JP3241142U - 殺菌乾燥装置 - Google Patents

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悟 岩田
邦義 岩田
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株式会社大一テクノ
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Abstract

【課題】対象物の蒸し調理、殺菌、乾燥、及び冷却を1つの装置によって行うことができる殺菌乾燥装置を提供する。【解決手段】殺菌乾燥装置は、蒸気供給口23a、23bから収容部12内に蒸気を供給する蒸気供給部20と、ファン31a、31bを回転駆動することで収容部12内の空気を循環させる空気循環部30と、収容部12内を加熱するヒータ40と、空気口52から収容部12内に外部の空気を供給する空気供給部50と、ブロワ63を回転駆動することで収容部12内の空気を空気排出口62から外部に排出する空気排出部60と、冷却用熱交換部に冷却水を導入することで収容部12内を冷却する冷却機構と、収容部12内に発生する凝縮水を凝縮水排出口82から外部に排出する凝縮水排出部80とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、殺菌乾燥装置に関する。
従来、野菜や果物などの対象物を調理庫内に収容した状態で、調理庫内に蒸気を供給することによって蒸し調理を行う装置がある。蒸し調理された対象物は、調理庫から取り出された後、調理庫とは別の乾燥装置により乾燥される。
こうした装置を用いて対象物を蒸し調理する場合、蒸し調理された対象物を乾燥させるために、調理庫から対象物を取り出す手間や、対象物を乾燥装置内に入れる手間が生じる。
上記課題を解決するための殺菌乾燥装置の各態様を記載する。
[態様1]
対象物を載置可能なトレー台車を収容する収容部及び前記収容部に連通するとともに前記トレー台車を出し入れ可能な開口部を有する乾燥庫本体と、前記開口部を開閉する扉と、を有する乾燥庫と、
蒸気フィルタ及び前記収容部内に開口する蒸気供給口を有し、前記蒸気フィルタにより異物が取り除かれた蒸気を前記蒸気供給口から前記収容部内に供給する蒸気供給部と、
前記収容部内に設けられたファンを有し、前記ファンを回転駆動することで前記収容部内の空気を循環させる空気循環部と、
前記収容部内を加熱するヒータと、
空気フィルタ及び前記収容部内に開口する空気口を有し、前記空気フィルタにより異物が取り除かれた外部の空気を前記空気口から前記収容部内に供給する空気供給部と、
前記収容部内に開口する空気排出口と、ブロワと、を有し、前記ブロワを回転駆動することで前記収容部内の空気を前記空気排出口から外部に排出する空気排出部と、
前記収容部内に設けられた冷却用熱交換部を有し、前記冷却用熱交換部に冷却水を導入することで前記収容部内を冷却する冷却機構と、
前記収容部の底面に開口する凝縮水排出口を有し、前記収容部内に発生する凝縮水を前記凝縮水排出口から外部に排出する凝縮水排出部と、を備える、
殺菌乾燥装置。
同構成によれば、対象物が載置されたトレー台車が収容部内に収容され、且つ開口部が扉により閉塞された状態において、蒸気フィルタにより異物が取り除かれた蒸気を蒸気供給口から収容部内に供給することで、対象物の蒸気による殺菌を行うことができる。このとき、ファンを回転駆動することで収容部内の空気と共に蒸気を循環させることができるので、収容部内の全体にわたって蒸気を供給することができる。これにより、対象物の殺菌を均一に行うことができる。
また、上記構成によれば、殺菌が行われた後に、蒸気供給部による蒸気の供給を停止するとともに、ヒータによって収容部内を加熱することで、対象物を乾燥させることができる。
また、上記構成によれば、対象物の乾燥が行われた後に、ブロワを回転駆動することで、空気フィルタにより異物が取り除かれた外部の空気を空気口から収容部内に供給するとともに収容部内の高温の空気を空気排出口から外部に排出することで、収容部内を清潔な状態で冷却することができる。さらに、冷却用熱交換部に冷却水を導入することで、収容部内の空気と冷却用熱交換部との間での熱交換が行われるため、収容部内の冷却を促進することができる。これにより、乾燥直後に高温となっている対象物及びトレー台車の温度を早期に下げることができるので、対象物及びトレー台車を早期に乾燥庫から取り出すことができる。
なお、対象物の殺菌及び乾燥を行う際に収容部内に凝縮水が発生する。凝縮水は、収容部の底面に開口する凝縮水排出口から収容部の外部に排出される。
したがって、対象物の殺菌、乾燥、及び冷却を1つの装置によって行うことができる。
[態様2]
前記ヒータは、前記収容部内に設けられたヒータ用熱交換部を有し、前記ヒータ用熱交換部に蒸気を導入することで前記収容部内を加熱する、
[態様1]に記載の殺菌乾燥装置。
同構成によれば、ヒータが所謂蒸気ヒータであるため、収容部内に電熱線などの電気的な構成を配さなくて済む。これにより、短絡等の問題が生じないので、装置の耐久性を高めることができる。
[態様3]
前記乾燥庫本体は、上下方向において対向する天井板及び床板と、奥行き方向において前記開口部と対向する対向壁と、前記上下方向及び前記奥行き方向の双方に直交する幅方向において対向する一対の側壁と、を有しており、
前記ファンは、前記対向壁に設けられており、
前記ヒータ用熱交換部は、前記奥行き方向において前記ファンに対して前記対向壁とは反対側に設けられており、
前記収容部内における前記トレー台車が配置される配置部は、前記奥行き方向において前記ヒータ用熱交換部と前記扉との間に設けられており、
前記収容部内には、前記幅方向において前記一対の側壁の一方と前記配置部との間に位置し、前記上下方向及び前記奥行き方向に延在する隔壁が設けられており、
前記一方の側壁と前記隔壁とにより、前記ファンからの空気を循環させる循環路の一部が形成されており、
前記冷却用熱交換部は、前記一方の側壁と前記隔壁との間に位置している、
[態様2]に記載の殺菌乾燥装置。
同構成によれば、収容部内に設けられた隔壁と上記一方の側壁とにより循環路の一部が形成されているので、ファンからの空気を収容部内において効果的に循環させることができる。また、隔壁と上記一方の側壁との間に冷却用熱交換部が位置しているので、収容部内を循環する高温の空気と冷却用熱交換部との間での熱交換を効果的に行うことができる。さらに、隔壁と上記一方の側壁との間に冷却用熱交換部が位置しているので、トレー台車を出し入れする際に、冷却用熱交換部が邪魔にならない。
本考案によれば、対象物の殺菌、乾燥、及び冷却を1つの装置によって行うことができる。
図1は、一実施形態の殺菌乾燥装置について、乾燥庫の縦断面図を中心とした概略図である。 図2は、図1の乾燥庫の横断面図を中心とした概略図である。
以下、図1及び図2を参照して、一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、殺菌乾燥装置は、野菜、果物、魚などの対象物を殺菌及び乾燥するものである。殺菌乾燥装置は、乾燥庫10、蒸気供給部20、空気循環部30、ヒータ40、空気供給部50、空気排出部60、冷却機構70、凝縮水排出部80、及びフィルタ洗浄部100を備えている。
以下、殺菌乾燥装置の各構成について説明する。
<乾燥庫10>
図1及び図2に示すように、乾燥庫10は、乾燥庫本体11と扉14とを備えている。
乾燥庫本体11は、対象物を載置可能なトレー台車Tを収容する収容部12及び収容部12に連通するとともにトレー台車Tを出し入れ可能な開口部13を有している。
乾燥庫本体11は、略直方体状である。開口部13は、乾燥庫本体11の側方に開口している。詳しくは、乾燥庫本体11は、上下方向Hにおいて対向する天井板11a及び床板11bと、奥行き方向Dにおいて開口部13と対向する対向壁11cと、上下方向H及び奥行き方向Dの双方に直交する幅方向Wにおいて対向する一対の側壁11dとを有している。
扉14は、開口部13を開閉するように乾燥庫本体11に取り付けられている。本実施形態では、扉14が、一方の側壁11dに設けられたヒンジを介して乾燥庫本体11に連結されている。
<蒸気供給部20>
図1に示すように、蒸気供給部20は、蒸気フィルタ27により異物が取り除かれた蒸気を蒸気供給口23a,23bから収容部12内に供給する。蒸気供給部20は、ボイラBからの蒸気を収容部12内に供給する蒸気供給通路21を有している。蒸気供給通路21には、上流側から順に、元弁24、ストレーナ25、減圧弁26、蒸気フィルタ27、及び入口弁28が設けられている。
ストレーナ25は、蒸気に含まれる比較的大きな異物を取り除く。
蒸気フィルタ27は、円筒状のフィルタエレメント(図示略)を有している。蒸気フィルタ27は、蒸気供給通路21を流れる蒸気を、フィルタエレメントの内周面から外周面に向けて流すように構成されており、同内周面近傍において蒸気に含まれる微小な異物を捕捉する。本実施形態の蒸気フィルタ27は、2μm以上の粒径の異物を捕捉する。
蒸気供給通路21は、入口弁28の下流側において第1分岐通路22aと第2分岐通路22bとに分岐している。
第1分岐通路22a及び第2分岐通路22bには、第1調整弁29a及び第2調整弁29bがそれぞれ設けられている。
第1分岐通路22aは、収容部12内においてトレー台車Tのトレー上面よりも上方に位置するとともに奥行き方向Dに延在している。
第1分岐通路22aは、収容部12内に開口する第1蒸気供給口23aを有している。本実施形態では、複数の第1蒸気供給口23aが、奥行き方向Dにおいて間隔をあけて設けられている。
第2分岐通路22bは、収容部12内においてトレー台車Tのトレー下面よりも下方に位置するとともに奥行き方向Dに延在している。
第2分岐通路22bは、収容部12内に開口する第2蒸気供給口23bを有している。本実施形態では、複数の第2蒸気供給口23bが、奥行き方向Dにおいて間隔をあけて設けられている。
本実施形態では、第1分岐通路22a及び第2分岐通路22bが、収容部12の幅方向Wの中央に位置している。
<空気循環部30>
図1及び図2に示すように、空気循環部30は、収容部12内に設けられたファン31a,31bと、収容部12の外部に設けられ、ファン31a,31bを回転駆動する駆動モータ32a,32bとを備えている。
本実施形態では、2つのファン(第1ファン31a,第2ファン31b)が上下方向Hにおいて間隔をあけて設けられている。ファン31a,31bは、対向壁11cに支持されている。
空気循環部30は、ファン31a,31bを回転駆動することで収容部12内の空気を循環させる。本実施形態の駆動モータ32a,32bは、ファン31a,31bを正回転と逆回転とで切り替え可能に構成されている。
<ヒータ40>
図1及び図2に示すように、ヒータ40は、収容部12内に設けられたヒータ用熱交換部42を有し、ヒータ用熱交換部42に蒸気を導入することで収容部12内を加熱する所謂蒸気ヒータである。
ヒータ40は、蒸気供給通路21におけるストレーナ25と減圧弁26との間から分岐して収容部12内まで延びるヒータ用蒸気供給通路41を有している。
ヒータ用蒸気供給通路41には、蒸気の供給方向の上流側から順に、減圧弁44、入口弁45が設けられている。ヒータ用蒸気供給通路41には、ヒータ用熱交換部42が接続されている。
ヒータ用熱交換部42は、奥行き方向Dにおいてファン31a,31bに対して対向壁11cとは反対側に設けられている。収容部12内におけるトレー台車Tが配置される配置部15は、奥行き方向Dにおいてヒータ用熱交換部42と扉14との間に設けられている(図2参照)。
ヒータ用熱交換部42には、蒸気排出通路43が接続されている。蒸気排出通路43は、乾燥庫10の外部まで延びている。蒸気排出通路43には、出口弁46及びスチームトラップ47が設けられている。スチームトラップ47は、出口弁46を迂回して設けられている。
図2に示すように、収容部12内には、上下方向H及び奥行き方向Dに延在する隔壁16が設けられている。隔壁16は、幅方向Wにおいて一方(図2の上方)の側壁11dと配置部15との間に位置している。
一方の側壁11dと隔壁16とにより、ファン31a,31bからの空気を循環させる循環路17の一部が形成されている。
<空気供給部50>
図1に示すように、空気供給部50は、空気フィルタ53及び収容部12内に開口する空気口52を有し、空気フィルタ53により異物が取り除かれた外部の空気を空気口52から収容部12内に供給する。
空気供給部50は、空気供給通路51を有している。本実施形態の空気供給通路51は、天井板11aの上部に位置している。空気供給通路51には、空気の供給方向の上流側から順に、空気フィルタ53、調整弁54、逆止弁55、及び空気口52が設けられている。
空気フィルタ53は、フィルタエレメントとして、粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集効率を有するヘパフィルタを備えている。
逆止弁55は、空気供給通路51を通じて外部から収容部12内へ空気が流入することを許容する一方、空気供給通路51を通じて収容部12内から外部へ空気が流出することを阻止する。
空気供給通路51における逆止弁55と空気口52との間の部分には、分岐通路56が接続されている。分岐通路56には、逆止弁57が設けられている。
逆止弁57は、分岐通路56を通じて収容部12内から外部へ空気が流出することを許容する一方、分岐通路56を通じて外部から収容部12内へ空気が流入することを阻止する。
<空気排出部60>
図1に示すように、空気排出部60は、収容部12内に開口する空気排出口62と、ブロワ63とを有し、ブロワ63を回転駆動することで収容部12内の空気を空気排出口62から外部に排出する。
空気排出部60は、空気排出通路61を有している。本実施形態の空気排出通路61は、天井板11aの上部に位置している。空気排出通路61には、空気の排出方向の上流側から順に、空気排出口62、遮断弁64、及びブロワ63が設けられている。
<冷却機構70>
図2に示すように、冷却機構70は、収容部12内に設けられた冷却用熱交換部72を有し、冷却用熱交換部72に冷却水を導入することで収容部12内を冷却する。
冷却機構70は、冷却水が循環する冷却通路71を有している。冷却通路71には、冷却用熱交換部72とチラー73とが設けられている。本実施形態のチラー73は、水との熱交換により冷却水を冷却する水冷式である。
冷却用熱交換部72は、一方の側壁11dと隔壁16との間に位置している。
<凝縮水排出部80>
図2に示すように、凝縮水排出部80は、収容部12の底面に開口する凝縮水排出口82を有し、収容部12内に発生する凝縮水を凝縮水排出口82から外部に排出する。
凝縮水排出部80は、床板11bの下方に位置する凝縮水排出通路81を有している。凝縮水排出通路81は、凝縮水の排出方向の上流側から順に、凝縮水排出口82及び逆止弁83を有している。
逆止弁83は、凝縮水排出通路81を通じて凝縮水が外部へ流出することを許容する一方、凝縮水排出通路81を通じて凝縮水が収容部12内に流入することを阻止する。
<圧力計91~94>
図1に示すように、蒸気供給通路21においてヒータ用蒸気供給通路41の分岐部とストレーナ25との間には、蒸気供給通路21内の圧力を検出する圧力計91が設けられている。
蒸気供給通路21において減圧弁26と蒸気フィルタ27との間には、蒸気供給通路21内の圧力を検出する圧力計92が設けられている。
蒸気供給通路21において蒸気フィルタ27と入口弁28との間には、蒸気供給通路21内の圧力を検出する圧力計93が設けられている。
ヒータ用蒸気供給通路41において減圧弁44と入口弁45との間には、ヒータ用蒸気供給通路41内の圧力を検出する圧力計94が設けられている。
圧力計91~94の検出結果は、図示しない制御装置に出力される。
制御装置は、図示しない入力部を通じて入力される蒸気の温度、蒸し調理時間あるいは殺菌時間に基づいて、入口弁28、調整弁29a,29b、及び駆動モータ32a,32bを制御する。
制御装置は、入力部を通じて入力される乾燥温度及び乾燥時間に基づいて、駆動モータ32a,32b、入口弁45、出口弁46、調整弁54、ブロワ63、及び遮断弁64を制御する。
制御装置は、入力部を通じて入力される冷却温度に基づいて、チラー73を制御する。
制御装置は、圧力計92,93の検出結果に基づいて蒸気フィルタ27の上流側と下流側との圧力差を導出するとともに、圧力差が所定値以上となると、蒸気フィルタ27が目詰まりしていると判定する。制御装置は、蒸気フィルタ27が目詰まりしていると判定した場合には、後述するフィルタ洗浄部100により蒸気フィルタ27を洗浄する。
<フィルタ洗浄部100>
図1に示すように、フィルタ洗浄部100は、上流側フィルタ洗浄通路101、下流側フィルタ洗浄通路102、洗浄弁103、及びスチームトラップ104を備えている。
上流側フィルタ洗浄通路101は、蒸気供給通路21におけるストレーナ25と減圧弁26との間から分岐して延びるとともに蒸気フィルタ27に接続される。
上流側フィルタ洗浄通路101の途中には、洗浄弁103が設けられている。
下流側フィルタ洗浄通路102は、蒸気フィルタ27と、凝縮水排出通路81における逆止弁83よりも凝縮水の排出方向の下流側の部位とを接続する。
下流側フィルタ洗浄通路102の途中には、スチームトラップ104が設けられている。
制御装置により洗浄弁103が開弁されると、蒸気供給通路21からの蒸気が、上流側フィルタ洗浄通路101を通じて蒸気フィルタ27のフィルタエレメントの外周面から内周面に向けて流れる。フィルタエレメントの内周面近傍において捕捉されていた微小な異物が蒸気の圧力によって下流側フィルタ洗浄通路102へと排出されることで、蒸気フィルタ27のフィルタエレメントが洗浄される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
対象物が載置されたトレー台車Tを収容部12内に収容した後、扉14により開口部13を閉塞する。この状態において、蒸気フィルタ27により異物が取り除かれた蒸気を蒸気供給口23a,23bから収容部12内に供給する。供給される蒸気の温度は、例えば100度である。これにより、対象物の蒸し調理や、蒸気による殺菌を行うことができる。このとき、ファン31a,31bを回転駆動することで収容部12内の空気と共に蒸気を循環させることができるので、収容部12内の全体にわたって蒸気を供給することができる。これにより、対象物の蒸し調理や殺菌を均一に行うことができる。
また、蒸し調理や殺菌が行われた後に、蒸気供給部20による蒸気の供給を停止するとともに、ヒータ40によって収容部12内を加熱する。これにより、対象物を乾燥させることができる。
また、対象物の乾燥が行われた後に、ブロワ63を回転駆動することで、空気フィルタ53により異物が取り除かれた外部の空気を空気口52から収容部12内に供給するとともに収容部12内の高温の空気を空気排出口62から外部に排出する。これにより、収容部12内を清潔な状態で冷却することができる。
さらに、冷却用熱交換部72に冷却水を導入することで、収容部12内の空気と冷却用熱交換部72との間での熱交換が行われるため、収容部12内の冷却を促進することができる。これにより、乾燥直後に高温となっている対象物及びトレー台車Tの温度を早期に下げることができるので、対象物及びトレー台車Tを早期に乾燥庫10から取り出すことができる。
なお、対象物の蒸し調理や殺菌、乾燥を行う際に収容部12内に凝縮水が発生する。凝縮水は、収容部12の底面に開口する凝縮水排出口82から収容部12の外部に排出される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)殺菌乾燥装置は、乾燥庫10と、蒸気供給部20と、空気循環部30と、ヒータ40と、空気供給部50と、空気排出部60と、冷却機構70と、凝縮水排出部80とを備える。
こうした構成によれば、上記作用を奏するので、対象物の蒸し調理、殺菌、乾燥、及び冷却を1つの装置によって行うことができる。
(2)ヒータ40は、収容部12内に設けられたヒータ用熱交換部42を有し、ヒータ用熱交換部42に蒸気を導入することで収容部12内を加熱する。
こうした構成によれば、ヒータ40が所謂蒸気ヒータであるため、収容部12内に電熱線などの電気的な構成を配さなくて済む。これにより、短絡等の問題が生じないので、装置の耐久性を高めることができる。
(3)一方の側壁11dと隔壁16とにより、ファン31a,31bからの空気を循環させる循環路17の一部が形成されている。冷却用熱交換部72は、一方の側壁11dと隔壁16との間に位置している。
こうした構成によれば、収容部12内に設けられた隔壁16と上記一方の側壁11dとにより循環路17の一部が形成されているので、ファン31a,31bからの空気を収容部12内において効果的に循環させることができる。また、隔壁16と上記一方の側壁11dとの間に冷却用熱交換部72が位置しているので、収容部12内を循環する高温の空気と冷却用熱交換部72との間での熱交換を効果的に行うことができる。さらに、隔壁16と上記一方の側壁11dとの間に冷却用熱交換部72が位置しているので、トレー台車Tを出し入れする際に、冷却用熱交換部72が邪魔にならない。
<変形例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・隔壁16を省略することもできる。
・収容部12内において冷却用熱交換部72の位置及び数を適宜変更することができる。
・収容部12内においてファン31a,31bの位置及び数を適宜変更することができる。
・ヒータ40として電気ヒータを採用することもできる。
10…乾燥庫
11…乾燥庫本体
11a…天井板
11b…床板
11c…対向壁
11d…側壁
12…収容部
13…開口部
14…扉
15…配置部
16…隔壁
17…循環路
20…蒸気供給部
21…蒸気供給通路
22a,22b…分岐通路
23a,23b…蒸気供給口
24…元弁
25…ストレーナ
26…減圧弁
27…蒸気フィルタ
28…入口弁
29a,29b…調整弁
30…空気循環部
31a,31b…ファン
32a,32b…駆動モータ
40…ヒータ
41…ヒータ用蒸気供給通路
42…ヒータ用熱交換部
43…蒸気排出通路
44…減圧弁
45…入口弁
46…出口弁
47…スチームトラップ
50…空気供給部
51…空気供給通路
52…空気口
53…空気フィルタ
54…調整弁
55…逆止弁
56…分岐通路
57…逆止弁
60…空気排出部
61…空気排出通路
62…空気排出口
63…ブロワ
64…遮断弁
70…冷却機構
71…冷却通路
72…冷却用熱交換部
73…チラー
80…凝縮水排出部
81…凝縮水排出通路
82…凝縮水排出口
83…逆止弁
91~94…圧力計
100…フィルタ洗浄部
101…上流側フィルタ洗浄通路
102…下流側フィルタ洗浄通路
103…洗浄弁
104…スチームトラップ
B…ボイラ
T…トレー台車

Claims (3)

  1. 対象物を載置可能なトレー台車を収容する収容部及び前記収容部に連通するとともに前記トレー台車を出し入れ可能な開口部を有する乾燥庫本体と、前記開口部を開閉する扉と、を有する乾燥庫と、
    蒸気フィルタ及び前記収容部内に開口する蒸気供給口を有し、前記蒸気フィルタにより異物が取り除かれた蒸気を前記蒸気供給口から前記収容部内に供給する蒸気供給部と、
    前記収容部内に設けられたファンを有し、前記ファンを回転駆動することで前記収容部内の空気を循環させる空気循環部と、
    前記収容部内を加熱するヒータと、
    空気フィルタ及び前記収容部内に開口する空気口を有し、前記空気フィルタにより異物が取り除かれた外部の空気を前記空気口から前記収容部内に供給する空気供給部と、
    前記収容部内に開口する空気排出口と、ブロワと、を有し、前記ブロワを回転駆動することで前記収容部内の空気を前記空気排出口から外部に排出する空気排出部と、
    前記収容部内に設けられた冷却用熱交換部を有し、前記冷却用熱交換部に冷却水を導入することで前記収容部内を冷却する冷却機構と、
    前記収容部の底面に開口する凝縮水排出口を有し、前記収容部内に発生する凝縮水を前記凝縮水排出口から外部に排出する凝縮水排出部と、を備える、
    殺菌乾燥装置。
  2. 前記ヒータは、前記収容部内に設けられたヒータ用熱交換部を有し、前記ヒータ用熱交換部に蒸気を導入することで前記収容部内を加熱する、
    請求項1に記載の殺菌乾燥装置。
  3. 前記乾燥庫本体は、上下方向において対向する天井板及び床板と、奥行き方向において前記開口部と対向する対向壁と、前記上下方向及び前記奥行き方向の双方に直交する幅方向において対向する一対の側壁と、を有しており、
    前記ファンは、前記対向壁に設けられており、
    前記ヒータ用熱交換部は、前記奥行き方向において前記ファンに対して前記対向壁とは反対側に設けられており、
    前記収容部内における前記トレー台車が配置される配置部は、前記奥行き方向において前記ヒータ用熱交換部と前記扉との間に設けられており、
    前記収容部内には、前記幅方向において前記一対の側壁の一方と前記配置部との間に位置し、前記上下方向及び前記奥行き方向に延在する隔壁が設けられており、
    前記一方の側壁と前記隔壁とにより、前記ファンからの空気を循環させる循環路の一部が形成されており、
    前記冷却用熱交換部は、前記一方の側壁と前記隔壁との間に位置している、
    請求項2に記載の殺菌乾燥装置。
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