JP3240297B1 - 分包紙及び分包紙ロール - Google Patents

分包紙及び分包紙ロール

Info

Publication number
JP3240297B1
JP3240297B1 JP2001137843A JP2001137843A JP3240297B1 JP 3240297 B1 JP3240297 B1 JP 3240297B1 JP 2001137843 A JP2001137843 A JP 2001137843A JP 2001137843 A JP2001137843 A JP 2001137843A JP 3240297 B1 JP3240297 B1 JP 3240297B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
packaging
identifier
packaging paper
medicine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001137843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002017815A (ja
Inventor
康弘 竹中
裕敏 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takazono Corp
Original Assignee
Takazono Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takazono Corp filed Critical Takazono Corp
Priority to JP2001137843A priority Critical patent/JP3240297B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3240297B1 publication Critical patent/JP3240297B1/ja
Publication of JP2002017815A publication Critical patent/JP2002017815A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 薬剤包装装置による分包紙の種別識別及び残
量検出を可能とする分包紙及び分包紙ロールを提供す
る。 【解決手段】 紙管に円筒状に巻き回される分包紙であ
って、分包紙情報を示す識別子が、前記紙管に巻き回さ
れた状態において側面に位置するように設けられてお
り、さらに、前記識別子は、紙管への巻き始めから所定
巻数の位置には存在しないように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分包紙及び該分包
紙が紙管に巻き回されてなる分包紙ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤を包装する薬剤包装装置とし
て、薬剤を投入するホッパーと、筒状体に巻回された分
包紙を引き込み、熱シールするヒートローラ又は熱圧着
装置とが設けられ、薬剤を分包紙に投入し、該薬剤が投
入された分包紙をヒートローラで熱溶着又は熱圧着等す
ることにより、薬剤を分包するものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の薬
剤包装装置によれば、分包紙の材質や厚さの判別は、人
手によって行われており、分包紙を交換する際、その材
質や厚さが交換前の分包紙と同一か否か等は、人が確認
しなければならない。
【0004】分包紙の材質や厚さによって熱溶着する温
度が異なるが、分包紙の材質や厚さに適合していないヒ
ートローラ温度が設定されていると、分包紙が正しく溶
着されないという問題がある。
【0005】又、ヒートローラが分包紙を引き込む量が
一定であるのに対し、分包紙の残量は次第に少なくなる
ため、分包紙にかかるテンションが変化し、溶着(圧
着)位置がずれたり、溶着(圧着)不良を発生するとい
う問題もある。
【0006】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、薬剤包装装置による分包紙の種
別識別及び残量検出を可能とする分包紙及び分包紙ロー
ルを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、紙管に円筒状に巻き回される分包紙であって、分包
紙情報を示す識別子が、前記紙管に巻き回された状態
該分包紙の側面に設けられ、且つ、該識別子が紙管への
巻き始めから所定巻数の位置には存在しないことによっ
て分包紙の残量を検出し得るように構成されている分包
紙を提供する。ここで、分包紙情報とは、例えば分包紙
の種類、グラシン紙、セロハン等の分包紙の材質に関わ
る情報、及び分包紙の厚さに関わる情報等の分包紙に関
わる情報を意味する。
【0008】又、本発明は、上記課題を解決する為に、
分包紙が紙管に円筒状に巻き回されてなり、薬剤包装装
置に着脱自在に装着される分包紙ロールであって、巻き
回されている分包紙の分包紙情報を示し且つ前記薬剤包
装装置によって読取可能な識別子が前記円筒状に巻き回
された分包紙の側面に設けられ、且つ、該識別子が前記
紙管への巻き始めから所定巻数の位置には存在しない
とによって分包紙の残量を検出し得るように構成されて
いる分包紙ロールを提供する。
【0009】好ましくは、前記識別子は、近紫外線を照
射した場合にのみ視認可能となる蛍光体によって形成さ
れているものとすることができる。又、前記識別子は、
分包紙の種別毎に異なる配置となるように設けられ得
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る分包紙
の一実施の形態が装着される薬剤包装装置の一例を示す
斜視図であり、図2は図1の紙管ドラム付近を示す要部
拡大斜視図である。
【0011】図1に示す薬剤包装装置には、略円筒状の
紙管9に巻回された分包紙10の略中央部に設けられた略
円筒形の空洞部10a に挿入されており、分包紙10を排出
すべく回転可能な紙管ドラム7 と、分包紙10の排出され
る速度を制御する分包紙制御手段としてのブレーキ板8
と、分包紙10をホッパー1 まで導出するためのローラ6
と、薬剤を分包紙10に投入するための薬剤投入手段とし
てのホッパー1 と、熱溶着手段(熱圧着手段)としてのヒ
ータ2 と、操作盤(図示せず)とが設けられている。分包
紙は、グラシン紙やセロハン等の一面にポリエチレン等
の合成樹脂が塗工されたもの等が用いられる。また、前
記薬剤包装装置においては、ヒータ2 が分包紙10を引き
込むことにより、紙管ドラム7 が回転して分包紙10を巻
回された状態から開放する。即ち、紙管ドラム7 には、
該紙管ドラム7 自身を回転させるための駆動装置は設け
られていない。尚、紙管ドラム7には公知の紙切れ検知
ピンを設けることがある。この紙切れ検知ピンは、紙管
9に巻回された分包紙10が紙管ドラム7に装着されて分包
紙10切れを検出することができる。
【0012】また、分包紙10の一側面、即ち図1及び図
2においては右側の側面に分包紙の材質や厚さ、或いは
溶着のために適切に設定されるべき温度等の分包紙情報
を示す識別子の一例としての記号11(図2においては、
小文字のアルファベットの組み合わせで表現されてい
る)が印刷されており、該記号11の印刷には、波長が3
00〜400nm程度の近紫外線を照射した場合にのみ
発光して視認可能となる、例えば蛍光塗料が用いられて
いる。
【0013】また、前記薬剤包装装置には、図1に記載
のように、記号11が印刷されている側の分包紙10の側面
を照射すべく、近紫外線を照射する、例えば、ブラック
ライト5 と、該ブラックライト5 に近紫外線を照射され
て発光した記号11を受光し、記号11を読み取る読取手段
としてのイメージセンサ4 とが、分包紙10に近接して設
けられている。尚、近紫外線を照射する手段としては、
キセノンランプにフィルタを付けたものや、又は紫外線
LED等を用いることもできる。
【0014】そして、薬剤包装装置には、マイクロコン
ピュータ(図1には図示せず)が設けられており、本薬
剤包装装置において好適に用いられる分包紙の分包紙情
報が記憶されている。そして、イメージセンサ4 で読み
取られた記号11に関するデータがマイクロコンピュータ
に伝送される。図3は、マイクロコンピュータ12の接続
関係を示すブロック図であり、以下、図3を参照してマ
イクロコンピュータ12について説明する。第1に、マイ
クロコンピュータ12には、図3に示すようにヒータ2 が
接続されいるとともに、予め記号11毎に、即ち分包紙10
の分包紙情報毎にヒータ2 の適切な温度が記憶されてお
り、イメージセンサ4 で読み取られた記号11に対応して
ヒータ2 の温度が設定される。
【0015】第2に、マイクロコンピュータ12 は、図
3に示すように、ブレーキ板8 に接続されており、分包
紙10が紙管ドラム7 から排出されヒータ2 に引込まれ
るときの紙送りの速度が所定速度として予め設定されて
記憶されている。従って、ヒータによる分包紙10の引込
み速度が実質的に紙送り速度にほぼ等しいのである。そ
して、マイクロコンピュータ12 はイメージセンサ4 か
ら入力される記号11の読取速度(後述)をマイクロコンピ
ュータ12 で検知し、紙送りの速度が前記所定速度とな
り、しかも、分包紙10のテンションが一定になるよう、
ブレーキ板8の分包紙10に対する押圧力の強弱を制御す
る。つまり、本薬剤包装装置においては、ヒータ2が分
包紙10を引込んでいくことによって分包紙10が紙送りさ
れるので、分包紙10の残量が少なくなり紙管ドラム7に
かかる重量が軽くなるとテンションが低下し、紙送りが
早くなる傾向があるので、紙送り速度の制御は、ブレー
キ板8 の押圧力の強弱の制御によって達せられるのであ
る。
【0016】このように構成される薬剤包装装置による
薬剤の包装方法を次に示す。まず、分包紙10が巻回され
た紙管ドラム7 を所定位置に取付けし、分包紙10をロー
ラ6 の位置まで取り付ける。そして、使用者による操作
が可能に設けられた操作盤等に取り付けられているスイ
ッチ等により、ブラックライト5 とイメージセンサ4 の
スイッチをオンにする。
【0017】そして、イメージセンサ4 は、常時受像す
るように設定されており、イメージセンサ4 によって分
包紙10の記号11を読み取り、そのデータをマイクロコン
ピュータ12に伝送する。マイクロコンピュータ12は、イ
メージセンサ4 で読み取った記号11の表す分包紙情報を
識別し、予めマイクロコンピュータ12に記憶されている
分包紙情報と異なる場合には、マイクロコンピュータ12
は、操作盤等に取り付けられている警報手段としての表
示装置(図示せず)にエラーを表示するよう表示信号を
発したのち、薬剤包装装置の動作を停止させる。
【0018】このように、イメージセンサ4 が読み取っ
た記号11がマイクロコンピュータ12に記憶されているも
のと一致している場合には、次に紙送り速度が検出され
る。つまり、マイクロコンピュータ12は、記号11が読み
取られる読取速度、換言すると、マイクロコンピュータ
12に記号11のデータが伝送される間隔(タイミング)、
をマイクロコンピュータ12内で検知し、その検知された
読取速度が所定速度の範囲内であるか否かを検出する。
即ち、記号11は分包紙10の一側面に、図2、図4及び図
5に示したように文字又はバーコードが直径方向に印刷
されていて、分包紙10の外周側ほど文字同士又はバーコ
ード同士の間隔が広がっている配置とされている。ここ
で、バーコードの各一組は、その一組を構成する太い線
分、細い線分及びその空白部のそれぞれが互いに平行で
あり、通常のバーコード読取装置で読取ることができる
様式で印刷されている。そこで、文字等の印刷されてい
る位置が外周寄りか、又は、内周寄りかによって文字同
士又はバーコード同士の間隔部分の長さが異なることと
なる。従って、この間隔部分の長さを検出することによ
り、分包紙10の速度を間接的に検出出来ることとなるの
である。即ち、マイクロコンピュータ12は、イメージセ
ンサ4 が記号11を読み取る読取速度を検知する速度検知
手段としての役割を果たす。
【0019】ここで、読取速度が変化して、読取速度が
所定速度であるか否かを検出した後のマイクロコンピュ
ータ12による薬剤包装装置の制御について説明する。ま
ず、記号11が読み取られる読取速度が所定速度の範囲を
超えている場合、例えば、速い場合には、該読取速度を
所定速度の範囲内にすべく、ブレーキ板8 の分包紙10に
対する押圧力を強める調整がされ、所定速度の範囲を超
えていなければ、そのままの速度で分包紙10を排出させ
る。また、読取速度が所定速度よりも遅い場合には、ブ
レーキ板8 の押圧力を弱める調整がされて分包紙10を排
出させる。
【0020】更に、マイクロコンピュータ12は、前記読
取速度が所定速度の範囲を超えた時点で、読取速度と、
分包紙の排出開始からの所要時間とから分包紙の残量を
算出する。そして、前記読取速度が所定速度の範囲を超
えた時から、所定時間を超えると分包紙の残量を数段階
に区分して表示するとともに、その残量が分包溶着を継
続するのに不十分となった時点で、前記表示装置(図示
せず)にエラーを表示する。尚、残量を検出するために
は、巻回された分包紙の巻き始めから所定量の巻数分の
位置には識別子を設ける範囲がかからないようにしてお
き、この前記所定量の巻数分を残量とし、この所定量の
巻数に達したとき(識別子を検出しなくなったとき)をも
って残量なしと確認することもできる。更に別の手段と
して、所定量の巻数の位置に特定の識別子を設定し、こ
の特定の識別子を検出したときをもって残量を段階的に
表示することもできる。このようにブレーキ板8 の押圧
力が調整されることにより、分包紙10の弛みや張り等を
防止することができ、分包紙10のテンションはほぼ一定
に保たれる。従って、紙管ドラム7 に巻回されている分
包紙10のテンションが不安定となることにより従来生じ
ていた、溶着位置がずれる等の不良を生じる可能性が低
く、包装の精度を向上させることができる。
【0021】次に、イメージセンサ4 が記号11を読み取
る読取速度が所定速度の範囲であれば、ホッパー1 から
分包紙に薬剤を投入し、ヒータ2 側に分包紙10が搬送さ
れる。
【0022】ヒータ2 の温度は、イメージセンサ4 で読
み取られた記号11によりマイクロコンピュータ12で設定
され、分包紙10の材質に適当な温度に制御されており、
このように温度が制御されたヒータ2 に分包紙10が搬送
されて、薬剤が分包紙10に密封される。このように、マ
イクロコンピュータ12により分包紙の材質及び厚さに応
じた温度にヒータが制御されるので、溶着不足等を生じ
ることなく、正しく溶着を行うことができる。尚、マイ
クロコンピュータ12は、このようにヒータ2 の温度を設
定し、制御する温度制御手段としての役割も果たす。
【0023】このようにして、薬剤包装装置により薬剤
が分包される。
【0024】尚、本実施形態においては、複数の分包紙
の材質等を所定の分包紙情報としてマイクロコンピュー
タ12に予め記憶したが、薬剤の種類によっては、包装す
べき分包紙の材質が予め決定されている場合があり、こ
の場合には、決定されている材質を示す識別子をマイク
ロコンピュータ12に記憶しておき、この記憶された識別
子とは異なる識別子がイメージセンサで読み取られた場
合にはエラーとして表示させることもできる。このと
き、薬剤包装装置の作動を停止させてもよい。このよう
に分包紙の材質等に応じて薬剤包装装置の作動を制御す
ることにより、確実に薬剤の種類に応じた正しい分包紙
に薬剤を包装することができる。
【0025】また、前記薬剤包装装置に、分包紙に服用
時間等を印字する印字装置を設け、予めマイクロコンピ
ュータ12に印字位置等の印字設定を記号11毎に記憶させ
ておくことにより、分包紙の種類に対応して印字設定す
るという設定をマイクロコンピュータ12により自動的に
行うことができる。即ち、マイクロコンピュータ12に印
字制御手段としての役割をもたせることも可能である。
【0026】また、前記薬剤包装装置においては、分包
紙の識別子を読み取ることにより、マイクロコンピュー
タ12がヒータの温度設定、分包紙の排出量の調整、印字
位置の設定等を全て行ったが、これら全ての設定が必ず
しも行われなければならないものではなく、上記設定の
うち、少なくとも何れか1つが行われるよう、マイクロ
コンピュータ12が設定されていればよい。
【0027】また、図1においては、図1の手前側にイ
メージセンサ4 を、奥側にブラックライト5 が設置され
たが、イメージセンサとブラックライトの位置関係は図
1の逆であってもよく、また、上下に配置されてもよ
い。
【0028】尚、前記薬剤包装装置においては、読取手
段をイメージセンサで形成したが、読取手段としては、
例えばフォトダイオード等の受光素子等、適宜変更可能
である。このようにフォトダイオードを使用する場合、
例えばフォトダイオードを2個使用し、且つ識別子をバ
ーコードのように線分と空白との組合せで示すことによ
って、前記2個のフォトダイオードで線分の有無の間隔
が検知される構成とすれば、イメージセンサで読取手段
を構成するよりも安価に読取手段を構成することができ
る。また、フォトダイオードの数は、上記2個に限定さ
れず、適宜変更可能であり、識別子を読み取る方法も、
適宜変更可能である。
【0029】また、上記実施形態においては、紫外線を
照射するブラックライトが薬剤包装装置に設けられ、ブ
ラックライトが分包紙に照射されることにより発光した
識別子を、読取手段としてのイメージセンサで読み取っ
たが、読取手段はこれに限定されない。読取手段は、識
別子の形態に応じて変更可能であり、例えば識別子がバ
ーコードで形成されていれば、読取手段は、バーコード
読取装置とすることができ、ブラックライトを設けなく
ともよい。
【0030】更に、読取手段としては、識別子を取り込
み、予め記憶している識別子と比較し、一致した場合
に、その記号の意味を検出する装置として、例えば画像
処理装置も適用可能である。
【0031】更に、識別子は印刷によって分包紙に設け
る形態でなくとも、例えば分包紙の形成のため、熱溶着
するための合成樹脂をグラシン紙等に塗工する場合に、
分包紙の端縁部等に蛍光塗料を選択的に設けたり、蛍光
塗料を識別子の形状に形成して分包紙本体10a の端縁部
等に貼着してもよい。また、識別子は、図2に示すよう
なアルファベットの組み合わせに限定されず、例えば図
4(イ)に示すように、丸形、三角形等の幾何学記号11
a で形成したり、図4(ロ)に示すように、バーコード
11b で形成したり、或いは図5に示すように、社名等の
ロゴ11c で形成する等適宜変更可能であり、要は分包紙
の種類等を示すことができるものであればよい。尚、図
5に示すようなロゴ11c 等、同じ記号の配列を異なる種
類の分包紙全てに共通して識別子として用いることもで
き、この場合には、分包紙10の材質や厚さ等の種類毎
に、ロゴ等の記号の配列の字間や大きさを異ならせ、読
取手段で、その種類を判別させることにより、識別子と
しての役割を果たすことができる。
【0032】また、識別子を印刷するためのインクは、
蛍光塗料等の蛍光体に限定されず、通常の黒インクや、
磁気インク等であってもよい。
【0033】しかし、識別子を上述の蛍光塗料等の蛍光
体で形成すれば、分包紙に印字を施す場合にあっても、
識別子が印字を遮るなど、印字に影響を及ぼすことがな
く、見栄えよく分包紙を形成することができるという利
点がある。
【0034】また、識別子の示す分包紙情報は、上述の
材質、厚さ、溶着の温度等に限定されず、分包紙の幅
等、分包紙に関する情報であれば適宜追加等変更可能で
あり、更に、分包紙情報は、上述の全ての情報でなくと
も、分包紙の材質、厚さ、幅等のうち少なくとも1個を
含む情報であればよい。
【0035】前記実施形態においては、略円筒状に巻回
された分包紙の側面に識別子を印刷したが、識別子の印
刷位置は側面に限定されることなく、例えば図6に示す
ように分包紙の一表面における側縁10b であってもよ
い。但し、このとき、識別子同士の間隔部分は、図2、
図4及び図5に示した場合と同様に、分包紙を紙管ドラ
ムに巻回したときに内周側では密(図6の(ロ))となり、
外周側では疎(図6の(イ))となるように印刷したものを
巻回して分包紙10の外周側ほど文字同士又はバーコード
同士の間隔が広がっている配置とする。また、識別子の
印字位置は両側縁、表面の中央部等であってもよく、更
に、一表面のみならず両面に印刷されていてもよい。
【0036】上述のように印刷されている場合には、識
別子の読取手段の設置位置を識別子の印刷されている位
置に応じて変更すればよい。
【0037】また、さらに、識別子を設ける形態とし
て、図7の(b)に示したように、永久磁石21を紙管9 の
端面に設けるとともに、読取手段としてのホールセンサ
等の磁気検出手段22を、前記永久磁石21による磁界を検
出し得るべく紙管9 に対向するように配設して本薬剤包
装装置を構成することもできる。この場合、分包紙10の
種類等ごとに永久磁石21の個数や極性、磁力の大小、間
隔等の組合せを前記バーコード(「磁力の大小」が線分
の太細に対応、「間隔」が空白部に対応)のように設定
し、その各組が各識別子に一対一対応するようにして、
その設定に従って永久磁石21を紙管9の側面や端面(円周
曲面の一端部分)に配設することにより、ホールセンサ
が前記磁界をディジタル的に読み取って、読取パターン
として検出できるので、その読取パターンによって分包
紙の種類等を識別させることができる。かかる永久磁石
21を紙管9に設けるには、紙管9に埋め込むようにした
り、いわゆるシート状マグネットを利用したりすること
ができる。例えば、図7の(b)に示したように紙管9の
両端面に永久磁石21を複数個ずつ設けるものとし、しか
も、一端側21aと他端側21bとでその個数、磁力の大小及
び取付角度ψを異ならせるように設定することもでき
る。即ち、一端側21aでは、例えば、0度と60度、他
端側21bでは0度と90度というように取付角度ψを変
えて設定する等して読取パターンの情報量を多くし、分
包紙情報を表すに足る情報量を紙管ドラム7に設定し得
るので、部品コストの上昇を最低限にして分包紙情報を
設定できる。このように、両端面を利用すると、識別子
の配設によって設定できる情報量が多くなり、種々の分
包紙の種類に対応できる。そして、紙管9を紙管ドラム7
に装着したとき、本薬剤包装装置に適合した紙管を識別
でき、適正な分包紙を識別できるとともに、適正な装着
状態を確認できるという利点がある。また、このような
永久磁石21に対して、読取手段4としての磁気検出手段2
2は、その磁気情報を読取るものとしてイメージセンサ
の場合と同様に紙管9に近接して設けられるが、さら
に、図7の(a)に示すように、この磁気検出手段22の近
傍に前記永久磁石21に対する磁界集束用の永久磁石23を
設けることができる。ここで、近傍とは、例えば、永久
磁石21からみて磁気検出手段22の背後側でもよく、永久
磁石21の磁気強度に応じて永久磁石21からの距離が永久
磁石21による磁界に作用し得る距離に設定されればよい
という意味である。このように永久磁石21に対する磁界
集束用の永久磁石23を設けると、永久磁石21によって分
包紙情報を表すに足る情報量を設定できるとともに、前
記磁界集束用の永久磁石23が、永久磁石21による磁界
(磁力線)を誘引して集束する作用を発揮することによ
り、永久磁石21によって表される磁気情報を磁気検出手
段22が確実に検出できる利点がある。
【0038】尚、この永久磁石21を紙送り速度検出に用
いることもできる。この場合、前記読取パターンが繰り
返し検出されることとなるが、その繰り返しの周期を検
出すれば紙送り速度が簡便に検出できるという利点があ
る。さらに別の識別子の形態として永久磁石21の代わり
に金属片(図示せず)を利用し、磁気検出手段の代わりに
金属検出手段を配設するようにしてもよい。
【0039】このように、識別子を、薬剤を包装する分
包紙本体の所定位置に設ける構成により、分包紙を、分
包紙本体を含めた単位で特定できるので、衛生管理や在
庫管理を実施しやすい。そして前記識別子を紙管の端面
に設けると、分包紙を、紙管9を含めた単位で特定でき
る。従って、紙管9をリサイクルする形態の生産管理等
にも好都合である。尚、熱溶着手段としては、上述のヒ
ータに限定されず、例えば、圧着シール装置等、従来よ
り一般的に用いられている熱圧着装置等適宜変更可能で
ある。
【0040】更に、エラーが発生した場合、上記実施形
態においては表示装置に表示させたが、警報手段として
は、ブザー等適宜変更可能である。
【0041】尚、識別子を設けた分包紙を工場等の特定
の場所で製造して販売すれば、この識別子を製造ロット
番号の如く製造管理に利用することができ、販売ルート
を把握でき、衛生管理や在庫管理が容易となる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る分包紙及び/又は分包紙ロ
ールによれば、薬剤包装装置によって分包紙の種類及び
残量を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分包紙の一実施の形態が適用され
る薬剤包装装置の一例を示す斜視図。
【図2】図1の要部拡大斜視図。
【図3】マイクロコンピュータの接続関係を示すブロッ
ク図。
【図4】(イ)及び(ロ)は、識別子の更に他の実施形
態を示す斜視図。
【図5】識別子の更に他の実施形態を示す斜視図。
【図6】(イ)及び(ロ)は、識別子の設けられた分包
紙の他の実施形態を示す斜視図であり、(イ)は外周側
を示し、(ロ)は内周側を示す。
【図7】(イ)及び(ロ)は、識別子の設けられた分包
紙の他の実施形態を示す斜視図であり、(イ)は分包紙
有り、(ロ)は分包紙無しの状態を示す。
【符号の説明】
1…ホッパー、2…ヒータ、4…イメージセンサ、7…紙管
ドラム、8…ブレーキ板、9…紙管、10…分包紙、11…記
号、12…マイクロコンピュータ、21…永久磁石、22…磁
気検出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−26699(JP,A) 特開 平9−216335(JP,A) 特開2000−335501(JP,A) 特開 平4−128103(JP,A) 実開 平6−54589(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 41/12 B65B 85/67 G01D 15/28 B41F 13/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管に円筒状に巻き回される分包紙であ
    って、 分包紙情報を示す識別子が、前記紙管に巻き回された状
    の該分包紙の側面に設けられ、且つ、該識別子紙管
    への巻き始めから所定巻数の位置には存在しないことに
    よって分包紙の残量を検出し得るように構成されている
    ことを特徴とする分包紙。
  2. 【請求項2】 前記識別子は、近紫外線を照射した場合
    にのみ視認可能となる蛍光体によって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の分包紙。
  3. 【請求項3】 前記識別子は、分包紙の種別毎に異なる
    配置となるように設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の分包紙。
  4. 【請求項4】 分包紙が紙管に円筒状に巻き回されてな
    り、薬剤包装装置に着脱自在に装着される分包紙ロール
    であって、 巻き回されている分包紙の分包紙情報を示し且つ前記薬
    剤包装装置によって読取可能な識別子が前記円筒状に巻
    き回された分包紙の側面に設けられ、且つ、該識別子
    前記紙管への巻き始めから所定巻数の位置には存在しな
    ことによって分包紙の残量を検出し得るように構成
    れていることを特徴とする分包紙ロール。
  5. 【請求項5】 前記識別子は、近紫外線を照射した場合
    にのみ視認可能となる蛍光体によって形成されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の分包紙ロール。
  6. 【請求項6】 前記識別子は、分包紙の種別毎に異なる
    配置となるように設けられていることを特徴とする請求
    項4又は5に記載の分包紙ロール。
JP2001137843A 1999-02-03 2001-05-08 分包紙及び分包紙ロール Expired - Lifetime JP3240297B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001137843A JP3240297B1 (ja) 1999-02-03 2001-05-08 分包紙及び分包紙ロール

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2619099 1999-02-03
JP16591899 1999-06-11
JP11-26190 1999-06-11
JP11-165918 1999-06-11
JP2001137843A JP3240297B1 (ja) 1999-02-03 2001-05-08 分包紙及び分包紙ロール

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24012699A Division JP4537516B2 (ja) 1999-02-03 1999-08-26 分包紙用紙管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3240297B1 true JP3240297B1 (ja) 2001-12-17
JP2002017815A JP2002017815A (ja) 2002-01-22

Family

ID=27285299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001137843A Expired - Lifetime JP3240297B1 (ja) 1999-02-03 2001-05-08 分包紙及び分包紙ロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240297B1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006149505A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Takazono Sangyo Co Ltd 分包紙および薬剤分包袋並びに薬剤分包袋の製造方法
JP4563166B2 (ja) 2004-12-17 2010-10-13 日本テトラパック株式会社 充填機及び充填監視方法
CA2965322C (en) * 2007-10-23 2019-06-18 Yuyama Mfg. Co., Ltd. Medicine dispensing system and medicine dispensing device
EP2682893B1 (en) * 2012-07-06 2018-10-31 Deutsche Telekom AG Magnetic tag device, reader for a magnetic tag, and method of interrogating a magnetic tag
SG10201607295VA (en) 2013-03-25 2016-10-28 Yuyama Mfg Co Ltd Pharmaceutical packaging apparatus, method of determining remaining quantity of pharmaceutical packaging paper and pharmaceutical packaging paper roll
JP5953471B1 (ja) * 2014-09-24 2016-07-20 株式会社湯山製作所 薬品払出装置及び散薬調剤業務支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002017815A (ja) 2002-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4537516B2 (ja) 分包紙用紙管
JP3240297B1 (ja) 分包紙及び分包紙ロール
CN101934645A (zh) 打印控制方法及打印机
TW201438708A (zh) 藥劑分包裝置、藥劑分包紙剩餘量判斷方法及藥劑分包紙卷
US3955502A (en) Method of printing labels
JP5723941B2 (ja) 薬剤包装装置、薬剤包装装置の制御方法、分包紙及び分包紙用紙管
CN112789159A (zh) 膜固定装置和方法
JPH01141777A (ja) ラベル印刷機用の複合リボンおよびラベル印刷機
WO2011064907A1 (ja) 検証装置
JP3240298B1 (ja) 分包紙用紙管及び分包紙ロール
JP3609826B2 (ja) 薬剤包装装置及び薬剤分包方法
USRE28732E (en) Method of and apparatus for printing and feeding labels in a continuous web, and for verifying and cutting individual labels therefrom for application to articles
JP3950163B2 (ja) 薬剤包装装置及び薬剤包装装置の制御方法
US6152621A (en) Multicolor thermal transfer imaging process
JP4302818B2 (ja) 薬剤分包装置
WO1995025058A1 (fr) Convoyeur de bande
WO2020196519A1 (ja) プリンタ、プリンタの制御方法及びプログラム
JPH09174912A (ja) 感熱印刷装置
EP2078605B1 (en) Band of windable plastic material
JP2010188628A (ja) 純正ラベルおよびラベルプリンタ
JPH11171154A (ja) ラベルシート及びラベルプリンタ
JP2009000973A (ja) プリンタ
JP3119757B2 (ja) 刻印用リボンの送り検出方法および検出装置
KR101687211B1 (ko) 모터를 이용한 인쇄리본 장력제어 방법
JP2522172Y2 (ja) ラベルプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3240297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071012

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081012

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081012

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091012

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term