JP3238034U - テーブルボード - Google Patents
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Abstract
【課題】補強された強度を有し、好ましくは底面にコードフック等を吸着収納することが可能なテーブルボード及びそれを用いたデスクを提案することを目的とする。【解決手段】デスクの天板となるテーブルボードであって、底面に深さが1mm~2mmのH型の形状を呈する凹領域を備えるテーブルボードとし、好ましくは凹領域ではない領域の少なくとも一部が、天板の底面に貼付された、H型のくり抜き孔を備えた、厚さ1mm~2mmのシート状薄板で構成されるテーブルボードとし、さらに好ましくはシート状薄板が、底面に形成された前記シート状薄板の厚さと同じ深さのリセス内に嵌合配置されたものであるテーブルボードとする。【選択図】図1
Description
本考案は、補強された強度を有し、好ましくは底面にコードフック等を吸着収納することが可能なテーブルボード及びそれを用いたデスクに関する。
下記特許文献1には、不必要なアイテムがテーブル上を占有することがなく、使用者の手の届く位置にこれらのアイテムを配置することができるテーブルを提供することを目的とし、物を載せるためのテーブル本体と、テーブル本体の側面に断面視凹状を呈する溝部と、溝部と取り付け可能な嵌合部と、を有し、嵌合部は、テーブル本体における溝部と取り外し可能に嵌合することができるテーブルである発明が開示されている。
この発明によれば、溝部または、嵌合部のいずれか一方に磁石を配置し、嵌合部または溝部のいずれか他方に、磁石と吸着する鉄材を配置するというものである。より詳細には、『溝部34は、中板部33を周回するように配置され、天板部30の側面を構成するものである。また、溝部34は、後述する嵌合部100が有する磁石と吸着するもので構成する。従って、溝部34は磁石と吸着する鉄材で構成されることが好ましい。もっとも、溝部34に磁石を配置し、後述する嵌合部100がその磁石と吸着する鉄材で構成することもできる。従って、溝部34または、嵌合部100のいずれか一方に磁石を配置するとともに、磁石を配置しないその他方である嵌合部100または溝部34に、磁石と吸着する鉄材を配置することもできる。ここで、磁石を配置するとはたとえば溝部34の近傍に磁石を配置すること、あるいは溝部34そのものを磁石で構成することを含む趣旨である。これにより、溝部34と後述する嵌合部100が取り外し可能に嵌合することができる。また、後述するように嵌合部100を、柔軟性を有する合成樹脂製とし、その溝部34の大きさより若干大きく構成することにより、その溝部34に、その嵌合部100を圧入するように取り外し可能に嵌合することもできる。』と記載されている。
従来、薄厚でありながら歪みや曲げに対する充分な強度を有するテーブルボードは知られていなかった。また、テーブルボードの裏面側(底面側)において、各種のケーブル等をスッキリと収納できるように、各種磁石付きフックや磁石付き収納庫を任意箇所に吸着配置し、自在に配置位置を変更可能とするようなテーブルボード及びそれを使用したデスクは実現されていなかった。
本考案は、このような問題点に鑑み為されたものであり、補強された強度を有し、好ましくは底面にコードフック等を吸着収納することが可能なテーブルボード及びそれを用いたデスクを提案することを目的とする。
本考案のテーブルボードは、デスクの天板となるテーブルボードであって、底面に深さが1mm~2mmのH型の形状を呈する凹領域を備えることを特徴とする。
また、本考案のテーブルボードは、好ましくは凹領域ではない領域の少なくとも一部が、天板の底面に貼付された、H型のくり抜き孔を備えた、厚さ1mm~2mmのシート状薄板で構成されることを特徴とする。
また、本考案のテーブルボードは、さらに好ましくはシート状薄板が、底面に形成されたシート状薄板の厚さと同じ深さのリセス内に嵌合配置されたものであることを特徴とする。
また、本考案のテーブルボードは、さらに好ましくは凹領域が、デスクの脚部を固定するための複数のネジ孔を備えることを特徴とする。
また、本考案のテーブルボードは、さらに好ましくは凹領域ではない領域が全体に亘ってフラットで面一であることを特徴とする。
また、本考案のデスクは、上述したのテーブルボードを備えるデスクであって、凹領域が露出されないように凹領域の全体に亘って脚部が配置されて固定されていることを特徴とする。
また、本考案のデスクは、好ましくはシート状薄板が、厚さ1.5mmの鉄板またはマグネットボードであることを特徴とする。
また、本考案のデスクは、さらに好ましくは凹領域の全体に亘って配置されて固定された脚部の少なくとも一部が、シート状薄板と面一であることを特徴とする。
補強された強度を有し、好ましくは底面にコードフック等を吸着収納することが可能なテーブルボード及びそれを用いたデスクを提案できる。
図1(a)は、本実施形態にかかるテーブルボード110の角部分120について説明する図であり、図1(b)は、他の態様のテーブルボード115側面視における角部分125について説明する図である。図1(a)に示すように、テーブルボード110は、その角部分120が丸められておりアール曲面に形成されている。また、他の態様のテーブルボード115は、側面視において角部分125がアール曲面に形成されている。このように角部分をアール曲面に構成することによって、使用する人に優しいデスクやテーブルボードとすることができる。
また、図2は、テーブルボード110の底面側の構成を説明する図である。図2において、テーブルボード110の底面側は、一見して大きなH型で深さが1.5mmの凹み111が全体に亘って設けられている。これは、当該裏面側において、H型のくり抜き空孔を有する厚さ1.5mmの鉄板130(シート状薄板の典型例)が全面に貼付されていることに起因する形態である。鉄板130の厚さは1.5mmに限定されるものではなく、1~2mm厚程度であれば、強度と軽量化と磁石吸着のバランスが良く使用し易いことが判明している。また、鉄板130についても鉄に代えて、何らかの公知の磁性体で構成することもできる。
また、図3は、テーブルボードの底面側について、3つの色バリエーション態様を示す図である。色については任意の色構成を採用することが可能である。
また、図4は、テーブルボード110の底面側の辺縁部の詳細な構成態様例を説明する図である。図4においては、説明の便宜上、鉄板130を描画していない。図4から理解できるように、テーブルボード110の底面側の辺縁部には周囲に沿ってた壁112が立設されており、その内側にくぼみ部分111(すなわちリセス)が形成されている。このくぼみ部分111の深さ、すなわち壁112の立設高さは、鉄板130の板厚と同一とすることが好ましく典型的には1.5mmとすることができる。そして、当該くぼみ部分111に対して鉄板130がすっぽりと嵌め込まれる構成とできる。
また、図5は、本考案のテーブルボード110に対して脚部210を取り付けた裏面(裏側)構造を説明する図である。図5に示すように、テーブルボード110の辺縁部の周辺全体に取り囲むように設けられた壁112と面一に、当該壁112の内側のリセスに嵌め込まれた鉄板130と、鉄板130の存在しない部分(すなわち露出されたくぼみ部分111)と、くぼみ部分111を覆うようにこれを露出させないように全体に配置された脚部210が設けられたデスク1000となっている。脚部210の厚さ(典型的には当該スチールの厚さ)を例えば1.5mmとしておくことで、くぼみ部分111の深さに整合するので、鉄板130及び壁112とフラットで面一とすることができる。
また、図6は、デスク1000の構成態様例を説明する斜視図である。上述した本考案のテーブルボード110の底面に脚部210が設けられており、テーブルボード110の底面においては脚部210以外の部分は全てフラットな鉄板130が露出されている。このため、鉄板130の任意箇所に対してマグネット300を有する収納庫350を吸着配置させることが可能となる。図6に示すような引き出し態様の収納庫350に限定されるものではなく、電源コードやパソコンコードを整理収納するフック等であっても良く、鉄板に対して磁力で吸着できる態様にされていれば吸着対象物は任意であって限定されるものではない。
本考案のテーブルボードは、デスクの天板となるテーブルボードであって、底面に深さが1mm~2mmのH型の形状を呈する凹領域を備えることを特徴とする。これにより、デザイン的にも形態的にも強度的にも優れたテーブルボードとすることができる。テーブルボードの裏面には従来あまり配慮された形態や意匠が施されていないものであるが、見た目にも美しいテーブルボードとすることができる。例えば、凹部に脚部を固定すれば、脚部の板厚であるところの1~2mm厚をちょうど吸収して底面が面一であって凹凸の少ないスマートなテーブルボードとすることができる。また、H型の凹領域を設けることにより、その強度を飛躍的に向上させることが可能となる。
本考案のテーブルボードは、好ましくは凹領域ではない領域の少なくとも一部が、天板の底面に貼付された、H型のくり抜き孔を備えた、厚さ1mm~2mmのシート状薄板で構成されることを特徴とする。H型のくり抜き孔を備えた、厚さ1mm~2mmのシート状薄板を裏面に貼付することにより、テーブルボードの強度を飛躍的に向上させることが可能となる。例えば、シート状薄板の剛性強度(例えば鉄板を使用した場合)をテーブルボードの他の部位の強度(例えば木製を使用した場合)よりも大きな強度を有する素材で構成することにより、曲げや歪等に対して構造的にもさらに強い強度とできる。
本考案のテーブルボードは、さらに好ましくはシート状薄板が、底面に形成されたシート状薄板の厚さと同じ深さのリセス内に嵌合配置されたものであることを特徴とする。テーブルボード本体の裏面(底面)に、例えば鉄板である1.5mm厚のシート状薄板を嵌合配置して嵌め込むことができる同形状かつ1.5mm厚のリセス(嵌合用凹み)を設けておくことが好ましい。これにより、裏面に貼付した例えば1.5mm厚のシート状薄板が下方に突設されることなく、裏面が面一にスマートな裏面となる。テーブルとして構成した場合に、裏面側の下部には人体の膝や足が配置されたり、椅子の座面が配置されたり、場合によっては何か収納物等が配置されることも想定される。このような場合でも、底面における下方への不要な突出や不要な出っ張りを低減できるものとなる。シート状薄板の全体大きさをテーブルボードの大きさより一回り小さくしておき、テーブルボード裏面の周辺に沿った辺縁部に、連続して縁取りされた例えば1.5mm高さ壁を設けて、当該壁の内側に形成された凹部に、シート状薄板を嵌め込むものとしても良い。
本考案のテーブルボードは、さらに好ましくは凹領域が、デスクの脚部を固定するための複数のネジ孔を備えることを特徴とする。これにより、当該ネジ孔に脚部をネジ固定することが可能となる。凹領域に脚部をネジ固定するので、脚部を構成する素材の板厚がちょうど凹領域の深さと好ましくは相殺されて、テーブルボード裏面の不要な凹凸発生の低減にも寄与するものとできる。
本考案のテーブルボードは、さらに好ましくは凹領域ではない領域が、全体に亘ってフラットで面一であることを特徴とする。例えば、凹領域ではない領域が、殆ど全てシート状薄板であるものとすることができるので、シート状薄板のフラット面によりテーブルボード底面がフラットに構成されるものとなる。
また、本考案のデスクは、上述したいずれかのテーブルボードを備えるデスクであって、凹領域が露出されないように凹領域の全体に亘って脚部が配置されて固定されていることを特徴とする。これにより、典型的には床にむかって伸びる脚部の軸部分を除いて、テーブルボードの裏面全体をフラットな形態とすることも可能となる。この場合においても、貼付されたシート状薄板によりテーブルボードの強度特性は良好に保たれているので、何ら問題なく美観的にも優れた形態とできる。また、木製のテーブルボード本体としたばあいには、木部分が露出されないものとなるので、腐食や風化からテーブルボードを保護することも可能となる。また、木目が直接テーブルボードの裏面に露出されないので、優れた美観とできる。
また、本考案のデスクは、好ましくはシート状薄板が、厚さ1.5mmの鉄板またはマグネットボードであることを特徴とする。このシート状薄板の厚さ1.5mmは、シート状薄板が嵌め込まれるリセスの深さと同一であることがさらに好ましい。本考案の考案者の研究によれば、厚さ1.5mmの鉄板とすることで優れた強度と磁石等の磁性体の吸着効果を発現できるので、テーブルボードの下面に任意の磁石を吸着させることも可能となる。例えば、引き出しや電気コード収納フック等々をそれぞれ磁石付きのものとし、当該磁石を利用して、テーブルボードの裏面の任意箇所に、引き出しや電気コード収納フック等々を吸着配置させてまた移動させることもできる。
また、本考案のデスクは、好ましくは凹領域の全体に亘って配置されて固定された脚部の少なくとも一部が、シート状薄板と面一であることを特徴とする。これにより、テーブルボード裏面のフラット化に寄与できるものとなり、見た目の美観と使用し易さとを両立することができる。
上述で説明したテーブルボードやデスクは好ましい態様例を説明したものであり、図示する態様例や説明で示した形態内容に限定されるものではない。公知技術または様々な技術常識や周知技術・慣用技術を勘案・加味して本考案の技術思想の範囲内で自在にアレンジして追加・削除したり変形・設計変更・調整することが可能である。
110・・テーブルボード、111・・くぼみ部分、112・・壁、120・・角部分、130・・鉄板、210・・脚部、300・・マグネット、350・・収納庫、1000・・デスク。
Claims (8)
- デスクの天板となるテーブルボードであって、
底面に深さが1mm~2mmのH型の形状を呈する凹領域を備える
ことを特徴とするテーブルボード。 - 請求項1に記載のテーブルボードにおいて、
前記凹領域ではない領域の少なくとも一部は、前記天板の底面に貼付された、H型のくり抜き孔を備えた、厚さ1mm~2mmのシート状薄板で構成される
ことを特徴とするテーブルボード。 - 請求項2に記載のテーブルボードにおいて、
前記シート状薄板は、前記底面に形成された前記シート状薄板の厚さと同じ深さのリセス内に嵌合配置されたものである
ことを特徴とするテーブルボード。 - 請求項3に記載のテーブルボードにおいて、
前記凹領域は、前記デスクの脚部を固定するための複数のネジ孔を備える
ことを特徴とするテーブルボード。 - 請求項4に記載のテーブルボードにおいて、
前記凹領域ではない領域は全体に亘ってフラットで面一である
ことを特徴とするテーブルボード。 - 請求項5に記載のテーブルボードを備えるデスクであって、
前記凹領域が露出されないように前記凹領域の全体に亘って脚部が配置されて固定されている
ことを特徴とするデスク。 - 請求項6に記載のデスクであって、
前記シート状薄板は、厚さ1.5mmの鉄板またはマグネットボードである
ことを特徴とするデスク。 - 請求項7に記載のデスクであって、
前記凹領域の全体に亘って配置されて固定された前記脚部の少なくとも一部は、前記シート状薄板と面一である
ことを特徴とするデスク。
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Priority Applications (1)
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2022
- 2022-04-27 JP JP2022001392U patent/JP3238034U/ja active Active
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