JP3241172U - スタック脱出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤに対する装着力を強くすることができ、脱出力も強くすることができるスタック脱出装置を提供する。【解決手段】スタックした自動車のタイヤ10の前後に配置される前後のフレーム20,30をタイヤ10の内側上下において連結する内側連結部材40と、前後のフレーム20,30をタイヤ10の外側上下において連結する外側連結部材50とを備え、内側連結部材40は、前後のフレーム20,30の内側部23,33の上部同士を連結する内側上部連結部材41と、下部同士を連結する内側下部連結部材42とを備え、外側連結部材50は前後のフレーム20,30の外側部24,34の上部同士を連結する外側上部連結部材51と、下部同士を連結する外側下部連結部材52とを備え、外側下部連結部材52は前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、スタック脱出装置に関するものである。より詳しくは、自動車のタイヤが雪やぬかるみにはまり、前にも後ろにも進めなくなるスタック状態から、脱出するための装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1,2に見られるような技術が知られている。
<特許文献1>特許第6957826号公報
特許文献1には、
「スタックを起こした自走車両の駆動輪の下に簡単に潜り込ませることができ、駆動輪と車両本体との間への変形詰まりを防止できる悪路脱出用補助具を提供する」ことを課題とし、
「可撓性本体と、前記可撓性本体の端部に設置された繊維織編物片と、前記可撓性本体の一方の面にダンパーを備え、前記ダンパーが、間隔をおいて前記可撓性本体の一方の面に二以上設置されていることを特徴とする、悪路脱出用補助具。悪路にスタックして自力脱出不能になった自走車両の駆動輪に前記繊維織編物片を接触させて使用することができる」
自走車両の悪路脱出用補助具が記載されている(同文献要約欄)。
しかし、この悪路脱出用補助具は、駆動輪の下に潜り込ませる構造であり、駆動輪に装着される構造ではないので、脱出力に乏しいという難点がある。
<特許文献2>実用新案登録第3209343号公報
特許文献2には、
「比較的簡単且つ安価な構成でありながら様々な径の自動車タイヤに簡単且つ確実に装着できる上に、外れにくく、スタック状態から有効に脱出することが可能な自動車タイヤの滑り止め用具を提供する」ことを課題とし、
「面ファスナー付伸縮バンド14の一方の面側(内側)にストッパー付ゴム板16を間隔をおいて複数個固定しておき、この面ファスナー付伸縮バンド14に対して雄雌関係となる面ファスナーを裏面に有するスパイクピン付ゴム板18を、別途、複数個用意しておいて、両者を雪路等の現場で組み合わせて使用することで、自動車タイヤ12に簡単且つ確実に装着できる上に、外れにくく、スタック状態から有効に脱出することが可能になる」
タイヤの滑り止め用具が記載されている(同文献要約欄)。
しかし、このタイヤの滑り止め用具は、その構成部材が、面ファスナー付伸縮バンド14、ストッパー付ゴム板16、スパイクピン付ゴム板18等であり、いずれも伸縮性ないし弾性を有する部材であるから、タイヤに対する装着力を強くすることが困難であり、また、脱出力も乏しい、という難点がある。
特許第6957826号公報 実用新案登録第3209343号公報
本考案が解決しようとする課題は、タイヤに対する装着力を強くすることができ、脱出力も強くすることができるスタック脱出装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本考案のスタック脱出装置は、
スタックした自動車のタイヤの前後に配置される前後のフレームと、
これら前後のフレームをタイヤの内側上下において連結する内側連結部材と、
前記前後のフレームをタイヤの外側上下において連結する外側連結部材と、
を備え、
前記前後のフレームはそれぞれ、
タイヤの内側において上下方向に向かって配置される内側部と、
タイヤの外側において上下方向に向かって配置される外側部と、
前記内側部と外側部とをタイヤ円周部において連結し、タイヤ回転時に少なくとも地面と係合する係合部と、
を備え、
前記内側連結部材は、
前記前後のフレームの内側部の上部同士を連結する内側上部連結部材と、
前記前後のフレームの内側部の下部同士を連結する内側下部連結部材と、
を備え、
内側下部連結部材は、
前後のフレームのうちの一方の内側部と連結される連結部と、
前後のフレームのうちの他方の内側部に設けられた穴付き連結部の穴に挿通され、かつ、タイヤホイールの開口に内側から外側に挿通されるチェーンと、
外側に挿通されたチェーンがタイヤホイールの内側に戻るのを防止するロック部材と、
を備え、
前記外側連結部材は、
前記前後のフレームの外側部の上部同士を連結する外側上部連結部材と、
前記前後のフレームの外側部の下部同士を連結する外側下部連結部材と、
を備え、
少なくとも前記外側下部連結部材は前後のフレームの外側部の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されていることを特徴とする。
このスタック脱出装置は、上記の構成となっているので、同装置によれば、次のような作用効果が得られる。
本考案のスタック脱出装置は、基本的には、
前後のフレームをスタックした自動車のタイヤの前後に配置し、
これら前後のフレームをタイヤの内側上下において内側連結部材で連結し、
前後のフレームをタイヤの外側上下において外側連結部材で連結することによってタイヤに装着することができる。
前後のフレームはそれぞれ、
タイヤの内側において上下方向に向かって配置される内側部と、
タイヤの外側において上下方向に向かって配置される外側部と、
内側部と外側部とをタイヤ円周部において連結し、タイヤ回転時に少なくとも地面と係合する係合部とを備えているので、タイヤが回転すると、係合部が少なくとも地面と係合することで、脱出力が得られることとなる。
内側連結部材は、
前後のフレームの内側部の上部同士を連結する内側上部連結部材と、
前後のフレームの内側部の下部同士を連結する内側下部連結部材と、
を備えているので、前後のフレームの内側部同士は、内側上部連結部材と内側下部連結部材とによって強固に連結することが可能である。
内側下部連結部材は、
前後のフレームのうちの一方の内側部と連結される連結部と、
前後のフレームのうちの他方の内側部に設けられた穴付き連結部の穴に挿通され、かつ、タイヤホイールの開口に内側から外側に挿通されるチェーンと、
外側に挿通されたチェーンがタイヤホイールの内側に戻るのを防止するロック部材と、
を備えているので、上記一方の内側部に連結部を連結させた状態で、チェーンを他方の内側部に設けられた穴付き連結部の穴に通し、さらにタイヤホイールの開口に内側から外側に通し、そのチェーンを強い力で引っ張って上記両連結部間を絞り、ロック部材でチェーンの戻りを防止することで、前後のフレームの内側部同士を強固に連結することが可能である。
外側連結部材は、
前後のフレームの外側部の上部同士を連結する外側上部連結部材と、
前後のフレームの外側部の下部同士を連結する外側下部連結部材と、
を備え、
少なくとも外側下部連結部材は前後のフレームの外側部の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されているので、この締結部材を締め込むことにより、前後のフレームの外側部同士を強固に連結することが可能である。
以上から分かるように、本案のスタック脱出装置によれば、タイヤに対する装着力を強くすることができ、脱出力も強くすることが可能となる。
このスタック脱出装置においては、
前記前後のフレームはそれぞれ、タイヤの軸方向から見て上下方向中央部が遠ざかる方向に曲がった「く」の字型となっている構成とすることができる。
このように構成すると、タイヤに装着しやすくなるとともにタイヤハウジングと干渉にくくすることができる。
このスタック脱出装置においては、
前記ロック部材は、
前記タイヤホイールの外側において前記チェーンが挿通される、チェーン挿通部材と、
このチェーン挿通部材に通されたチェーンの穴に挿入されることでチェーンがチェーン挿通部材に対し逆方向に移動するのを規制するストッパ部材と、
を備え、
前記チェーンの先端部には、先細の棒体の基部が連結されている構成とすることができる。
このように構成すると、チェーン挿通部材の大きさ、形状を適宜設定することで、種々のタイヤホイールを有するタイヤに適用可能となる。
また、チェーンの先端部に先細の棒体の基部を連結することで、チェーンを穴付き連結部の穴、ホイールの開口、およびチェーン挿通部材に通しやすくなる。
本考案に係るスタック脱出装置の実施の形態を示す図で、(a)はタイヤへの装着状態を示す平面図、(b)は同じく正面図、(c)は図(b)におけるc-c線に沿って見た部分省略平面図。 タイヤへの装着過程の説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図。 タイヤへの装着過程の説明図で、(a)は部分省略平面図、(b)は部分省略正面図。 タイヤへの装着過程の説明図で、(a)は部分省略平面図、(b)は部分省略正面図。 変形例の説明図。
以下、本考案に係るスタック脱出装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
主として図1に示すように、この実施の形態のスタック脱出装置1は、
スタックした自動車のタイヤ10の前後11,12に配置される前後のフレーム20,30と、
これら前後のフレーム20,30をタイヤ10の内側13の上下において連結する内側連結部材40と、
前後のフレーム20,30をタイヤ10の外側14の上下において連結する外側連結部材50と、を備えている。
前後のフレーム20,30はそれぞれ、
タイヤ10の内側13において上下方向に向かって配置される内側部23,33(図4参照)と、
タイヤ10の外側14において上下方向に向かって配置される外側部24,34と、
内側部23,33と外側部24,34とをタイヤ10の円周部15において連結し、タイヤ10の回転時に少なくとも地面Gと係合する係合部21と、を備えている。
前記内側連結部材40は、
前後のフレーム20,30の内側部23,33の上部同士を連結する内側上部連結部材41(図2参照)と、
前後のフレーム20,30の内側部23,33の下部同士を連結する内側下部連結部材42と、を備えている。
内側下部連結部材42は、
前後のフレーム20,30のうちの一方の内側部33と連結される連結部43(図1(c))と、
前後のフレーム20,30のうちの他方の内側部23に設けられた穴付き連結部23cの穴23hに挿通され、かつ、タイヤホイール10wの開口10hに内側から外側に挿通されるチェーン44(図4参照)と、
外側に挿通されたチェーン(外側に挿通された部分を44bで示す)がタイヤホイール10wの内側に戻るのを防止するロック部材45と、を備えている。
前記外側連結部材50は、
前後のフレーム20,30の外側部24,34の上部同士を連結する外側上部連結部材51と、
前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を連結する外側下部連結部材52と、を備え、
少なくとも外側下部連結部材52は前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されている。
このスタック脱出装置1は、上記の構成となっているので、同装置1によれば、次のような作用効果が得られる。
この実施の形態のスタック脱出装置1は、基本的には、
前後のフレーム20,30をスタックした自動車のタイヤ10の前後に配置し、
これら前後のフレーム20,30をタイヤ10の内側13の上下において内側連結部材40で連結し、
前後のフレーム20,30をタイヤ10の外側14の上下において外側連結部材50で連結することによってタイヤ10に装着することができる。
前後のフレーム20,30はそれぞれ、
タイヤ10の内側13において上下方向に向かって配置される内側部23,33(図4参照)と、
タイヤ10の外側14において上下方向に向かって配置される外側部24,34と、
内側部23,33と外側部24,34とをタイヤ10の円周部15において連結し、駆動輪であるタイヤ10の回転時に少なくとも地面Gと係合する係合部21とを備えているので、タイヤ10が回転すると、係合部21が少なくとも地面Gと係合することで、脱出力が得られることとなる。
内側連結部材40は、
前後のフレーム20,30の内側部23,33の上部同士を連結する内側上部連結部材41と、
前後のフレーム20,30の内側部23,33の下部同士を連結する内側下部連結部材42と、
を備えているので、前後のフレーム20,30の内側部23,33同士は、内側上部連結部材41と内側下部連結部材42とによって強固に連結することが可能である。
内側下部連結部材42は、
前後のフレーム20,30のうちの一方(この実施の形態ではフレーム30)の内側部33の連結部33cと連結される連結部43と、
前後のフレーム20,30のうちの他方(この実施の形態ではフレーム20)の内側部23に設けられた穴付き連結部23cの穴23hに挿通され、かつ、タイヤホイール10wの開口10hに内側から外側に挿通されるチェーン44と、
外側に挿通されたチェーン44bがタイヤホイール10wの内側に戻るのを防止するロック部材45と、
を備えているので、例えば図3から図4に示すように、上記一方の内側部33に連結部43を連結させた状態で、チェーン44を他方の内側部23に設けられた穴付き連結部23cの穴2hに通し、さらにタイヤホイール10wの開口10hに内側から外側に通し、そのチェーン44bを強い力で引っ張って上記両連結部23c、33c間を絞り、ロック部材45でチェーン44bの戻りを防止することで、前後のフレーム20,30の内側部23,33同士を強固に連結することが可能である。
図1等に示すように外側連結部材50は、
前後のフレーム20,30の外側部24,34の上部同士を連結する外側上部連結部材51と、
前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を連結する外側下部連結部材52と、を備え、
少なくとも外側下部連結部材52は前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されているので、この締結部材52を締め込むことにより、前後のフレーム20,30の外側部24,34同士を強固に連結することが可能である。
以上から分かるように、この実施の形態のスタック脱出装置1によれば、タイヤ10に対する装着力を強くすることができ、脱出力も強くすることが可能となる。
前後のフレーム20,30はそれぞれ、タイヤ10の軸方向から見て上下方向中央部が遠ざかる方向に曲がった「く」の字型となっている。
このように構成すると、タイヤ10に装着しやすくなるとともにタイヤハウジング(図示せず)と干渉にくくすることができる。
ロック部材45は、図4にも示すように、
タイヤホイール10wの外側においてチェーン44が挿通される、チェーン挿通部材45bと、
このチェーン挿通部材45bに通されたチェーン44bの穴44hに挿入されることでチェーンがチェーン挿通部材45bに対し逆方向に移動するのを規制するストッパ部材45pと、を備え、
チェーン44の先端部44cには、先細の棒体46の基部46bが連結されている。
このように構成すると、チェーン挿通部材45bの大きさ、形状を適宜設定することで、異なる形状のタイヤホイールを有する種々のタイヤに適用可能となる。
また、チェーン44の先端部44cに先細の棒体46の基部46bを連結することで、チェーン44を穴付き連結部23cの穴23h、ホイール10wの開口10h、およびチェーン挿通部材45bに通しやすくなる。
以下、さらに詳しく説明する。
この実施の形態のスタック脱出装置1の各構成部材は、硬質な材料、例えば全て鉄等の金属で構成することができる。
前後のフレーム20,30は、全く同一形状のもので構成することができる。
内側部23(33)と外側部24(34)と係合部21との連結は適宜の連結手段、例えばビス止め、溶接等で行うことができる。この実施の形態では溶接にて連結している。
係合部21はタイヤ10の回転時に強い脱出力を発揮できる適宜の形状を採用することができる。この実施の形態では、係合部21は、フレームの内側部と外側部とを連結する板状のベース部21bと、これから外周方向へ一体に突出した一対の板状突出部21f、21fとを有している。板状突出部21fの高さH1は、タイヤ10の大きさ等に応じて適宜設定されるが、少なくともタイヤ10に用いられるタイヤチェーンのタイヤ外周からの突出高さよりも大きく設定される。別言すれば、例えば上記タイヤチェーンの太さが5mmであるとしたら、板状突出部21fの高さH1は少なくと5mm以上に設定される。望ましくは2倍以上(上記の例では10mm以上)に設定する。
内側上部連結部材41は、前後のフレーム20,30の内側部23,33の上部同士を強固に連結することができる構成のものであれば適宜の構成のものを採用し得る。この実施の形態では、内側上部連結部材41は、図2(b)にも示すように、前後のフレーム20,30の内側部23,33の上部連結部23d、33dにそれぞれ連結されるリング部41r、41rと、これらリング部41r同士を連結しているロッド部(例えば十分に太い針金)41Lとを有している。
内側下部連結部材42の連結部43は、フレーム30の内側部33の連結部33cの穴33hに挿入される頭部付きピンで構成され、その頭部43hが連結部33cと係合する。
頭部付きピン43の先端にはチェーン44が連結され、チェーン44の先端には先細の棒体46が連結されているので、連結部33cの穴33hに、棒体46,チェーン44,頭部付きピン43を順次通すことで、頭部付きピン43の頭部43hを連結部33cに連結させることができる。
チェーン44は、上記連結部33cの穴33h、連結部23cの穴23h、およびタイヤホイール10wの開口10hに通すことができ、かつ十分な強度を有するものであれば、適宜の太さおよび長さのものを用いることができる。
ロック部材45は、タイヤホイールの外側に挿通されたチェーン44bがタイヤホイール10wの内側に戻るのを防止することができる構造のものであれば、適宜の構造のものを用いることができる。
この実施の形態のロック部材45は、図4にも示したように、
タイヤホイール10wの外側においてチェーン44が挿通される穴45hを有する板状のチェーン挿通部材45bと、
このチェーン挿通部材45bの穴45hに通されたチェーン44bの穴44hに挿入されることでチェーンがチェーン挿通部材45bに対し逆方向に移動するのを規制するストッパ部材45pとを備えている。
ストッパ部材45pは、先細のピン部45p1と、これと一体の把手部45p2とを有するT字状の部材である。
外側連結部材50の外側上部連結部材51は前後のフレーム20,30の外側部24,34の上部同士を、外側下部連結部材52は、前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を連結することができ、少なくとも外側下部連結部材52が前後のフレーム20,30の外側部24,34の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されていれば良いが、この実施の形態では、外側上部連結部材51、外側下部連結部材52は、いずれも締結部材としてのボルトナットで構成されている。24d、34dは、ボルト挿通穴を有し、ボルトナット51で締結される被締結部、24c、34cは、ボルト挿通穴を有し、ボルトナット52で締結される被締結部である。
以上のようなスタック脱出装置1をタイヤ10に装着する手順の一例を以下に説明する。
(1)図2に示すように、前後のフレーム20,30の内側部23,33の上部は、予め内側上部連結部材41で連結しておく。
また、フレーム30の内側部33の下部連結部33cには、棒体46,チェーン44,頭部付きピン43を順次通し、頭部付きピン43の頭部43hを連結部33cに掛け止めておく。
そして、前後のフレーム20,30をタイヤ10の上方からかけるようにし、図3に示すように、前後のフレーム20,30をタイヤ10に対して仮装着する。
この際、棒体46およびチェーン44は、これをつかんで車軸17の下方を通すようにして前方(図3において左側)に放っておく。
なお、図3(b)、図4(b)においては、前後のフレーム20,30の外側部24,34の図示を省略している。
(2)図3から図4に示すように、棒体46およびチェーン44を、前フレーム20の内側部23の連結部23cの穴23hに通し、さらにタイヤホイール10wの開口10hに内側から外側に通し、さらに、チェーン挿通部材45bの穴45hに通す。
そして、チェーン挿通部材45をタイヤホイール10wに押しつけつつ、タイヤホイール10wの外側に出ているチェーン44bを掴んで引っ張ることで、前後のフレーム20,30の内側下部の連結部23c,33c間を絞り、チェーン挿通部材45bのすぐ外側に位置するチェーン44bの穴44hにストッパ部材45pのピン部45p1を差し込むことで、前後のフレーム20,30の内側下部の連結部23c,33c同士を強固に連結する。
(3)その後、図1に示すように、前後のフレーム20,30の外側部24,34の上下をボルトナット51,52で締め込むことで、スタック脱出装置1がタイヤ10に強固に装着される。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。例えば、
上記の実施の形態では、前後のフレーム20,30はそれぞれ、タイヤ10の軸方向から見て上下方向中央部が遠ざかる方向に曲がった「く」の字型となっているが、円弧状としても良く、また直線状としても良い。
例えば図5に示すように、棒体46の先端には穴16hを設け、ワイヤー等の線体47を連結しても良い。
このように構成すると、棒体46およびチェーン44を上記の穴に一層通しやすくなる。
また、線体47を基本的には直線状で、必要に応じて曲げることのできる4~50cmのリード線としてのワイヤーで構成することにより、タイヤの裏など手の届きにくい所などでの作業がしやすくなる。線体47は、本装置1を装着した後、取り外し可能とすることもできる。
1: スタック脱出装置
10: タイヤ
20,30: 前後のフレーム
40: 内側連結部材
50: 外側連結部材

Claims (3)

  1. スタックした自動車のタイヤ(10)の前後に配置される前後のフレーム(20,30)と、
    これら前後のフレーム(20,30)をタイヤ(10)の内側上下において連結する内側連結部材(40)と、
    前記前後のフレーム(20,30)をタイヤ(10)の外側上下において連結する外側連結部材(50)と、
    を備え、
    前記前後のフレーム(20,30)はそれぞれ、
    タイヤ(10)の内側(13)において上下方向に向かって配置される内側部(23,33)と、
    タイヤ(10)の外側(14)において上下方向に向かって配置される外側部(24,34)と、
    前記内側部(23,33)と外側部(24,34)とをタイヤ円周部(15)において連結し、タイヤ回転時に少なくとも地面(G)と係合する係合部(21)と、
    を備え、
    前記内側連結部材(40)は、
    前記前後のフレーム(20,30)の内側部(23,33)の上部同士を連結する内側上部連結部材(41)と、
    前記前後のフレーム(20,30)の内側部(23,33)の下部同士を連結する内側下部連結部材(42)と、
    を備え、
    内側下部連結部材(42)は、
    前後のフレーム(20,30)のうちの一方の内側部(33)と連結される連結部(43)と、
    前後のフレーム(20,30)のうちの他方の内側部(23)に設けられた穴付き連結部(23c)の穴(23h)に挿通され、かつ、タイヤホイール(10w)の開口(10h)に内側から外側に挿通されるチェーン(44)と、
    外側に挿通されたチェーン(44b)がタイヤホイール(10w)の内側に戻るのを防止するロック部材(45)と、
    を備え、
    前記外側連結部材(50)は、
    前記前後のフレーム(20,30)の外側部(24,34)の上部同士を連結する外側上部連結部材(51)と、
    前記前後のフレーム(20,30)の外側部(24,34)の下部同士を連結する外側下部連結部材(52)と、
    を備え、
    少なくとも前記外側下部連結部材(52)は前後のフレーム(20,30)の外側部(24,34)の下部同士を強固に締結する締結部材で構成されている
    ことを特徴とするスタック脱出装置。
  2. 請求項1において、
    前記前後のフレーム(20,30)はそれぞれ、タイヤ(10)の軸方向から見て上下方向中央部が遠ざかる方向に曲がった「く」の字型となっていることを特徴とするスタック脱出装置。
  3. 請求項1において、
    前記ロック部材(45)は、
    前記タイヤホイール(10w)の外側において前記チェーン(44)が挿通される、チェーン挿通部材(45b)と、
    このチェーン挿通部材(45b)に通されたチェーン(44b)の穴(44h)に挿入されることでチェーンがチェーン挿通部材(45b)に対し逆方向に移動するのを規制するストッパ部材(45p)と、
    を備え、
    前記チェーン44の先端部には、先細の棒体(46)の基部(46b)が連結されていることを特徴とするスタック脱出装置。
JP2023000045U 2023-01-10 2023-01-10 スタック脱出装置 Active JP3241172U (ja)

Priority Applications (1)

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