JP3238267U - 空間清浄システム - Google Patents

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Abstract

【課題】細菌やウイルスを除去することが出来つつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできる空間清浄システムを提供する。【解決手段】次亜塩素酸により室内空間を清浄化する空間清浄化装置10A及び室内空気を外気と換気する換気装置10Bを備え、この空間清浄化装置は、筐体に形成された送風路と、次亜塩素酸水が溜められた次亜塩素酸水槽と、送風路中に通風可能に配設され、下部が次亜塩素酸水槽に浸漬され、次亜塩素酸水が含侵された除菌フィルタを通風して、除菌フィルタに浸漬された次亜塩素酸水と気液接触して揮発した次亜塩素酸を含む状態で排気される空気流を、送風路内に生成する送風手段と、室内の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサの測定情報を発信する情報発信手段とを具備し、換気装置は、情報受信手段により室内の二酸化炭素濃度が所定値よりも低い場合に電動スイッチを遮断し、高い場合に接続するスイッチドライバとを具備する。【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
この考案は、屋内に漂うウイルスや細菌を短時間で効率よく除去し、屋内の空気を加湿しつつ清浄化する空間清浄システムに関する。
屋内の空中に浮遊するウイルスや細菌等を除去することは、重要な公衆衛生上の問題となっている。これに対応して、水道水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成させ、この電解水を用いて空気中に浮遊するウイルス等の除去を図った除菌装置が幾つか提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1に示される装置においては、揮発した次亜塩素酸を排気口から室内に放出することにより、室内に漂うウイルスや細菌を短時間で効率よく除去できるものの、吸気口にはほこり除去用のエアフィルタしか備えられておらず、室内空気を浄化するには十分といえるものではなかった。
そこで、特許文献1に示す従来技術の問題点を根本的に解決すべく、本願考案者より、特許文献2に示すように、室内の空気を、次亜塩素酸の濃度が20ppmから40ppm程度でpH5乃至pH7の電解次亜塩素酸を含む弱酸性次亜塩素酸水を含浸した除菌フィルタを通して(通風して)、通風した空気中に揮発した次塩素酸を含ませ、この揮発した次亜塩素酸を含む空気を室内に放出して、室内の細菌やウイルス等の除去を図る構造の空間除菌清浄化装置が提案され、実用に供されている。
特開2020-11011号公報 特開2021-63647号公報
しかしながら、この種の空間除菌清浄化装置においては、次亜塩素酸水を電解により生成する構造であったため、電解構造を備える分、構造が複雑となり、価格が高くならざるを得ない問題が指摘されていて、解決が強く要望されている。
一方、狭い室内空間や広くても大勢の人が集まる室内空間においては、新型コロナウイルスの感染リスクが高まるため、室内の空気を入れ替えて新型コロナウイルスを室内に留めず、外に排出してくことが大切であると指摘されている。具体的には30分に1回のタイミングで室内を換気することが勧められたとしても、実際にこの換気作業で大丈夫なのかとの不安は払拭されるものではない。そこで、必要換気量の観点で室内の空気を換気することが推奨されている。
具体的には、室内の空気をきれいで衛生的な状態を維持するために最低限換気をしなければならならない空気量として必要換気量が注目され、特に、建築基準法では二酸化炭素濃度量を1,000ppm以下にするように規定されていて、これが必要換気量の基準となっている。しかしながら、この二酸化炭素濃度量を二酸化炭素濃度センサを用いて測定して、室内の現状の二酸化炭素濃度量を測定することが出来たとしても、その数値を見損なったり、測定結果に注意が向けられずに、室内の換気を行わないと、室内における必要換気量が賄えずに、新型コロナウイルスの感染リスクを低減することが出来ないこととなる。このため、室内を次亜塩素酸により除菌すると共に、室内の二酸化炭素濃度量に即して換気することにより、新型コロナウイルスの感染リスクを効果的に抑止することのできる技術が強く要望されている。
この考案は、上述した事情に鑑みなされたもので、この考案の主たる目的は、揮発した次亜塩素酸を室内に放出して、細菌やウイルスを除去することが出来つつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできる空間清浄システムを提供することである。
また、この考案の別の目的は、簡単な構成で、安価に次亜塩素酸を室内に放出して室内の空間を除菌しつつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできる空間清浄システムを提供することである。
上記目的を達成するため、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項1の記載によれば、次亜塩素酸により室内空間を清浄化する空間清浄化装置及び室内空気を外気と換気する換気装置を備えた空間清浄システムにおいて、前記空間清浄化装置は、筐体と、この筐体に形成された吸気口及び排気口を互いに連通する送風路と、前記筐体内に配設され、次亜塩素酸水が溜められた次亜塩素酸水槽と、前記送風路中に通風可能に配設され、下部が前記次亜塩素酸水槽に浸漬され、該次亜塩素酸水が含侵された除菌フィルタと、前記吸気口から導入され、前記除菌フィルタを通風して、該除菌フィルタに浸漬された次亜塩素酸水と気液接触して揮発した次亜塩素酸を含む状態で前記排気口から排気される空気流を、前記送風路内に生成する送風手段と、この空間清浄化装置が設置された室内の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサと、この二酸化炭素センサの測定情報を発信する情報発信手段とを具備し、前記換気装置は、駆動モータと、この駆動モータにより回転駆動されて、室内の空気を外気と換気する換気ファンと、前記駆動モータを電源に連結する電源線と、この電源線に介設され、前記駆動モータへの電源の供給を手動により断続する手動スイッチと、この手動スイッチと並列に、前記電源線に介設され、前記駆動モータへの電源の供給を電動により断続する電動スイッチと、前記情報発信手段から発信された前記測定情報を受信する情報受信手段と、この情報受信手段により前記空間清浄化装置が設置された室内の二酸化炭素濃度が所定値よりも低い場合に前記電動スイッチを遮断し、高い場合に接続するスイッチドライバとを具備し、室内空間を次亜塩素酸を用いて清浄化すると共に、室内空間の二酸化炭素濃度が所定値よりも高い場合には、外気と換気することを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項2の記載によれば、前記空間清浄化装置の情報発信手段及び前記換気装置の情報受信手段は、共に、BlueTooth通信モジュールを利用し、空間清浄化装置のBlueTooth通信モジュールは前記二酸化炭素濃度情報を発信する発信手段として構成され、換気装置のBlueTooth通信モジュールは、前記空間清浄化装置のBlueTooth通信モジュールから発信された前記二酸化炭素濃度情報を受信する受信手段として構成されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項3の記載によれば、前記空間清浄化装置は、前記除菌フィルタよりも、前記吸気口側の前記送風路内に通風可能に配設された除塵用のHEPAフィルタを備えることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項4の記載によれば、前記除菌フィルタは、前記水溶液が含浸されるフィルタ本体と、このフィルタ本体の、前記一方向に沿う前方部分の周囲を囲繞すると共に前後両面が開放された前方囲繞枠部、及び、該フィルタ本体の、前記一方向に沿う後方部分の周囲を囲繞すると共に前後両面が開放された後方囲繞枠部を、互いに連結可能に備え、互いに連結した状態で、前記フィルタ本体を前記一方向に沿う空気の通過を許容しつつ、該フィルタ本体の周囲を取り囲繞する囲繞枠と、前記フィルタ本体の上部に係合し、前記水溶液が含浸された該フィルタ本体を重力方向に収縮させずに、その高さ寸法を維持する維持手段とを備え、前記吸気口から吸気された外気は、前記除菌フィルタを通風する際に、該除菌フィルタ中でこれに含水された次亜塩素酸水と気液接触し、次亜塩素酸水から揮発した次亜塩素酸により除菌され、次亜塩素酸により除菌された空気は、揮発した次亜塩素酸を含んだ状態で前記排気口から前記筐体外に排気され、該筐体外の室内を加湿すると共に、排気された空気中の揮発した次亜塩素酸が、前記筐体の周囲の空間を除菌することを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項5の記載によれば、前記維持手段は、前記前方囲繞枠部と前記後方囲繞枠部とに夫々取り付けられ、前記前方囲繞枠部と前記後方囲繞枠部とが互いに連結されることに伴い、該囲繞枠に内包された前記フィルタ本体の上部に前後方向から夫々穿刺されて、該フィルタ本体の重力方向の収縮を抑止する前方穿刺部材及び後方穿刺部材を有していることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項6の記載によれば、前記HEPAフィルタは、前記排気口から排気された次亜塩酸を含む空気が、前記吸気口から吸気されて通風する際に、該吸気に含まれる次亜塩素酸により除菌されることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項7の記載によれば、前記排気された空気中に含まれる次亜塩素酸により、周囲空間に浮遊する細菌及びウイルスを殺菌及び不活化すると共に、周囲空間に存在する物品の表面に付着した細菌及びウイルスを殺菌及び不活化することを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項8の記載によれば、前記HEPAフィルタは、PM2.5の除塵能力を発揮するよう形成されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項9の記載によれば、前記HEPAフィルタは、前記送風路の送風面積の全面を覆うように配設されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項10の記載によれば、前記HEPAフィルタよりも、前記吸気口側の前記送風路内に通風可能に配設され、外気中の粗い塵やハウスダストを除塵すると共に脱臭するためのプレフィルタを更に具備することを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項11の記載によれば、前記プレフィルタは、前記HEPAフィルタの前記吸気側の表面に固定的に取り付けられていることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項12の記載によれば、前記次亜塩素酸水槽には、水と、水中に投入されることにより次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸パウダーとが混合して溜められていることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項13の記載によれば、前記二酸化炭素センサは、非分散型赤外線吸収法(NDIR法)の検知原理が採用されていることを特徴としている。
また、この考案に係わる空間清浄システムは、請求項14の記載によれば、前記スイッチドライバは、前記二酸化炭素センサで検出された二酸化炭素濃度が1,000ppm以上である場合に、前記電源スイッチを接続状態とし、それ未満である場合には遮断状態とすることを特徴としている。
以上詳述したように、この考案によれば、揮発した次亜塩素酸を室内に放出して、細菌やウイルスを除去することが出来つつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできる空間清浄システムが提供されることになる。
また、この考案によれば、簡単な構成で、安価に次亜塩素酸を室内に放出して室内の空間を除菌しつつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできる空間清浄システムが提供されることになる。
この考案に係わる空間清浄システムの一実施例の構成を示す斜視図である。 図1に示す空間清浄化装置において、吸気グリルを取り外して、アレルキャッチャフィルタとダブル空清フィルタとを取り出した状態で示す斜視図である。 図2に示すダブル空清フィルタを単独で、脱臭フィルタとHEPAフィルタとを組み合わせた構造であることを示す側面図である。 図1に示す空間清浄化装置を、右後ろから見た状態で示す斜視図である。 図1に示す空間清浄化装置を、左後ろから見た状態で示す斜視図である。 カートリッジ容器と蓋板とを取り出した状態で示す斜視図である。 図1に示す空間清浄化装置から除菌水トレイを取り外した状態で未後ろから見た状態で示す縦断面図である。 除菌水トレイと除菌フィルタとを示す斜視図である。 図8において、除菌フィルタを少し分解した状態で示す斜視図である。 図1に示す空間清浄化装置の装置本体内の構造を概略的に示す縦断面図である。 図8及び図9に示す除菌フィルタの構成を取り出して示すと共に、分解した状態を合わせて示す斜視図である。 除菌フィルタに設けられた維持機構の構造を示す図であり、(A)は図縦断面図であり、(B)は平面図である。 空間清浄化装置に用いられる操作部の構成を、タイマの残時間が表示されている状態で示す斜視図である。
図14
空間清浄化装置に用いられる操作部の構成を、現在湿度が表示されている状態で示す斜視図である。
図15
空間清浄化装置に用いられる操作部の構成を、現在二酸化炭素濃度が表示されている状態で示す斜視図である。
図16
空間清浄システムで採用されているシステムのシステム構成を示すシステムズである。
実施例の説明
以下に、この考案の空間清浄システムを実施するための形態の構成を、詳細に説明する。
この空間清浄システム10は、図1に示すように、次亜塩素酸によりこれが設置される室内空間を清浄化する空間清浄化装置10A及び室内空気を外気と換気する換気装置10Bを備えて構成されている。
先ず、この実施例における用語を以下の通り説明する。最初に、この実施例で用いられる「空間」とは、この一実施例の空間清浄システム10が設置される周囲空間を指し、単に、領域としての空間のみならず、この周囲空間に存在する物品を含む空間をさすものとする。また、この一実施例で用いられる「除菌」(広義の除菌)とは、空間清浄化装置Aが設置される周囲空間に浮遊する細菌の殺菌(狭義の除菌)及びウイルスの不活化、周囲空間に存在する物品の表面に付着した細菌の殺菌(狭義の除菌)及びウイルスの不活化、並びに、空気清浄化装置10A内に周囲空間から吸気された空気が通過するフィルタにトラップされた細菌の殺菌(狭義の除菌)及びウイルスの不活化を意味するものとする。更に、この実施例で用いられる「清浄化」とは、周囲空間に存在するハウスダスト、たばこの煙、PM2.5の微細塵、ペット・体臭等の臭い等の除去を意味するものとする。
以下の説明においては、この実施例の空間清浄システム10の一方を構成する空間清浄化装置10Aを最初に説明し、空間清浄システム10の他方を構成する換気装置10Bは、空間清浄化装置10Aの説明の後に説明する。
この実施例における屋内の空気を、次亜塩素酸を用いて清浄化する空間清浄化装置10Aは、室内の床の上に設置されるものであり、図1に前方から見た外観形状として示すように、後に詳細に説明する装置本体12を備え、この装置本体12の前面には、前パネル14が取り付けられ、上面には天板16と、この空間清浄化装置10Aの操作を指示する(換言すれば、機能を設定するための)操作部18と、この空間清浄化装置10Aを持ち運ぶための把持用ハンドル20とが設けられている。また、この天板16には、除菌した空気を屋内に吹出させるための吹出口22が形成されている。ここで、吹出口22は、不使用時にはルーバにより閉じられており、運転時にルーバを開いて使用されるように構成されている。
尚、操作部18については、後に図13乃至図15を参照して詳細に説明する。
また、装置本体16の一方の側面には、屋内の空気を吸気するための吸気口24が形成されており、吸気口24は、粗いメッシュ状の吸気グリル26が着脱自在に取り付けられている。この吸気口24の内側には、図2に示すように、吸気グリル26のすぐ内側に位置した状態で、アレルキャッチャフィルタ28が取り付けられている。このアレルキャッチャフィルタ28は、吸気口24を介して導入されてきた室内からの空気中のアレルゲンを取り除く機能を有している。このアレルキャッチャフィルタ28より更に内側には、屋内の空気に含まれるゴミや塵をトラップして、これらが後述する除菌フィルタ50に入り込むのを防止すると共に、脱臭するためのダブル空清フィルタ30が取り付けられている。
このダブル空清フィルタ30は、図3に取り出して示すように、PM2.5クラスのHEPAフィルタ32と、このHEPAフィルタ32の吸気口24側の表面に付着された(固定的に取り付けられた)脱臭フィルタ34とから一体的に構成されている。尚、アレルキャッチャフィルタ28は、オプションとして取り付けられるものであり、ダブル空清フィルタ30は、必須のアイテムとして取り付けられるように設定されている。また、このダブル空清フィルタ30は、HEPAフィルタ32と脱臭フィルタ34とを一体的に備えるように説明したが、これは、本装置の使用者によるフィルタの取付作業性の向上の観点でなされもので、この考案は、このような構成に限定されることなく、HEPAフィルタ32と脱臭フィルタ34とを別個独立した状態で取り付けられえることは、言うまでもない。
また、空間清浄化装置10Aの装置本体12の背面には、図4及び図5に後方から見た外観形状として示すように、内部に次亜塩素酸を含む水溶液(以下、単に、除菌水という。)ASが貯水された次亜塩素酸水槽としての除菌水トレイ36が取り出し自在に取り付けられており、この除菌水トレイ36の上には、次亜塩素酸水が溜められているカートリッジ容器38が、上方に取り外し可能な状態で取り付けられている。このカートリッジ容器38には、予め注入された水(水道水)中に、水溶することにより次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸パウダーが投入されており、換言すれば、このカートリッジ容器38中には、除菌水が貯留されているものである。このカートリッジ容器38の上面は、図6に示すように、カートリッジ容器38の上部を装置本体12の背面上部に連結するための蓋板40で開放可能に覆われている。また、再び図4に示すように、装置本体12の吸気口24が設けられた側の側面と逆側の側面には、周側板42が設けられている。
ここで、空間清浄化装置10Aの装置本体12は、図7に示すように、装置本体12の底部に取り付けられる底板44と、装置本体12の背面の一部を構成する背面板46とを備え、上述した除菌水トレイ36は、装置本体12の背面板46の下部に形成された開口48を介して底板44上に着脱可能に取り付けられている。更に、上述した除菌水トレイ36上には、図8に示すように、除菌フィルタ48が上方から着脱自在に装着されている。この除菌フィルタ48は、これも詳細は後述するが、囲繞枠50により前後の面を略全面的に開放されつつ、周囲を囲繞された状態で備えられている。そして、図9に示すように、除菌フィルタ48は、除菌水トレイ36から単に持ち上げるだけで簡単に分離できる構成となっている。
ここで、図7及び図8に示すように、底板44上には、除菌フィルタ50に除菌水(次亜塩素酸を含む水溶液)ASを供給する除菌水トレイ36が挿入載置されるものであり、この除菌水トレイ36の中に、囲繞枠52により周囲を囲繞された除菌フィルタ50が着脱自在に設置されている。また、除菌水トレイ36には、図8に及び図9示すように、カートリッジ容器38から流出されてくる除菌水ASを受ける凹みとしての水受部54が設けられている。一方、この除菌水トレイ36には、上述したカートリッジ容器28から流出した除菌水ASが導かれ、除菌フィルタ50に除菌水を供給するための除菌水供給部56が形成されており、カートリッジ容器38はこの水受部54の直上方に位置した状態で取り付けられるように、また、除菌フィルタ50は除菌水供給部56に下部を浸した状態で取り付けられるように、構成されている。
そして、詳細は後に説明するが、この除菌水供給部56の入り口部には、カートリッジ容器38から流出される除菌水ASの量を、水受部54内において貯留される除菌水ASの深さが予め設定された所定値となるように制限する流出制限機構58が設けられている。
即ち、この実施例の空間清浄化装置本体10は、この中に取り入れられた屋内の空気を、除菌水ASを含浸した除菌フィルタ50に通して、ここで除菌水と気液接触した状態で、再び屋内に戻すように構成されているものでありおり、より詳細には、装置本体12内に取り入れられた空気が、除菌水ASが含浸された除菌フィルタ50の隙間(空隙)を通過する際に、この除菌フィルタ50に含浸された除菌水ASと気液接触することにより除菌され、除菌された空気が屋内に戻される循環が継続されることにより、屋内の空気を除菌するものである。
次に、装置本体12の内部構成を、主として図10を参照して説明する。即ち、この装置本体12内には、内部に空気通路部60が規定されており、この空気通路部60の基端は、この装置本体12の側面に形成され、この装置10が設置された屋内の空気を取り入れるための吸気口24(図1に示す。)に連通し、この空気通路部60の末端は、装置本体12の上面に形成され、この装置10で清浄化した空気を屋内に戻す吹出口22に連通しており、換言すれば、吸気口24と吹出口22とは、空気通路部60により互いに連結されている。
上述した空気通路部60には、上述した除菌フィルタ50が介設されると共に、屋内
Figure 0003238267000002
内を通過させ、そして吹出口22より放出させるための送風機62が介設されている。また、既に上述したように、装置本体12内の底部には、次亜塩素酸を含む水溶液としての除菌水ASを溜めておく除菌水トレイ36が配設されており、装置本体12の側部には、除菌水ASが充填された交換可能なカートリッジ容器38が、着脱可能に取り付けられ、そして、装置本体12内には、カートリッジ容器38の除菌水ASを、除菌水トレイ36に流入させる流入制限機構58が配設されている。尚、送風機62は、ファンモータ64と、このファンモータ64により回転駆動されて、空気通路部60内の空気を、矢印方向に沿って送風させる送風ファン66とを備えて構成されている。尚、送風ファン66の送風方向下流側には、送風口68が設けられており、装置本体12内に設けられたハウジング68内に配設されており、この送風口68は、送風ファン66で付勢された空気を、除菌フィルタ50に向かうように位置付けられている。
次に、図10を参照して、この空間清浄化装置10Aの除菌に関する構成を、更に詳細に説明する。
次亜塩素酸を含む水溶液としての除菌水ASは、予め、交換可能なカートリッジ容器38に蓄えられており、この除菌水ASは、除菌水トレイ36内において、流入制限機構58を介してカートリッジ容器38から流出し、水受部54を通って除菌水供給部56内に流入し、この除菌水トレイ36において予め設定された所定の深さで貯留されるように構成されている。この除菌水トレイ36内には、除菌フィルタ50がその下部を所定の深さで溜められている除菌水AS中に浸されることになる。そして、この除菌水ASは、毛細管現象により除菌フィルタ50全体に吸い上げられ、結果として、除菌フィルタ50は、次亜塩素酸を含む水溶液ASが全体的に含浸されている状態となる。
一方、屋内の空気は、送風機62のファンモータ64の回転軸に結合する送風ファン66の回転に応じて、装置本体12の側方の吸気口24から内部の空気通路部60に引き込まれ(導入され)、送風ファン66に至った空気はここで加速されて、送風口68から下向きに吹出し、空気通路部60の下部に配設されていて、除菌水ASが含浸された除菌フィルタ50に向けて送風される。このように送風されてきた空気は、矢印
Figure 0003238267000003
れる風路を通って、吹出口22から屋内へ吐出される。
このように、この実施例では、空気通路部60は、装置本体12側方の吸気口24 → 送風ファン54 → 送風口56 → 除菌フィルタ50 → 背面板46の内側に形成される風路 → 吹出口22と、装置本体12内の空気の通路を構成するものである。
次に、この実施例で用いられる除菌フィルタ50の構成を、図11及び図12を参照して詳細に説明する。この除菌フィルタ50は、例えば、図11で示されるような、正面から背面に通じる多数の連通孔を有するコルゲート構造体からなるフィルタ本体70が用いられるものであり、この場合、一部を拡大して図示する通り、このフィルタ本体70は、平板状の布体72と波状の布体74とを交互に積層した構造となる。
この実施例において、フィルタ本体70を構成するコルゲート構造体の連通孔の孔径は、4mm乃至7mmの範囲内とするのが好ましい。仮に4mmより小さく設定すると、この連通孔を通る空気の流路抵抗が大きくなり、充分な通過空気量を得ることが出来なくなり、結果として、除菌効果の低下を招くこととなり好ましくない。また、仮に7mmより大きく設定すると、空気との間の接触面積を大きく確保することが出来ず、結果として、除菌効果の低下を招くこととなり好ましくない。
また、コルゲート構造体におけるセルサイズは、段高bが、2mm乃至4mmの範囲内であるのが好ましく、2.5mm乃至3.5mmの範囲であるのがより好ましく、ピッチaが、4mm乃至7mmの範囲内であるのが好ましく、5.5mm乃至6.5mmの範囲内であるのがより好ましい。上記した数値の下限値よりもセルサイズを小さく設定すると、この連通孔を通る空気の流路抵抗が大きくなり、充分な通過空気量を得ることが出来なくなり、結果として、除菌効果の低下を招くこととなり好ましくない。また、大きく設定すると、空気との間の接触面積を大きく確保することが出来ず、結果として、除菌効果の低下を招くこととなり好ましくない。
更に、平板状の布体72は、例えば、厚さ0.3mm乃至し0.7mmの範囲内が好ましく、0.4mm乃至0.6mmの範囲内に設定された不織布を用いるのがより好ましい。材質としては、好ましくは、レーヨンとPVA(ポリビニルアルコール)とで作製され、更に好ましくは、40乃至60質量%の範囲内のレーヨンと、40乃至60質量%の範囲内のPVAとから構成されるものが用いされており、また、50質量%のレーヨンと50質量%のPVAとから構成されるのが、より好ましい。
また、波状の布体74は、例えば、厚さ0.3mm乃至0.7mmの範囲内、好ましくは、0.4mm乃至0.6mmの範囲内の不織布が用いられ、平板状の布体72と同一の材質で構成することができるが、勿論、異なる材質で構成することもできるものである。即ち、波状の布体74は、平板状の布体72と同一の材質で構成され、好ましくは、レーヨンとPVAとで作製され、好ましくは、40乃至60質量%の範囲内のレーヨンと、40乃至60質量%の範囲内のPVAとから構成されるのが好ましく、また、50質量%のレーヨンと50質量%のPVAとから構成されるのがより好ましいものである。
ここで、除菌フィルタ50を空気が通過する際の断面積、即ち、除菌フィルタ50の正面の面積は、特に限定されるものではないが、例えば、200cm乃至300cmの範囲内、好ましくは、240cm乃至260cmの範囲内とすることができる。また、除菌フィルタ50における連通孔の孔長、即ち、除菌フィルタ50の前面から後面までの上述した一方向に沿う距離は、4.5cm乃至6.5cmの範囲内であり、好ましくは、5.0cm乃至6.0cmの範囲内に設定されている。
この実施例において、次亜塩素酸を含む水溶液からなる除菌水ASは、次亜塩素酸の濃度が20ppm乃至200ppmの範囲にあるpH5乃至pH7の液であり、そして、次亜塩素酸を含む水溶液の屋内への供給量は、室温20℃及び相対湿度30%において、200mL/時間乃至730mL/時間の範囲に設定されている。
また、この実施例に使用する除菌水ASは、基本的には水に、水溶することにより次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸パウダーを加えた水溶液を用いるもので、pHを5乃至7の範囲内に調節したものである。尚、使用する水としては、水道水、井戸水、脱イオン水、蒸留水等を用いることができる。
このようにこの実施例で用いられる除菌フィルタ50は、図11に示すように、囲繞枠52により前後の面を略全面的に開放されつつ、周囲を囲繞されることにより、保護
Figure 0003238267000004
前方部分の周囲を囲繞すると共に前後両面が開放された前方囲繞枠部76と、除菌フィ
Figure 0003238267000005
が開放された後方囲繞枠部78とを、互いに連結可能に備えている。そして、両者が互
Figure 0003238267000006
許容しつつ、除菌フィルタ50の周囲を取り囲繞するように、構成されている。
ここで、この空間清浄化装置10Aは、除菌フィルタ50を構成するフィルタ本体70の上部に係合し、除菌水ASが含浸されたフィルタ本体70を重力方向に収縮させずに、その高さ寸法を維持する維持機構80を備えて構成されている。この維持機構80は、図12(A)に取り出して示すように、前方囲繞枠部76と後方囲繞枠部78とに夫々取り付けられ、前方囲繞枠部76と後方囲繞枠部78とが互いに連結されることに伴い、囲繞枠52に内包されたフィルタ本体70の上部に前後方向から夫々穿刺されて、フィルタ本体70の重力方向の収縮を抑止する前方穿刺部材82及び後方穿刺部材84を有して構成されている。
各穿刺部材82,84は、先端が鋭利な細長い針状の部材から形成され、また、対応
Figure 0003238267000007
当する長さを有して形成されており、且つ、対応する前方囲繞枠部76又は後方囲繞枠
Figure 0003238267000008
本づつ配設されている。
更に、前方囲繞枠部76の前面には、空気の流れを阻害しない状況で、格子状の前方取り付け窓枠86が取り付けられ、この前方取り付け窓枠86には、前方穿刺部材82
Figure 0003238267000009
方向に沿って、これの先端部が、後方囲繞枠部78の前面開口付近まで延出するように、構成されている。また、後方囲繞枠部78の後面には、空気の流れを阻害しない状況で、格子状の後方取り付け窓枠88が取り付けられ、この後方取り付け窓枠76には、後方穿刺部材84の基端部が固着され、そして、各後方穿刺部材84は、矢印
Figure 0003238267000010
開口付近まで延出するように、構成されている。
ここで、図12(B)に示すように、前方囲繞枠部76の後面(一方向とは逆方向に沿って後方に位置する面)は、除菌フィルタ50を収納するために全面的に開口され、これの前面(一方向に沿って前方に位置する面)には、上述したように格子状の窓枠86が取り付けられており、これの一方の側部には係止部90が形成されている。また、後方囲繞枠部78の前面(一方向沿って前方に位置する面)は、除菌フィルタ50を収納するために全面的に開口され、これの後面(一方向とは逆方向に沿って後方に位置する面)には、上述したように格子状の窓枠88が取り付けられると共に、上述した係止部90が設けられた側と同じ側の一方の側部には、上述した係止部90に係合する係合溝92が形成されている。
また、前方囲繞枠部76の係止部90が設けられた側とは反対側の側部には係合溝92が形成されており、後方囲繞枠部78の係合溝92が設けられた側とは反対側の側部には、この係合溝92に係合する係止部90が形成されている。このようにして、前後一対の囲繞枠部76、78は、互いに係止部90と係合溝92との係合を介して係合可能であり、係合する状態で互いに一体化されて、フィルタ本体70の上部に、維持機構80として前後から穿刺部材82,82が4突き刺さり、フィルタ本体70の重力方向の収縮を抑止することが出来ることになる。また、前後一対の囲繞枠部76、78は、互いに係止部90と係合溝92との係合を解除することにより分離可能であり、分離する状態で、内包する除菌フィルタ50は取り出されて、これを水道水等で洗浄することが出来ることになる。
特に、この実施例においては、除菌水ASを、水道水の水に除菌パウダーを混入して次亜塩素酸水を生成することが想定されており、このように水道水を用いる状態においては、フィルタ本体70が除菌水ASを除菌水トレイ36から吸い上げて除菌水ASを含浸する状態において、水道水に含まれるカルキ等がフィルタ本体70内に残留して、その重量を増し、この増した重量に基づき、フィルタ本体70が重力方向に収縮することが想定されるが、このフィルタ本体70の収縮が効果的に抑止され、フィルタ本体70、即ち、除菌フィルタ50の外形寸法が維持されて、長期間使用したとしても、空気との接触面積が同様に維持され、除菌効果を良好に維持することが可能となる特有の効果を奏することが出来ることになる。
以上詳述したように、この一実施例の空間清浄化装置10Aにおいて、除菌フィルタ50は、次亜塩素酸を含む水溶液(除菌水)ASを含浸し、そして、屋内の空気は、除菌水ASを含浸した除菌フィルタ50を通ってここで除菌され、屋内に戻されるものである。そして、この除菌フィルタ50は、維持機構80を構成する前後の穿刺部材82,84が、その上部に突き刺さり、フィルタ本体70の重力方向の収縮を抑止することが出来ることになり、この結果、除菌フィルタ50における空気との接触面積が効果的に維持され、長期間にわたる使用に際しても、除菌効果を維持することが出来ることになる。
また、次亜塩素酸を含む水溶液としての除菌水ASは、交換可能なカートリッジ容器38に蓄えられ、このカートリッジ容器38から水受部54から除菌水トレイ36に供給される。ここで、除菌フィルタ50は、除菌水トレイ36の中に設置されており、そのため、除菌フィルタ50の底面は除菌水トレイ36に供給された次亜塩素酸を含む水溶液(除菌水)ASに浸り、そして、この除菌水ASは毛細管現象により除菌フィルタ50のフィルタ本体70全体に吸い上げられ、結果として、除菌フィルタ50は、除菌水ASを全体的に含浸することとなる。
また、屋内の空気は、除菌水ASを含浸した除菌フィルタ50を通過する際に、除菌フィルタ50に含浸された除菌水ASに含侵した次亜塩素酸水と気液接触し、この次亜塩素酸水から揮発した次亜塩素酸により除菌され、屋内に戻されるものであるがが、この空気の流れは、屋内の空気を送風機50により装置本体12内に吸気口24を通って取り込まれ、空気通路部60を通って、除菌フィルタ50に送風することにより達成されるものである。特に、この実施例においては、吸気口24の内側には、アレルキャッチャフィルタ28とダブル空清フィルタ30が空気の流れ方向に沿って順次配設されているので、ダブル空清フィルタ30を構成するHEPAフィルタ32には、取り込まれた空気中に存在する細菌やウイルスが捕捉されることになる。
この結果、このままでは、HEPAフィルタ32は、捕獲された細菌やウイルスの巣窟となり、却って、HEPAフィルタ32の掃除の際に、周囲に、細菌やウイルスがまき散らかされることになる恐れがあるが、この実施例においては、吸気口24から取り込まれる室内の空気は、この空間清浄化装置10Aから放出され、揮発した次亜塩素酸を含む空気であるので、この吸気口24から取り込まれた空気には、揮発した次亜塩素酸が含まれているので、この揮発した次亜塩素酸により、HEPAフィルタ32に捕捉された細菌やウイルスは滅菌又は不活化されることになる。このようにして、この空間清浄化装置10Aを用いることにより、室内の空気の正常化が図られると共に、HEPAフィルタ32の除菌・不活化が達成される効果が奏せられることになると共に、この効果は、除菌フィルタ34が長期の使用に際してもそのサイズを適切に保持されて、除菌効果が良好に維持されることになるため、例え、長時間使用したとしても、室内の空気の正常化とHEPAフィルタ32の殺菌が良好に維持されることになる特有の効果を奏することが出来ることになる。
この実施例において、次亜塩素酸を含む水溶液、即ち、除菌水ASの屋内への供給量は、室温20℃及び相対湿度30%において、200mL/時間乃至730mL/時間の範囲に調整される。より好ましくは、室温20℃及び相対湿度30%における加湿量は、400mL/時間乃至600mL/時間の範囲内に設定することが好適する。また、この場合における除菌フィルタ50を通過する空気の速度(風速)は、120m/分乃至180m/分に相当する。具体的には、例えば、除菌フィルタ50の断面積が250cmである場合、空気の流速は、3.0m/分乃至4.5m/分程度の範囲内となる。
また、室温20℃及び相対湿度30%における加湿量が、450mL/時乃至550mL/時の範囲となるものも好ましい。この場合の、除菌フィルタ50を通過する空気の速度(風速)は、135m/分乃至160m/分の範囲内に相当する。この場合、例えば、除菌フィルタ50の断面積が250cmである場合、空気の流速は、3.4m/分乃至4.14m/分程度の範囲内となる。
この実施例の空間清浄化装置10Aにおいては、上記のように、屋内の空気が、次亜塩素酸を含む水溶液(除菌水)ASを含浸した除菌フィルタ50の中を通過するものであるため、その際、除菌水ASは蒸発することとなり、結果として屋内は加湿されることになる。
また、この実施例で使用する次亜塩素酸を含む水溶液(除菌水)ASは、電気分解で生成させるものでなく、外部で調製されたものを、例えば、交換可能なカートリッジ容器等に貯めて使用するものであるため、電気分解の効率等に左右されることなく、必要な量をいつでも供給することが可能であり、また、殺ウイルス活性や除菌活性に有利なpHに調整されたものであるため、常時安定して屋内の空気を清浄化することができる。
この実施例の空間清浄化装置10Aにおいては、屋内に漂うウイルスや細菌を短時間で効率よく除去するという優れた効果を奏するものであるが、その理由については、以下の3つの理由が考えられる。
1)次亜塩素酸を含む水溶液を含浸した除菌フィルタを空気が通過する際に、該水溶液表面から次亜塩素酸が揮発し、該水溶液から揮発した次亜塩素酸を含む空気が屋内に放出されて、該放出された空気中に含まれる次亜塩素酸が、屋内に漂うウイルスや細菌を除去する。
2)次亜塩素酸を含む水溶液を含浸した除菌フィルタの内部では、該水溶液から揮発した蒸気中に次亜塩素酸が存在するため、室内から取り込まれた空気が除菌フィルタを通過する際に蒸気と気液接触して、室内から取り込まれた空気中に、揮発した次亜塩素酸が取り込まれて、これにより、除菌フィルタを通過する空気中のウイルスや細菌が除去され、該ウイルスや細菌が除去された空気が屋内に戻され、これを繰り返すことにより、屋内に漂うウイルスや細菌が除去される。
3)除菌フィルタを空気が通過する際、該空気は除菌フィルタに含浸された次亜塩素酸と接触し、これにより、除菌フィルタを通過する空気中のウイルスや細菌が除去され、該ウイルスや細菌が除去された空気が屋内に戻され、これを繰り返すことにより、屋内に漂うウイルスや細菌が除去されることになる。
次に、図13乃至図15を参照して、上述した操作部18の構成を説明する。
先ず、図13に示すように、この操作部18の右下部には、運転動作を入/切する運転スイッチ18Aが設けられている。この実施例においては、運転スイッチ18Aを押すごとに、運転動作が「入り」と「切り」との間で切り替えられるように設定されている。
また、この操作部18の下側中央部の右側には、運転モードを切り替える運転切換スイッチ18Bが設けられている。この実施例においては、運転切換スイッチ18Bを押すごとに、運転モードが「自動」、「静音」、「中」、「強」と順次切り替えられるように設定されている。ここで、自動運転モードは、現在湿度が75%以上の時には「静音」でファンモータ64を回転駆動するように設定され、65%未満の時には「中」でファンモータ64を回転駆動するように設定され、65%以上75%未満の時は「静音」と「中」の中間の回転速度でファンモータ64を駆動するように設定されている。
一方、この操作部18の下側中央部の左側には、タイマ切換スイッチ18Cが設けられている。この実施例においては、タイマ切換スイッチ18Cを押すごとに、設定した時間後に運転を開始する「入タイマ」と設定した時間後に運転を停止する「切タイマ」とが順次切り替えられるように設定されている。尚、設定時間は12時間を最大として1時間ごとに設定することが出来えるように設定されている。
また、操作部18の右上部には、CO濃度/湿度表示スイッチ18Dが設けられている。この実施例においては、CO濃度/湿度表示スイッチ18Dを押すごとに、後述するマルチディスプレイ18Eにおいて、表示モードが「CO濃度」と「現在湿度」とが順次切り替え表示されるように設定されている。
また、操作部18の下側には、上述した運転スイッチ18Aと運転切換スイッチ18Bとの間に位置した状態で、マルチディスプレイ18Eが設けられている。このマルチディスプレイ18Eは、タイマの残り時間、現在湿度、CO濃度が選択的に表示されるもので、デフォルトで、図13に示すように、タイマ残り時間が表示されるように設定されている。この図13においては、タイマ残り時間として10時間がある状態が表示されている
尚、上述したCO濃度/湿度表示スイッチ18Dを押すと、このマルチディプレイ18Eには、図14に示すように、現在湿度が表示される。この図14においては、現在湿度が43%であることが表示されている。また、この状態から更にCO濃度/湿度表示スイッチ18Dを押すと、図15に示すように、CO濃度が表示されるように設定されている。この図15においては、現在の室内の二酸化炭素濃度が555ppmであることが表示されている。そして、この図15に示す状態から運転切換スイッチ18Bが押されると、図13に示すように、タイマの残り時間が表示されるように復帰する。
再び図1を参照して、この実施例の空間除菌システム10を構成する換気装置10Bを説明する。
この実施例で備えられる換気装置10Bは、図1にその外観構成を示すように、換気扇本体94を備え、この換気扇本体94は、詳細は図示していないが、室内の側面を規定する壁に形成された換気孔と連通する透孔96を備え、この透孔96内には、換気ファン98が駆動モータ100(後に、図16を参照して説明する。)により回転駆動される状態で配設されている。また、この換気扇本体94には、駆動モータ100の駆動を入/切するための切換紐102が垂れ下がった状態で取り付けられている。この切換紐102を引き下げるごとに、後述する手動スイッチが「入り」と「切り」との間で順次切り替えられるように設定されている。
このように、この実施例の空間清浄システム10は、空間清浄化装置10Aと換気装置10Bとを備えて構成されることにより、室内空間を次亜塩素酸を用いて清浄化すると共に、室内空間の二酸化炭素濃度が所定値(例えば、1,000ppm)よりも高い場合には、外気と換気することにより室内を清浄に維持して、新型コロナウイルスの感染リスクを効果的に抑止することが出来ることになる。
このため、空間清浄化装置10Aのシステム構成は、図16に示すように構成されている。以下、図16を参照して空間清浄化装置10Aのシステム構成を説明する。
図16に示すように、空間清浄化装置10Aには、空間清浄化のための制御を実行する制御装置104が設けられ、この制御装置104は全体制御を司るCPU106を備えている。このCPU106には、制御プログラム等が書き込まれたROM108と、各種閾値や設定値や検出値が書き込み/読み取り可能なRAM110が接続されている。
また、このCPU106には、空間清浄化動作を実行するに際しての現状データが読み込まれて記憶されるように構成されており、そのため、空間清浄化装置10Aには、CPU106への入力機器として、除菌水トレイ36の水位を測定するための水位センサ112と、この空間清浄化装置10Aが設置された室内の明るさを測定するための光センサ114と、時間をカウントするためのタイマ116と、室内の二酸化炭素濃度値を測定するためのCOセンサ118と、室内の湿度(絶対湿度)を測定するための湿度センサ120と、室内の温度を測定するための温度センサ122とが取り付けられている。
ここで、上述した水位センサ112,光センサ115,タイマ116はCPU106にダイレクトに接続され、COセンサ118はA/D変換器124を介して、CPU106に接続されている。また、湿度センサ120及び温度センサ104は、相対湿度読み込み部126に接続されていて、ここで、室内温度に基づく室内湿度(相対湿度)を読み込まれたうえで、CPU106に接続されるように構成されている。
尚、上述したCOセンサ118は、この実施例では、非分散型赤外線吸収法(NDIR法)の検知原理が採用されたもので、二酸化炭素濃度値の測定範囲として400ppmから5,000ppmに設定されている。
また、空間清浄化装置10Aには、CPU106からの出力(制御対象)機器として、上述したファンモータ64と、操作部18におけるマルチディスプレイ18Eと、詳細な説明は省略しているが、操作部18における各種表示ランプやアラーム音発声機器等とが設けられている。これら出力機器を制御するために、CPU106には、各種ドライバが接続されており、具体的には、ファンモータ64はモータドライバ128を介して接続されており、マルチディスプレイ18Eは表示ドライバ130を介して接続されている。
また、この実施例では、この考案の特徴の一つとして、空間清浄化装置10Aは、COセンサで測定された室内の二酸化炭素濃度値に応じて、換気装置10Bの駆動を遠隔で制御することができるようにするために、測定された二酸化炭素濃度値が1,000ppmを超えたと判断される場合に、CPU106から換気信号を出力するように構成されている。そして、この空間清浄化装置10Aは、CPU106からの換気信号を換気装置10Bに遠隔で伝達するために、周知の構成のBlueTooth通信モジュール132を備えている。このBlueTooth通信モジュール132は通信ドライバ134を介して、CPU106に接続されており、CPU106から換気信号が出力されてくると、通信ドライバ134はBlueTooth通信モジュール132から特有の駆動信号を送信するように構成されている。
一方、換気装置10Bは、図16に示すように、駆動モータ102を電源に連結するための、末端に接続プラグ136が連結された電源線138と、この電源線138に介設され、駆動モータ100への電源の供給を手動により断続する手動スイッチ140と、この手動スイッチ140と並列に、電源線138に介設され、駆動モータ100への電源の供給を電動により断続する電動スイッチ142と、上述した情報発信手段としてのBlueTooth通信モジュール132から発信された室内の二酸化炭素濃度値の測定情報を受信する情報受信手段としてのBlueTooth通信モジュール144とを備えている。そして、上述したCPU106は、COセンサにより空間清浄化装置10Aが設置された室内の二酸化炭素濃度が所定値として設定された1,000ppmよりも低いと判断される場合には、何ら制御信号を発信せず、これにより、電動スイッチ142の遮断状態を維持し、他方、高い場合には制御信号を発信して、電動スイッチ142の動作状態を「接続」に切り替えるように設定されている。これに応じて、受信側のBlueTooth通信モジュール144は、スイッチドライバ146を介して電動スイッチ142に接続されており、制御信号を受信した場合に、電動スイッチ142を「接続」に切り替えて、駆動モータ100を起動するように構成されている。
尚、この実施例においては、送信側としてのBlueTooth通信モジュール132と、受信側としてのBlueTooth通信モジュール144とは、事前に、ペアリングがなされており、受信側のBlueTooth通信モジュール144は、送信側のBlueTooth通信モジュール132からの送信信号を受信可能になされている。
このように、空間清浄システム10は、空間清浄化装置10Aと換気装置10Bとを備えているので、上述したように、室内空間を次亜塩素酸を用いて清浄化すると共に、室内空間の二酸化炭素濃度が所定値(例えば、1,000ppm)よりも高い場合には、外気と換気することにより室内を清浄に維持して、新型コロナウイルスの感染リスクを効果的に抑止することが出来ることになる。
この考案の空間清浄システムは、上述した実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施例においては、換気装置10B側のBlueTooth通信モジュール144は、空間清浄化装置10A側のBlueTooth通信モジュール132からの制御信号に基づき、スイッチドライバ146を介して電動スイッチ146の動作状態を切り替えるように説明したが、この考案は、このような構成に限定されることなく、例えば、換気装置がリモートコントローラによりその動作状態を切換制御されるタイプのものにおいては、換気装置側のBlueTooth通信モジュールで制御信号を受信した場合には、リモートコントローラに対して、駆動モータ100の駆動を起動するように制御しても良いことは言うまでもない。
また、上述した実施例においては、情報発信手段及び情報受信手段として、BlueTooth通信モジュールを用いるように説明したが、この考案は、このような構成に何等限定されることなく、例えば、既存のWi-Fiを利用したネットワーク接続機器を用いることが出来ることは、言うまでもない。
以上詳細に説明したように、この考案に係わる空間清浄化装置は、揮発した次亜塩素酸を室内に放出して、細菌やウイルスを除去することが出来つつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできると共に、簡単な構成で、安価に次亜塩素酸を室内に放出して室内の空間を除菌しつつ、検出した二酸化炭素濃度量に応じて必要換気量を確保することのできるものであり、産業上の利用可能性が極めて高いものである。
10…空間清浄システム
10A…空間清浄化装置
10B…換気装置
12…装置本体
14…前パネル
16…天板
18…操作部
18A…運動スイッチ
18B…運転切換スイッチ
18C…タイマ切換スイッチ
18D…CO濃度/湿度表示スイッチ
18E…マルチディスプレイ
20…把持用ハンドル
22…吹出口
24…吸気口
26…吸気グリル
28…アレルキャッチャフィルタ
30…ダブル空清フィルタ
32…HEPAフィルタ
34…脱臭フィルタ
36…除菌水トレイ
38…カートリッジ容器
40…蓋板
42…周側板
44…底板
46…背面板
48…開口
50…除菌フィルタ
52…囲繞枠
54…水受部
56…除菌水供給部
58…流出制限機構
60…空気通路部
62…送風機
64…ファンモータ
66…送風ファン
68…送風口
70…フィルタ本体
72…平板状の布体
74…波状の布体
76…前方囲繞枠部
78…後方囲繞枠部
80…維持機構
82…前方穿刺部材
84…後方穿刺部材
86…前方取り付け窓枠
88…後方取り付け窓枠
90…係止部
92…係合溝
94…換気扇本体
96…透孔
98…換気ファン
100…駆動モータ
102…切換紐
104…制御装置
106…CPU
108…ROM
110…RAM
112…水位センサ
114…光センサ
116…タイマ
118…COセンサ
120…湿度センサ
122…温度センサ
124…A/D変換器
126…相対湿度読み込み部
128…モータドライバ
130…表示ドライバ
132…BlueTooth通信モジュール(送信側)
134…通信ドライバ
136…接続プラグ
138…電源線
140…手動スイッチ
142…電動スイッチ
144…BlueTooth通信モジュール(受信側)
146…スイッチドライバ
AS…除菌水

Claims (14)

  1. 次亜塩素酸により室内空間を清浄化する空間清浄化装置及び室内空気を外気と換気する換気装置を備えた空間清浄システムにおいて、
    前記空間清浄化装置は、
    筐体と、
    この筐体に形成された吸気口及び排気口を互いに連通する送風路と、
    前記筐体内に配設され、次亜塩素酸水が溜められた次亜塩素酸水槽と、
    前記送風路中に通風可能に配設され、下部が前記次亜塩素酸水槽に浸漬され、該次亜塩素酸水が含侵された除菌フィルタと、
    前記吸気口から導入され、前記除菌フィルタを通風して、該除菌フィルタに浸漬された次亜塩素酸水と気液接触して揮発した次亜塩素酸を含む状態で前記排気口から排気される空気流を、前記送風路内に生成する送風手段と、
    この空間清浄化装置が設置された室内の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素センサーと、
    この二酸化炭素センサーの検出情報を発信する情報発信手段とを具備し、
    前記換気装置は、
    駆動モーターと、
    この駆動モーターにより回転駆動されて、室内の空気を外気と換気する換気ファンと、
    前記駆動モーターを電源に連結する電源線と、
    この電源線に介設され、前記駆動モーターへの電源の供給を手動により断続する手動スイッチと、
    この手動スイッチと並列に、前記電源線に介設され、前記駆動モーターへの電源の供給を電動により断続する電動スイッチと、
    前記情報発信手段から発信された情報を受信する情報受信手段と、
    この情報受信手段により前記空間清浄化装置が設置された室内の二酸化炭素濃度が所定値よりも低い場合に前記電動スイッチを遮断し、高い場合に接続するスイッチドライバとを具備し、
    室内空間を次亜塩素酸を用いて清浄化すると共に、室内空間の二酸化炭素濃度が所定値よりも高い場合には、外気と換気することを特徴とする空間清浄システム。
  2. 前記空間清浄化装置の情報発信手段及び前記換気装置の情報受信手段は、共に、BlueTooth通信モジュールを利用し、空間清浄化装置のBlueTooth通信モジュールは前記二酸化炭素濃度情報を発信する発信手段として構成され、換気装置のBlueTooth通信モジュールは、前記空間清浄化装置のBlueTooth通信モジュールから発信された前記二酸化炭素濃度情報を受信する受信手段として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空間清浄システム。
  3. 前記空間清浄化装置は、前記除菌フィルタよりも、前記吸気口側の前記送風路内に通風可能に配設された除塵用のHEPAフィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載の空間清浄システム。
  4. 前記除菌フィルタは、
    前記水溶液が含浸されるフィルタ本体と、
    このフィルタ本体の、前記一方向に沿う前方部分の周囲を囲繞すると共に前後両面が開放された前方囲繞枠部、及び、該フィルタ本体の、前記一方向に沿う後方部分の周囲を囲繞すると共に前後両面が開放された後方囲繞枠部を、互いに連結可能に備え、互いに連結した状態で、前記フィルタ本体を前記一方向に沿う空気の通過を許容しつつ、該フィルタ本体の周囲を取り囲繞する囲繞枠と、
    前記フィルタ本体の上部に係合し、前記水溶液が含浸された該フィルタ本体を重力方向に収縮させずに、その高さ寸法を維持する維持手段とを備え、
    前記吸気口から吸気された外気は、前記除菌フィルタを通風する際に、該除菌フィルタ中でこれに含水された次亜塩素酸水と気液接触し、次亜塩素酸水から揮発した次亜塩素酸により除菌され、次亜塩素酸により除菌された空気は、揮発した次亜塩素酸を含んだ状態で前記排気口から前記筐体外に排気され、該筐体外の室内を加湿すると共に、排気された空気中の揮発した次亜塩素酸が、前記筐体の周囲の空間を除菌することを特徴とする請求項1に記載の空間清浄システム。
  5. 前記維持手段は、前記前方囲繞枠部と前記後方囲繞枠部とに夫々取り付けられ、前記前方囲繞枠部と前記後方囲繞枠部とが互いに連結されることに伴い、該囲繞枠に内包された前記フィルタ本体の上部に前後方向から夫々穿刺されて、該フィルタ本体の重力方向の収縮を抑止する前方穿刺部材及び後方穿刺部材を有していることを特徴とする請求項4に記載の空間清浄システム。
  6. 前記HEPAフィルタは、前記排気口から排気された次亜塩酸を含む空気が、前記吸気口から吸気されて通風する際に、該吸気に含まれる次亜塩素酸により除菌されることを特徴とする請求項1に記載の空間清浄化装置。
  7. 前記排気された空気中に含まれる次亜塩素酸により、周囲空間に浮遊する細菌及びウィルスを殺菌及び不活化すると共に、周囲空間に存在する物品の表面に付着した細菌及びウィルスを殺菌及び不活化することを特徴とする請求項1に記載の空間清浄化装置。
  8. 前記HEPAフィルタは、PM2.5の除塵能力を発揮するよう形成されていることを特徴とする請求項3に記載の空間清浄化装置。
  9. 前記HEPAフィルタは、前記送風路の送風面積の全面を覆うように配設されていることを特徴とする請求項3に記載の空間清浄化装置。
  10. 前記HEPAフィルタよりも、前記吸気口側の前記送風路内に通風可能に配設され、外気中の粗い塵やハウスダストを除塵すると共に脱臭するためのプレフィルタを更に具備することを特徴とする請求項3に記載の空間清浄化装置。
  11. 前記プレフィルタは、前記HEPAフィルタの前記吸気側の表面に固定的に取り付けられていることを特徴とする請求項10に記載の空間清浄化装置。
  12. 前記次亜塩素酸水槽には、水と、水中に投入されることにより次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸パウダーとが混合して溜められていることを特徴とする請求項1に記載の空間清浄化装置。
  13. 前記二酸化炭素センサは、非分散型赤外線吸収法(NDIR法)の検知原理が採用されていることを特徴とする請求項1に記載の空間清浄システム。
  14. 前記スイッチドライバは、前記二酸化炭素センサで検出された二酸化炭素濃度が1,000ppm以上である場合に、前記電源スイッチを接続状態とし、それ未満である場合には遮断状態とすることを特徴とする請求項1に記載の空間清浄システム。
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