JP3241357U - 電磁アクチュエータ及び立消え安全装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ及び立消え安全装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスコンロの立消え安全装置に用いる電磁アクチュエータにおいて、組立性の良い手段を得る。【解決手段】固定鉄心60の連結底部63は第1コイル90の一端及び第2コイル100の一端が挿通する長孔66を含み、第1ピン状端子120および第2ピン状端子130はいずれも長孔66と対向して配置され、第1コイル90の一端が第1ピン状端子120に接続され、第2コイル100の一端が第2ピン状端子130に接続される。コイル90、100の端部を平たく延びる長孔66の一端にあてがって容易に挿入できる。【選択図】図3

Description

本考案は、電磁力により駆動を生じる電磁アクチュエータに関する。本考案は、特に、ガスコンロの立消え安全装置に用いる電磁アクチュエータに関する。
従来、電磁アクチュエータを用いたガスコンロの立消え安全装置が知られている。例えば特許文献1に記載の立消え安全装置では、電磁アクチュエータは熱電対ユニットを介してガスコンロと接続されている。電磁アクチュエータに備わる弁体が、ガスコンロのガス通路に配置されており、ガス通路において弁体が移動することにより開弁状態と閉弁状態を生ぜしめる。
図10に、特許文献1に記載の電磁アクチュエータ301を示す。図10の(a)は軸線Sを通る断面図であり、(b)は(a)の断面と90度で交わる面における断面図であり、(c)は電磁アクチュエータ301の部品である固定ホルダ320及び固定鉄心360である。
電磁アクチュエータ301は、可動鉄心330と固定鉄心360を備え、弁体350は中間部材を介し可動鉄心330に取り付けてある。
固定鉄心360は二種類のコイル(第1コイル370と第2コイル375)を備える。ガスの点火操作により可動鉄心330と固定鉄心360が密着状態となり、その状態で、第1コイル370が通電されて電磁力が発生し開弁状態となってガスが流れる。定常燃焼時には、第2コイル375が通電されて電磁力が発生し開弁状態が維持されてガスが流れる。第2コイル375が通電され、可動鉄心の吸着に十分な電流に至ると、第1コイル370の通電は停止する。
第1コイルの一端371と電気的に接続された第1ピン状端子380が熱電対ユニットの第1雌型端子と接続され、第2コイルの一端373と電気的に接続された第2ピン状端子382が熱電対ユニットの第2雌型端子と接続される。第1ピン状端子380と第2ピン状端子382は、保持部材378にインサートされており、電磁アクチュエータ301の内部において、第1ピン状端子の筒部385と第2ピン状端子の筒部387が並列に並んで保持部材378から突出している。
従って、電磁アクチュエータ301を組み立てる際、第1コイルの一端371を第1ピン状端子380の筒部385の内側に挿入して、第1コイルの一端371と第1ピン状端子を電気的に接続させる。同様に、第2コイルの一端373である端子を第2ピン状端子382の筒部387の内側に挿入して、第2コイルの一端373と第2ピン状端子を電気的に接続させる。
一方、弁体350がガス通路に配置されているため、電磁アクチュエータ301はガス漏れを防ぐために外部との気密性が求められる。電磁アクチュエータ301では、固定ホルダ320と保持部材378の嵌合部、固定ホルダ320と第1ピン状端子の間、及び固定ホルダ320と第2ピン状端子の間において気密性を保つための措置が必要である。そこで、固定ホルダ320で保持部材378を固定し、固定ホルダと各ピン状端子とが接する箇所については、Oリングを用いて気密性を得ていた。
また、特許文献1に記載の電磁アクチュエータ301では、第1コイルの一端371と第2コイルの一端373は、それぞれ、固定鉄心360の切欠き(第1切欠き部361,第2切欠き部362)を介して、第1ピン状端子の筒部385、及び第2ピン状端子の筒部387に挿入されていた。しかし、固定鉄心360に、このような切欠き部をせん断加工することは、技術的に難易度が高く問題があった。
また、特許文献1に記載の電磁アクチュエータでは、コイルの端部は固定鉄心の連結底部に設けた丸孔を介して第1ピン状端子および第2ピン状端子に挿入される。しかし、電磁アクチュエータは、直径1cm程度、軸方向の長さが数cm程度の紡錘形で成り、内側に配置するピン状端子の端子、丸孔の直径、はいずれも数mmで成り、非常に小さな部品である。従って、製造時にコイルの端部を丸孔に挿入する作業は困難が伴った。
特開2020-148222
ガスコンロの立消え安全装置に用いる電磁アクチュエータの気密性を得るための手段において、加工性及び組立性の良い手段を得ることを課題とする。
(1)可動鉄心と、前記可動鉄心に対向して配置され、前記可動鉄心に対向する端面をそれぞれ有する第1腕部及び第2腕部、及び前記第1腕部と第2腕部を連結する連結底部を含む固定鉄心と、前記可動鉄心を前記固定鉄心から離す方向に付勢する付勢バネと、前記可動鉄心を移動自在に支持する筒状ケースと、前記固定鉄心を固定して収容し、前記筒状ケースと接合する固定ホルダと、前記固定ホルダに保持部材を介して固定される第1ピン状端子と第2ピン状端子とを備え、その一端が前記第1ピン状端子に接続される第1コイルが前記固定鉄心の第1腕部周り又は第2腕部周りの一方又は双方に配置され、その一端が前記第2ピン状端子に接続される第2コイルが前記固定鉄心の第1腕部周り又は第2腕部周りの一方又は双方に配置され、前記固定鉄心の前記連結底部は前記第1コイルの一端及び前記第2コイルの一端が挿通する長孔を含み、前記第1ピン状端子および前記第2ピン状端子はいずれも前記長孔と対向して配置され、前記第1コイルの一端が前記第1ピン状端子に接続され前記第2コイルの一端が前記第2ピン状端子に接続される電磁アクチュエータによって課題を解決する。
(2)前記第1コイルは第1腕部周りに配置され、前記第2コイルは第1腕部周り及び第2腕周りに配置されることを特徴とする(1)に記載の電磁アクチュエータによって課題を解決する。
(3)前記可動鉄心と一体的に移動するとともに流体の通路を開閉する弁体を含み、前記固定ホルダは前記第1ピン状端子と前記第2ピン状端子の周りに備わる雄型コネクタを含むことを特徴とする(1)に記載の電磁アクチュエータによって課題を解決する。
(4)ガスコンロの立消え時にガスの供給を遮断する立消え安全装置であって、請求項4に記載の電磁アクチュエータと、前記電磁アクチュエータの雄型コネクタに接続される雌型コネクタを含む熱電対ユニットとを含み、前記熱電対ユニットは、前記電磁アクチュエータの第1ピン状端子に嵌合される第1雌型端子と、前記電磁アクチュエータの第2ピン状端子に嵌合される第2雌型端子と、乾電池に接続されるべく前記第1雌型端子から延びる第1ケーブルと、熱電対と、前記第2雌型端子と前記熱電対を接続する第2ケーブルと、固定ホルダと同一電位に接続されるべく前記熱電対から延びる第3ケーブルとを含む立消え安全装置によって課題を解決する。
固定鉄心は第1腕部と第2腕部を備えるが、第1コイルと第2コイルの双方が一方の腕部に配置される構成を採用してもよい。また、一方のコイルが第1腕部と第2腕部の両方にまたがって配置されてもよい。
長孔は、固定鉄心のコイルの配置と、固定鉄心の強度が保たれる限り、できる限り大きな孔とすることが好ましい。
第1ピン状端子および第2ピン状端子がいずれも長孔と対向して配置される状態とは、例えば、並列に並ぶ第1ピン状端子と第2ピン状端子が、長孔のうち、直径の長い端部のそれぞれと近い位置に、第1ピン状端子と第2ピン状端子がそれぞれ配置される状態をいう。
固定鉄心と、第1ピン状端子および第2ピン状端子との間に、第1コイルの端子と第2コイルの端子を、第1ピン状端子と第2ピン状端子に案内するガイド部材が配置されてもかまわない。ガイド部材が配置される場合、第1ピン状端子および第2ピン状端子は、ガイド部材と対向して配置される。
電磁アクチュエータは、立ち消え安全装置における利用に限定されない。可動鉄心の直線移動を駆動力として利用するものであれば、その他の電気機器に適用できる。
コイルの端部が挿入される孔を長孔とすることにより、コイルの端部を挿入する際、コイルの端部を、平たく延びる長孔の一端にあてがって挿入することができる。これにより、コイルの挿入は丸孔の場合に比べて格段に容易となる。
電磁アクチュエータの組付け作業において、軸線S方向において、部品を移動させて組み付けるだけでよいため、自動組み立てラインにおいて組み立てることができる。これにより、生産性が向上し、製造コストの低減を図ることができる。
本考案に係る電磁アクチュエータの外観斜視図である。 図1の軸線SとA1-A2線を通る面における断面図である。 図1の軸線SとA1-A2線を通る面と直行し、軸線Sを通る面における断面図である。 本考案に係る電磁アクチュエータの構成部品の一部を示す分解斜視図である。 本考案に係る電磁アクチュエータの構成部品の一部を示す分解斜視図である。 本考案に係る固定鉄心の外観斜視図である。 本考案に係るガイド部材の外観斜視図である。 本考案に係るガイド部材の軸線Sを通る面における断面図である。 本考案に係る電磁アクチュエータを備えた立消え安全装置を適用したガスコンロのシステム図である。 従来例に係る電磁アクチュエータである。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
[電磁アクチュエータの構成]
図1から図8により、本考案に係る電磁アクチュエータ1を説明する。
図1、図2及び図3を参照して、電磁アクチュエータ1は、ハウジングとしての筒状ケース10及び固定ホルダ20、可動鉄心30、付勢バネ40、弁体50、固定鉄心60、ボビン70、第1コイル90、第2コイル100、ガイド部材110、第1ピン状端子120、第2ピン状端子130、保持部材140、シール部材150、フランジ部材160を備える。
筒状ケース10は、樹脂材料で成る。図1から図3、特に図3を参照して、筒状ケース10は、軸線Sを中心とする多段円筒状に形成され、ガイド通路12、バネ受け部15、連結爪部17を備える。ガイド通路12は、軸線Sを中心とする円筒孔として形成され、可動鉄心30のシャフト31を軸線S方向に往復動自在にガイドする。バネ受け部15は付勢バネ40を受ける。連結爪部17は固定ホルダ20の筒状ケース係合溝23とスナップフィット結合し、これにより筒状ケース10と固定ホルダ20が結合し一体のハウジングとなる。
固定ホルダ20は、黄銅等の導電性材料で成る。固定ホルダ20は、図3を参照して、軸線Sを中心とする多段円筒状に形成され、固定溝部21、外周斜面部22、筒状ケース係合溝23、ツバ部27、熱電対ユニット係合溝29を備える。固定溝部21は、固定ホルダ20の内周に設けられた溝であり、固定鉄心60の連結底部63を収容し、固定ホルダ20をカシメ加工し保持する。外周斜面部22は、固定ホルダ20の外周に円錐面状に形成された面であり、第1コイル90の他端側(ボビンの他端側端子部材82)及び第2コイル100の他端側103が電気的に接続される。ツバ部27は、電磁アクチュエータ1を熱電対ユニット190(図9)に取り付ける際、ガスコックボディー180(図9)に嵌合される。熱電対ユニット係合溝29は、固定ホルダ20の外周に設けられた溝であり、熱電対ユニットの雌型コネクタ191(図9)が嵌合により連結される。
図2、図3を参照して可動鉄心30は、高透磁率の磁性材料で成り、略円板状に形成される。シャフト31は、黄銅等の金属材料で成り、円柱状に形成される。シャフト31の一端側が可動鉄心30にカシメ加工により連結され、シャフト31の他端側が弁体50に嵌合されて連結される。可動鉄心30は、シャフト31を介して軸線S方向に往復動可能に筒状ケース10のガイド通路12に支持される。
図3を参照して、付勢バネ40は、一端部が筒状ケース10のバネ受け部15に当接し、他端部が弁体50のバネ受け部材51に当接している。付勢バネ40は圧縮型のコイルバネであり、軸線S方向において、可動鉄心30を固定鉄心60から離す方向に付勢する。
図1から図3を参照して、弁体50は、ゴム材料等で成り、略円板状に形成される。弁体50は、内側にバネ受け部材51を備えた状態でシャフト31の他端側に嵌合して連結される。
図2.図4、図5、図6を参照して固定鉄心60を説明する。固定鉄心60は、高透磁率の磁性材料で成り、外輪郭が軸線Sを中心とする円柱形状であり、かつ第1腕部61、第2腕部62及び連結底部63を備えたU字形状を成す。固定鉄心60は、連結底部63に長孔66を備える。第1腕部61と第2腕部62とは、軸線Sを通る平面に対して対称的に形成される。第1腕部61は、先端に可動鉄心30に対向するよう配置される端面61aを備える。第2腕部62は軸線Sと平行に延び、先端に可動鉄心30に対向するよう配置される端面62aを備える。連結底部63は、第1腕部61と第2腕部62とを連結して磁路を形成する。連結底部63は、固定ホルダ20に嵌合されカシメ加工により固定される。
図2を参照して、第1コイル90を巻回したボビン70は第1腕部61に保持され、第2コイル100は第1腕部61と第2腕部62に保持される。第1コイル90は、銅等の導電性材料により形成された線径の細い細線であり、乾電池199(図9)の電流を通電するために使用される。第1コイル90が細線であるため、電気抵抗が大きくなり、消費電流を抑制し乾電池199の寿命を延ばすことができる。第2コイル100は、銅等の導電性材料により形成され、第1コイル90よりも線径が太い太線であり、熱電対197(図9)の熱起電力による電流を通電するために使用される。第2コイル100が太線であるため、電気抵抗が小さくなり、熱電対197の起電力が小さくても、電磁石として機能させるための励磁作用を得ることができる。
図4及び図5を参照して、ボビン70は樹脂材料で成り、一端側端子部材81及び他端側端子部材82を備える。一端側端子部材81と他端側端子部材82はいずれも銅等の導電性材料で成る。第1コイル90の一端側はボビンの一端側端子部材81に電気的に接続され、他端側はボビン70の他端側端子部材82に電気的に接続される。一端側端子部材81は軸線Sと平行な方向に直線的に延び、固定鉄心60の長孔66、ガイド部材110の第1貫通孔115、シール部材150の第1シール孔151を通って、筒状を成す第1ピン状端子の筒部121の内側に挿入され、第1ピン状端子120の内部に導かれる。一端側端子部材81の先端領域は、第1ピン状端子の先端領域と溶接されて電気的に接続される。
図4及び図5を参照して、第2コイル100は、一端側伸長部102及び他端側伸長部103を備える。第2コイル100は自動成形機等を用いて予め成形される。一端側伸長部102は軸線Sと平行な方向に直線的に延び、固定鉄心60の長孔66、ガイド部材110の第2貫通孔116、シール部材150の第2シール孔152を通って、筒状を成す第2ピン状端子の筒部131の内側に挿入され、筒状をなす第2ピン状端子130の内部に導かれる。一端側伸長部102の先端領域は、第2ピン状端子130の先端領域と溶接されて電気的に接続される。
図2から図4を参照して、第1コイル90の他端側と電気的に接続されたボビン70の他端側端子部材82は、軸線Sに対して傾斜して直線的に延び、固定ホルダ20の外周斜面部22に溶接されて、固定ホルダ20と電気的に接続される。第2コイル100の他端側伸長部103の先端部は、固定ホルダ20の外周斜面部22に溶接されて、固定ホルダ20と電気的に接続される。
図7及び図8を参照して、ガイド部材110を説明する。ガイド部材110は、円柱形状を成し、第1貫通孔115と第2貫通孔116を備える。それぞれの貫通孔は、入口(第1貫通孔入口111、第2貫通孔入口112)、テーパ部(第1テーパ部113、第2テーパ部114)、及び出口(第1貫通孔出口117、第2貫通孔出口118)を備える。それぞれの貫通孔入口から貫通孔に至る壁面はテーパ形状を成し、貫通孔入口から貫通孔に向けて徐々に直径が小さくなっている。また、第1貫通孔出口117は第1ピン状端子120の筒部121の外側にはまり込む内径にされており、第2貫通孔出口118は第2ピン状端子130の筒部131の外側にはまり込む内径にされている。
図3から図5を参照して、第1ピン状端子120及び第2ピン状端子130は、導電性の金属材料で成り、軸線Sと平行な方向に延びる円筒形状に形成される。保持部材140は、電気絶縁性の樹脂材料で成り、第1ピン状端子120及び第2ピン状端子130の中間領域を埋設するインサート成形により、略円柱状に形成される。保持部材140は、固定ホルダ20に嵌合されてカシメ加工が施される。
第1ピン状端子120と第2ピン状端子130は、いずれも中間領域が保持部材140により保持され、それぞれの一端は固定ホルダ20から外部に向けて突出しS軸と並行する方向に延び、それぞれの他端は電磁アクチュエータの内部において保持部材140から突出して延びる(筒部121及び筒部131)。第1ピン状端子120の筒部121の先端は、シール部材150の第1シール孔151を介し、ガイド部材110の第1貫通孔出口117 に達し、固定鉄心60の長孔66と対向するように配置される。第2ピン状端子130の筒部131の先端は、シール部材150の第2シール孔152を介し、ガイド部材110の第2貫通孔出口118 に達し、固定鉄心60の長孔66と対向するように配置される。
図4及び図5を参照して、シール部材150を説明する。弁体50側がガス通路181を開くことでガスが充填され、第1ピン状端子120や第2ピン状端子130と、固定ホルダ20や保持部材140の隙間をガスが通過する。シール部材150は外部へのガス漏洩を防止するために用いる。このため、シール部材150はゴム材料により成り、シール部材150と接する箇所の固定ホルダ20の内壁と密接嵌合する直径を備えた円盤状に形成される。シール部材150は、第1ピン状端子120の筒部121を通すための第1シール孔151と、第2ピン状端子130の筒部131を通すための第2シール孔152を備える。第1シール孔151は第1ピン状端子120の筒部121の外側と密接嵌合する直径で成り、第2シール孔152は第2ピン状端子130の筒部131の外側と密接嵌合する直径で成る。
図4を参照して、フランジ部材160は導電性の金属材料で成る。フランジ部材160は、2方向に延びるフランジ部に一つずつ、締結ネジを通す円孔162,163を備える。円孔に加え、楕円形孔、長孔を用いても良い。
[電磁アクチュエータの組付け]
電磁アクチュエータ1の組付けは次の順に行う。
(1)可動鉄心30、付勢バネ40、弁体50、バネ受け部材51を筒状ケース10に組み付ける。
(2)第1ピン状端子120及び第2ピン状端子130を、保持部材140にインサート成形する。
(3)シール部材150を保持部材140から突出した各ピン状端子の筒部(121,131)に嵌め込む。具体的には、第1ピン状端子120の筒部121にシール部材の第1シール孔151を嵌め込み、第2ピン状端子130の筒部131にシール部材の第2シール孔152を嵌めこむ。
(4)シール部材150にガイド部材110を載せる。具体的にはガイド部材110の第1貫通孔出口117と第1ピン状端子120の筒部121の先端外側が嵌合するように、かつガイド部材110の第2貫通孔出口118に第2ピン状端子130の筒部131の先端外側が嵌合するように、ガイド部材110を載せる。
(5)固定ホルダ20に固定鉄心60を嵌め込み、カシメ加工する。
(6)固定鉄心60に第1コイル90とボビン70、第2コイル100を組み付ける。具体的には、固定ホルダ20と固定鉄心60の長孔66の隙間に、ボビンの一端側端子部材81を嵌合させる。かつ、固定ホルダ20と固定鉄心60の長孔66の隙間に第2コイルの一端側伸長部102を嵌合させる。固定ホルダ20の外周斜面部22とボビン70の他端側端子部材82、および、固定ホルダ20の外周斜面部22と第2コイル100の他端側103を電気接続する。
(7)固定ホルダ20に組立済みの保持部材140とシール部材150とガイド部材110を位置決めする。具体的には、ボビンの一端側端子部材81がガイド部材の第1貫通孔入口111に対向し、第2コイルの一端側伸長部102がガイド部材の第2貫通孔入口112に対向するよう近づける。
(8)ボビンの一端側端子部材81をガイド部材の第1貫通孔入口111から第1ピン状端子120の筒部121の内側に挿入し、第2コイルの一端側伸長部102をガイド部材の第2貫通孔入口112から第2ピン状端子130の筒部131の内側に挿入し、固定ホルダ20に組立済みの保持部材140とシール部材150とガイド部材110を組立し、固定ホルダ20と保持部材140をカシメ加工する。
(9)ボビンの一端側端子部材81と1ピン状端子120の先端部、かつ第2コイルの一端側伸長部102と第2ピン状端子130の先端部を電気接続する。
(10)筒状ケース10の連結爪部17を固定ホルダ20の筒状ケース係合溝23にスナップフィット結合し、筒状ケース10と固定ホルダ20を組み付ける。
(11)フランジ部材160を固定ホルダ20に嵌め込む。
[ガスコンロの立消え安全装置の構成]
本考案に係る電磁アクチュエータ1は、例えば、ガスコンロの立消え安全装置170に適用される。図9によりガスコンロの立消え安全装置170を説明する。
図9を参照して、ガスコンロの立消え安全装置170は、電磁アクチュエータ1と、電磁アクチュエータ1に着脱自在に連結される熱電対ユニット190を備える。電磁アクチュエータ1のツバ部27をガスコンロのガスコックボディー180に嵌め込み、電磁アクチュエータ1を、フランジ部材160の円孔162を介してガスコックボディー180にねじ止めする。電磁アクチュエータ1は、その弁体50がガス通路181を開閉するように配置される。図9(a)にガスコンロのガスコックボディー180に電磁アクチュエータ1と熱電対ユニット190を取り付けた全体像を示す。図9(b)には電磁アクチュエータ1に熱電対ユニット190を嵌めこむ直前の状態を示す。
熱電対ユニット190は、電磁アクチュエータ1と接続する雌型コネクタ191、雌型コネクタ191内の第1雌型端子194aから伸長する第1ケーブル194、第2雌型端子195aから伸長する第2ケーブル195、第2ケーブル195と接続する熱電対197、熱電対197から伸長する第3ケーブル196を備える。
電磁アクチュエータ1を熱電対ユニット190と連結する。具体的には固定ホルダ20の熱電対ユニット係合溝29と、熱電対ユニット190の雌型コネクタ191の電磁アクチュエータ係合凸部192を嵌め合わせて、電磁アクチュエータ1と熱電対ユニット190を連結する。その際、電磁アクチュエータ1の第1ピン状端子120は雌型コネクタ191の第1雌型端子194aと接続され、第2ピン状端子130は雌型コネクタ191の第2雌型端子195aと接続される。
第1ケーブル194は、その先端にコネクタ198を備えており、制御基板200を介して乾電池199と電気的に接続される。第2ケーブル195は、第2雌型端子195aと熱電対197に接続される。熱電対197は先端に感熱部197aを備え、感熱部197aはガスコンロのバーナの炎に晒される。第3ケーブル196は熱電対197から伸長しその先端において接続端子を備え、接続端子は電磁アクチュエータ1のフランジ部材160と一緒にガスコックボディー180ネジ止めされる。
ガスコックボディー180は、基準電位(V1)に接続される部分として機能する。乾電池199は、制御基板200を介して、ガスコックボディー180と接続される。第3ケーブル196の接続端子は、ガスコックボディー180を介して電磁アクチュエータ1の固定ホルダ20と同一電位に接続される。また、基準電位(V1)は装置構成により正電圧、負電圧、GNDなど電圧が異なる。
使用者の点火操作により弁体50が開弁しガス通路181が開放される。電磁アクチュエータ1は、ガスコンロの点火時に所定時間タイマー駆動され、弁体50を開弁状態に維持してガス通路181の開放を維持する。また、電磁アクチュエータ1は、熱電対197の先端の感熱部がガスコンロのバーナの炎により加熱されて生じる熱起電力により、弁体50を開弁状態に維持して定常燃焼時にガス通路181の開放を維持する。
すなわち、電磁アクチュエータ1は、ガスコンロの点火時には乾電池199の電力により弁体50を開弁状態に維持し、点火後の定常燃焼時には熱電対ユニット190の熱起電力により弁体50を開弁状態に維持する電磁弁として機能する。
ガスコンロの立消え安全装置170の動作の詳細は次のとおりである。ガスコンロの点火操作に基づきイグナイタにより点火が行われると、制御基板からの制御信号に基づいて乾電池199の電力により第1コイル90が通電され、電磁力が発生する。すなわち、第1コイル90は、点火時において、素早く燃焼を維持し、第2コイル100が可動鉄心の吸着に十分な電流に至る、所定時間だけ使用される。弁体50は、発生した電磁力により可動鉄心30が固定鉄心60に吸着されることで開弁状態に維持される。点火操作時に限り、弁体50は、点火操作に連動する駆動力により開弁状態に移動させられる。
ガスがガス通路181を通してバーナに流れて着火すると、感熱部197aが炎により加熱され、熱電対197が熱起電力を生じる。この熱起電力により、第2コイル100が通電されて電磁力が発生し、弁体50の開弁状態が維持される。乾電池199の電力を用いる第1コイル90の通電は所定時間経過した後には断たれ、定常燃焼時には、第2コイル100の通電による励磁作用のみにより弁体50の開弁状態が維持される。
何らかの理由によりガスコンロの炎が消えると、熱電対ユニット190の感熱部の加熱が停止して熱起電力が消滅し、弁体50及び可動鉄心30は、付勢バネ40により押し戻されてガス通路181を閉弁する。これにより、未燃ガスの放出が防止される。
1 電磁アクチュエータ
10 筒状ケース(ハウジング)
20 固定ホルダ(ハウジング)
30 可動鉄心
40 付勢バネ
50 弁体
60 固定鉄心
61 第1腕部
62 第2腕部
63 連結底部
66 長孔
70 ボビン
81 一端側端子部材
82 他端側端子部材
90 第1コイル
100 第2コイル
110 ガイド部材
120 第1ピン状端子
130 第2ピン状端子
140 保持部材
150 シール部材
160 フランジ部材
170 立消え安全装置
180 ガスコックボディー
181 ガス通路
190 熱電対ユニット
194 第1ケーブル
195 第2ケーブル
196 第3ケーブル
197 熱電対
198 コネクタ
199 乾電池
200 制御基板
301 電磁アクチュエータ
378 保持部材
380 第1ピン状端子
382 第2ピン状端子
385 筒部
387 筒部
390 Оリング
392 Оリング

Claims (4)

  1. 可動鉄心と、
    前記可動鉄心に対向して配置され、前記可動鉄心に対向する端面をそれぞれ有する第1腕部及び第2腕部、及び前記第1腕部と第2腕部を連結する連結底部を含む固定鉄心と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心から離す方向に付勢する付勢バネと、
    前記可動鉄心を移動自在に支持する筒状ケースと、
    前記固定鉄心を固定して収容し、前記筒状ケースと接合する固定ホルダと、
    前記固定ホルダに保持部材を介して固定される第1ピン状端子と第2ピン状端子とを備え、
    その一端が前記第1ピン状端子に接続される第1コイルが前記固定鉄心の第1腕部周り又は第2腕部周りの一方又は双方に配置され、
    その一端が前記第2ピン状端子に接続される第2コイルが前記固定鉄心の第1腕部周り又は第2腕部周りの一方又は双方に配置され、
    前記固定鉄心の前記連結底部は前記第1コイルの一端及び前記第2コイルの一端が挿通する長孔を含み、
    前記第1ピン状端子および前記第2ピン状端子はいずれも前記長孔と対向して配置され、
    前記第1コイルの一端が前記第1ピン状端子に接続され前記第2コイルの一端が前記第2ピン状端子に接続される電磁アクチュエータ。
  2. 前記第1コイルは第1腕部周りに配置され、
    前記第2コイルは第1腕部周り及び第2腕周りに配置されることを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記可動鉄心と一体的に移動するとともに流体の通路を開閉する弁体を含み、
    前記固定ホルダは前記第1ピン状端子と前記第2ピン状端子の周りに備わる雄型コネクタを含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  4. ガスコンロの立消え時にガスの供給を遮断する立消え安全装置であって、
    請求項4に記載の電磁アクチュエータと、
    前記電磁アクチュエータの雄型コネクタに接続される雌型コネクタを含む熱電対ユニットとを含み、
    前記熱電対ユニットは、
    前記電磁アクチュエータの第1ピン状端子に嵌合される第1雌型端子と、
    前記電磁アクチュエータの第2ピン状端子に嵌合される第2雌型端子と、
    乾電池に接続されるべく前記第1雌型端子から延びる第1ケーブルと、
    熱電対と、
    前記第2雌型端子と前記熱電対を接続する第2ケーブルと、
    固定ホルダと同一電位に接続されるべく前記熱電対から延びる第3ケーブルとを含む立消え安全装置。
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