JP3239981B2 - 処理装置および処理方法 - Google Patents

処理装置および処理方法

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JP3239981B2 JP29746995A JP29746995A JP3239981B2 JP 3239981 B2 JP3239981 B2 JP 3239981B2 JP 29746995 A JP29746995 A JP 29746995A JP 29746995 A JP29746995 A JP 29746995A JP 3239981 B2 JP3239981 B2 JP 3239981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置および処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体装置の製造においては、被
処理基板である半導体ウエハに成膜、酸化、拡散、アニ
ール、イオン注入等の処理を施す各種の処理装置が用い
られている。このような処理装置としては、上記ウエハ
を載置体(プラテンともいう)上に載置すると共に、上
記ウエハの周縁部を上記載置体に対して押圧可能な保持
体(クランプリングともいう)により保持した状態で上
記ウエハに所定の処理を施すようにしたものがある。
【0003】また、別の処理装置としては、処理室を開
閉する蓋体に、周方向に複数のウエハを載置する載置体
を有する回転板(ディスク)を設け、この回転板に各ウ
エハの周縁部を載置体に対して押圧保持する保持体を設
けると共に回転板の裏側に上記保持体と一体連動する操
作板を設け、上記蓋体を開けた状態で上記被処理基板の
装填作業を行い、上記蓋体を閉じて上記回転板を回転さ
せながら上記被処理基板にイオン注入処理を施すように
したものがある。
【0004】これらの処理装置においては、自動化およ
び信頼性の向上を図るために、上記載置体上のウエハの
有無を確認する手段として、ウエハに光を当てて検知す
る光センサ、或いはウエハの側面にピン様のものを当て
て検知する機械式センサを備えているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記処
理装置においては、上記センサを備えていたとしても、
その検知の構造上、上記載置体上に誤動作でウエハを2
枚以上重ねて保持してしまった異常を生じた場合でも、
これを正常と認識してしまい、処理を続行して不良ウエ
ハを生じるなど信頼性の低下を招くことがある。また、
保持体と操作板を連結固定しているネジが緩んだり、或
いは保持体とウエハの間にウエハの破片等の異物が挟ま
った場合においても、これらの異常を上記センサで認識
することは困難である。また、狭隘なスペース等、処理
装置の構造上、上記光センサや機械式センサを使用でき
ない場合、ウエハの有無を確認することが困難となり、
自動化や信頼性の向上を図る上で限界がある。
【0006】本発明は、上述した課題を解決すべくなさ
れたもので、載置体上の被処理基板の有無だけでなく、
被処理基板の重ね保持等の異常を認識することが可能
で、自動化および信頼性の向上が図れる処理装置および
処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちの請求項1に係る発明は、処理室を開
閉する蓋体に、周方向に複数の被処理基板を載置する載
置体を有する回転板を設け、この回転板に各被処理基板
の周縁部を載置体に対して押圧保持する保持体を設ける
と共に回転板の裏側に上記保持体と一体連動する操作板
を設け、上記蓋体を開けた状態で上記被処理基板の装填
作業を行い、上記蓋体を閉じて上記回転板を回転させな
がら上記被処理基板にイオン注入処理を施す処理装置に
おいて、上記保持体の位置は被処理基板の有無、被処理
基板の重ね保持等により載置体に対して変位し、この保
持体と一体連動する上記操作板の変位を検知する渦電流
センサを上記蓋体に設けたことを特徴としている。
【0008】上記保持体の位置は、被処理基板の有無、
被処理基板を2枚以上重ねて保持した場合、被処理基板
と保持体との間に異物を挟んだ場合等に、載置体に対し
て変位する。この保持体と一体連動する上記操作板の変
位を上記蓋体に設けた渦電流センサにより検知すること
により、載置体上の被処理基板の有無だけでなく、被処
理基板の重ね保持等の異常を認識することが可能とな
り、自動化および信頼性の向上が図れる。上記渦電流セ
ンサは、上記操作板に渦電流を発生させて操作板との間
の隙間、すなわち保持体の変位を精度よく検知すること
が可能となり、特に真空雰囲気および狭隘なスペースを
有する処理装置に適合し、顕著な効果を発揮する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】また、請求項に係る発明は、請求項
記載の処理装置において、上記渦電流センサにより被処
理基板の重ね保持等の異常を認識したときに上記基板装
填作業若しくは処理を停止する制御装置を備えているこ
とを特徴としている。ここで、上記変位検知手段により
認識される異常とは、主として、載置体上にあるべき被
処理基板が無い場合、被処理基板が2枚以上重ね保持さ
れている場合、保持体と操作板を連結固定しているネジ
が緩んだ場合、および保持体と被処理基板の間に被処理
基板の破片等の異物が挟まった場合をいう。上記制御装
置が渦電流センサにより上記異常を認識したときに、基
板装填作業若しくは処理を停止するため、不良被処理基
板の発生や装置の損傷等を未然に防止でき、処理装置の
更なる自動化および信頼性の向上が図れる。
【0013】請求項に係る発明は、処理室を開閉する
蓋体に、周方向に複数の被処理基板を載置する載置体を
有する回転板を設け、この回転板に各被処理基板の周縁
部を載置体に対して押圧保持する保持体を設けると共に
回転板の裏側に上記保持体と一体連動する操作板を設
け、上記蓋体を開けた状態で上記被処理基板の装填作業
を行い、上記蓋体を閉じて上記回転板を回転させながら
上記被処理基板にイオン注入処理を施す処理方法におい
て、上記装填作業中および処理中に上記蓋体側から上記
操作板の変位を検知し、被処理基板の重ね保持等の異常
を認識したときに、上記装填作業若しくは処理を停止す
ることを特徴としている。これにより、処理の自動化お
よび信頼性の向上が図れる。
【0014】
【実施の形態】以下に、本発明をバッチ式デュアルエン
ドステーション型イオン注入装置に適用した実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0015】処理装置であるイオン注入装置は、図3に
概略的に示すようにガスをプラズマ化するためのイオン
源1を有しており、このイオン源1にはイオン注入に必
要とされるドーパントガスを供給する図示しないガス源
が接続されている。上記イオン源1の出口側には、これ
よりプラズマイオンを引き出す引出電極2および引き出
されたイオンビームBのイオンを加速する加速電極3が
設けられている。
【0016】上記加速電極3の下流には、イオン注入に
必要な所定のイオンのみを選択する質量分析マグネット
(アナライザー)4が設けられている。この質量分析マ
グネット4の下流には、イオンビームBを左右の何れか
一方に選択的に曲げると共に横方向に振らせるスキャン
マグネット5および注入角度が一定になるように補正す
る角度修正器(アングルコレクター)6を介してエンド
ステーション7が設けられている。
【0017】上記エンドステーション7は、図2に示す
ように処理室である注入室8を一対(二つ)有するデュ
アルエンドステーションからなり、一方がイオン注入処
理を行っている間に他方がウエハの装填作業を行い、ス
ループットの向上が図れるようになっている。両注入室
8は左右対称に近接して配置され、同一構成であるた
め、一方の注入室について以下に説明する。
【0018】図1ないし図2に示すように上記注入室8
は、後述する如く周縁部に複数枚例えば13枚の被処理
基板である半導体ウエハWを保持する直径が例えば1m
程度と大きい回転板(ディスク)9を収容する後端の開
放された偏平な円形容器状のケーシング本体10と、こ
のケーシング本体10の後端開放部を気密に覆う開閉可
能な蓋体11とから主に構成されている。これらケーシ
ング本体10と蓋体11の接合部にはシール手段例えば
Oリング12が設けられ、注入室8内を気密に密閉可能
としている。上記ケーシング本体10、蓋体11および
回転板9は、加工性や軽量化等を考慮して例えばアルミ
ニウムにより形成されている。
【0019】上記注入室8のケーシング本体10は、前
方へ傾斜した起立状態で架台13上に固定されている。
上記蓋体11は、上記架台13に支軸14で垂直回動可
能に設けられた支持アーム15を介して後方へ起倒可
能、すなわち開閉可能に支持されている。
【0020】上記支持アーム15には、上記蓋体11を
上記注入室8を閉じた状態から図1の仮想線で示すよう
に後方へ水平に開いた状態になるように開閉操作する例
えばエアシリンダからなる開閉駆動シリンダ16が連結
されている。上記架台13には、蓋体11が水平に開い
たことを検知するセンサ17が設けられている。また、
上記蓋体11が水平に開けられた状態で、後述する基板
装填機構であるオートローダ52により回転板9に対す
るウエハWの装填作業が行われるようになっている。
【0021】上記ケーシング本体10の前面一側部に
は、上記イオンビームBを注入室8内に導入するイオン
導入管18が接続されると共に口径がウエハWの直径よ
りも大きいイオン導入口19が形成されている。このイ
オン導入口19近傍のイオン導入管18内には、イオン
注入時にウエハ表面から飛び出した二次電子をウエハ側
へ戻すためのファラデー20が設けられている。上記イ
オンビームBが通過する経路および注入室8は、例えば
拡散ポンプやクライオポンプ等の減圧ポンプにより高真
空例えば10-6Torr程度に減圧されるように構成さ
れている。
【0022】また、上記イオン導入管18には、上記蓋
体11を開けて注入室8内を大気圧に開放する際にイオ
ンビームBの経路を気密に遮断するためのゲートバルブ
21が設けられている。上記イオン注入装置は、高真空
にされた上記注入室8内において、回転板9を高速で回
転させ、その回転方向と直交する横方向にイオンビーム
BをスキャンさせてウエハWに照射することにより、イ
オンをウエハWに面内均一で注入できるようになってい
る。
【0023】一方、上記回転板9は、蓋体11に回転可
能に設けられている。回転板9の回転軸22は、蓋体1
1のほぼ中央部を例えば磁気シール機構等の軸封手段を
介して気密に貫通し、蓋体11の後部に設けられた軸受
23に回転可能に支持されている。上記回転軸22には
ベルト24を介してモータ25が連結され、このモータ
25の駆動により上記回転板9が高速例えば毎分1,0
00回転で回転駆動されるようになっている。
【0024】上記回転板9上にウエハWを保持するため
に、回転板9には図4ないし図6に示すように複数のウ
エハWを個々に載置する載置体であるプラテン26が設
けられると共に各ウエハWの周縁部をプラテン26に対
して押圧保持する環状の保持体であるクランプリング2
7が設けられている。上記プラテン26は、ウエハWと
ほぼ同じ直径の円板状に形成され、上記回転板9に形成
された円形の凹部28に嵌合されると共に、後述するガ
イドロッド29,30のネジ部29a,30aにより回
転板9に固定されている。
【0025】上記回転板9の裏側には、上記クランプリ
ング27と平行に一体連動する操作板31が複数、図示
例では4本の連結ロッド32を介して設けられ、これら
連結ロッド32は回転板9に穿設されたガイド孔33に
摺動可能に挿通されている。上記クランプリング27お
よび操作板31は、連結ロッド32の端部に図示しない
ネジで固定されている。
【0026】上記回転板9の裏側には上記操作板31を
回転板9の厚さ方向に摺動可能に案内する上記ガイドロ
ッド29,30がその一端のネジ部29a,30aの捩
じ込みにより立設され、操作板31には上記ガイドロッ
ド29,30を摺動可能に挿通するガイド孔34a,3
4bが設けられている。上記プラテン26、クランプリ
ング27および操作板31は、例えばアルミニウムによ
り形成されている。
【0027】上記回転板9と操作板31との間には、上
記クランプリング27をプラテン26に押圧する方向へ
付勢するためのコイルスプリング35が上記ガイドロッ
ド29,30と同心状に配置されて介設されている。ま
た、上記操作板31には、上記プラテン26上からウエ
ハWを押し上げたりウエハWをプラテン26上に降ろす
ための複数、図示例では3本のピック36が立設され、
プラテン26および回転板9にはこれらピック36が挿
通する挿通孔37が穿設されている。
【0028】このような構成により、上記操作板31を
後述のエアシリンダからなる操作シリンダ38で上記コ
イルスプリング35のバネ力に抗して押し上げることに
より、図6に仮想線で示すようにクランプリング27お
よびピック36をプラテン26から押し上げ、プラテン
26に対するウエハWの装填作業が容易にできるように
なっている。
【0029】上記操作板31と蓋体11の間の隙間sは
小さいため、蓋体11のウエハ装填作業側の一部に開口
部39を設け、この開口部39を覆うように蓋体11の
外側に蓋部40を気密に設けることにより、操作板31
の操作等に必要なスペース41が確保されている。そし
て、上記蓋部40には、上記操作シリンダ38がピスト
ンロッド38aを貫通させた状態で気密に取り付けら
れ、そのピストンロッド38aの先端部には上記操作板
31を押し上げる押上ブロック体42が設けられてい
る。
【0030】また、上記蓋部40には、上記操作板31
の変位(変位量)を検知する変位検知手段である変位セ
ンサ43が設けられている。この変位センサ43は、上
記操作板31の表面部に渦電流を発生させて操作板31
との間の隙間(距離)すなわち変位(変位量)dを測定
検知する渦電流センサ(渦電流形センサ)からなってい
る。上記蓋部40に変位センサ43を位置調節可能に設
けるために、蓋部40には開口部44が設けられ、この
開口部44を覆うように蓋部40の外側に補助蓋部45
が気密に設けられている。
【0031】そして、この補助蓋部45に、図5にも示
すように第1ブラケット46が水平位置調節可能にボル
ト47で固定され、この第1ブラケット46に第2ブラ
ケット48が高さ調節可能にボルト49で固定され、こ
の第2ブラケット48に上記操作板41と対向するよう
に上記変位センサ43が固定されている。なお、図5お
よび図6において、符合50は補助蓋部45に設けられ
て真空側と大気側の間で変位センサ43の信号をやり取
りするためのコネクタである。
【0032】上記変位センサ43の出力信号は、制御装
置51に入力され、この制御装置51が変位センサ43
で検知された変位dに基づいて変動すなわち異常を認識
したときに、ウエハWの装填作業中においてはその装填
作業を、イオン注入処理中においてはその処理を停止す
るように構成されている。上記異常とは、主として、プ
ラテン26上にあるべきウエハWが無い場合、ウエハW
が2枚以上重ね保持されている場合、クランプリング2
7と操作板31を連結固定しているネジ(図示省略)が
緩んだ場合、およびクランプリング27とウエハWの間
にウエハWの破片等の異物が挟まった場合をいう。
【0033】上記注入室8の後方には、図7に示すよう
に水平に開けられた蓋体11上の回転板9に対するウエ
ハWの装填作業を行う上記オートローダ52が設けられ
ている。図示例のオートローダ52は、回転板9の周縁
部にプラテン26の配列ピッチで形成されたノッチ溝
(図4,図6参照)53に着脱可能に係合して位置決め
する図示しない係止機構と、上記配列ピッチで間欠的に
回転される回転板9のプラテン26から処理済みのウエ
ハを搬出するアーム機構54と、処理済みのウエハが搬
出されて空になったプラテン26に処理前のウエハを搬
入するアーム機構55とを備えている。
【0034】これらアーム機構54,55の後方には、
複数枚例えば25枚のウエハWを収容可能なカセットを
設置する搬出用および搬入用のカセット設置部56,5
7が設けられ、これらカセット設置部56,57の間に
はダミーウエハ用のカセット設置部58が設けられてい
る。また、これらカセット設置部56〜58と上記アー
ム機構54,55との間には、これらの間でウエハWの
受け渡しを行うベルト式の受渡機構59が設置されてい
る。なお、上記受渡機構59としては、アーム式のもの
であってもよい。
【0035】また、図示例のイオン注入装置において
は、ウエハ搬出位置E1およびウエハ搬入位置E2の各
操作板31の中央部に対応させて上記操作シリンダ38
が配置され、ウエハ搬入位置E2の操作板31の一部に
対応させて上記変位センサ43が配置されている。従っ
て、上記ウエハ搬入位置E2の変位センサ43によりプ
ラテン26上にウエハWが保持されていないとき、およ
びプラテン26上に1枚のウエハWが保持されていると
きの操作板31の変位dを予め検知し、これを基準値と
して制御装置51に設定しておけば、上記変位センサ4
3による検出値を上記基準値と比較することにより上述
した異常を判断ないし認識することができる。
【0036】次に、上述のように構成されたイオン注入
装置の作用および処理方法を述べる。先ず、一方の注入
室8におけるイオン注入処理が終了すると、その注入室
8側のゲートバルブ21が閉じられ、その注入室8内を
大気圧に戻し、蓋体11を水平状態に開ける。次いで、
この状態でオートローダ52が作動し、間欠的に回転さ
れる回転板9に対するウエハWの装填作業、すなわち処
理済みウエハの搬出および処理前ウエハの搬入が順次行
われる。
【0037】上記装填作業においては、ウエハ搬出位置
E1に至ったプラテン26上から処理済みウエハが搬出
され、ウエハ搬入位置E2に至ったプラテン26上に処
理前ウエハが搬入される。このウエハ搬入位置E2にお
いて、処理前ウエハを保持する前および保持した後の操
作板31の変位dが変位センサ43により検知され、そ
の変位量dに基いて制御装置51により正常が否かが認
識される。正常と認識された場合には装填作業が続行さ
れる。
【0038】上記プラテン26上に処理済みウエハが残
っている場合、上記プラテン26上に処理前ウエハが保
持されていない場合、プラテン26上に処理前ウエハが
2枚以上重ねて保持された場合、クランプリング27と
ウエハWとの間に異物が挟まった場合、或いはクランプ
リング27と操作板31を連結しているネジが緩んでい
る場合(この場合、操作板31がコイルスプリング35
により押し出されている。)には、異常と認識される。
【0039】例えば、プラテン26上にウエハWが2枚
以上重ねて保持された場合には、下側のウエハにはイオ
ン注入処理が施されない。また、上記クランプリング2
7と操作板31を連結しているネジが緩んでいる場合に
は、クランプリング27によるウエハWの保持が不十分
となるためチャージ不良を生じやすく、また高速回転中
に操作板31が蓋体11に接触して損傷することが考え
られる。上記異常と認識された場合には上記装填作業が
停止される。従って、作業員が異常箇所を点検してメン
テナンスを行えばよい。これにより、不良ウエハの発生
やイオン注入装置の損傷等を未然に防止することが可能
となる。
【0040】装填作業が完了すると、蓋体11が閉じら
れ、注入室8内を所定の圧力まで減圧してゲートバルブ
21を開き、回転板9を高速で回転させ、イオンビーム
Bを横方向にスキャンさせつつ回転板9上のウエハWに
照射してイオン注入処理を行う。この処理中においても
上記操作板31の変位量が変位センサ43により検知さ
れており、正常と認識されている場合には処理が続行さ
れるが、異常と認識された場合には上記回転板9の回転
を含む処理が停止される。この場合も、蓋体11を開け
てから、作業員が異常箇所を点検してメンテナンスを行
えばよい。
【0041】このように上記イオン注入装置および処理
方法によれば、注入室8を開閉する蓋体11に操作板3
1の変位を検知する変位センサ43を設けているため、
ウエハWの装填作業中および処理中にプラテン26上の
ウエハWの有無だけでなく、ウエハWの重ね保持等の異
常を認識することが可能となる。
【0042】また、制御装置51が上記変位センサ43
により異常を認識したときに上記装填作業若しくは処理
を停止するように構成されているため、不良ウエハの発
生やイオン注入装置の損傷等を未然に防止でき、イオン
注入装置のより一層の自動化および信頼性の向上が図れ
る。更に、上記変位センサ43が渦電流センサからなる
ため、真空雰囲気および狭隘なスペースで上記操作板3
1に渦電流を発生させて操作板31との間の隙間、すな
わち操作板31の変位を精度よく検知することができ、
特に真空雰囲気および狭隘なスペースを有するイオン注
入装置に適合し、顕著な効果を発揮する。
【0043】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、上記制御装置におい
ては、上記変位センサにより異常を認識したときに上記
装填作業若しくは処理を停止すると当時に、制御装置に
より警報を発っしたり、異常の種類を表示するようにし
てもよく、これにより異常に対して迅速に対処すること
が可能となり、スループットの向上に寄与し得る。
【0044】上記実施の形態では、注入室を2つ備え
た、いわゆるデュアル形式のイオン注入装置が例示され
ているが、イオン注入装置としては、単一の注入室を備
えた、いわゆるシングル形式のものであってもよい。ま
た、被処理基板としては、半導体ウエハ以外に、例えば
LCD基板等が適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0046】
【0047】()請求項に係る発明によれば、処理
室を開閉する蓋体に、周方向に複数の被処理基板を載置
する載置体を有する回転板を設け、この回転板に各被処
理基板の周縁部を載置体に対して押圧保持する保持体を
設けると共に回転板の裏側に上記保持体と一体連動する
操作板を設け、上記蓋体を開けた状態で上記被処理基板
の装填作業を行い、上記蓋体を閉じて上記回転体を回転
させながら上記被処理基板のイオン注入処理を行う処理
装置において、上記保持体の位置は被処理基板の有無、
被処理基板の重ね保持等により載置体に対して変位し、
この保持体と一体連動する上記操作板の変位を検知する
渦電流センサを上記蓋体に設けているため、基板装填作
業中および処理中に載置体上の被処理基板の有無だけで
なく、被処理基板の重ね保持等の異常を認識することが
可能となり、処理装置のより一層の自動化および信頼性
の向上が図れる。
【0048】
【0049】()請求項に係る発明によれば、上記
渦電流センサにより被処理基板の重ね保持等の異常を認
識したときに上記基板装填作業若しくは処理を停止する
制御装置を備えているため、不良被処理基板の発生や処
理装置の損傷等を未然に防止でき、処理装置の更なる自
動化および信頼性の向上が図れる。
【0050】()請求項に係る発明によれば、処理
室を開閉する蓋体に、周方向に複数の被処理基板を載置
する載置体を有する回転板を設け、この回転板に各被処
理基板の周縁部を載置体に対して押圧保持する保持体を
設けると共に回転板の裏側に上記保持体と一体連動する
操作板を設け、上記蓋体を開けた状態で上記被処理基板
の装填作業を行い、上記蓋体を閉じて上記回転板を回転
させながら上記被処理基板にイオン注入処理を施す処理
方法において、上記保持体の位置は被処理基板の有無、
被処理基板の重ね保持等により載置体に対して変位し、
この保持体と一体連動する上記操作板の変位を上記装填
作業中および処理中に上記蓋体側から渦電流センサによ
り検知し、被処理基板の重ね保持等の異常を認識したと
きに、上記装填作業若しくは処理を停止するため、処理
の自動化および信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたバッチ式デュアルエンドス
テーション型イオン注入装置のエンドステーション側を
概略的に示す一部断面側面図である。
【図2】図1のイオン注入装置におけるデュアルエンド
ステーションの一方を概略的に示す背面図である。
【図3】イオン注入装置の基本的構成を概略的に示す斜
視図である。
【図4】エンドステーションを構成する回転板の部分的
平面図である。
【図5】エンドステーションを構成する蓋体に取り付け
られた変位センサの取付構造を示す平面図である。
【図6】図4のA−A線拡大断面図である。
【図7】イオン注入装置におけるデュアルエンドステー
ションの一方のオートローダ側を概略的に示す平面図で
ある。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理基板) 8 注入室(処理室) 9 回転板 11 蓋体 26 プラテン(載置体) 27 クランプリング(保持体) 31 操作板 43 変位センサ(変位検知手段) 51 制御装置 52 オートローダ(基板装填機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−249966(JP,A) 実開 平4−79043(JP,U) 実開 平2−19440(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 B23Q 17/00 H01L 21/265 603

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室を開閉する蓋体に、周方向に複数
    の被処理基板を載置する載置体を有する回転板を設け、
    この回転板に各被処理基板の周縁部を載置体に対して押
    圧保持する保持体を設けると共に回転板の裏側に上記保
    持体と一体連動する操作板を設け、上記蓋体を開けた状
    態で上記被処理基板の装填作業を行い、上記蓋体を閉じ
    て上記回転板を回転させながら上記被処理基板にイオン
    注入処理を施す処理装置において、上記保持体の位置は
    被処理基板の有無、被処理基板の重ね保持等により載置
    体に対して変位し、この保持体と一体連動する上記操作
    板の変位を検知する渦電流センサを上記蓋体に設けたこ
    を特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 上記渦電流センサにより被処理基板の重
    ね保持等の異常を検知したときに上記基板装填作業若し
    くは処理を停止する制御装置を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の処理装置。
  3. 【請求項3】 処理室を開閉する蓋体に、周方向に複数
    の被処理基板を載置する載置体を有する回転板を設け、
    この回転板に各被処理基板の周縁部を載置体に対して押
    圧保持する保持体を設けると共に回転板の裏側に上記保
    持体と一体連動する操作板を設け、上記蓋体を開けた状
    態で上記被処理基板の装填作業を行い、上記蓋体を閉じ
    て上記回転板を回転させながら上記被処理基板にイオン
    注入処理を施す処理方法において、上記保持体の位置は
    被処理基板の有無、被処理基板の重ね保持等により載置
    体に対して変位し、この保持体と一体連動する上記操作
    板の変位を上記装填作業中および処理中に上記蓋体側か
    ら渦電流センサにより検知し、被処理基板の重ね保持等
    の異常を認識したときに、上記装填作業若しくは処理を
    停止することを特徴とする処理方法。
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