JP7197226B1 - 足場固定具 - Google Patents
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Description
(1)建築物内部の構造物に着脱可能に取り付けられる足場固定具本体と、
前記足場固定具本体に固着され、作業足場となる道板を水平状態で設置固定する道板固定手段と、を備えた足場固定具であって、
前記足場固定具本体は、天板と左右一対の側板とからなるコの字板状のブラケットと、前記ブラケットの少なくとも一方の前記側板に螺合された可動押圧部材と、を備え、
前記道板固定手段は、前記道板を載せるための長方形板状のベース部材を備え、
前記ベース部材は、
前記ブラケットの少なくとも一方の前記側板から垂直に延出し、かつ、その長手軸周りに回動調整可能に設けられているとともに、
前記ブラケットに対し高さ調整可能に設けられていることを特徴とする。
すなわち、上記(1)の構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板を、床面に脚立を立てることなく設置固定することが可能となる。
また、上記(1)の構成によれば、建築物内部の構造物(例えば、階段吹き抜け部の階段周りの間仕切壁の上縁部)にコの字板状のブラケットを載せ、可動押圧部材を捩じ込むだけの簡単な操作により、足場固定具本体を建築物内部の構造物に取り付けることが可能となる。
また、上記(1)の構成によれば、足場固定具本体を、建築物内部の構造物の斜めになった箇所に取り付ける場合であっても、道板固定手段を、その長手軸周りに回動させることにより、当該道板固定手段を水平状態に持っていくことができる。さらに、例えば、2個の足場固定具本体のうちの1個を、建築物内部の構造物の斜めになった箇所に取り付ける場合であっても、双方の足場固定具の道板固定手段のうちの少なくともいずれかの高さを調整することにより、双方の足場固定具の道板固定手段を同じ高さとなるようにすることができる。その結果、常に、道板固定手段によって道板を水平状態で設置固定することが可能となる。
したがって、上記(1)の構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする足場固定具を提供することができる。
(足場固定具の構成)
まず、本発明の実施形態1における足場固定具の構成について、図1乃至図6を参照しながら説明する。
すなわち、かかる構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部12等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板11を、床面に脚立を立てることなく設置固定することが可能となる。
したがって、かかる構成によれば、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部12等において内壁の仕上げ等を行う際に作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする足場固定具1を提供することができる。
図1乃至図6に示すように、足場固定具本体2は、天板4aと左右一対の側板4b,4cとからなるコの字板状のスチール製のブラケット4と、当該ブラケット4の右側の側板4cに螺合された上下一対の可動押圧部材5a,5bと、を備えている。ここで、可動押圧部材5a,5bは、それぞれ、側板4cに螺合された押圧操作用ボルト6aと、当該押圧操作用ボルト6aの先端に固着された矩形板状の押圧部6bと、を有している。また、ブラケット4の左側の側板4bの内面には、押圧部6bと対向する位置に同じく矩形板状の受け部7が設けられている。
ブラケット4の左右方向の長さは、約18cmである。
また、押圧操作用ボルト6aの頭部は、便宜上、通常のボルトの頭部として描かれているが、手で回しやすいように頭部にノブを取り付けるようにしてもよい。
第1及び第2道板固定手段3a,3bの長手方向(左右方向)の長さは約40cmである。
より具体的には、道板固定手段3(第1及び第2道板固定手段3a,3b)の構成部材であるベース部材8aは、ビスを緩めて、そのビス孔を通る軸周りに回動調整可能に設けられている。
より具体的には、図5,図6に示すように、ブラケット4の左右一対の側板4b,4cには、それぞれ、ベース部材8aの基端部をビス止めするためのビス止め貫通孔9が形成されている。ビス止め貫通孔9は、鉛直方向に延びる鉛直貫通孔9aと、当該鉛直貫通孔9aから水平方向に延びる複数の水平貫通孔9bと、を有している。そして、いずれかの水平貫通孔9bの端部でベース部材8aの基端部をビス止めすることにより、第1及び第2道板固定手段3a,3bの、足場固定具本体2のブラケット4に対する高さを調整することができる。
本実施形態においては、最大約20cmの幅で高さ調整できるようにされている。
より具体的には、係止部10は、略コの字状に形成され、その両端が足場固定具本体2のブラケット4の天板4aの上面に溶接等により固着されている。
次に、本発明の実施形態1における足場固定具による固定の対象となる道板の構成及びその固定方法について、図7乃至図10をも参照しながら説明する。
道板構成部材11a,11bの長手方向の長さは、任意であり、道板11を設置する場所によって、道板構成部材11a,11bの長手方向の長さを異ならせることができる。この場合、道板構成部材11a,11bの長手方向の長さの異なる複数種類の道板11を用意してもよいが、複数種類の道板11を用意する代わりに、道板構成部材11a,11bを伸縮可能な構成としてもよい。
より具体的には、道板11の左側の道板構成部材11aは、2個の足場固定具1の左側の第1道板固定手段3aのベース部材8a上に載せられる。また、道板11の右側の道板構成部材11bは、2個の足場固定具1の右側の第2道板固定手段3bのベース部材8a上に載せられる。そして、道板構成部材11a,11bは、ベース部材8aの上面の長手方向に張設されるベルト部材8bによって固定される。
次に、本発明の実施形態1における足場固定具の使用方法について、当該足場固定具を建築物の内部階段吹き抜け部の階段周りの間仕切壁に取り付ける場合を例に挙げて、図11,図12をも参照しながら説明する。
また、本実施形態の足場固定具1を用いれば、建築物の内部階段吹き抜け部12等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板11を、床面に脚立を立てることなく設置固定することができるため、作業場の下を自由に行き来することが可能となり、上と下に分かれての作業も可能となる。
また、階段吹き抜け部12の階段13周りの間仕切壁14を挟んだ両側に道板11が設置固定されることとなるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることが可能となる。
かかる構成の足場固定具を用いる場合であっても、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする、という所期の目的を達成することはできる。
(足場固定具の構成)
次に、本発明の実施形態2における足場固定具の構成について、図13乃至図19を参照しながら説明する。
図13乃至図17に示すように、足場固定具本体17は、天板20aと左右一対の側板20b,20cとからなるコの字板状のスチール製のブラケット20と、当該ブラケット20の左側の側板20bの上下に螺合された可動押圧部材21a,21bと、を備えている。ここで、左右の側板20b,20cは、それぞれ、平面視L字平板状に屈曲形成されている。そして、可動押圧部材21aは、左側の側板20bの上端部に螺合され、可動押圧部材21bは、下端屈曲部に螺合されている。また、可動押圧部材21aは、側板20bに螺合された押圧操作用ボルト22aと、当該押圧操作用ボルト22aの先端に固着された矩形板状の押圧部22bと、を有している。また、可動押圧部材21bは、側板20bに螺合された押圧操作用ボルト23aと、当該押圧操作用ボルト23aの先端に固着された矩形板状の押圧部23bと、を有している。また、ブラケット20の右側の側板20cの内面には、押圧部22b,23bと対向する位置に同じく矩形板状の受け部24,25がそれぞれ設けられている。
ブラケット20の左右方向の長さは約18cmであり、前後方向の長さは約12cmである。また、ブラケット20の高さは約50cmである。
また、押圧操作用ボルト22a,23aの頭部は、便宜上、通常のボルトの頭部として描かれているが、手で回しやすいように頭部にノブを取り付けるようにしてもよい。
第1及び第2道板固定手段18a,18bの長手方向(左右方向)の長さは約45cmであり、幅は約12cmである。
より具体的には、ベース部材29aの基端部には、円形のビス孔30aと、当該ビス孔30aを中心とする円弧状のビス孔30bと、が形成されている(図18,図19を参照)。一方、ブラケット20の左右一対の側板20b,20cには、それぞれ、前後一対の円形のビス孔31a,31bが高さ方向に複数形成されている(図14乃至図17を参照)。そして、道板固定手段18(第1及び第2道板固定手段18a,18b)の構成部材であるベース部材29aは、ビスを緩めて、円形のビス孔30a,31aを通る軸周りに回動調整可能に設けられている。
より具体的には、上記のように、ベース部材29aの基端部には、円形のビス孔30aと、当該ビス孔30aを中心とする円弧状のビス孔30bと、が形成されている。一方、ブラケット20の左右一対の側板20b,20cには、それぞれ、前後一対の円形のビス孔31a,31bが高さ方向に複数形成されている。そして、いずれかの前後一対のビス孔31a,31bの高さ位置でベース部材29aの基端部をビス止めすることにより、第1及び第2道板固定手段18a,18bの、足場固定具本体17のブラケット20に対する高さを調整することができる。
尚、本実施形態においては、前後一対のビス孔31a,31bが高さ方向に6つ形成されており、上から順に約10cm、約10cm、約5cm、約5cm、約5cmの間隔が空けられている。一番上の前後一対のビス孔31a,31bは、天板20aから約10cmの位置に形成されている。このように、第1及び第2道板固定手段18a,18bは、最大約35cmの幅で高さ調整できるようにされている。
道板構成部33は、コの字円柱状のスチール製の取付部材33aと、当該取付部材33aの上に載置固定される長方形板状の木製の道板部材33bと、により構成されている。
より具体的には、道板部材33bは、取付部材33aにビス止め固定され、取付部材33aの両端部は、道板部材33bの一方の長辺から垂直に突出した状態となっている。また、第1道板固定手段18aのベース部材29aの下面には、取付部材33aの左側の一端部が挿入固定される円筒状のスチール製の固定部材34aが固着されている。また、第2道板固定手段18bのベース部材29aの下面には、取付部材33aの右側の他端部が挿入固定される円筒状のスチール製の固定部材34bが固着されている。
より具体的には、係止部32は、略コの字状に形成され、その両端が足場固定具本体17のブラケット20の天板20aの上面に溶接等により固着されている。
次に、本発明の実施形態2における足場固定具の使用方法について、当該足場固定具を建築物の内部階段吹き抜け部の階段周りの間仕切壁に取り付ける場合を例に挙げて、図20乃至図22をも参照しながら説明する。
また、本実施形態の足場固定具16を用いれば、建築物の内部階段吹き抜け部26等において内壁の仕上げ等を行う際の作業足場となる道板19a,19bを、床面に脚立を立てることなく設置固定することができるため、作業場の下を自由に行き来することが可能となり、上と下に分かれての作業も可能となる。
また、階段吹き抜け部26の階段27周りの間仕切壁28を挟んだ両側に道板19a,19bが設置固定されることとなるため、作業者の作業範囲を広げて、大幅な作業性アップを図ることが可能となる。
かかる構成の足場固定具を用いる場合であっても、例えば、建築物の内部階段吹き抜け部等において内壁の仕上げ等を行う際に作業場の下を自由に行き来することを可能とし、上と下に分かれての作業をも可能にする、という所期の目的を達成することはできる。
2,17 足場固定具本体
3,18 道板固定手段
3a,18a 第1道板固定手段
3b,18b 第2道板固定手段
4,20 ブラケット
4a,20a 天板
4b,4c,20b,20c 左右一対の側板
5a,5b,21a,21b 可動押圧部材
6a,22a,23a 押圧操作用ボルト
6b,22b,23b 押圧部
7,24,25 受け部
8a,29a ベース部材
8b,29b ベルト部材
9 ビス止め貫通孔
9a 鉛直貫通孔
9b 水平貫通孔
10,32 係止部
11,19a,19b 作業足場となる道板
12,26 (建築物の内部)階段吹き抜け部
13,27 階段
14,28 間仕切壁
30a,31a,31b 円形のビス孔
30b 円弧状のビス孔
33 道板構成部
33a 取付部材
33b 道板部材
33c 緩衝部材
34a,34b 固定部材
Claims (4)
- 建築物内部の構造物に着脱可能に取り付けられる足場固定具本体と、
前記足場固定具本体に固着され、作業足場となる道板を水平状態で設置固定する道板固定手段と、を備えた足場固定具であって、
前記足場固定具本体は、天板と左右一対の側板とからなるコの字板状のブラケットと、前記ブラケットの少なくとも一方の前記側板に螺合された可動押圧部材と、を備え、
前記道板固定手段は、前記道板を載せるための長方形板状のベース部材を備え、
前記ベース部材は、
前記ブラケットの少なくとも一方の前記側板から垂直に延出し、かつ、その長手軸周りに回動調整可能に設けられているとともに、
前記ブラケットに対し高さ調整可能に設けられていることを特徴とする足場固定具。 - 前記道板固定手段が、第1道板固定手段と第2道板固定手段の2つからなり、これら第1及び第2道板固定手段は、前記足場固定具本体から互いに反対方向に延出して設けられている、請求項1に記載の足場固定具。
- 前記道板固定手段が、前記ベース部材の上面の長手方向に張設される、前記道板を固定するためのベルト部材をさらに備えた、請求項1又は2に記載の足場固定具。
- 前記足場固定具本体に、安全帯のフックが係止される係止部が形成された、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の足場固定具。
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