JP3238885B2 - 微生物を利用する有機性廃水処理装置 - Google Patents

微生物を利用する有機性廃水処理装置

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微生物を利用した有
機性廃水処理装置、例えば生活排水、工場排水のように
有機物等を含んだ廃水を、微生物を利用することにより
処理するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の有機性廃水の処理装置は、図26
に示すように、浮遊性の活性汚泥菌(多種多様な微生物
の集まり)と廃水を接触させる反応タンク51を備えて
いる。この反応タンク51が沈澱地52に導結され、活
性汚泥菌と接触した廃水がこの沈澱地52で重力分離さ
れる。活性汚泥菌は沈降し、上澄水は処理水となる。
【0003】この沈澱地52は汚泥返送ポンプ53を介
して反応タンク52に導結され、沈降した活性汚泥菌は
このポンプ53で引き抜かれて再び種菌として反応タン
ク51に戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この装置による操作は
連続で行われるが、一部の活性汚泥菌は沈澱地で沈降せ
ず、上澄水中に浮遊し、処理水と共に流出する。
【0005】反応タンクの中の活性汚泥菌が多い程、廃
水を浄化する速度が速くなるが、上記したように沈澱地
での流出があるため、反応タンク中の活性汚泥菌の量に
おのずと限界がある。また活性汚泥菌は廃水中の有機物
を酸化分解する微生物だけの集合体ではなく、多くは浄
化に直接的な関与をしない不活性な微生物を含んでい
る。
【0006】本発明はこれらの課題を解決するための微
生物を利用する有機性廃水処理装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる第一の微
生物を利用する有機性廃水処理装置(以下「第一の装
置」という。)は内匣と、外匣と、廃水供給槽と、エア
供給管を有する。該内匣は竪型で上下端が開放し、内部
に微生物包括固定用の多孔質でかつ流体通孔を有するポ
リエチレン製の複数の担体盤が互いに間隔を保って層設
される。該外匣は竪型で底部は底蓋で塞がれており、該
内匣と同心にかつ両匣間に流体下降循環路を形成して配
置され、かつ該内匣の溢流口より上の位置に開口する処
理済み水の流出孔を備えている。該廃水供給槽は廃水を
該外匣に流入する水頭をもたせるためのもので、その上
方に廃水供給管が開口し、その内部は導管により該外匣
の底部内に導通し、かつ水位を一定に保つためのオーバ
ーフローを備えている。そして、該エア供給管は該外匣
内の該内匣の下端より下位置にある散気盤に導結されて
いる。
【0008】この第一の装置の場合、該流出孔は放射状
に穿たれ、その内端面は、該外匣の内周壁面に沿って設
けた溢流溝に向って開口し、該溢流溝は、放射状にオリ
フィスが貫通した環状板の下端の外向鍔を該外匣の内周
壁面に固定して、形成されており、該流出孔の外端面は
環状樋に開口し、該環状樋は該外匣の外周に設けられて
流出管に導結されていてもよい。
【0009】該環状板は該内匣の該上端面から溢流する
処理済み水の一部を上方へ誘導して該オリフィスから溢
流させる案内筒の作用を兼ねていてもよい。
【0010】該流体通孔は該担体盤面の全般にわたって
設けられた小孔と該担体盤面に点在する大孔を包含し、
上下に隣合う該担体盤の該大孔同志は水平面上での位相
が共通の鉛直線上で連通しない範囲に互いにずれていて
もよい。
【0011】該流体通孔は、その内径が廃水流入側の方
が廃水流出側より小さい、截頭円錐形状となっていても
よい。該担体盤の下面にバリヤーが設けられていてもよ
い。
【0012】該担体盤は上昇する気泡及び水流により洗
浄され、藻類や糸状菌等の不活性な生物の付着を防止
し、該担体盤自身の有する微小孔が閉塞されないように
してもよい。
【0013】本発明にかかる第二の微生物を利用する有
機性廃水処理装置(以下「第二の装置」という。)は、
内部仕切壁と、外匣と、廃水供給槽と、エア供給管を有
する。該内部仕切壁は同位相で互いに間隔を保って層設
される微生物包括固定用の多孔質でかつ流体通孔を有す
るポリエチレン製の複数の正六角形の担体盤のそれぞれ
の外周に沿って該各間隔内に密接に配置される。該外匣
は該内部仕切壁と同心にかつ両者間に流体の下降循環路
を形成して配置され、底部は底蓋でまた頂部は天板でそ
れぞれ塞がれ、最上層の該担体盤より上の位置に処理済
み水の流出孔を備え、該流出孔より上部に排気孔を有
し、該下降循環路内に、微生物包括固定用の多孔質のポ
リエチレン製の複数の外部担体盤が互いに間隔を保って
密接に層設される。なお、廃水供給槽とエア供給管の構
成と作用は第一の装置の場合と同様である。
【0014】この第二の装置の場合、該流出孔は内端で
該外匣の内周壁面に沿って設けた溢流溝に向って開口
し、該溢流溝は、放射状にオリフィスが貫通した環状板
の下端の外向鍔を該外匣の内周壁面に固定して、形成さ
れており、該流出孔は外端で流出管に導結されていても
よい。この場合の環状板は第一の装置のそれと同様の構
成としてもよい。
【0015】また第二の装置の場合、第一の装置の場合
と同様に、内部担体盤の流体通孔を小孔と大孔とし、上
下の内部担体盤の大孔を鉛直線上に並ばせない構成や、
この流体通孔の孔径を廃水流入側の方を廃水流出側より
小さくする構成を採用してもよい。
【0016】また、該外部担体盤は該正六角形の担体盤
の一辺、該担体盤の中心から該一辺の各端を通る放射
線、及び該放射線で切られる該外匣の線分で囲まれた形
状の単位体を環状に連結して構成されていてもよい。
【0017】また、該正六角形の担体盤と該単位体、該
単位体相互は雄雌部材の嵌合型のI型レールの各溝に嵌
合して接続されていてもよい。
【0018】本発明にかかる第三の微生物を利用する有
機性廃水処理装置(以下「第三の装置」という。)は、
内部仕切壁と、外匣と、排水供給槽と、エア供給管を有
している。該内部仕切壁は同位相で互いに間隔を保って
層設される微生物包括固定用の多孔質でかつ流体通孔を
有するポリエチレン製の複数の正六角形の組立担体盤の
それぞれの外周に沿って該各間隔内に密接に配置され
る。該組立担体盤は、正六角形片の複数個と、該正六角
形片を三等分した形状の菱形片の複数個を有し、該正六
角形片をハニコム状に中央に配置すると共に外周の欠落
部に該菱形片を配置して一体状に構成される。該外匣は
該内部仕切壁と同心にかつ両者間に流体の下降循環路を
形成して配置され、底部は底蓋でまた頂部は天板でそれ
ぞれ塞がれ、最上層の該組立担体盤より上の位置に処理
済み水の流出孔を備え、該流出孔より上部に排気孔を有
する。該下降循環路内に、微生物包括固定用の多孔質の
ポリエチレン製の複数の外部担体盤が互いに間隔を保っ
て密接に層設される。なお、廃水供給槽とエア供給管に
関する構成と作用は第一の装置の場合と同様である。
【0019】この第三の装置の場合、第二の装置の場合
と同様に、[0014]、[0015]及び[001
6]で述べた構成をそれぞれ採用してもよい。
【0020】また、この第三の装置の場合、該外部担体
盤は該正六角形の組立担体盤の一辺、該組立担体盤の中
心から該一辺の各端を通る放射線、及び該放射線で切ら
れる該外匣の線分で囲まれた形状の単位体を環状に連結
して構成されていてもよい。
【0021】更にまた、該正六角形片相互、該正六角形
片と該菱形片、該正六角形片と該単位体、該菱形体と該
単位体、該単位体相互は雄雌部材の嵌合型のI型レール
の各溝に嵌合して接続されていてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】第一の装置の場合、内匣、外匣、
廃水供給槽及びエア供給管を用意する。内匣と外匣の内
寸は処理する廃水の量や質によって決められる。これら
の内匣と外匣は円筒が好ましいが、一方を多角形とし、
又は双方を多角形としてもよい。また外匣は下端部に底
蓋を取付ける型式とすると、内匣を外匣に収納し易くな
る。
【0023】流体通孔を多数貫設したポリエチレン製の
微生物包括固定用の担体盤を用意する。この素材は本件
出願人の先の出願にかかる特開平8−10557号公報
で採用された素材と同様で、商品名「POREX」(T
ECHNOLOGIES社の商標)として市販されてい
る高密度ポリエチレンである。担体盤の枚数は廃水の性
状に応じて定められる。また、この担体盤の外形は内匣
の断面形状に適合させるのが好ましい。この担体盤の所
要枚数を互いに間隔を保って内匣内に層設する。この層
設は次のようにするとなし易い。
【0024】この担体盤を所要枚数並設し、各担体盤間
にスペーサーを介在させる。そしてボルトを各担体盤の
ボルト孔及びスペーサーに順次挿通してナット止めし、
盤組立体を構成する。内匣の下端部内壁面にフランジや
ピン等の受けを形成しておき、この盤組立体を内匣の上
端開口面からその内部に挿入してこの受けに支持させ
る。盤組立体を直接に受けに支持させるのが不都合の場
合はこの受けにスクリーンを載せ、盤組立体をこのスク
リーンに支持させる。
【0025】微生物は担体盤の状態で活着させるのが好
ましいが、盤組立体の状態で活着させてもよい。
【0026】この内匣を外匣に同心に装入する。内匣の
外寸と外匣の内寸は、両者の対向面、即ち側面や上下端
面間に流体下降循環路が形成されるように設計される。
両匣の同心配置は、外匣の内壁面から中心に向けてピン
を突出させる等して、なすことができ、また、内匣の外
匣に対する軸線方向上の位置定めは、外匣の内部に内匣
を受ける棧を設けたり、支持腕を突出させたりして、な
すことができる。何れにしても、これにより外匣内底部
に流入した廃水が、内匣の下端開口から内匣内に入り、
エアを送ることによりその上端から溢流して両匣間の下
降循環路を流下し、外匣の底部に至り、再び内匣の下端
開口から内匣に入って昇流する行程を繰り返すことにな
る。
【0027】外匣は内匣の上端の溢流口面より上の位置
に開口する処理済み水の流出孔を備えている。ここでい
う開口は、流出孔が直接開口する場合もあり、流出孔が
他の流通路を介して連通する場合も含む。この流出孔の
位置と開口面の高さとの差を変化させることにより、廃
水処理のための接触の度合い、即ち循環量を変えること
ができる。
【0028】この変化のやり方としては次の三通りがあ
る。 (1)外匣に送り込む廃水の水頭を変化させる。 (2)エア供給管を通して内匣に送り込む空気量を加減
する。 (3)内匣の溢出孔の位置を上下方向へ変える。 この調整は、処理するべき廃水の性質や流量が変わる場
合は可調整型とするのが好ましいが、不変の場合は固定
型としてもよい。
【0029】要するに、最上部の流出孔から流出する液
量と内匣及び外匣間で循環する液量との比率がターン数
となる。この比率を大にとることが容易なので効率が上
がり、小さい装置でも有効に活用できる。
【0030】廃水供給槽は廃水に水頭をもたせて外匣に
流入させるためのものである。この廃水供給槽の上方に
廃水供給管が開口して廃水を連続的に供給し、余分の廃
水はオーバーフローから外部に排出される。この供給は
自然流下でも、廃水溜めからのポンプアップでもよい。
このオーバーフローを廃水溜めに開口させれば、循環利
用できる。この廃水供給槽の内部は導管により外匣の底
部内に導通しており、途中のバルブを開けば、水頭をも
った廃水がこの廃水供給槽から導管を通って外匣及び内
匣に流入する。
【0031】そして、エア供給管は一端がブロワー等の
エア供給源に導結され、他端が外匣内の内匣の下端より
下位置にある散気盤に導結されている。この散気盤は通
常の型式のもので、これに送られた空気をその一面から
細い気泡として放出するものである。
【0032】第一の装置を使用するとき、エア供給管か
らエアを送り込む。散気盤の上面から細い気泡が沢山立
って内匣に入り、担体盤の流体通孔を通って上昇する。
この気泡の送入により内匣内の水位が上昇し、内匣の上
端の開口面から廃水が溢流する。各担体盤の無数の微小
孔内に無数の微生物が活着しており、廃水がこの流体通
孔を通る際に、この廃水中に含まれていた有機物等がこ
れらの微生物により捕食される。廃水は内外匣間を循環
する間に次第に浄化され、清浄となった処理済み水が流
出孔から溢流して外匣の外へ取り出される。
【0033】流出孔は放射状に穿たれている。この流出
孔の内端面は外匣の内周壁面に沿って設けた溢流溝に向
って開口している。この溢流溝は、放射状にオリフィス
が貫通した環状板の下端の外向鍔を外匣の内周壁面に固
定して、形成されている。このオリフィスの内端が内匣
の溢流口面より上位置に開口していれば、流出孔の内端
が内匣の溢流口面より下位置にあってもよい。この流出
孔の外端面は環状樋に開口している。そして、環状樋は
外匣の外周に設けられて流出管に導結されている。こう
すると、内匣の溢流口面からオリフィスまでの高さを決
めることにより廃水処理のための循環量を変えることが
できる。
【0034】該流体通孔は該担体盤面の全般にわたって
設けられた小孔と該担体盤面に点在する大孔があり、上
下に隣合う該担体盤の該流体通孔同志は水平面上での位
相が共通の鉛直線上で連通しない範囲に互いにずれてい
ると、廃水の一部がこの大孔を少ない抵抗で昇流し、廃
水の循環回数が増加するので、廃水の浄化に役立ち、小
孔では溶存酸素が微生物に対し有効に供給される。また
エア保持時間が長くなり、従って、溶存酸素量が増大し
て微生物の生存に有効に作用し、また廃水を蛇行させて
微生物との接触機会を増大する。
【0035】該流体通孔はその内径が廃水流入側の方が
廃水流出側より小さい截頭円錐形状となっている。こう
すると、気泡混合水の摩擦抵抗が少なくなり、またエア
ロックを防げる。
【0036】該担体盤の下面にバリヤーが設けられてい
ると、気泡混合水の上昇流を均等化し、エア保持時間を
長くする。
【0037】該担体盤は上昇する気泡及び水流により洗
浄され、藻類や糸状菌等の不活性な生物の付着を防止
し、該担体盤自身の有する微小孔が閉塞されないように
すると、微生物の生活環境を良好に保て、担体盤の長期
にわたる使用ができる。
【0038】第二の装置の場合、内部仕切壁と、外匣
と、廃水供給槽と、エア供給管を用意する。この廃水供
給槽とエア供給管に関しては第一の装置の場合と構成及
び作用共に変わらないので、その説明を省略する。ま
た、その他の構成でも第一の装置と同様の構成の部分が
あるので、その部分は説明を省略する。なお、第二の装
置の内部の担体盤も第一の装置の担体盤と同じ材質で流
体通孔も備えているが、内部担体盤の形状は正六角形と
なっており、外部担体盤も第一の装置の担体盤と同じ材
質で構成される。この場合の流体通孔は外部担体盤によ
って廃水の自然流下が防げられないようにすると共に微
生物と廃水の接触の機会を多くするためのものである。
【0039】該内部仕切壁は同位相で互いに間隔を保っ
て層設される複数の正六角形の担体盤のそれぞれの外周
に沿って該各間隔内に密接に配置される。ここでいう
「外周」は担体盤面の外周部分の場合や、担体盤の外側
に接続される外部担体盤面の外周部分を含んでいる。ま
た「各間隔間に密接に配置される」という意味は、この
内部仕切壁によって上下に隣合う担体盤間に一つの囲ま
れた空間を現出することを意味する。従って、担体盤を
順次積層して各間隔に内部仕切壁を介在させていくと、
最終的に内部仕切壁は実質上一つの筒体を形成すること
になる。即ち、第一の装置における内匣と実質的に同じ
作用を果す。
【0040】該外匣は該内部仕切壁と同心にかつ両者間
に流体の下降循環路を形成して配置される。この内部仕
切壁は正六角形の担体盤の外周に沿って配置されている
ので、外匣は担体盤と同心に配置されていることにもな
る。この外匣の底部は底蓋でまた頂部は天板でそれぞれ
塞がれる。そしてこの外匣は最上層の該担体盤より上の
位置に処理済み水の流出孔を備え、該流出孔より上部に
排気孔を有している。
【0041】第一の装置では外匣の上端を開放型とした
ので、排気孔は必要なかったが、この第二の装置では天
板があるので排気孔を設けてある。天板がないと、装置
を屋外に設置した場合に降雨や降雪が廃水に混入して微
生物の生活環境が変化するので、死滅したり、その活性
を保てなくなったりする。そのため所期の廃水処理が行
えなくなる。
【0042】外匣と内部仕切壁の間の廃水の流下用の下
降循環路内に微生物包括固定用の多孔質のポリエチレン
製の複数の外部担体盤が互いに間隔を保って密接に層設
される。
【0043】この第二の装置で、処理しようとする有機
性廃水を、装置中央エアレーション部を上向流で、外周
の下降循環路を下向流で高速に循環させる。実質上の内
匣を形成する内部仕切壁で囲まれたエアレーション部と
廃水が下降する循環部に活性汚泥生物を包括固定したそ
れぞれ正六角形の担体盤と外部担体盤(ポーレックスシ
ート)が間隔をおいて装填され、1段ごとに循環水と何
度も何度も接触する間に、廃水中の溶解性有機物質を除
去する。
【0044】処理できる有機物の負荷量と処理速度は、
両担体盤内に生息する固定化生物の絶対量に比例するた
め、両担体盤の装填容量が多いほどよいが、装置の機構
や経済性から自ずと合理的な容量が求められる。特にエ
アレーション部は内部担体盤の装填高さと断面積、内部
担体盤の形状などの諸要素によって、必要十分な酸素の
供給と高速循環に必要な水位上昇が得られる合理的な寸
法が要求される。従って装填容量を増すには外周の下向
流部に必要容量を確保することになるが、これも均一な
流れが得られ、かつ装填した外部担体盤の全体が有効に
活用できる合理的な断面積と容積が求められなければな
らない。
【0045】中央エアレーション部(内匣)は、循環水
とエアレーションの空気が混合して内部担体盤と接触し
つつ上昇するため、内部担体盤と廃水の実質的接触時間
は相対的に短くなる。外周部に移流するときに空気は循
環水を分離し、廃水だけが循環水として外周の下降循環
路を下降し、外部担体盤とゆっくり接触しながら流下す
る。廃水の内部担体盤との接触時間を比較すると、エア
レーション部を1としたとき下降循環路部は約20とな
る。また装填担体盤の実質容積を比較すると、エアレー
ション部に対し下降循環路部は約1.35倍程度が好ま
しい。
【0046】以上のような操作値の比較をみると、第二
の装置の処理機能の多くが外周の下降循環路部にあるこ
とになるが、中央エアレーション部に装填した内部担体
盤は、エアレーションの空気の循環水中への酸素溶解速
度を高め、高速循環を得るための水位を上昇させ機能を
持つもので、廃水処理用の第二の装置の機構上、必要不
可欠な意味を持っている。このように高度処理を高速で
達成できるのは、中央エアレーション部と外周下降循環
路部が一体になってはじめて可能になる。
【0047】この第二の装置の場合、該流出孔は内端で
該外匣の内周壁面に沿って設けた溢流溝に向って開口
し、該溢流溝は、放射状にオリフィスが貫通した環状板
の下端の外向鍔を該外匣の内周壁面に固定して、形成さ
れており、該流出孔は外端で流出管に導結されている。
こうすると、内匣の溢流口面からオリフィスまでの高さ
を決めることにより廃水処理のための循環量を変えるこ
とがで、処理された廃水を流出孔から流出管に直接排出
できる。
【0048】また第二の装置の場合、環状板及び内部担
体盤の流体通孔に関しては第一の装置の説明が適用され
る。
【0049】該外部担体盤は該正六角形の担体盤の一
辺、該担体盤の中心から該一辺の各端を通る放射線、及
び該放射線で切られる該外匣の線分で囲まれた形状の単
位体を環状に連結して構成されていてると、中央のエア
レーション部と外周の廃水流下用下降循環路の同心配置
が容易となる。該単位体は外匣が円筒の場合は扇形とな
り、外匣が内部仕切壁と相似形の場合は台形となる。
【0050】また、該正六角形の担体盤と該単位体、該
単位体相互が雄雌部材の嵌合型のI型レールの各溝に嵌
合して接続されていると、それぞれの接続部分が密接
し、接続も簡単となる。
【0051】本発明にかかる第三の装置は第二の装置に
対し内部担体盤と外部担体盤の構成が異なっているの
で、この点についてだけ述べる。内部担体盤は、正六角
形片の複数個と、該正六角形片を三等分した形状の菱形
片の複数個を有し、該正六角形片をハニコム状に中央に
配置すると共に外周の欠落部に該菱形片を配置して一体
状に構成された組立担体盤となっている。外部担体盤は
組立担体盤の一辺に対し一つの場合もあり、二つ以上の
場合もある。この場合は、装置を大型にするのに適して
いる。
【0052】この第三の装置の場合も第二の装置の場合
と同様に、[0047]、[0048]、[0049]
及び[0050]で述べた構成とそれによる作用を奏す
る。
【0053】
【実施例】以下の説明で、全図を通し、同符号は同一も
しくは相応部分を示す。図1から図6は本発明にかかる
第一の装置の具体例を示してある。1は内匣、2は外
匣、3は廃水供給槽、4はエア供給管である。内匣1は
竪型で円筒となっており、上下端が開放している。この
内匣1は内部に盤組立体5を備えている。この盤組立体
5は、多孔質でかつ流体通孔6を有する微生物固定用の
担体盤7が、そのボルト孔8及び担体盤相互間に配した
スペーサー9に挿通したボルト10及びナット11によ
り、積層されたものである。この担体盤7は図示の場
合、内匣1の断面形状に応じた円盤となっている。この
担体盤7は強化ポリエチレン製で、この材料は商品名
「POREX」(TECHNOLOGIES社の商標)
として市販されている。
【0054】外匣2は竪型で円筒となっており、底部は
底蓋12で塞がれている。この外匣2は内匣1と同心に
かつ両匣2と1間に下降循環路13を形成して配置され
る。この外匣2は内匣1の溢流口である上端の開口面よ
り上の位置に開口する処理済み水の流出孔14を備えて
いる。
【0055】廃水供給槽3は廃水に一定の水頭をもたせ
るためのもので、外匣2の外側の適所に設置され、その
上方に廃水供給管15が開口して、廃水が連続的に供給
される。この廃水供給管15の他端は廃水の流路に連通
させてもよく、また図示のように廃水溜め16にポンプ
17を介して導結してもよい。この廃水溜め16には廃
水が流れ込むようにする。
【0056】この廃水供給槽3の内部はバルブ18の付
いた導管19により外匣2の底蓋12を通ってその内部
に導通している。この廃水供給槽3にはオーバーフロー
20を設け、その排出管21を廃水溜め16に開口して
おく。
【0057】廃水は廃水供給管15を通して廃水供給槽
3に連続的に供給され、余分の廃水はオーバーフロー2
0から外部に排出される。バルブ18を開けば、水頭を
もった廃水がこの廃水供給槽3から導管19を通って外
匣2及び内匣1に流入する。
【0058】エア供給管4は、その一端が外匣2内の内
匣1の下端の開口面より下位置にある散気盤22に導結
されている。またその他端は、通常のようにブロワー等
のエア供給機(図示せず)に導結される。この散気盤2
2は市販されている通常の型式のものである。
【0059】この装置の使用に際しては担体盤7に微生
物を活着させておく。この活着は担体盤7の時点が好ま
しいが、盤組立体5の状態でもよい。バルブ18を開い
ておくと廃水は水頭により外匣2、内匣1及び下降循環
路13に流れ込む。
【0060】ここでブロワー等を起動してエア供給管4
からエアを散気盤22に送る。エアは散気盤22を通過
する際に通常のように細い気泡となって均一に内匣1内
に入り込んで行く。その気泡量が増えて行くと内匣1内
の廃水の液面が上昇し、内匣1の上端の開口面から溢れ
出して、外匣2と内匣1の側壁間の下降循環路13に流
れ込む。
【0061】気泡はこの際廃水と分離して外匣2の上端
の開口面から大気中に出て行く。外匣2と内匣1の側壁
間の下降循環路13に流れ込んだ廃水はこの下降循環路
13を下って再び気泡と共に内匣1内に入り、この行程
を繰り返す。
【0062】廃水は担体盤7の流体通孔6を通る際にそ
の内部に活着している微生物と接触し、廃水中に含まれ
ている有機物等が微生物によって捕食され、次第に清浄
となって行く。
【0063】廃水の循環数を廃水が清浄となるような回
数に適宜設定しておく。この設定は、廃水供給槽3から
供給される廃水の水頭を選び、エア供給管4からの空気
量を加減し、又は外匣2の流出孔14の高さ位置を変え
る等の一つ又は二つ以上の組合せを行って、なす。
【0064】また、廃水の質に対しては担体盤7の数を
調節し、又はこの処理装置を直列に配置したりして対処
し、廃水の量に対しては内外匣1及び2の容積をそれに
応じた設計とし、又はこの処理装置を並列に配置したり
して対処する。
【0065】この処理装置の運転により、清浄となった
廃水の一部が流出孔14から連続的に外匣2外へ流出
し、流出分に相当する量の廃水が廃水供給槽3から連続
的に外匣2へ流れ込む。
【0066】流出孔14は放射状に穿たれている。この
流出孔14の内端面は外匣2の内周壁面に沿って設けた
溢流溝31に向って開口している。この溢流溝31は、
放射状にオリフィス31′が貫通した環状板32の下端
の外向鍔33を外匣2の内周壁面に固定して、形成され
ている。またこの流出孔14の外端面は環状樋34に開
口し、この環状樋34はこの外匣2の外周に設けられて
流出管35に流出口35′で導結されている。こうする
と、内匣1の上端の開口面、即ち廃水の溢流面と溢流溝
31のオリフィス31′との間の高さを調節して廃水の
循環量を決定できる。
【0067】上下に隣合う担体盤7の流体通孔6同志は
水平面上での位相が共通の鉛直線上で連通しない範囲に
互いにずれている。即ち、担体盤7の流体通孔6を図3
のような配置にすると、担体盤7を矢印方向へ90°回
転した場合、その流体通孔6は原位置にあった担体盤7
の流体通孔6と鉛直線上で連通しない範囲に互いにずれ
る。こうすると、エア保持時間が長くなり、従って、溶
存酸素量が増大して微生物の生存に有効に作用し、また
廃水を蛇行させて微生物との接触機会を増大する。
【0068】流体通孔6は担体盤7面の全般にわたって
設けられた小孔41と担体盤7面に点在する大孔42と
がある。こうすると、廃水の一部がこの大孔42を少な
い抵抗で昇流し、廃水の循環回数が増加するので、廃水
の浄化に役立ち、小孔41では溶存酸素及びエネルギー
源が担体盤7に固定した微生物に対し有効に供給され
る。
【0069】流体通孔6は、図5に示すように、その内
径が廃水流入側の方が廃水流出側より小さい、截頭円錐
形状となっている。こうすると、気泡混合水の摩擦抵抗
が少なくなり、またエアロックを防げる。
【0070】担体盤7の下面にバリヤー43が設けられ
ている。こうすると、気泡混合水の上昇流を均等化し、
エア保持時間を長くする。
【0071】担体盤7は図6に示すように、平面形状が
同一面上でハニコム状に連設自在な正六角形となってい
る。こうすると、処理廃水の量に応じてこれを連接し、
所要の処理面積を確保することにより、対応できる。
【0072】担体盤7は上昇する気泡及び水流により洗
浄され、藻類や糸状菌等の不活性な生物の付着が防止さ
れる。従って、担体盤7自身の有する微小孔が閉塞され
ないので、微生物の生活環境を良好に保て、担体盤の長
期にわたる使用ができる。
【0073】なお図面で、61は溢流溝31の上端に架
着され、外匣2の上端開口面に架設されたバー、62は
内匣1の上端部外面から放射状に突出したセンターリン
グ用の腕、63は担体支持台、64は内匣1の下端の脚
部、65はドレーン、66は廃水流入管である。
【0074】図7から図9は本発明にかかる第二の装置
の具体例を示してある。第一の装置と違っている点を主
に説明する。内部担体盤71は正六角形で、同位相で互
いに間隔を保って層設され、各内部担体盤71の外側を
囲んで外部担体盤72が互いに間隔を保って層設され
る。
【0075】内部仕切壁1′は上下に隣合う外部担体盤
72、72間に、かつ外部担体盤72の内周縁に沿って
配置され、上下に隣合う内部担体盤71間に閉空間Sを
形成する。この内部仕切壁1′は予め上下の外部担体盤
72、72間の間隔に適合する長さの正六角形状の筒体
として形成しておいてもよい。
【0076】また、この内部仕切壁1′を、図9に示す
ように、この正六角形の一辺に適合する長さの板材の両
端に外側へ向く耳片を形成してこれにボルト孔を穿った
壁片1″の六枚をボルト・ナットで順次接続して構成す
るようにすると、大型の装置の場合に適合させ易い。
【0077】この内部仕切壁1′は組立途上では、上下
に隣合う外部担体盤72、72間に単に置かれた状態で
あるが、最上層の外部担体盤72′と最下層の外部担体
盤72″間にボルト10を挿通し、ナット11で締結す
ることにより、上下の外部担体盤72に密接して内部空
間Sを密閉する。これで内部仕切壁1′は外部担体盤7
2を挟んで、見かけ上の第一の装置の内匣1を構成す
る。従ってエアレーション作用により昇流する廃水は必
然的に内部担体盤71を通過する。
【0078】内部担体盤71と外部担体盤72の組立方
の一例は次の通りである。内部担体盤71の場合、正六
角形状の受け枠73(図10〜13)、押え74(図1
4、15)、スペーサー75、76(図16〜19)、
及び第一の装置と同様のボルト10とナット11を使用
する。この受け枠73は中央にボス77を備え、このボ
ス77の上面にスペーサー75の収容部78を有する。
このボス77にボルト10の挿通孔79が貫通する。こ
のボス77から放射状に等角度でアーム80が6本突出
し、各アーム80の端部を棧81が結んでいる。各アー
ム80は内部担体盤71の中心から一つの頂点までの寸
法より長く、内部担体盤71の各頂点のすぐ外方にボル
ト10の挿通孔82が穿たれる。各棧81は外部担体盤
72を支持するためのもので、上面に皿83が設けら
れ、この皿83の軸線上で棧81にボルト10の挿通孔
84が貫通する。
【0079】押え74は中央のボス85にボルト10の
挿通孔86が貫通し、このボス85から放射状に等角度
でアーム87が6本突出したもので、各アーム87の先
端は内部担体盤71の隅角部の近くに届いている。
【0080】図16、17はスペーサー75を示してあ
る。スペーサー75は広い面積の内部担体盤71を受け
るためのもので、スペーサー76は外部担体盤72を形
成する狭い面積の単位体88(図8)用である。勿論ス
ペーサーは何れか一方だけでもよい。このスペーサー7
5は断面山形で、ボルト10を挿通するための軸孔89
が貫通し、リブ90のついた台部91が間隔を形成す
る。山部92は台部91の上面から内部担体盤71の厚
さに適合する寸法だけ突出して内部担体盤71の透孔9
3(図8も参照)に密接に嵌合するもので、その上端か
らの突出部分は縮径部94となり、軸孔89の下端に別
のスペーサー75の同様の縮径部94が密接に嵌合する
長さの拡径部95を有する。
【0081】図18及び19に示すスペーサー76もス
ペーサー75とほぼ同じ構成で、台部91にリブ90は
無く、その外径も小さく、山部92や軸孔89の径も小
さくなっているだけである。通しボルト10とナット1
1は第一の装置で使用したものと同様である。
【0082】受け枠73を昇降シリンダ(図示せず)に
載せ、ボス77の収容部78にスペーサー75の台部9
1を収める。その上に内部担体盤71をこの受け枠73
と同心にかつ各隅角部が受け枠73の各アーム80に相
対するように載せ、中心の透孔93にスペーサー75の
山部92を嵌合する。
【0083】次にスペーサー75の山部92の縮径部9
4に同様のスペーサー75の台部91側の拡径部95を
嵌合する。そして同様構成の別の内部担体盤71の透孔
93をこのスペーサー75の山部92に嵌合する。この
透孔93は台部91を通過し得ないので内部担体盤71
はこの台部91の上端面に当って止まる。即ちこの台部
91の高さが内部担体盤71、71相互の空間の高さを
規制する。
【0084】以下同様にして順次組立てる。作業範囲を
越える高さになりそうになったら、その都度シリンダを
下げる。
【0085】最上層の内部担体盤71′をセットしたら
その上面に押え74を載せてその挿通孔86をスペーサ
ー75の軸孔89と合わせ、通しボルト10を上から挿
通し、両端をナット11で締結して盤組立体5(図7)
が構成される。内部担体盤71が浮力でばたつくことは
ない。このボルト10を予めシリンダ上に起立させてお
き、内部担体盤71をこれに挿通しながら組立ててもよ
い。外部担体盤72の場合も同様で、以下の場合にも適
用される。
【0086】次に外部担体盤72の場合、受け枠73は
内部担体盤71と共用される。また外部担体盤72の適
所にボルト10の挿通孔96(図8も参照)が穿たれ
る。
【0087】組立ては内部担体盤71の場合と同様で、
スペーサー76を介して行われる。外部担体盤72の場
合、エアーによる浮力が作用しないので、押え74は不
要で、両端のナット11で直接に外部担体盤72を押え
る。
【0088】図20はH型のレール101を示してあ
る。このレール101は内部担体盤71の外周にこれと
同一面上に外部担体盤72を接続するために採用され
る。このレール101の両側の溝102に各別に内部担
体盤71と外部担体盤72(外部担体盤72が単位体8
8で構成される場合は単位体88相互)を嵌合する。こ
のH型レール101を、そのウェブ部103で互いに嵌
合する雄雌部材104、105で構成し、ウェブ部10
3の長さを可変とすると、両担体盤71、72をレール
101の溝102に嵌合したときの密接を果せる。
【0089】図21及び22は内部担体盤71の隅角部
分に採用されるコーナースペーサー111を示してあ
る。このコーナースペーサー111は間隔形成部11
2、その下面のダボ113、このダボ113と同一軸線
上でその上面から突出するダボ受け114、このダボ1
13の軸線からこれと直角方向に120゜で展開する一
対のレール受け115を備えている。そして、このダボ
113からダボ受け114にボルト10の挿通孔116
が貫通している。このコーナースペーサー111の一方
のダボ113をもう一つのコーナースペーサー111の
ダボ受け114に嵌合した場合、レール101の端部は
両コーナースペーサー111、111の相対向するレー
ル受け115、115間に挟持され、間隔形成部112
によって内部や外部担体盤71、71又は72、72間
の間隔が一定に保たれる。各担体盤71、72が組み上
がった時点で通しボルト10が互いに連なったコーナー
スペーサー111を貫通し、ナット11で締結される。
【0090】最下位の外部担体盤72″は最下位の内部
担体盤71″の外側にH型レール101を介して接続さ
れ、受け枠73に載せられる。外部担体盤72を単位体
88で構成する場合、単位体88同志もH型レール10
1を介して接続され、内部担体盤71の外周を囲む。内
部担体盤71と外部担体盤72を接続するH型レール1
01の外周に沿って内部仕切壁1′をめぐらす。
【0091】ここで再びスペーサー76を介在させて別
の外部担体盤72を載せ、内部仕切壁1′をめぐらす。
以下同様にして組立て、最上部の外部担体盤72′と最
下位の外部担体盤72″間にボルト10を挿通してナッ
ト11で締結する。
【0092】外匣2は円筒となっており、内部仕切壁
1′と同心に配置され、循環する廃水が流下する通路と
なる下降循環路13が両者間に形成される。この外匣2
の底部は底蓋12で塞がれ、頂部は天板121で塞がれ
る。そしてこの外匣2は、最上層の内部担体盤71′よ
り上の位置に処理済み水の流出孔14を備え、この流出
孔14より上部に排気孔122を有する。
【0093】外部担体盤72はこの下降循環路13内に
互いに間隔を保って層設され、外匣2が各外部担体盤7
2の外周に密接する。この外部担体盤72は単位体88
を環状に接続して構成してもよい。この単位体88は外
匣2が円筒の場合は扇形となり、外匣2が内部仕切壁
1′と相似形の場合は台形となる。
【0094】第一の装置で用いられた内匣1はこの第二
の装置では採用されず、外部担体盤72を介して上下に
連設される内部仕切壁1′が見かけ上の内匣1を形成し
てその作用を果す。また環状樋34は、流出孔14を流
出管35に直接に接続することによって、省略される。
【0095】第二の装置の場合、廃水はエアと共に外部
担体盤72を介して積層される内部仕切壁1′により形
成された見かけ上の内匣1内を昇流し、この際、内部担
体盤71の微生物と接触して有機性物質がこれに捕食さ
れ、この内匣1の上端から溢流する。この内匣1内の廃
水は送り込まれた無数の気泡により容積が増大するの
で、その一部は環状板32で囲まれた空間に上昇し、オ
リフィス31′から溢流溝31に流出し、流出孔14か
ら直接に流出管35に流出する。また気泡はこの空間内
で廃水から分離し、排気孔122を通って大気中へ流出
する。
【0096】内匣1の上端から溢流して気泡を失った廃
水の大部分は外周の下降循環路13に流れ込み、この下
降循環路を自然流下する。廃水は流下しながら外部担体
盤72を通過する際、それに活着している微生物と接触
し、その有機性物質をここでも捕食される。従って廃水
の一循環当りの浄化度が向上する。
【0097】内部担体盤71と外部担体盤72の特定条
件下における通過流速は次の通りである。 《内部担体盤》 見掛断面積 0.4935m2 循環水通過断面積 0.1029m2 開孔率 (0.1029/0.4935) X 100 = 20.85% Q = 69.4 l/min. (100 m3/d) 空気量 1000 l/min. 通過流速 V0(69.4+1000) X 10-3 X 1/60 X 1/0.4935 = 0.0361 m/s V1 X 1/0.1029 = 0.173 m/s 《外部担体盤》 見掛断面積 0.6684m2 (OUT/IN = 1.35) 循環水通過断面積 0.1334m2 (OUT/IN = 1.30) 開孔率 (0.1334/0.6684) X 100 = 19.96% (OUT/IN = 1.30) Q = 69.4 l/min. (100 m3/d) 空気量 1000 l/min. 通過流速 V0 69.4 X 10-3 X 1/60 X 1/0.6684 = 0.000173 m/s (OUT/IN = 0.05) V1 X 1/0.1334 = 0.00867 m/s (OUT/IN = 0.05)
【0098】流出孔14は内端で外匣2の内周壁面に沿
って設けた溢流溝31に向って開口している。この溢流
溝31は、放射状にオリフィス31′が貫通した環状板
32の下端の外向鍔33を外匣2の内周壁面に固定し
て、形成されている。またこの流出孔14は外端で流出
管35に導結されている。こうすると、内匣1の上端の
開口面、即ち廃水の溢流面と溢流溝31のオリフィス3
1′との間の高さを調節して廃水の循環量を決定でき
る。
【0099】図25は本発明にかかる第三の装置に使用
される内部担体盤71と外部担体盤72の部分の平面図
である。この第三の装置は第二の装置に近いので、第二
の装置と違っている点を主に説明する。内部担体盤71
は組立担体盤となっている。この内部担体盤71は、正
六角形片71aの3個と、一つの正六角形片を三等分し
た形状の菱形片71bの3個を有している。この正六角
形片71aをハニコム状に中央に配置すると共に外周の
欠落部123に菱形片71bを配置して一体状に構成さ
れる。外匣2は、図面では省略したが、内部仕切壁1′
と同心にかつ両者間に流体の下降循環路13を形成して
配置される。そして、この下降循環路内に複数の外部担
体盤72が互いに間隔を保って密接に層設される。
【0100】この場合は単位の大きさとなっている正六
角形片71aと菱形片71bを順次組合せていくと、そ
の枚数の選択で大きな組立担体盤が得られ、大型の装置
を簡単に構成できる。廃水処理の過程は第二の装置の場
合と同様である。
【0101】この場合の組立担体盤を構成する正六角片
71aと菱形片71bの接続には第二の装置の場合のH
型レール101と、コーナースペーサー111の変形で
ある60゜間隔で展開するレール受け115を備えたコ
ーナースペーサー124(図23)とが採用される。ま
た、外側に位置する正六角形片71aの外辺と菱形片7
1bの接続部分には軸線と直角方向の両側へ180゜の
角度で展開するレール受け115及び両レール受け間で
一方又は他方のレール受けと60゜をなして展開するレ
ール受け115を有するコーナースペーサー125(図
24)が採用される。菱形片71bの外側の隅角部に配
置されるコーナースペーサーは第二の装置のコーナース
ペーサー111と同様である。
【0102】外部担体盤72の層設は第二の装置の場合
と同様で、もし寸法が大き過ぎる場合、単位体88と
し、更にはこの単位体88を二つ以上に分割して接続す
るようにしてもよい。廃水処理の過程は第二の装置の場
合と同様にしてなされる。
【0103】
【発明の効果】本発明の第一の装置によれば多孔質の担
体盤内部に微生物を固定させ、この担体盤が互いに間隔
を保って内匣内に層設されているので、微生物と廃水と
の接触効率がよく、この内匣が外匣にこれと同心に装入
されて両者間に処理用廃水の下降循環路を形成してお
り、内匣の下端の下方にエアを細泡にして送り出す散気
盤が設けられているので、処理用の廃水はエアの気泡に
より内匣内を昇流してこの上端の開口面から溢流し、外
匣と内匣間の下降循環路に流れて外匣底部に至り、再び
内匣に入って気泡により昇流する循環流を形成でき、そ
の間に内匣内の担体盤に活着した微生物により有機物等
が捕食される。
【0104】また外匣は内匣の溢流面より上方の位置に
開口する流出孔を備えているので、循環する廃止の一部
をこの流出孔から外部に溢流させることができ、小型に
しても効率的な廃水処理を行うことができる。この処理
装置を直列に複数基設ければ廃水の性状に応じた処理が
でき、また並列に複数基設ければ廃水の量に応じた処理
ができる。
【0105】請求項2によれば、内匣の溢流面からオリ
フィスまでの高さを決めることにより、廃水処理のため
の循環量を変えることができ、従って循環数を多く設定
すればそれだけ浄化度の高い処理済み水を取出すことが
できる。
【0106】請求項3によれば、気泡や廃水の鉛直流を
阻止するので、エア保持時間が長くなり、従って、溶存
酸素量が増大して微生物の生存に有効に作用し、また廃
水を蛇行させて微生物との接触機会を増大する。
【0107】請求項4によれば、廃水の一部がこの大孔
を少ない抵抗で昇流するので廃水の循環回数を増加して
廃水の浄化に役立てることができ、小孔では溶存酸素を
微生物に対し有効に供給できる。
【0108】請求項5によれば、気泡混合水の摩擦抵抗
が少なくなり、またエアロックを防げる。
【0109】請求項6によれば、気泡混合水の上昇流を
均等化し、エア保持時間を長くする。気泡同志の集合化
や一体化を防止できる。
【0110】請求項7によれば、担体盤は上昇する気泡
及び水流により洗浄され、藻類や糸状菌等の不活性な生
物の付着を防止でき、担体盤自身の有する微小孔が閉塞
されないので、微生物の生活環境を良好に保て、担体盤
の長期にわたる使用が可能となる。
【0111】請求項8の本発明の第二の装置によれば、
内部担体盤もしくは外部担体盤と内部仕切壁を順次組上
げるので、大きなものでも製作が容易で、循環する廃水
は内部担体盤と外部担体盤の双方で微生物による捕食作
用を受けるので浄化度を上げられる。また外匣の上端が
天板で塞がれ、上部に排気孔を有するので雨水、降雪、
塵埃等が入り込むことがなく、廃水処理能力が低下する
のを防げる。
【0112】請求項9によれば、溢流水を流出孔から直
接流出管へ流出できる。
【0113】請求項10から12によれば、それぞれ請
求項3から5に述べた効果と同様の効果を奏する。
【0114】請求項13によれば、外部担体盤を水平面
上で環状に接続することにより外周の廃水流下用の下降
循環路に密接に配置できる。
【0115】請求項14によれば、それぞれの接続部分
が密接し、接続も簡単となる。
【0116】請求項15の本発明の第三の装置によれ
ば、正六角形片の内部担体盤が、複数個の正六角形片
と、この正六角形片を三等分した複数の菱形片を同一面
上で接続して構成されるので、それらの数を適当に選ん
で最終的に正六角形にすることにより、内部担体盤の規
模の小さいものから大きいものを自由に構成できる。外
匣の上端の閉蓋の効果は第二の装置の場合と同様であ
る。
【0117】請求項16によれば、請求項9に述べた効
果と同様の効果を奏する。
【0118】請求項17から19によれば、それぞれ請
求項3から5に述べた効果と同様の効果を奏する。
【0119】請求項20によれば、請求項13に述べた
効果と同様の効果を奏する。
【0120】請求項21によれば、請求項14に述べた
効果と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる微生物を利用する有機性廃水処
理装置の具体例を示す一部切断側面図である。
【図2】内外匣1及び2の部分の平面図である。
【図3】微生物固定用の担体盤7の底面図である。
【図4】同一部の拡大図で小孔42を一部の範囲で示
す。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】ハニコム状担体盤の使用状態の説明図である。
【図7】本発明にかかる第二の装置の具体例を示す一部
切断側面図である。
【図8】同一部切断平面図である。
【図9】内部仕切壁1′の詳細を一部切断して示す平面
図である。
【図10】受け枠73の平面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図10の12−12線断面図である。
【図13】受け枠73の外匣2に対する支持構造の詳細
図である。
【図14】押え74の平面図である。
【図15】同側面図である。
【図16】スペーサー75の半分切断側面図である。
【図17】同平面図である。
【図18】スペーサー76の半分切断側面図である。
【図19】同平面図である。
【図20】H型レールの端面図である。
【図21】コーナースペーサー111の平面図である。
【図22】同側面図である。
【図23】コーナースペーサー124の平面図である。
【図24】コーナースペーサー125の平面図である。
【図25】本発明にかかる第三の装置に採用される内外
担体盤の組立構成の具体例を示す平面図である。
【図26】従来の有機性廃水の処理装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 内匣 1′ 内部仕切壁 2 外匣 3 廃水供給槽 4 エア供給管 5 盤組立体 6 流体通孔 7 担体盤 8 ボルト孔 9 スペーサー 10 ボルト 11 ナット 12 底蓋 13 下降循環路 14 流出孔 15 廃水供給管 16 廃水溜め 17 ポンプ 18 バルブ 19 導管 20 オーバーフロー 21 排出管 22 散気盤 31 溢流溝 31′ オリフィス 32 環状板 33 外向鍔 34 環状樋 35 流出管 41 小孔 42 大孔 43 バリヤー 71 内部担体盤 71′ 内部担体盤 71a 正六角形片 71b 菱形片 72 外部担体盤 72a 単位片 101 H型レール 102 溝 121 天板 122 排気孔 123 欠落部

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内匣(1)と、外匣(2)と、廃水供給槽(3)
    と、エア供給管(4)を有し、 該内匣(1)は竪型で上下端が開放し、内部に微生物包括
    固定用の多孔質でかつ流体通孔(6)を有するポリエチレ
    ン製の複数の担体盤(7)が互いに間隔を保って層設さ
    れ、 該外匣(2)は竪型で底部は底蓋(12)で塞がれており、該
    内匣(1)と同心にかつ両匣(1,2)間に流体の下降循環路(1
    3)を形成して配置され、かつ該内匣(1)の上端より上の
    位置に処理済み水の流出孔(14)を備え、 該廃水供給槽(3)は廃水を該外匣(2)に流入する水頭をも
    たせるためのもので、その上方に廃水供給管(15)が開口
    し、その内部は導管(19)により該外匣(2)の底部内に導
    通し、かつ水位を一定に保つためのオーバーフロー(20)
    を備え、 該エア供給管(4)は該外匣(2)内の該内匣(1)の下端より
    下位置にある散気盤(22)に導結されていることを特徴と
    する微生物を利用する有機性廃水処理装置。
  2. 【請求項2】 該流出孔(14)は放射状に穿たれ、その内
    端面は、該外匣(2)の内周壁面に沿って設けた溢流溝(3
    1)に向って開口し、該溢流溝(31)は、放射状にオリフィ
    ス(31')が貫通した環状板(32)の下端の外向鍔(33)を該
    外匣(2)の内周壁面に固定して、形成されており、該流
    出孔(14)の外端面は環状樋(34)に開口し、該環状樋(34)
    は該外匣(2)の外周に設けられて流出管(35)に導結され
    ている請求項1に記載の微生物を利用する有機性廃水処
    理装置。
  3. 【請求項3】 該環状板(32)は該内匣(2)の該上端面か
    ら溢流する処理済み水の一部を上方へ誘導して該オリフ
    ィス(31')から溢流させる案内筒の作用を兼ねている請
    求項2に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装置。
  4. 【請求項4】 該流体通孔(6)は該担体盤(7)の盤面の全
    般にわたって設けられた小孔(41)と該担体盤(7)の盤面
    に点在する大孔(42)を包含し、上下に隣合う該担体盤
    (7)の該大孔(42)同志は水平面上での位相が共通の鉛直
    線上で連通しない範囲に互いにずれている請求項1又は
    3に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装置。
  5. 【請求項5】 該流体通孔(6)は、その内径が廃水流入
    側の方が廃水流出側より小さい、截頭円錐形状となって
    いる請求項1又は4に記載の微生物を利用する有機性廃
    水処理装置。
  6. 【請求項6】 該担体盤(7)の下面にバリヤー(43)が設
    けられている請求項1又は4に記載の微生物を利用する
    有機性廃水処理装置。
  7. 【請求項7】 該担体盤(7)は上昇する気泡及び水流に
    より洗浄され、藻類や糸状菌等の不活性な生物の付着が
    防止され、該担体盤自身の有する微小孔が閉塞されない
    請求項1、4又は6に記載の微生物を利用する有機性廃
    水処理装置。
  8. 【請求項8】 内部仕切壁(1')と、外匣(2)と、廃水供
    給槽(3)と、エア供給管(4)を有し、 該内部仕切壁(1')は同位相で互いに間隔を保って層設さ
    れる微生物包括固定用の多孔質でかつ流体通孔(6)を有
    するポリエチレン製の複数の正六角形の内部担体盤(71)
    のそれぞれの外周に沿って該各間隔内に密接に配置さ
    れ、 該外匣(2)は該内部仕切壁(1')と同心にかつ両者(1',2)
    間に流体の下降循環路(13)を形成して配置され、底部は
    底蓋(12)でまた頂部は天板(121)でそれぞれ塞がれ、最
    上層の該内部担体盤(71')より上の位置に処理済み水の
    流出孔(14)を備え、該流出孔より上部に排気孔(122)を
    有し、該下降循環路(13)内に、微生物包括固定用の多孔
    質のポリエチレン製の複数の外部担体盤(72)が互いに間
    隔を保って密接に層設され、 該廃水供給槽(3)は廃水を該外匣(2)に流入する水頭をも
    たせるためのもので、その上方に廃水供給管(15)が開口
    し、その内部は導管(19)により該外匣(2)の底部内に導
    通し、かつ水位を一定に保つためのオーバーフロー(20)
    を備え、 該エア供給管(4)は該外匣(2)内の該内匣(1)の下端より
    下位置にある散気盤(22)に導結されていることを特徴と
    する微生物を利用する有機性廃水処理装置。
  9. 【請求項9】 該流出孔(14)は内端で該外匣(2)の内周
    壁面に沿って設けた溢流溝(31)に向って開口し、該溢流
    溝(31)は、放射状にオリフィス(31')が貫通した環状板
    (32)の下端の外向鍔(33)を該外匣(2)の内周壁面に固定
    して、形成されており、該流出孔(14)は外端で流出管(3
    5)に導結されている請求項8に記載の微生物を利用する
    有機性廃水処理装置。
  10. 【請求項10】 該環状板(32)は該内匣(2)の該上端面
    から溢流する処理済み水の一部を上方へ誘導して該オリ
    フィス(31')から溢流させる案内筒の作用を兼ねている
    請求項9に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装
    置。
  11. 【請求項11】 該流体通孔(6)は該内部担体盤(71)の
    盤面の全般にわたって設けられた小孔(41)と該内部担体
    盤(71)の盤面に点在する大孔(42)を包含し、上下に隣合
    う該内部担体盤(71)の該大孔(42)同志は水平面上での位
    相が共通の鉛直線上で連通しない範囲に互いにずれてい
    る請求項8に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装
    置。
  12. 【請求項12】 該流体通孔(6)は、その内径が廃水流
    入側の方が廃水流出側より小さい、截頭円錐形状となっ
    ている請求項8又は11に記載の微生物を利用する有機
    性廃水処理装置。
  13. 【請求項13】 該外部担体盤(72)は該内部担体盤(71)
    の一辺、該内部担体盤(71)の中心から該一辺の各端を通
    る放射線、及び該放射線で切られる該外匣(2)の線分で
    囲まれた形状の単位体(88)を環状に連結して構成されて
    いる請求項8に記載の微生物を利用する有機性廃水処理
    装置。
  14. 【請求項14】 該内部担体盤(71)と該単位体(88)、該
    単位体(88)相互はH型レール(101)の各溝(116)に嵌合し
    て接続されている請求項13に記載の微生物を利用する
    有機性廃水処理装置。
  15. 【請求項15】 内部仕切壁(1')と、外匣(2)と、排水
    供給槽(3)と、エア供給管(4)を有し、 該内部仕切壁(1')は同位相で互いに間隔を保って層設さ
    れる微生物包括固定用の多孔質でかつ流体通孔(6)を有
    するポリエチレン製の複数の正六角形の組立担体盤のそ
    れぞれの外周に沿って該各間隔内に密接に配置され、該
    組立担体盤は、正六角形片(71a)の複数個と、該正六角
    形片(71a)を三等分した形状の菱形片(71b)の複数個を有
    し、該正六角形片(71a)をハニコム状に中央に配置する
    と共に外周の欠落部(123)に該菱形片(71b)を配置して一
    体状に構成され、 該外匣(2)は該内部仕切壁(1')と同心にかつ両者間に流
    体の下降循環路(13)を形成して配置され、底部は底蓋(1
    2)でまた頂部は天板(121)でそれぞれ塞がれ、最上層の
    該組立担体盤(71')より上の位置に処理済み水の流出孔
    (14)を備え、該流出孔(14)より上部に排気孔(122)を有
    し、該下降循環路(13)内に、微生物包括固定用の多孔質
    のポリエチレン製の複数の外部担体盤(72)が互いに間隔
    を保って密接に層設され、 該廃水供給槽(3)は廃水を該外匣(2)に流入する水頭をも
    たせるためのもので、その上方に廃水供給管(15)が開口
    し、その内部は導管(19)により該外匣(2)の底部内に導
    通し、かつ水位を一定に保つためのオーバーフロー(20)
    を備え、 該エア供給管(4)は該外匣(2)内の該内匣(1)の下端より
    下位置にある散気盤(22)に導結されていることを特徴と
    する微生物を利用する有機性廃水処理装置。
  16. 【請求項16】 該流出孔(14)は内端で該外匣(2)の内
    周壁面に沿って設けた溢流溝(31)に向って開口し、該溢
    流溝(31)は、放射状にオリフィス(31')が貫通した環状
    板(32)の下端の外向鍔(33)を該外匣(2)の内周壁面に固
    定して、形成されており、該流出孔(14)は外端で流出管
    (35)に導結されている請求項15に記載の微生物を利用
    する有機性廃水処理装置。
  17. 【請求項17】 該環状板(32)は該内匣(2)の該上端面
    から溢流する処理済み水の一部を上方へ誘導して該オリ
    フィス(31')から溢流させる案内筒の作用を兼ねている
    請求項16に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装
    置。
  18. 【請求項18】 該流体通孔(6)は該組立担体盤(7)の盤
    面の全般にわたって設けられた小孔(41)と該組立担体盤
    (7)の盤面に点在する大孔(42)を包含し、上下に隣合う
    該組立担体盤(7)の該大孔(42)同志は水平面上での位相
    が共通の鉛直線上で連通しない範囲に互いにずれている
    請求項15に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装
    置。
  19. 【請求項19】 該流体通孔(6)は、その内径が廃水流
    入側の方が廃水流出側より小さい、截頭円錐形状となっ
    ている請求項15又は18に記載の微生物を利用する有
    機性廃水処理装置。
  20. 【請求項20】 該外部担体盤(72)は該組立担体盤の一
    辺、該組立担体盤の中心から該一辺の各端を通る放射
    線、及び該放射線で切られる該外匣(2)の線分で囲まれ
    た形状の単位体(88)を環状に連結して構成されている請
    求項15に記載の微生物を利用する有機性廃水処理装
    置。
  21. 【請求項21】 該正六角形片(71a)相互、該正六角形
    片(71a)と該菱形片(71b)、該正六角形片(71a)と該単位
    体(88)、該菱形片(71b)と該単位体(88)、該単位体(88)
    相互はH型レール(101)の各溝(116)に嵌合して接続され
    ている請求項20に記載の微生物を利用する有機性廃水
    処理装置。
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