JP3241309U - 置き去り防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】子供を確実に降車させることができる置き去り防止装置を提供する。【解決手段】置き去り防止装置は、バスの車室内に設けられるものであって、受信回路KJ、音源OG、及び、スピーカSPを備える。置き去り防止装置では、前記受信回路KJが作動信号Ss、Sp、Sdを受信する場合に、前記音源OG、及び、前記スピーカSPによって前記バスからの降車を促す歌を流す。例えば、置き去り防止装置は、ドアを開閉するドア開閉装置XDを備えたバスに適用される。そして、前記受信回路KJが、前記ドア開閉装置XDが前記ドアを開ける信号Sdを受信する場合に、前記バスからの降車を促す歌を流す。【選択図】図1
Description
本開示は、バス用の置き去り防止装置に関する。
非特許文献1の商品説明には、「バスの車内の置き去りを防止する装置です。運転手が車内の確認を強制的に行うようにブザーで車内確認を促します。後部座席付近のブザー停止ボタンを5分以内に押さなければ発報するように設計されています。」と記載されている。
株式会社TCI「置き去り防止車内確認ブザー(品番:SOS-0006)」の商品説明,検索日:2022年12月24日,インターネット<URL:https://tci-product.com>
非特許文献1の置き去り防止装置は、降車時に運転手等が車内に置き去りにされた乗員がいないかを確認するためのものである。該装置では、ブザーにより運転手等に対して車内確認が促される。ところで、子供(例えば、幼稚園児)用の送迎バスでは、遊びで子供が座席の下に隠れていて、運転手が子供を発見できない場合もあり得る。置き去り防止装置には、このような状況にも対応でき、子供を確実に降車させ得るものが望まれている。
本考案に係る置き去り防止装置は、バスの車室内に設けられるものであって、受信回路(KJ)、音源(OG)、及び、スピーカ(SP)を備える。置き去り防止装置では、前記受信回路(KJ)が作動信号(Ss、Sp、Sd)を受信する場合に、前記音源(OG)、及び、前記スピーカ(SP)によって前記バスからの降車を促す歌を流す。
本考案に係る置き去り防止装置は、ドアを開閉するドア開閉装置(XD)を備えたバスに適用される。そして、前記受信回路(KJ)が、前記ドア開閉装置(XD)が前記ドアを開ける信号(Sd)を受信する場合に、前記音源(OG)、及び、前記スピーカ(SP)によって前記バスからの降車を促す歌を流す。
上記構成によれば、降車を促進する歌により降車の動機付けが行われるので、子供達は遊ぶのを止めて、バスを速やかに降車するようになる。また、置き去り防止装置はドア開閉装置と連動しているので、歌の再生が確実に行われる。この置き去り防止装置によって、子供を確実に降車させることができる。
図1の概略図を参照して、置き去り防止装置XBの実施形態について説明する。置き去り防止装置XBは、子供の送迎用バスの車室内に備えられる。
置き去り防止装置XBを備えるバスには、該バスを走行するための走行装置XPが備えられる。走行装置XPによって発生される駆動力によって、バスは走行すること(車速を一定に保つこと、又は、加速すること)ができる。走行装置XPは、パワースイッチBP、及び、原動機PUを含んで構成される。パワースイッチBPは、運転手が操作できるよう、運転手の座席(運転席)付近に設けられる。パワースイッチBPは、「イグニッションスイッチ」とも称呼される。パワースイッチBPから走行装置XPの作動/停止を指示する信号が出力される。パワースイッチBPからの出力信号が作動を指示する信号である場合には、走行装置XPが始動される。また、出力信号が停止を指示する信号である場合には、走行装置XPは停止される。走行装置XPが作動されると、原動機PUは駆動力を出力することが可能になる。即ち、走行装置XPが作動中である場合には、車両のアクセルペダルの操作量に応じて、原動機PUの出力(結果、車輪の駆動力)が調整される。ここで、走行装置XPから置き去り防止装置XBには、走行装置XPの作動/停止を表示する信号Sp(「駆動信号」ともいう)が送信される。
バスには、ドア開閉装置XDが備えられる。ドア開閉装置XDは「パワードア」とも称呼される。例えば、ドア開閉装置DXでは、ドアスイッチBDの操作に応じて、乗降用ドアの開閉が電気モータによって行われる。ドアスイッチBDは、車室内のドア近傍、或いは、運転席の周辺に設けられる。ドアスイッチBDからドアの開閉を指示する信号が出力される。ドアスイッチBDからの出力信号がドアの開放を指示する信号である場合には、ドア開閉装置DXにより電動でドアが開けられる。一方、出力信号Sdがドアの閉鎖を指示する信号である場合には、ドア開閉装置DXにより電動でドアは閉じられる。ここで、ドア開閉装置XDから置き去り防止装置XBには、ドア開閉装置XDによるドアの開閉状態を表す信号Sd(「開閉信号」ともいう)が送信される。
<置き去り防止装置XB>
置き去り防止装置XBが、子供送迎用バスの車室内に備えられる。置き去り防止装置XBでは、バスに乗車している子供(例えば、幼稚園児)に対して、歌によりバスからの下車が促される。ここで、「歌」は、リズム、メロディ等にのせて歌詞が連続発声されるものである。
置き去り防止装置XBが、子供送迎用バスの車室内に備えられる。置き去り防止装置XBでは、バスに乗車している子供(例えば、幼稚園児)に対して、歌によりバスからの下車が促される。ここで、「歌」は、リズム、メロディ等にのせて歌詞が連続発声されるものである。
置き去り防止装置XBは、起動スイッチBS、停止スイッチBT、受信回路KJ、音源OG、及び、スピーカSPにて構成される。
起動スイッチBSが運転席の周辺に設けられる。起動スイッチBSからの信号Ss(「起動信号」ともいう)により置き去り防止装置XBが作動される。また、停止スイッチBTが、起動スイッチBSとは別に車室内の後部(例えば、最後部の子供用座席よりも後方)に設けられる。停止スイッチBTからの信号St(「停止信号」ともいう)により置き去り防止装置XBは停止される。
受信回路KJによって、駆動信号Sp、開閉信号Sd、起動信号Ss、及び、停止信号Stが受信される。走行装置XPからの駆動信号Sp(「作動信号」に相当)は、走行装置XPが作動しているか、停止しているかを表す信号である。ドア開閉装置XDからの開閉信号Sd(「作動信号」に相当)は、乗降ドアが開いているか、閉じているかを表す信号である。起動スイッチBSからの起動信号Ss(「作動信号」に相当)は置き去り防止装置XBの始動を指示する信号であり、停止スイッチBTからの停止信号Stは置き去り防止装置XBの停止を指示する信号である。
音源OGは、置き去り防止装置XBにて再生する歌の発生源である。例えば、行進曲に合わせて「バスを降りて教室に行こう」という歌詞の歌が録音され、音源OGに電子的に記憶される。音源OGには、スピーカSPが接続されている。運転手等が起動スイッチBSを操作すると、起動スイッチBSから起動信号Ssが出力される。受信回路KJにて起動信号Ssが受信されると、音源OG、及び、スピーカSPによって、バスからの降車を促す歌が車室内に流される。リズム、メロディを含む歌は、その歌に関連付けられる行動(例えば、バスからの下車)の刷り込みに効果がある。従って、置き去り防止装置XBでは、歌により車室内の子供達に対して、バスから下車することが動機付けられる。
子供達の下車が終了すると、運転手等は停止スイッチBTを操作し、停止スイッチBTから停止信号Stが出力される。受信回路KJにて停止信号Stが受信されると、置き去り防止装置XBは停止され、流されていた歌が終了される。停止スイッチBTは、起動スイッチBSとは別個に車室内後部に設けられるため、歌を止めるために運転手等は車室内後部まで移動することが必要になる。該移動により、運転手等は、車室内に取り残された子供がいないかを必ず確認することになる。
上記の実施態様では、置き去り防止装置XBの作動(即ち、歌の再生)が起動スイッチBSからの起動信号Ssによって行われた。これに代えて、置き去り防止装置XBの起動は、駆動信号Spによって行われてもよい。具体的には、受信回路KJが、走行装置XPの停止状態を表す信号Spを受信すると置き去り防止装置XBの作動が開始される。つまり、歌の再生は、走行装置XPの作動中には行われず、走行装置XPが停止される時点で開始される。
同様に、置き去り防止装置XBの起動が、開閉信号Sdに連動して行われてもよい。具体的には、受信回路KJが、ドア開閉装置XDがドアを開ける信号Sdを受信すると置き去り防止装置XBが起動される。つまり、歌の再生は、ドアの閉鎖中には行われず、ドアが開放される時点で開始される。
置き去り防止装置XBの実施形態をまとめる。
置き去り防止装置XBは、子供を送迎するためのバスの車室内に配置される。置き去り防止装置XBは、受信回路KJにて作動信号が受信される場合に起動する。置き去り防止装置XBが起動すると、音源OG、及び、スピーカSPを介して、バスからの降車を促進する歌が車室内に流される。ここで、「作動信号」は、起動スイッチBSからの起動信号Ss、走行装置XPからの駆動信号Sp、及び、ドア開閉装置XDからの開閉信号Sdのうちの少なくとも1つである。即ち、起動信号Ss(特に、起動スイッチBSのオン信号)、駆動信号Sp(特に、走行装置XPの停止を表す信号)、及び、開閉信号Sd(特に、ドアの開状態を表す信号であり、「開信号」ともいう)のうちの少なくとも1つに基づいて置き去り防止装置XBが起動される。
置き去り防止装置XBは、子供を送迎するためのバスの車室内に配置される。置き去り防止装置XBは、受信回路KJにて作動信号が受信される場合に起動する。置き去り防止装置XBが起動すると、音源OG、及び、スピーカSPを介して、バスからの降車を促進する歌が車室内に流される。ここで、「作動信号」は、起動スイッチBSからの起動信号Ss、走行装置XPからの駆動信号Sp、及び、ドア開閉装置XDからの開閉信号Sdのうちの少なくとも1つである。即ち、起動信号Ss(特に、起動スイッチBSのオン信号)、駆動信号Sp(特に、走行装置XPの停止を表す信号)、及び、開閉信号Sd(特に、ドアの開状態を表す信号であり、「開信号」ともいう)のうちの少なくとも1つに基づいて置き去り防止装置XBが起動される。
置き去り防止装置XBは、受信回路KJにて停止スイッチBTからの停止信号Stが受信されると停止され、歌の再生が止められる。停止スイッチBTは、起動スイッチBS、ドアスイッチBD、及び、起動スイッチBSとは別に、バス車室内の最後部に備えられている。歌を止めるためには車室後方への移動が必要になるので、運転手等は残された子供の有無を最終確認することができる。
置き去り防止装置XBはドア開閉装置XDと連動することが好ましい。具体的には、置き去り防止装置XBでは、ドア開閉装置XDによりドアが開放される信号(開閉信号Sdのうちの開信号)が作動信号として使用され、受信回路KJにて該信号が受信される場合に歌が再生される。例えば、ドアが開けられると同時に、車室内に歌が流される。歌が必要になるのは、ドアが開いている降車時である。ドア開閉装置XDに連動して置き去り防止装置XBが起動されることで、適切なタイミングで歌が流されるとともに、起動スイッチBSの操作し忘れが回避される。
更に、ドア開閉装置XDと連動される置き去り防止装置XBでは、タイマによって、ドアが開けられた時点からの時間Tk(「継続時間」という)がカウントされる。継続時間Tkが所定時間tx(予め設定された定数)以内である場合(即ち、「Tk≦tx」の場合)には、ドア開閉装置XDによりドアが閉じられる信号(開閉信号Sdのうちの閉状態を表す信号であり、「閉信号」ともいう)によって歌が停止される。これに対して、継続時間Tkが所定時間txよりも長い場合(即ち、「Tk>」の場合)には、閉信号では歌の停止は行われず、停止スイッチBTからの停止信号Stによって歌が停止される。子供の送迎時には、ドア開放の継続時間Tkが短いので、ドアが閉められると歌の再生は停止される。一方、最終目的地(幼稚園、保育園、学校等)で、全ての乗員が降車するには時間を要するので、継続時間Tkは長くなる。この場合には、歌の停止は停止スイッチBTによって行われるので、取り残された子供の有無を確認することができる。
置き去り防止装置XBでは、歌での動機付けにより降車が促されるので、子供達は車室内で遊ぶのを止めて、バスを降車するようになる。また、置き去り防止装置XBがドア開閉装置XDと連動されることで、その作動が適切に行われる。更に、子供達の全員をバスから降車させた後、運転手等は、停止スイッチBTを操作して歌を止めるために車室内の後部に移動しなければならない。これにより、子供の最終確認が確実に行われる。このように、置き去り防止装置XBでは、子供を確実に降車させることができる。
XB…置き去り防止装置、BS…起動スイッチ、Ss…起動信号(作動信号の一例)、BT…停止スイッチ、St…停止信号、KJ…受信回路、OG…音源、SP…スピーカ、XP…走行装置、PU…原動機、BP…パワースイッチ(イグニッションスイッチ)、Sp…駆動信号(作動信号の一例)、XD…ドア開閉装置、BD…ドアスイッチ、Sd…開閉信号(作動信号の一例)、Tk…継続時間(ドアが開けられている時間)、tx…所定時間(Tkに係る、予め設定されたしきい値)。
Claims (3)
- バスの車室内に設けられる置き去り防止装置であって、
受信回路、音源、及び、スピーカを備え、
前記受信回路が作動信号を受信する場合に、前記音源、及び、前記スピーカによって前記バスからの降車を促す歌を流す、置き去り防止装置。 - ドアを開閉するドア開閉装置を備えたバスに適用され、前記バスの車室内に設けられる置き去り防止装置であって、
受信回路、音源、及び、スピーカを備え、
前記受信回路が、前記ドア開閉装置が前記ドアを開ける信号を受信する場合に、前記音源、及び、前記スピーカによって前記バスからの降車を促す歌を流す、置き去り防止装置。 - 前記車室内の後部に停止スイッチを備え、
前記受信回路が前記停止スイッチからの停止信号を受信すると前記歌を停止する、請求項1又は請求項2に記載の置き去り防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022004333U JP3241309U (ja) | 2022-12-27 | 2022-12-27 | 置き去り防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022004333U JP3241309U (ja) | 2022-12-27 | 2022-12-27 | 置き去り防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3241309U true JP3241309U (ja) | 2023-03-20 |
Family
ID=85600256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022004333U Active JP3241309U (ja) | 2022-12-27 | 2022-12-27 | 置き去り防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3241309U (ja) |
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2022
- 2022-12-27 JP JP2022004333U patent/JP3241309U/ja active Active
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