JP3240529B2 - 両性界面活性剤 - Google Patents

両性界面活性剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両性界面活性剤に関する
ものである。さらに詳しくは、起泡性、表面張力低下能
等の界面活性を有し、かつ皮膚刺激のない、皮膚の荒れ
や湿疹等を起こさない、又毛髪を傷めない、いわゆるタ
ンパク質変性性に優れた極めて安全性の高いシャンプ
ー、リンス、化粧料、ローション、クリームのような香
粧品に適した両性界面活性剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】両性界面活性剤は、乳化性、分散性、可
溶化性、起泡性、浸透性、抗菌性、潤滑性、防錆性、緩
染性、均染性、縮絨性、帯電防止性等の性質に優れ、製
紙工業分野における紙力の増強剤、紙質改善剤、サイズ
剤、各種充填材、顔料、染料などの歩留まり向上剤とし
て、接着工業分野における接着促進剤、繊維工業分野に
おける各種繊維の染色性改善、防縮、防燃加工処理、帯
電防止処理などに、また化粧品組成物、洗浄剤組成物、
潤滑油添加剤、防錆剤、防曇剤等に広く用いられてい
る。
【0003】従来、両性界面活性剤としては、アミノエ
チルエタノールアミンと脂肪酸との縮合物を、モノクロ
ル酢酸ソーダで両性化して得られるイミダゾリン型両性
界面活性剤(USP2528378)、脂肪酸多価アル
コールエステルとポリアミンとの反応物に不飽和脂肪族
モノカルボン酸を反応させて得られるベタイン型両性界
面活性剤(特開昭53−122689)が知られてお
り、さらにポリエチレンイミンにエポキアルカンを付加
した後、エステル結合又はニトリル基を有するエチレン
性不飽和単量体を付加し、ついで酸又はアルカリでケン
化して得られる高分子型両性界面活性剤(特公平2−9
623)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来知ら
れているこれらのものには、種々の問題点があった。例
えば、イミダゾリン型両性界面活性剤やベタイン型両性
界面活性剤等は、起泡性等の界面活性には優れている
が、皮膚や毛髪を傷めたりするタンパク質変性性が石鹸
やリン酸エステル塩型界面活性剤に比べて高い。タンパ
ク質変性性は香粧品分野で使用する原料の安全性を比較
する目安となるもので、タンパク質変性性が高いと安全
性が低く、香粧品等に適していないことが知られてい
る。一方、高分子型の両性界面活性剤はタンパク質変性
等の安全性には優れているものの、起泡性等の界面活性
が劣り、界面活性剤として十分な性能を発揮していな
い。
【0005】本発明は、上記の点に着目し行ったもの
で、タンパク質変性性等の安全性に優れ、かつ起泡性等
の界面活性が良好な両性界面活性剤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため鋭意研究を行った結果、特定なポリエチレン
イミンに脂肪酸を反応したあと両性化した化合物が、優
れたタンパク質変性性等の安全性を有し、起泡性等の良
好な界面活性を発揮することができることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、平均分子量が200〜1
00,000のポリエチレンイミン1モルに、炭素数が
8〜22の脂肪酸を1モル〜ポリエチレンイミンの重合
度×1モルと、エステル結合又はニトリル基を有する不
飽和性単量体(以下このような不飽和性単量体を「単量
体A」と称する)を1モル〜ポリエチレンイミンの重合
度×1モルを付加し、酸又はアルカリでケン化して得ら
れる化合物からなる両性界面活性剤である。
【0008】本発明の両性界面活性剤は次のようにして
製造することができる。まず、ポリエチレンイミンに脂
肪酸を反応し、ポリ−N−アシルポリエチレンイミンを
得る。ポリエチレンイミンと脂肪酸との反応は、両者を
混合もしくは一方を他方に添加して100〜200℃に
1〜10時間加熱して行うことができる。この反応にお
いて、分子量が200〜20,000のポリエチレンイ
ミンを用いる場合には、溶媒が無くても反応を行うこと
ができるが、分子量が20,000〜100,000の
ポリエチレンイミンを用いる場合には、溶媒の存在下に
反応を行うことが好ましい。
【0009】次いで、得られたポリ−N−アシルポリエ
チレンイミンに単量体Aを付加し、さらにエステル基ま
たはニトリル基をケン化して、酸性基と塩基性基を備
え、かつ分子量の大きい両性界面活性剤が得られる。ポ
リ−N−アシルポリエチレンイミンと単量体Aとの反応
は、溶媒の存在下、又は不存在下に、ポリ−N−アシル
ポリエチレンイミンに、単量体Aを添加し、50〜15
0℃で1〜10時間加熱して行うことができる。さらに
単量体Aを付加した後、これにアルカリ、もしくは酸の
水溶液を加え、50〜150℃で1〜10時間反応し
て、単量体Aにより導入されたエステル基またはニトリ
ル基のケン化を行うことができる。ケン化に用いるアル
カリとしては、水酸化ナトリウム水酸化カリウム等が挙
げられ、酸としては塩酸、硫酸等が挙げられる。
【0010】上記単量体Aのうち、エステル結合を有す
るものとしては、アクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸アルキルエステル、クロトン酸アルキルエステ
ル、イタコン酸アルキルエステル、マレイン酸アルキル
エステル、フマール酸アルキルエステル等が挙げられ、
エステル基を構成するアルキル基は炭素数1〜6が好ま
しい。またニトリル基を有するものとしては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
【0011】ポリエチレンイミンに脂肪酸と単量体Aを
付加し、次いでケン化反応した後、そのまま、若しくは
必要により溶媒を除去したものを両性界面活性剤として
用いることができ、また塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム等によりカルシウム塩やマグネシウム塩の形にして
用いることも、ヘキサン、ジオキサン、アセトン等によ
り精製して用いることもできる。
【0012】上記各反応において、ポリエチレンイミン
と脂肪酸と単量体Aとの反応比は、ポリエチレンイミン
1モルに対し、脂肪酸は1モル以上ポリエチレンイミン
の重合度×1で示されるモル数以下、単量体Aは1モル
以上ポリエチレンイミンの重合度×1で示されるモル数
以下であることが好ましく、この範囲にて反応して得ら
れる両性界面活性剤は、親水性と親油性とのバランスが
良く、かつ良好な両イオン性の界面活性能を発揮する。
ポリエチレンイミン1モルに対する脂肪酸の付加量が1
モル未満の場合、得られる両性界面活性剤は親油性の低
いものとなり、またポリエチレンイミンの重合度×1モ
ルを越えて付加することはできない。ポリエチレンイミ
ン1モルに対し、単量体Aの付加量が1モル未満の場
合、親水性の劣るものとなり、またポリエチレンイミン
の重合度×1モルを越えて付加することはできない。
【0013】本発明において用いるポリエチレンイミン
の分子量は、200〜100,000のものが好まし
く、脂肪酸と単量体Aとを均一に付加することができ、
親水性と親油性とのバランスのとれた両性界面活性剤が
得られる。ポリエチレンイミンの分子量が200未満で
は親水性と親油性とのバランスの整った両性界面活性剤
が得られず、また100,000を越えるとその粘度が
大き過ぎて、脂肪酸及び単量体Aを均一に付加すること
が難しく好ましくない。
【0014】本発明において用いる脂肪酸は、総炭素数
8〜22のものが好ましく、水に溶解して起泡性、乳化
性、分散性及び洗浄性等の優れた界面活性及びタンパク
質変性率が低い等の優れた皮膚刺激緩和性を発揮する両
性界面活性剤が得られる。脂肪酸の総炭素数が8未満で
は起泡性、洗浄性及び皮膚刺激性が劣る両性界面活性剤
となり、22を越えると水に溶解しにくくなり、また合
成物自体の外観が不均一になり易く、商品価値が低下し
好ましくない。脂肪酸は、上記範囲の総炭素数のものを
単独、もしくは二種以上を混合して用いることができ
る。炭素数8〜22の脂肪酸としては、カプリル酸、ペ
ラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、
トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミ
チン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、
アラキン酸、ベヘン酸、デセン酸、ウンデセン酸、ドデ
セン酸、テトラデセン酸、ヘキサデセン酸、オクタデセ
ン酸、エイコセン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキ
ドン酸等が挙げられ、これらの脂肪酸は炭素鎖が直鎖
状、分岐鎖状のいずれであっても良く、またこれらの脂
肪酸は単独でもまた2種以上併用しても良い。
【0015】脂肪酸の反応、単量体Aを付加する反応に
おいて必要により用いることのできる溶媒としては、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタ
ノール等が挙げられ、これらは単独もしくは二種以上を
混合して用いることができる。
【0016】本発明の両性界面活性剤は製紙工業分野に
おける紙力の増強剤、紙質改善剤、サイズ剤、各種充填
材、顔料、染料などの歩留まり向上剤として、接着工業
分野における接着促進剤、繊維工業分野における各種繊
維の染色性改善剤、防縮剤、防燃加工処理剤、帯電防止
処理剤などに、また化粧品組成物、洗浄剤組成物、潤滑
油添加剤、防錆剤、防曇剤等に用いることができ、特に
タンパク質変性率が低く、安全性が高いので化粧品等の
基剤に適している。
【0017】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに
限定されない。以下「%」は「重量%」を表す。
【実施例】
実施例1 平均分子量300のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.5モル)に、撹拌下お
よび窒素気流下、120〜18℃に保ちながら、ラウリ
ン酸30g(0.15モル)を加え、同温度で5時間反
応した。次に液温を85℃に保ち、これにアクリル酸メ
チルエステル86g(1モル)を2時間かけて滴加し、
80℃で1時間反応した。反応後、40%濃度の苛性ソ
ーダ水溶液95g(0.95モル)を加え、95℃で4
時間ケン化反応を行って、本発明の両性界面活性剤の3
0%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤の起泡性と
泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定し、
その結果を表1に示す。
【0018】・起泡性及び泡の安定性試験方法 起泡性及び泡の安定性はJIS−K−3362−6.5
(ロスマイスル氏法)に準拠し、水溶液のPH6.0、
両性界面活性剤の濃度(食塩を除いた固形分濃度)1.
0%、液温25℃で行った。 ・表面張力試験方法 表面張力はJISK−3362−6.4(デュヌイ法)
に準拠し、水溶液のPH6.0、両性界面活性剤の濃度
(食塩を除いた固形分濃度)0.1%、液温25℃で行
った。 ・タンパク質変性性試験方法 タンパク質変性性は、HPLC法(宮崎等、J.Soc.Cosm
et.Chem.Japan.Vol.18.No.2)により、両性界面活性剤の
濃度(食塩を除いた固形分濃度)0.1%、卵白アルブ
ミンを使用し、タンパク質変性率を測定した。
【0019】実施例2 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、120〜180℃に保ちながら、ラ
ウリン酸171.8g(0.86モル)を加え、同温度
で5時間反応した。次に液温を80℃に保ち、これにア
クリル酸エチルエステル100g(1.0モル)を2時
間かけて滴加し、80℃で1時間反応した。反応後、4
0%濃度の苛性ソーダ水溶液95g(0.95モル)を
加え、95℃で4時間ケン化反応を行って、本発明の両
性界面活性剤の30%水溶液を得た。得られた両性界面
活性剤を用いて実施例1と同様に、その起泡性と泡の安
定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定し、その結
果を表1に示す。
【0020】実施例3 平均分子量2000のポリエチレンイミン(日本触媒化
学工業株式会社製)150g(0.075モル)及びト
ルエン150gを仕込み、撹拌下および窒素気流下、1
20〜180℃に保ちながら、オレイン酸42.5g
(0.15モル)を加え、同温度で5時間反応した。次
に液温を80℃に保ち、これにアクリル酸メチルエステ
ル129g(1.5モル)を2時間かけて滴加し、80
℃で1時間反応した。反応後、40%濃度の苛性ソーダ
水溶液142.5g(1.43モル)を加え、95℃で
4時間ケン化反応を行って、本発明の両性界面活性剤の
30%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤を用いて
実施例1と同様に、その起泡性と泡の安定性、表面張力
及びタンパク質変性率を測定し、その結果を表1に示
す。
【0021】実施例4 平均分子量10000のポリエチレンイミン(日本触媒
化学工業株式会社製)150g(0.015モル)及び
トルエン150gを仕込み、撹拌下および窒素気流下、
120〜180℃に保ちながら、ステアリン酸4.28
(0.015モル)を加え、同温度で5時間反応した。
次に液温を80℃に保ち、これにアクリル酸メチルエス
テル172g(2.0モル)を2時間かけて滴加し、8
0℃で2時間反応した。反応後、40%濃度の苛性ソー
ダ水溶液190g(1.9モル)を加え、80℃で4時
間ケン化反応を行って、本発明の両性界面活性剤の30
%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤を用いて実施
例1と同様に、その起泡性と泡の安定性、表面張力及び
タンパク質変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0022】実施例5 平均分子量100000のポリエチレンイミン(日本触
媒化学工業株式会社製)150g(0.0015モル)
及びトルエン200gを仕込み、撹拌下および窒素気流
下、120〜180℃に保ちながら、ラウリン酸2g
(0.01モル)を加え、同温度で5時間反応した。次
に液温を80℃に保ち、これにアクリル酸メチルエステ
ル86g(1.0モル)を2時間かけて滴加し、80℃
で1時間反応した。反応後、40%濃度の苛性ソーダ水
溶液95g(0.95モル)を加え、95℃で4時間ケ
ン化反応を行って、本発明の両性界面活性剤の30%水
溶液を得た。得られた両性界面活性剤を用いて実施例1
と同様に、その起泡性と泡の安定性、表面張力及びタン
パク質変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0023】比較例1 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜85℃に保ちながら、総炭素
数12と14の1,2−エポキシアルカンを1:1の比
で混合したもの20.5g(0.1モル)を1時間で滴
下し、同温度で4時間反応した。次に別の反応釜にて、
モノクロル酢酸ナトリウム1223g(10.5モル)
を水1742gに溶解した後、あらかじめ溶解しておい
た40%苛性ソーダ510gを加え、均一に混合した
後、先程反応したポリエチレンイミンのエポキシアルカ
ン付加反応物199.5gを加えて、70〜80℃で1
時間30分反応後、さらに40%苛性ソーダ480g
(4.8モル)を加えて5時間反応して、両性界面活性
剤の45%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤を用
いて実施例1と同様に、その起泡性と泡の安定性、表面
張力及びタンパク質変性率を測定し、その結果を表1に
示す。
【0024】比較例2 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜85℃に保ちながら、総炭素
数12と14の1,2−エポキシアルカンを1:1で混
合したもの154g(0.75モル)を1時間で滴下
し、同温度で4時間反応した。得られたポリ−N−ヒド
ロキシアルキルポリエチレンイミンを用いて、実施例1
と同様に起泡性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質
変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0025】比較例3 モノクロル酢酸ナトリウム1223g(10.5モル)
を水1896gに溶解した後、あらかじめ溶解しておい
た40%苛性ソーダ510g(5.1モル)を加え、均
一に混合した後、平均分子量600のポリエチレンイミ
ン(日本触媒化学工業株式会社製)150g(0.25
モル)を加えて、70〜80℃で1時間30分反応後、
さらに40%苛性ソーダ480g(4.8モル)を加え
て5時間反応して、両性界面活性剤の35%水溶液を得
た。得られた両性界面活性剤を用いて実施例1と同様
に、その起泡性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質
変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0026】比較例4 ラウリン酸アミドプロピルジメチル酢酸ベタインを用い
て、実施例1と同様に起泡性と泡の安定性、表面張力及
びタンパク質変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0027】比較例5 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜85℃に保ちながら、総炭素
数12と14の1,2−エポキシアルカンを1:1の比
で混合したもの191.5g(0.93モル)を1時間
で滴下し、同温度で4時間反応した。次にアクリル酸メ
チル180.8gを75〜80℃、1時間で滴下し、同
温度で3時間反応を行った後、95〜100℃に加熱
し、40%苛性ソーダ水溶液92.4gを2時間で滴下
し、滴下後、同温度で2時間熟成して、両性界面活性剤
の20%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤の起泡
性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定
し、その結果を表1に示す。
【0028】比較例6 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜80℃に保ちながら、アクリ
ル酸メチル120.5gを75〜80℃、1時間で滴下
し、同温度で3時間反応を行った後、95〜100℃に
加熱し、40%苛性ソーダ水溶液61.6gを2時間で
滴下し、滴下後、同温度で2時間熟成して、両性界面活
性剤の30%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤の
起泡性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を
測定し、その結果を表1に示す。
【0029】比較例7 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)を用いて、実施例1と同様に起泡性と
泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定し、
その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の両性界面活
性剤は、その分子中に炭素数8〜22のアシル基、アミ
ノ基及びカルボキシメチル基を有し、アシル基が親油性
を、アミノ基とカルボキシメチル基が両性イオン性の親
水性を発現し、従来知られている両性界面活性剤と比べ
て、親油性と親水性とのバランスが整っており、かつ皮
膚刺激のないタンパク質変性性に優れ、良好な泡立ち性
等、優れた界面活性を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 B01F 17/00 - 17/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量が200〜100,000の
    ポリエチレンイミン1モルに、炭素数が8〜22の脂肪
    酸を1モル〜ポリエチレンイミンの重合度×1モルと、
    エステル結合又はニトリル基を有する不飽和性単量体を
    1モル〜ポリエチレンイミンの重合度×1モルを付加反
    応し、酸又はアルカリでケン化して得られる化合物から
    なることを特徴とする両性界面活性剤。
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