JP3241567U - 挟持工具用カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】 一般的な挟持工具に特に装着構造の加工を施すことなくソフトタッチ挟持工具とする挟持工具用カバーを提供する。【解決手段】 工具の挟持作用部に装着する柔軟性樹脂製カバーBであって、挟持作用部の挟持対向面を被覆する挟持面部6、及び挟持作用部の表裏面を被覆する側面部7、及び挟持作用部の先端を被覆する先端面部8を備え、挟持面部内面に工具対向面の凹凸条と一致する凹凸面61に形成すると共に、対面する側面部間の開口箇所基方に挟持作用部の外側面と対応する細帯状の抜け止め部9を設け、工具の枢結箇所の摺動面と挟持対向面を形成する挟持作用部との段差に係止する係止突部10を設けてなる。【選択図】図1
Description
本考案は、ペンチやプライヤなどの挟持工具に装着する挟持工具用カバーに関するものである。
ペンチやプライヤなどの挟持工具は、基方を把手とし先方を挟持作用部とした一対の挟持体を交差させ、交差箇所を枢結して構成されるもので、挟持作用部の形状を使用目的対応した広幅形状や細幅形状を採用し、枢結部分も挟持作用部の開口角度を変更するために、一方の挟持部材に枢結軸位置を変更可能とした長孔を採用している工具(プライヤ)も周知である。
また種々の目的で挟持作用部における挟持面に別部材で構成した挟持部を設けた工具も知られている。特に挟持対象物に傷を付けないように挟持対向面を樹脂材で形成しているソフトタッチ挟持工具(ソフトタッチプライヤ)が知られている。例えば特許文献1には、挟持作用部の対向面に樹脂材で形成した挟持部材をネジ止めして挟持面を形成した工具が開示されており、特許文献2には、挟持作用部に樹脂キャップを装着して挟持面を形成した工具が開示されており、特許文献3には、挟持作用部の対向面に穿設した透孔に、樹脂で形成した挟持部材の背面に設けた突部を嵌合して止着して挟持面を形成した工具が開示されている。
上記した従前のソフトタッチ挟持工具は、挟持部を構成する樹脂材が作業中に外れ難くいように、樹脂部材と工具本体側(挟持作用部)とは特定の連結構造が作用されている。即ち挟持部を構成する樹脂材を装着するために金属製の工具本体側(挟持作用部)を特定形状・構造に加工する必要がある。
そこで本考案は、挟持機能を備える一般的な既存挟持工具にそのまま装着でき、且つ作業中に装着した樹脂部材が外れ難い構造とした挟持工具用カバーを提案したものである。
本考案の請求項1記載に係る挟持工具用カバーは、基方を把手とし先方を挟持作用部とした2個の挟持部材を交差させ、交差箇所を枢結する共に、挟持作用部の挟持対向面に枢結軸と平行方向に滑り止め凹凸条を設けた挟持工具における前記挟持作用部に装着する柔軟性樹脂製カバーであって、工具の挟持作用部の挟持対向面を被覆する挟持面部、及び挟持作用部の表裏面を被覆する側面部、及び挟持作用部の先端を被覆する先端面部を備え、挟持面部内面に工具対向面の凹凸条と一致する凹凸面に形成すると共に、対面する側面部間の開口箇所基方に挟持作用部の外側面と対応する細帯状の抜け止め部を設けてなることを特徴としたものである。
而してカバーを装着前は、一般的な挟持工具として使用するもので、カバーを装着することでソフトタッチ挟持工具として使用できるものである。カバーの装着は、工具の挟持作用部に対して、その先端側からカバーを差し入れ、工具の挟持対向面の凹凸条とカバーの凹凸面が密着し、且つ帯状の抜け止め部が工具の挟持作用部の外側面と密着させると、柔軟性樹脂製のカバーが工具の挟持作用部と一体となり、工具使用に際してカバーが工具作用部から離脱することが無い。
また本考案の請求項2記載に係る挟持工具用カバーは、特に側面部の一方の基端縁に、挟持工具の枢結箇所の摺動面と挟持対向面を形成する挟持作用部との段差に係止する係止突部を突設してなるもので、カバーを挟持作用部に装着すると、係止突部が挟持作用部の基方端面(摺動面との段差部分)に係止して、カバーの工具先方への抜けが防止される。
本考案の請求項3記載に係る挟持工具用カバーは、更に挟持工具の挟持対向面がヘの字の凹状面に形成されている工具の挟持作用部に装着するカバーにおいて、挟持面部の表面を平滑面に形成すると共に、前記挟持面部における凹状面屈曲部分を透孔としてなるもので透孔形成部分の折曲抵抗が小さくなるので、カバーの挟持作用部への装着作業が容易になる。
本考案の構成は上記のとおりで、既存の挟持工具に対してそのまま柔軟性制樹脂製カバーを装着してソフト挟持具ができるようにしたもので、通常の工具としての使用並びにソフト工具としての使用を可能としたものである。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態には、一般の挟持工具(プライヤ)Aに対して装着されるカバーBを示した。
挟持工具は周知のとおり基方を把手1a,1bとし、先方を挟持作用部2a,2bとした2個の挟持体a,bで構成され、把手1a,1bと挟持作用部2a,2bの中間部分(摺動面)3a,3bでは、一方の挟持体aは枢結軸4を備え、他方の挟持体bは、軸支内面を多段に設けた軸長孔5を設け、当該中間部分(摺動面)3a,3bを重ね合わせて枢結してなるものである。
特に挟持作用部2a,2bは、他方挟持体との枢結箇所(中間部分3a,3b)の摺動面側に、所定幅の挟持対向面21を備えるために顎部(基方端面:段差)22を設けて、挟持作用部2a,2bと中間部分3a,3bの境界となし、挟持作用部2a,2bの前記相応幅に形成した挟持対向面21は、特に棒状物等の挟持に適するようにヘの字の凹状面に形成していると共に、枢結軸4と平行方向に滑り止め凹凸条を設けているものである。
カバーBは、半透明樹脂で、装着対象の前記工具の挟持作用部2a,2bの挟持対向面21、表裏面23、先端24に密着して被覆する形状に形成したものである。即ち挟持対向面21を被覆する挟持面部6、及び表裏面23を被覆する側面部7、及び先端24を被覆する先端面部8を備えてなる。
特に挟持面部6は、工具の挟持対向面21に対応してへの字形状に形成すると共に、内面は凹凸条と一致する凹凸面61に形成し、外面(挟持箇所)62は平滑面とし、更にへの字形状中間に透孔63を設けたものである。
更にカバーBは、表裏の側面部7間の開口箇所における基方に、挟持作用部2a,2bの外側面25に密着する細帯状の抜け止め部9を設け、挟持作用部2a,2bの顎部(段差)22に係止する係止突部10を摺動面側に突設してなるものである。
而して挟持工具Aは、カバーBを装着しない状態では、通常の一般的な挟持工具として使用するもので、ソフトタッチ挟持工具として使用する際には挟持作用部2a,2bにカバーBを装着するものである。
カバーBの装着は、挟持作用部2a,2bの先端24からカバーBを差し入れ、カバーB全体で挟持作用部2a,2bの挟持対向面21及び表裏面23を覆うように装着するもので、特に挟持対向面21の凹凸条とカバーBの凹凸面61を噛み合わせて密着させ、帯状の抜け止め部9が工具の挟持作用部2a,2bの外側面25と密着させ、更に係止突部10が挟持作用部2a,2bの顎部(摺動面との段差部分)22に係止させるものである。
従ってカバーBは、工具の挟持作用部2a,2bと一体になるもので、工具使用時にカバーBが離脱することがない。即ち基方向の離脱は、工具先端24と先端面部8の当接で阻止され、先方方向への離脱は係止突部10の係止で阻止され、対向方向への離脱は抜け止め部で阻止されるものである。
以上のとおり、通常の挟持工具Aに対して柔軟性樹脂材で形成されたカバーBを簡単に装着することでソフトタッチ挟持工具とすることができ、且つ装着したカバーが外れ難くしているものである。
A 挟持工具
1a,1b 把手
2a,2b 挟持作用部
21 挟持対向面
22 顎部(基方端面:段差)
23 表裏面
24 先端
25 外側面
3a,3b 中間部分(摺動面)
4 枢結軸
5 軸長孔
B カバー
6 挟持面部
61 凹凸面
62 外面(挟持箇所)
63 透孔
7 側面部
8 先端面部
9 抜け止め部
10 係止突部
1a,1b 把手
2a,2b 挟持作用部
21 挟持対向面
22 顎部(基方端面:段差)
23 表裏面
24 先端
25 外側面
3a,3b 中間部分(摺動面)
4 枢結軸
5 軸長孔
B カバー
6 挟持面部
61 凹凸面
62 外面(挟持箇所)
63 透孔
7 側面部
8 先端面部
9 抜け止め部
10 係止突部
Claims (4)
- 基方を把手とし先方を挟持作用部とした2個の挟持部材を交差させ、交差箇所を枢結する共に、挟持作用部の挟持対向面に枢結軸と平行方向に滑り止め凹凸条を設けた挟持工具における前記挟持作用部に装着する柔軟性樹脂製カバーであって、工具の挟持作用部の挟持対向面を被覆する挟持面部、及び挟持作用部の表裏面を被覆する側面部、及び挟持作用部の先端を被覆する先端面部を備え、挟持面部内面に工具対向面の凹凸条と一致する凹凸面に形成すると共に、対面する側面部間の開口箇所基方に挟持作用部の外側面と対応する細帯状の抜け止め部を設けてなることを特徴とする挟持工具用カバー。
- 側面部の一方の基端縁に、挟持工具の枢結箇所の摺動面と挟持対向面を形成する挟持作用部との段差に係止する係止突部を突設してなる請求項1記載の挟持工具用カバー。
- 挟持工具の挟持対向面がヘの字の凹状面に形成されている工具の挟持作用部に装着するカバーにおいて、挟持面部の表面を平滑面に形成すると共に、前記挟持面部における凹状面屈曲部分を透孔としてなる請求項1又は2記載の挟持工具用カバー。
- カバーが、半透明樹脂で形成してなる請求項1又は2記載の挟持工具用カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023000413U JP3241567U (ja) | 2023-02-14 | 2023-02-14 | 挟持工具用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023000413U JP3241567U (ja) | 2023-02-14 | 2023-02-14 | 挟持工具用カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3241567U true JP3241567U (ja) | 2023-04-13 |
Family
ID=85801521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023000413U Active JP3241567U (ja) | 2023-02-14 | 2023-02-14 | 挟持工具用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3241567U (ja) |
-
2023
- 2023-02-14 JP JP2023000413U patent/JP3241567U/ja active Active
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