JP3238032U - メモ帳カバー - Google Patents

Abstract

【課題】メモ帳をカバーし、システム手帳のリングに取り付けることができ、持ち運び時にリングへの取り付け部分を収納して邪魔にならない構成にしたメモ帳カバーを提供する。【解決手段】メモ帳の表紙をカバーするカバー部の表面に設けられるポケット部１１に、出し入れ可能に収納され、システム手帳のリングに取り付けられるリング接続部１２のシートを備え、ポケット部１１には、リング接続部１２のシートが引き出されてポケット部１１から分離しないようにストッパー部１１ａ、１１ｂを有するメモ帳カバーである。【選択図】図５

Description

本考案は、メモ帳に取り付けられるカバーに係り、特に、システム手帳への取り付けが可能で持ち運びが容易なメモ帳カバーに関する。

［先行技術の説明］
従来、システム手帳に、メモ用紙をめくって剥がせるメモ帳を取り付ける構成はあった。
また、プラスチック製のリフィルのリング穴にスリットを形成して、システム手帳のリングを開くことなく、リングに写真等を収納するリフィルをセットする構成もあった。

［関連技術］
尚、関連する先行技術としては、特開２００９－１５４４０３号公報「リングファイル用縦メモ帳、ノート」（特許文献１）、実用新案登録第３０３７７８５号公報「システム手帳用の写真ホルダ」（特許文献２）、実用新案登録第３１１８５６７号公報「システム手帳用綴込み用紙」（特許文献３）、実開平０２－０８０４７５号公報「バインダー用用箋の折り曲げ式保護ビニールカバー」（特許文献４）がある。

特許文献１には、縦型メモ帳にシステム手帳のリング用の穴を設けたタグを取り付けたメモ帳が記載されている。
特許文献２には、システム手帳用のリング用の穴を備える基板の両面に写真を挿入できる透明なポケット用シートを貼り付けた写真ホルダが記載されている。

特許文献３には、システム手帳のスケジュールのリフィルに折り畳み可能なメモ用紙を設けた構成が記載されている。
特許文献４には、システム手帳用のリフィルを保護するカバーであり、折り曲げ可能でリング用の穴が設けられ、リングから一面を容易に取り外せるスリットを設ける構成が記載されている。

特開２００９－１５４４０３号公報 実用新案登録第３０３７７８５号公報 実用新案登録第３１１８５６７号公報 実開平０２－０８０４７５号公報

しかしながら、従来のメモ帳カバーでは、メモ帳をシステム手帳のリングに取り付けることができ、更に、メモ帳をカバーし、持ち運びの時にリングへの取り付け部分が邪魔にならない構成とすることができず、使い勝手を向上させることができないという問題点があった。

尚、特許文献１～４には、メモ帳をカバーし、システム手帳のリングに取り付けることができ、更に、持ち運び時にはリング取り付け部分が邪魔にならないようにする構成は記載されていない。

本考案は上記実状に鑑みて為されたもので、メモ帳をカバーし、システム手帳のリングに取り付けることができ、持ち運び時にリングへの取り付け部分を収納して邪魔にならない構成にしたメモ帳カバーを提供することを目的とする。

上記従来例の問題点を解決するための本考案は、メモ帳をカバーして、システム手帳のリングに取り付けられるメモ帳カバーであって、メモ帳の表紙をカバーするカバー部と、カバー部の表面に設けられるポケット部と、ポケット部に出し入れ可能に収納され、システム手帳のリングに取り付けられるリング接続部と、を備え、ポケット部には、リング接続部がポケット部から分離しないようにストッパー部を有することを特徴とする。

本考案は、上記メモ帳カバーにおいて、ポケット部には、リング接続部をスライドさせるための窓部を有することを特徴とする。

本考案は、上記メモ帳カバーにおいて、リング接続部が、システム手帳のリングに対応するリング穴を長辺に沿って備えるシートであり、リング穴には長辺に向けてスリットが形成されていることを特徴とする。

本考案は、上記メモ帳カバーにおいて、リング接続部が、凹形状に切り欠きされた凹部を短辺に備え、ストッパー部が、凹部の途中の位置にリング接続部のスライドを制限するようポケット部に設けられていることを特徴とする。

本考案は、上記メモ帳カバーにおいて、カバー部が、メモ帳の表表紙及び裏表紙をカバーするものであり、ポケット部が、メモ帳の表表紙又は裏表紙のいずれかの位置のカバー部分に設けられていることを特徴とする。

本考案によれば、メモ帳の表紙をカバーするカバー部と、カバー部の表面に設けられるポケット部と、ポケット部に出し入れ可能に収納され、システム手帳のリングに取り付けられるリング接続部と、を備え、ポケット部には、リング接続部がポケット部から分離しないようにストッパー部を有するメモ帳カバーとしているので、メモ帳をカバーして保護し、システム手帳のリングに容易に取り付けることができ、更に、持ち運び時にリングへの取り付け部分をポケット部内に収納して邪魔にならないようにして利便性を向上させることができる効果がある。

本カバーの本体の内側面を示す概略図である。 本カバーの本体の外側面を示す概略図である。 リング接続部を示す概略図である。 リング接続部を本体に収納した状態を示す概略図である。 リング接続部を本体から引き出した状態を示す概略図である。 別のカバーの本体の内側面を示す概略図である。 別のカバーの本体の外側面を示す概略図である。 リング接続部を示す概略図である。 リング接続部を本体に収納した状態を示す概略図である。 リング接続部を本体から引き出した状態を示す概略図である。

本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
［実施の形態の概要］
本考案の実施の形態に係るメモ帳カバー（本カバー）は、メモ帳をシステム手帳のリングに取り付けることができるものであり、メモ帳の表紙をカバーするカバー部と、カバー部の表面に設けられるポケット部と、ポケット部に出し入れ可能に収納され、システム手帳のリングに取り付けられるリング接続部と、を備え、ポケット部には、リング接続部が引き出されてポケット部から分離しないようにストッパー部を有するものであり、メモ帳をカバーして保護し、システム手帳のリングに容易に取り付けることができ、持ち運び時にリングへの取り付け部分をポケット部内に収納して邪魔にならないようにして利便性を向上させることができるものである。

［本カバー：図１，２］
本カバーについて図１，２を参照しながら説明する。図１は、本カバーの本体の内側面を示す概略図であり、図２は、本カバーの本体の外側面を示す概略図である。
本カバーは、図１に示すように、本体１０の内側面には、メモ帳の表表紙と裏表紙を挿入するポケット１０ａ，１０ｂを備えている。

［本体１０］
本体１０は、図１の中央部で縦方向に谷折りとなるものである。
また、ポケット１０ａ，１０ｂは、本体１０の中央側（谷折り部分）の辺が開口され、メモ帳の表紙が挿入可能で、その他の端辺はウエルダー加工で固定されている。
本体１０は、例えば、透明梨地ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル：polyvinyl chloride）で形成されている。

［ポケット部１１］
また、本カバーは、図２に示すように、本体１０の外側面の一方の表紙（表表紙又は裏表紙）部分に本考案の特徴部分のポケット部１１が形成されている。
本体１０は、図２の中央部で縦方向に山折りとなるものである。
ポケット部１１は、本体１０の中央側（山折り部分）の辺が開口され、後述するリング接続部１２のシートが挿入可能で、その他の端辺はウエルダー加工で固定されている。
ポケット部１１は、例えば、本体１０と同様の透明梨地ＰＶＣで形成されている。

更に、ポケット部１１の上下の短辺には内側に突出するストッパー部１１ａ，１１ｂが設けられている。具体的には、ポケット部１１と本体１０の外側面をウェルダー加工でＵ字に圧着してストッパー部１１ａ，１１ｂを形成している。
ストッパー部１１ａ，１１ｂは、後述するリング接続部１２がスライドして引き出される場合のストッパー（係止部）となるものである。

また、ポケット部１１の中央には、リング接続部１２を指でスライドさせる窓部（スライド窓）１１ｃが開口されて形成されている。
ユーザは、スライド窓１１ｃの開口部からリング接続部１２を指で押して、リング接続部１２をスライドさせるようになっている。

［リング接続部１２］
次に、リング接続部１２について図３を参照しながら説明する。図３は、リング接続部を示す概略図である。
リング接続部１２は、本カバーの本体１０をシステム手帳のリングに取り付けるための構成であり、図３に示すように、一方の長辺の端部にシステム手帳のリングを通す複数のリング穴１２ａを備えているシート又はプレートである。当該シートは、透明なＰＰ（ポリプロピレン：polypropylene）で形成されている。

リング穴１２ａが設けられる長辺の角部は斜めにカットされ、システム手帳のリングへの取り付けを容易にしている。
更に、リング穴１２ａは、長辺側にスリットが形成され、システム手帳のリングを開くことなくリング接続部１２をリングに着脱できるようになっている。

また、リング接続部１２は、短辺の途中が凹形状に切り欠かれた凹部１２ｂ，１２ｃを備えている。
凹部１２ｂ，１２ｃの縦方向の辺１２ｂ１，１２ｃ１が、ポケット部１１のストッパー部１１ａ，１１ｂに当たってリング接続部１２のスライドを制限する。

特に、図３において、ユーザがリング接続部１２を右方向にスライドさせると、凹部１２ｂの縦方向の辺１２ｂ１がストッパー部１１ａに当たり、凹部１２ｃの縦方向の辺１２ｃ１がストッパー部１１ｂに当たって、スライドが止まり、リング接続部１２のリング穴１２ａの部分がポケット部１１から引き出されても、リング接続部１２自体がポケット部１１から外れて分離されることがない。スライド動作の詳細は、図４，５で説明する。

［本カバーの使用状態：図４，５］
次に、本カバーの使用状態について図４，５を参照しながら説明する。図４は、リング接続部を本体に収納した状態を示す概略図であり、図５は、リング接続部を本体から引き出した状態を示す概略図である。
本カバーは、図４に示すように、リング接続部１２が完全にポケット部１１に収納された状態となっており、メモ帳を本カバーでカバー（保護）して持ち運ぶ際に、リング接続部１２のリング穴１２ａがポケット部１１の外側に出っ張ることがなく、邪魔にならない。

また、本カバーは、図５に示すように、スライド窓１１ｃ内のリング接続部１２のシートを右側にスライドさせて引き出せば、凹部１２ｂの縦方向の辺１２ｂ１がストッパー部１１ａに当たって係止し、同様に凹部１２ｃの縦方向の辺１２ｃ１がストッパー部１１ｂに当たって係止する。
図５の状態では、リング接続部１２のリング穴１２ａが右の外側の突出し、システム手帳のリングに容易に取り付け可能となる。

図１～５では、リング接続部１２を右側に引き出す構造となっているが、本カバーを上下反転して使用すれば、左側にリング接続部１２を引き出す構造とすることができる。
また、本体１０にリング接続部１２を取り付ける（挿入する）方法は、本体１０もリング接続部１２のシートも湾曲する素材で構成されているので、メモ帳を装着する前に、本体１０とリング接続部１２のシートを変形させれば、ポケット部１１の収納部にリング接続部１２のシートを挿入して収納することが可能である。

［別のカバー：図６～１０］
図１～５は、聖書（バイブル）サイズのシステム手帳用のカバーであったが、図６～１０は、バイブルサイズより小型のコンパクトサイズのシステム手帳用のカバー（別のカバー）を示している。
図６は、別のカバーの本体の内側面を示す概略図であり、図７は、別のカバーの本体の外側面を示す概略図であり、図８は、リング接続部を示す概略図であり、図９は、リング接続部を本体に収納した状態を示す概略図であり、図１０は、リング接続部を本体から引き出した状態を示す概略図である。

別のカバーは、図６～１０に示すように、本カバーと基本的に同様の構成であり、同様の構成部分には同じ符号を付けており、本カバーと同様にリング接続部１２のシートが収納された状態から引き出されるようになっている。

［実施の形態の効果］
本カバー又は別のカバーによれば、メモ帳をシステム手帳のリングに取り付ける構成であって、メモ帳の表紙をカバーするカバー部１０ａ，１０ｂの表面に設けられるポケット部１１に、出し入れ可能に収納され、システム手帳のリングに取り付けられるリング接続部１２のシートを備え、ポケット部１１には、リング接続部１２のシートが引き出されてポケット部１１から分離しないようにストッパー部１１ａ，１１ｂを有するものとしているので、メモ帳をカバーして保護し、システム手帳のリングに容易に取り付けることができ、更に、持ち運び時にリングへの取り付け部分をポケット部１１内に収納して邪魔にならないようにして利便性を向上させることができる効果がある。

本考案は、メモ帳をカバーし、システム手帳のリングに取り付けることができ、持ち運び時にリングへの取り付け部分を収納して邪魔にならない構成にしたメモ帳カバーに適している。

１０…本体、 １０ａ，１０ｂ…カバー部、 １１…ポケット部、 １１ａ，１１ｂ…ストッパー部、 １１ｃ…スライド窓、 １２…リング接続部、 １２ａ…リング穴、 １２ｂ，１２ｃ…凹部、 １２ｂ１，１２ｃ１…縦方向の辺

Claims (5)

1. メモ帳をカバーして、システム手帳のリングに取り付けられるメモ帳カバーであって、
   前記メモ帳の表紙をカバーするカバー部と、
   前記カバー部の表面に設けられるポケット部と、
   前記ポケット部に出し入れ可能に収納され、前記システム手帳のリングに取り付けられるリング接続部と、を備え、
   前記ポケット部には、前記リング接続部が前記ポケット部から分離しないようにストッパー部を有することを特徴とするメモ帳カバー。
2. 前記ポケット部には、前記リング接続部をスライドさせるための窓部を有することを特徴とする請求項１記載のメモ帳カバー。
3. 前記リング接続部は、前記システム手帳のリングに対応するリング穴を長辺に沿って備えるシートであり、前記リング穴には前記長辺に向けてスリットが形成されていることを特徴とする請求項１又は２記載のメモ帳カバー。
4. 前記リング接続部は、凹形状に切り欠きされた凹部を短辺に備え、
   前記ストッパー部は、前記凹部の途中の位置に前記リング接続部のスライドを制限するよう前記ポケット部に設けられていることを特徴とする請求項３記載のメモ帳カバー。
5. 前記カバー部は、前記メモ帳の表表紙及び裏表紙をカバーするものであり、
   前記ポケット部は、前記メモ帳の表表紙又は裏表紙のいずれかの位置のカバー部分に設けられていることを特徴とする請求項４記載のメモ帳カバー。

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