JP3240770U - 足場構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に現場に据え付けて用いられ、作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする堅牢な足場構造を提供する。【解決手段】足場構造は、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14の上縁部に離間した状態で取り付けられる2個の足場固定具1と、2個の足場固定具1に間仕切壁14を挟んで水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板11と、一端がコの字平板状の道板11の基端部11dの裏面に連結され、他端が間仕切壁14の途中に連結される補強部材40と、を備えている。【選択図】図14

Description

本考案は、足場構造に関する。更に詳細には、本考案は、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に現場に据え付けて用いられる足場構造に関する。
従来、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際には、例えば、床面に複数の脚立を立て、当該脚立間に作業足場となる道板を掛け渡して固定することが行われている。また、足場となる天板作業部を有する簡易足場兼用脚立も提案されている(例えば、特許文献1等を参照)。
特開2020-007792号公報
しかし、床面に脚立を立てると、その下を行き来することができず、無理に通ろうとすると、クロス(壁紙)を傷つけてしまう虞があった。また、このように無理に通ろうとすると、脚立の脚が滑って、作業者の転落事故につながる虞もあった。更に、このような事情から、上と下に分かれての作業も困難な状況となっている。
本考案は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に現場に据え付けて用いられ、作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする堅牢な足場構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案に係る足場構造の構成は、
(1)建築物内部の間仕切壁の上縁部に離間した状態で取り付けられる少なくとも2個の足場固定具と、
前記少なくとも2個の足場固定具に前記間仕切壁を挟んで水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板と、
一端が前記コの字平板状の道板の基端部の裏面に連結され、他端が前記間仕切壁の途中又は前記建築物内部の床面に連結される補強部材と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、建築物内部の間仕切壁としては、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部の階段周りの間仕切壁等が挙げられる。
本考案の足場構造の上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、上記(1)の構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板を、床面に脚立を立てることなく設置固定することが可能となる。
したがって、上記(1)の構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に現場に据え付けて用いられ、作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする堅牢な足場構造を提供することができる。
また、本考案の足場構造の上記(1)の構成は、間仕切壁を挟んだ両側に水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板を備えるものであるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることも可能となる。また、本考案の足場構造の上記(1)の構成は、一端がコの字平板状の道板の基端部の裏面に連結され、他端が間仕切壁の途中又は建築物内部の床面に連結される補強部材を備えるものであるため、コの字平板状の道板の基端部が、補強支持されることとなり、道板の、間仕切壁を挟んだ両側間を安全に行き来することが可能となる。
本考案の足場構造の上記(1)の構成においては、以下の(2)乃至(6)のような構成にすることが好ましい。
(2)上記(1)の構成において、前記補強部材を2つ備え、各前記補強部材それぞれの前記一端が前記道板の前記基端部の左右両端部にそれぞれ連結される。
上記(2)の好ましい構成によれば、コの字平板状の道板の基端部を、安定した状態で補強支持することが可能となる。
(3)上記(1)の構成において、前記コの字平板状の道板の前記基端部は、前記コの字平板状の道板の他の部分から分離可能に設けられている。
(4)上記(1)の構成において、前記足場固定具は、
前記間仕切壁の前記上縁部に着脱可能に取り付けられる足場固定具本体と、
前記足場固定具本体に当該足場固定具本体から互いに反対方向に延出した状態で固着され、前記道板を設置固定する道板固定手段と、を備え、
前記足場固定具本体は、天板と左右一対の側板とからなるコの字板状のブラケットと、前記ブラケットの少なくとも一方の前記側板に螺合された可動押圧部材と、を有し、
前記道板固定手段は、前記道板を載せるための長方形状のベース部材を有し、
前記ベース部材は、
前記ブラケットの前記側板に対して垂直な方向に延出し、かつ、前記側板の垂直軸周りに回動調整可能に設けられているとともに、
前記ブラケットに対し高さ調整可能に設けられている。
上記(4)の好ましい構成によれば、建築物内部の間仕切壁の上縁部(例えば、階段吹き抜け部の階段周りの間仕切壁の上縁部)にコの字板状のブラケットを載せ、可動押圧部材を捩じ込むだけの簡単な操作により、足場固定具本体を建築物内部の間仕切壁の上縁部に取り付けることが可能となる。
また、上記(4)の好ましい構成によれば、足場固定具本体を、建築物内部の間仕切壁の上縁部の斜めになった箇所に取り付ける場合であっても、道板固定手段を、ブラケットの側板の垂直軸周りに回動させることにより、当該道板固定手段を水平状態に持っていくことができる。更に、例えば、少なくとも2個の足場固定具本体のうちの1個を、建築物内部の間仕切壁の上縁部の斜めになった箇所に取り付ける場合であっても、全ての足場固定具の道板固定手段のうちの少なくともいずれかの高さを調整することにより、全ての足場固定具の道板固定手段を同じ高さとなるようにすることができる。その結果、常に、道板固定手段によって道板を水平状態で設置固定することが可能となる。
(5)上記(4)の構成において、前記道板固定手段は、前記ベース部材の上面の長手方向に張設される、前記道板を固定するためのベルト部材を更に有している。
(6)上記(4)の構成において、前記足場固定具本体に、安全帯のフックが係止される係止部が形成されている。
上記(6)の好ましい構成によれば、作業者自身が装着した安全帯のフックを、足場固定具本体の係止部に係止することにより、作業者の転落事故を防止し、道板上で安全に内壁の仕上げ等の作業を行うことが可能となる。
本考案によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に現場に据え付けて用いられ、作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする堅牢な足場構造を提供することができる。
本考案の実施形態1における足場固定具を前方右斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態1における足場固定具を後方左斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態1における足場固定具の構成を示す正面図(前面図) 本考案の実施形態1における足場固定具の構成を示す平面図(上面図) 本考案の実施形態1における足場固定具の構成部材である足場固定具本体を前方右斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態1における足場固定具の構成部材である足場固定具本体を後方左斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態1における、作業足場となる道板を折り畳んでいる途中の状態を示す斜視図 本考案の実施形態1における、作業足場となる道板を折り畳んだ状態を示す斜視図 本考案の実施形態1における足場固定具の構成部材である道板固定手段によって作業足場となる道板を水平状態で固定している様子を後方右斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態1における足場固定具の構成部材である道板固定手段によって作業足場となる道板を水平状態で固定している様子を前方左斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態1における、作業足場となる道板への補強部材の取付け状態を後方右斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態1における足場構造(足場固定具の使用状態)を後方右斜め上方から見た斜視図(補強部材については省略) 図12の一部拡大斜視図(補強部材については省略) 本考案の実施形態1における足場構造(足場固定具の使用状態)を後方右斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態2における足場固定具を後方左斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態2における足場固定具の構成部材である足場固定具本体を後方左斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態2における足場固定具の構成部材である足場固定具本体を前方左斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態2における足場固定具の構成部材である足場固定具本体を後方右斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態2における足場固定具の構成部材である足場固定具本体を前方右斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態2におけるコの字平板状の道板の構成部材である道板構成部(基端部)を後方左斜め上方から見た斜視図 本考案の実施形態2におけるコの字平板状の道板の構成部材である道板構成部(基端部)を後方右斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態2における、作業足場となる道板への補強部材の取付け状態を後方左斜め下方から見た斜視図 本考案の実施形態2における足場構造(足場固定具の使用状態)を後方左斜め上方から見た斜視図(補強部材については省略) 図23の一部拡大斜視図(補強部材については省略) 本考案の実施形態2における足場構造(足場固定具の使用状態)を前方右斜め上方から見た斜視図(補強部材については省略) 本考案の実施形態2における足場構造(足場固定具の使用状態)を後方左斜め下方から見た斜視図
以下、好適な実施形態を用いて本考案を更に具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本考案を具現化した例に過ぎず、本考案はこれに限定されるものではない。
[実施形態1]
(足場構造の構成)
まず、本考案の実施形態1における足場構造の構成について、図12乃至図14を参照しながら説明する。
図12は本実施形態における足場構造(足場固定具の使用状態)を後方右斜め上方から見た斜視図(補強部材については省略)、図13は図12の一部拡大斜視図(補強部材については省略)、図14は当該足場構造(足場固定具の使用状態)を後方右斜め下方から見た斜視図である。
図12乃至図14に示すように、本実施形態の足場構造は、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14の上縁部に離間した状態で取り付けられる2個の足場固定具1と、2個の足場固定具1に間仕切壁14を挟んで水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板11と、一端がコの字平板状の道板11の基端部11dの裏面に連結され、他端が間仕切壁14の途中に連結される補強部材40と、を備えている。
本実施形態の足場構造のかかる構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、かかる構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部12において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板11を、床面に脚立を立てることなく設置固定することが可能となる。
したがって、かかる構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部12において内壁の仕上げ等を行う際に現場に据え付けて用いられ、作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする堅牢な足場構造を提供することができる。
また、本実施形態の足場構造のかかる構成は、間仕切壁14を挟んだ両側に水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板11を備えるものであるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることも可能となる。また、本実施形態の足場構造のかかる構成は、一端がコの字平板状の道板11の基端部11dの裏面に連結され、他端が間仕切壁14の途中に連結される補強部材40を備えるものであるため、コの字平板状の道板11の基端部11dが、補強支持されることとなり、道板11の、間仕切壁14を挟んだ両側間を安全に行き来することが可能となる。
図14に示すように、本実施形態の足場構造は、2本のまっすぐに延びた棒状の補強部材40(左側の補強部材40aと右側の補強部材40b)を備えている。そして、各補強部材40a,40bそれぞれの一端は、道板11の基端部11dの左右両端部にそれぞれ連結されている。
かかる構成によれば、コの字平板状の道板11の基端部11dを、安定した状態で補強支持することが可能となる。
(足場構造の各構成部材の構成)
次に、本考案の実施形態1における足場構造の各構成部材の構成について説明する。
《足場固定具の構成》
まず、足場固定具の構成について、図1乃至図6を参照しながら説明する。
図1は本実施形態における足場固定具を前方右斜め上方から見た斜視図、図2は当該足場固定具を後方左斜め下方から見た斜視図、図3は当該足場固定具の構成を示す正面図、図4は当該足場固定具の構成を示す平面図、図5は当該足場固定具の構成部材である足場固定具本体を前方右斜め上方から見た斜視図、図6は当該足場固定具の構成部材である足場固定具本体を後方左斜め下方から見た斜視図である。
図1乃至図4に示すように、本実施形態における足場構造の構成部材である足場固定具1は、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14の上縁部に着脱可能に取り付けられる足場固定具本体2と、足場固定具本体2に当該足場固定具本体2から互いに反対方向に延出した状態で固着され、作業足場となる道板11を設置固定する道板固定手段3と、を備えている(図9,図10を参照)。
以下、更に詳細に説明する。
図1乃至図6に示すように、足場固定具本体2は、天板4aと左右一対の側板4b,4cとからなるコの字板状のスチール製のブラケット4と、当該ブラケット4の右側の側板4cに螺合された上下一対の可動押圧部材5a,5bと、を備えている。ここで、可動押圧部材5a,5bは、それぞれ、側板4cに螺合された押圧操作用ボルト6aと、当該押圧操作用ボルト6aの先端に固着された矩形板状の押圧部6bと、を有している。また、ブラケット4の左側の側板4bの内面には、押圧部6bと対向する位置に同じく矩形板状の受け部7が設けられている。
ブラケット4の左右方向の長さは、約18cmである。
かかる構成によれば、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14の上縁部にコの字板状のブラケット4を載せ、可動押圧部材5a,5bを捩じ込むだけの簡単な操作により、足場固定具本体2を間仕切壁14の上縁部に取り付けることが可能となる。そして、この場合、間仕切壁14の上縁部が押圧部6bと受け部7とで締め付けられることとなるため、足場固定具本体2を建築物内部の構造物にしっかりと(堅牢に)取り付けることができる。その結果、足場のぐらつきや揺れを防止することが可能となる。
尚、ブラケット4の天板4aの下面、並びに、押圧部6b及び受け部7の表面には、ゴム等からなる緩衝シートが貼着されている。そして、これにより、足場固定具本体2を間仕切壁14の上縁部に取り付けたときに、当該間仕切壁14を傷つけることがないようにされている。
また、押圧操作用ボルト6aの頭部は、便宜上、通常のボルトの頭部として描かれているが、手で回しやすいように頭部にノブを取り付けるようにしてもよい。
図1乃至図4に示すように、道板固定手段3は、第1道板固定手段3aと第2道板固定手段3bの2つからなり、これら第1及び第2道板固定手段3a,3bは、足場固定具本体2から互いに反対方向(左方向と右方向)に延出して設けられている。
第1及び第2道板固定手段3a,3bの長手方向(左右方向)の長さは約40cmである。
かかる構成によれば、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14を挟んだ両側に道板11を設置固定することができるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることが可能となる。
より具体的には、第1道板固定手段3aは、道板11を載せるためのベース部材8a(図10を参照)と、道板11を固定するためのベルト部材8b(図9を参照)と、により構成されている。ベース部材8aは、基端部が直角に折れ曲がった剛性を有する長方形状の板材からなっている。ベルト部材8bは、ベース部材8aの上面の長手方向に張設される。第2道板固定手段3bについても、同様である。そして、第1及び第2道板固定手段3a,3bは、ベース部材8aの基端部をブラケット4の左右一対の側板4b,4cにそれぞれビス止めすることにより、足場固定具本体2に固着されている。
ベース部材8aは、スチール製である。ベルト部材8bは、皮製であり、その両端部がベース部材8aの長手方向両端部の金具に連結される。尚、図示はしていないが、ベルト部材8bは、例えば、スライド機構等の長さ調整機構を設けて、長さ調整可能となっていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、道板11をベース部材8a上に確実にしっかりと固定することが可能となる。
道板固定手段3(第1及び第2道板固定手段3a,3b)は、その長手軸周りに回動調整可能に設けられている(図1の両矢印イ,ロを参照)。
より具体的には、道板固定手段3(第1及び第2道板固定手段3a,3b)の構成部材であるベース部材8aは、ビスを緩めて、そのビス孔を通る軸周りに回動調整可能に設けられている。
かかる構成によれば、足場固定具本体2のブラケット4を、間仕切壁14の上縁部の斜めになった箇所に取り付ける場合であっても、道板固定手段3(第1及び第2道板固定手段3a,3b)を、その長手軸周りに回動させることにより、当該道板固定手段3のベース部材8aを水平状態に持っていくことができる。その結果、常に、道板固定手段3によって道板11を水平状態で設置固定することが可能となる。
第1及び第2道板固定手段3a,3bは、足場固定具本体2のブラケット4に対し高さ調整可能に設けられている(図3の両矢印ハ,ニを参照)。
より具体的には、図5,図6に示すように、ブラケット4の左右一対の側板4b,4cには、それぞれ、ベース部材8aの基端部をビス止めするためのビス止め貫通孔9が形成されている。ビス止め貫通孔9は、鉛直方向に延びる鉛直貫通孔9aと、当該鉛直貫通孔9aから水平方向に延びる複数の水平貫通孔9bと、を有している。そして、いずれかの水平貫通孔9bの端部でベース部材8aの基端部をビス止めすることにより、第1及び第2道板固定手段3a,3bの、足場固定具本体2のブラケット4に対する高さを調整することができる。
本実施形態においては、最大約20cmの幅で高さ調整できるようにされている。
かかる構成によれば、例えば、2個の足場固定具本体2のうちの1個を、間仕切壁14の上縁部の斜めになった箇所に取り付ける場合であっても、双方の足場固定具1の道板固定手段3のうちの少なくともいずれかの高さを調整することにより、双方の足場固定具1の道板固定手段3を同じ高さとなるようにすることができる。その結果、常に、道板固定手段3によって道板11を水平状態で設置固定することが可能となる。
図1乃至図6に示すように、足場固定具本体2には、安全帯のフックが係止されるスチール製の係止部10が形成されている。
より具体的には、係止部10は、略コの字状に形成され、その両端が足場固定具本体2のブラケット4の天板4aの上面に溶接等により固着されている。
かかる構成によれば、作業者自身が装着した安全帯のフックを、足場固定具本体2の係止部10に係止することにより、作業者の転落事故を防止し、道板11上で安全に内壁の仕上げ等の作業を行うことが可能となる。
《道板の構成》
次に、道板の構成について、図7乃至図10を参照しながら説明する。
図7は本実施形態における、作業足場となる道板を折り畳んでいる途中の状態を示す斜視図、図8は当該作業足場となる道板を折り畳んだ状態を示す斜視図、図9は本実施形態における足場固定具の構成部材である道板固定手段によって作業足場となる道板を水平状態で固定している様子を後方右斜め上方から見た斜視図、図10は当該足場固定具の構成部材である道板固定手段によって作業足場となる道板を水平状態で固定している様子を前方左斜め下方から見た斜視図である。
図7乃至図10に示すように、作業足場となる道板11は、左右2枚の道板構成部材11a,11bからなっている。道板構成部材11a,11bは、それぞれ、平面視L字平板状に屈曲形成されており、後端屈曲部の端部同士がヒンジ部11cを介して連結されている。そして、道板構成部材11a,11bは、同じ形状及び大きさを有しており、ヒンジ部11cで折り畳むことにより、コンパクトに収納することが可能となる。また、道板構成部材11a,11bは、ヒンジ部11cで展開することにより、コの字平板状の道板11となる。
道板構成部材11a,11bは、アルミ製である。また、道板構成部材11a,11bの各幅は約40cmであり、後端屈曲部の長さは約10cmである。
道板構成部材11a,11bの長手方向の長さは、任意であり、道板11を設置する場所によって、道板構成部材11a,11bの長手方向の長さを異ならせることができる。この場合、道板構成部材11a,11bの長手方向の長さの異なる複数種類の道板11を用意してもよいが、複数種類の道板11を用意する代わりに、道板構成部材11a,11bを伸縮可能な構成としてもよい。
図9及び図10に示すように、道板11は、前後方向に離間して配置された2個の足場固定具1によって設置固定される。
より具体的には、道板11の左側の道板構成部材11aは、2個の足場固定具1の左側の第1道板固定手段3aのベース部材8a上に載せられる。また、道板11の右側の道板構成部材11bは、2個の足場固定具1の右側の第2道板固定手段3bのベース部材8a上に載せられる。そして、道板構成部材11a,11bは、ベース部材8aの上面の長手方向に張設されるベルト部材8bによって固定される。
《補強部材の構成》
次に、補強部材の構成について、図11を参照しながら説明する。
図11は本実施形態における、作業足場となる道板への補強部材の取付け状態を後方右斜め下方から見た斜視図である。
図11に示すように、左右の補強部材40a,40bそれぞれの一端は、道板11の基端部11dの左右両端部にそれぞれ自在継手40cを介して連結されている。また、左右の補強部材40a,40bそれぞれの他端は、足場固定具本体2と略同一構造の補強部材固定具41の天板の左右両端部にそれぞれ自在継手40dを介して連結されている。
(足場構造の構築(据え付け)方法)
次に、本考案の実施形態1における足場構造の構築(据え付け)方法について、図12乃至図14をも参照しながら説明する。
図12及び図13に示すように、まず、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14の上縁部に、2個の足場固定具1を、前後方向に離間した状態で取り付ける。この場合、間仕切壁14の上縁部が、押圧部6bと受け部7とで締め付けられることとなるため(図1乃至図6を参照)、足場固定具本体2が間仕切壁14の上縁部にしっかりと(堅牢に)取り付けられ、足場のぐらつきや揺れが防止される。
後側の足場固定具本体2は、間仕切壁14の上縁角部の斜めになった箇所に取り付けられている。この場合であっても、第1及び第2道板固定手段3a,3bを、その長手軸周りに回動させることにより(図1の両矢印イ,ロを参照)、当該第1及び第2道板固定手段3a,3bのベース部材8aを水平状態に持っていくことができる。また、前後の足場固定具1の道板固定手段3(第1及び第2道板固定手段3a,3b)のうちの少なくともいずれかの高さを調整することにより(図3の両矢印ハ,ロを参照)、前後の足場固定具1の道板固定手段3を同じ高さとなるようにすることもできる。その結果、道板固定手段3によって道板11を水平状態で設置固定することが可能となる。
次いで、道板11の左側の道板構成部材11aを、2個の足場固定具1の左側の第1道板固定手段3aのベース部材8a上に載せ、道板11の右側の道板構成部材11bを、2個の足場固定具1の右側の第2道板固定手段3bのベース部材8a上に載せる。そして、道板構成部材11a,11bを、ベース部材8aの上面の長手方向に張設されるベルト部材8bによって固定する。
以上により、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14を挟んだ両側にコの字平板状の道板11が設置固定される(図12及び図13の状態)。
次いで、図11及び図14に示すように、左右の補強部材40a,40bそれぞれの他端が天板の左右両端部にそれぞれ連結された補強部材固定具41を、間仕切壁14の途中にしっかりと(堅牢に)取り付ける。これにより、左右の補強部材40a,40bそれぞれの一端がコの字平板状の道板11の基端部11dの裏面の左右両端部にそれぞれ連結され、左右の補強部材40a,40bそれぞれの他端が間仕切壁14の途中に連結された状態となる。そして、その結果、コの字平板状の道板11の基端部11dが、安定した状態で補強支持されることとなり、道板構成部材11a,11b間を安全に行き来することが可能となる。
以上のようにして足場構造が構築される(据え付けられる)。
足場構造を構築したら(据え付けたら)、作業者は、階段13の踊り場15から道板11の上に乗り、作業者自身が装着した安全帯のフックを、足場固定具本体2の係止部10に係止する。これにより、作業者の転落事故が防止され、道板11上で安全に内壁の仕上げ等の作業を行うことが可能となる。
また、本実施形態の足場構造を用いれば、建築物の内部階段吹き抜け部12等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板11を、床面に脚立を立てることなく設置固定することができるため、作業場の下を自由に行き来することが可能となり、上と下に分かれての作業も可能となる。
また、階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14を挟んだ両側にコの字平板状の道板11が設置固定されることとなるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることが可能となる。
尚、本実施形態においては、道板11が、前後方向に離間して配置された2個の足場固定具1によって設置固定される場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。道板11の長手方向の長さが長くなれば、当該道板11が3個以上の足場固定具1によって設置固定される場合もあり得る。
また、本実施形態においては、補強部材40(左右の補強部材40a,40b)の他端が間仕切壁14の途中に連結される場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。補強部材の他端は、建築物内部の床面に連結するようにしてもよい。この場合であっても、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に作業場の下を自由に行き来することは可能であり、上と下に分かれての作業を行うことも可能である。尚、本考案における「建築物内部の床面」には、「階段の踏み板」も含まれるものとする。
また、本実施形態においては、足場固定具本体2が、天板4aと左右一対の側板4b,4cとからなるコの字板状のブラケット4と、当該ブラケット4の側板4cに螺合された可動押圧部材5a,5bと、を備えている場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。足場固定具本体は、建築物の内部階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14等の上縁部に着脱可能に取り付けることが可能な構造のものであればよい。
また、本実施形態においては、ブラケット4の右側の側板4cに螺合された上下一対の可動押圧部材5a,5bを備えている場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。可動押圧部材は、1つであってもよい。また、可動押圧部材は、ブラケットの左右一対の側板の対向位置にそれぞれ螺合されていてもよい。この場合、受け部は不要となる。
また、本実施形態においては、第1及び第2道板固定手段3a,3bが、ブラケット4の左右の側板4b,4cからそのまま垂直な方向に延出して設けられている場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。第1及び第2道板固定手段は、ブラケットの左右の側板を含む面に対して垂直な方向に延出して設けられていれば、ブラケットの側板と道板固定手段との間に中間部材が介在していてもよい。
また、本実施形態においては、道板11を載せるためのベース部材8aが、長方形状のスチール製の板材からなる場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ベース部材としては、例えば、スチール製の丸棒を長方形状に加工したものを用いてもよい。
[実施形態2]
(足場構造の構成)
次に、本考案の実施形態2における足場構造の構成について、図23乃至図26を参照しながら説明する。
図23は本実施形態における足場構造(足場固定具の使用状態)を後方左斜め上方から見た斜視図(補強部材については省略)、図24は図23の一部拡大斜視図(補強部材については省略)、図25は当該足場構造(足場固定具の使用状態)を前方右斜め上方から見た斜視図(補強部材については省略)、図26は当該足場構造(足場固定具の使用状態)を後方左斜め下方から見た斜視図である。
図23乃至図26に示すように、本実施形態の足場構造は、建築物の内部階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28の上縁部に離間した状態で取り付けられる2個の足場固定具16と、2個の足場固定具16に間仕切壁28を挟んで水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板(道板19a,19b及び道板構成部33)と、一端がコの字平板状の道板の基端部(道板構成部33)の裏面に連結され、他端が間仕切壁28の途中に連結される補強部材36と、を備えている。
本実施形態の足場構造のかかる構成による作用効果は、上記実施形態1の足場構造の構成による作用効果と同じであるため、ここではその説明を省略する。
図26に示すように、本実施形態の足場構造は、2本のまっすぐに延びた棒状の補強部材36(左側の補強部材36aと右側の補強部材36b)を備えている。各補強部材36a,36bそれぞれの一端は、道板(道板19a,19b及び道板構成部33)の基端部(道板構成部33)の左右両端部にそれぞれ連結されている。
かかる構成によれば、コの字平板状の道板(道板19a,19b及び道板構成部33)の基端部(道板構成部33)を、安定した状態で補強支持することが可能となる。
(足場構造の各構成部材の構成)
次に、本考案の実施形態2における足場構造の各構成部材の構成について説明する。
《足場固定具の構成》
まず、足場固定具の構成について、図15乃至図19を参照しながら説明する。
図15は本実施形態における足場固定具を後方左斜め上方から見た斜視図、図16は当該足場固定具の構成部材である足場固定具本体を後方左斜め上方から見た斜視図、図17は当該足場固定具の構成部材である足場固定具本体を前方左斜め上方から見た斜視図、図18は当該足場固定具の構成部材である足場固定具本体を後方右斜め下方から見た斜視図、図19は当該足場固定具の構成部材である足場固定具本体を前方右斜め上方から見た斜視図である。
図15に示すように、本実施形態における足場構造の構成部材であるの足場固定具16は、建築物の内部階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28の上縁部に着脱可能に取り付けられる足場固定具本体17と、足場固定具本体17に当該足場固定具本体17から互いに反対方向に延出した状態で固着され、作業足場となる長方形板状の木製の道板19a,19bを設置固定する道板固定手段18と、を備えている(図23乃至図25を参照)。
以下、更に詳細に説明する。
図15乃至図19に示すように、足場固定具本体17は、天板20aと左右一対の側板20b,20cとからなるコの字板状のスチール製のブラケット20と、当該ブラケット20の左側の側板20bの上下に螺合された可動押圧部材21a,21bと、を備えている。ここで、左右の側板20b,20cは、それぞれ、平面視L字平板状に屈曲形成されている。そして、可動押圧部材21aは、左側の側板20bの上端部に螺合され、可動押圧部材21bは、下端屈曲部に螺合されている。また、可動押圧部材21aは、側板20bに螺合された押圧操作用ボルト22aと、当該押圧操作用ボルト22aの先端に固着された矩形板状の押圧部22bと、を有している。また、可動押圧部材21bは、側板20bに螺合された押圧操作用ボルト23aと、当該押圧操作用ボルト23aの先端に固着された矩形板状の押圧部23bと、を有している。また、ブラケット20の右側の側板20cの内面には、押圧部22b,23bと対向する位置に同じく矩形板状の受け部24,25がそれぞれ設けられている。
ブラケット20の左右方向の長さは約18cmであり、前後方向の長さは約12cmである。また、ブラケット20の高さは約50cmである。
かかる構成による作用効果も、上記実施形態1の足場固定具1の構成による作用効果と同じであるため、ここではその説明を省略する。
尚、ブラケット20の天板20aの下面、並びに、押圧部22b,23b及び受け部24,25の表面には、ゴム等からなる緩衝シートが貼着されている。これにより、足場固定具本体17を間仕切壁28の上縁部に取り付けたときに、当該間仕切壁28を傷つけることがないようにされている。
また、押圧操作用ボルト22a,23aの頭部は、便宜上、通常のボルトの頭部として描かれているが、手で回しやすいように頭部にノブを取り付けるようにしてもよい。
図15に示すように、道板固定手段18は、第1道板固定手段18aと第2道板固定手段18bの2つからなり、これら第1及び第2道板固定手段18a,18bは、足場固定具本体17から互いに反対方向(左方向と右方向)に延出して設けられている。
第1及び第2道板固定手段18a,18bの長手方向(左右方向)の長さは約45cmであり、幅は約12cmである。
かかる構成による作用効果も、上記実施形態1の足場固定具1の構成による作用効果と同じであるため、ここではその説明を省略する。
より具体的には、第1道板固定手段18aは、道板19aを載せるためのベース部材29aと、道板19aを固定するためのベルト部材29bと、により構成されている(図23乃至図25を参照)。ベース部材29aは、基端部が直角に折れ曲がった剛性を有する形状に形成されている。ベルト部材29bは、ベース部材29aの上面の長手方向に張設される。第2道板固定手段18bについても、同様である。第1及び第2道板固定手段18a,18bは、ベース部材29aの基端部をブラケット20の左右一対の側板20b,20cにそれぞれビス止めすることにより、足場固定具本体17に固着されている。
ベース部材29aは、スチール製である。ベルト部材29bは、皮製であり、その両端部がベース部材29aの長手方向両端部の金具に連結される。尚、図示はしていないが、ベルト部材29bは、例えば、スライド機構等の長さ調整機構を設けて、長さ調整可能となっていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば、道板19a,19bをベース部材29a上に確実にしっかりと固定することが可能となる。
道板固定手段18(第1及び第2道板固定手段18a,18b)は、その長手軸周りに回動調整可能に設けられている(図15の両矢印ホ,ヘを参照)。
より具体的には、ベース部材29aの基端部には、円形のビス孔30aと、当該ビス孔30aを中心とする円弧状のビス孔30bと、が形成されている(図20,図21を参照)。一方、ブラケット20の左右一対の側板20b,20cには、それぞれ、前後一対の円形のビス孔31a,31bが高さ方向に複数形成されている(図16乃至図19を参照)。そして、道板固定手段18(第1及び第2道板固定手段18a,18b)の構成部材であるベース部材29aは、ビスを緩めて、円形のビス孔30a,31aを通る軸周りに回動調整可能に設けられている。
かかる構成による作用効果も、上記実施形態1の足場固定具1の構成による作用効果と同じであるため、ここではその説明を省略する。
第1及び第2道板固定手段18a,18bは、足場固定具本体17のブラケット20に対し高さ調整可能に設けられている(図15の両矢印ト,チを参照)。
より具体的には、上記のように、ベース部材29aの基端部には、円形のビス孔30aと、当該ビス孔30aを中心とする円弧状のビス孔30bと、が形成されている。一方、ブラケット20の左右一対の側板20b,20cには、それぞれ、前後一対の円形のビス孔31a,31bが高さ方向に複数形成されている。そして、いずれかの前後一対のビス孔31a,31bの高さ位置でベース部材29aの基端部をビス止めすることにより、第1及び第2道板固定手段18a,18bの、足場固定具本体17のブラケット20に対する高さを調整することができる。
尚、本実施形態においては、前後一対のビス孔31a,31bが高さ方向に6つ形成されており、上から順に約10cm、約10cm、約5cm、約5cm、約5cmの間隔が空けられている。一番上の前後一対のビス孔31a,31bは、天板20aから約10cmの位置に形成されている。このように、第1及び第2道板固定手段18a,18bは、最大約35cmの幅で高さ調整できるようにされている。
かかる構成による作用効果も、上記実施形態1の足場固定具1の構成による作用効果と同じであるため、ここではその説明を省略する。
図15乃至図17及び図19に示すように、足場固定具本体17には、安全帯のフックが係止されるスチール製の係止部32が形成されている。
より具体的には、係止部32は、略コの字状に形成され、その両端が足場固定具本体17のブラケット20の天板20aの上面に溶接等により固着されている。
かかる構成による作用効果も、上記実施形態1の足場固定具1の構成による作用効果と同じであるため、ここではその説明を省略する。
《道板の構成》
次に、道板の構成について、図20及び図21並びに図23乃至図25を参照しながら説明する。
図20は本実施形態におけるコの字平板状の道板の構成部材である道板構成部(基端部)を後方左斜め上方から見た斜視図、図21は当該コの字平板状の道板の構成部材である道板構成部(基端部)を後方右斜め下方から見た斜視図である。
図20及び図21並びに図23乃至図25に示すように、作業足場となる道板は、木製の道板19a,19bと道板構成部33とからなっている。道板19a,19bは長方形板状に形成されている。道板19aは、間仕切壁28を挟んだ左側の第1道板固定手段18aによって設置固定され、道板19bは、間仕切壁28を挟んだ右側の第2道板固定手段18bによって設置固定される。道板構成部33は、道板19a,19bの両後端部に亘って配置される。このように、本実施形態の、作業足場となる道板は、コの字平板状の道板となっている。
図20及び図21に示すように、道板構成部33は、コの字円柱状のスチール製の取付部材33aと、当該取付部材33aの上に載置固定される長方形板状の木製の道板部材33bと、により構成されている。
より具体的には、道板部材33bは、取付部材33aにビス止め固定され、取付部材33aの両端部は、道板部材33bの一方の長辺から垂直に突出した状態となっている。また、第1道板固定手段18aのベース部材29aの下面には、取付部材33aの左側の一端部が挿入固定される円筒状のスチール製の固定部材34aが固着されている。また、第2道板固定手段18bのベース部材29aの下面には、取付部材33aの右側の他端部が挿入固定される円筒状のスチール製の固定部材34bが固着されている。
かかる構成によれば、道板構成部33の取付部材33aの左側の一端部を、第1道板固定手段18aのベース部材29aの下面に固着された固定部材34aに挿入固定するとともに、道板構成部33の取付部材33aの右側の他端部を、第2道板固定手段18bのベース部材29aの下面に固着された固定部材34bに挿入固定することにより、道板構成部33を、道板19a,19bの両後端部に亘って配置固定することができる。そして、これにより、道板19aから道板19bへ道板構成部33を通って容易に行き来することが可能となる。
また、道板部材33bには、取付部材33aの突出した両端部間に位置してゴム等からなる緩衝部材33cが取り付けられている。そして、これにより、道板構成部33を道板19a,19bの両後端部に亘って配置したときに(図23乃至図25を参照)、間仕切壁28を傷つけることがないようにされている。
《補強部材の構成》
次に、補強部材の構成について、図22を参照しながら説明する。
図22は本実施形態における、作業足場となる道板への補強部材の取付け状態を後方左斜め下方から見た斜視図である。
図22に示すように、左右の補強部材36a,36bそれぞれの一端は、道板の基端部(道板構成部33)の左右両端部にそれぞれ自在継手36cを介して連結されている。また、左右の補強部材36a,36bそれぞれの他端は、上記実施形態1の補強部材固定具41(図11を参照)と同じ補強部材固定具37の天板の左右両端部にそれぞれ自在継手36dを介して連結されている。
(足場構造の構築(据え付け)方法)
次に、本考案の実施形態2における足場構造の構築(据え付け)方法について、図23乃至図26をも参照しながら説明する。
図23乃至図25に示すように、まず、建築物の内部階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28の上縁部に、2個の足場固定具16を、前後方向に離間した状態で取り付ける。この場合、間仕切壁28の上縁部が、押圧部22b(23b)と受け部24(25)とで締め付けられることとなるため(図15を参照)、足場固定具本体17が間仕切壁28の上縁部にしっかりと(堅牢に)取り付けられ、足場のぐらつきや揺れが防止される。
後側の足場固定具本体17は、間仕切壁28の上縁角部の斜めになった箇所に取り付けられている。この場合であっても、第1及び第2道板固定手段18a,18bを、その長手軸周りに回動させることにより(図15の両矢印ホ,ヘを参照)、当該第1及び第2道板固定手段18a,18bのベース部材29aを水平状態に持っていくことができる。また、前後の足場固定具16の道板固定手段18(第1及び第2道板固定手段18a,18b)のうちの少なくともいずれかの高さを調整することにより(図15の両矢印ト,チを参照)、前後の足場固定具16の道板固定手段18を同じ高さとなるようにすることもできる。その結果、道板固定手段18によって道板19a,19bを水平状態で設置固定することが可能となる。
次いで、左側の道板19aを、左側の2個の第1道板固定手段18aのベース部材29a上に載せ、右側の道板19bを、右側の2個の第2道板固定手段18bのベース部材29a上に載せる(図15を参照)。そして、道板19a,19bを、ベース部材29aの上面の長手方向に張設されるベルト部材29bによって固定する。
次いで、道板構成部33の取付部材33aの左側の一端部を、第1道板固定手段18aのベース部材29aの下面に固着された固定部材34aに挿入固定するとともに、道板構成部33の取付部材33aの右側の他端部を、第2道板固定手段18bのベース部材29aの下面に固着された固定部材34bに挿入固定する。
以上により、建築物の内部階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28を挟んだ両側に道板19a,19bが設置固定され、かつ、当該道板19a,19bの両後端部に亘って道板構成部33が配置固定される。すなわち、建築物の内部階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28を挟んだ両側にコの字平板状の道板(道板19a,19b及び道板構成部33)が設置固定される(図23乃至図25の状態)。
次いで、図22及び図26に示すように、左右の補強部材36a,36bそれぞれの他端が天板の左右両端部にそれぞれ連結された補強部材固定具37を、間仕切壁28の途中にしっかりと(堅牢に)取り付ける。これにより、左右の補強部材36a,36bそれぞれの一端がコの字平板状の道板(道板19a,19b及び道板構成部33)の基端部(道板構成部33)の裏面の左右両端部にそれぞれ連結され、左右の補強部材36a,36bそれぞれの他端が間仕切壁28の途中に連結された状態となる。そして、その結果、コの字平板状の道板(道板19a,19b及び道板構成部33)の基端部(道板構成部33)が、安定した状態で補強支持されることとなり、道板構成部33を通って道板19a,19b間を安全に行き来することが可能となる。
以上のようにして足場構造が構築される(据え付けられる)。
足場構造を構築したら(据え付けたら)、作業者は、階段27の踊り場35から道板19a,19bの上に乗り、作業者自身が装着した安全帯のフックを、足場固定具本体17の係止部32に係止する。これにより、作業者の転落事故が防止され、道板19a,19b上で安全に内壁の仕上げ等の作業を行うことが可能となる。尚、道板19aから道板19bへは、道板構成部33を通って容易に行き来することができる。
また、本実施形態の足場構造を用いれば、建築物の内部階段吹き抜け部26等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板19a,19b及び道板構成部33を、床面に脚立を立てることなく設置固定することができるため、作業場の下を自由に行き来することが可能となり、上と下に分かれての作業も可能となる。
また、階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28を挟んだ両側にコの字平板状の道板(道板19a,19b及び道板構成部33)が設置固定されることとなるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることが可能となる。
また、本実施形態の足場固定具16は、可動押圧部材21a部分(ブラケット20の左右の側板20b,20cの上端部)と、可動押圧部材21b部分(ブラケット20の左右の側板20b,20cの下端屈曲部)と、道板構成部33の緩衝部材33c部分と、の3点で間仕切壁28等をしっかりと支持することができるため、図23乃至図25等に示すような、間仕切壁28等の上縁角部の斜めになった箇所の傾斜角が約45°と大きい場合であっても、安定した状態で据え付けて使用することができる。
尚、本実施形態においては、道板19a,19bが、前後方向に離間して配置された2個の足場固定具16によって設置固定される場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。道板19a,19bの長手方向の長さが長くなれば、当該道板19a,19bが3個以上の足場固定具16によって設置固定される場合もあり得る。
また、本実施形態においては、補強部材36(左右の補強部材36a,36b)の他端が間仕切壁28の途中に連結される場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。補強部材の他端は、建築物内部の床面に連結するようにしてもよい。この場合であっても、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に作業場の下を自由に行き来することは可能であり、上と下に分かれての作業を行うことも可能である。尚、本考案における「建築物内部の床面」には、「階段の踏み板」も含まれるものとする。
また、本実施形態においては、足場固定具本体17が、天板20aと左右一対の側板20b,20cとからなるコの字板状のブラケット20と、当該ブラケット20の左側の側板20bの上下に螺合された可動押圧部材21a,21bと、を備えている場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。足場固定具本体は、建築物の内部階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28等の上縁部に着脱可能に取り付けることが可能な構造のものであればよい。
また、本実施形態においては、ブラケット20の左側の側板20bの上下に螺合された可動押圧部材21a,21bを備えている場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。可動押圧部材は、1つであってもよい。また、可動押圧部材は、ブラケットの左右一対の側板の対向位置にそれぞれ螺合されていてもよい。この場合、受け部は不要となる。
また、本実施形態においては、第1及び第2道板固定手段18a,18bが、ブラケット20の左右の側板20b,20cからそのまま垂直な方向に延出して設けられている場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。第1及び第2道板固定手段は、ブラケットの左右の側板を含む面に対して垂直な方向に延出して設けられていれば、ブラケットの側板と道板固定手段との間に中間部材が介在していてもよい。
また、本実施形態においては、道板19a,19bを載せるためのベース部材29aが、長方形状のスチール製の板材からなる場合を例に挙げて説明した。しかし、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ベース部材としては、例えば、スチール製の丸棒を長方形状に加工したものを用いてもよい。
1,16 足場固定具
2,17 足場固定具本体
3,18 道板固定手段
3a,18a 第1道板固定手段
3b,18b 第2道板固定手段
4,20 ブラケット
4a,20a 天板
4b,4c,20b,20c 左右一対の側板
5a,5b,21a,21b 可動押圧部材
6a,22a,23a 押圧操作用ボルト
6b,22b,23b 押圧部
7,24,25 受け部
8a,29a ベース部材
8b,29b ベルト部材
9 ビス止め貫通孔
9a 鉛直貫通孔
9b 水平貫通孔
10,32 係止部
11,19a,19b 作業足場となる道板
11d 基端部
12,26 (建築物の内部)階段吹き抜け部
13,27 階段
14,28 間仕切壁
30a,31a,31b 円形のビス孔
30b 円弧状のビス孔
33 道板構成部
33a 取付部材
33b 道板部材
33c 緩衝部材
34a,34b 固定部材
36,36a,36b,40,40a,40b 補強部材
36c,36d,40c,40d 自在継手

Claims (6)

  1. 建築物内部の間仕切壁の上縁部に離間した状態で取り付けられる少なくとも2個の足場固定具と、
    前記少なくとも2個の足場固定具に前記間仕切壁を挟んで水平状態で設置固定される、作業足場となるコの字平板状の道板と、
    一端が前記コの字平板状の道板の基端部の裏面に連結され、他端が前記間仕切壁の途中又は前記建築物内部の床面に連結される補強部材と、
    を備えたことを特徴とする足場構造。
  2. 前記補強部材を2つ備え、各前記補強部材それぞれの前記一端が前記道板の前記基端部の左右両端部にそれぞれ連結される、請求項1に記載の足場構造。
  3. 前記コの字平板状の道板の前記基端部は、前記コの字平板状の道板の他の部分から分離可能に設けられている、請求項1に記載の足場構造。
  4. 前記足場固定具は、
    前記間仕切壁の前記上縁部に着脱可能に取り付けられる足場固定具本体と、
    前記足場固定具本体に当該足場固定具本体から互いに反対方向に延出した状態で固着され、前記道板を設置固定する道板固定手段と、を備え、
    前記足場固定具本体は、天板と左右一対の側板とからなるコの字板状のブラケットと、前記ブラケットの少なくとも一方の前記側板に螺合された可動押圧部材と、を有し、
    前記道板固定手段は、前記道板を載せるための長方形状のベース部材を有し、
    前記ベース部材は、
    前記ブラケットの前記側板に対して垂直な方向に延出し、かつ、前記側板の垂直軸周りに回動調整可能に設けられているとともに、
    前記ブラケットに対し高さ調整可能に設けられている、請求項1に記載の足場構造。
  5. 前記道板固定手段は、前記ベース部材の上面の長手方向に張設される、前記道板を固定するためのベルト部材を更に有する、請求項4に記載の足場構造。
  6. 前記足場固定具本体に、安全帯のフックが係止される係止部が形成された、請求項4に記載の足場構造。
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