JP3240418B2 - 藻類清掃方法及び装置 - Google Patents

藻類清掃方法及び装置

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道男 牧野
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呉羽テクノエンジ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、夏季に大量繁殖する
緑藻類(例えばアオコ)を、水と共に太陽光遮断域に導
き、死滅又は弱体化させることを目的とした藻類清掃方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湖・沼・ダム等に繁殖する藻類を
処理するには、間欠空気揚水筒が有効とされ、高深度の
湖・ダム等で多大の効果を揚げている。
【0003】また薬剤散布により、藻類を死滅させる方
法も提案されている。
【0004】更に藻類の繁殖を抑制する遮光領域を備え
た硝間接触浄化水路の発明の先願がある(特開平5−3
39924)。また、網などによる補収手段もとられて
いる。
【0005】
【発明により解決すべき課題】前記従来の技術中、間欠
空気揚水装置による場合は、深水域(例えば水深20m
以上)の湖・ダム等で多大の効果を収めているが、浅水
域(例えば水深10m以下)では藻類を太陽光線の届か
ない所へ長く止めておくことが困難であって、所期の効
果が得られないおそれがある。
【0006】一方薬剤散布による藻類処理は、即効的効
果が期待できる反面、残留薬剤の公害問題を発生し易い
ので、使用法、使用量、使用期間などに著しい制約があ
る。
【0007】更に網による藻類補収については、広水域
になると、補収と繁殖とのバランスが崩れ易く、十分の
補収容量を常に保持するには、多大の費用と労力を要す
る問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、開水
面上に、太陽光の遮蔽域を構成し、該遮蔽域の下方に藻
類を送り込むことにより、前記従来の問題点を解決した
のである。
【0009】即ち方法の発明は、開水面の所定部に不透
明覆による藻類処理域を設け、該藻類処理域下へ間欠空
気揚水筒又はジェット揚水により、藻類を水と共に送り
込み、滞留させることを特徴とした藻類清掃方法であ
り、開水面の所定部に不透明覆による藻類処理域を設
け、該藻類処理域下へ間欠空気揚水筒又はジェット揚水
により、藻類を水と共に送り込み、滞留させ、前記滞留
藻類を水と分離収集することを特徴とした藻類清掃方法
である。また装置の発明は、開水面上に所定面積の不透
明資材を展張して、太陽光の遮蔽域を構成し、該遮蔽域
下へ間欠空気揚水筒又はジェット揚水よりなる藻類送入
手段を付設したことを特徴とする藻類清掃装置であり、
不透明資材は、浮体上へ盛土して浮島としたものであ
る。次に不透明資材は、浮体に不透明シートを張設して
構成したものであり、不透明資材は、陸地より水面上へ
張り出した覆材としたものである。
【0010】前記における浮体は、永久浮体と、仮設浮
体とが考えられる。永久浮体は従来知られている浮島
(人工島)で、中空密封構造のブロックを連結して、い
かだを構成し、その上に土壌を積み上げて、植物を植え
るなどの手段により、人工島とする。
【0011】一方、仮設浮体は、発泡合成樹脂などの枠
に、不透明シートを展張すれば、覆体と同時に浮体も構
成できる。
【0012】前記仮設浮体と揚水装置とを共に、移動可
能にすれば、広大な湖水面を定期的に移動し、一装置の
処理区劃を、例えば仮設浮体の直径を2kmとし、1ヶ月
に2回移動すれば、1ヶ月にほぼ6kmの水域を処理で
きることになる。従って斯る処理装置を10台用意すれ
ば、60kmの水域を処理することになる。
【0013】間欠空気揚水装置に代えてジェット揚水す
る場合には、浮子と重錘によって揚水筒を直立設置し、
揚水筒の下部内側へ上向きにジェットノズルを設置す
る。前記ジェットノズルから、加圧空気又は加圧水を吹
き出すと、上昇流を生成する。そこでこの上昇流につれ
て下部の水を上方に揚水することになる。
【0014】尚、ジェットノズルを揚水筒の内壁数箇所
へ設けることもできる。
【0015】
【作用】この発明は、開水面を不透明覆で被覆し、該部
に藻類を集めるので、この藻類は死滅又は繁殖力を失う
程度に弱化する。従って藻類の繁殖を防止することがで
きる。更に間欠空気揚水装置を使用することにより、当
該水域の溶存酸素量を改善することができる。
【0016】またこの発明は湖・ダム等に設置して藻類
を容易に清掃することができる。
【0017】
【実施例1】この発明を図1の実施例について説明す
る。
【0018】湖水1の中央部に人工島2を浮游させ、人
工島2の中央下部に所定の間隔を保って間欠空気揚水装
置3を設置する。前記人工島2は浮体4に土5を盛り上
げたもので、必要に応じ樹木6を植えることにより、湖
水の美観を損するおそれを回避できる。
【0019】前記、間欠空気揚水装置は、図4に示すよ
うに揚水筒7の下部外側に空気室8を嵌装固着すると共
に、空気室8に索9を介して重錘10を固定する。また
揚水筒7の上部に浮子11を固着し、前記重錘10と浮
子11とによって揚水筒7を水中へ直立保持させてあ
る。前記、空気室8は、揚水筒7の下部外側へ所定間隔
を保って内筒12を嵌装固定し、内筒12の外側へ所定
間隔を保って、外筒13を嵌装固定し、内筒12と外筒
13との間へ仕切筒14を介装し、内筒12の下部と仕
切筒14の上部に夫々通水孔15、16を設け、前記内
筒12と対向する揚水筒7に通水孔17を設けたもの
で、図中18は送気ホースである。
【0020】前記実施例において、送気ホース18か
ら、加圧空気を矢示19のように空気室8内へ送入する
と、加圧空気は空気室8内の水位を順次押し下げる。水
位20が、通水孔16に達すると、空気室8内の空気
は、矢示21、22、23のように逐次通水孔15、1
6、17を通過し、揚水筒7内でほぼ1つの気泡彈24
となり、矢示25のように上昇する。前記のように気泡
彈24が上昇すると、揚水筒7内の水も同方向に上昇す
るので、揚水筒7の下端から水が矢示26、26のよう
に流入し、揚水筒7内を上昇して、その上端から矢示2
7のように噴出し、ついで矢示28、29のように横拡
散した後、岸にぶつかって矢示30のように下降し、水
底31を矢示32のように経て、再び揚水筒7の下端か
ら上昇する。このようにして循環水は、一旦人工島2の
下方へ入り、網37を透過して拡散するので、人工島2
の下部には藻が集積する。然し乍ら人工島2の下面には
太陽光線が届かないので、1週間も放置すれば、藻類は
死滅する、一方水面付近の藻類は水の流動につれて人工
島2の下面水域へ集まるので、結局藻類を大量に死滅さ
せることができる。
【0021】
【実施例2】実施例2は図2に示すように、陸地33か
ら、桟橋34と、その延長の浮桟橋35の下部に、浮体
36を取付けた遮断網37を水底31に定着したもので
ある。
【0022】此の場合には、揚水筒7から上昇した水
は、矢示27のように噴出し、その一部は矢示38のよ
うに湖水の中央部へ拡散し、他方は矢示39のように浮
桟橋35の下部へ導かれ、矢示40、41のように遮断
網37を経て揚水筒7の下部へ到り、矢示26のように
揚水筒7内を上昇する。この場合に湖水の中央部付近が
深く(例えば15m 以上)、太陽光線が微弱ならば、矢
示38により拡散した水は、遠方の岸辺から下降し、水
底31に到り、微弱光線により弱化し、又は死滅する。
従って一方は浮桟橋で光線を遮断され、他方は深水部で
光線を遮断されて目的を達成することができる。また紫
外線灯45をつけて殺菌することもできる。
【0023】
【実施例3】図3の実施例は、人工島2にタグボート4
2をつけ、必要に応じ人工島2を移動しようとするもの
である。このような場合には、人工島2の下部へ索43
を介して揚水装置3を吊下する。揚水装置3は、浮子1
1と重錘10によって直立に保たれるので、前記実施例
1と同様に停止位置の藻類を収集し、これを死滅又は弱
化させることができる。
【0024】尤もタグボート42を使用することなく、
人工島の一側へ推進装置44を設置し、必要に応じ人工
島2を移動させることもできる。この場合には、1揚水
装置のサービスエリアが飛躍的に増大し(例えば2倍〜
5倍)、最少の経費で広大な水面を淨化することができ
る。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、不透明覆による藻類
処理域を設けたので、揚水装置を利用して藻類を収集
し、併せて溶存酸素量を改善し得る効果がある。従って
藻類の大繁殖により、溶存酸素量が激減し、魚類の生存
を危くすることに比し、絶大な効果があること明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の一部を切断した正面図。
【図2】同じく他の実施例の一部正面図。
【図3】同じく人工島を移動可能にした実施例の一部を
省略した正面図。
【図4】同じく揚水装置の一部切断し、一部省略した正
面図。
【符号の説明】
1 湖水 2 人工島 3 揚水装置 4 浮体 5 土 6 樹木 7 揚水筒 8 空気室 9 索 10 重錘 11 浮子 12 内筒 13 外筒 14 仕切筒 15、16、17 通水孔 18 送気ホース 24 気泡彈 31 水底 34 桟橋 35 浮桟橋 36 浮体 37 遮断網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/00 E02B 15/00 C02F 7/00 C02F 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開水面の所定部に不透明覆による藻類処
    理域を設け、該藻類処理域下へ間欠空気揚水筒又はジェ
    ット揚水により、藻類を水と共に送り込み、滞留させる
    ことを特徴とした藻類清掃方法。
  2. 【請求項2】 開水面の所定部に不透明覆による藻類処
    理域を設け、該藻類処理域下へ間欠空気揚水筒又はジェ
    ット揚水により、藻類を水と共に送り込み、滞留させ、
    前記滞留藻類を水と分離収集することを特徴とした藻類
    清掃方法。
  3. 【請求項3】 開水面上に所定面積の不透明資材を展張
    して、太陽光の遮蔽域を構成し、該遮蔽域下へ間欠空気
    揚水筒又はジェット揚水よりなる藻類送入手段を付設し
    たことを特徴とする藻類清掃装置。
  4. 【請求項4】 不透明資材は、浮体上へ盛土して浮島と
    した請求項3記載の藻類清掃装置。
  5. 【請求項5】 不透明資材は、浮体に不透明シートを張
    設して構成した請求項3記載の藻類清掃装置。
  6. 【請求項6】 不透明資材は、陸地より水面上へ張り出
    した覆材とした請求項3記載の藻類清掃装置。
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