JP3238148B2 - 液状の電子写真用現像剤組成物の溶媒和に基づく電荷制御 - Google Patents

液状の電子写真用現像剤組成物の溶媒和に基づく電荷制御

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JP3238148B2 JP50320791A JP50320791A JP3238148B2 JP 3238148 B2 JP3238148 B2 JP 3238148B2 JP 50320791 A JP50320791 A JP 50320791A JP 50320791 A JP50320791 A JP 50320791A JP 3238148 B2 JP3238148 B2 JP 3238148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 明細書 技術分野 本発明は一般にはカラー電子写真の分野に関する。さ
らに特定すると、液状の電子写真用現像剤組成物の電荷
を制御する改良された方法、およびこの方法により製造
される新規のトナーおよび現像剤組成物に関する。
背景 電子写真または「ゼログラフィー」の方法により印刷
された画像を調製するには、選択された気質、すなわち
電子写真板(典型的には金属、ガラス、またはプラスチ
ックよりなる)にセレニウムなどの光導電性絶縁物質を
塗布し、次に例えばコロナ放電からのイオン化により光
導電性表面に静電荷を帯びさせる。次に光画像を帯電し
た表面に集束させ、照射された領域を放電または電位を
低下させ、一方、表面の他の部分は帯電したままとす
る。次にこのようにして形成された静電画像に適切な現
像剤組成物を付与することにより可視画像とする。現像
剤組成物は乾燥状態でも液状でもよい。
従来の液状の現像剤組成物は絶縁性キャリア液に顔料
粒子を分散させたものである。このような組成物を静電
画像を有する基質に付与すると、帯電した顔料粒子が基
質表面へと移動し、静電画像と順応して表面に沈着す
る。現像された画像は次に紙などの別の基質に転写され
る。(場合によっては、画像転写の中間工程を省くこ
と、すなわち、現像された画像を最終表面に直接生成さ
せるようにすることが望ましい。例えば、Greigの米国
特許第3,052,539号を参照)。
多色画像の現像に使用する液状の現像剤は比較的新し
く、熱可塑性樹脂製のコア内に着色剤が埋め込まれてい
る。次にこれら「トナー」粒子を上述の絶縁性キャリア
媒体内に分散させる。白黒電子写真の場合と同様の組成
物が使用される。これら現像剤組成物にはさらに絶縁性
液体中のトナー粒子により得られる電荷を制御するため
の「電荷制御剤(charge directors)」または「電荷制
御剤(charge control agents)」を含む。
カラー画像を電子写真により生成するとき、上述の帯
電、露光、および現像工程は、画像の構成色の各々に対
して連続して個別に対応する色のトナーを使用して実行
される。いくつかのカラー印刷方法では、現像後および
次のカラー画像の形成前に、カラー画像の各々がこの電
子写真部材からプリント基質に転写される。しかしこの
方法では、良質の複合画像を得るためには、連続したカ
ラー画像をカラー画像が転写される基質上で極めて正確
に見当合わせする必要がある。
他のカラー印刷方法としては、現在実用化されてい
る、「連続調色(consecutive color toning)」または
「連続多色画像現像」として知られる4色液体電子写真
方法がある。この方法は、(1)光導電性(「pc」)表
面を帯電する工程、(2)着色透明体を通して露光する
ことにより表面に第1の潜像を印画する工程、(3)pc
を第1の色、典型的には黄色の液状の現像剤組成物と接
触させることにより現像する工程、および(4)pc表面
を放電させる工程を含む。次にこれらの工程を、典型的
にはマゼンタ、シアン、および黒の現像剤組成物を使用
して、連続して繰り返す。すなわち、カラー画像が完成
するまでこの循環工程を繰り返す。
電子写真による着色方法には頻繁に発生する多くの問
題がある。これらは、トナーが不安定;背景が汚れる、
すなわち非帯電非画像領域にトナーが付着する(酸化亜
鉛および他の陽画トナーシステムに共通の問題);低い
解像度(すなわち、縁部鋭度(edge acuity)が低
い);意図する画像領域にトナー粒子が十分に沈着しな
いことによる低い画像密度;および、第2の処理カラー
が、第1の画像の一部が放電されるべきであったのに放
電されなかった領域内の第1の画像を上色するために生
じる、「画像」または「文字」の汚れが含まれる。現在
の電子写真カラー現像方法における他の問題点として
は、例えば、Alexandrovichらによる米国特許第4,701,3
87号に記載のように、現像中に洗浄および乾燥工程を何
度も行わなければならないことがある。上記発明者ら
は、各現像工程後に現像表面が極性液により洗浄される
ような溶液を提案している。極性洗浄液を使用すること
により、液状の現像剤中に存在する電荷制御剤および安
定剤由来の残存対イオンが中和および溶媒和されること
が示唆される。この方法は幾分時間がかかりかつ非実用
的である(上記'387特許は「各現像工程後および次の現
像剤を塗布する前に現像された画像を洗浄する...。洗
浄後、乾燥、拭き取り、または他の方法により洗浄液を
光導電性要素から除去する...」ことを推奨している。
第2欄、62−67行目参照)。
本発明は、上記の問題に対処するために、液状の電子
写真用現像剤組成物を電荷制御する新規の方法を提供す
る。本発明では極めて安定した電荷制御剤/トナー複合
体の生成が前提とされ、次にこれにより、粒子介在の極
めて高い導電性および電荷を有する非常に安定した現像
剤組成物が提供される。本方法および関連する組成物に
より、簡素化された現像方法が提供され、かつ極めて良
質の最終電子写真プリントの調製が可能である。
背景技術 R.M.Schaffertら、Electrophotographic processing,
generally;Electrophotography(London:Focal Press,1
975)は電子写真方法および技術についての包括的な概
観を提供している。カラー電子写真の分野に関連する代
表的な文献としては、特に、Greigの米国特許第3,060,0
21号、Smithらの第3,253,913号、Neberの第3,285,837
号、Matkanの第3,337,340号、Putnamらの第3,553,093
号、Matsumotoら第3,672,887号、Satoらの第3,687,661
号、およびStahlyらの第3,849,165号がある。電子写真
のトナーおよび現像剤について述べている参照文献とし
ては、(分散ワックスを含有する現像剤組成物について
述べた)Santilliの米国特許第4,659,640号、Wielicki
の第2,986,521号、Bartoszewiczらの第3,345,293号、Mi
chalchikの第3,406,062号、Chechakの第3,779,924号、
およびStahlyらの第3,788,995号がある。
電荷制御剤:電荷制御剤に関する参照文献には、van de
r Minneらの米国特許第3,012,969号(酸素含有有機化合
物と組み合わされた多価金属有機酸)、Rotemanらの第
3,411,936号(金属石鹸)、Beyerの第3,417,019号(金
属石鹸および有機界面活性剤)、Stahlyらの第3,788,99
5号(種々の重合体の薬剤)、Merrillらの第4,170,563
号(リン酸塩)および第4,229,513号(4級アンモニウ
ムポリマー)、Ngの第4,762,764号(ポリブテンコハク
酸イミド、レシチン、塩基性石油スルホン酸バリウム、
およびその混合物)、ならびにResearch Disclosure、6
6頁、1973年5月が含まれる。
連続調色における画像着色:上記セクションで記載した
Alexandrovichらの米国特許第4,701,387号およびMatkan
の米国特許第3,337,340号は、これらの各参照文献が連
続調色における画像着色の問題に関連する限りにおい
て、関係がある。
トナー樹脂:Satoらの米国特許第3,806,430号には、ポリ
イソシアネート硬化性アルキド樹脂、エポキシエステル
樹脂、ビニルモノマーとスチレンとのコポリマー、アク
リルエステルおよびメタクリルエステル等、メラミンホ
ルムアルデヒドまたはベンゾグアナミンホルムアルデヒ
ドで硬化したアルキド樹脂、乾燥油変性アルキド樹脂、
および触媒で硬化したエポキシエステル樹脂のような熱
硬化性結合樹脂の使用について記載されている。Checha
kの米国特許第3,779,924号には、アルキドおよび変性ア
ルキド樹脂(例えば、大豆油変性アルキドおよびあまに
油変性アルキド)、ならびにフェノール樹脂および変性
フェノール樹脂(フェノールホルムアルデヒド樹脂およ
びその誘導体)について記載されている。Kiriuらの米
国特許第4,845,003号には、アクリル樹脂、スチレン−
ブタンジエンポキシ樹脂およびポリエステル樹脂の使用
について記載されている。Bartoszewiczらの米国特許第
3,345,293号には、ロジン変性フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂、ポリスチレンをベースにした樹脂、および
エポキシ樹脂について記載されている。Rotemanらの米
国特許第3,411,936号には、好ましくは「実質的に、帯
電されていない」(第2欄、第70行目)樹脂結合剤につ
いては記載されている。Stahlyらの米国特許第3,788,99
5号には、アクリル酸スルホアルキル、メタクリル酸ス
ルホアルキル等の極性部分を含むトナー樹脂について記
載されている。Merrillらの米国特許第4,229,513号に
は、負帯電結合剤樹脂として作用するように設計された
ハロゲン化ポリマーについて記載されている。Ngらの米
国特許第4,762,764号には、ポリ(メチルメタクリレー
ト)、ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(エチルメタ
クリレート)等の熱可塑性トナー樹脂について記載され
ている。
表面結合ポリマー:Elmasryらの米国特許第4,925,766号
には、イオン交換ポリマーが、分散したトナー粒子の表
面に結合し、このポリマーのキレート部位が、キャリヤ
液体中に存在する電荷制御剤と複合体を形成するように
見かけ上設計されている、現像剤組成物について記載さ
れている。Elmasryらの米国特許第4,946,753号にはま
た、トナーと組み合わせて使用されるこのようなイオン
交換樹脂について記載されている。
発明の開示 従って、本発明の主要な目的は、上記の従来技術の欠
点を解決することである。
本発明の他の目的は、液状の電子写真用現像剤組成物
中のトナー粒子に電荷を付与する、溶媒和をベースとし
た方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、液状の電子写真用現像剤
組成物中のトナー粒子に電荷を付与する、溶媒和をベー
スとした方法であって、電荷制御剤として使用される選
択された金属塩を溶媒和するのに効果的な特定の溶媒和
部位を含む物質を、トナー粒子の樹脂相に導入する工程
を包含する方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、液状の電子写真用現像剤
組成物中に導入されるトナーを提供することであって、
ここで、このトナーは、このような特定の溶媒和部位を
有する物質を含む樹脂相で調製される。
本発明のさらに他の目的は、このようなトナーと、絶
縁性キャリア体液中に分散された電荷制御剤とを含む液
状の電子写真用現像剤組成物を提供することである。
本発明のその他の目的、利点および新規な特徴は、以
下の発明の説明において部分的に記載され、部分的に
は、以下を吟味することによって当業者に自明となる、
または本発明を実施することによって学ばれ得る。
上記の目的は、液状の電子写真用現像剤組成物中のト
ナー粒子に電荷を付与する溶媒和をベースとした方法を
提供することによって、本発明に従って成し遂げられ
る。この方法は、非常に安定な溶媒和トナー粒子/電荷
制御剤の複合体で使用されることを条件とする。電荷制
御剤(例えば、上述のSchaffert、564−566頁を参照)
の簡単な吸着、プロトン転移、またはイオン交換によっ
て、トナー粒子に電荷が付与される従来の方法と対照的
に、本発明の方法は、溶媒和を含む、すなわち、帯電し
たトナー粒子の複合体が溶媒和によって形成される。こ
れは、特定の溶媒和部位を含む物質をトナーの樹脂相に
導入することによって成し遂げられる。溶媒和部位およ
び電荷制御剤として作用する金属塩は、非常に安定した
帯電トナー複合体、すなわち、(i)電荷制御剤のカチ
オン性金属成分と、(ii)そのトナー粒子との複合体が
形成されるように選択される。
このような背景により、金属イオンのようなカチオン
の溶媒和は、以下のような公知のアコ複合体の形成によ
って特徴づけられる: M+n+(r)H2OM+n(H2O) (1) 複合体形成の発熱性、すなわち形成定数は、水和のエ
ンタルピーに関連する(表1、詳細な説明の項目(B)
を参照)。正確な熱力学値は、アルコール、カルボン酸
等では容易に得られないが、並行な相互関係が存在す
る。その結果、トナー粒子を特定の電荷制御剤と連結す
ると、以下のような平衡関係が適用され得ると思われ
る: MXM++X- (2) ここで、X-は、対イオンであり、Tは、トナー粒子であ
る。この反応は、気相からの金属イオンの水和の平衡で
ある。すなわち、複合化(すなわち、電荷制御)反応
は、トナー粒子表面の部位との溶媒和によって、低誘電
性の溶媒中で促進される。最も好ましい溶媒和反応は、
かなりの発熱を伴い、大きな負エンタルピーによって特
徴づけられる。以下の式を検討すると、 溶媒和のエンタルピーがだんだん負になるにつれて、溶
媒和反応の平衡定数Kは大きくなる。換言すれば、溶媒
和複合体の形成は、だんだん好ましいものになる。
イオン化部位がトナー粒子上で使用されると、式
(3)に記載の反応は、実際は以下の式に従って進行し
得る: そして、現像剤の導電性が失われて、結果として不安定
になる。以下に、さらに詳細に記載されるように、対イ
オンの共役酸を添加すると、この現像は抑制され、現像
剤は安定化される。
好ましい実施態様においては、トナーの樹脂相は、上
記の溶媒和部位を有するポリマーを含むように調製さ
れ、次いで、その部位は、トナー粒子の表面に存在し、
露出されて、液体現像剤中の電荷制御剤を溶媒和するの
に使用され得る。他の実施態様においては、トナーの樹
脂相は、溶媒和ポリマーと結合して存在し得るか、また
は存在し得ない、このような溶媒和部位を有するモノマ
ー種を含むように調製される。溶媒和部位がモノマー
種、ポリマー種またはその両方の上に存在するしないに
かかわらず、好ましい溶媒和物質は、得られる帯電トナ
ー複合体の安定化を最大にし、溶液中の非会合遊離電荷
制御剤の存在を最小にするように、電荷制御剤のカチオ
ン成分を発熱的に溶媒和し得るものであることが強調さ
れなければならない。溶媒和は、溶媒和部位の実質的な
イオン化がなくても起こり得る。
本発明の他の局面においては、記載のように、特定の
溶媒和部位を含む物質をその樹脂相中に含むトナーが提
供される。
本発明のさらに他の局面においては、絶縁キャリア液
中に分散したこのようなトナー粒子を、電荷制御剤とし
て作用する選択された金属塩と共に含む、現像剤組成物
が提供される。
本発明のさらに他の局面は、上記のトナーおよび現像
剤組成物を製造する工程、溶媒和をベースとした電荷制
御を利用する連続調色工程、およびこの方法と本願で詳
細に記載する組成物とを使用して調製される複合色印刷
を構成する電子写真画像を含む。
発明を実施するための形態 A.定義: 本明細書で用いられる「トナー」とは、最終的に電子
写真画像を光導電性(pc)表面上に形成する、樹脂性の
着色された粒子(本明細書では「トナー粒子」とも称さ
れる)を意味する。
本明細書で用いられる「現像組成物」とは、選択され
た絶縁キャリア液中のトナーおよび電荷制御剤の分散体
を意味する。現像組成物は下記に記載する多くの付加的
な組成物をも含有し得る。
「粒子媒介の」導電率および電荷とは、溶液中に存在
し得る、遊離している非会合塩(すなわち非会合電荷制
御剤または他のイオン化し得る種)から誘導されるので
なく、帯電したトナー粒子から誘導される、現像組成物
中の全ての導電率および電荷を実質的に意味する。本発
明の現像組成物は、極めて高い、粒子媒介の導電率およ
び電荷、ならびに極めて低い連続相導電率を示す。
本明細書で用いられる「連続調色」とは、多色の最終
画像を提供するために、(上記背景の項で概略したよう
に)二色以上の色を用いた帯電工程および現像工程を繰
り返すことを包含する、電子写真現像プロセスを意味す
る。このプロセスは本明細書において「連続多色画像現
像」とも称される。
「背景着色(background staining)」とは、どのよ
うな電子写真プロセスでも起き得る問題である。本明細
書で用いるこの用語は、当該技術で理解される意味を有
しており、また意図しない非帯電の非画像領域にトナー
が現れてしまうという問題のことを言う。
「画像着色(image staining)」とは、連続調色に特
異的な問題であり、本明細書で用いられる場合には、同
様にして当該技術で理解される意味を有する。この問題
は、初期画像が放電されるべきであったのに放電されな
かった領域における初期色画像の色を、第2またはその
次のプロセスによって調色し過ぎてしまうことを意味す
る。「画像着色」は、本明細書では、また当該技術では
「文字着色(character staining)」とも称される。
「特定の溶媒和部位」とは、トナー樹脂内に含有され
る物質中に存在し、電荷制御剤として機能する1つのま
たは複数の金属塩を溶媒和するのに有効である部分を意
味する。従来の意味に基づく「溶媒和」とは、すなわち
溶質単位(本発明の場合、電荷制御剤)と溶媒種(本明
細書ではトナー表面上の溶媒和部位)との会合または結
合のことを言う。例えばThe McGraw−Hill Encyclopedi
a of Science and Technology、New York:McGraw−Hil
l、1987を参照のこと。本明細書において議論する場
合、溶媒和とは化学的または物理的相互作用、または両
方を包含し、ゆるい複合体から、明確な、硬い複合され
た構造に至るまで、多岐にわたる。本発明では、電荷制
御剤中の溶媒和部位は好ましくは、電荷制御剤の溶媒和
が高い発熱プロセスであり、極めて安定的な、帯電され
たトナー粒子が生じるように選択される。
本明細書で用いる「カルボキシル」はカルボン酸部分
−COOHを意味する。
B.新規な方法の概要: 上述したように、本発明の焦点は、液状の電子写真現
像組成物中に含有されるトナー粒子上に電荷を付与する
溶媒和に基づくメカニズムにある。
本発明は、従って、極めて安定した電荷制御剤/トナ
ー複合体を生み出す新規な方法を包含する。同時係属出
願されており、参照として上述されている、米国特許出
願第07/464,896号に説明されているように、電荷制御剤
/トナー複合体の安定性が、液状の電子写真において最
も重要であることがわかっている。第'896号出願におい
ては、焦点は電荷制御剤として機能する金属塩を有する
極めて安定的なイオン複合体を形成するのに有効な、表
面イオン交換部位を含有するトナーの使用にあった。本
出願においては、焦点は溶媒和の相互作用にある、つま
り電荷制御剤のカチオン金属成分は溶媒和を介してトナ
ー粒子の表面に複合される。第'896号出願で説明されて
いるように、トナーと電荷制御剤のカチオン成分とが、
本明細書中にあるように、2つの成分間における複合体
化がきわめて有利なものである場合には、電荷制御剤は
事実上全て複合体化された形態で存在し、実質的に溶媒
中には非会合の電荷制御剤は存在しなくなる。本発明の
場合、溶媒和部位および電荷制御剤は、溶媒和が高い発
熱プロセスであるように、極めて安定な複合体が生じる
ように選択される。この方法で用いられ得、極めて安定
に帯電されたトナー粒子を提供する、特定のトナー物質
および電荷制御剤の例を、この節の(c)項に挙げる。
一般に、溶媒和部位は1つ以上のポリマーおよび/ま
たはトナー樹脂に混合された1つ以上のモノマー種から
誘導され得る。事実、トナー樹脂自体は所望の溶媒和部
位を含有するポリマーであり得る。すぐれた溶媒和部位
は、上述のように、液状の電子写真現像剤の通常の保存
状態および使用状態の下では有意な程度にイオン化しな
いようなものである。イオン化し得る溶媒和部位が存在
する場合、例えばカルボキシル基が存在する場合には、
次の節で記載するように、電荷制御剤はpH中性塩(すな
わち強酸の金属塩)または自己安定化対イオンを含有す
る塩のうちのいずれかであるのが好ましい。また、その
ようなイオン化し得る部分が溶媒和部位として用いられ
る場合には、種の非イオン化形態に向かって平衡移動さ
せるために、少量の酸、好ましくは電荷制御剤の対イオ
ンの酸形態が、現像組成物に添加されることが好ましい
(カルボキシル基の場合には、添加された酸からイオン
化したCOO-種に対するCOOH基が生じることになる)。
電荷制御剤もまた「溶媒和された」帯電トナー粒子複
合体の安定化を最大限にすることを考慮して選択される
べきである。とりわけ、電荷制御剤は上述の溶媒和部位
と高度に発熱的な溶媒和相互作用を生じる金属イオンを
含有する金属塩とすべきである。好適な金属は一般に、
大きい負の水和エンタルピーを有するものである。以下
の表に、いくつかのイオンの水和エンタルピーを示す: (F.A.CottonおよびG.Wilkinson、Advanced Inorganic
Chemistry、New York:John Wiley & Sons、1972) 本発明は、水以外の物質による溶媒和を包含し、従っ
て、水和そのものは包含しない。しかし、溶媒和エンタ
ルピーは、一般に、水和エンタルピーと相関関係にあ
る。本明細書における溶媒和の(つまり、溶媒和部位に
よる、電荷制御剤のカチオン金属成分の溶媒和の)エン
タルピーは、一般に、大きな負の値である(つまり、溶
媒和反応は、約−50kJ/モル以下、好ましくは約−100kJ
/モル以下、最も好ましくは約−500kJ/モル以下の溶媒
和のエンタルピーを包含する)。上記の表から推測し得
るように、小さな、高度に帯電された金属イオンが、最
も発熱的な水和または溶媒和反応を引き起こす。(CRC
Handbook of Chemistry and Physics,67版、F−157ペ
ージを参照のこと。)従って、このような金属が、本発
明に用いられる、好ましい電荷制御剤である。
非常に安定なトナー/電荷制御剤複合体を生じる、ト
ナー溶媒和部位および電荷制御剤を交互に選択すること
によって、(1)実質的にすべての溶液の導電率および
電荷がトナー粒子から誘導され、(2)トナーの電荷が
高度に安定性化され、すなわち長期にわたって電荷を保
持し、そして(3)トナー粒子そのものが高度に帯電さ
れた、液体現像剤組成物を調製することが可能となる。
本願全体にわたって、強調して記載するように、これら
の特徴により、例えば画像濃度、縁部の精度等につい
て、非常に良質の最終画像が得られ、従来の、不要な
「非画像」領域に残ったトナーを除去するのに必要であ
った中間処理工程を行う必要なく、このトナーを連続カ
ラー工程に用いることができる。
C.新規なトナーおよび現像剤組成物: 上記の方法に加えて、本発明は、新規なトナーおよび
現像剤組成物を包含する。この新規なトナーは、液体現
像剤組成物を調剤するのに有用であり、液体現像剤組成
物においては、上述のように、導電率と電荷との両方
が、実質的に粒子媒介である。現在入手可能なトナー組
成物として、本発明のトナーは(a)樹脂および(b)
着色剤の、2種の基本成分を包含する。しかし、従来技
術のトナーとは違い、本発明は、上述のように、特定の
溶媒和部位を含有する物質を、トナー粒子の樹脂相に混
合することを包含する。
上記の節で述べたように、トナー粒子の樹脂相に混合
され得る物質は、モノマーでも、ポリマーでも、あるい
はその両方を含んでいてもよい。
好ましいモノマーの種類は、スルフヒドリル基、アミ
ン、または、酸素を含む部分であるヒドロキシル基、カ
ルボキシル基、ケトン、アミドおよびエーテルなどの、
溶媒和部位としての極性部分を有しているものである。
しかし、ヒドロキシル含有モノマー種が、最もすぐれた
ものである。このような特定の溶媒和部位を提供するた
めに、トナー樹脂に取り込まれ得るモノマー種の例とし
ては、マニトール、ソルビトール、キシリトールなどの
糖類が挙げられる。
本発明においては、一般に、特定の溶媒和部位を含有
する物質はポリマーであることが好ましい。好ましいポ
リマーは、好ましいモノマーと同様に、特定の溶媒和部
位として、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、カルボ
キシル基、ケトン、アミド、エーテル、および/または
アミンを含有するものである。特定の溶媒和部位として
キトン部分を含有する、本発明で有用なポリマーの種類
の例としては、アクリレート類が挙げられる。アミド含
有ポリマーの例としてはナイロンが、一方、エーテル含
有ポリマーの例としてはポリエチレンオキシドが挙げら
れる。本発明で用いられるアミノ含有ポリマーの例とし
てはポリビニルピリジンが挙げられる。本発明で用いる
のに、特に好ましいポリマーの例としては、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、スチレン−アリルアルコール共重合体、酢酸セル
ロース−ブチレート共重合体、ヒドロキシアルキルアク
リレート共重合体、およびそれらのイオノマー並びに混
合物が挙げられる。しかし、高度に安定したトナー/電
荷制御剤複合体が得られるような、電荷制御剤の溶媒和
が可能である限り、かつ、現像剤組成物のその他の成分
のいずれとも有害な相互作用を起こさない限り、広い範
囲のポリマー物質が用いられ得ると、当業者は認識し得
るであろう。
一般に、特定の溶媒和部位を含有する物質は、電子写
真現像剤に用いられる条件で非イオン化される、つま
り、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、最も
好ましくは少なくとも95%の溶媒和部位が、通常の保存
および使用状態ではイオン化されない、ということが好
ましい。また、溶媒和部位が、上記のように、カルボキ
シル基などの、再び、容易にイオン化し得る種類である
場合には、現像剤組成物はさらに酸を含有して、カルボ
キシル基のイオン化を抑制することが好ましい。典型的
には、これには、電荷制御剤の対イオンの酸形態を添加
する工程が包含される。たとえば、電荷制御剤の対イオ
ンがジイソプロピルサリチレート(DIPS)である場合に
は、十分な量のジイソプロピルサリチル酸を添加して、
平衡を、カルボン酸基が実質的に非イオン化形態である
点にする。
下記に述べるように、安定したトナー/電荷制御剤複
合体を確実に形成するためには、電荷制御剤のカチオン
成分として作用する金属イオンが、上記の物質によっ
て、発熱的に溶媒和されるアルミニウム、マグネシウ
ム、クロム、鉄などであることも望ましい。好ましい物
質は、水和のエンタルピーが非常に大きな負の値であ
り、従って、本発明においては、約−500kJ/モル以下、
好ましくは−1000kJ/モル以下の溶媒和のエンタルピー
をもたらすものである。このような値によって、非常に
安定な帯電したトナー複合体となり、交互に、実質的に
無限の貯蔵寿命を有する液状現像剤組成物を調製するこ
とが可能になる。本発明のこの局面は、比較的不安定で
限られた貯蔵寿命を持つ、現在入手可能な現像剤組成物
に比して、非常に大きな利点である。
トナーに用い得る着色剤としては、トナー樹脂に取り
込むことができ、静電潜像を可視にするのに有効な、実
質的にあらゆる顔料、染料、染色剤(stain)が含まれ
る。適当な着色剤の例としては:シアン着色剤として、
フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ジアンブルー(D
iane blue)(C.I.21180)、ミロリブルー(Milori blu
e)(ウルトラマリンと同一の無機顔料);マゼンタ着
色剤として、ブリリアントカーマイン6B(C.I.1585
0)、キナクリドンマゼンタ(C.I.ピグメントレッド12
2)およびチオインディゴマゼンタ(C.I.73310);イエ
ロー着色剤として、ベンジジンイエロー(C.I.21090お
よびC.I.21100)およびハンザイエロー(C.I.11680);
有機染料;および黒色物質としてカーボンブラック、木
炭、並びに細かく分離された炭素、酸化鉄、酸化亜鉛、
二酸化チタン等が挙げられる。本発明に用いられるポリ
マーは、上記の顔料および染料を容易に溶解する傾向に
あり、そのため、この点において非常に有利であること
にも、注意する必要がある。
本発明の現像剤組成物は、上述のように、選択された
電荷制御剤と共に、絶縁性のキャリア液に分散された、
上記のトナーを含有している。
本発明の電荷制御剤として有用な金属塩のひとつの種
類が、1990年1月16日出願の、米国特許出願番号第07/4
64,896号に記載されており、上記の参考のために援用さ
れる。これらの電荷制御剤は、対イオンとして、サリチ
ル酸またはその誘導体などの、オルトヒドロキシ芳香族
の酸の分子内安定化したアニオンを含有する。サリチル
酸の「誘導体」という言葉によって、出願人は、低級ア
ルキル(1−6C)、低級アルコキシ(1−6C)、ハロゲ
ン、アミノ、ヒドロキシ、ニトロおよびスルホネートか
らなる群から選択される、1個から4個、典型的には1
個から2個の置換基で置換されたサリチル酸をも含む意
図である。
これらの電荷制御剤は典型的には、式(RO-xM+n(A
A-で表され得、ただし、Mは金属原子であり、AA-
はオルトヒドロキシ芳香族酸のアニオンを表し、Rは
R′CO−、C1−C15アルキルからなる群から選択され、
nは2、3または4であり、xおよびyはその和が明ら
かにnである整数である。金属原子“M"は、二価、三価
または四価であり得、トナー樹脂と最も強力に結合す
る、これらの金属原子が好適である。(一つの特に好適
な実施態様においては、AA-はジイソプロピルサリチレ
ート(DIPS)であり、RはC10H21CO−(すなわち、R′
はC10H21である)、nは3であり、xは1または2であ
り、yは1または2である。
本発明において有用な電荷制御剤の第2の種類は、米
国特許出願第07/546,044号に詳細に記載されており、こ
こに参考のため援用されている。これらの電荷制御剤
は、式(X-aM+n(AA-のものであり、ただし、M
は上記の金属原子であり、AA-は、米国特許出願第07/46
4,906号の電荷制御剤に関して記載されているオルトヒ
ドロキシ芳香族酸のアニオンを表し、X-はα,β−ジケ
トンの陰イオンを表し、nは2、3または4であり、a
およびbはその和がnに等しい整数であり、ただしaも
bも0ではない。
米国特許出願第07/546,044号に記載のように、アニオ
ンX-はα,β−ジケトンのアニオン、好適には式: を有するものを表す。ただし、R1およびR2はそれぞれ独
立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シ
クロアルキル、ハロアルキル、アリル、アルカリル、お
よびハロアリルからなる群から選択される。アルキル、
アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、またはハロ
アルキルの場合は、置換基は、好適には約1個から約12
個の炭素原子、より好適には約1個から約6個の炭素原
子を含む(本明細書において、後者の部分を、「低級」
アルキル、アルケニル、アルキニル、等と呼ぶことがあ
る)。アリル、アルカリル、またはハロアリルの場合
は、置換基は、好適には、1から約3の環を、より好適
には1から2の環を含み、最も好適には単環式である。
特に好適なα,β−ジケトンの例は、アセチルアセトン
であり、すなわち、R1およびR2が両方共メチルである。
本発明の現像剤の組成物は、当該分野において周知の
電気絶縁性キャリア液中に分散したトナーおよび現像剤
を含む。液は典型的には親油性であり、様々な条件下に
おいて安定で、電気絶縁性である。すなわち、液は低誘
電率および高電気抵抗率を有し、そのために静電帯電パ
ターンの現像を妨害しない。好適には、キャリア液は約
3.5以下、より好適には約3以下の誘電率を有し、約109
ohm−cmよりも高い、より好適には約1010ohm−cmよりも
高い溶融抵抗率を有する。適切なキャリア液の例は、四
塩化炭素、トリクロロエチレンのようなハロゲン化炭化
水素溶媒、および例えば、トリクロロモノフルオロメタ
ンおよびトリクロロトリフルオロエタン(DuPont Compa
nyから商品名“Freon"で販売されている)などのフッ化
アルカン;シクロヘキサン、n−ペンタン、イソオクタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、ドデカン、テトラデ
カン等のような非環式または環式炭化水素;ベンゼン、
トルエン、キシレン等のような芳香族炭化水素;シリコ
ーンオイル;溶融パラフィン;およびIsopar G、Isopar
H、Isopar K、Isopar L(Exxon Corporationの商標)
の商品名で販売されているパラフィン系炭化水素を含
む。上記のリストは、単に本発明において使用され得る
キャリア液を示すためのものであり、いかなる限定を意
図するものでもない。
C.トナーおよび現像剤の製造: 高温において樹脂および着色剤を混合し、その後、乾
燥粉砕することにより、トナーを調製する。その後、こ
のようにして供給された中間粒子を液体摩損(liquid a
ttrition)することにより、最終的なトナー粒子を得
る。以下はこのような工程の例である: 樹脂および着色剤を、約70℃から200℃の範囲の温度
において混合する。2ロールミル、押出機、または強力
ミキサー等を用いて、完全に混合する。その後、混合物
を乾燥粉砕、すなわち、液体を追加することなく粉砕す
ることにより、典型的には30ミルの直径を有する中間粒
子を得る。この乾燥粉砕工程は、ジェットミル、または
ハンマーミル等において行う。その後、このようにして
得た中間粒子を、選択された摩損液中で液体摩損するこ
とにより、最終的なトナー粒子を得る。摩損に用いる液
体は、典型的には、以下に記載するように、現像剤の組
成物のためにキャリア液として有用な液体と同一の種類
から選択される。
本発明の現像剤の組成物−−トナーおよび電荷制御剤
を絶縁性キャリア液中で分散することにより調製される
−−は、好適には工程の初期段階においてトナーに混合
される、すなわち、ステップ(a)において着色剤、樹
脂等と混合される追加の物質、例えば、ワックスのよう
な非適合性(incompatible)相を含み得る(関連出願第
07/464,896号を参照のこと)。現像剤はまた、本出願の
親出願に記載されているように、背景着色の問題を緩和
するための抗着色剤を含み得る。抗着色剤は好適には、
トナー製造の段階において組成物に混合される。現像剤
の組成物はまた、当該分野において周知の他の物質、例
えば、分散剤、安定剤等を含み得る。
D.連続多色画像現像: 本発明の物質を用いる連続多色画像現像工程(または
「連続調色工程)は、簡単に述べると以下のように実施
される。
比較的導電性の高い基板上の光導電絶縁層の表面を帯
電させ、色のついた透明部材を介した露光により最初の
静電帯電パターン(または「潜像」)を上記表面上に形
成する。その後、第1の色の液状現像剤組成物、すなわ
ち、第1の着色剤、典型的には黄色により調剤されたト
ナーを含む組成物により上記潜像を現像する。その後、
光導電層を、光学的または非光学的、すなわちコロナに
より、放電する。その後、これらの工程を、異なる色、
典型的には(順に)マゼンタ、シアンおよび黒色の現像
剤組成物を用いて順に反復する。その時点で、現像され
た像を、所望であれば、他の基板、例えば紙に転写し得
る。本発明のトナーおよび現像剤組成物、すなわち、ト
ナー粒子の表面と、混合された電荷制御剤との溶媒和相
互作用を含む組成物を用いると、如何なる中間工程を
も、すなわち、洗浄、乾燥等を行わずに、上記の工程を
連続して実施することが可能である。これらの工程は典
型的には、上記の、画像着色の問題を扱ったAlexandrov
ichらの特許により例示されている従来技術においては
必要であった。
上記の開示および以下の実施例により示すように、本
発明の組成物および工程は、これまでカラー電子写真像
形成に存在した重大な障害に取り組み、克服する。
以下の実施例は、本発明の組成物および工程に用いら
れる物質の調製および使用を示す。
実施例1 RJ−100(アライドケミカル社,Morristown,New Jerse
yより入手したスチレン−アリルアルコール共重合体)
の225gを2重ロールミル上、95℃で溶融した。溶融ポリ
マーにヘリオゲン(Helliogen Blue)ブルーを32g、ピ
グメントグリーン7を3g、およびシコファストイエロー
(Sicofast Yellow)D−1155の0.9gを加えた。30分間
攪拌し、そしてその時にカルナバワックス10グラムを加
えた。15分間更に混合した後にそのミルを冷却し、その
結果得られた生成物を取り出した。その混合物を、低温
でハンマーミル上で粉末にした。この粉末の30gを、Iso
parG(エクソン)130gと共に粉砕器に満した。45分後、
粉砕を終了し、粉砕器から取り出してIsopar130gで希釈
し10%の濃縮物とした。
上記濃縮物の40gにIsoparGを加えて400gに希釈して、
1%の使用現像剤とした。この使用現像剤に1%−アル
ミニウムジイソプロピルサリチレート0.4gを加えた。こ
のようにして調製された現像剤は、4.1pmhosと言う安定
な導電率を示し、また優れた貯蔵寿命を示した。このプ
ラスに荷電した現像剤は、ZnO光導電体上にシャープな
濃い画像を生成した。
実施例2 RJ−100をACX 260、エチレンビニルアセテート/ビ
ニルアルコール共重合体(アライドケミカル社から入
手)と置き換えたことを除いて、実施例1の手順を繰り
返した。安定な導電性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で
本質的に同様な結果が得られた。
実施例3 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、クロミウムオクトエートである
ことを除いて、実施例1の手順を繰り返した。安定な導
電性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質的に同様な結
果が得られた。
実施例4 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、アルミニウムトリ−ネオデカノ
エート(ムーニーケミカル)であることを除いて、実施
例1の手順を繰り返した。安定な導電性、貯蔵寿命、画
像の質と言う点で本質的に同様な結果が得られた。
実施例5 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、銅オクトエート(ムーニーケミ
カル)であることを除いて、実施例1の手順を繰り返し
た。安定な導電性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質
的に同様な結果が得られた。
実施例6 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、鉄オクトエート(ムーニーケミ
カル)であることを除いて、実施例1の手順を繰り返し
た。安定な導電性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質
的に同様な結果が得られた。
実施例7 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、アルミニウムジノニルナフタレ
ンスルホネートであることを除いて、実施例1の手順を
繰り返した。安定な導電性、貯蔵寿命、画像の質と言う
点で本質的に同様な結果が得られた。
実施例8 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、Al(AcAc)(DIPS)であるこ
とを除いて、実施例1の手順を繰り返し、ここで“AcA
c"は、アセチルアセトネートを“DIPS"はジイソプロピ
ルサリチレートを表わす。安定な導電性、貯蔵寿命、画
像の質と言う点で本質的に同様な結果が得られた。
この電荷制御剤は次のようにして調製した。アルミニ
ウムアセチルアセトネート(アルドリッチケミカル社、
6.4g;0.2mL)およびジイソプロピルサリチル酸(アルド
リッチケミカル社)の8.88gをトルエン100gに溶解し
た。こうして得られた溶液を、95−100℃で2時間加熱
した。溶媒は、95℃(スチームバス)、真空で留去さ
れ、11.3gの粘ちょうなガラスが残った。その残留物
を、25mLの加熱アセトンに溶解した。真空でアセトンを
留去する際に、砕け易いアワが生じ、これを70℃で24時
間乾燥した。その生成物C31H41O8Al、[Al(AcAc)(DI
PS)]に対して、Alの理論パーセントは、4.75である
のに対し4.73が見いだされた。生成物は、Isoparに溶け
易くそしてトナーに対して、10-7−10-5モル/gトナーの
割合の時プラスの電荷を与えた。
実施例1で記載したプロセスを用いると、安定な導電
性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質的に同様な結果
が得られた。
実施例9 ACX 251(アライドケミカル社より入手されたエチレ
ン−ビニルアルコールポリマー)175gを2重ロールミル
上、90℃で溶解した。溶融ポリマーに、ヘリオゲンブル
−L 7080を31.4g、ヘリオゲングリーン(ピクメント
グリーン7)を2.9g、シコファストD−1155の0.8グラ
ムおよびカチオンワックス分散剤(ペトロライト)であ
るWB−11を6.6g加えた。撹拌を30分間行なった。そのミ
ルを冷却し、生成物を取り出して、実施例1で記載した
ように10%の濃縮物とするため処理した。
1%使用現像剤の400gに、アルミニウムトリ−ネオデ
カノエート((ムーニーケミカル)の1%溶液を0.6g加
えた。その導電率は、7.8pmhosであった。実施例1のよ
うに、現像剤の貯蔵寿命は、非常に優れていた。プラス
に荷電した現像剤は、ZnO光導電体上に優れた、濃い、
高解像度の画像を生成した。
実施例10 アルミニウムトリ−ネオデカノエートの代わりに使用
した電荷制御剤が、アルミニウムジイソプロピルサリチ
レートであることを除いて、実施例9の手順を繰り返し
た。安定な導電性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質
的に同様な結果が得られた。
実施例11 アルミニウムトリ−ネオデカノエートの代わりに使用
した電荷制御剤が、ジルコニウムジネオデカノエート
(ムーニーケミカル)であることを除いて、実施例9の
手順を繰り返した。安定な導電性、貯蔵寿命、画像の質
と言う点で本質的に同様な結果が得られた。
実施例12 アルミニウムトリ−ネオデカノエートの代わりに使用
した電荷制御剤が、鉄トリ−ナフテネート(Nuodex)で
あることを除いて、実施例9の手順を繰り返した。安定
な導電性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質的に同様
な結果が得られた。
実施例13 アルミニウムトリ−ネオデカノエートの代わりに使用
した電荷制御剤が、Al(AcAc)(DIPS)であることを
除いて、実施例9の手順を繰り返し、ここで“AcAc"と
“DIPS"は上で定義されている。この電荷制御剤は実施
例8で記載したようにして調製した。
実施例8に記載したプロセスで用いる時、安定な導電
性、貯蔵寿命、画像の質と言う点で本質的に同様な結果
が得られた。
実施例14 AC 201樹脂(アライドケミカル)120gを100℃で二重
ロールミル上に置いた。溶融ポリマーにシコファストD
−1155を52g加えた。30分の攪拌の後、AC 540樹脂(ア
ライド)の60gおよびAC 7(アライド)の60gを加え
た。15分の攪拌の後、エトミド(Ethomid)HT 60分散
剤(アクゾから入手)の10gおよびWB−17分散剤(ペト
ロライト)の13gを加えた。攪拌を20分間続け、そして
その生成物を取り出し、実施例1で記載したように10%
の濃縮物を与えるように処理した。
1%使用現像剤の400gに、アルミニウムまジイソプロ
ピルサリチレートの0.05%溶液1gおよびジイソプロピル
サリチル酸の1%溶液2gを加えた。その導電率は、3.7p
mhosであった。この現像剤は、そしてこれは、前述の実
施例の現像剤組成物と同様に、優れた貯蔵寿命を示し、
ZnO光導電体上にシャープな濃い画像を生成した。
実施例15 アルミニウムジイソプロピルサリチレートの代わりに
使用した電荷制御剤が、Al(AcAc)(DIPS)であるこ
とを除いて、実施例14の手順を繰り返し、ここで“AcA
c"と“DIPS"は上で定義されている。この電荷制御剤は
実施例15で記載したようにして調製した。
実施例30に記載したプロセスで用いられる時、本質的
に同様な結果。
実施例16 シコファストD−1155が、フォスタパームレッド(Ho
staperm Red)E5B−O2によって置換されることを除い
て、実施例14の手順を繰り返した。安定な導電率、貯蔵
寿命と画像の質に関して、本質的に同様な結果が得られ
た。
実施例17 シコファストD−1155が、ハリオゲンブル−L−7080
によって置換されることを除いて、実施例14の手順を繰
り返した。安定な導電率、貯蔵寿命と画像の質に関し
て、本質的に同様な結果が得られた。
実施例18 シコファストD−1155が、ノバパームイエロー(Nova
perm Yellow)FGLによって置換されることを除いて、実
施例14の手順を繰り返した。安定な導電率、貯蔵寿命と
画像の質に関して、本質的に同様な結果が得られた。
実施例19 シコファストD−1155が、インドファストブリリアン
トスカーレット(Indofast Brilliant scarlet)R−63
35によって置換されることを除いて、実施例14の手順を
繰り返した。安定な導電率、貯蔵寿命と画像の質に関し
て、本質的に同様な結果が得られた。
実施例20 シコファストD−1155が、クインドマゼンタ(Quind
Magenta)RV6832によって置換されることを除いて、実
施例14の手順を繰り返した。安定な導電率、貯蔵寿命と
画像の質に関して、本質的に同様な結果が得られた。
実施例21 シコファストD−1155が、クインドレット(Quind Re
d)6713によって置換されることを除いて、実施例14の
手順を繰り返した。安定な導電率、貯蔵寿命と画像の質
に関して、本質的に同様な結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−285364(JP,A) 特開 昭56−10619(JP,A) 特開 昭50−125743(JP,A) 特開 昭61−279866(JP,A) 特開 昭62−34170(JP,A) 特開 昭60−121458(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/13

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状の電子写真用現像剤組成物に用いられ
    るトナー粒子に正の表面電荷を与える方法であって、 親油性の電気絶縁性のキャリア液体中で、 (a)着色剤を含有する樹脂相を含むトナー粒子;およ
    び (b)アルミニウム、クロムおよび鉄から選択される金
    属イオンを有する金属塩を含む電荷制御剤; ここで、該樹脂相は、該金属塩の金属イオンと複合体を
    形成する特定の極性基溶媒和部位を有する単量体または
    重合体物質を含み、かつヒドロキシル基またはカルボン
    酸部分−COOHからなる溶媒和部位を含み、該電荷制御剤
    および該特定の溶媒和部位は、該物質によるそれらの溶
    媒和が−50kJ/モル以下のΔHを有する発熱反応である
    ように選択され、それにより、該金属イオンが該物質の
    ヒドロキシル基溶媒和部位と溶媒和複合体を形成する; の分散物を調製する工程を包含する方法であって、 そしてここで、該溶媒和部位がカルボキシル基を含み、
    そして通常の保存および使用中にイオン化しない溶媒和
    部位の量が該溶媒和部位の90%未満を構成する、現像剤
    組成物の場合、該分散物はさらに、 (c)該カルボキシル基のイオン化平衡を実質的に非イ
    オン化形態に向かわせるのに効果的な量の有機酸 を含む、方法。
  2. 【請求項2】前記物質が、エチレン−アクリル酸共重合
    体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、スチレン−
    アリルアルコール共重合体、酢酸セルロース−ブチレー
    ト共重合体、アクリル酸ヒドロキシアルキル共重合体、
    およびそれらのイオノマーおよび混合物からなる群から
    選択される重合体である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記電荷制御剤がさらにサリチル酸アニオ
    ンまたはサリチル酸誘導体アニオンを含む、請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】前記電荷制御剤が、対イオンとして、オル
    トヒドロキシ芳香族の酸の分子内安定化したアニオンを
    さらに含有する、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】金属イオンと複合体を形成する前記溶媒和
    部位が、カルボン酸部分−COOHからなる溶媒和部位を含
    み、前記分散物が、前記カルボキシル基のイオン化平衡
    を実質的に非イオン化形態に向かわせるのに効果的な量
    の、前記電荷制御剤のアニオンと同一アニオンを含む有
    機酸を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】金属イオンと複合体を形成する前記溶媒和
    部位が、ヒドロキシル基からなる溶媒和部位を含み、通
    常の保存および使用中にイオン化しない溶媒和部位の量
    が該溶媒和部位の少なくとも90%を構成する、請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】親油性の電気絶縁性のキャリア液体中に分
    散された場合に形成される正に帯電したトナー複合体で
    あって、 (a)着色剤を含有する樹脂相を含むトナー粒子、およ
    び、 (b)アルミニウム、クロムおよび鉄から選択される金
    属イオンを有する金属塩を含む電荷制御剤; ここで、該樹脂相は、該金属塩の金属イオンと複合体化
    する特定の極性基溶媒和部位を有する単量体または重合
    体物質を含み、かつヒドロキシル基またはカルボン酸部
    分−COOHからなる溶媒和部位を含み、該電荷制御剤およ
    び該特定の溶媒和部位は、該物質によるそれらの溶媒和
    が−50kJ/モル以下のΔHを有する発熱反応であるよう
    に選択され、それにより、該金属イオンが該物質のヒド
    ロキシル基溶媒和部位と溶媒和複合体を形成する; を含み、 そしてここで、該溶媒和部位がカルボキシル基を含み、
    そして通常の保存および使用中にイオン化しない溶媒和
    部位の量が該溶媒和部位の90%未満を構成する、現像剤
    組成物の場合、該分散物はさらに、 (c)該カルボキシル基のイオン化平衡を実質的に非イ
    オン化形態に向かわせるのに効果的な量の有機酸、 を含む、トナー複合体。
  8. 【請求項8】電子写真用液状現像剤組成物であって、 親油性の電気絶縁性のキャリア液体に分散した (a)着色剤を含有する樹脂相を含むトナー粒子;およ
    び (b)アルミニウム、クロムおよび鉄から選択される金
    属イオンを有する金属塩を含む電荷制御剤; ここで、該樹脂相は、該金属塩の金属イオンと複合体を
    形成する特定の極性基溶媒和部位を有する単量体または
    重合体物質を含み、かつヒドロキシル基またはカルボン
    酸部分−COOHからなる溶媒和部位を含み、該電荷制御剤
    および該特定の溶媒和部位は、該物質によるそれらの溶
    媒和が−50kJ/モル以下のΔHを有する発熱反応である
    ように選択され、それにより、該金属イオンが該物質の
    ヒドロキシル基溶媒和部位と溶媒和複合体を形成する; を含み、 そしてここで、該溶媒和部位がカルボキシル基を含み、
    そして通常の保存および使用中にイオン化しない溶媒和
    部位の量が該溶媒和部位の90%未満を構成する、現像剤
    組成物の場合、該分散物はさらに、 (c)該カルボキシル基のイオン化平衡を実質的に非イ
    オン化形態に向かわせるのに効果的な量の有機酸; を含む、電子写真用液状現像剤組成物。
  9. 【請求項9】前記物質が重合体である、請求項8に記載
    の液状現像剤組成物。
  10. 【請求項10】前記重合体が、エチレン−アクリル酸共
    重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、スチレ
    ン−アリルアルコール共重合体、酢酸セルロース−ブチ
    レート共重合体、アクリル酸ヒドロキシアルキル共重合
    体、およびそれらのイオノマーおよび混合物からなる群
    から選択される、請求項9に記載の液状現像剤組成物。
  11. 【請求項11】金属イオンと複合体を形成する前記溶媒
    和部位が、カルボン酸部分−COOHからなる溶媒和部位を
    含み、前記分散物が、前記カルボキシル基のイオン化平
    衡を実質的に非イオン化形態に向かわせるのに効果的な
    量の、前記電荷制御剤のアニオンと同一アニオンを含む
    有機酸を含む、請求項8に記載の液状現像剤組成物。
  12. 【請求項12】金属イオンと複合体を形成する前記溶媒
    和部位が、ヒドロキシル基からなる溶媒和部位を含み、
    通常の保存および使用中にイオン化しない溶媒和部位の
    量が該溶媒和部位の少なくとも90%を構成する、請求項
    8に記載の液状現像剤組成物。
  13. 【請求項13】連続調色システムを用いて静電帯電パタ
    ーンを現像する方法であって、 (a)基板上に最初の負の静電帯電パターンを形成し、
    親油性の電気絶縁性のキャリア液体中に分散した、 (i)第一の着色剤を含有する樹脂相のトナー粒子、お
    よび (ii)アルミニウム、クロムおよび鉄から選択される金
    属イオンを含む単量体電荷制御剤、 を含有する正に帯電した液状の現像剤組成物によって、
    該最初のパターンを現像する工程、次いで、 (b)該基板上に第二の静電帯電パターンを形成し、親
    油性の電気絶縁性のキャリア液体中に分散した、 (i)第二の着色剤を含有する樹脂相のトナー粒子、お
    よび (ii)アルミニウム、クロムおよび鉄から選択される金
    属イオンを含む単量体電荷制御剤、 を含有する正に帯電した液状の現像剤組成物によって、
    該第二のパターンを現像する工程、 ここで、工程(a)および(b)は、両者の間にいかな
    る方法工程も追加することなく、ただちに連続して行わ
    れ、ここで、該樹脂相は、該金属イオンと複合体を形成
    する特定の極性基溶媒和部位を有する重合体または単量
    体物質を含み、かつヒドロキシル基またはカルボン酸部
    分−COOHからなる溶媒和部位を含み、該電荷制御剤およ
    び該特定の溶媒和部位は、該物質による該電荷制御剤の
    溶媒和が−50kJ/モル以下のΔHを有する発熱反応であ
    るように選択される; そしてここで、該溶媒和部位がカルボキシル基を含み、
    そして通常の保存および使用中にイオン化しない溶媒和
    部位の量が該溶媒和部位の90%未満を構成する、現像剤
    組成物の場合、該組成物は、(iii)該カルボキシル基
    のイオン化平衡を実質的に非イオン化形態に向かわせる
    のに効果的な量の有機酸をさらに含む; を含有する、方法。
  14. 【請求項14】複合カラープリントを構成する電子写真
    の画像であって、予め決定されたパターンで基板上に沈
    着し、請求項7に記載のトナー複合体を含む、電子写真
    の画像。
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