JP3237407U - ガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニットおよびガラスカーテンウォールシステム - Google Patents

ガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニットおよびガラスカーテンウォールシステム Download PDF

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文健 張
健林 陸
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Abstract

【課題】ガラス板を安定かつ確実に挟み込むことができるガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット及びガラスカーテンウォールシステムを提供する。【解決手段】ベース部材型材ユニットはベース部材型材10と、締めねじ20と、ロッキングパッド30と、およびネジスリーブ40を備えており、ベース部材型材10は、係合ガイド溝を有し、締めねじ20は、ネジ部と頭部とを有し、頭部を係合ガイド溝に係合した後、ロッキングパッド30を係合ガイド溝に係合させてから、ネジスリーブ40をネジ部と螺合させる。ネジスリーブ40とネジ部との螺合が強ければ強いほど、前記頭部と係合ガイド溝との係合および前記ロッキングパッド30と係合ガイド溝との係合が強くなる。【選択図】図3

Description

本考案は、ガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニットおよびガラスカーテンウォールシステムに関わり、具体的には、ガラスカーテンウォールシステム(特に防火用ガラスカーテンウォールシステム)またはガラスパーティションシステムにおけるメインフレームに固設され、ガラスを挟持・固定または支持するためのベース部材型材ユニットと当該ベース部材型材ユニットを用いたガラスカーテンウォールシステムに関するものである。
通常、各種の建物のガラスカーテンウォールは、建物に予め取り付けて固定されている(または埋め込まれている)メインフレームにガラス板を取り付けることによって実現されている。防火機能を有するガラスのカーテンウォールにとっては、メインフレームが鋼製の型材(融点が1200℃以上、必要に応じて防火塗料を塗るもの)を採用して、荷重力、耐風圧の力学性能及び耐火性などの要求を満たす必要がある。したがって、通常でいうガラスカーテンウォールシステム(防火ガラスカーテンウォールシステムを含む)は、建物に固定(または埋め込み)されガラス板を取り付けるためのメインフレームと、ガラス板と、ガラス板をメインフレームに固定させた固定部材と、ガラス板をメインフレームに支持させる支持部材と、そしてガラス板とメインフレームや固定部材や支持部材などとの間の隙間をシールするためのシール部材とを含む。その中では、固定部材としては通常、ガラス板を挟む挟持板部材と、ガラス板を挟持した状態で挟持板部材を締め付けてメインフレームに固定させる締付部材とを含む。また、支持部材としては通常、ガラス板を受けて支持するための支持板部材と、支持板部材をメインフレームに固定する支持板固定部材とを含む。また、前記メインフレームは通常、縦梁フレーム(建物の高さ方向に平行)と横梁フレーム(縦梁フレームに垂直)から構成される。したがって、前記固定部材は通常、縦梁フレームおよび横梁フレームとともにガラス板を挟持・固定することとなる。
従来技術における防火ガラスカーテンウォールシステムは、そのメインフレームにおける縦梁フレームと横梁フレームは、鋼材の型材(各種の矩形鋼管、H型鋼、T型鋼、工字鋼などを含む)を用いて作られているが、ガラス板を挟持・固定する構造は、メインフレーム(縦梁フレームと横梁フレーム)に固定されているネジまたはボルトを用いて実現されている。具体的には、図1(凹凸溝ボスのタッピングねじを採用した図)に示すように、ガラス板Gを挟持・固定する構造はメインフレーム(縦梁フレームと横梁フレーム)70に形成され締付部品としてのねじ80と螺合するための内孔71を有する凸台72を備え、ガラス板Gを固定する際に、ガラス板Gをメインフレーム(縦梁フレームと横梁フレーム)における当接面70に当接させたうえ、挟持板部材としてのカバー部材90とメインフレーム70とともに挟み込んだ状態で、カバー部材90における通孔(図示せず)を通すネジ80を内孔71にねじ込み、当該内孔71の直径がねじ80の外径より小さく、つまり、ねじ80はタッピングねじを採用している。内穴71にねじ込む過程で、ねじ80が内穴71の内壁とかみ合うことで、ガラス板Gがメインフレーム70、ねじ80及びカバー部材90に挟まれて固定されるようになる。このような構造を採用してガラス板を挟持・固定するにあたって、メインフレーム70は一体式の異形鋼型材(通常はビード溶接の異形管)を採用する必要があるため、以下の問題点がある。(1)一体式異形鋼型材の成形は異形成形金型(1つの断面形状、規格、肉厚につき、数十個の金型からなるユニットが必要)を採用する必要がある。成型設備(ローラー成形に高周波溶接)と専用金型の投入は非常に高く、金型交換(交換型生産)の調整時間が長く、調整不良品率が高く、製品コストが割高である。(2)一体式異形鋼型材は、形状寸法と材料特性のため、通常の材料厚さの範囲は非常に狭い範囲(例えば2.3~2.5mm、2.7~3.0mm)に限定され、曲げ弾性率は曲げ防止方向の寸法を大きくすることでしか向上できないため、専用成型金型の数を増加せざるを得ず、コストも嵩む。(3)特殊な場合に特殊な材質(例えばQ355E、Q460E、SS304、SS316など)を採用する場合、一体式異形鋼型材の成型が難しく設計通りに成型することもできない。(4)タッピングねじ構造によってガラス板を挟持・固定する場合、ねじ80と内穴71の内壁とのかみ合い(螺合)強度には限度があり、場合によっては、所定要求を満たすことができない場合がある。
上記の問題点を解決するために、従来技術のガラスカーテンウォールシステムでは、図2に示すような重畳式挟持固定構造と呼ばれるものを採用した事例がある。具体的には、図2に示すように、縦梁フレームや横梁フレームにベース部材型材が直接形成されるものに比べ、そのベース部材型材100は単独で形成されており、ガラス板を挟持・固定するための内孔101の凸台102が、メインフレーム(縦梁フレームと横梁フレーム)104上に直接形成されるのではなく、ベース部材型材100上に形成されている。このような構成は、異形鋼型材の構造にてメインフレーム(縦梁フレームと梁フレーム)を形成する必要があることに起因するプロセスが複雑で、且つコストが高いという従来技術の問題点を解決したが、タッピングねじ105によってガラス板Gが挟み込まれるといった構造を依然として採用しているため、防火要求が高い、すなわちガラス板Gの厚さが大きい(多重のガラス板が必要な)場合には、このように構成されたベース部材型材やベース部材型材ユニットも、所定要求を満たすことができない。
本考案の解決課題は、ガラス板を安定かつ確実に挟み込むことができるガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット及びガラスカーテンウォールシステムを提供することにある。
本考案が提供するベース部材型材ユニットはカーテンウォールのメインフレームに固定されており、ガラスの固定または/および支持をするためのガラスカーテンウォールシステム用であって、前記ベース部材型材ユニットは、ベース部材型材と、締めねじと、ロッキングパッドまたはロッキング支持パッドと、およびネジスリーブを備えており、前記ベース部材型材は、金属板で一体に形成された長尺状の型材であって、係合ガイド溝と、係合ガイド溝の幅方向にそれぞれ両辺の外に延びる延展部とを有し、前記係合ガイド溝は、その縦断面形状が底部が広く開口部の狭い2つの第1の斜辺部を有する台形であり、前記延展部は第1延展部と第2延展部とを備えており、第1延展部の外面と係合ガイド溝の底部の外面は、カーテンウォールのメインフレームに接する面であり、第1延展部または/及び係合ガイド溝の底部にはそれぞれベース通孔が設けられており、前記締めねじは、ネジ部と当該ネジ部の一端に設けられた頭部とを有し、そのねじ部には、当該ネジ部の長さ方向に外ねじが設けられ、前記頭部はその縦断面形状が前記ネジ部に接続された後端部が小さく前記ネジ部から離れた前端部が大きい2つの第2の斜辺部を有する台形であり、前記ロッキングパッドは、1つの底辺部と2つの第3の斜辺部を有する縦断面形状が台形である型材であり、前記2つの第3の斜辺部を構成する係合辺部は、前記底辺部を構成する天板部の両端に沿ってそれぞれ延設されており、前記天板部には、その直径が前記ネジ部の直径より大きいパッド通孔が設けられており、前記天板部の2つの係合辺部との接続箇所における幅が前記開口部の幅と同じまたは前記開口部の幅より大きくなり、2つの係合辺部がなす角度は前記係合ガイド溝の2つの斜辺部がなす角度と同じであり、前記ロッキング支持パッドは、ロッキングパッド部とガラス板を支持する支持部とを備え、前記ロッキングパッド部は、1つの底辺部と2つの第3の斜辺部を有する縦断面形状が台形である型材であり、前記2つの第3の斜辺部を構成する係合辺部は、前記底辺部を構成する天板部の両端に沿ってそれぞれ延設されており、前記天板部には、その直径が前記ネジ部の直径より大きいパッド通孔が設けられており、前記天板部における2つの係合辺部との接続箇所の幅が前記開口部の幅と同じまたは前記開口部の幅より大きくなり、2つの係合辺部がなす角度は前記係合ガイド溝の2つの斜辺部がなす角度と同じであり、前記支持部は、前記天板部における前記2つの係合辺部のうちの1つの係合辺部の一方に近い位置に設けられ、係合辺部の延設方向と反対の方向に前記天板部と略直角をなすよう前記天板部に立設されており、前記ネジスリーブは、当該ネジスリーブを貫通するねじ穴を有し、当該ネジ穴の軸方向の一部が前記ねじ部の外ねじと螺合するためのものであり、当該ネジ穴の軸方向のその他の部分がガラス板を挟むためのねじと螺合するものであり、当該ネジスリーブの外径が前記パッド通孔の直径より大きく設定され、前記頭部の後端部の縦断面幅は前記係合ガイド溝の開口部の内面縦断面幅よりも小さく、前記頭部の先端部の縦断面幅は前記係合ガイド溝の底部の内面縦断面幅よりも小さく、且つ前記係合ガイド溝の開口部の内面縦断面幅よりも大きくとされており、前記頭部を前記係合ガイド溝の開口部に係合した後、前記パッド通孔を前記ネジ部に通して、2つの係合辺部の内面と前記係合ガイド溝の開口部の外面とを係合させてから、ねじ穴を前記ネジ部の外ねじと螺合させることによってベース部材型材ユニットが組み立てられる。
好ましくは、前記ベース部材型材は、鋼板を折り曲げて一体形成され、前記第1延展部は、前記係合ガイド溝に対して折り曲げられて形成され、前記第2延展部は、前記第1延展部に対して折り曲げられて形成されている。
また、好ましくは、前記第1延展部における前記カーテンウォールのメインフレームに接触するための表面と、前記係合ガイド溝における前記カーテンウォールのメインフレームに接触するための表面とがなす角度は鋭角である。
さらに、好ましくは、前記頭部はその断面形状が正方形となる角形頭部に形成されている。
本考案が提供するガラスカーテンウォールシステムは、カーテンウォールのメインフレームに固定されており、ガラスの固定または/および支持をするための前述のいずれか1項に記載のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニットと、ガラス板を挟むためのカバー板と、ガラス板を挟む状態で、前記ネジスリーブのねじ穴にねじ込むことによって、前記外装カバーを前記ベース部材型材ユニットに締め付ける締め付けネジと、を備える。
本考案のベース部材型材ユニットとガラスカーテンウォールシステムでは、ガラス板はベース部材型材ユニットにより安定且つ確実にカーテンウォールのメインフレームに固定されることができると同時に、従来技術に比べ、異形型材でカーテンウォールのメインフレームまたはベース部材型材を形成することもなく、カーテンウォールのメインフレームまたはベース部材型材に、タッピングねじにより螺合固定されるための穴付き突起台を形成する必要がない。すなわち、タッピングねじ構造を採用しないので、本考案のベース部材型材ユニットを採用したガラスカーテンウォールシステムは、コストを低減するだけでなく、ガラス板を確実に挟持・固定することができる。特に防火ガラスカーテンウォールシステムにとって、効果がより顕著である。
従来技術におけるカーテンウォールのメインフレームに異形材を用いてベース部材型材を構成した概略図である。 従来技術における重畳式のベース部材型材を採用した概略図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットの概略図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットを構成するベース部材型材の斜視図である。 図4におけるA-A線を沿った本考案のベース部材型材の断面図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットを構成する締めねじの概略図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットを構成するロッキングパッドの概略図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットを構成するネジスリーブの概略図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットを構成するロッキング支持パッドの縦断面の断面図である。 本考案の重畳式のベース部材型材ユニットを構成するロッキング支持パッドの斜視図である。 本考案のガラスカーテンウォールの説明図である。 本考案のガラスカーテンウォールシステムにおけるベース部材型材ユニットの取り付け位置の説明図である。 ベース部材型材ユニットの取り付け構造を説明するための図12におけるB-B線を沿った断面図である。 図13における一部の構造の拡大図である。 ベース部材型材ユニットの取り付け構造を説明するための図12におけるC-C線を沿った断面図である。 図15における一部の構造の拡大図である。 本考案の他の実施形態に係るベース部材型材ユニットのロッキング支持パッドの取り付けの概略図である。 本考案の他の実施形態におけるベース部材型材ユニットを構成するベース部材型材の縦断面の断面図である。 本考案の他の実施形態におけるベース部材型材ユニットの取り付けの概略図である。 本考案の他の実施形態におけるベース部材型材ユニットを構成するベース部材型材の縦断面の断面図である。 本考案の他の実施形態におけるベース部材型材ユニットの取り付けの概略図である。
以下、図面に基づいて本考案のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット及びガラスカーテンウォールシステムについて説明する。
本考案のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット1は、図3に示すように、ベース部材型材10と、締めねじ20と、ロッキングパッド30、およびネジスリーブ40を備えている。
前記ベース部材型材10は、図4に示すように、金属板としての鋼板の湾曲成形で一体に形成された長尺状の型材であり、当該ベース部材型材10の使用長さが取り付けの必要なガラスカーテンウォール窓の幅や高さに対応しており、つまり、実際の使用時に、ガラスカーテンウォール窓の幅や高さに基づいて、所要の長さに切断して使用することになる。本実施形態では、前記ベース部材型材10は、係合ガイド溝11と、係合ガイド溝11の幅方向にそれぞれ両辺の外に対称的に延びる延展部12とを有している。ただし、これに限らず、両辺の延展部12は非対称的に係合ガイド溝11の幅方向にそれぞれ両辺の外に延びるものでもよい。つまり、一方の延展部12は他方の延展部12より幅が多くなってもよい。
図5は図4におけるA-A線を沿ったベース部材型材10の断面図である。前記係合ガイド溝11は、図4及び図5に示すように、その縦断面形状が底部11aが広く開口部11bの狭い2つの第1の斜辺部としての斜辺部11cを有する台形である。前記係合ガイド溝11の底部11aの外面11dは、前記カーテンウォールのメインフレームKに接触する表面であり、且つ前記ベース部材型材10上に一定間隔を置いて、ベース通孔としての第1ベース通孔11eが設けられている。また、前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cには、後述する締めねじ20とスライド嵌合することができる内面11fと、後述するロッキングパッド30とスライド嵌合することができる外面11gがそれぞれ備えられている。本実施形態では、前記係合ガイド溝の底部11aの溝幅をW1とし、前記係合ガイド溝の開口部11bの内溝幅をW2とし、外幅をW3とし、両斜辺部11cの内面11fの挟み角をΘ1とし、両斜辺部11cの外面11gの挟み角をΘ2とし、溝の深さをH1とする。
前記延展部12は、図4及び図5に示すように、前記係合ガイド溝11に対して前記ベース部材型材10の幅方向において両側に対称的に折り曲げられて形成されており、第1延展部12a,12a及び第2延部12b,12bを含む。つまり、前記第1延展部12a,12aは、前記係合ガイド溝11に対して前記ベース部材型材10の幅方向において両側に対称的に折り曲げられて形成されており、第2延展部12b,12bは、前記第1延展部12a,12aに対して前記ベース部材型材10の幅方向において両側に対称的に折り曲げられて形成されている。前記第1延展部12a,12aは、前記カーテンウォールのメインフレームKに接触するための外面12c,12cを有し、前記ベース部材型材10の長手方向に一定間隔を置いて、ベース通孔としての第2ベース通孔12d,12dが設けられている。
また、前記係合ガイド溝の底面11aの外面11dは、前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cと同一平面に設置されている。一方、前記第1延展部12a,12aに対して折り曲げて形成された前記第2延展部12b,12bは、前記ベース部材型材10の高さ方向において前記第1延展部12a,12aより高い位置にある。また、本実施形態では、第1ベース通孔11eと第2ベース通孔12d,12dは丸穴であり、第1ベース通孔11eの直径が第2ベース通孔12d,12dの直径より大きい。ただし、これに限らず、第1ベース通孔11eの直径が第2ベース通孔12d,12dと同じまたは第2ベース通孔12d,12dより小さく設定してもよい。また、第1ベース通孔11eと第2ベース通孔12d,12dのうち、少なくとも1つの通孔は、溝穴または楕円穴として設けられてもよい。
前記締めねじ20は、図6(a)(b)に示すように、ねじ部21と当該ねじ部21の一端に設けられた頭部22とを備え、前記ねじ部21には、当該ねじ部の長さ方向に外ねじ23が設けられている。前記頭部22は、その縦断面形状が前記ねじ部21に接続された後端部22aが小さく、前記ねじ部21から遠い前端部22bが大きくて2つの第2の斜辺部としての斜辺部22cを有する台形である。本実施形態では、ねじ部21の直径D1が、前記係合ガイド溝の開口部11bの内溝幅W2より小さく、すなわち、前記ねじ部21は、前記開口部11bを通り抜けることができるようにしている。また、前記頭部22は、その断面形状が正方形であり、その後端部22aの辺長がW4であり、先端部22bの辺長がW5である場合、W5>W4となる。また、前記頭部22の両斜辺部22cの夾角をΘ3とし、前記頭部22の高さ(つまり台形が高い)をH1とし、ねじ部21の長さをL1とする。本実施形態では、前記夾角Θ3が前記夾角Θ1と等しく、前記辺長W4が前記内溝幅W2より大きく、前記辺長W5が前記溝幅W1より小さくなるよう設定されている。つまり、前記頭部22における2つの斜辺部22cと前記係合ガイド溝11における2つの斜辺部11cの内面11fとが接触して嵌合する場合には、前記頭部22は、前記係合ガイド溝11の底部11aと開口部11bとの間でスライドできるとともに、前記辺長W4が前記内溝幅W2より大きいため、前記頭部22は、前記開口部11bから係合ガイド溝11の外に露出することができず、且つ前記頭部22と内面11fとの嵌合がくさび型の嵌合となる。
前記ロッキングパッド30は鋼材で折り曲げてまたはプレスで一体成形され、1つの底辺部と2つの第3の斜辺部を有する縦断面が台形となる型材である。また、前記底辺部は図7(a)(b)に示すような天板部31であり、前記2つの第3の斜辺部は天板部31に沿って両端へ延設された係合辺部32である。また、前記天板部31にはパッド通孔31aが設けられ、当該パッド通孔31aの直径D2が前記ねじ部21の直径D1よりもやや大きくとされている。前記係合辺部32の内面32aと前記天板部31の底面31bとの交差部の幅をW6とし、前記係合辺部32の2つの内面32a間の夾角をΘ4とした場合、本実施形態では、前記W6は前記W3と等しく、または前記W3よりやや大きいとされ、前記Θ4と前記Θ2は等しいとされている。つまり、前記ロッキングパッド30の2つの斜辺部である係合辺部32の内面32aは、前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面11gと嵌合された場合、前記ロッキングパッド30は、前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面11gに沿って前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面に係合されるようになる。また、前記ベース部材型材10の長手方向における前記ロッキングパッド30の長さをL2としている。
前記ネジスリーブ40は、図8に示すように、当該ネジスリーブ40を貫通する内ねじ孔41を有し、当該内ねじ孔41の軸方向一部が前記ねじ部21の外ねじ23と螺合するためのものであり、当該内ねじ孔41の軸方向他部が後述するネジM3と螺合するためのものである。すなわち、前記内ねじ孔41の内径は、外ねじ23及びネジM3の外径と同じであり、互いに螺合する寸法を有している。また、当該ネジスリーブ40の外径D3が前記パッド通孔31aの直径D2より大きくとされている。当該ネジスリーブ40の軸方向長さが取り付けられる必要なガラス板Gの総厚さに応じて設定されることとなる。
本考案のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット2は、ベース部材型材10と、締めねじ20と、ロッキング支持パッド50、およびネジスリーブ40を備えている。
前記ベース部材型材ユニット2はその構成では、ロッキング支持パッド50がベース部材型材ユニット1のロッキングパッド30と異なることを除いて、他の部材、すなわちベース部材型材10と、締めねじ20と、ネジスリーブ40は、ベース部材型材ユニット1と同じである。よって、説明を簡単にするために、ロッキング支持パッド50の構成のみを説明し、他の部材の説明を省略する。
前記ロッキング支持パッド50は、図9及び図10に示すように、ロッキングパッド部51と、ガラス板を支持するための支持板52とを有する。前記ロッキングパッド部51は、前記ロッキングパッド30と同様の形状と構造を有しており、鋼材で折り曲げてまたはプレスで一体成形され、1つの底辺部と2つの第3の斜辺部を有し縦断面が台形となっている。また、前記底辺部は図9及び図10に示すような天板部53であり、前記2つの第3の斜辺部は天板部53に沿って両端へ延設された係合辺部54である。また、前記天板部53にはパッド通孔53aが設けられ、当該パッド通孔53aの直径D4が前記ねじ部21の直径D1よりもやや大きくとされている。前記係合辺部54の内面54aと前記天板部53の底面53bとの交差部の幅をW7とし、2つの前記係合辺部54の内面54a間の夾角をΘ5とした場合、本実施形態では、前記W7は前記W3と等しく、または前記W3よりやや大きいとされ、前記Θ5と前記Θ2は等しいとされている。つまり、前記ロッキング支持パッド50の2つの斜辺部である係合辺部54の内面54aは、前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面11gと嵌合された場合、前記ロッキング支持パッド50は、前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面11gに沿って前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面に係合されるようになる。一方、前記ロッキング支持パッド50は前記ロッキングパッド30との相違点として、ガラス板を支持するための支持板52を有することである。当該支持板52は、前記天板部53の前記2つの係合辺部54のうちの1つの係合辺部54の一方に近い位置に設けられ、係合辺部54の延設方向と反対の方向に前記天板部53と略直角になるよう前記天板部53の上に設けられている。また、前記ロッキング支持パッド50の前記ベース部材型材10の長手方向における長さをL3とした場合、本実施形態では、前記L3を前記L2の2倍とする。その場合、前記天板部53に設けられているパッド通孔53aは、一定間隔を隔てて2つ設けられている。ただし、これに限らず、その他の実施形態としては、L3をL2と等しいとしても良いし、L3をL2の2倍以上としても良い。この場合に対応して、前記天板部53に設けられているパッド通孔53aは、1つまたは一定の間隔を隔てて設けられた複数であってもよい。また、前記支持板52は、前記ロッキングパッド部51と一体として形成されてもよく、溶接等により前記天板部53の上に立設されてもよい。また、前記支持板52と前記天板部53との間の夾角は90度以外の角度(例えば75~115度の角度)であってもよい。ロッキング支持パッド50は、ロッキングパッド部51とガラス板を支持するための支持板52を有しているので、ロッキング支持パッド50は、ロッキングパッド30と同じロック機能の他に、ガラス板を支持するための支持機能を有することとなる。
以下、図11及び図12を参照して、本考案のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット1及び2を、カーテンウォールのメインフレームKに取り付ける取付方法について説明する。まず、前記ベース部材型材10について、同一平面上に設けられている前記係合ガイド溝の底部11aの外面11d及び前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cを、カーテンウォールのメインフレームKの取り付け面K1に当接させて、ネジM1を第2ベース通孔12d,12dを通してカーテンウォールのメインフレームKにねじ込む。次に、前記締めねじ20について、その頭部22を、図4に示す矢印Pの方向に、前記ベース部材型材10の両端の一端から前記係合ガイド溝11内に嵌め込ませるとともに、そのねじ部21を前記開口部11bの外に位置させる。そして、前記締めねじ20を前記係合ガイド溝11内における所定の取り付け位置に移動させた後、ネジM2を第1ベース通孔11eを通してカーテンウォールのメインフレームKにねじ込む(図3を参照)。次に、前記ロッキングパッド30または前記ロッキング支持パッド50について、前記パッド通孔31aまたはパッド通孔53aを前記ねじ部21が通した状態で、2つの係合辺部32の内面32aまたは2つの係合辺部54の内面54aを前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの外面11gに当接させることで、前記ベース部材型材10に係合されることとなる。そして、前記ネジスリーブ40の内螺孔41と前記ねじ部21の外ねじ23とを螺合させる。このとき、前記ネジスリーブ40の内螺孔41と前記ねじ部21の外ねじ23との螺合に連れて、前記頭部22ないし前記締めねじ20が前記係合ガイド溝11内にロックされることとなる。それと同時に、前記ロッキングパッド30または前記ロッキング支持パッド50は、前記係合ガイド溝11、すなわち、前記ベース部材型材10と前記ネジスリーブ40との間にロックされることとなる。前記頭部22と内面11fの嵌合はくさび型の嵌合となっているので、前記締めねじ20に対する前記ネジスリーブ40のねじ込みが強ければ強いほど、前記頭部22と内面11fとのくさび型の嵌合が強く係合されることとなる。すなわち、前記締めねじ20は、さらに前記ベース部材型材10に強固的に固定されることとなる。
本考案はまた、ガラスカーテンウォールシステムを提供している。当該ガラスカーテンウォールシステムは、カーテンウォールのメインフレームKに固定され、ガラス板Gを挟持・固定または支持するためのベース部材型材ユニット1又は/及びベース部材型材ユニット2と、ガラス板Gを挟持するためのカバー板60と、締め付けネジM3とを備えている。前記締め付けネジM3はガラス板Gを挟持した状態で、前記ネジスリーブ40の内螺孔41にねじ込むことにより、前記カバー板60を前記ベース部材型材ユニット1又は/及びベース部材型材ユニット2に締め付けることとなる。
以下、図11及び図12を参照して、本考案のベース部材型材ユニット1又は/及びベース部材型材ユニット2を採用してガラス板Gを取り付けたガラスカーテンウォールシステムについて説明する。また、本実施形態では、一つのカーテンウォールユニットにおけるガラスカーテンウォールシステムの取り付けのみについて説明する。図11に示すように、カーテンウォールユニットは、カーテンウォール立柱K2とカーテンウォール横梁K3,K4を含み、その中で、カーテンウォール横梁K3は中間および一番下の横梁であり、カーテンウォール横梁K4は一番上の横梁である。ガラス板Gを当該カーテンウォールのメインフレームKに取り付ける際、カーテンウォール立柱K2とカーテンウォール横梁K4においてはガラス板Gを挟持して締めればよいが、カーテンウォール横梁K3においてはガラス板Gを挟持して締めることだけでなく、ガラス板Gを支持することも必要である。そのため、カーテンウォール立柱K2とカーテンウォール横梁K4には、ロッキングパッド30を有するベース部材型材ユニット1のみを採用してガラス板Gを挟持して締めればよいが、カーテンウォール横梁K3には、ロッキングパッド30を有するベース部材型材ユニット1を採用してガラス板Gを挟持して締めることだけでなく、ロッキング支持パッド50を有するベース部材型材ユニット2を採用してガラス板Gを支持することも必要である。そこで、図12に示すように、カーテンウォール横梁K3には、ロッキングパッド30を有する複数のベース部材型材ユニット1と、ロッキング支持パッド50を有する複数のベース部材型材ユニット2とを、交互して設置している。ベース部材型材ユニット1とベース部材型材ユニット2の個数及び両者間の間隔についてはガラス板Gの厚さ、重量、及びカーテンウォールユニットのサイズに応じて自由に選択して組み合わせすることができる。ここでは特別に限定しない。
以下、図13及び図14に従って、前記カーテンウォール横梁K3にベース部材型材ユニット1とベース部材型材ユニット2を取り付けることについて説明する。前記カーテンウォール立柱K2及びカーテンウォール横梁K4にベース部材型材ユニット1を取り付ける方法は、カーテンウォール横梁K3にベース部材型材ユニット1を取り付ける方法と基本的に同じであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
図13は図12におけるB-B線に沿った断面図である。まず、図13及び図14に示すように、前記ベース部材型材ユニット1を前記カーテンウォールのメインフレームKに取り付ける前記取付方法に従って、ベース部材型材ユニット1をカーテンウォール横梁K3に取り付ける。次に、ベース部材型材ユニット1の前記ベース部材型材10の第2延部12b,12bと組付けるよう、シール部材F1(防火シール部材でも良い)を設置する。次に、取り付けようとするガラス板G(複数のガラス板が重ねてなるガラス板Gであっても良い)を、その取付穴G1が前記ネジスリーブ40により通されてから、図13に示すように、カバー板60がシール部材F2(防火シール部材であっても良い)を挟持する状態で、ネジM3が前記ネジスリーブ40の内ねじ孔41にねじ込まれることにより、ガラス板Gはカーテンウォール横梁K3に挟持・固定されることとなる。最後に、カバー板60の外に装飾カバーBをかぶせる。前記カバー板60、装飾カバーB、シール部材F1、シール部材F2などは、従来技術と同じものを採用することができ、ここでは特に限定しない。
図15は図12におけるC-C線に沿った断面図である。まず、図15及び図16に示すように、ベース部材型材ユニット1を前記カーテンウォールのメインフレームKに取り付ける取付方法に従って、ベース部材型材ユニット2をカーテンウォール横梁K3に取り付ける。このとき、ロッキング支持パッド50の支持板52がガラス板Gを支持する上面位置にある状態で、ベース部材型材ユニット2の前記ベース部材型材10の第2延部12b,12bと組付けるよう、シール部材F1(防火シール部材でも良い)を設置する。次に、取り付けようとするガラス板G(複数のガラス板が重ねてなるガラス板Gであっても良い)を、その取付穴G1が前記ネジスリーブ40により通されてから、少なくとも取付穴G1と支持板52との間にシール部材F3(防火シール部材であっても良い)が挟持された状態で、支持板52にガラス板Gを支持させる。そして、図15に示すように、カバー板60がシール部材F2(防火シール部材であっても良い)を挟持する状態で、ネジM3が前記ネジスリーブ40の内ねじ孔41にねじ込まれることにより、ガラス板Gはカーテンウォール横梁K3に挟持・固定されることとなる。最後に、カバー板60の外に装飾カバーBをかぶせる。前記カバー板60、装飾カバーB、シール部材F1、シール部材F2、シール部材F3などは、従来技術と同じものを採用することができ、ここでは特に限定しない。
従って、重ね合わせ式の本考案のベース部材型材ユニットを採用することで、ガラス板は当該ベース部材型材ユニットを介してカーテンウォールのメインフレームKにしっかりと取り付けることができる。また、従来技術に比べ、異形型材でカーテンウォールのメインフレームまたはベース部材型材を形成することもなく、カーテンウォールのメインフレームまたはベース部材型材に、タッピングねじにより螺合固定されるための穴付き突起台を形成する必要がない。すなわち、タッピングねじ構造を採用しないので、本考案のベース部材型材ユニットを採用したガラスカーテンウォールシステムは、コストを低減するだけでなく、ガラス板を確実に挟持・固定することができる。特に防火ガラスカーテンウォールシステムにとって、効果がより顕著である。
上記の実施形態では、前記頭部22は、その横断面形状が正方形とされているが、二つの平行辺が上記の正方形となる辺の辺長と同じであれば、その横断面形状が長方形とされてもよい。また、前記係合ガイド溝11の2つの斜辺部11cの内面11fに係合しない辺の形状について限定しなくてもよく、例えば、弧状の辺や曲線状の辺などであっても良い。また、ガラス板Gを支持しているベース部材型材ユニットを有するすべての箇所において必ずしもガラス板Gを挟持・固定しないこととする。例えば、図17に示すように、前記締めねじ20と前記ネジスリーブ40の代わりに、ボルト構造M4またはネジ(図示せず)を用いて、前記ベース部材型材10とロッキング支持パッド50をカーテンウォール横梁K3に取り付けて固定してもよい。また、前記ベース部材型材10は、鍛造又は鋳造により形成されても良いし、必要な強度を有する鋼板以外の他の材質で構成されても良い。また、前記ベース部材型材10、締めねじ20、ロッキングパッド30またはロッキング支持パッド50、およびネジスリーブ40はその構成材料の材質や使用する材料の厚さなどの選択が、取り付けようとするガラスカーテンウォールにおけるガラス板の厚さに応じて選択されるものであり、本技術分野の常軌選択であって、ここでは特に限定しない。また、本実施形態では、前記係合ガイド溝の底部11aの外面11dと、前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cとが同一平面上に設けられている。本実施形態の別例として、前記係合ガイド溝の底部11aの外面11dと、前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cとが異なる平面上に設けられても良く、つまり前記係合ガイド溝の底部11aの外面11dと、前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cとの間に鋭角をなす角度を有してもよい。図18に示すように、前記係合ガイド溝11の底部11aの外面11dと前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cとの間に角度α1を有する。このようなベース部材型材10を有するベース部材型材ユニット1またはベース部材型材ユニット2は、図19に示すように、凹弧状折れ線の曲げ角を有するガラスカーテンウォールシステムに適用されてもよい。また、図20に示すように、前記係合ガイド溝11の底部11aの外面11dと前記第1延展部12a,12aの外面12c,12cとの間に角度α2を有する。このようなベース部材型材10を有するベース部材型材ユニット1またはベース部材型材ユニット2は、図21に示すように、凸弧状折れ線の曲げ角を有するガラスカーテンウォールシステムに適用されてもよい。角度α1と角度α2は0度より大きく、90度より小さい鋭角に設定し、好ましくは3度~45度、より好ましくは5度~30度とする。
1,2 ベース部材型材ユニット
10 ベース部材型材
11 係合ガイド溝
12 延展部
20 締めねじ
21 ネジ部
22 頭部
30 ロッキングパッド
40 ネジスリーブ
50 ロッキング支持パッド

Claims (5)

  1. カーテンウォールのメインフレームに固定されており、ガラスの固定または/および支持をするためのガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニットであって、
    前記ベース部材型材ユニットは、ベース部材型材と、締めねじと、ロッキングパッドまたはロッキング支持パッド、およびネジスリーブを備えており、
    前記ベース部材型材は、金属板で一体に形成された長尺状の型材であって、係合ガイド溝と、係合ガイド溝の幅方向にそれぞれ両辺の外に延びる延展部とを有し、前記係合ガイド溝は、その縦断面形状が底部が広く開口部の狭い2つの第1の斜辺部を有する台形であり、前記延展部は第1延展部と第2延展部とを備えており、第1延展部の外面と係合ガイド溝の底部の外面は、カーテンウォールのメインフレームに接する面であり、第1延展部または/及び係合ガイド溝の底部にはそれぞれベース通孔が設けられており、
    前記締めねじは、ネジ部と当該ネジ部の一端に設けられた頭部とを有し、そのねじ部には、当該ネジ部の長さ方向に外ねじが設けられ、前記頭部はその縦断面形状が前記ネジ部に接続された後端部が小さく前記ネジ部から離れた前端部が大きい2つの第2の斜辺部を有する台形であり、
    前記ロッキングパッドは、1つの底辺部と2つの第3の斜辺部を有する縦断面形状が台形である型材であり、前記2つの第3の斜辺部を構成する係合辺部は、前記底辺部を構成する天板部の両端に沿ってそれぞれ延設されており、前記天板部には、その直径が前記ネジ部の直径より大きいパッド通孔が設けられており、前記天板部の2つの係合辺部との接続箇所における幅が前記開口部の幅と同じまたは前記開口部の幅より大きくなり、2つの係合辺部がなす角度は前記係合ガイド溝の2つの斜辺部がなす角度と同じであり、
    前記ロッキング支持パッドは、ロッキングパッド部とガラス板を支持する支持部とを備え、前記ロッキングパッド部は、1つの底辺部と2つの第3の斜辺部を有する縦断面形状が台形である型材であり、前記2つの第3の斜辺部を構成する係合辺部は、前記底辺部を構成する天板部の両端に沿ってそれぞれ延設されており、前記天板部には、その直径が前記ネジ部の直径より大きいパッド通孔が設けられており、前記天板部における2つの係合辺部との接続箇所の幅が前記開口部の幅と同じまたは前記開口部の幅より大きくなり、2つの係合辺部がなす角度は前記係合ガイド溝の2つの斜辺部がなす角度と同じであり、前記支持部は、前記天板部における前記2つの係合辺部のうちの1つの係合辺部の一方に近い位置に設けられ、係合辺部の延設方向と反対の方向に前記天板部と略直角をなすよう前記天板部に立設されており、
    前記ネジスリーブは、当該ネジスリーブを貫通するねじ穴を有し、当該ネジ穴の軸方向の一部が前記ねじ部の外ねじと螺合するためのものであり、当該ネジ穴の軸方向のその他の部分がガラス板を挟むためのねじと螺合するものであり、当該ネジスリーブの外径が前記パッド通孔の直径より大きく設定され、
    前記頭部の後端部の縦断面幅は前記係合ガイド溝の開口部の内面縦断面幅よりも小さく、前記頭部の先端部の縦断面幅は前記係合ガイド溝の底部の内面縦断面幅よりも小さく、且つ前記係合ガイド溝の開口部の内面縦断面幅よりも大きくとされており、
    前記頭部を前記係合ガイド溝の開口部に係合した後、前記パッド通孔を前記ネジ部に通して、2つの係合辺部の内面と前記係合ガイド溝の開口部の外面とを係合させてから、ねじ穴を前記ネジ部の外ねじと螺合させることによってベース部材型材ユニットが組み立てられることを特徴とするガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット。
  2. 前記ベース部材型材は、鋼板を折り曲げて一体形成され、前記第1延展部は、前記係合ガイド溝に対して折り曲げられて形成され、前記第2延展部は、前記第1延展部に対して折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット。
  3. 前記第1延展部における前記カーテンウォールのメインフレームに接触するための表面と、前記係合ガイド溝における前記カーテンウォールのメインフレームに接触するための表面とがなす角度は鋭角であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット。
  4. 前記頭部はその断面形状が正方形となる角形頭部に形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニット。
  5. カーテンウォールのメインフレームに固定されており、ガラスの固定または/および支持をするための請求項1~4のいずれか1に記載のガラスカーテンウォールシステム用ベース部材型材ユニットと、ガラス板を挟むためのカバー板と、ガラス板を挟む状態で、前記ネジスリーブのねじ穴にねじ込むことによって、前記外装カバーを前記ベース部材型材ユニットに締め付ける締め付けネジと、を備える特徴とするガラスカーテンウォールシステム。
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