JP3240431U - 手動式食品スライサー - Google Patents

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Abstract

【課題】食品の切断動作を安定的に行うことができる手動式食品スライサーを提供する。【解決手段】刃具70が設けられたフレーム2と、フレーム2に往復移動可能に差し込まれるホルダー3とを備え、フレーム2に対しホルダー3を相対的に往復移動させることにより、ホルダー3に保持された食品を刃具70で切断するように構成される手動式食品スライサー1Aであって、往復移動方向の両側が把持可能に構成され、往復移動方向の両側に位置するようにフレーム2及びホルダー3に形成される一対の持ち手部2b、3bを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本考案は、刃具が設けられたフレームに対しホルダーを相対的に往復移動させることにより、ホルダーに保持された食品を刃具で切断するように構成される手動式食品スライサーに関する。
通常の包丁類や調理器具では切断することが困難な硬い食品(例えば、切り餅や南瓜等)でも容易に切断することができるスライサーが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1には、上下方向に長い縦型枠体と、この縦型枠体に沿って摺動可能な食材ホルダーとを備える縦型食材スライサーが開示されている。この縦型食材スライサーにおいて、縦型枠体は、基底部から上方に延びた滑走面に刃先を上向きに臨ませるように設けられた刃体を備えている。食材ホルダーは、当該食材ホルダーの一部に設けられる食材収納空間に収められた食材を縦型枠体における滑走面及び刃体に向けて押圧する押圧部を備えている。
特許文献1に開示された縦型食材スライサーを用いた切り餅のスライス加工は、次のようにして行われる。
まず、準備段階では、食材ホルダーの食材収納空間に押圧部の押圧力に抗して切り餅を押し込むとともに、縦型枠体の基底部をテーブル台等の地面に接触させた状態で縦型枠体を垂直に起立させる。次いで、食材収納空間に切り餅が収められた状態を保持したままで食材ホルダーを、縦型枠体の上側に設けられた入口開口部から縦型枠体の内部に挿入する。そして、食材ホルダーを下方に向けて押し込むように下降させる。これにより、食材ホルダーに保持された切り餅が、縦型枠体に設けられた刃体で切断されて、所定の厚さの薄切り餅が切り出される。
登録実用新案第3217658号公報
特許文献1に開示された縦型食材スライサーでは、食材ホルダーを縦型枠体の内部に挿入し下方に押し込む動作の開始段階おいて、その上下方向の長さ、すなわちスライサーとしての使用形態の全長が最も大きい状態にある。このような状態では、食材ホルダーに対し押込力を鉛直下向きに真っ直ぐに作用させるのが難しく、鉛直下向きに対し斜め方向に偏った押込力を食材ホルダーに作用させてしまい、テーブル台等の地面に接触させた縦型枠体の基底部が滑ることがある。このため、切断動作を安定的に行うことができないという問題がある。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、食品の切断動作を安定的に行うことができる手動式食品スライサーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本考案に係る手動式食品スライサーの特徴構成は、
刃具が設けられたフレームと、前記フレームに往復移動可能に差し込まれるホルダーとを備え、前記フレームに対し前記ホルダーを相対的に往復移動させることにより、前記ホルダーに保持された食品を前記刃具で切断するように構成される手動式食品スライサーであって、
往復移動方向の両側が把持可能に構成されることにある。
本構成の手動式食品スライサーよれば、フレームに対するホルダーの相対的な往復移動方向の両側が把持可能に構成されるので、フレーム及びホルダーを両手で保持することができる。これにより、フレームに対しホルダーを相対的に往復移動させる際に、往復移動方向に対し斜め方向に偏った押込力を作用させたとしても、フレーム及びホルダーを両手で保持した状態でその姿勢を調整することができ、食品の切断動作を安定的に行うことができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記往復移動方向の両側に位置するように前記フレーム及び前記ホルダーに形成される一対の持ち手部を備えることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、フレームに対しホルダーを相対的に往復移動させる動作、すなわちフレームに対しホルダーを差し込む方向にホルダーをフレームに対し相対的に移動させる差込方向動作と、フレームに対しホルダーを抜く方向にホルダーをフレームに対し相対的に移動させる抜き方向動作とを交互に繰り返す際、一対の持ち手部を持つことによって、フレーム及びホルダーに対し手指が滑ることを防ぐことができる。これにより、差込方向動作及び抜き方向動作を容易に行うことができ、特に、抜き方向動作を、一対の持ち手部に手指を掛け止めることで確実に行うことができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記持ち手部のうち、少なくとも一方の持ち手部は、先細な形状に形成されることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、フレーム及びホルダーに形成される一対の持ち手部のうち、少なくとも一方の持ち手部が先細な形状に形成されるので、少なくとも一方の持ち手部を掌で包み込むように把持することができる。これにより、フレーム及びホルダーをより安定的に保持することができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記持ち手部のうち、少なくとも一方の持ち手部は、凹部を有する形状に形成されることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、持ち手部のうち、少なくとも一方の持ち手部は、凹部を有する形状に形成されるので、凹部内に手指を入り込ませるようにして少なくとも一方の持ち手部を把持することができる。これにより、フレーム及びホルダーをより安定的に保持することができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記持ち手部のうち、前記ホルダー側に形成される持ち手部から前記往復移動方向に交差する方向に張り出すように当該持ち手部に一体的に掛止部が設けられることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、フレームに対するホルダーの相対的な抜き方向動作を行う際、ホルダー側の持ち手部に一体的に設けられる掛止部に手指が掛け止められるので、抜き方向動作をより確実に行うことができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記刃具の刃先に向かって進む前記食品の厚み方向で前記食品と摺接するように前記フレームに着脱可能に装着される摺接板と、
前記摺接板に前記食品を押し付けるように前記ホルダーに配設される押付機構と、
をさらに備え、
前記刃具は、当該刃具の刃先に向かって進む前記食品の厚み方向で、且つ前記フレームの内方側で前記食品と摺接するように配される内側腹面と、前記フレームの外方側に配される外側腹面とを有し、
前記刃具の刃先が、前記内側腹面と面一となるように設けられる、又は前記内側腹面よりも前記外側腹面の側に偏った位置に設けられる場合、前記フレームに対する前記摺接板の板厚方向の装着向きを変更することで前記食品の切断厚みが調節され、
前記刃具の刃先が、前記内側腹面から前記フレームの内方側に突出した位置に設けられる場合、前記フレームに対する前記摺接板の板厚方向の装着向きの変更に関わらず、当該刃先の前記内側腹面からの突出量によって前記食品の切断厚みが設定されることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、刃具における内側腹面と面一となるように刃先が設けられる、又は内側腹面よりも外側腹面の側に偏った位置に刃先が設けられる場合、摺接板の板厚方向の装着向きを変更するといった簡単な操作で食品の切断厚みを調節することができる。これにより、所望の厚みの薄切り食品を容易に得ることができる。また、本構成の手動式食品スライサーによれば、刃具における内側腹面からフレームの内方側に突出した位置に刃先が設けられる場合、摺接板の板厚方向の装着向きの変更に関わらず、当該刃先の内側腹面からの突出量によって食品の切断厚みが設定される。これにより、摺接板の板厚方向の装着向きの変更に関わらず、一定の厚みの薄切り食品を得ることができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記押付機構は、
前記刃具の刃先が延在する方向の両側に配される一対の押付部材と、
前記押付部材を介して前記食品を前記摺接板に押し付ける方向に前記押付部材を付勢する弾性部材と、
を備えることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、刃具の刃先が延在する方向の両側に一対の押付部材が配され、これら押付部材を介して食品を摺接板に押し付ける方向に各押付部材が弾性部材によって付勢される。これにより、摺接板に食品を押し付ける押付力を、刃具の刃先が延在する方向の両側から一対の押付部材によって均等に作用させることができる。その結果、刃先が延在する方向における切断厚みにばらつきが生じるのを抑えることができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記押付部材は、前記往復移動方向に互い違いに配される複数の突押片部を有することが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、一対の押付部材は、フレームに対するホルダーの相対的な往復移動方向に互い違いに配される複数の突押片部を有する。これにより、摺接板に食品を押し付ける押付力を、フレームに対するホルダーの相対的な往復移動方向に複数の突押片部によって均等に作用させることができる。その結果、往復移動方向における切断厚みにばらつきが生じるのを抑えることができる。
本考案に係る手動式食品スライサーにおいて、
前記刃具が交換可能に構成されることが好ましい。
本構成の手動式食品スライサーによれば、刃具が交換可能に構成されるので、刃具の切断機能が低下したときに、新品の刃具に交換することで切断機能を速やかに回復することができるとともに、刃の種類が異なる複数の刃具を使い分けることで、切断加工のバリエーションを増やすことができる。
図1は、第一実施形態の手動式食品スライサーの全体斜視図である。 図2は、第一実施形態の手動式食品スライサーの分解斜視図である。 図3は、第一実施形態の手動式食品スライサーの正面図である。 図4は、第一実施形態の手動式食品スライサーの要所の断面及び切断端面を示す図である。 図5は、摺接板の構造説明図である。 図6は、摺接板による切断厚み調節の説明図である。 図7は、押付機構が配設されたホルダーを示す図である。 図8は、刃具の構造説明図である。 図9は、刃具の着脱説明図である。 図10は、第一実施形態の手動式食品スライサーの使用方法説明図である。 図11は、食品をブロック状の塊に分割する分割器の説明図である。 図12は、第二実施形態の手動式食品スライサーの全体斜視図である。 図13は、刃具の構造説明図である。 図14は、第二実施形態の手動式食品スライサーの使用方法説明図である。
以下、本考案について、図面を参照しながら説明する。ただし、本考案は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。
〔第一実施形態〕
<手動式食品スライサーの全体構成>
図1は、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aの全体斜視図である。図1に示す手動式食品スライサー1Aは、刃具70が装着された樹脂製のフレーム2と、フレーム2に往復移動可能に差し込まれる樹脂製のホルダー3とを備え、フレーム2に対しホルダー3を相対的に往復移動させることにより、ホルダー3に保持された食品を刃具70で切断するように構成されている。ここで、「食品」としては、例えば、切り餅や、かまぼこ等の練り製品、羊かん等の菓子類、南瓜、ゴボウ、大根、人参、キュウリ等の野菜類などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。手動式食品スライサー1Aの切断対象としては、例えば、厚みが2cm未満の食品で、そのため手で把持しながら通常の包丁類で切断することが難しい食品が該当する。なお、フレーム2及びホルダー3は、軽量化や生産性等の観点から樹脂製としているが、これに限定されるものではなく、例えば、アルミニウム等の金属製としてもよい。
<フレーム>
図2は、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aの分解斜視図である。図2に示すように、フレーム2は、当該フレーム2に対するホルダー3の相対的な往復移動方向に細長の略直方体状に形成されている。なお、以下のフレーム2に関する説明において、特に断りのない限り、「長手方向」とは、フレーム2に対するホルダー3の相対的な往復移動方向と同義であり、「幅方向」とは、長手方向に直交する特定方向であり、「奥行方向」とは、長手方向及び幅方向の両方に直交する方向のことである。
フレーム2は、一対の側板部11を有している。一対の側板部11は、幅方向に所定間隔をあけて対向し、且つ長手方向に延在している。フレーム2は、一対の側板部11の要所を連結する主連結板部12、第一補助連結板部13及び第二補助連結板部14をさらに有している。ここで、フレーム2において、主連結板部12は、一対の側板部11における一端部寄りの部分から長手方向中間部に亘って延在し、一対の側板部11における奥行方向手前側の辺部の近傍どうしを連結している。第一補助連結板部13は、一対の側板部11における他端部近傍位置において一対の側板部11における奥行方向手前側の辺縁部どうしを連結している。第二補助連結板部14は、一対の側板部11における他端部寄りの位置において一対の側板部11における奥行方向奥側の辺縁部どうしを連結している。なお、第一補助連結板部13は、後述する第一レール部34と同様のガイド機能を後述する第二レール部35との協働により後述する第一ガイド部37を構成する。また、第二補助連結板部14は、フレーム2の剛性確保を主な目的として設けられるものであるが、フレーム2に対しホルダー3を差し込む際のガイド機能も兼ねている。このため、第二補助連結板部14を設けることにより、フレーム2に対するホルダー3の差込動作を安定的に行うことができる。
フレーム2において、一対の側板部11における一端側は、端板部15によって連結されている。主連結板部12における一端部には、仕切板部16が連設されている。仕切板部16は、端板部15と対向してフレーム2の内部を長手方向に仕切るように配され、一対の側板部11どうしを連結している。端板部15と仕切板部16との間には、フレーム2の内部を奥行方向に仕切るように補強板部17が配されている。補強板部17は、端板部15及び仕切板部16どうしを連結するとともに、一対の側板部11どうしを連結している。
<フレーム本体、フレーム側持ち手部>
フレーム2においては、主として、一対の側板部11における一端部寄りの部分から他端部、並びに主連結板部12、第一補助連結板部13、第二補助連結板部14及び仕切板部16によって、ホルダー3を収容可能なフレーム本体2aが構成されている。また、フレーム2においては、一対の側板部11における一端部、端板部15及び補強板部17によって、フレーム本体2aに一体的に設けられて把持する側の端部となるフレーム側持ち手部2bが構成されている。
<ホルダー>
図2に示すように、ホルダー3は、フレーム2に対する当該ホルダー3の相対的な往復移動方向に細長の箱形状に形成されている。なお、以下のホルダー3に関する説明において、特に断りのない限り、「長手方向」とは、フレーム2に対する当該ホルダー3の相対的な往復移動方向と同義であり、「幅方向」とは、長手方向に直交する特定方向であり、「奥行方向」とは、長手方向及び幅方向の両方に直交する方向のことである。
ホルダー3は、一対の側板部21を有している。一対の側板部21は、幅方向に所定間隔をあけて対向し、且つ長手方向に延在している。ホルダー3は、一対の側板部21の要所を連結する主連結板部22及び補助連結板部23をさらに有している。ここで、ホルダー3において、主連結板部22は、一対の側板部21における一端部から長手方向中間部寄りの部分に亘って延在し、一対の側板部21における奥行方向奥側の辺縁部どうしを連結している。補助連結板部23は、一対の側板部21における他端部寄りの位置において一対の側板部21における奥行方向奥側の辺縁部どうしを連結している。
ホルダー3においては、一対の側板部21における一端側が一側端板部24によって連結されるとともに、一対の側板部21における他端側が他側端板部25によって連結されている。
主連結板部22における他端部には、第一仕切板部26が連設されている。第一仕切板部26は、一側端板部24と対向してホルダー3の内部を長手方向に仕切るように配され、一対の側板部21どうしを連結している。補助連結板部23における一端部には、第二仕切板部27が連設されている。第二仕切板部27は、他側端板部25及び第一仕切板部26と対向してホルダー3の内部を長手方向に仕切るように配され、一対の側板部21どうしを連結している。
補助連結板部23と他側端板部25との間には、互いに直角をなすように連設される第一補強板部28及び第二補強板部29が配されている。第一補強板部28は、他側端板部25及び第二仕切板部27と対向するように配され、補助連結板部23の他端部及び第二補強板部29の一端部どうしを連結するとともに、一対の側板部21どうしを連結している。第二補強板部29は、ホルダー3の内部を奥行方向に仕切るように配されており、他側端板部25及び第一補強板部28どうしを連結するとともに、一対の側板部21どうしを連結している。
<ホルダー本体、ホルダー側持ち手部>
ホルダー3においては、主として、一対の側板部21における一端部から他端部寄りの部分、並びに主連結板部22、補助連結板部23、一側端板部24、第一仕切板部26及び第二仕切板部27によって、フレーム2に収容されるホルダー本体3aが構成されている。また、ホルダー3においては、一対の側板部21における他端部、他側端板部25、第一補強板部28及び第二補強板部29によって、ホルダー本体3aに一体的に設けられて把持する側の端部となるホルダー側持ち手部3bが構成されている。
<第一食品収容部、第二食品収容部>
ホルダー3においては、一対の側板部21、主連結板部22、一側端板部24及び第一仕切板部26によって、例えば、約65mm×約40mm×約16mmのサイズの切り餅を収容可能な第一食品収容部31が形成されている。また、ホルダー3においては、一対の側板部21、第一仕切板部26及び第二仕切板部27によって、同様の切り餅を収容可能な第二食品収容部32が形成されている。
ホルダー本体3aの一対の側板部21における奥行方向手前側の辺縁部には、長手方向に延在し、且つ幅方向外向きに張り出すように一対の直線状張出部33が突設されている。一方、フレーム本体2aにおける一対の側板部11の互いの対向面には、長手方向に延在し、且つ幅方向内向きに張り出すように第一レール部34、第二レール部35及び第三レール部36が所定間隔をあけて突設されている。フレーム本体2aにおいては、第一レール部34と第二レール部35とによってフレーム2に対する後述する摺接板45の長手方向の移動を案内するための第一ガイド部37が形成されるとともに、第二レール部35と第三レール部36とによって、フレーム2に対するホルダー3の長手方向の移動を案内するための直線状張出部33が係合可能な第二ガイド部38が形成されている。なお、第二レール部35及び第三レール部36では、刃具70をフレーム2に着脱する際に、刃具70が当該レール部35,36と干渉しないように、当該レール部35,36のガイド機能を損なわない程度で長手方向の途中に途切れた箇所を設けている。また、第二レール部35において、樹脂成形加工上の理由により、当該レール部35のガイド機能を損なわない程度で長手方向の途中に途切れた箇所をさらに設けている。
ホルダー3における一側端板部24の中央部には、クッション材39が取り付けられている。クッション材39は、ホルダー3にフレーム2が差し込まれた際に、フレーム2における仕切板部16とホルダー3における一側端板部24との間に介在される。これにより、ホルダー3をフレーム2に対し相対的に差込方向に移動させる差込方向動作のストロークエンドにおいて、仕切板部16と一側端板部24とが直接接触することがなくなり、クッション材39により衝撃が緩和される。
図3は、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aの正面図である。図3に示すように、手動式食品スライサー1Aにおいて、フレーム2に対するホルダー3の相対的な往復移動方向の一側(図3において下側)には、フレーム側持ち手部2bが設けられ、他側(図3において上側)には、ホルダー側持ち手部3bが設けられている。こうして、手動式食品スライサー1Aにおいては、フレーム2に対するホルダー3の相対的な往復移動方向の両側が把持可能に構成されている。
フレーム2において、一対の側板部11と端板部15との交わりの角部は、丸みを有した形状に形成されている。また、ホルダー3において、一対の側板部21と他側端板部25との交わりの角部は、丸みを有した形状に形成されている。こうして、手動式食品スライサー1Aにおいては、フレーム2に対するホルダー3の相対的な往復移動方向の両側がより把持し易くなるような丸みを有した形状に形成されている。
図4は、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aの要所の断面及び切断端面を示す図である。図4(a)は、図3のA-A矢視断面図である。図4(b)は、図3のB-B矢視切断端面図である。図4(c)は、図3のC-C矢視切断端面図である。図4(a)に示すように、フレーム側持ち手部2bにおいては、一対の側板部11の端部における奥行方向長さが側板部11の先端側(図4(a)において下側)に進むに従って次第に小さくなるような形状に形成されている。こうして、幅方向から見たフレーム側持ち手部2bの形状が先細な図4(a)において略逆台形状に形成されている。また、ホルダー側持ち手部3bにおいても同様に、一対の側板部21の端部における奥行方向長さが側板部21の先端側(図4(a)において上側)に進むに従って次第に小さくなるような形状に形成されている。こうして、幅方向から見たホルダー側持ち手部3bの形状が先細な図4(a)において略台形状に形成されている。図4(c)に示すように、フレーム側持ち手部2bにおいては、一対の側板部11における奥行方向の中央位置に補強板部17が配設されることにより、一対の側板部11の奥行方向手前側略半部分と補強板部17とによって奥行方向手前側に第一凹部20aが形成されるとともに、一対の側板部11の奥行方向奥側略半部分と補強板部17とによって奥行方向奥側に第二凹部20bが形成される。また、図4(b)に示すように、ホルダー側持ち手部3bにおいては、一対の側板部21における奥行方向の中央位置に第二補強板部29が配設されることにより、一対の側板部21の奥行方向手前側略半部分と第二補強板部29とによって奥行方向手前側に第一凹部40aが形成されるとともに、一対の側板部21の奥行方向奥側略半部分と第二補強板部29とによって奥行方向奥側に第二凹部40bが形成される。このように、フレーム側持ち手部2b及びホルダー側持ち手部3bにおいては、奥行方向手前側及び奥側に第一凹部20a,40a及び第二凹部20b,40bが形成されるので、凹部20a,20b,40a,40b内に手指を入り込ませるようにして持ち手部2b,3bにおける特に端板部15,25をしっかりと把持することができる。これにより、フレーム2及びホルダー3をより安定的に保持することができる。
図4(a)に示すように、手動式食品スライサー1Aにおいては、フレーム側持ち手部2b及びホルダー側持ち手部3bのそれぞれが、先細な形状に形成されている。これにより、持ち手部2b,3bを掌で包み込むように容易に把持することができるので、フレーム2及びホルダー3を両手でより安定的に保持することができ、フレーム2に対するホルダー3の差込方向動作及び抜き方向動作をより容易に行うことができる。
<幅方向掛止部、奥行方向掛止部>
図3に示すように、ホルダー側持ち手部3bにおいて、他側端板部25には、一対の側板部21に近づく側に傾斜しつつ幅方向の両側に張り出すように幅方向掛止部41が一体的に連設されている。また、図4に示すように、ホルダー側持ち手部3bにおいて、他側端板部25には、奥行方向の両側に張り出すように奥行方向掛止部42が一体的に連設されている。こうして、ホルダー側持ち手部3bを構成する他側端板部25からホルダー3の長手方向に交差する方向に張り出すように当該他側端板部25に一体的に幅方向掛止部41及び奥行方向掛止部42が設けられるので、特に、フレーム2に対するホルダー3の相対的な抜き方向動作を行う際、幅方向掛止部41及び奥行方向掛止部42に手指を掛け止めることができ、抜き方向動作をより確実に行うことができる。
<摺接板>
図5は、摺接板45の構造説明図である。図5(a)及び(b)は、切断厚みを1mmとする場合を示す。図5(c)及び(d)は、切断厚みを2mmとする場合を示す。図5(a)及び(c)は、フレーム2から摺接板45を取り外した状態図である。図5(b)及び(d)は、フレーム2に摺接板45を取り付けた状態図である。
図5(a)及び(c)に示すように、摺接板45は、「1mm」の表記が付された第一板面45aと、「2mm」の表記が付された第二板面45bとを有し、略矩形状に形成されている。なお、各板面45a,45bには、フレーム2の長手方向に延在する複数の線状の凹部と凸部とが交互に配されたような凹凸加工が施されており、食品との接触の際の摩擦抵抗を低減するようにされている。
図5(a)に示すように、摺接板45の幅方向両側部には、フレーム2の長手方向に延在し、且つ第一板面45aから突出するように一対の第一直線状突起部46が突設されている。図5(c)に示すように、摺接板45の幅方向両側部には、フレーム2の長手方向に延在し、且つ第二板面45bから突出するように一対の第二直線状突起部47が突設されている。
図5(a)及び(c)に示すように、摺接板45の幅方向両側部には、一対の係止凹部48が形成されている。一対の係止凹部48は、フレーム2に対する摺接板45の差込方向側の端部に配置されている。フレーム2における一対の側板部11の互いの対向面には、フレーム2に対し摺接板45が取り付けられたときにおいて一対の係止凹部48と係合可能な一対の係止凸部49が突設されている。
図5(a)及び(c)に示すように、摺接板45には、手指を掛け止め可能な指掛け長孔50が形成されている。指掛け長孔50は、フレーム2に摺接板45を取り付けた図5(b)及び(d)に示すような状態において、摺接板45における第一補助連結板部13によって隠れる位置に穿設されている。
図5(a)及び(c)~図5(b)及び(d)に示すように、摺接板45に設けられた第一直線状突起部46及び第二直線状突起部47を、フレーム2に設けられた第一ガイド部37に合わせた状態でフレーム2に対し摺接板45を差し込むと、摺接板45の幅方向両側部と、フレーム2の一対の係止凸部49とが突き当たる。この突き当たった状態から摺接板45を差込方向に押し込むと、主として、一対の係止凸部49が設けられた一対の側板部11の部分が弾性変形して幅方向に広がり、その後、一対の係止凹部48と一対の係止凸部49とが係合すると、当該弾性変形部分が弾性変形前の元の状態に戻る。これにより、フレーム2に対し摺接板45が係止されて、摺接板45に対し一定以上の引張力を作用させない限り、フレーム2に対し摺接板45が取り付けられた状態が保たれる。
フレーム2に対し取り付けられた摺接板45を取り外す際には、指掛け長孔50に手指を掛けてフレーム2から摺接板45を引っ張り出す方向に引張力を作用させる。引張力が一定以上となると、主として、一対の係止凸部49が設けられた一対の側板部11の部分が弾性変形して幅方向に広がり、その後、一対の係止凹部48と一対の係止凸部49との係合が外れる。これにより、フレーム2に対し摺接板45が引っ張り出されて取り外される。
図6は、摺接板45による切断厚み調節の説明図である。図6(a)は、図5(b)のD矢視図である。図6(b)は、図5(d)のE矢視図である。
図6(a)及び(b)に示すように、摺接板45においては、第一直線状突起部46の第一板面45aからの突出高さと、第二直線状突起部47の第二板面45bからの突出高さとが異なり、第一直線状突起部46の突出高さの方が、第二直線状突起部47の突出高さよりも大きく設定されている。
図6(a)に示す摺接板45の取付状態では、図5(b)に示すように、フレーム2の奥行方向手前側からフレーム2を見たときに、摺接板45に付された「1mm」の表記が見える状態にある。この状態では、図6(a)に示すように、第一直線状突起部46が第一補助連結板部13(第一レール部34)に当接される一方で、第二直線状突起部47が第二レール部35に当接されており、図6(a)の部分拡大図に示すように、フレーム2の長手方向から見たときにおける、第二板面45bと刃具70の刃先112との距離がT1である。図6(a)に示す状態において、第二板面45bは、後述する押付機構60によって押し付けられながら刃具70の刃先112に向かって進む食品の厚み方向で食品と摺接される面となり、第二板面45bと刃具70の刃先112との距離T1(約1mm)によって食品の切断厚みが決まり、距離T1のときに切断厚みさが1mmとなる。なお、前述したように、第二板面45bには、フレーム2の長手方向に延在する複数の線状の凹部と凸部とが交互に配されたような凹凸加工が施されている。この場合、第二板面45bにおける実質的に食品と摺接される凸部の凸面が距離T1の測定基準面となる。
図6(b)に示す摺接板45の取付状態では、図5(d)に示すように、フレーム2の奥行方向手前側からフレーム2を見たときに、摺接板45に付された「2mm」の表記が見える状態にある。この状態では、図6(b)に示すように、第一直線状突起部46が第二レール部35に当接される一方で、第二直線状突起部47が第一補助連結板部13(第一レール部34)に当接されており、図6(b)の部分拡大図に示すように、フレーム2の長手方向から見たときにおける、第一板面45aと刃具70の刃先112との距離がT2である。図6(b)に示す状態において、第一板面45aは、後述する押付機構60によって押し付けられながら刃具70の刃先112に向かって進む食品の厚み方向で食品と摺接される面となり、第一板面45aと刃具70の刃先112との距離T2(約2mm)によって食品の切断厚みが決まり、距離T2のときに切断厚みさが2mmとなる。なお、前述したように、第一板面45aには、フレーム2の長手方向に延在する複数の線状の凹部と凸部とが交互に配されたような凹凸加工が施されている。この場合、第一板面45aにおける実質的に食品と摺接される凸部の凸面が距離T2の測定基準面となる。
こうして、図6(a)及び(b)に示すように、フレーム2に対する摺接板45の板厚方向の装着向きを変更するといった簡単な操作で食品の切断厚みを調節することができる。これにより、所望の厚みの薄切り食品を容易に得ることができる。なお、本例では、フレーム2に対する摺接板45の板厚方向の装着向きを変更することにより、切断厚みを1mmと2mmとに調節する態様を示したが、これに限定されるものではない。例えば、第一直線状突起部46の第一板面45aからの突出高さと、第二直線状突起部47の第二板面45bからの突出高さとの相対突出高さの設定を調節したり、摺接板45における第一板面45a及び第二板面45bの部分の板厚を調節したりすることにより、切断厚みを適宜に設定することができる。
<押付機構>
図7は、押付機構60が配設されたホルダー3を示す図である。図7(a)は、ホルダー3の正面図である。図7(b)は、図7(a)のF-F矢視断面図である。図7(a)及び(b)に示すように、ホルダー3における第一食品収容部31には、当該第一食品収容部31に収容された食品を摺接板45に押し付けるように押付機構60が配設されている。
<押付部材、突押片部>
図7(a)及び(b)に示すように、押付機構60は、刃具70(刃物71)の刃先112が延在する方向(ホルダー3の幅方向)の両側に配される一対の押付部材61を備えている。押付部材61は、ホルダー3の長手方向に互い違いに配される複数(本例では3つ)の突押片部62と、複数の突押片部62の基端部どうしを連結する連結部材63と、ホルダー3の長手方向に所定間隔をあけて連結部材63に突設される複数のブラケット64と、隣り合うブラケット64どうしを連結する枢支軸65とを有している。
図7(b)に示すように、押付部材61においては、ホルダー3の主連結板部22上に設置された軸受部材66に枢支軸65が枢着されており、枢支軸65を中心に揺動自在とされている。
<弾性部材>
図7(b)に示すように、押付機構60は、第一食品収容部31に収納された食品を、押付部材61を介して摺接板45に押し付ける方向に押付部材61を付勢する弾性部材としてのねじりコイルばね67をさらに備えている。ねじりコイルばね67は、コイル状に巻かれた本体部分が枢支軸65に外嵌され、当該本体部分から突出された一方のアーム部が突押片部62に掛け止められ、当該本体部分から突出された他方のアーム部がホルダー3の側板部21に掛け止められている。これにより、ねじりコイルばね67は、押付部材61に対し、枢支軸65の回りにトルクを作用させることができる。
押付機構60においては、刃具70(刃物71)の刃先112が延在する方向(ホルダー3の幅方向)の両側に一対の押付部材61が配され、これら押付部材61を介して食品を摺接板45に押し付ける方向に各押付部材61がねじりコイルばね67によって付勢される。これにより、摺接板45に食品を押し付ける押付力を、ホルダー3の幅方向の両側から一対の押付部材61によって均等に作用させることができる。その結果、ホルダー3の幅方向における切断厚みにばらつきが生じるのを抑えることができる。
図7(a)に示すように、一対の押付部材61は、ホルダー3の長手方向に互い違いに配される複数の突押片部62を有する。これにより、摺接板45に対し食品を押し付ける押付力を、ホルダー3の長手方向に配された複数の突押片部62によって均等に作用させることができる。その結果、ホルダー3の長手方向における切断厚みにばらつきが生じるのを抑えることができる。
<板状薄切り用の刃物>
図8は、板状薄切り用の刃具70の構造説明図である。図8(a)は、刃具70の正面図である。図8(b)は、刃具70の背面図である。図8(c)は、刃具70の側面図である。図8(d)は、刃具70における刃物71の刃先112が、内側腹面71aと面一となるように設けられる場合を示す模式図である。図8(e)は、刃具70における刃物71の刃先112が、内側腹面71aよりも外側腹面71bの側に偏った位置に設けられる場合を示す模式図である。なお、図8(d)及び(e)に示す各模式図において、理解容易化のため適宜誇張又は簡略化しており、実際の摺接板45、刃物71及び食品Mの大小関係や配置等を厳密に反映したものではない。
第一実施形態の手動式食品スライサー1Aにおいては、図8(a)~(c)に示すような板状薄切り用の刃具70が用いられる。図8(a)~(c)に示すように、刃具70は、食品を板状に薄切するのに適した刃物71と、刃物71を支持する刃物支持体72とを備えている。
図8(a)及び(b)に示すように、刃物71は、本体部110と刃部111とを有している。図8(d)に示すように、本体部110は、刃部111(刃先112)に向かって進む食品Mの厚み方向で、且つフレーム2の内方側で食品Mと摺接するように配される内側腹面71aと、フレーム2の外方側に配される外側腹面71bとを有している。図8(d)及び(e)に示すように、刃部111は、刃先112を有している。刃先112は、すくい面113と逃げ面114とが交わってなす稜によって形成されている。図8(d)に示す例では、内側腹面71aと面一となるように刃先112が設けられる。図8(e)に示す例では、内側腹面71aよりも外側腹面71bの側に偏った位置、より具体的には内側腹面71aと外側腹面71bとの間に位置するように刃先112が設けられる。図8(d)に示すように、刃物71の刃先112が、内側腹面71aと面一となるように設けられる場合、又は、図8(e)に示すように、刃物71の刃先112が、内側腹面71aよりも外側腹面71bの側に偏った位置(本例の場合は内側腹面71aと外側腹面71bとの間の位置)に設けられる場合、食品Mは摺接板45に摺接した状態で刃先112に当接されるので、食品Mに対する摺接板45と刃先112との相対位置関係によって食品Mの切断厚みT(本例ではT1又はT2)が設定されることになり、フレーム2に対する摺接板45の板厚方向の装着向きを変更することで食品Mの切断厚みTが調節される。図8(a)~(c)に示すように、刃物支持体72は、一対の先端側凸部73、一対の側部凸部74、基端側張出部75及び一対の弾性爪部76を有している。一対の先端側凸部73は、刃物支持体72における両側部において、刃物71の刃先の向かう方向に突出形成されている。一対の側部凸部74は、刃物支持体72における両側部において、刃物71のすくい面113が配される側に突出形成されている。基端側張出部75は、弧と弦で規定されるような弓形状で、刃物71の刃先の向かう方向とは反対方向に突出形成されている。一対の弾性爪部76は、一対の側部凸部74との間に若干の隙間をあけて一対の側部凸部74と対向配置されるように突出形成されている。なお、基端側張出部75には、位置合わせの目印用の三角孔77が形成されている。
図8(b)に示すように、刃物支持体72には、フレーム2に対する刃具70の取付時に上面となる面側に、「コチラが上面」の表記が付されている。
図2に示すように、刃具70は、フレーム2において、当該フレーム2に取り付けられた摺接板45と主連結板部12との間に着脱可能に装着される。
<刃物の着脱>
図9は、刃具70及び後述する刃具90の着脱説明図である。図9(a)~(c)は、刃具70の着脱要領を示す図である。図9(a)に示すように、フレーム2における刃具70が装着される部分には、一対の差込孔部81、一対の側部凹部82、嵌合凹凸部83(図3参照)及び一対の係止凹部84がそれぞれ形成されている。図9(a)に示すように、一対の差込孔部81は、刃具70における一対の先端側凸部73が差込可能な孔部である。同図に示すように、一対の側部凹部82は、刃具70における一対の側部凸部74が嵌め込み可能な凹部である。図3に示すように、嵌合凹凸部83は、刃具70における基端側張出部75が嵌め込み可能な凹部83aと、当該基端側張出部75に設けられた三角孔77(図8(a)参照)に嵌め込み可能な凸部83bとから構成されている。図9(a)に示すように、一対の係止凹部84は、刃具70における一対の弾性爪部76が係合可能な凹部である。
フレーム2に対して刃具70は、次のようにして取り付けられる。まず、準備段階として、フレーム2における主連結板部12を下側(図9(a)~(c)では左側)に配するようにして当該フレーム2の内部側を上方に開放するように上向き(図9(a)~(c)では右向き)に臨ませる。また、刃具70における「コチラが上面」の表記がある面を上向きに臨ませ、且つ基端側張出部75及び三角孔77を、フレーム2における嵌合凹凸部83における凹部83aと凸部83bとに対応するように、フレーム2に対する刃具70の姿勢を調整する。次いで、図9(a)~(b)に示すように、フレーム2における一対の差込孔部81に対して、刃具70における一対の先端側凸部73を差し込むように位置合わせを行いつつ、刃具70における一対の弾性爪部76をフレーム2における一対の係止凹部84が設けられる近傍部分に押し付けて弾性変形させる。そして、図9(c)に示すように、フレーム2に対し刃具70をさらに押し込むことにより、一対の差込孔部81に一対の先端側凸部73を差し込むとともに、一対の係止凹部84に一対の弾性爪部76を係合させる。これにより、フレーム2に対し刃具70を押し込んだ方向と逆方向に刃具70をフレーム2から離脱させる一定以上の力を作用させない限り、フレーム2に対する刃具70の取付状態が保たれる。
フレーム2に対して刃具70は、刃具70を押し込んだ方向と逆方向にフレーム2から離脱させる一定以上の力を作用させて、図9(a)~(c)に示す手順と逆の手順を実施することにより、フレーム2から取り外すことができる。
<手動式食品スライサーの使用方法>
図10は、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aの使用方法説明図である。図10を参照しつつ、手動式食品スライサー1Aの使用方法について以下に説明する。本例では、食品として、切り餅を使用した。また、フレーム2の奥行方向手前側からフレーム2を見たときに、摺接板45に付された「1mm」の表記が見える状態となるように、フレーム2に摺接板45を取り付けて、切断厚みを1mmに設定する。
図10(a)は、第一食品収容部31(図7(b)参照)に一対の押付部材61の押付力に抗してそれ以上の力で切り餅Mを押し込んだ状態を保ちつつ、一対の直線状張出部33(図2参照)を第二ガイド部38(図2参照)に沿わせるようにして、フレーム2にホルダー3を差し込んだ初期段階を示す図である。図10(b)は、フレーム2にホルダー3を差し込んだ中期段階を示す図である。図10(c)は、フレーム2にホルダー3を差し込んだ後期段階を示す図である。
手動式食品スライサー1Aの使用者は、フレーム側持ち手部2bとホルダー側持ち手部3bとを両手で把持して、図10(a)~(b)に示すように、フレーム2に対しホルダー3を差し込む方向にホルダー3をフレーム2に対し相対的に移動させる(差込方向動作)。この際、ホルダー3に配設される押付機構60(図7(b)参照)によって、摺接板45に切り餅Mが押し付けられた状態で、刃具70の刃先に切り餅Mが当接しさらに差込方向に向かって進む。このため、切り餅Mの切断厚みは、切り餅Mが押し付けられる第二板面45b(図6(a)参照)と刃具70の刃先との距離T1(図6(a)参照))によって設定される。
使用者は、フレーム側持ち手部2bとホルダー側持ち手部3bとを両手で把持した状態を保ちつつ、図10(b)~(c)に示すように、フレーム2に対しホルダー3を差し込む方向にホルダー3をフレーム2に対し相対的にさらに移動させる。これにより、本例の場合、切り餅Mは、刃具70によって厚さが1mm程度の板状に薄切りされて、厚さが1mm程度の板状薄切り餅Maがフレーム2から切り出される。
使用者は、フレーム側持ち手部2bとホルダー側持ち手部3bとを両手で把持して、図10(c)に示す状態からフレーム2に対しホルダー3を抜く方向にホルダー3をフレーム2に対し相対的に移動させて(抜き方向動作)、図10(a)に示す状態に戻す。そして、フレーム2に対しホルダー3を相対的に往復移動させる動作(差込方向動作、抜き方向動作)を行うことにより、複数枚の板状薄切り餅Maを切り出すことができる。
第一実施形態の手動式食品スライサー1Aによれば、フレーム2に対しホルダー3を相対的に往復移動させる際に、往復移動方向に対し斜め方向に偏った押込力を作用させたとしても、フレーム2及びホルダー3を両手で保持した状態でその姿勢を調整することができるので、切り餅Mの切断動作を安定的に行うことができる。
また、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aにおいて、フレーム2に対しホルダー3を差し込む方向にホルダー3をフレーム2に対し相対的に移動させる差込方向動作と、フレーム2に対しホルダー3を抜く方向にホルダー3をフレーム2に対し相対的に移動させる抜き方向動作とを交互に繰り返す際、フレーム側持ち手部2bとホルダー側持ち手部3bとを両手で持つことによって、フレーム2及びホルダー3に対し手指が滑ることを確実に防ぐことができる。これにより、差込方向動作及び抜き方向動作を容易に行うことができ、特に、抜き方向動作を、持ち手部2b,3bに手指を掛け止めることで確実に行うことができる。
<分割器>
図11は、食品をブロック状の塊に分割する分割器100の説明図である。図11に示すように、ホルダー3における第二食品収容部32には、食品(本例では切り餅M)を複数(本例では8つ)のブロック状の塊に分割する分割器100が配設されている。分割器100は、ホルダー3の奥行方向奥側から手前側(図11では上方側)に向けて槍先状に延びる複数の刃101を備え、直方体状の切り餅Mを8等分に分割できるように複数の刃101が配置されて構成されている。
分割器100を用いて切り餅Mを分割する際には、切り餅Mをまな板等の上に置き、切り餅Mの上面に複数の刃101の刃先を突き当てるようにホルダー3を切り餅Mの上方に配し、ホルダー3を切り餅Mに押し付けて下降させる。これにより、本例では、切り餅Mの上半分が複数の刃101によって切断される。次いで、切り餅Mを上下反転させて、同じ要領で複数の刃101の刃先を突き当てるようにホルダー3を切り餅Mの上方に配し、ホルダー3を切り餅Mに押し付けて下降させる。これにより、切り餅Mの上下方向の残りの半分が切断されて、切り餅Mを8つのブロック状に分割することができる。なお、本例では、切り餅Mを8つのブロック状に分割する態様を示したが、これに限定されるものではなく、複数の刃101の配置や個数を適宜変更することにより、分割数を適宜に設定したり、ブロック状以外の例えばスティック状に分割したりすることができる。
〔第二実施形態〕
図12は、第二実施形態の手動式食品スライサー1Bの全体斜視図である。第二実施形態の手動式食品スライサー1Bは、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aにおける板状薄切り用の刃具70に代えて、線状薄切り用の刃具90が装着される点が第一実施形態の手動式食品スライサー1Aと異なるのみで、それ以外の構成については第一実施形態の手動式食品スライサー1Aと同様である。従って、第二実施形態において、第一実施形態と同一又は同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、第二実施形態に特有の部分を中心に説明することとする。
<線状薄切り用の刃物>
図13は、線状薄切り用の刃具90の構造説明図である。図13(a)は、刃具90の正面図である。図13(b)は、刃具90の背面図である。図13(c)は、刃具90の側面図である。図13(d)は、刃物91の内側腹面91aからフレーム2の内方側に突出量Hで突出した位置に設けられる刃先132に向かって、食品Mが摺接板45に摺接した状態で進む状態図である。図13(e)は、刃物91の内側腹面91aからフレーム2の内方側に突出量Hで突出した位置に設けられる刃先132に対し、食品Mが内側腹面91aに摺接した状態で当接される状態図である。なお、図13(d)及び(e)に示す各模式図において、理解容易化のため適宜誇張又は簡略化しており、実際の摺接板45、刃物91及び食品Mの大小関係や配置等を厳密に反映したものではない。
第二実施形態の手動式食品スライサー1Bにおいては、図13(a)~(e)に示すような線状薄切り用の刃具90が用いられる。図13(a)~(c)に示すように、刃具90は、食品を線状に薄切するのに適した刃物91と、刃物91を支持する刃物支持体92とを備えて構成されている。刃具70と刃具90とは、刃物支持体72及び刃物支持体92におけるフレーム2に対する取付構造について共通化が図れている。このため、図9(d)~(f)に示すように、刃具90は、刃具70と同じ要領でフレーム2に対し着脱可能であり、刃具70と刃具90とは交換可能である。
図13(a)及び(b)に示すように、刃物91は、本体部120と刃部131とを有している。
本体部120は、フレーム2に装着された際のフレーム2の幅方向に長い矩形板状(長方形板状)に形成されている。本体部120は、刃部131(刃先132)に向かって進む食品Mの厚み方向で、且つフレーム2の内方側で食品Mと摺接するように配される内側腹面91aと、フレーム2の外方側に配される外側腹面91bとを有している。本体部120には、フレーム2に装着された際のフレーム2の幅方向及び長手方向に所定ピッチで複数(本例では44個)の図13(a)及び(b)において逆溝形状の貫通孔121が穿設されている。
第一実施形態における刃物71と第二実施形態における刃物91とを比較すると、刃具70,90に対して刃物71,91が占める割合が刃物91の方が大きく、刃具70,90に対する刃物支持体72,92の占める割合が、刃物支持体92の方が相対的に低下する。このため、刃物支持体92が刃物91を十分に支持しきれずに、刃物91が反る等の変形が生じる虞がある。そこで、第二実施形態において、刃物支持体92は、補強リブ78を有する構造とされている。補強リブ78は、刃物支持体92の両側部における先端部どうしを連結するように配設されるとともに、刃物支持体92の両側部における基端部どうしを連結するように配設されている。補強リブ78は、フレーム2に刃具90が装着された状態においてフレーム2の奥行方向手前側に所定の突出量で突出する断面山形状に形成されており、刃物91に作用する曲げモーメントに対して十分な抗力を刃物支持体92が刃物91に付与することができるようにその断面係数が設定されている。
刃部131は、フレーム2に装着された際のフレーム2の長手方向他端側に向かって奥行方向奥側に傾斜状態で突出するように、貫通孔121の縁部に一体的に設けられている。図13(d)に示すように、刃部131は、刃先132を有している。刃先132は、すくい面133と逃げ面134とが交わってなす稜によって形成されている。図13(d)に示す例では、内側腹面91aからフレーム2の内方側に突出量Hで突出した位置に刃先132が設けられる。図13(d)に示すように、内側腹面91aからフレーム2の内方側に突出量Hで突出した位置に刃先132が設けられる場合、摺接板45に摺接した状態で刃物91に向かって進む食品Mは、さらに刃物91に向かって進むと、摺接板45と刃具90との境界にある段差Gを乗り越えて、図13(e)に示すように、内側腹面91aに摺接した状態で刃先132に当接されるので、食品Mに対する内側腹面91aと刃先132との相対位置関係によって食品Mの切断厚みTが設定されることになる。このように、内側腹面91aからフレーム2の内方側に突出した位置に刃先132が設けられる場合、フレーム2に対する摺接板45の板厚方向の装着向きの変更に関わらず、刃先132の突出量Hによって食品Mの切断厚みTが設定される。
図8(d)及び(e)に示すような場合、摺接板45は、食品Mがフレーム2から飛び出して落下しないように食品Mを押える食品落下防止板としての機能を発揮するとともに、食品の切断厚みTを調節する切断厚み調節板としての機能を発揮する。一方、図13(d)及び(e)に示すような場合、摺接板45は、切断厚み調節板としての機能は発揮せずに、食品落下防止板としての機能のみ発揮する。
図14は、第二実施形態の手動式食品スライサー1Bの使用方法説明図である。以上のような第二実施形態の手動式食品スライサー1Bにおいても、第一実施形態の手動式食品スライサー1Aと同様に、手動式食品スライサー1Bの使用者は、フレーム側持ち手部2bとホルダー側持ち手部3bとを両手で把持して、図13(a)~(c)に示すように、フレーム2に対しホルダー3をストロークエンドまで差し込むように、ホルダー3をフレーム2に対し相対的に移動させる。これにより、本例の場合、切り餅Mは、刃具90によって刃先132の突出量Hに応じた厚みの線状に薄切りされて、線状薄切り餅Mbがフレーム2から切り出される。
以上、本考案の手動式食品スライサーについて、複数の実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本考案の手動式食品スライサーは、例えば、切り餅や、かまぼこ等の練り製品、羊かん等の菓子類、南瓜、ゴボウ、大根、人参、キュウリ等の野菜類などを薄切りする用途において利用可能である。
1A,1B 手動式食品スライサー
2 フレーム
2b フレーム側持ち手部
3 ホルダー
3b ホルダー側持ち手部
41 幅方向掛止部
42 奥行方向掛止部
45 摺接板
60 押付機構
61 押付部材
62 突押片部
67 ねじりコイルばね(弾性部材)
70,90 刃具

Claims (9)

  1. 刃具が設けられたフレームと、前記フレームに往復移動可能に差し込まれるホルダーとを備え、前記フレームに対し前記ホルダーを相対的に往復移動させることにより、前記ホルダーに保持された食品を前記刃具で切断するように構成される手動式食品スライサーであって、
    往復移動方向の両側が把持可能に構成される手動式食品スライサー。
  2. 前記往復移動方向の両側に位置するように前記フレーム及び前記ホルダーに形成される一対の持ち手部を備える請求項1に記載の手動式食品スライサー。
  3. 前記持ち手部のうち、少なくとも一方の持ち手部は、先細な形状に形成される請求項2に記載の手動式食品スライサー。
  4. 前記持ち手部のうち、少なくとも一方の持ち手部は、凹部を有する形状に形成される請求項2に記載の手動式食品スライサー。
  5. 前記持ち手部のうち、前記ホルダー側に形成される持ち手部から前記往復移動方向に交差する方向に張り出すように当該持ち手部に一体的に掛止部が設けられる請求項2に記載の手動式食品スライサー。
  6. 前記刃具の刃先に向かって進む前記食品の厚み方向で前記食品と摺接するように前記フレームに着脱可能に装着される摺接板と、
    前記摺接板に前記食品を押し付けるように前記ホルダーに配設される押付機構と、
    をさらに備え、
    前記刃具は、当該刃具の刃先に向かって進む前記食品の厚み方向で、且つ前記フレームの内方側で前記食品と摺接するように配される内側腹面と、前記フレームの外方側に配される外側腹面とを有し、
    前記刃具の刃先が、前記内側腹面と面一となるように設けられる、又は前記内側腹面よりも前記外側腹面の側に偏った位置に設けられる場合、前記フレームに対する前記摺接板の板厚方向の装着向きを変更することで前記食品の切断厚みが調節され、
    前記刃具の刃先が、前記内側腹面から前記フレームの内方側に突出した位置に設けられる場合、前記フレームに対する前記摺接板の板厚方向の装着向きの変更に関わらず、当該刃先の前記内側腹面からの突出量によって前記食品の切断厚みが設定される請求項1~5の何れか一項に記載の手動式食品スライサー。
  7. 前記押付機構は、
    前記刃具の刃先が延在する方向の両側に配される一対の押付部材と、
    前記押付部材を介して前記食品を前記摺接板に押し付ける方向に前記押付部材を付勢する弾性部材と、
    を備える請求項6に記載の手動式食品スライサー。
  8. 前記押付部材は、前記往復移動方向に互い違いに配される複数の突押片部を有する請求項7に記載の手動式食品スライサー。
  9. 前記刃具が交換可能に構成される請求項1~5の何れか一項に記載の手動式食品スライサー。
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