JP3238355B2 - 木材締結用座金付きナット - Google Patents

木材締結用座金付きナット

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JP3238355B2
JP3238355B2 JP20520497A JP20520497A JP3238355B2 JP 3238355 B2 JP3238355 B2 JP 3238355B2 JP 20520497 A JP20520497 A JP 20520497A JP 20520497 A JP20520497 A JP 20520497A JP 3238355 B2 JP3238355 B2 JP 3238355B2
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幸由 川端
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株式会社オー・ピー・ジ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造住宅の土台
(木材)を基礎に固定するアンカーボルトなどの締結に
用いる木材締結用座金を組み付けた座金付きナットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の木材締結用座金には、締結時の
圧力で木材に座金が陥没するのを防ぐため、大径で、か
つ肉厚の大きい大径座金が用いられる。例えばM12の
ナットに対して、厚み4mmの鋼板で直径45φの丸座金
又は40mm×40mmの角座金を使用することが規格化さ
れている。また、締結後における木材の痩せによる締結
力の低下を防止するために、前記大径座金とナットとの
間にばね座金を介装することが行なわれている。
【0003】一方、このような大径座金を組み付けた座
金付きナットについて、図7に示すように、ナット本体
1にばね座金2を介して大径座金3を回動自在に組み付
け、締結工数の削減及び部品管理の容易さを求めた製品
は既に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の座
金付きナットは、ナット本体1に連設する円筒状ボス4
を長くする必要があり、また、ばね座金2と大径座金3
の2つの部品を組み付けた状態で前記円筒状ボス4の開
口端縁を半径方向外方へかしめなければならないので、
かしめ作業が困難であり、全体として加工コストが高く
なるという問題があった。加えて、大径座金3を円筒状
ボス4に回転自在に組み付けるのに大径座金3の座面側
に座ぐり部5を設ける必要があり、このため締結による
軸力が作用する通孔周辺部分6の肉厚が薄くなるばかり
ではなく、軸力の作用する方向に座ぐり部5が存在する
ので、厚みの大きい大径座金3を用いるにもかかわら
ず、肝心の通孔周辺部分6の面圧強度が低下するという
問題があった。
【0005】本発明は、上記した従来品の問題点を解決
し、かつコストの低減を図った木材締結用座金付きナッ
トを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の座金付きナットは、金属板をプレス成形し
て造られ、円錐台形状の本体の頂部を内側にエンボス加
工して円形凹部が形成されていると共に、前記円形凹部
の中央部分にボルト挿通孔が設けられており、さらに前
記本体の下端周縁にフランジ状の座面部が連設されてい
る座金の前記円形凹部にフランジ付きナットのフランジ
部が回動自在に嵌合され、かつ、前記円形凹部の上部周
縁に設けた複数の係止爪により係止保持されていること
を特徴とする。前記フランジ状座面部と前記円形凹部の
底面との間に空隙を設け、前記フランジ付きナットの締
結時に、前記座金本体が弾性変形して前記円形凹部が被
締付け面に着座するように構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0008】図1及び図2は、本発明による木材締結用
座金付きナット10を示している。該座金付きナット1
0は、金属薄板をプレス成形して造られた大型の座金1
1に市販されている標準品のフランジ付きナット12を
回動自在に組み付けたものである。
【0009】座金11は、高炭素鋼(例えばS55C)
の薄板をプレス成形して造られ、底部側を開放した扁平
な円錐台形状の本体13の頂部を内側にエンボス加工し
て、ナット12のフランジ部19の直径より僅かに大き
い内径を有し、かつ、フランジ部19の厚みより若干凹
入した円形凹部14が形成されていると共に、該円形凹
部14の中央部分にボルト挿通孔15が設けられてお
り、さらに本体13の下端周縁に半径方向外方へ延出す
るフランジ状の座面部16が連設されている。そして、
図2に示すように、フランジ状座面部16と円形凹部1
4の底面との間に空隙(c)を有し、ナット12の締結
時に、座金本体13が弾性変形して、円形凹部14が被
締付け面に着座するように設計されている。また、円形
凹部14の周縁部分を打ち抜き曲げ起こして形成した3
つの係止爪17が周方向に等間隔を隔てて設けられてお
り、該係止爪17の成形により円形凹部14の周縁部分
に切欠き孔18が形成されている。係止爪17は、図3
及び図4に示すように、フランジ付きナット12を組み
付ける前には円形凹部14の上部周縁に上方へ立ち上げ
られていて、円形凹部14の内径より外側に位置してい
る。このようにプレス成形された座金11は、熱処理し
てばね性が付与される。次に、座金11の円形凹部14
にフランジ付きナット12のフランジ部19が回動自在
に嵌合され、3つの係止爪17を内側に折り曲げて、フ
ランジ部19を係止保持することにより、フランジ付き
ナット12が座金11に回動自在に組み付けられる。
【0010】上記のように構成された座金付きナット1
0は、例えば木造建築のアンカーボルト(図示せず)に
螺合して木材の根太を基礎に締結するのに使用される
が、使用時に円形凹部14に流入する雨水などの水が切
欠き孔18を通じて排出されるようになっている。
【0011】図5及び図6は、本発明の別の実施形態に
よる座金付きナット20を示している。金属薄板をプレ
ス成形して造られる座金21が、底部側を開放した円錐
台形状の本体23の頂部を内側にエンボス加工して、フ
ランジ付きナット12のフランジ部19の直径より僅か
に大きい内径を有し、かつ、フランジ部19の厚みより
凹入した円形凹部24が形成されていると共に、該円形
凹部24の中央部分にボルト挿通孔25が設けられてお
り、さらに本体23の下端周縁に半径方向外方へ延出す
るフランジ状の座面部26が連設されている形状及びフ
ランジ状座面部26と円形凹部24の底面との間に空隙
(c)を有し、ナット12の締結時に、座金本体23が
弾性変形して円形凹部24が被締付け面に着座するよう
に設計されている点は、図1及び図2に示されている座
金11と同一である。しかし、座金21の材料として普
通鋼を用いることにより、材料コストを押えることと、
深い絞り加工が容易であるという成形性を活かし、座金
21より肉厚の大なる鋼板でプレス成形して、大きな面
圧強度を確保する一方、座金本体23の円錐台形状の立
ち上げを大きくすると共に、円形凹部24の絞り深さを
深くして、図6に示すように、円形凹部24内にナット
12のフランジ部19と共に皿ばね座金30が回動自在
に嵌合されている点で座金11と相違している。また、
座金21の板厚が大きいので、円形凹部24に嵌合した
フランジ部19と皿ばね30の抜け出しを防止する係止
爪27が、図6に示すように、円形凹部24の上部周縁
部分をかしめて半径方向内方へ突出する形態で形成され
ている点でも座金11の係止爪17と相違している。さ
らに、座金21は座金11のように熱処理を必要としな
い。
【0012】上記のように構成された座金付きナット2
0は、前述した座金付きナット10と同じようにして使
用されるが、使用時に円形凹部24に流入する雨水など
の水は、図6に示すように、円形凹部24の底面をボル
ト挿通孔25に向けて勾配を付けることにより、挿通孔
25を通じて排出されるようになっている。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属薄板をプレス成形して製造した大型の座金と市販の
フランジ付きナットを用いて、木材締結用座金付きナッ
トが安価に製造でき、製造コストを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木材締結用座金付きナットの平面
図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】同座金の要部を示す斜視図である。
【図4】同座金の要部拡大断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態を示す平面図である。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図である。
【図7】従来例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
10,20 木材締結用座金付きナット 11,21 座金 12 フランジ付きナット 19 フランジ部 13,23 本体 14,24 円形凹部 15,25 ボルト挿通孔 16,26 フランジ状座面部 17,27 係止爪 18 切欠き孔 30 皿ばね座金

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板をプレス成形して造られ、円錐台
    形状の本体の頂部を内側にエンボス加工して円形凹部が
    形成されていると共に、前記円形凹部の中央部分にボル
    ト挿通孔が設けられており、さらに前記本体の下端周縁
    にフランジ状の座面部が連設されている座金の前記円形
    凹部にフランジ付きナットのフランジ部が回動自在に嵌
    合され、かつ、前記円形凹部の上部周縁に設けた複数の
    係止爪により係止保持されていることを特徴とする木材
    締結用座金付きナット。
  2. 【請求項2】 前記フランジ状座面部と前記円形凹部の
    底面との間に空隙を設け、前記フランジ付きナットの締
    結時に、前記座金本体が弾性変形して前記円形凹部が被
    締付け面に着座するように構成されている請求項1記載
    の木材締結用座金付きナット。
  3. 【請求項3】 前記座金が、高炭素鋼の薄板でプレス成
    形されていると共に、前記係止爪が前記円形凹部の周縁
    部分を打ち抜き曲げ起こして形成されており、かつ、熱
    処理してばね性が付与されている請求項1又は2記載の
    木材締結用座金付きナット。
  4. 【請求項4】 前記座金が、軟鋼の薄板でプレス成形さ
    れていると共に、前記係止爪が前記円形凹部の上部周縁
    部分をかしめて形成されており、かつ、前記円形凹部に
    前記フランジ付きナットと共に皿ばね座金が組み付けら
    れている請求項1又は2記載の木材締結用座金付きナッ
    ト。
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JP5925592B2 (ja) * 2012-05-16 2016-05-25 株式会社東芝 バタフライ型蒸気弁

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