JP3241583U - ボトル用キャリーケース - Google Patents

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槙哉 内田
武志 大塚
里穂 村木
弘 藤田
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Abstract

【課題】手で持ち易く、セット効率も良好であり、さらに紙の使用量をも節減できるボトル用キャリーケースを提案する。【解決手段】ボトル用キャリーケースであって、頂部折罫線7を中心として、正面側に、持ち手板1(8)、持ち手板2(9)、正面接着部10、正面天面板11、正面板3が、また同様に背面側に、持ち手板3(12)、持ち手板4(13)、背面接着部14、背面天面板15、背面板4がそれぞれ折罫線を介して順次連設され、正面接着部と背面接着部は、裏面同士が接着され、左右側面板5、6は、いずれも正面板および背面板から、折罫線を介して延設された側面半面板16が、中央部の折罫線部において糊代17によって接着されており、正面天面板、および背面天面板は、それぞれボトルの首部を保持する複数の挿入孔18を有し、4枚の持ち手板を重ねた時に、それぞれの持ち手孔20が一致することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本考案は、ボトル入り飲料を複数本収納してセットで販売するための持ち運び可能な紙製ケースに関する。
従来、缶ビールなどを、複数本セットで販売するためのマルチパックと称する紙製のケースが用いられている。特許文献1に記載された景品箱は、マルチパック包装体に添付物を一体として取り付けることができる景品箱である。
缶ビール用マルチパックは、持ち歩くことをあまり考慮していないため、手で持って歩く時には持ち難くて不便である。また近年は、ノンアルコール飲料の容器としてはペットボトルが多用されるが、従来のペットボトル用キャリーケースには、いろいろと問題があった。
その第一は持ち手部分の問題である。従来のキャリーケースは、ペットボトルを2列に並べた複数本のボトルを包むように1枚の厚紙を箱状に成形し、持ち手の部分で接着したものが一般的であった。
この構造であると、最も重量がかかる持ち手の部分の紙が2枚だけであるため、特にボトルの本数が多い場合や、容量が大きく重いボトルである場合は、持った時に手が痛いばかりでなく、強度が不十分で、持ち手部分が破れやすいという問題があった。
また、底面が存在するためペットボトルをセットする時の効率が悪いという問題もあった。
特許第6586813号公報
本考案の解決しようとする課題は、手で持ち易く、セット効率も良好であり、さらに紙の使用量をも節減できるボトル用キャリーケースを提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の考案は、ボトル入り飲料を複数本収納して、持ち運びを可能としたボトル用キャリーケースであって、正面板と背面板と左側面板と右側面板とから構成される筒状の胴部を有し、
頂部折罫線を中心として、正面側に、持ち手板1、持ち手板2、正面接着部、正面天面板、前記正面板がそれぞれ折罫線を介して順次連設されており、
同様に前記頂部折罫線を中心として、背面側に、持ち手板3、持ち手板4、背面接着部、背面天面板、前記背面板がそれぞれ折罫線を介して順次連設されており、
前記正面接着部と背面接着部は、裏面同士が接着されており、
前記左側面板および右側面板は、いずれも前記正面板および背面板から、折罫線を介して延設された側面半面板が、前記左右側面板の中央部の折罫線部において糊代によって接着されて構成されており、
前記正面天面板は、正面板から斜め上方向に延設され、前記背面天面板は、背面板から
斜め上方向に延設され、それぞれボトルの首部を保持することが可能な複数の挿入孔を有し、
前記4枚の持ち手板は、それぞれ持ち手孔を有し、前記頂部折罫線を谷折りすることにより、前記4枚の持ち手板を重ねた時に、それぞれの持ち手孔が一致することを特徴とするボトル用キャリーケースである。
また、請求項2に記載の考案は、前記4枚の持ち手板のうち、正面板側となる持ち手板の持ち手孔に、持ち手孔の上辺から延設された持ち手保護板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペットボトル用キャリーケースである。
本考案に係るボトル用キャリーケースは、持ち手の部分を4枚の持ち手板と、それぞれの持ち手板に設けた持ち手孔とから構成したことにより、持ち手部分の強度を十分に確保することが可能となった。
4枚の持ち手板は、折罫線を介して連設されたブランクから構成されたものであるため、精度良く重ねられており、持ち手孔も同様に精度良く貫通しているため、持った時に手が痛くなくて、持ち易いという効果を有する。
本考案に係るボトル用キャリーケースは、左右の側面板が、いずれも中央部に折罫線を有するので、この折罫線を折ることによって平面状に折り畳むことができる。このため、店舗等に輸送する際にコンパクトに運ぶことができ、保管しておく際にも場所を取らない。また全体の厚みが均一となるので、重ねた際の安定性が高まり、且つ輸送時の振動による擦れを軽減することができる。
本考案に係るボトル用キャリーケースは、ボトルを首部で保持する構造であって底面が存在しないため、並べたボトルの上からケースを下降させて、ボトルの首部を前後天面板に設けた挿入孔に挿入するだけの操作でセットが完了する。このため、ボトルをケースにセットする工程が極めて円滑に能率良く行える。
また、本考案に係るボトル用キャリーケースは、底面が存在しないことにより、紙の使用量を削減することができた。
正面板側となる持ち手板の持ち手孔に、持ち手孔の上辺から延設された持ち手保護板を設けた場合には、持ち手孔に手を入れてキャリーケースを持つ時に、この持ち手保護板を持ち手孔に巻き込むことにより、長時間持った場合でも手が痛くなることはなく、さらに持ち易くなる。
図1は、本考案に係るボトル用キャリーケースの一実施態様にペットボトルを6本セットした状態を示した斜視図である。 図2は、図1に示したボトル用キャリーケースを右横から見た状態を示した説明図である。 図3は、図1に示したボトル用キャリーケースのブランクを示した平面模式図である。 図4は、図3に示したブランクの糊代と接着部を接着した状態を示した平面模式図である。
本考案に係るボトル用キャリーケースについて以下図面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、本考案に係るボトル用キャリーケースの一実施態様にペットボトルを6本セットした状態を示した斜視図である。また図2は、図1に示したボトル用キャリーケースを右横から見た状態を示した説明図である。図3は、図1に示したボトル用キャリーケースのブランクを示した平面模式図である。
本考案に係るボトル用キャリーケース1は、ペットボトルや缶ボトル等のボトル入り飲料30を複数本を収納して、持ち運びを可能としたボトル用キャリーケースであって、正面板3と背面板4と左側面板5と右側面板6とから構成される筒状の胴部2を有する。筒状の胴部2には、底面が存在しないことが特徴となっている。なお図1にはペットボトル6本を収納した態様を示しているが、2列に収納できれば、例えば4本や8本であっても良い。
頂部折罫線7を中心として、正面側に、持ち手板1(8)、持ち手板2(9)、正面接着部10、正面天面板11、正面板3がそれぞれ折罫線a、b、c、d、eを介して順次連設されており、同様に頂部折罫線7を中心として、背面側に、持ち手板3(12)、持ち手板4(13)、背面接着部14、背面天面板15、背面板4がそれぞれ折罫線i、j、k、l、mを介して順次連設されている。
正面接着部10と背面接着部14は、裏面同士が接着されている。左側面板5は、正面板3および背面板4から、それぞれ折罫線f、oを介して延設された側面半面板16が、左側面板5の中央部の折罫線p部において糊代17によって接着されて構成されている。
同様に右側面板6は、正面板3および背面板4から、それぞれ折罫線g、nを介して延設された側面半面板16が、右側面板6の中央部の折罫線h部において糊代17によって接着されて構成されている。
正面天面板11は、正面板3から斜め上方向に延設され、背面天面板15は、背面板4から斜め上方向に延設され、それぞれ複数のボトル入り飲料30の首部を保持することが可能な挿入孔18を有する。
それぞれの挿入孔18には、ペットボトルの首部を保持するための支持片19が設けられている。
前記4枚の持ち手板8、9、12、13は、それぞれキャリーケース1を手で持つための持ち手孔20を有し、頂部折罫線7を谷折りすることにより、前記4枚の持ち手板を重ねて一つにすることができる。この時、それぞれの持ち手孔20はその位置が一致する。
本考案に係るボトル用キャリーケース1は、図3から分かるように頂部折罫線7を中心として、4枚の持ち手板8、9、12、13を折罫線を介して連設し、頂部折罫線7を谷折りし、折罫線a、iを山折りすることにより、4枚の持ち手板が1つに重なった状態にすることができる。
このことにより、持ち手部の強度が十分に確保され、従来品のように持ち手部分が破れたりすることがない。また、それぞれの持ち手板に設けた持ち手孔20も精度よく一致するので、手で持った時に持ち易く、手が痛くないという利点を有する。
正面接着部10と、背面接着部14は、裏面同士を接着することにより2枚の板が重な
ることで、キャリーケース全体の剛性を高める効果を発揮する。
左右の側面板5、6は、それぞれ中央部において側面半面板16が糊代17によって接着されて構成されており、それぞれ折罫線p、hを折ることにより折り畳むことができる。
側面板の折り畳みは、図4のように、折罫線p、hを山折りすることにより外側に折り畳むことができる。持ち手板1と持ち手板2、持ち手板3と持ち手板4をそれぞれ接着していないのは、図4のように折り畳んで全体の厚みを均一にすることで輸送適性を高めるためである。
つまり図4の状態であれば、店舗等に輸送する際にコンパクトに運ぶことができ、保管しておく際にも場所を取らない。また全体の厚みが均一となるので、重ねた際の安定性が高まり、且つ輸送時の振動による擦れを軽減することができる。
本考案に係るボトル用キャリーケース1は、底面が存在しない構造であるため、ボトル入り飲料30のセットが極めて簡単に能率良く行えるという利点がある。すなわち、複数のボトル入り飲料30を並べて置いた上方から、開いたボトル用キャリーケース1を下降させてボトルの首部を挿入孔18に挿入するだけの操作で済む。またバーコードがボトルの下部に入っているものが多いため、ボトルの下部が見えることで店舗のレジでバーコードを読み取る際、キャリーケースに収納したまま読み取ることが可能となる。
それぞれの挿入孔18には、支持片19が設けられているので、一旦挿入されたボトルの首部は、支持片19に引っ掛かって挿入孔18から抜けなくなる。
支持片19の形態については、図3に示したような、首部を2片の支持片19によって前後から挟むような構造でも良いし、特に図示しないが、中心部に丸穴を設け、放射状に切れ目を入れたような構造でも良い。
ボトル用キャリーケース1にセットされたボトル入り飲料を取り外すには、取り出し用切断線22を利用して、この部分を手で切り裂いて容易に取り出すことができる。
図1~4に示した例では、前記4枚の持ち手板8、9、12、13のうち、正面板3の側となる持ち手板9の持ち手孔20に、持ち手孔20の上辺から折罫線qを介して延設された持ち手保護板21が設けられている。
持ち手保護板21は、持ち手板を4枚重ねた時に、持ち手孔20の中に折り込むことにより、持った時に手が板紙の端面に触れることがなくなるため、さらに持ち易くなる。
本考案に係るボトル用キャリーケース1に使用する材料について説明する。材料としては、各種の板紙や段ボールを使用することができる。具体的には、段ボール、マニラボール紙、白ボール紙、チップボール紙、両面カード紙、裏白ボール紙、アイボリー紙、コートボール紙、樹脂含侵紙、カートン原紙、カップ原紙、耐水紙等である。
一般的なペットボトル入り飲料の重量であれば、坪量300g~400g程度のコートボール紙が好適に使用できる。
1・・・ボトル用キャリーケース
BL・・・ブランク
2・・・胴部
3・・・正面板
4・・・背面板
5・・・左側面板
6・・・右側面板
7・・・頂部折罫線
8・・・持ち手板1
9・・・持ち手板2
10・・・正面接着部
11・・・正面天面板
12・・・持ち手板3
13・・・持ち手板4
14・・・背面接着部
15・・・背面天面板
16・・・側面半面板
17・・・糊代
18・・・挿入孔
19・・・支持片
20・・・持ち手孔
21・・・持ち手保護板
22・・・取り出し用切断線
30・・・ボトル入り飲料
a~q・・・折罫線

Claims (2)

  1. ボトル入り飲料を複数本収納して、持ち運びを可能としたボトル用キャリーケースであって、
    正面板と背面板と左側面板と右側面板とから構成される筒状の胴部を有し、
    頂部折罫線を中心として、正面側に、持ち手板1、持ち手板2、正面接着部、正面天面板、前記正面板がそれぞれ折罫線を介して順次連設されており、
    同様に前記頂部折罫線を中心として、背面側に、持ち手板3、持ち手板4、背面接着部、背面天面板、前記背面板がそれぞれ折罫線を介して順次連設されており、
    前記正面接着部と背面接着部は、裏面同士が接着されており、
    前記左側面板および右側面板は、いずれも前記正面板および背面板から、折罫線を介して延設された側面半面板が、前記左右側面板の中央部の折罫線部において糊代によって接着されて構成されており、
    前記正面天面板は、正面板から斜め上方向に延設され、前記背面天面板は、背面板から斜め上方向に延設され、それぞれボトルの首部を保持することが可能な複数の挿入孔を有し、
    前記4枚の持ち手板は、それぞれ持ち手孔を有し、
    前記頂部折罫線を谷折りすることにより、前記4枚の持ち手板を重ねた時に、それぞれの持ち手孔が一致することを特徴とするボトル用キャリーケース。
  2. 前記4枚の持ち手板のうち、正面板側となる持ち手板の持ち手孔に、持ち手孔の上辺から延設された持ち手保護板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボトル用キャリーケース。
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