JP3240424U - Cdやdvdの記録媒体の外周断面に設けたicタグ - Google Patents
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Abstract
【課題】CDやDVDの本体基盤に直接設けられ、記録媒体の本体管理を可能にするUHF帯のICタグを提供する。【解決手段】記録媒体管理用ICタグは、導電インキを記憶媒体の外周断面に塗布したブーストアンテナと、ブーストアンテナに接続し、CDやDVDの規格公差内に納まるように記憶媒体本体の断面部分に設けたICチップとを備える。【選択図】図-1
Description
本考案はCDやDVDなどの記憶媒体の基盤本体の断面に直接設けるICタグであって、記録媒体本体の物品管理用ICタグに関する。
CDやDVDなどの記録媒体は、記憶容量の高密度化に伴って媒体表面に物品管理用のバーコードやICタグラベルの貼付出来る空きスペースが少なく、これら媒体を収納する容器や、不織布のケースに管理タグを貼付して物品管理をしていた。
しかし、これまで多く使用されて来たプラスチック成型容器は、嵩張ってしまうために限られた店頭スペースや収納場所では、大量に収納できない欠点があった。
ICタグを容器や不織布のケースに貼付して記録媒体の管理をする場合、誤って別のCDやDVDを取り違えて入れてしまうと、物品管理が出来なくなり、混乱する問題も多くあった。
CDやDVDは記録媒体基盤の板の厚さや外寸公差の規格が決められており、既存の市販インレットをそのまま記録媒体本体に貼付して使うと、この公差範囲から逸脱して、再生装置にかけることが出来なくなってしまう問題もあった。
記録媒体本体に装着されたICタグは、磁気方式で信号を送受するHF帯のICタグよりも、通信飛距離が出る電波方式のUHF帯ICタグの方が、構造的にシンプルな上に安価且つCD本体の単品管理が楽である事。
店頭で棚に陳列した状態で棚卸管理や在庫管理などの物品管理を行う場合には、CDやDVD基盤が立てられた状態で棚に並ぶため、読み取りリーダーに相対する形が通信環境上望ましい。
万引き防止用検出ゲートは、各店舗での設置環境によって設置幅が異なるが、少なくとも90cm以上の間隔があり、それに適した通信距離のICタグでなければ役に立たないことから、通信飛距離が得られるUHF帯のICタグが渇望されていた。
しかるにCDやDVDの記録媒体は、記憶容量の大きい高密度化が進み、ICタグを本体に装着できる空白部分がどんどん少なくなって、これに直接ICタグを貼付して使用する事は不可能とされてきた。
本考案は、従来難しいとされてきたCDやDVDの記録媒体の本体に、UHF帯ICタグを設け、これら記録媒体の単品管理・物品管理・万引き防止などに活用できるようにするものである。
本考案は従来不可能とされてきた記録媒体本体基盤の断面に直接設けたUHF帯のICタグであって、記録媒体の外周断面と記録面の外にわずかに残る幅1mm程度の余白部分を利用して設けたICタグで、CDやDVDの規格範囲内に収まるICタグである。
記録媒体の外周部分はCD-ROMの駆動装置の接触や、それに架ける際に指が触ったりする恐れがあって実用上好ましくないとされてきたが、ブーストアンテナは導電性ペースト印刷の上に、耐刷性のオーバーコートの重ね刷りで解決する方法を考えた。
CDやDVDの基盤の公差規格は外径120mm±0.3、厚さは1.2mm+0.3 -0.1の範囲と決められている。逆を言えばこの公差規格の範囲内にICチップとブーストアンテナを納めることが出来ればUHF帯ICタグの装着実現の可能性があると考えた。
ICチップ(石)の厚さは平均200μ、寸法は0.5mm角、それに30μのフィルム端子部分を取り付けても外周余白部分に余裕をもって入れることが出来るのではないかと考えた。
以上の想定の下に、ICチップ、ICストラップ、マジックストラップなど幅が記録媒体の厚さ1.2mm以下の幅の材料を種々検討した。
記録媒体の円周の一部分に切り欠けを設けるには、あらかじめ記録媒体の基盤成形時に、金型に細工しておくか、成型後の後加工でレーザー照射によるカット方式の他、物理的な研磨や切り削り方式で行うことが出来る。
切り欠きの深さはICチップの厚さ+端子の厚さ+接着層の厚さを加味して最深部でも約250μ程度にする事が好ましい。
また、ブーストアンテナは、ICチップの端子と見当を合わせて印刷され、印刷した導電ペーストの耐摩耗性の保護や酸化を防ぐために、ブーストアンテナの上にOP(クリヤーニス)を重ねて印刷するのが良い。
ICチップの接着に使う接着剤は特に記録媒体本体樹脂との相性が良ければ、どのようなものでも構わないが、CD-ROM駆動装置の中で掛かる遠心力や実用上の負荷に耐えうるものでなければならない。
UHF帯のICタグはHF帯のICタグに比べて通信飛距離が出る事、電磁波送受信ではなく電波送受信方式なので安定した物品管理が実現できる。
店頭の棚に立てて並べられても、リーダーとICタグが相対した状態で読み取ることが出来るので、安定した在庫管理や物品管理が出来る様になる。
万引きによる店の損害は年間かなりの額になる現状であるが、万引き防止の検出ゲートが不自然な間隔で設置されず、ごく自然の状態で店の出口に設置が出来、万引き防止効果が向上する。
市販既存のCDの外周一部分をカッターで削り、ICチップの石が収まる様に、最深部分が550μ~250μ程度の凹み部分を設ける。
この部分に寸法幅1mm長さ5.0mm、厚さ180μのマジックストラップ(村田製作所製)を貼り付ける。この場合、端子が外側になる様にしてCD本体断面にウレタン系接着剤(コニシ製)を使って接着する。
CD本体断面に導電性ペーストインキFA-333(藤倉化成製)を塗布するが、この際マジックストラップの端子と重なるように見当を合わせて印刷を行う。
ブーストアンテナとマジックストラップはインキのバインダーによって接合される。ブーストアンテナはマジックストラップの端子同士がつながらない様にパターン印刷されている。つまり端子間はブーストアンテナで導通しない様、見当を合わせて塗布されている。
耐摩耗性向上と導電ペーストの酸化防止のために、CD断面の当該部分にはOP(オーバープリントニス)で被覆して置く。
この様に作成したICタグは、既存のCDやDVDの記録媒体本体の断面部分に設けられ、少なくとも50Cmの通信飛距離が得られ、現行の棚卸作業や万引き防止などの防犯効果が得られた。
市販されているCD本体の断面の一部分にカッターで幅2mm位、最深部600μ程度の凹み部分を設け、ここに小型のRFID(1.2×2.0×0.5mmの寸法のマジックストラップLXMS21ACMF-218 村田製作所製)の裏側端子部分を外側に向けて埋め込み、ウレタン系接着剤(コニシ製)でCD本体に一体化する。
この際マジックストラップの端子部分がCD外周公差よりも内側になるように接着し、この端子部分に見当を合わせる様に、導電性ペーストFA-333(藤倉化成)を印刷塗工した。
外周部分に印刷塗工された導電性ペーストは直線状のブーストアンテナとして、小型RFIDの端子部分と接合し、UHFのICタグとなる。ちなみにこの導電ペーストの塗工長さによって通信飛距離が変化するが、UHF帯の波長の長さの整数倍の長さになるよう調整し、全長155mmとした。
この様にしてCDの本体断面部に設けたUHF帯ICタグはCD本体の記録エリヤには全く触れることなく、通信飛距離を確保することが出来、本来目的とするCD本体の単体管理をすることが出来た。
特にメディア業界では、CDやDVDの記録媒体類は今後ますます増加し、保存や保管場所の確保が必要になるだけでなく、保管の際の所在管理の簡素化と確実性が求められ、コンパクトに且つ確実に単品管理が出来るシステムが必要となってくる。
レンタルビデオ店などではレンタル製品の動向管理や棚卸管理、更には防犯上からも、記録媒体の本体に直接装着されていて、意図的に悪意を持って剥がす事のできない単体管理システムが渇望されている。
1.▲1▼は記録媒体本体基盤
2.▲2▼は記録領域
3.▲3▼は断面に設けられた凹部に埋め込まれたマジックストラップ(小型RFID)
4.▲4▼はICチップを貼りつけた接着剤層
5.▲5▼はマジックストラップの端子
6.▲6▼はCD本体基盤の側断面に塗工印刷されたブーストアンテナ
2.▲2▼は記録領域
3.▲3▼は断面に設けられた凹部に埋め込まれたマジックストラップ(小型RFID)
4.▲4▼はICチップを貼りつけた接着剤層
5.▲5▼はマジックストラップの端子
6.▲6▼はCD本体基盤の側断面に塗工印刷されたブーストアンテナ
Claims (4)
- パッシブタイプのUHF帯ICタグであって、導電インキを記憶媒体の外周断面に塗布したブーストアンテナと、それに接続するICチップがCDやDVDの規格公差内に収まるように記録媒体本体の断面部分に設けた記憶媒体管理用ICタグ。
- 記憶媒体外周の一部分に、事前に成形金型に凹を設けて媒体基盤を成型するか、若しくは媒体基盤に後加工でレーザーカット、又はカッターや研磨などの物理的な方法で、わずかな凹みを設け、そこに小型のICチップが収まる様にした記録媒体管理用ICタグ
- 小型のICチップはストラップ、若しくはマジックストラップの様に外部に端子が設けられたものが好ましく、記録媒体本体の断面端凹部に収まる様に内側にICチップの石を収め、設けられている端子が記録媒体の外側に向くように接着され、外周部に塗布されたブーストアンテナと接合された、記録媒体管理用ICタグ
- 外周部のブーストアンテナ塗布は、導電ペーストを後いた印刷アンテナが好ましく、所定の長さで導電性インキをパターン印刷し、これと前述の小型ICチップの端子が見当を合わせて接合された、UHF帯の記録媒体管理用ICタグ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003719U JP3240424U (ja) | 2022-10-21 | 2022-10-21 | Cdやdvdの記録媒体の外周断面に設けたicタグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022003719U JP3240424U (ja) | 2022-10-21 | 2022-10-21 | Cdやdvdの記録媒体の外周断面に設けたicタグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3240424U true JP3240424U (ja) | 2023-01-10 |
Family
ID=84796919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022003719U Active JP3240424U (ja) | 2022-10-21 | 2022-10-21 | Cdやdvdの記録媒体の外周断面に設けたicタグ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3240424U (ja) |
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2022
- 2022-10-21 JP JP2022003719U patent/JP3240424U/ja active Active
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