JP3240399U - 鼻漏吸引器 - Google Patents

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Abstract

【課題】負圧を発生させることで鼻漏を吸引する手動の鼻漏吸引器を提供する。【解決手段】鼻漏吸引器は、孔近傍に当接させる吸引機構と、連通管を繋ぐことで吸引機構と流体的に接続される抽気機構12とを備え、抽気機構は、内部空間15が連通管と流体的に接続する第一貫通孔を下端に有する略筒状中空のポンプ14と、ポンプの内壁を封止しながら該ポンプ内を下方に侵入又は上方に退出する手動のピストン16と、を備え、ポンプの第一貫通孔14cには、負圧が作用すると開放し、負圧が解消されると閉鎖する第一逆止弁18が設けられ、ピストンは、内部空間と外部とを流体的に接続する第二貫通孔16eを有し、第二貫通孔には、負圧が作用すると閉鎖し、正圧が作用すると開放する第二逆止弁20を備える。【選択図】図5

Description

本考案は、手動でピストンを操作しての吸引力を付与する抽気機構を用いて抽気機構に接続する吸引機構により乳幼児等の鼻腔内の鼻漏を吸引する鼻漏吸引器に関する。
風邪やアレルギーの鼻炎では、さらさらの鼻水が前の方(鼻孔側)に流れ出る。その一方、副鼻腔炎では、粘り気のある鼻水が鼻の奥からののどに向かって流れる後鼻漏等が鼻腔内に滞留しており、普通に鼻をかんでも、外に出し難い。この後鼻漏は、鼻詰まり感の他、喉のイガイガ感や咳の原因になり、また乳幼児では中耳炎の主な原因の一つになることが知られている。したがって、特に乳幼児においては後鼻漏を丁寧に吸い取ることが後鼻漏による前記症状の発症率を大きく下げることができ、重要な作業となる。
従来より上記のような後鼻漏を吸引する専用の器具があり、大きく分けると、(i)鼻腔に挿入した管の先を口で吸引するタイプの吸引装置と、(ii)鼻腔に吸引用ノズルを挿入して手動ポンプで吸引するタイプの吸引装置と(例えば、特許文献1参照)、(iii) 鼻腔に吸引用のノズルを挿入してファンモータにより電動で吸引するタイプの吸引装置と(例えば、特許文献2、3参照)、が存在する。
上記(iii)の吸引装置は、吸引力を最も確保できる点では有利であるが、鼻腔内部は複雑かつ狭小であり、後鼻漏(以下、単に「鼻漏」とも称する。)のような鼻の奥の咽頭に近いところに溜まっている鼻水を不慣れなユーザが大きな吸引力で吸い出すと、粘膜が腫れ、よけいに鼻が詰まる又は炎症が増大する可能性があり、また大きな吸引力というだけでうまく吸引できるというわけでもない。特に乳幼児に一旦、電動吸引による恐怖心を与えるとその後の吸引作業にも影響するため、自宅での活用を回避するユーザは多い。その意味では自宅作業用の装置としては、低コストであることとも相まって手動である上記(i)(ii)が汎用されている現状がある。
また、上記(i)の吸引装置は、ハンディタイプとして手軽であり、ユーザが自分で吸引力を変えながら使用できる点で電動吸引タイプである上記(iii)の吸引装置のような粘膜炎症や乳幼児への恐怖心等の問題が低減される点では有利であるが、ユーザがマウスピースを咥えて鼻漏を吸引するため風邪等の感染症がユーザにうつる又は逆に感染症を乳幼児にうつしてしまうリスク等の問題を含んでいる。
その点で上記(ii)の吸引装置は、手動でポンプを操作して吸引でき過大な吸引を行ってしまうことや、感染症がユーザにうつる又は逆に感染症を乳幼児にうつしてしまうという問題がない点で有利である。しかしながら、上記(ii)の鼻漏の吸引に用いる手動のポンプ及びこれと連通して鼻腔に挿入する吸引用ノズルにも課題が残っていた。具体的に上記(ii)の吸引装置では、ポンプ(シリンダ)内でピストンを滑動させ、吸引時にはポンプ内を負圧にして吸引用ノズル側で所望の吸引力を得る吸気操作と、排気時にはポンプ内を開放し吸引用ノズル側に逆流しないような排気操作とを手動でスムーズかつ高効率に実行できるように設計する必要がある。さらに、乳幼児の鼻にやさしく挿入又は当接しながら同時に確実な鼻漏吸引及び鼻漏貯留ができるような吸引用ノズルの開発への要望もあった。
実用新案登録第3233144号公報 特開2019-118529号公報 特開2022-23264号公報
このような事情に鑑みて本考案は創作されたものであり、吸引機構を乳幼児等の鼻腔(鼻孔)にやさしく挿入・当接して、鼻腔内に貯留した鼻漏を恐怖感や鼻腔(鼻孔)の損傷を回避しつつ十分に吸引力し得る手動の鼻漏吸引器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく創作された本考案は、
鼻孔近傍に当接させる吸引機構と、連通管を繋ぐことで前記吸引機構と流体的に接続される抽気機構とを備えて、該抽気機構に負圧を発生させることで前記連通管を介して前記吸引機構から鼻漏を吸引する手動の鼻漏吸引器であって、
前記抽気機構は、内部空間が前記連通管と流体的に接続する第一貫通孔を下端に有する略筒状中空のポンプと、該ポンプの内壁を封止しながら該ポンプ内を下方に侵入又は上方に退出する手動のピストンと、を備え、
前記ポンプの第一貫通孔には、前記ピストンを上方に退出させて前記ピストンとポンプとで作られた内部空間を拡大させることで負圧が作用すると開放し、前記ピストンを停止又は下方に侵入させて該内部空間の拡大を停止又は該内部空間を縮小させることで負圧が解消されると閉鎖する第一逆止弁が設けられ、
前記ピストンは、前記内部空間と外部とを流体的に接続する第二貫通孔を有し、該第二貫通孔には、前記ピストンを上方に退出させて前記内部空間を拡大させることで負圧が作用すると閉鎖し、前記ピストンを下方に侵入させて該内部空間を縮小させることで正圧が作用すると開放するする第二逆止弁を備える。
本考案の鼻漏吸引器10、100は、手動の抽気機構12で吸引することで連通管50を介して乳幼児等の鼻腔に当接・挿入する吸引機構30、130に吸引力を作用させて鼻腔内の鼻漏を吸引し、吸引した鼻漏を吸引機構30、130に貯留する構成を採用している。とりわけ本鼻漏吸引器10,100の第一の例では、吸引動作時に抽気機構12のピストン16を持ち上げて(上方に退出させて)、ポンプ14の内部空間(例えば、実施形態における下部空間15b参照)を拡大させたときにポンプに設けられた第一逆止弁18が開放し、ピストンに設けられた第二逆止弁20が閉鎖することで内部空間(下部空間15b)内に作用する負圧によりポンプ下方の第一逆止弁側に設けた第一貫通孔14cに吸引力を付与する。また、吸引動作を止めてピストン16を停止又は次の吸引動作用に下降させてポンプ14の内部空間(下部空間15b参照)の拡大を停止又は縮小させたときにポンプ14に設けられた第一逆止弁18を閉鎖し、ピストン16に設けられた第二逆止弁20を開放することでピストン16から上方に空気を抜いて次の吸引動作の準備を行うことができるようにしている。
このような構成を採用することで本考案の鼻漏吸引器10、100では、吸引動作を行うときにはポンプ14内の負圧に応じて連通管50の直前の第一逆止弁18を開放してピストン16内の第二逆止弁20を閉鎖するためピストン16の持ち上げる動作にしたがって吸引力を調整しながらスムーズに吸引動作を行うことができ、乳幼児の恐怖感を低減させながら鼻漏を行うことができる。また、次の吸引動作の準備となるピストン16をポンプ14内に押し込むときにおいても連通管50の直前の第一逆止弁18を閉鎖することで乳幼児の鼻腔内への無用な空気放出を防止することで乳幼児の恐怖感を低減しながらピストン16の押し込み動作にしたがってピストン16内の第二逆止弁20を開放してピストン側に空気を抜いてピストン16が軽くスムーズに動くようにしている。
また、好ましい本鼻漏吸引器では、
前記ポンプの上方にはユーザの掌を支持する把持部を設けた取手部材が装着され、該取手部材は前記ポンプの上部に装着される蓋部材を有し、
前記ピストンは、前記ポンプ内外を封止しながらその内部空間を滑動するピストン本体と、下端でピストン本体に結合して前記蓋部材を貫通して上下移動するピストン軸と、該ピストン軸の上端かつ前記取手部材の把持部の下方でユーザの手指を支持する把持部と、を備え、
さらに、前記ピストン本体と蓋部材との間に装着され、前記ピストン本体がポンプ内に侵入した状態を自然長として前記ピストン本体がポンプ内を退出するにしたがって弾性力を付与するバネ部材を備える。
上記鼻漏吸引器10、100の吸引機構12によれば、ポンプ14の上部には取手部材12が装着され、吊り下げ所持可能となっており、その取手部材13の把持部13cとピストン軸16bの上方に把持部16aとをユーザが握ると、ポンプ14内を滑動するピストン本体16c及びピストン軸16bが持ち上げられてポンプ14の内部空間(下部空間15b)が拡大して前述の吸引動作が行われる。このときポンプ14の上部の蓋部材13aとピストン本体16cとの間に装着されたバネ部材22が伸長してユーザが握りを解除するとバネ部材22の弾性復元力が作用して自然にピストン本体16c及びピストン軸16bが下降して、次の吸引動作ができる状態に戻る。これにより、ユーザが片手で吸引動作するだけで何度も吸引動作を反復することができる。
また、他の本考案は、
鼻孔近傍に当接させる吸引機構と、連通管を繋ぐことで前記吸引機構と流体的に接続される抽気機構とを備えて、該抽気機構に負圧を発生させることで前記連通管を介して前記吸引機構から鼻漏を吸引する手動の鼻漏吸引器であって、
前記吸引機構は、
前記抽気機構側の近位に配設される第一部材と、該第一部材と連結されて鼻孔側の遠位に配設される第二部材と、を備えて硬質素材で形成される中空の貯留部と、
該貯留部に装着されて鼻孔側の遠位に配設され、遠位外部から前記第二管状部の近位貫通孔と流体的に接続する貫通孔を有して先細り形状の軟質素材で構成されたアタッチメントと、を備え、
前記貯留部は、
前記第一部材の内部空間と前記連通管とを流体的に接続する近位貫通孔を有し、その両端が近位側外部と前記第一部材の内部空間とに突出する第一管状部と、
前記第二部材の内部空間と遠位側外部とを流体的に接続する遠位貫通孔を有し、その両端が遠位側外部と前記第二部材の内部空間とに突出する第二管状部と、
前記第一部材と第二部材との内部空間を仕切る位置に配設されて、前記第二管状部の遠位貫通孔を通過して第二部材の内部空間内に流入した流体の進行を遮って前記第二部材の内部空間の径方向内壁側を通過させるストッパ部材と、を備える。
本考案の鼻漏吸引器10,100の第二の例では、吸引機構30、130が特長的であり、乳幼児の鼻孔に直接当接・挿入して鼻漏を吸引する軟質素材のアタッチメント40、140と、アタッチメント40、140を装着して吸引された鼻漏を内部に貯留させる貯留部32と、貯留部32の内部に配設して近位側に鼻漏を漏出させずに連通管50内に空気流のみ流入させる役割を有するストッパ部41とが設けられている。とりわけ遠位側と近位側で突出する第一管状部38と第二管状部40とがそれぞれ貯留部32の内部空間に突出し、第一管状部38と第二管状部40との間の直線的な流路をストッパ部41で遮っているため、吸引された鼻漏及び空気流等の流速を二段階で低減させ、鼻漏を貯留(回収)させつつ鼻漏と空気流とをスクリーニングして空気流のみ連通管50側に送り出すことができる(詳細には後述)。その結果、吸引機構30、130内の鼻漏を廃棄し、洗浄するだけでユーザが風邪等の二次を感染することを防止することができる点で大きく有利である。
また、前記アタッチメントの先細り形状は、近位側から遠位側に向かって傾斜が大きくなるように縮径するものが例示される。
この例のアタッチメント40は、鼻孔側(遠位側)にだんだん先細りが強くなっている、すなわち先端側の先細り度合いよりも根元側の方があまり拡径していない。このような形状であれば先端が鼻孔に挿入されても根元側まで挿入されることはないためアタッチメント40を多少強めに推し付けても乳幼児の鼻孔の入口(鼻前庭)を損傷してしまうことを防止できる。
さらに、前記アタッチメントの先細り形状は、近位側の第一部分と該第一部分と連続する遠位側の第二部分とで構成され、前記第一部分及び第二部分は近位側から遠位側に向かって傾斜が大きくなるように縮径し、軸線方向全域にわたって前記第一部分の傾斜は第二部分の傾斜よりも大きい、ものが例示される。
この例のアタッチメント140は、近位側(貯留部側)の第一部材(本実施形態では第一外周壁146d)と鼻孔側(遠位側)の第二部材(本実施形態では第二外周壁146f)とで形状を異にしている。この第一部材(146d)の先細り度合いより第二部材(146f)の先細り度合いの方が強くなっている。このような形状であれば鼻孔が小さい乳幼児であっても先端を鼻孔に挿入し、鼻腔の奥の鼻漏までアクセスし易く、また奥まで挿入しても根元側の第二部材(146f)が鼻孔に侵入することがなく且つ第二部材(146f)も緩やかに拡径しているため鼻孔の入口(鼻前庭)を損傷することもない点で有利である。
本考案の鼻漏吸引器では、、吸引機構を乳幼児等の鼻腔(鼻孔)にやさしく挿入・当接して、乳幼児等の鼻腔内に貯留した鼻漏を恐怖感や鼻腔(鼻孔)の損傷を回避しつつ鼻漏を十分に吸引力することができ、吸引鼻漏によるユーザへの二次感染も防止することができる。
本考案の第一の実施形態としての鼻漏吸引器の斜視図を示している。 本考案の第二の実施形態としての鼻漏吸引器の斜視図を示している。 図2の鼻漏吸引器の写真図を示している。 図1及び図2の鼻漏吸引器の抽気機構の斜視図を示している。 (a)は図4の抽気機構のラインX1-X1に沿った排気時の断面図、(b)は図4の抽気機構のラインX2-X2に沿った吸引時の断面図を示している。 図1の鼻漏吸引器の吸引機構の斜視図を示している。 吸引機構の断面図であり、(a)に図1の鼻漏吸引器の吸引機構の断面図、(b)に図2の鼻漏吸引器の吸引機構の断面図を示している。 図2の鼻漏吸引器の吸引機構の斜視図を示している。
以下、本考案の鼻漏吸引器の実施形態について例示説明する。なお、本明細書及び図面において、同一の参照番号を付する部材は同一の実施形態における同一部材を意味し、末尾2桁が同一の参照番号を付する部材は、異なる実施形態における同種部材を意味している。
図1は、本考案の第一の実施形態としての鼻漏吸引器10の斜視図、図2は、本考案の第二の実施形態としての鼻漏吸引器100の斜視図、図3は、図2の鼻漏吸引器100の写真図、図4は、図1及び図2の鼻漏吸引器10,100の抽気機構12の斜視図、図5(a)は図4の抽気機構12のラインX1-X1に沿った排気時の断面図、図5(b)は図4の抽気機構12のラインX2-X2に沿った吸引時の断面図を示している。また、図6は、図1の鼻漏吸引器10の吸引機構30の斜視図、図7は、吸引機構の断面図であり、(a)に図1の鼻漏吸引器10の吸引機構30の断面図、(b)に図2の鼻漏吸引器100の吸引機構130の断面図を示している。図8は、図2の鼻漏吸引器の吸引機構の斜視図を示している。
図1~図8に示すように本鼻漏吸引器10、100は概ね、それぞれ抽気機構12、吸引機構30,130、連通管50で構成されており、以下、それぞれの構成について説明する。
まず、本考案の第一の実施形態である鼻漏吸引器10及び第二の実施形態である鼻漏吸引器100のそれぞれに共通する抽気機構12について説明する。
《抽気機構の実施形態について》
抽気機構12は、中空筒状のポンプ14と、ポンプ12内で上下方向に滑動するピストン16と、ポンプ14の上部に結合する取手部材13tで構成されている。まず、ポンプ14は、下端部14aが閉鎖され、上方に開口する上下方向に延びる略筒形状の中空部材である。下端部14aは、その中心で下方に突出するアタッチメント突出部14bを配設し、その軸線方向にポンプ14の内部空間15と外部とを連通する貫通孔14cが配設されている。このアタッチメント突出部14bを後述する連通管50内に挿入することで連通菅50と貫通孔14cとが流体的に接続する。
また、アタッチメント突出部14bの同心円状外側には環状のアタッチメント受部14dが配設され、これとアタッチメント突出部14bとの間に下方に開放する環状溝14eが配設されている。上記アタッチメント突出部14bを連通管50内に挿入した際、環状溝14eが上方の座グリとなって連通管50の端部外周をアタッチメント突出部14bとアタッチメント受部14dとでしっかりと固定する。
また、下端部14aの内部空間15側の中心部には、第一貫通孔14cと内部空間15との連通を閉鎖・開放する第一逆止弁18が配設されている。第一逆止弁18は、閉鎖時(図5(a)(b)参照)に第一貫通孔14cに被せられる蓋として機能し、開放時に図5(b)に示す矢印A方向に持ち上げられて第一貫通孔14cと内部空間15とを流体的に接続する弁部材18aと、弁部材18aの開閉動作の支店となる留部18bとで構成されている。弁部材18aは、内部空間15に負圧が作用すると上方向(矢印A方向)に持ち上げられる程度の硬さを有する樹脂部材等で形成されている。
ポンプ14の上方には取手部材13が装着されており、取手部材13は、ポンプ14の上方の開口を密閉する蓋部材13aと、蓋部材13aの径方向両側からそれぞれ上方に延びる吊下部13bと、吊下部13bの上端を幅方向に連結して、ユーザが手持ちする把持部13cとが一体に成形されている。蓋部材13aは、ポンプ14とは逆に上端が閉鎖されて下方に開放しており、上方に開放されたポンプ14の上端は、その外周囲に沿ってネジ溝14fが設けられている。この蓋部材13aをポンプ14の上端に被せて、蓋部材13a内側のネジ山13dとポンプ14上端外周のネジ溝14fとをネジ締結することで外部から内部空間15を封止している。
また、吊下部13bは、蓋部材13aの径方向両側からそれぞれ上方に並列して延びており、それぞれ上端が略水平方向に延びる把持部13cに連結している。蓋部材13aから把持部13cまでの吊下部13bの上下方向の距離は、後述するピストン16が滑動する距離を確保している。
次に、ポンプ12内で上下方向に滑動するピストン16について説明する。ピストン16は概ね、蓋部材13aの中心に設けられた貫通孔13eを通って上下方向に延びるピストン軸16bと、ピストン軸16bの上端に連結されて水平方向両側に吊下部13bの手前まで延びる把持部16aと、ピストン軸16bの下端に配設されてポンプ14の内部空間15内を滑動するピストン本体16cと、で構成されている。
ピストン16の把持部16aは、取手部材13の蓋部材13aと把持部13cとの間で上下移動するものであり、ユーザは、その手で取手部材13の把持部13cとピストン16の把持部16aとを握ることで、ピストン軸16bを上昇させ、握りを解除することでピストン軸16bを下降させる。なお、ピストン16の把持部16aの下方縁部は、ユーザの指が掛かりやすいように両側対称にそれぞれ2つの湾曲凹部が設けられている。また、ピストン16の把持部16aは、非使用時や握りの解除時に、後述するバネ部材22の弾性復元力により図5(a)のように下降している。
ピストン軸16bの下端に連結されるピストン本体16cは、ピストン軸16bの下端にネジ締結される硬い樹脂材料等で形成された押込部16c1と、押込部16c1の上部に当接装着してピストン本体16cとポンプ14の内壁との間から空気が抜けることを防止するパッキン(封止部)16c2を備える支持部16c5と、を有している。押込部16c1は、その下部が下方に開口する皿形状であり、その上面の同心円中心位置から上部に突出してピストン軸16bの下端を内挿受容して連結する筒状の受容部16c4を設けている。また、受容部16c4の内壁上部にはネジ溝16c3が設けられ、上記ピストン軸16bの下端のネジ山16b1とネジ締結される。このとき受容部16c4には、その底面とピストン軸16bの下端との間に後述する第二逆止弁20が動作するスペースとしての弁用空間16dが設けられる。
また、支持部16c5は、押込部16c1の上面から外周上方に重ねて適合する形状を有しており、その外周に柔らかい樹脂材質等のパッキン16c2が装着されており、このパッキン(封止部)16c2がポンプ14の内壁に当接することで内部空間15の下部空間15bを密封し、第一逆止弁18と第二逆止弁20(及び後述する第二逆止弁20から外部への経路D)以外から下部空間15b内の空気が漏出することを防止している。
支持部16c5の受容部16c4と押込部16c1との間には、第二逆止弁20が上下動する弁用空間16dが設けられている。第二逆止弁20は、上下方向に延びる軸部20cと、その上端で横方向に拡がった大径の傘部20aと、軸部20cの上端から下端までの中間位置の周囲で横方向に突出するツバ部20bと、で形成されている。第二逆止弁20はその軸部20cが、押込部16c1の中心で弁用空間16dと下部空間15bと連通する第二貫通孔16eに挿入されている。第二逆止弁20は、傘部20aとツバ部20bとで押込部16c1を挟んでおり、これにより傘部20aとツバ部20bとがストッパとなって弁用空間16d内で上下方向に動作する。
この第二逆止弁20は、下部空間15bに正圧が作用すると上方に移動し(図5(a)矢印C参照)、第二貫通孔16eを開放して、下部空間15bの空気を弁用空間16d、ピストン軸16b内の流路(図示せず)を通過して上部空間15aに流れ込ませ、蓋部材13aの貫通孔13eを通過して外部に放出する(図5(a)矢印D参照)。この外部放出は、下部空間15bが外部と同じ気圧になるまでなされる。
また、ピストン本体16cの上部の支持部16c5の上面と蓋部材13aの収容部13gの底部(上部)との間でピストン軸16bの周囲にバネ部材22が配設されている。このバネ部材22は、図5(a)に示すピストン本体16c及び把持部16aが下降した状態を自然長とし、図5(b)に示すピストン本体16c及び把持部の16aが持ち上げられ上昇した状態では縮められてその復元力でピストン本体16cを下方に押し返している。
したがって、図5(a)の状態で把持部16aにユーザの指、把持部13cに掌を掛けて握って図5(b)のようにピストン軸16b及びピストン本体16cが持ち上げられていくとバネ部材22を縮めながら、ポンプ14内の下部空間15bが拡大し、負圧が作用する。この下部空間15b内に作用する負圧により第一逆止弁18の弁部材18aが持ち上げられて第一貫通孔14cが開放され(矢印A参照)、下部空間15b内の負圧により第二逆止弁18は下降し、その傘部20aで第二貫通孔16eが閉鎖される。これにより下部空間15b内の負圧が第一貫通孔14c内のみに作用して矢印Bに示すように連通管50(後述)内の空気を吸引する。
一方、ピストン軸16b及びピストン本体16cが持ち上げられた状態でユーザが握る力を緩める又は握りを外すと、縮められたバネ部材22の復元力がピストン本体16cの支持部16c5及び蓋部材13a内の天井面に作用し、ピストン軸16b及びピストン本体16cを再び下降させ(図5(a)参照)、ポンプ14内の下部空間15bは縮小していく。このとき下部空間15bに正圧が作用すると、第一逆止弁18の弁部材18aは第一貫通孔14cを閉鎖するため連通管50(後述)内に空気が流入することはなく、下部空間15b内の正圧により第二逆止弁18が上昇し(図5(a)矢印C参照)、第二貫通孔16eが開放されて下部空間15b内の空気が弁用空間16dからピストン軸16b内の流路(図示せず)、上部空間15a、蓋部材13aの貫通孔13eを経由して外部に放出される(図5(a)矢印D参照)。これにより下部空間15b内に正圧を作用させず外気と同圧まで減少させながらバネ部材22の復元力で把持部16aが下降する。
以上のように抽気装置12では、ユーザが把持部13c、16aとを握る・離すを繰り返すことで吸引動作を行うことができる。
《連通管について》
次に抽気機構12のポンプ14の下部に配設されたアタッチメント(アタッチメント突出部14b、アタッチメント受部14d及び管状溝14eと連結される連通管50について説明する。図1~図3に示すように連通管50は、抽気機構12と吸引機構30、130とを流体的に接続する管状部材であり、取り外して交換可能で可撓性を有する樹脂材料で形成されている。連通管50は、前述するようにその一端でアタッチメント突出部14bを挿入させ、その一端外周をアタッチメント受部14d及び環状溝14eで固定することで抽気機構12と連通菅50とを流体的に接続する。また、連通管50の他端は、後述する吸気機構30、130の近位側に突出する第一管状部38に連結され、その内部の近位貫通孔38aと流体的に接続する。詳細には後述する。
《吸気機構について》
図1~図3及び図6の斜視図や図3の写真図、図7の断面図に示すように本鼻漏吸引器10、110では連通管50の近位側の端部に連結する吸気機構は符号30、130の二例が示されている。まず、最初に吸気機構30について図1、図6及び図7(a)を参照しつつ説明する。なお、吸気機構30と吸気機構130において同一符号を示す構成部品は同一の構成部品を示している。
吸気機構30の拡大斜視図(図6)のラインX2-X2に沿った吸引時の断面図である図7(a)に示すように吸気機構30は概ね、近位側から第一部材34、ストッパ部材41及び第二部材34で組み立てられた中空の貯留部32と、貯留部32より近位側に装着されて鼻孔に当接・挿入する軟質材料のアタッチメント46と、で構成されている。
貯留部32の近位側(図7の左側)の第一部材34は、概ね楕円カプセルを半分に割った形状であり、近位側で閉鎖し、遠位側で開放している。一方、貯留部32の遠位側の第二部材36は、概ね筒型カプセルを半分に割った形状であり、近位側で第一部材34の開放側と同径で開放し、遠位側で閉鎖している。この貯留部32は、第一部材34の遠位の開放側と第二部材36の近位の開放側とを合わせて結合することで中空部材を形成している。
また、第一部材34の近位側には連通管50を連結するための第一管状部38が設けられている。第一管状部38は、第一部材34の軸線に沿って近位側の端部から外部に突出する外側管状部38bと、外側管状部38bと連続して第一部材34の内部で遠位側に突出する内側管状部38cと、外側管状部38bと内側管状部38cとに亘って貫通し、第一部材38の外部から内部を流体的に接続する近位貫通孔38aと、で構成されている。
また、第一部材34の遠位側端部は、外径が小さくなってその外周囲にネジ山を設けた締付部34aを有し、第二部材36の近位側端部は、内径が大きくなってその内周囲にネジ溝を設けた締付部36bを有し、第一部材34の開放側(遠位側)と第二部材36の開放側(近位側)とを対向させて、それらの締付部34aと締付部36bとを締結することで、外表面が連続する状態で第一部材34と第二部材36とを取外し可能に連結している。
また、第二部材36の遠位側には後述するアタッチメント46を装着するための第二管状部40が設けられている。第二管状部40は、第一管状部38と同様に第二部材36の軸線に沿って遠位側端部から外部に突出する外側管状部40bと、外側管状部40bと連続して第二部材36の内部で近位側に突出する内側管状部40cと、外側管状部40bと内側管状部40cとに亘って貫通し、第二部材36の外部から内部を流体的に接続する近位貫通孔40aと、で構成されている。
また、第二部材36の遠位側には軟質の樹脂材料等で形成されたアタッチメント46が装着される。このアタッチメント40は、鼻漏吸引動作の際にその遠位側先端を乳幼児等の鼻孔に当接させる(押し当てる)ものである。アタッチメント46はその外周壁46dが近位側から遠位側に湾曲して緩やかに先細りする形状を有しており、軸線に沿って近位端面46aから遠位側に凹んでアタッチメント40の中間の座グリ部46eまで延びる受容部46bを設け、受容部46bに第二管状部40の外側突出部40bを挿入することで第二部材36に装着する。具体的には、近位端面46aを第二部材40の遠位端面36aに当接させる、又は第二管状部40の遠位端部を座グリ部46eに当接させる、ことで装着する。
さらに、アタッチメント46は、受容部46bと連通して軸線に沿って遠位外部まで延びる貫通孔46cが設けられている。したがって、アタッチメント40を第二部材36に装着した状態で第二部材36内(貯留部32内)に負圧が作用すると、図7(a)の矢印Eに示すように遠位外部の鼻漏及び空気流がアタッチメント46内の貫通孔46c、第二管状部材40内の遠位貫通孔40aを通過して第二部材36内(貯留部32内)に流入する。
第二部材36内に流入した鼻漏及び空気流は、第一部材34及び第二部材36の内部空間の仕切りとしてのストッパ部材41により進路変更し(図7(a)の矢印F参照)、粘性の高い鼻漏を中心に第二部材36内に貯留する。ストッパ部材41は略円盤状部材であって、軸線に沿って配設される遠位突出部41a及び近位突出部41e及びその間の仕切部41hで構成された筒状部材と、該筒状部材41a、41e、41hと同心円外側で環状部材であってその外周が第一部材34と第二部材36との連結部近傍でその内周に配設される連結外周部41cと、を有している。
遠位突出部41a及び近位突出部41eは、互いに仕切部41hを底部として第二部材36内及び第一部材34に向かって開放する凹部41b、41fを有する筒状部材であり、軸線に沿った流体の流れを遮蔽する。また、筒状部材である遠位突出部41a、近位突出部41e、仕切部41hと、連結外周部41cとの間には、第二部材36内から第一部材34内への流体の通過を遮蔽する複数の閉鎖部41gが周方向に所定のピッチで配設され、閉鎖部41gの間は隙間を空けて流体を通過させる通過部41dを構成する。
吸引時における具体的な鼻漏及び空気の流れを説明すると、まず、図7(a)に示すように連通管50(上述)から吸引力が作用すると第一部材34の第一管状部38内の近位貫通孔38aを介して第一部材36内に負圧が作用する。第一部材34内に負圧が作用すると第二部材36内と連通するストッパ部材41の通過部41dを介して第二部材36内にも負圧が作用し、第二管状部40の遠位貫通孔40a、アタッチメント46の貫通孔46c内に吸引力が作用し(図7(a)矢印E参照)、アタッチメント46の遠位端が当接・挿入する鼻孔内の鼻漏及び空気(鼻漏に含まれる微粒子のゴミ等を含む)を吸引する。
鼻孔内から吸引された鼻漏及び空気は、矢印Eに示すようにアタッチメント46の貫通孔46c、第二管状部40の遠位貫通孔40aを進行し、第二部材36の内部に放出される。第二部材36の内部に放出された鼻漏及び空気は、ストッパ部材41の遠位突出部41aの凹部41b内に流入し、仕切部41hに当たって流速が低下して遠位側に逆流する(図7(a)矢印F参照)。これにより、鼻漏及び空気のうち比重及び粘性が大きい鼻漏はそのほとんどが第二部材36内に貯留する。これが鼻漏を吸引機構30の貯留部32に貯留させる第一工程である。
さらに、仕切部41hに当たって逆流した鼻漏及び空気のうち、空気や一部噴霧化した鼻漏等の比重及び粘性の小さい流体(微粒子等を含む)は、、第一部材34内の負圧により第二部材36内の径方向周外側に流れ、ストッパ部材41の通過部41dに流入し、第一部材34内に流れ込む(図7(a)矢印G参照)。第一部材34内に流れ込んだ空気や一部の鼻漏等は、第一部材34の内壁に沿って流れるため直接、近位貫通孔38a内に流入せず、逆流又は乱流となって比重の大きい噴霧化した鼻漏や微粒子を第一部材34内に落下させながら内側管状部40cの先端に到達し、近位貫通孔38a内に流入する。これにより近位貫通孔38a内には、ほとんどの鼻漏その他の微粒子が排除された空気が流入し、その後の連通管50を介して抽気機構12まで到達する。これが第一工程に加えてさらに鼻漏及びその他の微粒子を第一部材34に貯留させ、スクリーニングされた吸引空気流を抽気機構12に送る第二工程となる。
次に、吸気機構30の変形例としての吸気機構130について説明する。
吸気機構130の拡大斜視図(図8)のラインX3-X3に沿った吸引時の断面図である図7(b)に示すように吸気機構130は、貯留部32と、アタッチメント146とで構成されており、アタッチメント146以外は吸気機構30と同様の構成である。したがって、吸気機構30と吸気機構130において同一符号を示す構成部品及び矢印は同一の構成部品、同一の流路及び作用となり、ここでは重複説明を省略する。
アタッチメント146もアタッチメント46と同様に軟らかい樹脂材料等で形成されており、第二部材36の遠位側に装着される。このアタッチメント146は、遠位側から外周壁の形状が異なる第一外周壁146dと第二外周壁146fとが一体になって成形されている。第一外周壁146dは、近位端面146eから遠位側に湾曲して緩やかに先細りする形状を有し、第二外周壁146fは、第一外周壁146dと連続して遠位側に湾曲して第一外周壁146dよりさらに先細りする形状を有している。
したがって、鼻漏吸引動作の際に第一外周壁146dをストッパとしてやさしく当接させながら(押し当てながら)、第二外周壁146fの遠位側先端を乳幼児等の鼻孔に挿入することができる。これにより鼻孔が小さい乳幼児であっても第二外周壁146fで鼻前庭を保護しながら鼻腔内の奥に溜まった鼻漏までアクセスして吸引することができ、鼻孔の大きさや鼻漏の溜まっている場所に応じてこのアタッチメント146と前述のアタッチメント46とを選択して使用することができる。なお、また、アタッチメント146においてもアッタチメント46と同様に軸線に沿って近位端面146aから遠位側に凹んで第一外周壁146fと第二外周壁146fの境界近傍の座グリ部146eまで延びる受容部146bを設け、受容部146bに外側突出部40bを挿入することで第二部材36に装着する。
以上、本考案の鼻漏吸引器10,100、特に抽気機構12と吸引機構30,130について、それぞれの実施形態を例示説明してきたが、本考案はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書等の記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例や改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。
10、100 鼻漏吸引器
12 抽気機構
13 取手部材
13a 蓋部材
13b 吊下部
13c 把持部
13d ネジ山
13e 貫通孔
13f ストッパ部
13g 収容部
14 ポンプ
14a 下端部
14b アタッチメント突出部
14c 第一貫通孔
14d アタッチメント受部
14e 環状溝
14f ネジ溝
15 内部空間
15a 上部空間
15b 下部空間
16 ピストン
16a 把持部
16b ピストン軸
16b1 ネジ山
16c ピストン本体
16c1 押込部
16c2 封止部(パッキン)
16c3 ネジ溝
16c4 受容部
16c5 支持部
16d 弁用空間
16e 第二貫通孔
18 第一逆止弁
18a 弁部材
18b 留部
20 第二逆止弁
20a 傘部
20b ツバ部
20c 軸部
22 バネ部材
30,130 吸引機構
32 貯留部
34 第一部材
34a 締付部
34b 座グリ部
36 第二部材
36a 遠位端面
36b 締付部
38 第一管状部
38a 近位貫通孔
38b 外側管状部
38c 内側管状部
40 第二管状部
40a 遠位貫通孔
40b 外側管状部
40c 内側管状部
41 ストッパ部材
41a 遠位突出部
41b 凹部
41c 連結外周部
41d 通過部
41e 近位突出部
41f 凹部
41g 閉鎖部
41h 仕切部
46、146 アタッチメント
46a、146a 近位端面
46b、146b 受容部
46c、146c 貫通孔
46d 外周壁
146d 第一外周壁
46e、146e 座グリ部
146f 第二外周壁
50 連通管

Claims (5)

  1. 鼻孔近傍に当接させる吸引機構と、連通管を繋ぐことで前記吸引機構と流体的に接続される抽気機構とを備えて、該抽気機構に負圧を発生させることで前記連通管を介して前記吸引機構から鼻漏を吸引する手動の鼻漏吸引器であって、
    前記抽気機構は、内部空間が前記連通管と流体的に接続する第一貫通孔を下端に有する略筒状中空のポンプと、該ポンプの内壁を封止しながら該ポンプ内を下方に侵入又は上方に退出する手動のピストンと、を備え、
    前記ポンプの第一貫通孔には、前記ピストンを上方に退出させて前記ピストンとポンプとで作られた内部空間を拡大させることで負圧が作用すると開放し、前記ピストンを停止又は下方に侵入させて該内部空間の拡大を停止又は該内部空間を縮小させることで負圧が解消されると閉鎖する第一逆止弁が設けられ、
    前記ピストンは、前記内部空間と外部とを流体的に接続する第二貫通孔を有し、該第二貫通孔には、前記ピストンを上方に退出させて前記内部空間を拡大させることで負圧が作用すると閉鎖し、前記ピストンを下方に侵入させて該内部空間を縮小させることで正圧が作用すると開放するする第二逆止弁を備える、
    ことを特徴とする鼻漏吸引器。
  2. 前記ポンプの上方にはユーザの掌を支持する把持部を設けた取手部材が装着され、該取手部材は前記ポンプの上部に装着される蓋部材を有し、
    前記ピストンは、前記ポンプ内外を封止しながらその内部空間を滑動するピストン本体と、下端でピストン本体に結合して前記蓋部材を貫通して上下移動するピストン軸と、該ピストン軸の上端かつ前記取手部材の把持部の下方でユーザの手指を支持する把持部と、を備え、
    さらに、前記ピストン本体と蓋部材との間に装着され、前記ピストン本体がポンプ内に侵入した状態を自然長として前記ピストン本体がポンプ内を退出するにしたがって弾性力を付与するバネ部材を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の鼻漏吸引器。
  3. 鼻孔近傍に当接させる吸引機構と、連通管を繋ぐことで前記吸引機構と流体的に接続される抽気機構とを備えて、該抽気機構に負圧を発生させることで前記連通管を介して前記吸引機構から鼻漏を吸引する手動の鼻漏吸引器であって、
    前記吸引機構は、
    前記抽気機構側の近位に配設される第一部材と、該第一部材と連結されて鼻孔側の遠位に配設される第二部材と、を備えて硬質素材で形成される中空の貯留部と、
    該貯留部に装着されて鼻孔側の遠位に配設され、遠位外部から前記第二管状部の近位貫通孔と流体的に接続する貫通孔を有して先細り形状の軟質素材で構成されたアタッチメントと、を備え、
    前記貯留部は、
    前記第一部材の内部空間と前記連通管とを流体的に接続する近位貫通孔を有し、その両端が近位側外部と前記第一部材の内部空間とに突出する第一管状部と、
    前記第二部材の内部空間と遠位側外部とを流体的に接続する遠位貫通孔を有し、その両端が遠位側外部と前記第二部材の内部空間とに突出する第二管状部と、
    前記第一部材と第二部材との内部空間を仕切る位置に配設されて、前記第二管状部の遠位貫通孔を通過して第二部材の内部空間内に流入した流体の進行を遮って前記第二部材の内部空間の径方向内壁側を通過させるストッパ部材と、を備える、
    ことを特徴とする鼻漏吸引器。
  4. 前記アタッチメントの先細り形状は、近位側から遠位側に向かって傾斜が大きくなるように縮径する、ことを特徴とする請求項3に記載の鼻漏吸引器。
  5. 前記アタッチメントの先細り形状は、近位側の第一部分と該第一部分と連続する遠位側の第二部分とで構成され、前記第一部分及び第二部分は近位側から遠位側に向かって傾斜が大きくなるように縮径し、軸線方向全域にわたって前記第一部分の傾斜は第二部分の傾斜よりも大きい、ことを特徴とする請求項3に記載の鼻漏吸引器。
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