JP3241357B1 - 振動・衝撃吸収板及び機器の支持構造 - Google Patents

振動・衝撃吸収板及び機器の支持構造

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JP3241357B1
JP3241357B1 JP2000206221A JP2000206221A JP3241357B1 JP 3241357 B1 JP3241357 B1 JP 3241357B1 JP 2000206221 A JP2000206221 A JP 2000206221A JP 2000206221 A JP2000206221 A JP 2000206221A JP 3241357 B1 JP3241357 B1 JP 3241357B1
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Abstract

【要約】 【課題】 振動及び衝撃の吸収性能が充分あり、薄型軽
量で、低コストで生産できる振動・衝撃吸収板を提供す
る。 【解決手段】 弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板2
を、1段以上の段差を持たせた形状に塑性変形させて基
材取付部5からそれぞれ斜面部8,9を介して外側段差
部6と内側段差部7とを形成し、その内側段差部7上に
緩衝部材4を設ける。この振動・衝撃吸収板1の基材取
付部5を支持部材の基材に固着し、外側段差部6と緩衝
部材4を介して内側段差部7とによって振動や衝撃に弱
いハードディスク装置等の機器を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振動や衝撃に弱
い機器等の保護対象物への振動や衝撃を吸収する振動・
衝撃吸収板、特に、薄型、軽量で生産性及び耐久性の高
い振動・衝撃吸収板、およびそれを用いた機器の支持構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ関連の事業の発展は
目覚しいものがあり、光ファイバ系や精密部品の分野は
特に成長が著しい。これは、様々な携帯用情報端末の需
要が増えたことがその理由と言える。現在次々に小型軽
量化された新製品が発売されており、手軽に持ち運びの
できる情報端末は多くのニーズを獲得している。さら
に、今後テレビ放送のデジタル化に対応して、液晶デジ
タルテレビにハードディスク装置等の不揮発性記憶媒体
を搭載して、2時間程度の録画機能を持たせようという
動きがある。
【0003】これは、大容量のハードディスク装置が安
価になったことに由来するが、それが一般家電に搭載さ
れることによりその生産量が大幅に伸びると言われてい
る。しかし、ハードディスク装置やDVD−RAMなど
の記憶装置は、振動や衝撃に対し非常に弱いと言う問題
点を抱えている。特にハードディスク装置(HDD)は
わずかな振動でも、ハードディスクの記憶データだけで
なくハードディスク装置本体も使用不能になる場合が多
く見られる。そのため、ハードディスク装置の内部構造
に耐震効果を持たせるような開発も多く試みられている
が、強い衝撃にはあまり効果を上げているものがない。
【0004】ナビゲーションシステムなどの車載用コン
ピュータにハードディスク装置を装備することができな
いのも、これらの理由によるものである。また、先に例
を挙げた液晶デジタルテレビなどはワイヤレス受信が主
流になるため、番組を見ながら家の中を持ち運べるよう
になる。この場合、日常的な振動や物にぶつけてしまっ
た時の衝撃などに対する耐性も重要視される。したがっ
て、これまで通りの精密機器としての扱いでは使用され
ないことを想定しなければならない。
【0005】一方で、持ち運び可能な機器においては、
小型化と軽量化はより重要な要求となり、強力な振動及
び衝撃吸収性と同時に、薄さや軽さを備えた振動・衝撃
吸収板が求められている。従来、硬質の基材と、ゴムや
軟質プラスチック等の弾性部材を接着あるいは一体成形
し、弾性部材の弾性によって振動や衝撃を吸収し、保護
対象への振動や衝撃を緩和する振動・衝撃吸収板が用い
られている。
【0006】しかし、弾性部材が保護に十分な弾性を発
揮するためにはある程度の厚みが必要であるため、製品
が大型になり、重量がかさむばかりでなく、コストも上
昇するという問題があった。また、振動や衝撃の吸収を
続けるうちに弾性部材が劣化し、その弾性が低下すると
いう問題もあった。さらに、基材と弾性部材を接着する
場合には、接着不良による不良品を生じたり、接着剤が
乾くまで工程を先に進められないなどの製造上の問題も
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな問題点を解決するためになされたものであり、薄く
て軽量でありながら振動や衝撃を効果的に吸収し、かつ
耐久性に優れた振動・衝撃吸収板を提供することを目的
とする。さらに、簡単な工程で低コストで製造できる振
動・衝撃吸収板を提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板
を、2段以上の段差を持たせた形状に塑性変形させて
数の段差部を周状に形成した振動・衝撃吸収板を提供す
る。さらに、上記記薄板の中央部に開口部を形成し、そ
の開口部の周囲に上記複数の段差部を周状に形成すると
よい。 そして、上記複数の段差部が、それぞれ高さが異
なる平行な面となっている外側段差部と内側段差部とを
含むようにするとよい。
【0009】上記薄板としては、ステンレス系の鋼鈑又
は合金材料を用いるとよい。これらの振動・衝撃吸収板
の一部に、緩衝部材を設けるとよい。この緩衝部材は、
吹き付け式の発泡ゴム、ウレタンゴム、高粘度のゲル等
で形成するとよい。
【0010】この発明は、振動や衝撃に弱い機器を上記
振動・衝撃吸収板を介して支持部材に支持させた機器の
支持構造も提供する。
【0011】さらにこの発明は、弾性を有し且つ塑性変
形可能な薄板に、それぞれ1段又は2段以上の段差を有
する凸部と凹部を交互にマトリクス状に設けたカスケー
ド板を挟んで、2枚の外板を外周部に設けた密閉部材に
よって密閉して貼り合わせ、その2枚の板の間隙を真空
にした振動・衝撃吸収板も提供する。このカスケード板
の凸部と凹部にそれぞれ開口部を設け、その開口部を通
して2枚の外板の間に緩衝部材を設けるとよい。
【0012】あるいは、弾性を有し且つ塑性変形可能な
薄板に、1段又は2段以上の段差を有する凸部をマトリ
クス状に設けた複数のカスケード板を、各々内板を介し
て積層し、これを挟んで2枚の外板を外周部に設けた密
閉部材によって密閉して貼り合わせ、その2枚の外板の
間隙を真空にした振動・衝撃吸収板も提供する。
【0013】
【作用】弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板を、2段以
の段差を持たせた形状に塑性変形させて複数の段差部
を周状に形成することにより、その薄板は充分なバネ性
を発揮する。通常のコイルスプリングや板バネ等の弾性
部材の弾性によるものよりも、充分な弾性を得るに必要
な厚さが薄くて済むため、より小型で軽量な振動・衝撃
吸収板の作成が可能になる。また、作成工程も容易であ
るし、低コスト化も図れる。さらに、その一部に緩衝部
材を設けると、ダンパー効果によって共有振動を防止
し、振動や衝撃をより大きく吸収することができる。振
動や衝撃に弱い機器を、この振動・衝撃吸収板を介して
支持部材に支持させれば、その機器を振動や衝撃の多い
環境でも使用することができる。
【0014】また、弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板
に、それぞれ1段又は2段以上の段差を有する凸部と凹
部を交互にマトリクス状に設けたカスケード板を挟ん
で、2枚の外板を外周部に設けた密閉部材によって密閉
して貼り合わせ、その2枚の板の間隙を真空にすれば、
振動や衝撃の吸収だけでなく、音や熱の伝導も妨げる
(防音や断熱効果もある)振動・衝撃吸収板を得ること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施形態:図1乃至図4〕まず、この発明の第
1の実施形態について図1及び図2を参照しながら説明
する。図1はこの発明の第1の実施形態を示す振動・衝
撃吸収板の平面図、図2は図1のA−A線に沿う拡大断
面を示す端面図である。
【0016】この振動・衝撃吸収板1は、中央部に大き
な開口部3が形成された周状(つば状)の薄板2を塑性
変形させることによって形成する。この薄板2には、弾
性を有し且つ塑性変形可能な材料、例えばステンレス系
の厚さ0.2mm程度の薄い鋼板又は合金材料を使用
し、塑性変形によって段差を設け、この段差によって、
基材取付部5と外側段差部6と内側段差部7とを開口部
3の周囲に周状に形成する。さらに、内側段差部7の上
には緩衝部材4を設ける。その緩衝部材は、例えば吹き
付け式の発泡ゴムによって形成する。開口部3は、薄板
2をレーザ加工機によって切り抜き加工することによっ
て、打ち抜き型を製作せずに安価に形成できる。各段差
部を形成する塑性加工はプレス加工機によって行うこと
ができる。なお、量産時には、開口部3と各段差部をプ
レス加工機によって順次あるいは同時に形成するように
すれば、製造能率がよくなる。
【0017】次に、図2を用いて、この振動・衝撃吸収
板における段差の構成についてさらに詳しく説明する。
基材取付部5と外側段差部6と内側段差部7は、それぞ
れ高さの異なる平行な面となっている。基材取付部5
は、外側段差部6および内側段差部7と比べて低くなっ
ており、この振動・衝撃吸収板1は、この部分を基材
(図示せず)に溶接して取りつける。
【0018】外側段差部6は、基材取付部5と外側段差
部6と内側段差部7のうちで最も高い位置に形成されて
おり、小型電子機器等の支持対象物(図示せず)を振動
・衝撃吸収板1に取り付ける際には、この部分を溶接し
て取り付ける。この実施形態では、外側段差部6と基材
取付部5の間の段差H1は1mmであるが、外側段差部
6と基材取付部5との間は幅W1が1mmの斜面部8に
形成されている。
【0019】内側段差部7は、基材取付部5と外側段差
部6の中間の高さに形成されている。内側段差部7の上
には緩衝部材4が形成されているため、少なくとも緩衝
部材4の厚みの分は、外側取付部6よりも低い位置に形
成する。この実施形態では、内側段差部7と基材取付部
5の間の段差H2は0.5mmであり、内側取付部7と
基材取付部5との間は幅W2が1mmの斜面部9に形成
されている。
【0020】このように形成した振動・衝撃吸収板1
は、バネ性を持つため、基材の受ける振動や衝撃を吸収
し、保護対象物を振動や衝撃から守ることができる。こ
の発明において、上述のような弾性を有し且つ塑性変形
可能な薄板を使用し、バネとなる1段以上の段差を持つ
形状をカスケード形状と呼び、このような形状の振動・
衝撃吸収板をカスケード型振動・衝撃吸収板と呼ぶ。
【0021】振動・衝撃吸収板1のバネ定数は、薄板2
の材質や、段差の高さや幅によって異なる。従って、支
持対象物の重量によって薄板2の材質、段差の高さや幅
を調節することにより、さらに効果的に支持対象物を振
動や衝撃から守ることができる。そのためには、材質や
段差の高さや幅を変えた試作品を多数製作し、それぞれ
の振動・衝撃吸収特性を解析処理ソフトによって解析し
たデータを蓄積し、それに基づいてシミュレーションを
行うことにより、支持対象物の重量から適切な条件を得
ることができる。
【0022】次に、この振動・衝撃吸収板を用いてハー
ドディスク装置を支持する支持構造の例について、図3
及び図4を用いて説明する。図3は、ハードディスク装
置を上述した振動・衝撃吸収板を介して支持する構造を
示す分解斜視図であり、図4は、その組み付け後の状態
を振動・衝撃吸収板に垂直な断面で示す断面図である。
【0023】図3に示すように、ハードディスク装置1
0に振動・衝撃吸収板1を取りつける際には、ブラケッ
ト11を介して行う。このハードディスク装置10及び
ブラケット11は公知の物である。ハードディスク装置
10の両面側にはそれぞれ2個ずつの固定用のねじ孔1
0aが、ブラケット11の左右の折曲部11aにもそれ
ぞれ2個ずつのねじ孔11bが設けられており、ねじ1
2をブラケット11のねじ孔11bを通してハードディ
スク装置10のねじ穴10aにねじ込むことにより、ブ
ラケット11がハードディスク装置10に固定されてい
る。
【0024】ブラケット11と振動・衝撃吸収板1は、
ブラケット11と外側段差部6を、溶接点15において
溶接することにより固着する。また、振動・衝撃吸収板
1と基材14は、基材取付部5と基材14を、溶接点1
6において溶接することによって固着する。
【0025】ここで、基材14は、ハードディスク装置
を内蔵する機器のカバーであってもよいし、図4に示す
支持部材13に取付ねじ17によって固定するためのね
じ孔等を形成した金属板等でもよい。なお、振動・衝撃
吸収板1とブラケット11及び基材14との固定方法
は、溶接に限らず、ねじ止め等、他の方法でも構わな
い。
【0026】図4に示すように、振動・衝撃吸収板1の
内側段差部6とブラケット11との間に緩衝部材4が介
在するようにすると、より効果的に振動や衝撃を吸収す
ることができる。なお、図4では緩衝部材4をブラケッ
ト11に接する厚さで形成した例を示したが、もっと薄
く形成してブラケット11との間に隙間を有するように
してもよい。また、緩衝部材4は、内側段差部の一部に
設けるようにしてもよいし、基材取付部5の上に形成し
てもよい。
【0027】このようにして、ハードディスク装置10
を、振動・衝撃吸収板1を介して支持部材13に支持さ
せることができ、振動・衝撃吸収板1によって、ハード
ディスク装置10を支持部材13が受ける振動や衝撃か
ら保護することができる。
【0028】この実施形態においては、薄板2は開口部
3が形成されたものを用いたが、開口部3は必須ではな
く、振動・衝撃吸収性は多少低下するが、開口部3を形
成していない薄板2を用いることも可能である。また、
この実施形態においては、薄板2にはステンレス系の鋼
板又は合金材料のものを用いたが、弾性を有し且つ塑性
変形が可能な材質であれば、他の材料でもよい。
【0029】また、この実施形態においては、内側段差
部7の上に吹き付け式の発泡ゴムからなる緩衝部材4を
形成した例を示したが、緩衝部材4は粘度の高いゲル等
の他の材料によって形成してもよい。信頼性や生産性が
多少低下するものの、従来から弾性部材として使用され
ているウレタンゴム等を接着して用いることも可能であ
る。さらに、緩衝部材4は必須ではなく、振動・衝撃吸
収性は多少低下するが、緩衝部材4を全く設けなくても
よい。
【0030】〔第1の実施形態の変形例:図5,図6〕
第1の実施形態では外側段差部6と内側段差部7をとも
に一段に形成した例を示した。しかし、前述したように
段差の高さや幅を調節した結果、段差が高くなりすぎる
と、平面部分に塑性時の軋轢による割れやしわが出る可
能性がある。この割れやしわは、外側段差部6を2段に
形成することにより避けることができるので、振動・衝
撃吸収板1をこのように形成した例を図5及び図6を用
いて説明する。
【0031】図5は、その振動・衝撃吸収板の図2に対
応する端面図である。図6は、この振動・衝撃吸収板を
介してハードディスク装置を支持する組付状態を示す、
図4に対応する断面図である。これらの図において、図
2及び図4と対応する部分には、同じ符号を付してあ
る。また、この変形例は、周状の外側段差部を2段に形
成した点以外は第1の実施形態と同じであるため、この
点以外の説明は省略する。
【0032】図5に示すように、この振動・衝撃吸収板
1′は、図2に示した第1の実施形態のものと異なり、
外側段差部を2段に形成し、図1、図2における外側段
差部6と斜面部8の代わりに、第1の外側段差部21と
第2の外側段差部22を、斜面部23,24によって形
成している。
【0033】この場合において、基材取付部5が最も低
い位置に形成されることは第1の実施形態と同様である
が、内側段差部7の高さは、第2の外側段差部22より
も低い位置に形成すればよく、第1の段差部21より高
い位置でも低い位置でも構わない。このように、外側段
差部を2段に形成することにより、必要なバネ定数を実
現するために大きな段差が必要な場合でも、塑性加工時
の軋轢による割れやしわを出すことなく、信頼性の高い
振動・衝撃吸収板を形成することができる。
【0034】この振動・衝撃吸収板1′を用いてハード
ディスク装置10を支持する場合には、溶接点18にお
いて溶接することにより、ブラケット11と振動・衝撃
吸収板1′の第2の外側段差部22とを固着する。そし
て、この振動・衝撃吸収板1′と基材14とを、第1の
実施形態の場合と同様に固着し、その基材14を支持部
材13に取付ねじ17によって固定することにより、ハ
ードディスク装置10を、支持部材13に加わる振動や
衝撃から守ることができる。
【0035】この実施形態では、外側段差部を2段に、
内側段差部を1段に形成した例を示したが、段数はこれ
に限らなくてもよく、構造が多少複雑になるが、外側段
差部を3段以上に、内側段差部を2段以上に形成しても
よい。
【0036】〔第2の実施形態:図7乃至図10〕次
に、この発明の第2の実施形態について、図7乃至図1
0を用いて説明する。図7はその振動・衝撃吸収箱を用
いたハードディスク装置の支持構造を示す分解斜視図で
ある。図8はその組付状態を示す上下の振動・衝撃吸収
板に垂直な方向に沿う断面図である。図9はその支持構
造に用いる第1の実施形態とは異なる形状の振動・衝撃
吸収板の平面図である。図10はその変形例を示す図9
と同様な断面図である。第1の実施形態及びその変形例
と対応する部分には、同じ符号を付している。
【0037】図7において、上面部材31と下面部材3
2は、それぞれ金属板である基材14,14′に、図5
及び図6に示したのと同様な振動・衝撃吸収板1′を固
着して形成している。この固着は、基材14又は14′
と振動・衝撃吸収板1′の基材取付部5とを、図8に示
す溶接点16において溶接することによって行ってい
る。この振動・衝撃吸収板1′は、第1の実施形態の変
形例で説明したものと同じであるので、これについての
説明は省略する。
【0038】それぞれ1対ずつの第1の側面部材33と
第2の側面部材34は、いずれも基材44に振動・衝撃
吸収板41を固着して形成している。この固着は、基材
44と振動・衝撃吸収板41の基材取付部25(後述)
とを、図8に示す溶接点36において溶接することによ
って行う。振動・衝撃吸収板41の詳細については後述
する。第1の側面部材33と第2の側面部材34は、直
方体形状の2種類の側面にそれぞれ対応する大きさであ
り、大きさ(長さ)以外の点では同じ物である。
【0039】そして、上面部材31及び下面部材32
と、1対ずつの第1の側面部材33及び第2の側面部材
34を、それぞれ振動・衝撃吸収板1′又は41が内側
になるように組み合わせて、その各基材14,14′と
44(4枚)とを接合してその接合部を溶接によって固
着することにより、図8に示すように直方体形状の振動
・衝撃吸収箱30を形成し、内部にハードディスク装置
10を格納し、その下面部材32の基材14′を支持部
材13に取付ねじ17によって固定する。この実施形態
においては第1の実施形態と異なり、ブラケット11は
用いない。
【0040】このとき、図に示すように、ハードディス
ク装置10と各振動・衝撃吸収板1′,41は互いに固
定しないが、振動・衝撃吸収板1′の第2の外側段差部
22及び振動・衝撃吸収板41の外側段差部26がハー
ドディスク装置10の各面に接するように振動・衝撃吸
収箱30を形成すれば、ハードディスク装置10を十分
に固定して支持することができる。
【0041】むしろ、ハードディスク装置10と各振動
・衝撃吸収板1′,41を完全に固定してしまうと、振
動・衝撃吸収板1′,41のバネ性の発揮が妨げられ、
振動・衝撃吸収箱30に加わる振動や衝撃の吸収性が弱
まるため好ましくない。また、図示はしていないが、側
面部材33,34の一部には開口部が設けられており、
ここを通してハードディスク装置10と外部回路との接
続が可能になっている。
【0042】このように形成した振動・衝撃吸収箱30
によれば、支持部材13からだけでなく、振動・衝撃吸
収箱30に加わる全方向からの振動や衝撃を振動・衝撃
吸収板1′,41によって吸収し、内部に格納したハー
ドディスク装置10を保護することができる。
【0043】次に、図9を用いて、この発明の実施形態
に含まれない振動・衝撃吸収板41について説明する。
図9に示す振動・衝撃吸収板41は、第1の実施形態に
おいて説明した振動・衝撃吸収板1と同じように段差を
形成するが、全体として周状でなく直線状をなす点のみ
が異なる。従って、図9のB−B線における断面は、図
2に示した振動・衝撃吸収板1の断面と同様である。
【0044】すなわち、ステンレス系鋼板等の薄板20
を塑性変形させて形成した基材取付部25と外側段差部
26と内側段差部27は、それぞれ高さの異なる平行な
面となっている。その基材取付部25は、外側段差部2
6や内側段差部27と比べて低くなっている。
【0045】外側段差部26は、基材取付部25と外側
段差部26と内側段差部27のうちで最も高い位置に形
成されている。この実施形態でも、外側段差部26と基
材取付部25の間には斜面部28が形成されている。内
側段差部27は、基材取付部25と外側取付部26の中
間の高さに形成されている。そして、内側段差部27の
上には吹き付け式の発泡ゴムからなる緩衝部材40が形
成されているため、少なくとも緩衝部材40の厚みの分
は、外側取付部26よりも低い位置に形成される。その
内側段差部27と基材取付部25の間にも斜面部29が
形成されている。
【0046】このように形成した振動・衝撃吸収板41
も、第1の実施例で説明した振動・衝撃吸収板1と同様
にバネ性を持つため、基材44の受ける振動や衝撃を吸
収し、保護対象物を振動や衝撃から守ることができる。
振動・衝撃吸収板の幅が十分に取れない場合には、振動
・衝撃吸収板1のように段差部を周状に形成することが
できないため、このように直線状に形成するとよい。
【0047】この実施形態では、各振動・衝撃吸収板
1′,41の内側段差部7,27上にそれぞれ緩衝部材
4,40を形成したが、緩衝部材4,40は内側段差部
7,27上の一部にしか形成しなくてもよいし、基材取
付部5,25上に形成してもよい。また、図10に示す
振動・衝撃吸収箱30′のように、緩衝部材を全く設け
なくてもよい。
【0048】また、この実施形態では、第1,第2の側
面部材33,34には、段差部を直線状に形成した振動
・衝撃吸収板41を用いたが、内部に厚みのあるものを
収納し、第1,第2の側面部材33,34の幅が十分に
取れる場合には、上面部材31,32と同様に段差部を
周状に形成した振動・衝撃吸収板を用いるとよい。
【0049】その他、各振動・衝撃吸収板1′及び44
の材質や構造は、第1の実施形態で説明したのと同様に
種々の変更が可能である。また、振動・衝撃吸収箱31
の各基材14,14′,44の固着方法は、溶接に限ら
ず、嵌め込み、ねじ止め等の他の方法を用いてもよい。
【0050】〔第3の実施形態:図11,図12〕次
に、この発明の第3の実施形態について、図11及び図
12を用いて説明する。図11はこの発明の第3の実施
形態である振動・衝撃吸収板を外板の一部を破断して示
す平面図である。図12は図11のC−C線に沿う一部
破断した拡大断面図である。
【0051】この振動・衝撃吸収板51は、図11及び
図12に示すように、カスケード板53を2枚の外板5
2で挟み、その外周部に設けた密閉部材59で密閉して
接着剤等で貼り合わせることにより形成する。密閉部材
59の材質としては、吹き付け式の発泡ゴム等を用いて
緩衝材の役割を兼ねさせてもよいが、通常のゴム等、外
板の間を密閉できるものであれば何でもよい。
【0052】この貼り合わせ作業を真空に保ったチャン
バ内で行い、大気圧に相当する荷重をかけて2枚の外板
52を押しつけながら貼り合わせることにより、2枚の
外板52の間隙を真空にすることができる。また、外板
52の四隅には釘等の止め具を貫通させて振動・衝撃吸
収板51を固定するための止め具孔58を設けている。
【0053】カスケード板53は、ステンレス系の合金
材料の薄板をプレス加工機によって塑性変形させて形成
したものである。このカスケード板53には、斜面部5
5,57を介して凹部54と凸部56が、所定の間隔を
置いて交互にマトリクス状に形成されている。また、凹
部54の底面及び凸部56の頂面は、カスケード板53
の斜面部55,57以外の部分と平行な平面状に形成さ
れている。
【0054】2枚の外板52を、このカスケード板53
を挟んで貼り合わせる際には、図12に示すように、凹
部54の底面及び凸部56の頂面がそれぞれの外板52
に密着するように貼り合わせる。カスケード板53がバ
ネ性を持つため、このように形成した振動・衝撃吸収板
51の一対の外板52,52の一方に加わった振動や衝
撃を、カスケード板53が吸収して他方に伝達しないよ
うにすることができる。それに加えて、内部が真空であ
るため、熱や音の伝達も妨げ、防音効果や断熱効果を得
ることもできる。
【0055】また、この振動・衝撃吸収板51は、厚さ
が5mm以下にも形成できるため、非常に薄く且つ軽く
できる。従って、4隅の止め具孔58によって壁等に固
定し、建物の防音板や断熱板として使用することもでき
る。非常に薄くて軽いので、壁等に負担をかけることな
く設置でき、その上から壁紙を貼れば、既存のマンショ
ンや会議室等の壁にも簡単に取りつけることができる。
さらに、ビルの建設に用いれば、内部の壁を薄くするこ
とができるため、ビル全体の重量を軽減し、建設コスト
を低減することができる。
【0056】この実施形態では、カスケード板53の凹
部54及び凸部56を1段に形成したが、それぞれを2
段以上に形成してもよい。また、カスケード板53の材
質がステンレス系の合金材料である例を示したが、カス
ケード板53の材質はこれに限られるものではなく、弾
性を有し且つ塑性変形可能なものであれば他のものでも
構わない。また、カスケード板の加工方法も、プレス加
工に限らず他の加工方法を用いてもよい。4隅の止め具
孔58は、振動・衝撃吸収板51の機能に必須なもので
はなく、止め具で何かに固定する必要がなければ設けな
くてもよい。
【0057】〔第3の実施形態の変形例:図13,図1
4〕次に、第3の実施形態の変形例について図13及び
図14を参照して説明する。図13はこの発明の第3の
実施形態の変形例である振動・衝撃吸収板を外板の一部
を破断して示す平面図である。図14は図13のD−D
線に沿う一部を破断した拡大断面図である。図13及び
図14はそれぞれ図11及び図12に対応する図であ
り、これらの図と対応する部分には同じ符号を付してあ
る。
【0058】この振動・衝撃吸収板51′は、カスケー
ド板53′の凹部54の底面及び凸部56の頂面にそれ
ぞれに開口部60を設け、その各開口部60を通して上
下の外板52,52の間に緩衝部材61を設けた点が上
述した第3の実施形態と異なるだけであるから、この点
以外の説明は省略する。
【0059】その開口部60は、レーザ加工機等の切断
加工機によってカスケード板53′の材料であるステン
レス系合金による薄板に孔あけ加工することによって形
成するが、この加工は、薄板に凹部54と凸部56を形
成してカスケード形状とした後でもかまわないし、その
前に行ってもよい。この開口部60も凹部54及び凸部
56と共に、プレス加工機によって形成するようにして
もよい。
【0060】この振動・衝撃吸収板51′を組み立てる
際に、図14に示すようにカスケード板53′の開口部
60を通して、一方の外板52上に緩衝部材61を設け
る。ここで、振動・衝撃吸収板51′の内部は真空にす
るため、大気圧により外板52が少したわみ、これに伴
ってカスケード板53′もたわむ。緩衝部材61は、こ
のたわみが生じたときに、もう一方の外板52に軽く接
するような厚さで設ける。緩衝部材61の材質として
は、吹き付け式の発泡ゴム、粘度の高いゲル、ウレタン
ゴム等を用いることができる。
【0061】このような構成の振動・衝撃吸収板51′
は、カスケード板53′のバネ性に加えて、緩衝部材の
弾性によっても一対の外板52,52に加わる振動や衝
撃を吸収し、特に共振を防止するためその効果が大き
い。それに加えて、内部が真空であるので音や熱の伝達
も防ぎ、防音及び断熱効果も得られることは、第3の実
施形態で説明した振動・衝撃吸収板51と同様である。
【0062】〔第4の実施形態:図15,図16〕次
に、この発明の第4の実施形態について、図15及び図
16を参照して説明する。図15はこの発明の第4の実
施形態である振動・衝撃吸収板を外板と内板の一部を破
断して示す平面図である。図16は図15のE−E線に
沿う一部を破断した拡大断面図である。図15及び図1
6はそれぞれ図11及び図12に対応する図であり、こ
れらの図と対応する部分には同じ符号を付してある。
【0063】この振動・衝撃吸収板71は、図15に示
すように、2枚のカスケード板73,83を、内板72
を介して積層し、これを2枚の外板52,52で挟み、
その外周部に設けた密閉部材59で密閉して接着剤等で
貼り合わせることにより形成する。密閉部材59の材質
としては、吹き付け式の発泡ゴムを用いて緩衝材の役割
を兼ねさせてもよいが、通常のゴム等、2枚の外板5
2,52の間を密閉できるものであれば何でもよい。
【0064】この貼り合わせ作業を真空に保ったチャン
バ内で行い、大気圧に相当する荷重をかけて2枚の外板
52,52を押しつけながら接着することにより、2枚
の外板52の間隙を真空にする。また、外板52の四隅
には釘等の止め具を貫通させて振動・衝撃吸収板71を
固定するための止め具孔58を設けている。
【0065】2枚のカスケード板73,83は、ステン
レス系の合金材料の薄板ををプレス加工機によって塑性
変形させて形成したものである。このカスケード板7
3,83には、それぞれ斜面部75,85によって凸部
76,86が形成されている。凸部76,86は、所定
の間隔を置いてマトリクス状に配置されている。カスケ
ード板73,83のうち、凸部76,86と斜面部7
5,85以外の部分を基部74,84と呼ぶ。凸部7
6,86の頂面は、基部74,84と平行な平面状に形
成されている。
【0066】2枚の外板52を、内板72を介して積層
した2枚のカスケード板73,83を挟んで貼り合わせ
る際には、図16に示すように、カスケード板73,8
3の凸部76,86の頂面と基部74,84が、各外板
52又は内板72に密着するように貼り合わせる。
【0067】図16では、下側のカスケード板83の凸
部86が上側のカスケード板73の基部74と斜面部7
5の境目に重なるように配置している。このように配置
すると、振動や衝撃を効率よく吸収できるが、配置位置
はこれに限らず、2枚のカスケード板の凸部が同じ位置
にくるように配置してもよい。
【0068】また、2枚のカスケード板73,83の凸
部76,86をずらして配置する場合でも、カスケード
板73,83の端の位置は合わせなければならない。従
って、凸部76,86を形成する際に、カスケード板7
3,83上の異なった位置に形成する必要がある。
【0069】カスケード板73,83がバネ性を持つた
め、このように形成した振動・衝撃吸収板71の一対の
外板52,52の一方に加わった振動や衝撃をカスケー
ド板73,83が吸収し、他方に伝達しないようにする
ことができる。カスケード板を2枚積層しているため、
薄さや軽さは第3の実施形態における振動・衝撃吸収板
51に及ばないが、振動や衝撃の吸収性能は2枚のカス
ケード板73,83の協動により高められる。
【0070】また、一対の外板52,52と内板72の
間が真空であるため、防音及び断熱効果も高められる。
この実施形態では、各カスケード板73,83の凸部7
6,86はいずれも1段に形成したが、2段以上に形成
してもよい。また、この実施形態では、カスケード板を
2枚積層した例を示したが、それぞれ内板を介して3枚
以上積層するようにしてもよく、それによって振動及び
衝撃吸収性能、ならびに防音及び断熱性能をさらに高め
ることが可能である。
【0071】〔第4の実施形態の変形例:図17,図1
8〕次に、第4の実施形態の変形例について図17及び
図18を参照して説明する。図17は本発明の第4の実
施形態の変形例である振動・衝撃吸収板を外板と内板の
一部を破断して示す平面図である。図18は図17のF
−F線に沿う一部を破断した拡大断面図である。図17
及び図18はそれぞれ図15及び図16に対応する図で
あり、これらの図と対応する部分には同じ符号を付して
ある。
【0072】この図17及び図18に示す振動・衝撃吸
収板71′は、カスケード板73′、83′の凸部7
6,86にそれぞれ開口部70,80を設け、その開口
部70,80を通して各外板52,52と内板72との
間に緩衝部材77,87を設けた点が、上述した第4の
実施形態における振動・衝撃吸収板71と異なるだけで
あるので、この点以外の説明は省略する。
【0073】この振動・衝撃吸収板71′を組み立てる
際に、図18に示すように、カスケード板73′、8
3′の開口部70,80内を通して、一方の外板52上
又は内板72上に緩衝部材77,87を設ける。
【0074】そして、振動・衝撃吸収板71′の内部を
真空にして、一対の外板52,52を貼り合わせるた
め、大気圧により外板52が少したわみ、それに伴って
カスケード板73′,83′と内板72もたわむ。緩衝
部材77,87は、このたわみが生じたときに、それを
設けた外板52や内板72の反対側の内板72や外板5
2に軽く接するような厚さで設ける。緩衝部材77,8
7の材質としては、吹き付け式の発泡ゴム、粘度の高い
ゲル、ウレタンゴム等を用いることができる。
【0075】このような構成の振動・衝撃吸収板71′
は、カスケード板73′,83′のバネ性に加えて、緩
衝部材77,87の弾性によって外板52に加わる振動
や衝撃を吸収するため、振動や衝撃の吸収性能が一層良
くなる。それに加えて、一対の外板52,52と内板7
2との間隙がそれぞれ真空であるので、防音及び断熱性
能も一層良いものとなる。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板を、2段以上
の段差を持たせた形状に塑性変形させて複数の段差部を
周状に形成することにより、振動及び衝撃の吸収性能が
高く、薄くて軽い振動・衝撃吸収板を安価に製造でき
る。
【0077】この振動・衝撃吸収板をハードディスク装
置等の振動や衝撃に弱い機器の支持構造に利用すること
により、ハードディスク装置等を搭載する機器の信頼性
を高め、しかも小型化及び軽量化を図れる。また、激し
い揺れからも機器を保護でき、車載の装置にもハードデ
ィスク装置等の搭載が可能になる。
【0078】また、このような薄板に、段差を有する凸
部又は凹部あるいはその両方をマトリクス状に形成した
カスケード板を一層以上挟んで、一対の外板の間を密閉
して貼り合わせ、その内部を真空にすることにより、衝
撃や振動の吸収性能を一層高めると共に、防音及び断熱
効果が得られる。したがって、この振動・衝撃吸収板
は、電子機器等を安全に支持するためだけでなく、建物
の防音及び断熱板として使用しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す振動・衝撃吸
収板の平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面を示す端面図で
ある。
【図3】図1及び図2に示した振動・衝撃吸収板を用い
てハードディスク装置を支持する構造を示す分解斜視図
である。
【図4】同じくその組付後の状態を振動・衝撃吸収板に
垂直な断面で示す断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態の変形例を示す振動
・衝撃吸収板の図2と同様な端面図である。
【図6】同じくその振動・衝撃吸収板を用いてハードデ
ィスク装置を支持する構造を示す、図4と同様な断面図
である。
【図7】この発明の第2の実施形態の、振動・衝撃吸収
板を用いてハードディスク装置を支持する構造を示す分
解斜視図である。
【図8】同じくその組付後の状態を示す図4と同様な断
面図である。
【図9】図7における側面部材の振動・衝撃吸収板の一
部を拡大して示す平面図である。
【図10】この発明の第2の実施形態の変形例である振
動・衝撃吸収板を用いてハードディスク装置を支持する
構造を示す図8と同様な断面図である。
【図11】この発明の第3の実施形態である振動・衝撃
吸収板を外板の一部を破断して示す平面図である。
【図12】図11のC−C線に沿う一部を破断した拡大
断面図である。
【図13】この発明の第3の実施形態の変形例である振
動・衝撃吸収板の図11と同様な平面図である。
【図14】図13のD−D線に沿う一部を破断した拡大
断面図である。
【図15】この発明の第4の実施形態である振動・衝撃
吸収板を外板と内板の一部を破断して示す平面図であ
る。
【図16】図15のE−E線に沿う一部を破断した拡大
断面図である。
【図17】この発明の第4の実施形態の変形例である振
動・衝撃吸収板の図15と同様な平面図である。
【図18】図17のF−F線に沿う一部を破断した拡大
断面図である。
【符号の説明】
1,1′,41,51,51′,71,71′:振動・
衝撃吸収板 2:薄板 3,60,70,80:開口部 4,40,61,77,87:緩衝部材 5,25:基材取付部 6,26:外側段差部 7,27:内側段差部 8,9,23,24,28,29,55,57,75,
85:斜面部 10:ハードディスク装置 11:ブラケット 14,14′,44:基材 21:第1の外側段差部 22:第2の外側段差部 30,30′:振動・衝撃吸収箱 52:外板 53,53′,73、73′,83,83′:カスケー
ド板 54:凹部 56,76,86:凸部 59:密閉部材 72:内板 74,84:基部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−273240(JP,A) 特開2000−232271(JP,A) 特開 昭50−26695(JP,A) 特開 平6−26542(JP,A) 特開 平6−26543(JP,A) 特開 平5−231474(JP,A) 実開 平2−140052(JP,U) 実開 昭53−49644(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 1/18 F16F 7/00 F16F 15/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板を、
    2段以上の段差を持たせた形状に塑性変形させて複数の
    段差部を周状に形成したことを特徴とする振動・衝撃吸
    収板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の振動・衝撃吸収板であっ
    て、前記薄板の中央部に開口部が形成されており、その
    開口部の周囲に前記複数の段差部が周状に形成されてい
    ことを特徴とする振動・衝撃吸収板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の振動・衝撃吸収板
    であって、前記複数の段差部が、それぞれ高さが異なる
    平行な面となっている外側段差部と内側段差部とを含ん
    でいることを特徴とする振動・衝撃吸収板。
  4. 【請求項4】 前記薄板が、ステンレス系の鋼鈑又は合
    金材料からなる請求項1乃至のいずれか一項に記載の
    振動・衝撃吸収板。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    振動・衝撃吸収板の一部に、緩衝部材を設けたことを特
    徴とする振動・衝撃吸収板。
  6. 【請求項6】 振動や衝撃に弱い機器を請求項1乃至5
    のいずれか一項に記載の振動・衝撃吸収板を介して支持
    部材に支持させたことを特徴とする機器の支持構造。
  7. 【請求項7】 弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板に、
    それぞれ1段又は2段以上の段差を有する凸部と凹部を
    交互にマトリクス状に設けたカスケード板を挟んで、2
    枚の外板を外周部に設けた密閉部材によって密閉して貼
    り合わせ、該2枚の外板の間隙を真空にしたことを特徴
    とする振動・衝撃吸収板。
  8. 【請求項8】 前記振動・衝撃吸収板の前記凸部と凹部
    はそれぞれ開口部を有し、該開口部を通して前記2枚の
    外板の間に緩衝部材を設けたことを特徴とする請求項7
    記載の振動・衝撃吸収板。
  9. 【請求項9】 前記緩衝部材が、吹き付け式の発泡ゴ
    ム、ウレタンゴム、又は高粘度のゲルで形成されている
    請求項8記載の振動・衝撃吸収板。
  10. 【請求項10】 弾性を有し且つ塑性変形可能な薄板
    に、1段又は2段以上の段差を有する凸部をマトリクス
    状に設けた複数のカスケード板を、各々内板を介して積
    層し、これを挟んで2枚の外板を外周部に設けた密閉部
    材によって密閉して貼り合わせ、該2枚の外板の間隙を
    真空にしたことを特徴とする振動・衝撃吸収板。
  11. 【請求項11】 前記薄板は、ステンレス系の鋼鈑又は
    合金材料からなる請求項7乃至10のいずれか一項に記
    載の振動・衝撃吸収板。
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