒桁の幅方向の中心線を
特定して、前記器具本体に取り付けられ前記基準目印設
定手段を保持する前記整列器具の可動整列治具の位置を
前記軒桁の所定基準位置を基準に前記垂木又は隅木に付
された前記目印に対応する位置に調整して、前記位置調
整された可動整列治具により前記基準目印設定手段が前
記垂木又は隅木に付された前記目印を整列させるべき位
置に相応する位置に前記基準目印を形成するように前記
基準目印設定手段を保持して、前記可動整列治具に保持
される前記基準目印設定手段により前記垂木又は隅木に
付された前記目印を整列させるべき位置に相応する位置
に前記基準目印を形成して、前記垂木又は隅木に付され
た前記目印を前記形成された基準目印に付合させて前記
垂木又は隅木を前記軒桁から所定の突出長さ及び勾配で
突出させて整列させることを特徴とする垂木又は隅木の
整列方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の垂木又は隅木の整列
方法であって、前記垂木又は隅木に付す前記目印を、前
記垂木又は隅木のうちの前記軒桁の所定基準位置よりも
屋根の頂上側の方向の所定の位置に付し、前記基準目印
の位置を前記軒桁の所定基準位置よりも前記屋根の頂上
側の方向の前記垂木又は隅木に付された前記目印を整列
させるべき位置に相応する位置に設定して形成すること
を特徴とする垂木又は隅木の整列方法。 - 【請求項11】 請求項9又は請求項10のいずれかに
記載の垂木又は隅木の整列方法であって、前記基準目印
設定手段として、前記1対の整列器具の各可動整列治具
に取り付けられる線状体又は帯状体を使用し、前記線状
体又は前記帯状体を前記基準目印とすることを特徴とす
る垂木又は隅木の整列方法。 - 【請求項12】 請求項9乃至請求項11のいずれかに
記載の垂木又は隅木の整列方法であって、前記基準目印
設定手段として、前記1対の整列器具の前記可動整列治
具のいずれか一方又は双方に取り付けられレーザー光線
その他の光線を発生する光線発生装置を使用し、前記光
線発生装置によって形成されたレーザー光線その他の光
線を前記基準目印とすることを特徴とする垂木又は隅木
の整列方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13361499A JP3241691B2 (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 垂木又は隅木の整列装置及び垂木又は隅木の整列器具並びに垂木又は隅木の整列方法 |
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---|---|
JP2000320059A JP2000320059A (ja) | 2000-11-21 |
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JP13361499A Expired - Fee Related JP3241691B2 (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 垂木又は隅木の整列装置及び垂木又は隅木の整列器具並びに垂木又は隅木の整列方法 |
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-
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