JP3238885U - ロケットストーブ及び屋外調理器具セット - Google Patents

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Abstract

【課題】高い燃焼性を維持してストーブ本体の軽量化が図れ、かつストーブの取り扱いが容易で保管スペースも小さくできるロケットストーブと、このストーブとクッカーとをコンパクトに収納可能な屋外調理器具セットを提供する。【解決手段】ロケットストーブ10は、各底面が閉じた外筒11と内筒12とのあいだに円筒状の通気隙間を有し、内筒の内部空間に、目皿と燃焼室とヒートライザとが下方から順に配された二重筒断熱構造のストーブ本体17と焚口部19とを有し、ロケットストーブとしての高い燃焼性を維持しながら、軽量化が図れる。しかも、焚口部がストーブ本体から外せるため、ストーブの取り扱いが容易で、保管スペースも小さくなる。ストーブ本体から焚口部を外した分解状態で、ロケットストーブを蓋付容器状のクッカーに収納でき、ロケットストーブとクッカーとを含む屋外調理器具セットのコンパクトな収納が可能となる。【選択図】図1

Description

この考案は、屋外で加熱調理を行う際に使用されるロケットストーブ及び屋外調理器具セットに関する。
例えば、キャンプ等で使用される薪ストーブの一種として、ロケットストーブが知られている(例えば、特許文献1など)。
従来のロケットストーブは、内外二重筒断熱構造を有したストーブ本体の下部周壁の一部に、管状の焚口部が固着されたものである。しかも、ストーブ本体の内筒の内部空間には、この空間の下部に焚口部と連通した燃焼室が配されるとともに、燃焼室の上部には、ヒートライザー(煙突)が連通される一方、内筒と外筒とのあいだの空隙には、砂や粘土などの断熱材が充填されている。
このように、従来のロケットストーブは、断熱材を用いて燃焼室とヒートライザーとの断熱性を高めて、木ガスの高温状態を維持していた。これにより、ストーブ使用時には、焚口部に投入した火付きの薪から発生した木ガス中の未燃焼物が燃焼室で燃焼される一方、ヒートライザーでは、高温の木ガスの強い上昇力(ドラフト効果)により、焚口部から燃焼室への空気の吸引が促進される。その結果、燃焼効率が高まって煙の発生も低減する。
なお、ロケットストーブを使用した調理時には、燃焼筒の上端の火口部に五徳を取り付け、これに鍋(クッカー)を載せて調理する。
[令和4年4月11日検索]、インターネット<URL:https://getnavi.jp/dopa/677849/ 火遊び好きなDIYerのためのロケットストーブ入門・前編>
しかしながら、上述した従来のロケットストーブでは、内筒と外筒との隙間に、砂や粘土などの断熱材が充填されていた。そのため、ストーブ全体の重量が嵩張り、例えば、登山などの際に荷物が重くなっていた。
また、従来のロケットストーブでは、ストーブ本体の下部周壁に焚口部が突出状態で固着されていた。そのため、焚口部が邪魔になってロケットストーブが取り扱いにくく、保管スペースも大きくなっていた。
さらに、調理用の鍋は、ロケットストーブと何らの関連性もないため、これらを一体化してコンパクトに収納できず、嵩張っていた。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、燃焼室とヒートライザーとの断熱性を高める構成として、内筒と外筒との間隙に、外筒の下部から流入した外気をストーブ本体の火口部に流出させる通気隙間を形成するとともに、焚口部をストーブ本体から着脱可能とすれば、上述したロケットストーブの課題は解消されることを知見し、この考案を完成させた。
また、ロケットストーブを、ストーブ本体から焚口部を外した分解状態で蓋付容器状のクッカーに収納可能となるように構成すれば、上述したロケットストーブとクッカーとを具備した屋外調理器具セットの課題が解消されることを知見し、この考案を完成させた。
すなわち、本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、高い燃焼性を維持してストーブ本体の軽量化が図れ、かつストーブの取り扱いが容易で保管スペースも小さくできるロケットストーブを提供することを目的としている。
また、本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、ロケットストーブとクッカーとを一体化して、これらをコンパクトに収納できる屋外調理器具セットを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、各底面が閉じた外筒と内筒とのあいだに通気隙間を有して、前記内筒の内部空間には、目皿と燃焼室とヒートライザーとが下方から順に配された二重筒断熱構造のストーブ本体と、該ストーブ本体の下部周壁に形成された開口部に突設されて、前記内筒の内部空間と連通する管状の焚口部と、該焚口部に抜き差し可能に挿入されて、該焚口部の管路を、前記目皿より上方の前記燃焼室と連通する薪投入路と、前記目皿より下方の底部空間と連通する吸気路との上下2つに仕切るロストルと、前記ストーブ本体の上端の火口部に着脱自在に載置される五徳とを備えたロケットストーブにおいて、前記外筒の下端部には、外気を前記通気隙間に流入させる流入孔が形成され、前記内筒の上端部には、前記通気隙間に流入した外気を、前記内筒の火口付近に流出させる流出孔が形成され、前記焚口部は、該焚口部の基端部が、前記ストーブ本体の開口部に着脱可能に挿着されたことを特徴とするロケットストーブである。
内筒および外筒(以下、内外筒という場合がある)の素材としては、例えば、鉄、ステンレスといった各種の金属を採用することができる。
内外筒はいずれも底面が閉じたものである。内外筒の間(通気隙間)の上端開口は、閉じたものが好ましい。
内外筒の形状は任意である。例えば、円筒状でも、角筒状でもよい。
内外筒のサイズ、ひいては通気隙間の幅はそれぞれ任意である。
外筒の下端部には、外気を通気隙間に流入させる流入孔が形成されている。
流入孔の形成数および形成位置は任意である。例えば、外筒の周方向に所定ピッチで複数形成してもよい。
一方、内筒の上端部には、通気隙間に流入した外気を、内筒の火口付近に流出させる流出孔が形成されている。
流出孔の形成数および形成位置は任意である。例えば、内筒の周方向に所定ピッチで複数形成してもよい。
目皿(火皿)は格子状の部材で、その素材は任意である。例えば、各種の金属でもセラミックスでもよい。目皿の格子形状は任意である。
内筒の底部付近に目皿を配することで、目皿の下方には底部空間が現出される。
燃焼室は、焚口部から挿入された火付きの薪が燃焼するための空間で、目皿の直上に配される。
また、ヒートライザーは内筒の上部空間で煙突を構成する。
ストーブ本体の開口部に挿着された焚口部の傾斜角度は任意である。例えば、垂直面を基準として30°~60°でもよい。ただし、好ましくは50°である。50°にすることで、燃えた木片の残りが引っ掛かることなく燃焼室へすべり落ち、効率的に燃焼することができる。
ストーブ本体の開口部の形状およびサイズは、焚口部の形状およびサイズに応じて適宜変更される。
焚口部は、その基端部が、ストーブ本体の開口部に着脱可能に挿着されている。この挿着時において、焚口部と開口部との隙間をなくせば、焚口部をぐらつくことなく固定できるとともに、この隙間からの熱の漏れを防いで燃焼室の温度低下を防止できる。
ロストルの素材としては、例えば、鉄、ステンレスなどの各種の金属を採用することができる。
ロストルの形状としては、例えば、矩形状などを採用することができる。
ロストルによって仕切られる焚口部の薪投入路と吸気路との割合は、任意である。1(薪投入路):2(吸気路)~2:1でもよい。
五徳の素材としては、鉄、ステンレスなどの各種の金属を採用することができる。
五徳の形状は任意である。例えば、3本爪でもよいものの、4本爪にすることで鍋等の載置時の安定性を高めることができる。
請求項2に記載の考案は、前記外筒および前記内筒は、それぞれ底面が閉じた円筒状のもので、前記ロストルは短冊状の板格子で、前記目皿は、格子状の円板の一部に直線的なカットを施してフラット部を形成したもので、前記目皿のフラット部の形成部分には、該フラット部と平行に延びるとともに、前記ロストルの基端部が抜き差し可能に挿入されるロストル連結用長孔が穿設されたことを特徴とする請求項1に記載のロケットストーブである。
フラット部のサイズ、すなわちフラット部と目皿の残り部分との割合は任意である。
ロストル位置決め孔の長さ(フラット部の長さ方向の長さ)は、ロストルの基端部の一部または全体を挿入可能な長さであれば任意である。
請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2のロケットストーブと、前記焚口部を前記ストーブ本体の開口部から外した分解状態の前記ロケットストーブを収納可能な蓋付容器状のクッカーとを備えたことを特徴とする屋外調理器具セットである。
クッカーの形状およびサイズは、分解したロケットストーブを収納可能であれば任意である。
請求項1に記載のロケットストーブによれば、ストーブ使用時、傾斜した焚口部の薪投入路に投入された薪は、ロストルをガイドにして、二重筒断熱構造を有したストーブ本体の燃焼室にくべられ、ここで薪から発生した木ガスと酸素とが反応して一次燃焼される。一方、ヒートライザーでは、高温の木ガスの強い上昇力により、焚口部の吸気路から燃焼室への空気の吸引が促進される。
これに伴い、内筒の火口付近では、エジェクタ効果により流出孔が負圧化し、内外筒のあいだに形成された通気隙間の空気が流出孔から火口付近へと吸い出され、ここで木ガスが二次燃焼される。
また、その際には、外筒の下部の流入孔から外気が通気隙間へと吸い込まれるため、内外筒が空冷チャンバとなって、燃焼室とヒートライザーとの断熱性が高まり木ガスの高温状態が維持される。これにより、燃焼室での燃焼効率が高まるとともに、火口からの煙の発生もほとんどない。
このように、本考案では従来の断熱材を使用しないため、ロケットストーブとしての高い燃焼性を維持しながら、ストーブの軽量化が図れる。しかも、焚口部がストーブ本体から外せるため、ストーブの取り扱いが容易になるとともに、保管スペースも小さくできる。
なお、焚口部の基端部をストーブ本体の開口部に隙間なく挿着すれば、焚口部をぐらつかせることなく固定できるとともに、この隙間からの熱の漏れを防いで燃焼室の温度低下を防止できる。
特に、請求項2に記載のロケットストーブによれば、ロストルを焚口部に挿着する際には、ロストルの基端部を、目皿のフラット部の形成部分に穿設されたロストル位置決め用長孔に挿入する。これにより、焚口部に挿着された短冊状のロストルの基端部と、目皿のフラット部の形成部分とが、線接触状態で連結される。その結果、焚口部の薪投入路から投入された薪の略全てが、ロストルをガイドにして、燃焼室の目皿の上に供給できるとともに、焚口部の吸気路と、燃焼室の目皿より下方にある底部空間とを確実に連通することができる。これにより、燃焼室での薪の燃焼効率を高めることができる。
また、請求項3に記載の屋外調理器具セットによれば、屋外調理器具セットの保管時には、ストーブ本体から焚口部を外した分解状態で、ロケットストーブを蓋付容器状のクッカーに収納する。これにより、ロケットストーブとクッカーとを一体化して、屋外調理器具セットをコンパクトに収納することができる。
本考案の実施例1に係るロケットストーブの組立状態の斜視図である。 本考案の実施例1に係るロケットストーブの縦断面図である。 本考案の実施例1に係るロケットストーブの分解斜視図である。 本考案の実施例1に係る屋外調理器具セットにおいて、開蓋したクッカーに分解したロケットストーブが収納された状態を示す正面図である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1~図3において、10は本考案の実施例1に係る一人キャンプ用の小型のロケットストーブである。
このロケットストーブ10は、各底面が閉じた外筒11と内筒12とのあいだに円筒状の通気隙間13を有し、かつ内筒12の内部空間に、目皿14と燃焼室15と短尺な煙突であるヒートライザー16とが、下方から順に配された二重筒断熱構造のストーブ本体17と、このストーブ本体17の下部周壁に形成された開口部18に、基端部が着脱可能に挿着されて、内筒12の内部空間と連通する管状の焚口部19と、焚口部19に抜き差し可能に挿入されて、焚口部19の管路を、目皿14より上方の燃焼室15と連通する薪投入路20と、目皿14より下方の底部空間21と連通する吸気路22との上下2つに仕切るロストル23と、ストーブ本体17の上端の火口部24に着脱自在に載置される五徳25とを備えている。
内筒12および外筒11は、各ステンレス製で同一高さ(15cm~20cm程度)の筒体で、内筒12の方が外筒11より1cm~2cm小径となっている。これにより、通気隙間13の幅も1cm~2cmとなる。
外筒11の下端部の全周には、外気を通気隙間13に流入させるための複数の流入孔26が、その周方向へ所定ピッチで配設されている。これらの流入孔26は、通気隙間13で螺旋状の気流を発生できるように、約45°の斜め方向へ延びた長孔となっている。
一方、内筒12の上端部の全周には、通気隙間13に流入した外気を内筒12の火口付近に流出させる複数の流出孔27が、その周方向へ所定ピッチで配設されている。
通気隙間13の上端開口は、ステンレス製の円環状の端板28により密封されている。この端板28に五徳25が載置される。
五徳25は、4本の爪29を有するステンレス製で円環状の枠体である。4本爪にすることで鍋等(例えば、後述の蓋50が付いた容器状のクッカー51など)の載置時の安定性を高めることができる。
目皿14は、略全体が竪格子14aとなったステンレス製の円板の一部を直線的にカットして、フラット部30を形成したものである。また、この目皿14のフラット部30の形成部分には、フラット部30と平行に延びるとともに、ロストル23の基端部が抜き差し可能に挿入されるロストル連結用長孔31が穿設されている。目皿14は、このフラット部30をストーブ本体17の開口部18と対峙させた状態で、内筒12の底部に着脱自在に配されている。
ロストル23は、ステンレス製の短冊状をした板格子で、その基側(下側)の半分が竪格子23aとなっている。また、ロストル23の先端部(上端部)には、ロストル23の幅より長尺な掛止ロッド32が、その長さ方向の両端部を外方へ突出させて固着されている。
焚口部19は、薪投入路20から燃焼室15に薪を円滑にくべられるように、垂直面を基準にして、その軸線が約50°だけ上方へ傾斜したステンレス製の管体である。
焚口部19の上端開口の左右端部には、ロストル23の掛止ロッド32の外部突出した各端部を掛止する左右一対のノッチ(切り欠き部)33が、それぞれ形成されている。
次に、図1~図3を参照して、本考案の実施例1に係るロケットストーブ10の使用方法を説明する。
図1~図3に示すように、ストーブ使用時には、予めロケットストーブ10を組み立てる。
具体的には、まず内筒12の下部に、フラット部30を開口部18側に向けて目皿14を配置するとともに、ストーブ本体17の火口周りの端板28に五徳25を載置する。
その後、ストーブ本体17の開口部18に、焚口部19の基端部を略隙間なく着脱可能に挿着する。これにより、ストーブ本体17の外周面の一部に、垂直面を基準として50°の傾斜角度で焚口部19が突設される。50°にすることで、燃えた薪の残りが引っ掛かることなく燃焼室15へすべり落ち、効率的に燃焼することができる。
また、焚口部19の基端部を、ストーブ本体17の開口部18に略隙間なく挿着できるように構成すれば、焚口部18をぐらつかせることなく固定できるとともに、この隙間からの熱の漏れを防いで燃焼室15の温度低下を防止できる。
次に、焚口部19の上端開口から短冊状のロストル23を斜め下方に向かって差し込み、ロストル23の基端部(下端部)を目皿14のロストル連結用長孔31に挿入するとともに、ロストル23の先端(上端)の掛止ロッド32の左右端部を、焚口部19の上端開口の各ノッチ33に掛止する。これにより、ロストル23が焚口部19に挿着されるとともに、ロストル23の基端部と目皿14のフラット部30の形成部分とが線接触状態で連結される。
その結果、焚口部19の薪投入路20から投入された薪の略全てが、ロストル23をガイドにして、燃焼室15の下部に配された目皿14の上にくべられるとともに、焚口部19の吸気路22と燃焼室15の目皿14より下方にある底部空間21とを確実に連通できる。これにより、燃焼室15での薪の燃焼効率を高めることができる。
すなわち、二重筒断熱構造のストーブ本体17の燃焼室15にくべられた薪は、これから発生した木ガスが、吸気路22から燃焼室15の底部空間21を通って目皿14を上昇してきた外気中の酸素と反応して一次燃焼される。
一方、ヒートライザー16では、煙突効果によって発生した高温の燃焼ガスの強い上昇力により、焚口部19の吸気路22から燃焼室15への空気(酸素)の吸引が促進されて薪の燃焼性が高まる。
これに伴い、内筒12の火口付近では、エジェクタ効果で流出孔27が負圧化し、内外筒11,12のあいだの通気隙間13の空気が流出孔27から火口付近へと高速度で吸い出され、ここで未燃焼の木ガスと外気中の酸素とが反応して二次燃焼される。
これに伴って外筒11の下部では、約45°傾斜した各流入孔26から外気が通気隙間13へと勢いよく吸い込まれ、ここで螺旋状の気流を発生しながら上昇していく。その結果、これらの内外筒11,12があたかも空冷チャンバを構成し、燃焼室15とヒートライザー16との断熱性(外気とヒートライザー16内の温度差)が大きくなって、木ガスの高温状態が維持される。これにより、燃焼室15での燃焼効率が高まるとともに、火口からの煙もほとんど生じない。
このように、ここでは従来の断熱材を採用しないため、ロケットストーブ10としての高い燃焼性を維持しながら、ロケットストーブ10の軽量化を図ることができる。しかも、焚口部19をストーブ本体17から簡単に外せるため、ロケットストーブ10の取り扱いが容易になるとともに、保管スペースも小さくできる。
さらに、このロケットストーブ10は、焚口部19をストーブ本体17の開口部18から外した分解状態で、図4に示す蓋50が付いた容器状のクッカー51に収納し、これらを一体化したコンパクトな屋外調理器具セットAとして保管(販売)することもできる。
この考案は、キャンプなどで使用可能なロケットストーブ及び屋外調理器具セットの技術として有用である。
10 ロケットストーブ
11 外筒
12 内筒
13 通気隙間
14 目皿
15 燃焼室
16 ヒートライザー
17 ストーブ本体
18 開口部
19 焚口部
20 薪投入路
21 底部空間
22 吸気路
23 ロストル
24 火口部
25 五徳
26 流入孔
27 流出孔
30 フラット部
31 ロストル連結用長孔
50 蓋
51 クッカー
A 屋外調理器具セット

Claims (3)

  1. 各底面が閉じた外筒と内筒とのあいだに通気隙間を有して、前記内筒の内部空間には、目皿と燃焼室とヒートライザーとが下方から順に配された二重筒断熱構造のストーブ本体と、
    該ストーブ本体の下部周壁に形成された開口部に突設されて、前記内筒の内部空間と連通する管状の焚口部と、
    該焚口部に抜き差し可能に挿入されて、該焚口部の管路を、前記目皿より上方の前記燃焼室と連通する薪投入路と、前記目皿より下方の底部空間と連通する吸気路との上下2つに仕切るロストルと、
    前記ストーブ本体の上端の火口部に着脱自在に載置される五徳とを備えたロケットストーブにおいて、
    前記外筒の下端部には、外気を前記通気隙間に流入させる流入孔が形成され、
    前記内筒の上端部には、前記通気隙間に流入した外気を、前記内筒の火口付近に流出させる流出孔が形成され、
    前記焚口部は、該焚口部の基端部が、前記ストーブ本体の開口部に着脱可能に挿着されたことを特徴とするロケットストーブ。
  2. 前記外筒および前記内筒は、それぞれ底面が閉じた円筒状のもので、
    前記ロストルは短冊状の板格子で、
    前記目皿は、格子状の円板の一部に直線的なカットを施してフラット部を形成したもので、
    前記目皿のフラット部の形成部分には、該フラット部と平行に延びるとともに、前記ロストルの基端部が抜き差し可能に挿入されるロストル連結用長孔が穿設されたことを特徴とする請求項1に記載のロケットストーブ。
  3. 請求項1または請求項2のロケットストーブと、
    前記焚口部を前記ストーブ本体の開口部から外した分解状態の前記ロケットストーブを収納可能な蓋付容器状のクッカーとを備えたことを特徴とする屋外調理器具セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU216618U1 (ru) * 2022-12-12 2023-02-15 Вячеслав Иванович Барков Походная печь

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