JP3240328U - 先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体を安全かつ効果的に行う解体工具を提供する。【解決手段】先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具は、複数組の支持板アセンブリ及び筋交いを含み、セグメントはキャッピングブロック、第1の隣接ブロック、第2の隣接ブロック、第1の標準ブロック、第2の標準ブロック及び第3の標準ブロックを接合して構成され、セグメント内に岩石・土壌が充填され、支持板アセンブリはトンネル方向に沿って岩石・土壌の表面と第3の標準ブロックとの間に設置され、筋交いは第1の標準ブロックと第3の標準ブロックとの間に設置される。支持板アセンブリ及び筋交いは、支持の役割を果たし、キャッピングブロック、第1の隣接ブロック及び第2の隣接ブロックを解体した後、第3の標準ブロック及び第1の標準ブロックが重力によりトンネルの内部に閉じ、安全上のリスクの発生を防止する。【選択図】図2
Description
本考案は、シールド施工の技術分野に関し、特に、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具に関する。
地下鉄を建設する過程において、都市の地下鉄駅の進度がシールド区間の施工進度に与える影響を低減するために、シールド区間は先トンネル後駅の施工方法を用いることが多い。施工過程において、一般的にシールド機を用いて地下鉄の施工建設を行い、シールドセグメントはシールド施工の主な組立部材で、トンネルの最内層バリアであり、土壌層の圧力、地下水の圧力及びいくつかの特殊な荷重に耐える役割を果たす。シールドセグメントは通常、高強度耐浸透コンクリートを用いて製造され、複数のシールドセグメントは覆工組立によって環状に組み立てられる。
シールドが施工した後、シールドトンネルのセグメント構造を解体する必要がある。セグメント構造自体が重く、トンネル内の空間が狭く、セグメント解体施工のリスクが最大である。現在、中国内外でのセグメントの解体は、プラットフォーム及び鋼材支保を架ける方法を用いることが多く、ガンマシン、ラインストーン及びハンマードリルによる破壊除去などの非機械的方法を用いて、セグメントを解体する場合、さらに油圧レンチ、ラインストーン、ハンマードリル及びドリルなどの解体工具を配置してセグメントを解体する必要がある。
特許番号がCN202110041471.7である中国特許では、シールドが地下掘削トンネル内を先に通過してセグメントを解体する施工方法が開示されており、油圧支持システムを介して解体対象のセグメントに適切な径方向荷重を印加し、区間トンネル内、エアダクトの両側の2つのリングセグメントに鋼製リングを架設し、鋼製リング間の形鋼を引っ張り、解体対象のセグメントに移動式鋼材支保を架設し、セグメントを順次解体し、複雑な作業条件下での地下鉄の地下掘削通路の施工過程において既存のシールドセグメントを解体する施工作業は、期日通りに、品質を保ち、安全かつ迅速に完了することができる。しかし、該解体方法では、セグメント構造自体が重く、トンネル内の空間が狭く、解体のリスクが高い(特許文献1)。
特許番号がCN202010968004.4である中国特許では、先トンネル後駅の地下掘削駅のセグメント解体施工方法及びそれに使用されるセグメント解体工具が開示されており、その方法は、継ぎ目位置でのセグメントのフルリンググラウトを行うステップと、前記継ぎ目位置のセグメントを補強するステップと、トンネル頂部の土砂を掘削した後、セグメント解体工具を利用して前記継ぎ目位置のセグメントを解体するステップとを含む。それに使用されるセグメント解体工具は、トレーラーフレーム、セグメント組立機及び組立機動力システムを含む。本考案で使用されるセグメント解体工具は、セグメントを破壊する必要がなく、セグメントボルトを取り外した後、取付機で徐々に解体し、セグメントトロリーに輸送し、セグメントを順次解体することでセグメントが破損することはなく、セグメントへの損傷を避ける。該解体方法は、セグメントの外側に二重液体スラリーを追加充填する必要があり、資源の浪費をもたらし、且つグラウト過程においてセグメントのずれ及び破損を防止するために、グラウト圧力及びグラウト量を厳密に制御する必要があり、そうではない場合、後続の取り外しに影響を与え、解体作業に一定の制限をもたらし、解体効率を低下させる。この他、セグメント構造自体が重く、トンネル内の空間が狭いため、取付機及びセグメントトロリーを追加すると、作業空間が混雑になり、リスクが高まる(特許文献2)。
特許番号がCN202011622973.0である中国特許では、シールドトンネルポータルの鋼製リング内のセグメントの解体方法が開示されており、ラインストーンでセグメントの接合部に穴を開け、次に穴に油圧ジャッキを取り付け、ジャッキを利用してセグメントと土壌を分離した後、2つの10Tホイストでリング全体のセグメントを引き倒した後、解体したセグメントをクレーンで吊り上げ、トンネルポータルの鋼製リング内のセグメントをクレーンで直接解体できず、又はクレーンで解体するために大きなトン数のクレーンが必要であるという問題を克服し、施工ステップを簡略化し、施工の難易度を低下させ、施工コストを節約し、操作過程が簡単で便利である(特許文献3)。
解体過程において、セグメント構造自体が重く、セグメントを解体する時に重力により大きな変形が発生しやすく、掘削機は圧力を均一に印加できず、セグメントの解体作業に障害をもたらし、解体効率に影響を与え、且つ施工リスクをもたらし、同時に解体過程において、掘削機で加圧してセグメントを押し付け、セグメントボルトを緩めて解体する必要があるため、セグメントの間は可動状態にあり、安定性が低下し、掘削機だけでは降下又は落下なしにセグメント構造を完全に支持できることを保証できず、安全上の事故を引き起こしやすい。
そのため、複雑な作業条件での地下鉄の地下掘削通路の施工過程においてシールドセグメントの解体を安全かつ効果的に完了することを容易にする施工工具を提供する必要がある。
上記従来技術の欠点を克服するために、本考案は、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具を提供する。
本考案が採用する技術的解決手段は以下のとおりである。
セグメントを解体するために使用される、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具であって、前記セグメントはキャッピングブロック、第1の隣接ブロック、第2の隣接ブロック、第1の標準ブロック、第2の標準ブロック及び第3の標準ブロックを接合して構成され、前記セグメント内に岩石・土壌が充填されている。
前記解体工具は複数組の支持板アセンブリ及び筋交いを含み、前記支持板アセンブリはトンネル方向に沿って前記岩石・土壌の表面と前記第3の標準ブロックとの間に設置され、前記筋交いはトンネル方向に沿って前記第1の標準ブロックと前記第3の標準ブロックとの間に設置される。
好ましくは、前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロックに複数のセグメントボルト穴溝が設けられる。前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロック上のセグメントボルト穴溝は互いに一対一に対応し、且つ数が一致する。
好ましくは、前記支持板アセンブリの構造は、前記岩石・土壌の表面に支持板が設置され、前記支持板の上表面にジャッキが設けられ、前記ジャッキに鋼管が取り付けられ、前記鋼管の末端が前記第3の標準ブロックに固定されることである。鋼管は前記岩石・土壌と前記第3の標準ブロックとの間に固定され、支持の役割を果たし、第3の標準ブロックに変形が発生する場合、鋼管が押されるようになり、異動が発生するようになっているが、鋼管は岩石・土壌の表面の支持板に固定され、鋼管の移動が阻止されることにより、前記第3の標準ブロックの変形量をさらに緩和するようになる。
好ましくは、前記鋼管の末端は前記第3の標準ブロックの前記セグメントボルト穴溝に係止される。セグメントボルト穴溝は組立寸法を調整するための独自の構造であり、該セグメントボルト穴溝を利用して鋼管を係止することにより、空間を十分に利用し、ワークの使用を減らすことができる。
好ましくは、前記第3の標準ブロックに複数組の角材セグメントが対応して固定され、各組の前記支持板アセンブリの鋼管の末端は対応する前記角材セグメントに当接する。
好ましくは、隣接する前記鋼管の間に胴縁が設けられる。鋼管の間に胴縁が設けられることにより、鋼管の曲げモーメントを減少させ、支持力を強化することができる。
好ましくは、前記筋交いの両端はそれぞれ前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロック上の前記セグメントボルト穴溝に係止される。
好ましくは、前記筋交いは互いに平行であり、且つ隣接する前記筋交いの間の間隔は50cmである。
好ましくは、前記支持板アセンブリ及び前記筋交いは前記セグメントの内部に交互に配置される。
好ましくは、前記第1の隣接ブロック及び前記第2の隣接ブロックに吊りリングが予め埋め込まれ、又は前記第1の隣接ブロック及び前記第2の隣接ブロックの外側の初期支持保護層を除去して吊りリングを溶接する。
好ましくは、前記第1の隣接ブロック及び前記第2の隣接ブロックの両端の1/4位置に前記吊りリングが設置される。
好ましくは、前記吊りリングに牽引ロープが固定され、前記牽引ロープは初期支持構造に設けられた手動ホイストによって引っ張られる。
従来技術に比べて、本考案は以下の有益な効果を有する。
1、本考案は、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具を提供し、解体下方の第3の標準ブロックの周辺範囲の岩石・土壌を掘削し、且つ岩石・土壌の表面と前記第3の標準ブロックとの間にトンネル方向に沿って複数組の支持板アセンブリが設置され、支持板アセンブリは第3の標準ブロックを支持する役割を果たし、第1の標準ブロックと前記第3の標準ブロックとの間にトンネル方向に沿って複数の筋交いが設置され、筋交いは支持の役割を果たすこともでき、キャッピングブロック、第1の隣接ブロック及び第2の隣接ブロックを解体した後、第3のお標準ブロック及び第1の標準ブロックが重力によりトンネルの内部に閉じることによる安全上のリスクの発生を防止する。
2、解体過程において、掘削機の寸法が第3の標準ブロックの寸法より小さいため、掘削機が第3の標準ブロックの中央部を増圧する時、第3の標準ブロックは周囲環境とともに変形し、第3の標準ブロックの両端は筋交い及び支持板アセンブリに押圧力を印加し、筋交い及び支持板アセンブリの他端はそれぞれ第1の標準ブロック及び堅固な埋め戻し岩石・土壌に固定されるため、筋交い及び支持板アセンブリに同時に反作用力を印加し、第3の標準ブロックが連続的に押圧することを阻止し、第3の標準ブロックの変形量が小さい範囲内にあり、且つ突然降下又は落下しないことを保証し、施工の安全性が保証される。
1、本考案は、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具を提供し、解体下方の第3の標準ブロックの周辺範囲の岩石・土壌を掘削し、且つ岩石・土壌の表面と前記第3の標準ブロックとの間にトンネル方向に沿って複数組の支持板アセンブリが設置され、支持板アセンブリは第3の標準ブロックを支持する役割を果たし、第1の標準ブロックと前記第3の標準ブロックとの間にトンネル方向に沿って複数の筋交いが設置され、筋交いは支持の役割を果たすこともでき、キャッピングブロック、第1の隣接ブロック及び第2の隣接ブロックを解体した後、第3のお標準ブロック及び第1の標準ブロックが重力によりトンネルの内部に閉じることによる安全上のリスクの発生を防止する。
2、解体過程において、掘削機の寸法が第3の標準ブロックの寸法より小さいため、掘削機が第3の標準ブロックの中央部を増圧する時、第3の標準ブロックは周囲環境とともに変形し、第3の標準ブロックの両端は筋交い及び支持板アセンブリに押圧力を印加し、筋交い及び支持板アセンブリの他端はそれぞれ第1の標準ブロック及び堅固な埋め戻し岩石・土壌に固定されるため、筋交い及び支持板アセンブリに同時に反作用力を印加し、第3の標準ブロックが連続的に押圧することを阻止し、第3の標準ブロックの変形量が小さい範囲内にあり、且つ突然降下又は落下しないことを保証し、施工の安全性が保証される。
本考案の実施例の目的及び技術的解決手段をより明確にするために、以下では、本考案の実施例を参照して、本考案の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。
本出願の説明において、理解すべきこととして、用語「長さ」、「上」、「下」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの指示されている方向又は位置関係は図面に示されている方向又は位置関係に基づくものであり、単に本出願を説明しやすく、説明を簡略化するためのものであり、言及される装置又は素子は特定の方向を有し、特定の方向で構成され、操作される必要があることを指示又は示唆するものではなく、したがって、本出願を限定するものと理解すべきではない。
実施例1
図1~図3に示すように、本考案は、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具を提供し、セグメントはキャッピングブロック1、第1の隣接ブロック2、第2の隣接ブロック3、第1の標準ブロック6、第2の標準ブロック5及び第3の標準ブロック4を接合して構成され、前記セグメント内に岩石・土壌7が充填されている。岩石・土壌7を充填する目的は、施工しやすく、同時に後続の工具の取り付けと解体を容易にすることである。
第1の隣接ブロック2及び第2の隣接ブロック3に吊りリングを設置し、前記セグメント周囲の初期支持構造8をグラウトして補強し、前記吊りリングの設置方式は以下の2種類であってもよい。1.前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3に前記吊りリングが予め埋め込まれる。2.前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3の外側の初期支持保護層及びコンクリート保護層を除去してから、前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3の両端の1/4位置で前記吊りリングを溶接し、即ち第1の隣接ブロック2の両端にそれぞれ前記吊りリングが溶接され、且つ吊りリングからエッジ位置までの距離は第1の隣接ブロック2全体の弧長の1/4であり、第2の隣接ブロック3の両端にそれぞれ前記吊りリングが溶接され、且つ吊りリングからエッジ位置までの距離は第2の隣接ブロック3全体の弧長の1/4である。
キャッピングブロック1、前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3を解体し、第3の標準ブロック4の周辺範囲の岩石・土壌7を掘削した後、解体工具を取り付ける。
前記解体工具は複数組の支持板アセンブリ及び筋交いを含み、前記支持板アセンブリはトンネル方向に沿って前記岩石・土壌の表面と前記第3の標準ブロックとの間に設置され、前記筋交いはトンネル方向に沿って前記第1の標準ブロックと前記第3の標準ブロックとの間に設置される。
前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロックに複数のセグメントボルト穴溝が設けられる。前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロック上のセグメントボルト穴溝は互いに一対一に対応し、且つ数が一致する。第3の標準ブロック4の周辺範囲の岩石・土壌7を掘削し、且つ前記岩石・土壌7を直径方向に沿って比較的平坦な表面に整理し、第3の標準ブロック4の内表面を完全に露出させ、この時、第3の標準ブロック4自体が重く、岩石・土壌7の支持がないと重力によりトンネルの内部に閉じやすく、同時に解体過程において、セグメントボルトを解体した後、第3の標準ブロック4の安定性が低下し、突然落下しやすく、大きな安全上のリスクをもたらし、したがって、支持板アセンブリ及び筋交い13を追加して支持する。
前記支持板アセンブリの構造は、前記岩石・土壌の表面に支持板が設置され、前記支持板の上表面にジャッキが設けられ、前記ジャッキに鋼管が取り付けられ、前記鋼管の末端が前記第3の標準ブロックに固定されることである。鋼管は前記岩石・土壌と前記第3の標準ブロックとの間に固定され、支持の役割を果たし、第3の標準ブロックに変形が発生する場合、鋼管が押されるようになり、異動が発生するようになっているが、鋼管は岩石・土壌の表面の支持板に固定され、鋼管の移動が阻止されることにより、前記第3の標準ブロックの変形量をさらに緩和するようになる。
前記鋼管12の末端は前記第3の標準ブロック4の前記セグメントボルト穴溝に係止される。セグメントボルト穴溝は組立寸法を調整するための独自の構造であり、該セグメントボルト穴溝を利用して鋼管12を係止することにより、空間を十分に利用し、ワークの使用を減らすことができる。隣接する前記鋼管12の間に胴縁が設けられる。鋼管12の間に胴縁が設けられることにより、鋼管12の曲げモーメントを減少させ、支持力を強化することができる。
前記支持板アセンブリ及び前記筋交い13は前記セグメントの内部に交互に配置される。前記筋交い13の両端はそれぞれ前記第1の標準ブロック6及び前記第3の標準ブロック4上の前記セグメントボルト穴溝に係止される。前記筋交い13は互いに平行であり、且つ隣接する前記筋交い13の間の間隔は50cmである。支持板アセンブリは第3の標準ブロック4を支持する役割を果たし、且つ第1の標準ブロック6と前記第3の標準ブロック4との間にトンネル方向に沿って複数の筋交い13が設置され、筋交い13は支持の役割を果たすこともできる。
このような先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントに対して、解体過程において、具体的な解体方法のステップは以下のとおりである。
S1、第1の隣接ブロック2及び第2の隣接ブロック3に吊りリングを設置し、前記セグメント周囲の初期支持構造8をグラウトして補強し、セグメントと地層との間の摩擦抵抗を増加させ、同時にセグメント壁裏の緻密性を保証するために、二次補強グラウトを先に行う必要がある。まずセグメントの埋め込みグラウト孔を介してグラウトフローラルチューブを打ち込み、次にグラウトフローラルチューブを介してセメントスラリーを圧入する。
S2、前記セグメントの内部に岩石・土壌7を埋め戻す。岩石・土壌7を充填する目的は、施工しやすく、同時に後続の工具の取り付けと解体を容易にすることである。
S3、キャッピングブロック1を解体する。
前記キャッピングブロック1の解体方法は、ラインストーンコアワイヤソー法又は掘削機14で直接破壊・除去することである。ここでワイヤソー法は一般的な方法であり、即ちワイヤロープ又はダイヤモンドワイヤソーで切断するものである。キャッピングブロック1に切断線を引き、次に切断する必要があるキャッピングブロック1の上半分にラインストーンで穿孔し、吊り具及びワイヤロープを取り付け、次にワイヤソーを取り付けて切断線に沿ってキャッピングブロック1を切断し、最後にガントリークレーンで切除されたキャッピングブロック1を吊り上げ、キャッピングブロック1の解体を完了し、又は掘削機14を直接使用して解体する。
S4、前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3を解体する。前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3はそれぞれ前記キャッピングブロック1の両側に接合され、具体的な解体方法は以下のとおりである。
図2に示すように、第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3の両端の吊りリングに牽引ロープ9が固定され、該牽引ロープ9は一般的にワイヤロープを選択し、前記牽引ロープ9は前記初期支持構造8に設けられた手動ホイスト10によって引っ張られ、掘削機14はそれぞれ前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3に押し付けて加圧し、次に作業者は、縦方向、円周方向の順序で、前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3上の接続ボルトを順次解体し、掘削機14が協働して前記第1の隣接ブロック2及び前記第2の隣接ブロック3を徐々に降下させ、最終的に積み込んで調達輸送する。
S5、第3の標準ブロック4の周辺範囲の岩石・土壌7を掘削し、且つ岩石・土壌7の表面と前記第3の標準ブロック4との間にトンネル方向に沿って複数組の支持板アセンブリを設置し、第1の標準ブロック6と前記第3の標準ブロック4との間にトンネル方向に沿って複数の筋交い13を設置する。
S6、前記第1の標準ブロック6、前記第2の標準ブロック5及び前記第3の標準ブロック4を解体する。具体的な解体方法は以下のとおりである。
掘削機14は加圧してそれぞれ前記第1の標準ブロック6、前記第2の標準ブロック5及び前記第3の標準ブロック4に押し付け、接続ボルトを解体した後、掘削機14は現在の圧力を維持し、前記筋交い13を解体し、掘削機14は徐々に減圧し、且つ前記第1の標準ブロック6、前記第2の標準ブロック5及び前記第3の標準ブロック4を引き出す。
解体過程において、掘削機14の寸法が第1の標準ブロック6、第2の標準ブロック5及び第3の標準ブロック4の寸法より小さいため、掘削機14が第3の標準ブロック4の中央部を増圧する時、第3の標準ブロック4は周囲環境とともに変形し、支持がない場合、第3の標準ブロック4が重力によりトンネルの内部に閉じるようになり、安全上のリスクが大きく、本考案では、筋交い13及び支持板アセンブリが提供され、第3の標準ブロック4の両端は筋交い13及び支持板アセンブリに押圧力を印加し、筋交い13及び支持板アセンブリの他端はそれぞれ第1の標準ブロック6及び堅固な埋め戻し岩石・土壌7に固定されるため、筋交い13及び支持板アセンブリに同時に反作用力を印加し、第3の標準ブロック4が連続的に押圧することを阻止し、第3の標準ブロック4の変形量が小さい範囲内にあり、且つ突然降下又は落下しないことを保証し、施工の安全性が保証される。
S7、解体された前記キャッピングブロック1、第1の隣接ブロック2、第2の隣接ブロック3、第1の標準ブロック6、第2の標準ブロック5及び第3の標準ブロック4を調達輸送する。最終的に、解体されたセグメント部材は掘削機14によって横通路に運ばれ、掘削機14は土砂運搬車に吊らされて立坑に運ばれ、天井クレーンによって現場の土砂場内につるして運ばれる。
従来の解体過程において、第1の標準ブロック6、第2の標準ブロック5及び第3の標準ブロック4が重力によりトンネル内に閉じることによる危険の発生を防止するために、事前にワイヤロープを用いて第1の標準ブロック6、第2の標準ブロック5及び第3の標準ブロック4を引っ張り、ワイヤロープをセグメントグラウト孔を貫通させて井戸壁に固定し、ワイヤロープを引っ張り状態にし、次に、作業者がセグメントボルトを順次解体する。最後に、セグメントを徐々に吊り上げ、元宝の形で地面に置く。しかし、ワイヤを用いて支持して取り付けることは不便であり、且つ吊り上げる時に一定の安全上のリスクがある。
本考案が提供するシールドセグメントの解体工具では、前記支持板アセンブリ及び前記筋交い13は構造がシンプルで、便利で安全であり、優れた効果を有し、解体施工中の安全性を向上させる。
実施例2
該実施例2は実施例1の技術的解決手段と類似しており、実施例1に比べて、相違点は以下のとおりである。
支持板アセンブリにおいて、前記第3の標準ブロック4に複数組の角材セグメントが対応して固定され、前記角材セグメントにジャッキも対応して設けられ、各組の前記支持板アセンブリの鋼管12の末端は対応する前記角材セグメント上のジャッキに当接する。
以上は本考案の実施形態に過ぎず、その説明は具体的かつ詳細であるが、本考案の特許範囲を限定するものと理解すべきではない。なお、当業者にとって、本考案の概念から逸脱することなく、複数の変形及び改良を行うことができ、これらはいずれも本考案の保護範囲に属する。
1 キャッピングブロック、2 第1の隣接ブロック、3 第2の隣接ブロック、4 第3の標準ブロック、5 第2の標準ブロック、6 第1の標準ブロック、7 岩石・土壌、8 初期支持構造、9 牽引ロープ、10 手動ホイスト、11 支持板、12 鋼管、13 筋交い、14掘削機。
Claims (10)
- セグメントを解体するために使用される、先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具であって、
前記セグメントはキャッピングブロック、第1の隣接ブロック、第2の隣接ブロック、第1の標準ブロック、第2の標準ブロック及び第3の標準ブロックを接合して構成され、前記セグメント内に岩石・土壌が充填されており、
前記解体工具は複数組の支持板アセンブリ及び筋交いを含み、前記支持板アセンブリはトンネル方向に沿って前記岩石・土壌の表面と前記第3の標準ブロックとの間に設置され、前記筋交いはトンネル方向に沿って前記第1の標準ブロックと前記第3の標準ブロックとの間に設置されることを特徴とする先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。 - 前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロックに複数のセグメントボルト穴溝が設けられることを特徴とする請求項1に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記支持板アセンブリの構造は、前記岩石・土壌の表面に支持板が設置され、前記支持板の上表面にジャッキが設けられ、前記ジャッキに鋼管が取り付けられ、前記鋼管の末端は前記第3の標準ブロックに固定されることを特徴とする請求項2に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記鋼管の末端は前記第3の標準ブロックの前記セグメントボルト穴溝に係止されることを特徴とする請求項3に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記第3の標準ブロックに複数組の角材セグメントが対応して固定され、各組の前記支持板アセンブリの鋼管の末端は対応する前記角材セグメントに当接することを特徴とする請求項3に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 隣接する前記鋼管の間に胴縁が設けられることを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記筋交いの両端はそれぞれ前記第1の標準ブロック及び前記第3の標準ブロック上の前記セグメントボルト穴溝に係止されることを特徴とする請求項2に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記筋交いは互いに平行であり、且つ隣接する前記筋交いの間の間隔は50cmであることを特徴とする請求項1に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記第1の隣接ブロック及び前記第2の隣接ブロックに吊りリングが予め埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
- 前記吊りリングに牽引ロープが固定され、前記牽引ロープは初期支持構造に設けられた手動ホイストによって引っ張られることを特徴とする請求項9に記載の先にシールドしてトンネルを拡大掘削するセグメントの解体工具。
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