JP3237434U

JP3237434U - Ｃ型止め輪

Info

Publication number: JP3237434U
Application number: JP2022000775U
Authority: JP
Inventors: 智慶謝
Original assignee: 優鋼機械股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2021-05-21
Filing date: 2022-03-11
Publication date: 2022-05-13
Anticipated expiration: 2032-03-11
Also published as: US20220373115A1; TW202246694A; DE202022101315U1; US12055245B2; TWI809400B; CN216922777U

Abstract

【課題】外に突出する部位を持たせず、スナップリングプライヤを操作するのに便利なＣ型止め輪を提供する。【解決手段】Ｃ型止め輪２０は、開閉可能な弾性を備えたＣ型の環状体３０と、環状体の２つの側に設けられ、且つ環状体の２つの端部に位置するか又はそれに近い、２つの切欠部４０と、を含み、２つの切欠部は環状体上に設けられ、各切欠部は連絡口４２と閉塞端４４を有し、各切欠部の連絡口と閉塞端との間の壁面が止め縁を形成して、スナップリングプライヤが切欠部から脱離するのを防止できるようになっている。２つの切欠部から力を加えると、環状体の外径を変化させることができる。Ｃ型止め輪の環状体は特に突出した部位を有しておらず、Ｃ型止め輪を各種環境において使用するのに有利である。【選択図】図３

Description

本考案は止め具に関し、具体的には切欠部を有するＣ型止め輪に関する。

Ｃ型止め輪は、軸や部品の移動を防止する部材である。図１は、外嵌め式のＣ型止め輪１０を示しており、図２は内嵌め式のＣ型止め輪１２を示している。Ｃ型止め輪１０又は１２の２つの端部には穴１４が各々設けられており、スナップリングプライヤ（図示しない）を２つの穴１４に入れ込み、Ｃ型止め輪１０を外に広げたり、Ｃ型止め輪１２を内に縮めたりしやすくなっている。

上述の穴１４を形成するため、Ｃ型止め輪１０又は１２の２つの端部のどちらにもラグ部１６が設けられており、各穴１４の外周となっている。

図から分かるように、Ｃ型止め輪１０のラグ部１６の外形はＣ型止め輪の幅よりも大きく、相当突出した部位になっており、Ｃ型止め輪１０又は１２が物品に嵌められたとき、その外に突出するラグ部１６が使用における制限や不便さを招いてしまっていた。

本考案は、上述の欠点を解決することを意図しており、Ｃ型止め輪が外に突出する部位を持たせず、スナップリングプライヤを操作するのに便利な、Ｃ型止め輪を提供することを主な目的としている。

上述の目的を達成するために、本考案が提供するＣ型止め輪は、
開閉可能な弾性を備え且つ２つの端部を有する、Ｃ型の環状体と、
２つの切欠部であって、環状体の２つの側に設けられ、且つ環状体の２つの端部に位置するか又はそれに近く、２つの切欠部から力を加えて、環状体の外径を変化させることができる、２つの切欠部と、を含み、
各切欠部は連絡口と閉塞端を有し、連絡口は環状体の周縁と連通しており、且つ各切欠部の閉塞端の連絡口に続く外側壁が止め縁を形成している。
これにより、Ｃ型止め輪の環状体は特に突出した部位を有しておらず、Ｃ型止め輪を各種環境において使用するのに有利であり、２つの切欠部は、Ｃ型止め輪の外形を変化させるためにスナップリングプライヤの先端を入れ込んで操作するのに便利である。各切欠部の止め縁は、スナップリングプライヤの先端が切欠部から脱離するのを防止することができる。

好ましい実施形態において、２つの切欠部は環状体の２つの側に対称に設けられる。

好ましい実施形態において、２つの切欠部は環状体の外周縁に設けられ、その連絡口は環状体の外周縁と連通する。環状体の２つの端部は、Ｃ型止め輪の前側と定義される。好ましい実施形態において、各切欠部の閉塞端は、Ｃ型止め輪の前側から連絡口よりも近い。

好ましい実施形態において、２つの切欠部は環状体の内周縁に設けられ、その連絡口は環状体の内周縁と連通している。環状体の２つの端部は、Ｃ型止め輪の前側と定義される。各切欠部の連絡口は、Ｃ型止め輪の前側から閉塞端よりも近い。

好ましい実施形態において、２つの切欠部は環状体に斜め方向に設けられる。

好ましい実施形態において、環状体の２つの側には幅狭部が各々設けられており、それは環状体の幅が狭い部位であり、２つの幅狭部はそれぞれ２つの切欠部に近く、且つ２つの切欠部の後側に位置している。

本考案の目的、特徴及び達成される効果は、下記の好ましい実施例の説明及び図面から理解することができる。

既知のＣ型止め輪の図である。別の既知のＣ型止め輪の図である。本考案の好ましい第１実施例におけるＣ型止め輪の立体図である。図３の上面図である。スナップリングプライヤで図３のＣ型止め輪を操作する概念図である。図５の６－６断面の断面図である。図６と概ね同じであり、Ｃ型止め輪の外径を縮めた操作状態を示している。図３のＣ型止め輪がソケットの内孔に嵌められた断面図である。本考案の好ましい第２実施例におけるＣ型止め輪の立体図である。図９の上面図である。スナップリングプライヤで図９のＣ型止め輪を操作する概念図であり、Ｃ型止め輪の外径を広げた操作状態を示している。図９のＣ型止め輪が軸の外周に嵌められた断面図である。

図３及び図４を参照して、本考案の好ましい第１実施例で提供するＣ型止め輪２０は、Ｃ型を呈する環状体３０と、２つの切欠部４０と、を含む。環状体３０は、開閉可能な弾性を備え、且つ向かい合った２つの端部３２を有する。Ｃ型止め輪２０の２つの端部３２は、Ｃ型止め輪の前側と定義される。環状体３０は左右対称に構成されており、２つの側を有する。開口３４は、２つの端部３２の間に形成されている。環状体３０は、開閉可能な弾性を備えているため、Ｃ型止め輪２０の外径を変化させることができる。

２つの切欠部４０は環状体３０の外周縁に設けられ、環状体の２つの側にそれぞれ位置しており、且つ対称を呈するように設けられている。切欠部４０の位置は、環状体３０の２つの端部３２の部分か、又は図３に示す通り、環状体３０の２つの端部の近くに設けることができ、２つの切欠部４０から内向きの作用力を加えると、環状体３０の外径を変化させることができる。

各切欠部４０は連絡口４２と閉塞端４４を有しており、好ましい本実施例における２つの切欠部４０は環状体３０の外周縁に設けられているため、各連絡口４２は環状体３０の外周縁と連通している。本明細書では、連絡口４２の位置を切欠部４０の外側と定義する。閉塞端４４は内側壁４５及び外側壁４６を有し、それぞれは切欠部４０の内側と外側に位置しており、連絡口４２と閉塞端４４に続く外側壁４６は止め縁を形成しており、スナップリングプライヤが切欠部４０から脱離するのを防止することができる（下記で説明する）。

本実施例のＣ型止め輪２０は、内嵌め式の止め具であり、外径を縮めることができる。閉塞端４４の位置は、Ｃ型止め輪の前側から連絡口４２の中心よりも近い。上述の連絡口４２の中心とは、連絡口４２の幅の中央を指す。

図４を参照して、２つの切欠部４０は環状体３０に斜め方向に設けることができる。上述の斜め方向とは、各切欠部の連絡口４２の中心の接線方向Ｔと法線方向Ｎとの間にある方向を指す。２つの切欠部４０は、内向きの作用力の方向に概ね沿って環状体３０に設けられている。連絡口４２の中心と閉塞端４４との間のドット－ダッシュ線は切欠部４０の縦方向Ｌを形成しており、縦方向Ｌは連絡口４２の中心の接線方向Ｔと法線方向Ｎとの間にある。好ましい本実施例において、各切欠部４０の連絡口４２の閉塞端４４に向かう設置方向は、Ｃ型止め輪２０の後側からＣ型止め輪の前側に向かって設置される。

また、好ましい本実施例における環状体３０は一致した幅Ｗを有するが、実施においてそうである必要はない。また、環状体３０の２つの側の幅が狭い部位に設けられた２つの幅狭部３６を有し、２つの幅狭部３６はそれぞれ２つの切欠部４０に近く、且つ２つの切欠部の後側に位置している。本実施例における環状体３０の２つの側の各周縁には少なくとも１つの凹部３８が凹設され、これにより各幅狭部３６が形成されている。２つの幅狭部３６は、Ｃ型止め輪２０の弾性変形をより容易にさせる。

使用時には、図５、図６に示す通り、スナップリングプライヤ５０の口の２つの先端５２をＣ型止め輪２０の２つの切欠部４０にそれぞれ入れ込んで力を加えることで、Ｃ型止め輪の外径を変化させることができる。図７を参照して、２つの先端５２が内向きに挟圧する作用力を加えると、環状体３０の外径を縮ませることができ、これによりＣ型止め輪２０を物品の内孔中に移入することができる。例えば、図８に示すソケット６０の内孔６２中で作用力を解放すると、Ｃ型止め輪２０が弾性回復して内孔６２の環状溝６４に嵌まり込む。

図７に示す通り、スナップリングプライヤ５０がＣ型止め輪２０の外径を縮ませるとき、スナップリングプライヤの先端５２が切欠部４０の止め縁（即ち外側壁４６）に遮られて切欠部４０を脱離できなくなっており、スナップリングプライヤ５０がＣ型止め輪２０を挟圧する過程中に、先端５２がＣ型止め輪２０から脱離しないように確保することができる。

図９及び図１０を参照されたい。それは本考案の好ましい第２実施例において提供するＣ型止め輪２０'であり、同一要素には同じ符号をそのまま使用している。Ｃ型止め輪２０'は、同様に、Ｃ型を呈する環状体３０と、２つの切欠部４０'と、を含む。環状体３０は、開閉可能な弾性を備え、且つ２つの端部３２を有する。Ｃ型止め輪２０'の２つの端部３２は、Ｃ型止め輪の前側である。開口３４は、２つの端部３２の間に形成されている。

２つの切欠部４０'は、環状体３０の内周縁に設けられ、環状体の２つの側にそれぞれ位置しており、同様に、切欠部４０'の位置は、環状体３０の２つの端部３２の部分か、又は環状体の２つの端部の近くに設けることができ、２つの切欠部４０'から外向きの作用力を加えると、環状体３０の外径を変化させることができる。

好ましい本実施例における２つの切欠部４０'は、環状体３０の内周縁に設けられているため、各連絡口４２'は環状体３０の内周縁と連通している。本明細書では、連絡口４２'がある部分を切欠部４０'の外側と定義する。連絡口４２'と閉塞端４４'に続く外側壁４６は止め縁を形成しており、スナップリングプライヤが切欠部４０'から脱離するのを防止することができる。

本実施例のＣ型止め輪２０'は、外嵌め式の止め具であり、外径を広げることができ、連絡口４２'の中心は、Ｃ型止め輪の前側から閉塞端４４'よりも近い。

図１０を参照して、２つの切欠部４０'は環状体３０に斜め方向に設けることができる。上述の斜め方向とは、各切欠部の連絡口４２'の中心の接線方向Ｔと法線方向Ｎとの間にある方向を指す。２つの切欠部４０'は、外向きの作用力の方向に概ね沿って環状体３０に設けられている。各切欠部４０'の連絡口４２'の中心と閉塞端４４'との間のドット－ダッシュ線は切欠部４０'の縦方向Ｌを形成しており、縦方向Ｌは連絡口４２'の中心の接線方向Ｔと法線方向Ｎとの間にある。好ましい本実施例において、各切欠部４０'の連絡口４２'の閉塞端４４'に向かう設置方向は、Ｃ型止め輪２０'の前側からＣ型止め輪の後側に向かって設置される。

同様に、好ましい本実施例における環状体３０は一致した幅Ｗと、環状体３０の２つの側の幅が狭い部位に設けられた２つの幅狭部３６を有し、２つの幅狭部３６はそれぞれ２つの切欠部４０'に近く、且つ２つの切欠部の後側に位置している。２つの凹部３８は、環状体３０の２つの側の周縁にそれぞれ設けられ、これにより各幅狭部３６が形成されている。

使用時には、図１１に示す通り、スナップリングプライヤの口の２つの先端５２をＣ型止め輪２０'の２つの切欠部４０'にそれぞれ入れ込んで力を加えることで、Ｃ型止め輪の外径を変化させることができる。２つの先端５２が外向きに広げる作用力を加えると、環状体３０の外径を広げることができ、これによりＣ型止め輪２０'を物品の外周に移動させることができる。例えば、図１２に示す軸６５の外周で外に広げる作用力を解放すると、Ｃ型止め輪２０'が弾性回復して軸６５の環状溝６６に嵌まり込む。

図１０に示す通り、スナップリングプライヤ５０がＣ型止め輪２０'の外径を広げる操作過程中、スナップリングプライヤの先端５２が切欠部４０'の止め縁（即ち外側壁４６）に遮られて切欠部４０'を脱離できなくなっており、操作過程中にスナップリングプライヤの先端５２がＣ型止め輪２０'から脱離しないように確保することができる。

本考案が提供するＣ型止め輪２０、２０'は、スナップリングプライヤを結合して操作するのに供する切欠部４０、４０'が設けられており、Ｃ型止め輪２０、２０'の外径には顕著に外に突出する部位がなく、Ｃ型止め輪の使用における利便性を向上させ、より多くの使用場面に適用させることができる。また、本考案の切欠部は、スナップリングプライヤがＣ型止め輪から脱離するのを防止することができ、操作の有効性が確保される。

上述の実施例は本考案の特徴の説明に過ぎず、限定するものではなく、本考案の等価的修正はすべて本考案の保護範囲に属すると解釈されるべきである。

［慣用］
１０、１２Ｃ型止め輪
１４穴
１６ラグ部
［本考案］
２０、２０' Ｃ型止め輪
３０環状体
３２端部
３４開口
３６幅狭部
３８凹部
４０、４０' 切欠部
４２、４２' 連絡口
４４、４４' 閉塞端
４５長壁
４６短壁
Ｌ縦方向
Ｗ幅
Ｔ接線方向
Ｎ法線方向
５０スナップリングプライヤ
５２先端
６０ソケット
６２内孔
６４、６６環状溝
６５軸

Claims

開閉可能な弾性を備え且つ２つの端部を有する、Ｃ型の環状体と、
２つの切欠部であって、前記環状体の周縁に設けられ、前記環状体の２つの側に位置し、且つ前記環状体の２つの端部に位置するか又はそれに近く、前記２つの切欠部から力を加えて、前記環状体の外径を変化させることができる、前記２つの切欠部と、を含み、
各前記切欠部は連絡口と閉塞端を有し、前記連絡口は前記環状体の周縁と連通しており、前記閉塞端は内側壁及び外側壁を有し、各前記切欠部の前記閉塞端の前記連絡口に続く前記外側壁が止め縁を形成する、Ｃ型止め輪。
前記２つの切欠部は前記環状体の２つの側に対称に設けられる、請求項１に記載のＣ型止め輪。
前記２つの切欠部は前記環状体の外周縁に設けられ、その連絡口は前記環状体の外周縁と連通する、請求項１又は２に記載のＣ型止め輪。
前記環状体の２つの端部は、前記Ｃ型止め輪の前側と定義され、各前記切欠部の前記閉塞端は、前記Ｃ型止め輪の前側から前記連絡口の中心よりも近い、請求項３に記載のＣ型止め輪。
前記２つの切欠部は、前記環状体の内周縁に設けられ、その連絡口は前記環状体の内周縁と連通する、請求項１又は２に記載のＣ型止め輪。
前記環状体の２つの端部は、前記Ｃ型止め輪の前側と定義され、各前記切欠部の前記連絡口の中心は、前記Ｃ型止め輪の前側から前記閉塞端よりも近い、請求項５に記載のＣ型止め輪。
前記環状体の２つの端部は前記環状体の前側と定義され、前記環状体の２つの側には幅狭部が各々設けられており、それは前記環状体の幅が狭い部位であり、前記２つの幅狭部はそれぞれ前記２つの切欠部に近く、且つ前記２つの切欠部の後側に位置する、請求項１又は２に記載のＣ型止め輪。
前記環状体の２つの側の各周縁に少なくとも１つの凹部が設けられており、これにより前記２つの幅狭部が形成される、請求項７に記載のＣ型止め輪。
前記２つの切欠部は前記環状体に斜め方向に設けられる、請求項１又は２に記載のＣ型止め輪。
前記切欠部の斜め方向は、各前記切欠部の前記連絡口の法線方向と接線方向との間にある、請求項９に記載のＣ型止め輪。