JP3237358U - 組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置及び医療機器 - Google Patents

組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置及び医療機器 Download PDF

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Abstract

組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)であって、クランプハウジング(6)及び少なくとも2つのクランプアーム(8a、8b)を含み、クランプアーム(8a、8b)は医療機器の制御ワイヤ(4)の遠位端にカップリング接続され血管を止血させることができ、且つクランプ装置(3)は、クランプアーム(8a、8b)が開閉されるように、作動されることができる。クランプアーム(8a、8b)同士は、クランプアーム(8a、8b)が共通のピボット軸線を回って回転できるように、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、それぞれのクランプアーム(8a、8b)にはガイド溝(12)が設けられており、クランプアーム(8a、8b)の前記ガイド溝(12)同士が部分的に重なり合い、ガイドピン(13)も含まれており、ガイドピンは、ピボット軸線の移動がガイドピン(13)とガイド溝(12)との係合によってクランプアーム(8a、8b)の閉鎖移動又はクランプアーム(8a、8b)の前記ピボット軸線を回った開放移動に変換されるように、クランプハウジング(6)に取り付けられ、ガイド溝(12)の重なり合い部分においてガイド溝を通って延在する。クランプアーム(8a、8b)に保持ノーズ(30)が設けられており、保持ノーズ(30)はその側辺からガイド溝(12)内に延在し、保持ノーズ(30)は、ガイドピン(13)が通過してガイド溝(12)の遠位端に到達することを可能にするが、前記ガイドピン(13)が反対する方向に通過することは阻止されるように設計されている。【選択図】図1

Description

「関連出願の相互参照」
本願は2019年04月17日に欧州特許局に提出した、出願番号が19169940.4で、名称が「血管の止血用医療機器」という欧州特許出願、及び2019年04月17日に欧州特許局に提出した、出願番号が19169946.1で、名称が「血管の止血用医療機器」という欧州特許出願、及び2019年07月10日に欧州特許局に提出した、出願番号が19185556.8で、名称が「血管の止血用医療機器」という欧州特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
本願は、医療機器分野に関し、具体的に、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置及び組織を止血又は閉鎖させるための医療機器に関する。
従来技術において、例えばEP1328199B1から、特に胃腸出血の治療に用いられる医療機器が知られている。具体的に、この装置は、出血している血管をクランプするためにフィクスチャまたはクリップを設置するために使用され、それによって、十分な収縮力を血管に印加し、血管を通る血流を制限または遮断する。
EP1328199B1から知られている医療機器は、ハンドル及びハンドルに取り付けられたシースを含む。制御線は、シースを通って延びるとともに、アクチュエータによって作動させることができ、該アクチュエータは制御線の近位端に結合されることで、制御線を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させることができる。医療機器はまた、シースの遠位端に設けられたスリーブと2つのクランプアームを有するクリップとを含むクランプ装置を含み、2つのクランプアームは、J字型フックを介して制御線の遠位端に結合される。クランプアームは、このようにスリーブと協働することで、制御線を近位端方向に向けて引っ張ると、クランプアームがスリーブの前縁を接合して内側に弾性的に変形することによって閉鎖され、制御線を遠位端方向に押すと、クランプアームが遠位端に向けてスリーブから押し出され、それらの弾性回復力によって自動的に再開される。クランプ装置は繰り返して開閉できるので、容易にクランプ装置を設置することができる。
クランプ装置が正確に位置決めされる場合、クランプアームとスリーブを備えたクランプ装置は、医療機器の残りの部分と切り離されることができる。このため、クランプ装置が完全に閉じると、制御線はさらに引き戻され、J字型フックが破断され、それにより、クランプアームと制御線との間の接続が遮断される。なお、制御線をさらに後ろに引くことにより、制御線をスリーブと接続する保持具が作動され、保持具を動かすとともに、これによって制御線とスリーブの接続を切断させる。
従来技術における少なくとも1つの技術的問題を解決するために、本願の目的は、操作が簡単で、且つ製造と組み立てが簡単で、信頼性の高い方法で作動する上記のようなクランプ装置及び医療機器を提供することである。
本願の実施例によれば、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置を提供し、当該クランプ装置は、クランプハウジング、特に、クランプベースを持つクランプハウジングを含み、当該クランプベースは、選択的にケーシングの形をしており、クランプ装置は、さらに、少なくとも2つのクランプアームを含み、クランプアームは、医療機器の制御ワイヤの遠位端にカップリング接続されることができ、また、クランプ装置は、クランプアームが開閉されるように、作動されることができ、クランプ装置は、正確に2つの独立した部品として設けられたクランプアームを含み、クランプアーム同士は、クランプアームが共通のピボット軸線を回って回転できるように、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、それぞれのクランプアームにはガイド溝が設けられており、クランプアームは、ガイド溝同士が部分的に重なり合っており、さらに、クランプハウジングに取り付けられ、ガイド溝の重なり合い部分においてガイド溝を通って延在するガイドピンも含まれ、ガイドピンとガイド溝の係合により、ピボット軸線の移動がクランプアームの閉鎖移動又はクランプアームのピボット軸線を回った開放移動に変換される。
また、本願の実施例は、さらに、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置を提供し、クランプハウジング及び少なくとも2つのクランプアームを含み、クランプアームは、医療機器の制御ワイヤの遠位端にカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、クランプ装置は、クランプアームが開閉されるように、作動されることができ、クランプ装置は正確に2つのクランプアームを含み、それぞれのクランプアームは、クランプ装置が患者体内に解放されると組織が把持されるように、遠位端において把持セグメントが限定されている。
また、本願の実施例は、さらに、組織を止血又は閉鎖させるための医療機器を提供する。
上記目的は、少なくとも始めに言及された1つのクランプ装置によって解決されることができ、クランプアームには、保持ノーズが設けられており、前記保持ノーズは、その側辺からガイド溝内に延在し、このような方式で設計されることにより、ガイドピンがそれらを通過してガイド溝の遠位端まで到達できるが、反対方向に通過することは防止されるようになっている。したがって、クランプアームは、互いに直接に接続されない独立した部品/部材である。反対的に、クランプアームは、各自に医療機器の制御ワイヤにカップリングされるか、又はカップリング可能である。また、クランプアームは、共通のピボット軸線の軸方向の移動がクランプアームの開放/閉鎖移動に変換されるように、ガイドピンとガイド溝の係合によりクランプハウジングにカップリング接続される。
保持ノーズはガイド溝の遠位端においてガイドピンをキャッチすることにより、クランプアームは完全に閉鎖され、且つ患者体内に留められるべきであると、クランプアームはクランプハウジングにロックされるように構成されることができる。特にガイドピンは保持ノーズを通過すると、保持ノーズは、弾性的に変形される。このようにして、その他のロック部品は必要とされず、クランプアームの非常に信頼性が高く且つ安定したロックは取得される。
本願の選択的な実施形態によれば、それぞれのクランプアームは、対応するガイド溝内に延在する正確に1つの保持ノーズを含むことができる。これは、ガイド溝の1つの側辺のみに、ガイド溝内に延在する保持ノーズは形成されることを意味する。
具体的に、クランプアームは、その近位端において共通のピボット軸線を限定するピボットピンにカップリング接続されることができる。このようなピボットピンは、クランプアームの近位端セグメントにおいて形成された対応する貫通穴を通過して係合されることができる。クランプ装置は、スペアパーツとして提供され、クランプ装置が患者体内に挿入できるように、再装填可能な医療機器と一緒に使用されるために用いられることが想到しうる。その場合、ピボットピンは、制御ワイヤの遠位端に固定して取り付けられることができ、これは、クランプ装置は再装填可能な医療機器に接続されると、ピボットピンは、クランプ装置が患者の体内に挿入されるように、クランプアームにカップリング接続されることを意味する。通常、さらに可能なこととして、クランプ装置は患者体内に挿入されるための医療機器に接続されると、このようなピボットピンは、クランプアームの近位端の末端に固定して接続され、制御ワイヤの遠位端にカップリング接続される。
本願の選択的な実施形態によれば、ガイド溝は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメントを有し、ガイドピンはクランプアームを回転させずに移動することができ、保持ノーズは、まっすぐな遠位端セグメント内、及び/又はクランプアームにおいてガイド溝の保持ノーズに近い側面に形成された、特に貫通する開口として形成された窪部に延在し、これにより保持ノーズは弾性的に変形されることができ、ガイドピンが保持ノーズを通過してガイドピンのガイド溝における遠位端位置に到達することを可能にする。言い換えると、ピボットピンは制御ワイヤによって近位方向に引っ張られると、ガイド溝のまっすぐで且つ軸方向に延在する遠位端セグメントはクランプアームに回転させずに、移動させる。特に、保持ノーズと同じ軸方向位置に配置されて保持ノーズ側面に直接にある窪部は、保持ノーズの弾性的変形を増加させる。特に、貫通する開口として形成された窪部は、三角形の形状を有することができ、当該三角形の1つの角がガイド溝を指す。
ガイドピンは、選択的にクランプハウジングの2つの支持アームの自由端セグメントにおいて支持アームの間に保持されることができ、支持アームはクランプベースから遠位方向に沿って延在し、クランプベースが特にケーシングとして形成される。
当該目的は、さらに、少なくとも始めに言及された他のクランプ装置によって解決されることができ、クランプアームには保持リッジが設けられており、当該保持リッジがその側面からガイド溝内に延在し、ガイドピンは半径方向に変形可能な中間セグメントを含み、当該中間セグメントがガイド溝を通って延在することにより、ガイドピンが保持リッジを通すことを可能にする。
言い換えると、半径方向に変形可能であり、特に半径方向に圧搾可能であるガイドピンが提供され、ガイドピンがガイド溝内に延在する保持リッジを通すことを可能にし、これにより障碍物を形成するガイド溝の幅を局所的に減少させる。したがって、これは、保持リッジが明らかに変形されることを意味せず、ガイドピンの通過時に保持リッジとの接触により押されることを意味する。
選択的な実施形態によれば、ガイドピンは、少なくともクランプアームのガイド溝を延在して通過する中間セグメントにおいて、特にその全長にわたって内部開口を有する管状の形状である。このような管状の形状により、ガイドピンが半径方向に弾性的に圧迫される柔軟性及び能力は高められる。
選択的に、ガイドピンの中間セグメントにおいて少なくとも1つのスリット、特に、ガイドピンの外面から内部開口まで延在する少なくとも1つの貫通スリットは形成されている。このようなスリット又は複数のスリットにより、ガイドピンは、剛性が低下し、弾性的に変形される能力が高められる。
当該実施形態のさらなる詳細化された形態において、複数のスリットはガイドピンの縦方向に延在し、及び/又はガイドピンの全周上で離間されることができる。このような特に少なくともガイドピンの中間セグメントにおいて延在する複数のスリットにより、保持リッジによる弾性的半径方向変形は実現される。
さらに、ガイドピンの中間セグメントにおいてらせん状に形成されている少なくとも1つのスリットは提供されることができる。このようならせん状に形成されたスリット、特にガイドピンの内部開口まで延在する貫通スリットとして形成されると、ガイドピンの中間セグメントの柔軟性は高められる。言い換えると、貫通スリットである場合、ガイドピンの中間セグメントは略らせん状のバネとして形成され、ガイドピンは必ずガイド溝内に延在する保持リッジを通すと、当該らせん状のバネは簡単に変形され、特に半径方向に圧迫される。
選択的に、ガイド溝は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメントを有し、ガイドピンは、クランプアームの回転を引き起こさずにその間で移動することができ、保持リッジは遠位端セグメントを延在して通過し、特に、それぞれのクランプアームは2つの保持リッジを持ち、そのうちの1つの保持リッジがガイド溝の各側辺から延在する。
クランプアームは、その近位端において共通のピボット軸線を限定するピボットピンにカップリング接続される。このようなピボットピンは、クランプアームの近位端セグメントにおいて形成された対応する貫通穴を通過して係合されることができる。クランプ装置は、スペアパーツとして提供され、クランプ装置が患者体内に挿入できるように、再装填可能な医療機器と一緒に使用されるために用いられることが想到しうる。その場合、ピボットピンは、制御ワイヤの遠位端に固定して取り付けられることができ、これは、クランプ装置は再装填可能な医療機器に接続されると、ピボットピンは、クランプ装置が患者の体内に挿入されるように、クランプアームにカップリング接続されることを意味する。通常、さらに可能なこととして、クランプ装置は患者体内に挿入されるための医療機器に接続されると、このようなピボットピンは、クランプアームの近位端の末端に固定して接続され、制御ワイヤの遠位端にカップリング接続される。
ガイドピンは、選択的に支持アームの自由端セグメントにおいてクランプハウジングのクランプベースから遠位方向に沿って延在する2つの支持アームの間に保持されることができ、当該クランプベースが特にケーシングとして形成される。
ガイドピンは、選択的にクランプハウジングの2つの支持アームの自由端セグメントにおいて支持アームの間に保持されることができ、支持アームはクランプベースから遠位方向に沿って延在し、クランプベースが特にケーシングとして形成される。
当該目的は、さらに、少なくとも始めに言及された他のクランプ装置によって解決されることができ、それぞれのクランプアームは、把持セグメントにおいてクランプアームの横方向の対向側に配置されている2つのバーブを含み、バーブは、それぞれのバーブが他方のクランプアームの対応する対向バーブの方向を指すように形成される。
言い換えると、他方のクランプアームに向かって延在するバーブを設けることにより、クランプアームが閉鎖してその間にある組織をクランプする際に、組織の把持を改善し、組織からの意図しない解放のリスクを最小限に抑える。
選択的に、それぞれのバーブにおいてクランププロファイルを設け、当該クランププロファイルの端部が他方のクランプアームの対応する対向バーブを指す。具体的に、それぞれのバーブのクランププロファイルは他方のクランプアームの対応する対向バーブのクランププロファイルと互いに補完し合う。少なくとも1つのバーブのクランププロファイルは、V字形の突起を含むことができ、他方のクランプアームの対応する対向バーブが互いに補完し合うV字形の窪部を有する。このようなクランププロファイルにより、患者体内に固定されたクランプ装置がそこに留まる可能性はさらに高められ、これにより固定の安全性は向上する。バーブのクランププロファイルと対応するバーブのクランププロファイルとの補完し合いにより、血管損傷のリスクは低下する。特に、クランプアームは完全に閉鎖されると、クランプアームの対応するバーブは直接に接触し合わずに、その間に一定の距離を保つ。
選択的な実施形態によれば、それぞれのクランプアームは、そのクランププロファイルがV字形の突起を含む1つのバーブと、そのクランププロファイルがV字形の窪部を含む1つのバーブと、を含む。選択的に、(複数の)V字形の突起の角及び/又は(複数の)V字形の窪部の角は丸面取りである。このような丸み付けの角により、鋭いエッジを回避し、血管を損傷するリスクを最小限に抑えることができる。
また、バーブは、選択的に把持セグメントの最遠位端に配置され、及び/又はクランプアームにおいてバーブに隣接して切開、特に丸み付けの切開が形成される。バーブに隣接して切開を設けることにより、クランプアームの断面の急激な変化によって引き起こされる応力ピークは低下する。
それぞれのクランプアームは、少なくとも把持セグメントの一部、特に把持セグメント全体において、その側辺に対向するクランプアームに向かって内側に湾曲されることができる。このような形により、クランプアームの機械的安定性は高められ、より高いクランプ力による組織クランプを可能にする。
選択的に、それぞれのクランプアームの把持セグメントの遠位端は他方のクランプアームに向かって内側に湾曲される。当該実施形態のさらなる詳細化された形態において、それぞれのクランプアームの遠位端において係合プロファイルは形成され、クランプアームの係合プロファイル同士は、互いに補完し合い、これによりクランプアームは閉鎖すると、係合プロファイル同士は、係合し合うことができる。具体的に、クランプアームの係合プロファイルは、波形プロファイル、特に正弦曲線形プロファイル又は鋸歯状プロファイルを含むことができる。
少なくとも1つのクランプアーム、特に2つのクランプアームは、把持セグメントにおいて形成された貫通する開口を含むことができ、当該貫通する開口は、特にクランプアームの縦方向に延在する。このような貫通する開口により、組織がクランプアームの間にクランプされて拡張されることを可能にし、またこれにより、クランプ装置を患者体内に固定する安全性は向上する。
上記クランプ装置は、独立した部品としてのクランプアームが設けられ、クランプアーム同士は、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であることにより、クランプアームが共通のピボット軸線を回って回転でき、それぞれのクランプアームにはガイド溝が設けられ、且つガイド溝同士が部分的に重なり合う。また、クランプ装置は、さらに、ガイドピンを含むことができ、当該ガイドピンは、ガイドピンとガイド溝の係合により、ガイドピンの移動がクランプアームの閉鎖移動又はクランプアームのピボット軸線を回った開放移動に変換されるように、クランプハウジングに取り付けられ、ガイド溝の重なり合い部分においてガイド溝を通って延在する。
本願のクランプ装置によれば、クランプアームがその近位端において共通のピボット軸線を限定するピボットピンにカップリング接続されるように設計されることができる。
当該目的も、組織を止血又は閉鎖させるための医療機器によって解決され、前記医療機器は、
ハンドルと、
ハンドルに取り付けられたシース装置と、
上記に記載の本願のクランプ装置と、
シース装置を通って延在し、遠位方向及び近位方向に可逆的に移動可能な制御ワイヤと、
制御ワイヤの近位端にカップリング接続され、制御ワイヤが遠位方向及び近位方向に可逆的に移動するように、作動されることが可能なアクチュエータと、を含み、
クランプアームは各自に制御ワイヤの遠位端にカップリング接続され、クランプ装置は、制御ワイヤの移動によってクランプアームが開閉されるように作動されることができ、これにより制御ワイヤの近位方向への移動はクランプアームの閉鎖移動に変換され、制御ワイヤの遠位方向への移動はクランプアームの開放移動に変換される。
選択的に、クランプアームは、近位端においてピボットピンにカップリング接続され、ピボットピンに対して、ピボットピンにより限定される共通のピボット軸線を回って回転することができ、制御ワイヤの遠位端がピボットピンにカップリング接続されることにより、クランプアームはピボットピンを経由して制御ワイヤの遠位端にカップリング接続される。したがって、クランプアームは互いに直接に接続されない独立した部品/部材である。反対的に、それらは、それぞれピボットピンとのカップリング接続によって制御ワイヤにカップリング接続される。当該ピボットピンは共通のピボット軸線を限定し、クランプアームは当該共通のピボット軸線を回って互いに相対して回転することができる。
選択的な実施形態によれば、ピボットピンは、制御ワイヤの遠位端セグメントにおいて形成されたカップリングヘッドに設けられた対応する貫通穴を延在して通過し、カップリングヘッドの遠位端には貫通穴内に延在する出口通路を設け、当該出口通路のため、クランプアームが閉鎖された後に、制御ワイヤをピボットピンとの係合、及びこれによるクランプアームとの係合から外すことができ、これにより制御ワイヤの近位移動によって制御ワイヤをクランプアームから分離し、これによりカップリングヘッドの遠位端部が破裂せずに出口通路の対向側に広げられる。
当該実施形態によれば、クランプアームが直接に制御ワイヤにカップリング接続されることにより、J字型のフック形などの独立したカップリング部品を設ける必要はなくなる。具体的に、制御ワイヤはその遠位端セグメントにおいてピボットピンが設けられており、当該ピボットピンはクランプアームの近位端セグメントにおいて設けられた対応する貫通穴と係合する。
貫通穴はカップリングヘッドの遠位端に向かって開かれている。具体的に、出口通路は設けられており、当該出口通路は、ピボットピンが意図せずにカップリングヘッドから外れられずに、制御ワイヤに十分強い引張力を加えることによって意図的に出口通路を通過してピボットピンを貫通穴から外せるように、十分小さく設計され、これによりカップリングヘッドの出口通路の対向側にある端部は広げられて、したがって変形されるが、破裂されない。例えば、カップリングヘッドの端部中のスリットによって出口通路を形成することができる。本願の他の実施形態によれば、カップリングヘッドの遠位端部はそれらが広げられると弾性的に又は可塑的に変形される。場合を問わず、部品が自由に患者体内に留められることを回避するために、カップリングヘッドの端部が破裂しないように配置される。
他の実施形態によれば、ピボットピンはクランプアームの近位端セグメントにおいて設けられた対応する貫通穴を延在して通過し、クランプアームの末端には出口通路が設けられ、当該出口通路によって、クランプアームが閉鎖された後に、ピボットピンをクランプアームの貫通穴との係合及びクランプアームとの係合から外すことができ、これにより制御ワイヤの近位移動によって制御ワイヤをクランプアームから分離し、これにより末端セグメントが破裂しないようにクランプアームは出口通路の対向側の末端セグメントで広げられる。
したがって、カップリングヘッド内のかわりにクランプアームの末端には出口通路が設けられる。具体的に、当該出口通路は、ピボットピンが意図せずにクランプアームから外れられずに、制御ワイヤに十分強い引張力を加えることによって意図的に出口通路を通過してピボットピンを貫通穴から外せるように、十分小さく設計される。このような場合、クランプアームの末端セグメントは広げられて、したがって変形されるが、破裂されない。例えば、クランプアームの末端セグメント中のスリットによって出口通路を形成することができる。クランプアームの末端セグメントはそれらが広げられると弾性的に又は可塑的に変形されることができる。場合を問わず、部品が自由に患者体内に留められることを回避するために、クランプアームの末端セグメントは破裂しない。
選択的に、カップリングヘッドはU字型又は2つに分岐された保持構造を持ち、当該保持構造はその遠位端に開いており、ピボットピンはU字型の脚の間に保持され、U字型の脚に設けられた貫通穴のセグメントを延在して通過する。クランプアームの近位端はカップリングヘッドのU字型の脚の間に配置されている。
本願の1つの選択的な実施形態の特徴は、クランプハウジングは少なくとも1つの接続部品を介してシース装置に直接接続され、それぞれの接続部品はクランプハウジング又はクランプハウジングの一部に固定して取り付けられてシース装置に解放可能に接続され、またそれぞれの接続部品と協働する解放機構も設けられており、クランプアームはすでに閉鎖され、特に制御ワイヤはすでにクランプ装置から分離すると、当該解放機構は、シース装置からそれぞれの接続部品を解放し、したがってクランプハウジングを解放するために、制御ワイヤに近位方向に移動させることによって作動されることができる、ことにある。
本願の当該実施形態において、クランプハウジングとシース装置は対応する接続部品を介して互いに直接に接続され、前記接続部品はクランプハウジング又はその一部に固定して設けられており、且つシース装置に解放可能に接続されている。このようにして、クランプハウジングとシース装置との間に非常に信頼性が高く且つ安定した接続は得られる。また、医療機器は、設計が簡単で製造しやすい。
クランプアームがすでに閉鎖されると、接続部品は、クランプハウジングをシース装置から解放されるように、作動されることができる。具体的に、クランプアームはすでに閉鎖され、制御ワイヤは近位方向にさらに移動すると、クランプハウジングはシース装置から解放されるように配置されている。
本願の他の実施形態によれば、シース装置はシースを含み、選択的に延在可能ならせん状シース(coiled sheath)であり、さらに、シースの遠位端に設けられた接続チューブを含む。選択的に、接続チューブがシースに接続される方式により、接続チューブはその縦方向の中心軸線を回ってシースに対して回転することができる。このために、接続チューブの外周面には環状溝を設けることができる。そして係合コンポーネントを固定して設け、選択的にシースに溶接し、係合コンポーネントは、接続チューブがシースに接続/カップリング接続されるように、環状溝に係合される。このような接続関係には、係合コンポーネントは、環状溝内の環状肩部との係合を含むことができる。
選択的に、少なくとも2つの接続部品が設けられており、接続部品はクランプハウジングの外周に沿って規則的な角度オフセットで位置決められ、選択的に、正確に2つの接続部品が設けられており、この2つの接続部品はクランプハウジングの対向側に位置する。
本願の他の実施形態により以下が提供される。接続部品が弾力的で弾性的に変形可能な接続アームの形として設けられており、接続部品は遠位端がクランプハウジングに固定して取り付けられ、接続部品は自由近位端が係合部として形成され、当該係合部は、クランプハウジングがシース装置に接続されるように、シース装置の対応する係合装置と係合され、また解放機構は突起を含み、当該突起は接続部品の間に配置され、突起が接続部品との協働方式により接続部品に押し付けられ、これにより接続部品は外側に弾性的に変形され、接続部品の係合部は、クランプハウジングがシース装置に接続されるように、外側に押されてシース装置の対応する係合装置と係合され、突起は制御ワイヤにカップリング接続され、特に制御ワイヤに固定して設けられる方式により、クランプアームが閉鎖された後に、制御ワイヤは近位方向にさらに移動すれば、突起は制御ワイヤと共に接続部品との係合から逸脱するため、接続部品は弾性的な復元力によって内側に変形され、接続部品の係合部はシース装置の対応する係合装置との係合から逸脱し、シース装置からクランプハウジングは解放される。
選択的な実施形態によれば、カップリングヘッドによって突起は形成される。言い換えると、カップリングヘッドにより突起が形成されることができ、接続部品に押し付けられることにより、接続部品は外側に弾性的に変形される。
選択的に、接続部品は、クランプハウジングに、特にスポット溶接によって溶接されることができる。
当該実施形態の1つの選択的な拡張解決案により以下が提供される。接続部品には隆起したセグメントが設けられており、当該隆起したセグメントは特に接続部品の自由端に設けられており、突起は接続部品の隆起したセグメントの間に配置され、接続部品が外側に変形されるように、隆起したセグメントと協働し、突起は隆起したセグメントとの係合から逸脱すると、接続部品はその弾性的な復元力によって内側に変形される。
当該実施形態において、弾性的接続部品の係合部は、突起と接続部品(特に接続部品の内側に隆起したセグメント)との係合によってクランプベース内に設けられた係合装置と自発的に係合を保持する。このような係合は存在しなくなると、制御ワイヤが近位方向に引き戻されることにより、突起は接続部品/隆起したセグメントの間に配置/位置しないため、接続部品はその復元力によって内側に弾性的に変形される。言い換えると、制御ワイヤの突起をその接続部品又はその隆起したセグメントの範囲外に移出することにより、シース装置とクランプベースとの間の接続は受動的に解放される。
本願の他の実施形態により以下が提供される。押し込み(埋め込み)接続によってクランプハウジングがシース装置に接続され、これにより重なり合い部分が形成され、選択的に、クランプハウジングの近位端はシース装置の遠位端に挿入され、係合装置がシース装置の内周壁上の窪部又は貫通穴として設けられ、選択的に、接続部品の係合部が外向きの係合指状部品として形成される。
選択的に、シース装置の係合装置と対応する穴は、接続部品の係合部がクランプハウジング内の穴を介して外側にシース装置の係合装置内に押され、クランプハウジングがシース装置に接続されるように、シース装置とクランプハウジングとの重なり合い部分に設けられている。
接続部品はまっすぐなセグメントを有してもよく、近位方向から見れば、当該まっすぐなセグメントはクランプハウジングの縦方向の中心軸線に対して内側に傾斜し、傾斜角度が特に3°と15°との間で、選択的に5°である。
本願の実施形態によれば、接続部品は遠位端セグメントにおいてクランプハウジングに固定して接続され、特に、接続部品の遠位端は半径方向が外向きで、クランプハウジング中に設けられた対応する保持穴内に延在し、選択的に溶接によって保持穴中に固定される。
選択的に、クランプハウジングはクランプベースから遠位方向に沿って延在する2つの支持アームを含み、接続部品は支持アームの自由端セグメントにおいて支持アームに固定して取り付けられ、特に、2つの支持アームの間にガイドピンが保持されており、接続部品はガイドピンの遠位端側に設けられる。
本願の医療機器によるさらなる詳細化された形態において、少なくとも1つのクランプアーム、特に2つのクランプアームは、いずれも遠位端において対向側にある末端セグメントを含むことができ、末端セグメントは、クランプアームがクランプハウジングにロックされるか、またガイド溝内に形成された保持ノーズ又は保持リッジにロックされるように、クランプハウジングの少なくとも1つの肩部の後ろに係合されることができ、当該保持ノーズ又は保持リッジはガイド溝の遠位端においてガイドピンをキャッチする。選択的に、クランプアームの末端セグメントにフックが形成され、当該フックは、クランプアームがクランプベースにロックされるように、クランプベースの少なくとも1つの肩部の後ろに係合される。具体的に、2つのクランプアームの末端セグメントに2つの対になるフックが形成されえる。それぞれのクランプアームの1つの末端セグメントのみにフックが形成されることも想到しうる。また、1つのクランプアームの1つの末端セグメントのみにフックが形成されてもよく、他方のクランプアームにはフックが含まれない。
クランプベースの環状突起により肩部が形成されてもよく、環状突起は特に中央開口を有するクランプハウジング、特にクランプベースの遠位端面を形成し、クランプアームは完全に閉鎖されると、クランプアームの末端は当該開口を介してクランプベース内に延在する。
クランプアームの近位端は、クランプハウジングの少なくとも1つの肩部の後ろに係合されないように設計されていることも想到しうる。このような場合、その他の方式により閉鎖されたクランプアームのロックを実現し、例えばガイド溝内に形成された保持ノーズ又は保持リッジのみによりガイドピンをキャッチする。
以下、図面を参照しながら本願の実施形態について説明する。これらの図面では、
本願の1つの実施形態による医療機器の正面図を示している。 図1の医療機器の前遠位端部分の部分断面図を拡大スケールで示しており、クランプ装置がシース装置から分離されている。 クランプアームが完全開放状態にあるクランプ装置の斜視図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置の部分断面図である。 図4に対応し、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にあるクランプ装置を示している。 図5に対応し、制御ワイヤをクランプアームから分離するプロセスを示している。 医療機器の遠位端部分の斜視図で、制御ワイヤから分離されるクランプ装置を示している。 クランプアームは完全に閉鎖された状態にある医療機器の遠位端部分の斜視図である。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプハウジングがシース装置から解放されることを示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプハウジングがシース装置から解放されることを示している。 クランプ装置のクランプアームの正面図である。 突起とカップリングヘッドを有する制御ワイヤの斜視図である。 クランプハウジングの斜視図である。 クランプハウジングの断面図である。 シース装置に取り付けられたクランプハウジングの断面図である。 本願の他の実施形態による医療機器の斜視図を示している。 図16の医療機器の斜視図を示しており、クランプ装置がシース装置から分離されている。 閉鎖されたクランプアームを有する医療機器の部分断面図を示している。 図18に対応し、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にあるクランプ装置を示している。 クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にある他の部分断面斜視図である。 医療機器の遠位端部分の部分断面斜視図で、制御ワイヤから分離される医療機器を示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプアームが完全に閉鎖された位置にあることを示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にあることを示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、制御ワイヤをクランプアームから分離するプロセスを示している。 クランプアームの側面図を示している。 制御ワイヤの遠位端部分の上面図を示している。 制御ワイヤの遠位端部分の側面図を示している。 本願の他の実施形態による医療機器の遠位端部分の部分断面斜視図を示している。 閉鎖されたクランプアームを有する図30の医療機器の部分断面斜視図を示している。 図28の医療機器の遠位端部分の部分断面斜視図で、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にある。 完全開放位置にあるクランプアームと制御ワイヤの遠位端の部分断面図である。
図1~図15では、本願の医療機器による1つの実施形態を示している。当該医療機器は、胃腸に沿って分布される血管を止血するためのフィクスチャを設けるために用いられ、フィクスチャが内視鏡を介して目標部位に送達される。
医療機器は、ハンドル1と、ハンドル1に取り付けられたシース装置2と、シース装置2の遠位端に設けられたクランプ装置3と、を含む。制御ワイヤ4は、シース装置2を通って延在し、シース装置の近位端においてアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータはスライド可能にハンドル1に保持されており、制御ワイヤ4が遠位方向及び近位方向に可逆的に移動するように、作動されることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム8a、8b及びケーシングとして形成されるクランプベース7を有するクランプハウジング6を含み、前記クランプアームは各自に制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。選択的に、2つのクランプアーム8a、8bは、ピボットピン9を介して制御ワイヤ4にカップリング接続される独立した部品/部材であり、当該ピボットピンが制御ワイヤ4の遠位端セグメントに設けられており、カップリングヘッド11に設けられた対応する貫通穴10を延在して通過し、当該カップリングヘッドが制御ワイヤ4の遠位端セグメントにおいて形成される。
カップリングヘッド11はU字型又は2つに分岐された保持構造を有し、当該保持構造はその遠位端に開いており、クランプアーム8a、8bは、部分的にU字型保持構造のU字型の脚の間に配置されている。ピボットピン9はU字型の脚の間に保持され、カップリングヘッド11の貫通穴10を延在して通過し、当該貫通穴は、U字型保持構造の開放側辺から横方向に外側に延在するか、又は横方向に突出する。
2つのクランプアーム8a、8bは、ピボットピン9により形成される共通のピボット軸線を回って回転することにより、2つのクランプアームを開閉するように、制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。それぞれのクランプアーム8a、8bにはガイド溝12が設けられ、クランプアーム8a、8bのガイド溝12同士が部分的に重なり合う。
クランプ装置3は、さらに、ガイドピン13を含み、当該ガイドピンは、ガイドピン13とガイド溝12との係合によって、制御ワイヤ4の近位方向への移動がクランプアーム8a、8bの閉鎖移動に変換され、制御ワイヤ4の遠位方向への移動がクランプアーム8a、8bのピボット軸線を回った開放移動に変換されるように、クランプハウジング6に取り付けられ、ガイド溝の重なり合い部分においてガイド溝12を通って延在する。本実施形態において、ガイドピン13は、クランプハウジング6のクランプベース7の遠位端から垂直に延在する、2つに分岐された構造に形成された2つの支持アーム14a、14bの間に保持されており、クランプアーム8a、8bは、当該構造から外側に横方向に延在する支持アーム14a、14bの間に配置されている。
図7に示すように、カップリングヘッド11内のピボットピン9用の貫通穴10の遠位側は開いている。言い換えると、貫通穴10の遠位端側においてカップリングヘッド11の遠位端には出口通路15が設けられ、クランプアーム8a、8bが閉鎖された後に、ピボットピン9は出口通路を介して貫通穴10から外されることができ、これによりカップリングヘッド11の遠位端部16、17が破裂せずに出口通路の対向側に広げられる。このようにして、制御ワイヤ4は、クランプアーム8a、8b、及び対応的にクランプ装置3から分離される。ここで、出口通路15はクランプアーム8a、8bの遠位端内のスリットにより形成される。
図7から見えるように、カップリングヘッド11の遠位端部16、17は広げられると塑性変形されることがわかる。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたらせん状シース18及びらせん状シース18の遠位端に設けられた接続チューブ19を含み、これによりシース装置2は分離不可なユニットに形成される。接続チューブ19がシース18に接続される方式により接続チューブ19はシース18に対してその縦方向の中心軸線を回って自由回転することができる。このために、接続チューブ19の外周面には環状溝20が設けられ、係合コンポーネント21はシース18に固定して設けられ、選択的にシース18に溶接され、当該係合コンポーネントは、チューブ19が回転可能にシース18に接続されるように、環状溝20内に係合される。本実施形態において、係合コンポーネント21は、保持ケーシングに設けられた係合指状部品として形成され、当該保持ケーシングはシース18に溶接される。
シース装置2は弾性的接続アーム形の2つの接続部品22を介してクランプハウジング6に接続され、前記弾性的接続アームはクランプハウジング6の対向側に位置決められる。選択的に、接続部品22の遠位端はクランプハウジング6に固定して取り付けられるが、接続部品22の自由近位端は係合部23に形成され、当該係合部は、クランプハウジング6がシース装置2にカップリング接続されるように、接続チューブ19の内周面内に設けられた対応する係合装置24と係合される。クランプハウジング6は押し込み(埋め込み)接続によってシース装置2に接続され、クランプハウジング6の近位端はシース装置2の接続チューブ19の遠位端に挿入/延在する。接続チューブ19の重なり合いセグメントには、シース装置2の係合部23は貫通穴の形として設けられ、クランプハウジング6には貫通穴に対応する穴25が設けられ、これにより接続部品22の係合部23が穴25とクランプハウジング6を介して外側にシース装置2の係合装置24に押し込まれ、クランプハウジング6をシース装置2に接続させる。
接続部品22は内側に隆起したセグメントを有する。また、接続部品22の遠位端は半径方向が外向きで、クランプハウジング6内に設けられた対応する保持穴26内に延在し、選択的に溶接(現在の状況下でスポット溶接)によって保持穴内に固定される。接続部品22は、さらに、接続部品22の遠位端に沿ったまっすぐなセグメント27を有し、近位方向に使用されれば、当該まっすぐなセグメントはクランプハウジングの縦方向の中心軸線に対して内側に傾斜し、傾斜角度が5°である。接続部品22のまっすぐなセグメント27と係合部23との間に、接続部品22の近位端において内側に隆起したセグメント28が設けられる。
クランプハウジング6に接続チューブ19から切り離せるための解放機構は設けられる。当該解放機構は、制御ワイヤ4に設けられた突起29を含む。突起29は、内側に隆起したセグメント28が弾性的に外側に圧迫されることにより、接続部品22が変形方式で自由端が圧迫されるように、接続部品22の内側に隆起したセグメント28と協働してその間に位置する。制御ワイヤ4が近位端に引っ張られて突起29が接続部品22との係合から逸脱すると、隆起したセグメント28は、元の形状が取り戻されるために、弾性的な復元力によって再び内側に変形され、係合部23は接続チューブ19の係合装置24との係合から逸脱する。
使用中に、クランプ装置3は内視鏡を介して目標部位に送達され、クランプ装置3は目標部位での所定位置において血管に固定される。血管を締め付けるために、アクチュエータ5を利用することにより制御ワイヤ4に遠位方向及び近位方向に移動させ、クランプアーム8a、8bは繰り返して開閉されることができる。
クランプ装置3は設けられたとたん、クランプアーム8a、8bは制御ワイヤ4から切り離される。このために、図7に描かれたように、クランプアーム8a、8bは完全に閉鎖されて閉鎖位置に締め付けられるように、制御ワイヤ4は近位方向に引っ張られる。当該図に示されるように、ガイド溝12は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメント12aを有し、ガイドピン13は、クランプアーム8a、8bをさらに回転せずに、その間で移動することができる。ガイドピン13はガイド溝12中の遠位端位置に到達すると、クランプアーム8a、8bに設けられた保持ノーズ30によって当該位置に締付/ロックされる。保持ノーズ30はガイド溝の側辺からガイド溝12のまっすぐな端セグメント12aまで延在し、保持ノーズは、ガイドピン13が保持ノーズを介してガイド溝12の近位端まで到達することを可能にするが、ガイドピン13が反対する方向に通過することは阻止されるように設計されている。選択的に、保持ノーズ30は、貫通する開口として形成された窪部12bまで弾性的に変形されるように設計されている。クランプアーム8a、8bには、ガイド溝12の保持ノーズ30に近い側面に窪部12bが形成され、これにより保持ノーズ30は、ガイドピン13が保持ノーズ30を通過してガイド溝12中の遠位端位置に到達することを可能にするように、弾性的に変形されることができる。ガイドピン13は保持ノーズ30を通過した後に、ガイドピン13は既にその最終位置に到達すると、保持ノーズ30は、弾性的な復元力によってその元の形状に回復してガイドピン13の後ろに係合される。保持ノーズ30は、ガイドピン13が遠位端側に押し付けられると、保持ノーズが変形されてガイド溝12が再び開放されることがないように設計されており、これによりガイド溝12中の遠位端位置においてガイドピン13はキャッチされる。このようにして、クランプアーム8a、8bはクランプベース7に固くロックされ、したがってクランプハウジング6にロックされる。
クランプアーム8a、8bの間にある組織の把持を改善し、患者体内の組織に固定されるとき、クランプ装置3が解かれるようなリスクを最小限に抑えるために、それぞれのクランプアーム8a、8bは、把持セグメント32においてクランプアーム8a、8bの横方向の対向側に配置された2つのバーブ31a、31b、31c、31dを含む。バーブ31a、31b、31c、31dは、それぞれのバーブが他方のクランプアーム8a、8bの対応する対向バーブの方向を指すように形成されている。例えば、図11から見えるように、クランプアーム8bは、他方のクランプアーム8aを指す2つのバーブ31c、31dを含む。バーブ31cは、V字形の突起33の形に呈するクランププロファイルを含み、バーブ31dは、V字形の窪部34の形に呈するクランププロファイルを含み、V字形の突起33と互いに補完し合う。図7から見えるように、クランプアーム8aのバーブ31a、V字形の窪部34及びバーブ31bはV字形の突起を有し、それらは、他方のクランプアーム8bの対応するバーブ31c、31dと互いに補完し合う。クランプアーム8a、8bの間にクランプされた血管の意外損傷を回避するために、V字形の突起33の角とV字形の窪部34の角は丸面取りにされる。また、バーブ31a、31b、31c、31dの近くに丸み付けの切開35が設けられる。
それぞれのクランプアーム8a、8bの把持セグメント32の遠位端は他方のクランプアーム8a、8bに向かって内側に湾曲される。それぞれのクランプアーム8a、8bの遠位端において係合プロファイル36が形成され、この場合に、鋸歯状プロファイルである。クランプアーム8a、8bの係合プロファイル36同士は、クランプアーム8a、8bが閉鎖されると互いに係合されるように、互いに補完し合う。把持されている組織は拡張されるように、クランプアーム8a、8bは把持セグメント32に形成された貫通する開口37を含み、当該貫通する開口がクランプアーム8a、8bの縦方向に延在する。
制御ワイヤ4はさらに後ろに引っ張られれば、クランプアーム8a、8bはさらに移動することができなくなり、このような場合に、ピボットピン9はカップリングヘッド11の遠位端側にある出口通路15によってカップリングヘッド11の貫通穴10から外される。このプロセスでは、出口通路15の対向側に位置するカップリングヘッド11の遠位端部16、17は、出口通路15が開放されるように、可塑的に広げられる。
シース装置2からクランプハウジング6を分離/解放するため、さらに近位方向に制御ワイヤ4は、カップリングヘッド11の突起29が接続部品22の内側に隆起したセグメント28との係合から逸脱し、接続部品22が元の形状に戻るように、後ろに引っ張られ、接続部品の自由端がシース装置2の接続チューブ19の係合装置24との係合から逸脱する。
図16~図27は、本願の医療機器による他の実施形態を示している。
当該医療機器は、図1~図15に示されている医療機器に非常に類似しており、ハンドル(図示せず)、ハンドルに取り付けられたシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられたクランプ装置3をも類似的に含む。制御ワイヤ4はシース装置2を通って延在し、シース装置の近位端においてアクチュエータ(図示せず)に接続されており、当該アクチュエータがハンドルにスライド可能に保持されており、制御ワイヤ4が遠位方向及び近位方向に可逆的に移動するように、作動されることができる。
クランプ装置3は2つのクランプアーム8a、8bとケーシングとして形成されるクランプベース7を有するクランプハウジング6を含み、前記クランプアームは各自に制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。選択的に、2つのクランプアーム8a、8bはピボットピン9を介して制御ワイヤ4にカップリング接続される独立した部品/部材であり、当該ピボットピンが制御ワイヤ4の遠位端セグメントに設けられており、カップリングヘッド11内に設けられた対応する貫通穴10を延在して通過し、当該カップリングヘッドが制御ワイヤ4の遠位端セグメントにおいて形成される。
図26、27から見えるように、カップリングヘッド11はU字型保持構造を有し、当該U字型保持構造がその遠位端に開いており、且つクランプアーム(例えば図18や図20から見えるように)は部分的にU字型保持構造のU字型の脚の間に配置されている。ピボットピン9はU字型の脚の間に保持され、カップリングヘッド11の貫通穴10を延在して通過する。
2つのクランプアーム8aと8bは、ピボットピン9により形成される共通のピボット軸線を回って回転することにより、2つのクランプアームが開閉されることができるように、制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。それぞれのクランプアーム8a、8bにはガイド溝12が設けられ、且つクランプアーム8a、8bのガイド溝12同士が部分的に重なり合う。
ピボットピン9はクランプアーム8a、8bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴38を延在して通過する。 クランプアーム8a、8bの末端には出口通路39が設けられている。図23、24に示すように、クランプアーム8a、8bが閉鎖された後に、ピボットピン9を貫通穴38との係合及びクランプアーム8a、8bとの係合から外すことにより、クランプアーム8a、8bの末端セグメントを広げることができる。制御ワイヤ4の近位への移動によって制御ワイヤ4をクランプアーム8a、8bから分離し、クランプアーム8a、8bの末端セグメントが破裂せずに広げられる。
クランプ装置3は、さらに、ガイドピン40を含み、ガイドピンはクランプハウジング6に取り付けられ、ガイド溝12の重なり合い部分においてガイド溝12を通って延在する。したがって、ガイドピン40とガイド溝12との係合によって、制御ワイヤ4の近位方向への移動はクランプアーム8a、8bの閉鎖移動に変換される。制御ワイヤ4の遠位方向への移動はクランプアーム8a、8bのピボット軸線を回った開放移動に変換される。本実施形態において、ガイドピン40はクランプハウジング6のクランプベース7の遠位端から垂直に延在する、2つに分岐された構造に形成された2つの支持アーム14a、14bの間に保持されており、クランプアーム8a、8bは、当該構造から外側に横方向に延在する支持アーム14a、14bの間に配置されている。
ガイドピン40はその全長にわたって管状の形状を有し、内部開口41を有し、縦方向にクランプアーム8a、8bのガイド溝12を延在して通過する1つの中間セグメントを含む。図18、19、20、21から見えるように、当該中間セグメント42は半径方向に変形可能なものである。選択的に、ガイドピン40の縦方向に沿って延在する複数の貫通スリット43はガイドピン40の全周上で離間されている。
特に図25に示すように、クランプアーム8a、8bはその側面からガイド溝12内に延在する保持リッジ44が設けられている。それぞれのクランプアーム8a、8bには各自のガイド溝12の対向側辺から延在する保持リッジ44が2つ設けられている。保持リッジ44は円弧状の形状を有する。
ガイドピン40はガイドピン40の中間セグメント42の半径方向での変形により保持リッジ44を通過した後にガイド溝12中の遠位端位置に到達すると、保持リッジ44によって当該遠位端位置に締付/ロックされる。保持リッジ44はガイド溝12の両側辺からガイド溝12のまっすぐな端セグメント12aまで延在する。図1~図15に示す実施形態の保持ノーズ30と反対的に、保持リッジ44は弾性的変形を目的とするわけではない。また、ガイドピン40の中間セグメント42は、保持リッジ44を通過する際に弾性的に変形されることを目的としている。ガイドピン40はすでに保持リッジ44を通過した後に、ガイドピン40は保持リッジ44の後ろに係合された中間セグメントの弾性的な復元力によってその元の形状に戻り、これによりクランプアーム8a、8bは閉鎖状態にロックされる。このようにして、クランプアーム8a、8bはクランプベースに固くロックされ、クランプハウジング6にも対応的にロックされる。
図16、17に示すように、シース装置2はらせん状シース18と、図1~図15に示す実施形態の接続チューブと同様な接続チューブ19と、を含む。
シース装置2は弾性的接続アームの形の2つの接続部品22によってクランプハウジング6に接続され、前記弾性的接続アームはクランプハウジング6の対向側に位置決めされている。クランプハウジングのシース装置2の接続及びクランプハウジング6を接続チューブ19から切り離すための解放装置は、図1~図15に示す実施形態に係るものと同様であるため、当該実施形態における記述を参照されたい。制御ワイヤ4のカップリングヘッド11により形成される突起29は、図1~図15に示す実施形態に記載した方式と同様な方式で接続部品22と協働する。
クランプアーム8a、8bの間にある組織の把持を改善して患者体内の組織に固定されるときクランプ装置3が解かれるようなリスクを最小限に抑えるために、それぞれのクランプアーム8a、8bは把持セグメント32においてクランプアーム8a、8bの横方向の対向側に配置された2つのバーブ31a、31b、31c、31dを含む。クランプアーム8a、8bの把持セグメント32は、図1~図15に示される実施形態に係るものと同様である。このような接続関係に関しては、当該実施形態を参照されたい。
図28~図31では、本願の医療機器による他の実施形態が示されている。当該医療機器が図16~図27に示される実施形態にとの相違点は、ガイドピン40に含まれるのがガイドピン40の縦方向に沿って延在する複数の貫通スリット43ではなく、ガイドピン40の中間セグメント42においてらせん状に形成された貫通スリット45であることにある。言い換えると、ガイドピン40の中間セグメント42は略らせん状のバネとして形成され、ガイドピン40はガイド溝12内に延在する保持リッジ44を必ず通過する必要があると、当該らせん状のバネにより簡単な変形、特に半径方向の圧迫を可能にする。
本願は、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置及び組織を止血又は閉鎖させるための医療機器を提供し、操作が簡単で製造と組み立ても簡単であり、信頼性の高い方法で作動することができる。クランプ装置のクランプアームに保持ノーズを設け、保持ノーズを介してガイド溝の遠位端においてガイドピンをキャッチすることにより、クランプアームは完全に閉鎖されて患者体内に留められるべきであるとクランプアームはクランプハウジングにロックされる。ガイドピンは保持ノーズを通過すると、保持ノーズは弾性的に変形され、このようにして、その他のロック部品は必要とされなく、クランプアームの非常に信頼性が高く且つ安定したロックは取得される。
1-ハンドル
2-シース装置
3-クランプ装置
4-制御ワイヤ
5-アクチュエータ
6-クランプハウジング
7-クランプベース
8a、8b-クランプアーム
9-ピボットピン
10-貫通穴
11-カップリングヘッド
12-ガイド溝
12a-まっすぐな遠位端セグメント
12b-窪部
13-ガイドピン
14a、14b-支持アーム
15-出口通路
16-遠位端部
17-遠位端部
18-シース
19-接続チューブ
20-環状溝
21-係合コンポーネント
22-接続部品
23-係合部
24-係合装置
25-穴
26-保持穴
27-まっすぐなセグメント
28-隆起したセグメント
29-突起
30-保持ノーズ
31a、31b、31c、31d-バーブ
32-把持セグメント
33-V字形の突起
34-V字形の窪部
35-切開
36-係合プロファイル
37-貫通する開口
38-貫通穴
39-出口通路
40-ガイドピン
41-内部開口
42-中間セグメント
43-貫通スリット
44-保持リッジ
45-貫通スリット
「関連出願の相互参照」
本願は2019年04月17日に欧州特許局に提出した、出願番号が19169940.4で、名称が「血管の止血用医療機器」という欧州特許出願、及び2019年04月17日に欧州特許局に提出した、出願番号が19169946.1で、名称が「血管の止血用医療機器」という欧州特許出願、及び2019年07月10日に欧州特許局に提出した、出願番号が19185556.8で、名称が「血管の止血用医療機器」という欧州特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
本願は、医療機器分野に関し、具体的に、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置及び組織を止血又は閉鎖させるための医療機器に関する。
従来技術において、例えばEP1328199B1から、特に胃腸出血の治療に用いられる医療機器が知られている。具体的に、この装置は、出血している血管をクランプするためにフィクスチャまたはクリップを設置するために使用され、それによって、十分な収縮力を血管に印加し、血管を通る血流を制限または遮断する。
EP1328199B1から知られている医療機器は、ハンドル及びハンドルに取り付けられたシースを含む。制御線は、シースを通って延びるとともに、アクチュエータによって作動させることができ、該アクチュエータは制御線の近位端に結合されることで、制御線を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させることができる。医療機器はまた、シースの遠位端に設けられたスリーブと2つのクランプアームを有するクリップとを含むクランプ装置を含み、2つのクランプアームは、J字型フックを介して制御線の遠位端に結合される。クランプアームは、このようにスリーブと協働することで、制御線を近位端方向に向けて引っ張ると、クランプアームがスリーブの前縁を接合して内側に弾性的に変形することによって閉鎖され、制御線を遠位端方向に押すと、クランプアームが遠位端に向けてスリーブから押し出され、それらの弾性回復力によって自動的に再開される。クランプ装置は繰り返して開閉できるので、容易にクランプ装置を設置することができる。
クランプ装置が正確に位置決めされる場合、クランプアームとスリーブを備えたクランプ装置は、医療機器の残りの部分と切り離されることができる。このため、クランプ装置が完全に閉じると、制御線はさらに引き戻され、J字型フックが破断され、それにより、クランプアームと制御線との間の接続が遮断される。なお、制御線をさらに後ろに引くことにより、制御線をスリーブと接続する保持具が作動され、保持具を動かすとともに、これによって制御線とスリーブの接続を切断させる。
従来技術における少なくとも1つの技術的問題を解決するために、本願は、操作が簡単で、且つ製造と組み立てが簡単で、信頼性の高い方法で作動するクランプ装置及び医療機器を提供する。
本願の実施例によれば、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置を提供し、当該クランプ装置は、クランプハウジング、特に、クランプベースを持つクランプハウジングを含み、当該クランプベースは、選択的にケーシングの形をしており、クランプ装置は、さらに、少なくとも2つのクランプアームを含み、クランプアームは、医療機器の制御ワイヤの遠位端にカップリング接続されることができ、また、クランプ装置は、クランプアームが開閉されるように、作動されることができ、クランプ装置は、正確に2つの独立した部品として設けられたクランプアームを含み、クランプアーム同士は、クランプアームが共通のピボット軸線を回って回転できるように、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、それぞれのクランプアームにはガイド溝が設けられており、クランプアームは、ガイド溝同士が部分的に重なり合っており、さらに、クランプハウジングに取り付けられ、ガイド溝の重なり合い部分においてガイド溝を通って延在するガイドピンも含まれ、ガイドピンとガイド溝の係合により、ピボット軸線の移動がクランプアームの閉鎖移動又はクランプアームのピボット軸線を回った開放移動に変換される。
また、本願の実施例は、さらに、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置を提供し、クランプハウジング及び少なくとも2つのクランプアームを含み、クランプアームは、医療機器の制御ワイヤの遠位端にカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、クランプ装置は、クランプアームが開閉されるように、作動されることができ、クランプ装置は正確に2つのクランプアームを含み、それぞれのクランプアームは、クランプ装置が患者体内に解放されると組織が把持されるように、遠位端において把持セグメントが限定されている。
また、本願の実施例は、さらに、組織を止血又は閉鎖させるための医療機器を提供する。
上記目的は、少なくとも本考案によるクランプ装置によって解決されることができ、クランプアームには、保持ノーズが設けられており、前記保持ノーズは、その側辺からガイド溝内に延在し、このような方式で設計されることにより、ガイドピンがそれらを通過してガイド溝の遠位端まで到達できるが、反対方向に通過することは防止されるようになっている。したがって、クランプアームは、互いに直接に接続されない独立した部品/部材である。反対的に、クランプアームは、各自に医療機器の制御ワイヤにカップリングされるか、又はカップリング可能である。また、クランプアームは、共通のピボット軸線の軸方向の移動がクランプアームの開放/閉鎖移動に変換されるように、ガイドピンとガイド溝の係合によりクランプハウジングにカップリング接続される。
保持ノーズはガイド溝の遠位端においてガイドピンをキャッチすることにより、クランプアームは完全に閉鎖され、且つ患者体内に留められるべきであると、クランプアームはクランプハウジングにロックされるように構成されることができる。特にガイドピンは保持ノーズを通過すると、保持ノーズは、弾性的に変形される。このようにして、その他のロック部品は必要とされず、クランプアームの非常に信頼性が高く且つ安定したロックは取得される。
本願の選択的な実施形態によれば、それぞれのクランプアームは、対応するガイド溝内に延在する正確に1つの保持ノーズを含むことができる。これは、ガイド溝の1つの側辺のみに、ガイド溝内に延在する保持ノーズは形成されることを意味する。
具体的に、クランプアームは、その近位端において共通のピボット軸線を限定するピボットピンにカップリング接続されることができる。このようなピボットピンは、クランプアームの近位端セグメントにおいて形成された対応する貫通穴を通過して係合されることができる。クランプ装置は、スペアパーツとして提供され、クランプ装置が患者体内に挿入できるように、再装填可能な医療機器と一緒に使用されるために用いられることが想到しうる。その場合、ピボットピンは、制御ワイヤの遠位端に固定して取り付けられることができ、これは、クランプ装置は再装填可能な医療機器に接続されると、ピボットピンは、クランプ装置が患者の体内に挿入されるように、クランプアームにカップリング接続されることを意味する。通常、さらに可能なこととして、クランプ装置は患者体内に挿入されるための医療機器に接続されると、このようなピボットピンは、クランプアームの近位端の末端に固定して接続され、制御ワイヤの遠位端にカップリング接続される。
本願の選択的な実施形態によれば、ガイド溝は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメントを有し、ガイドピンはクランプアームを回転させずに移動することができ、保持ノーズは、まっすぐな遠位端セグメント内、及び/又はクランプアームにおいてガイド溝の保持ノーズに近い側面に形成された、特に貫通する開口として形成された窪部に延在し、これにより保持ノーズは弾性的に変形されることができ、ガイドピンが保持ノーズを通過してガイドピンのガイド溝における遠位端位置に到達することを可能にする。言い換えると、ピボットピンは制御ワイヤによって近位方向に引っ張られると、ガイド溝のまっすぐで且つ軸方向に延在する遠位端セグメントはクランプアームに回転させずに、移動させる。特に、保持ノーズと同じ軸方向位置に配置されて保持ノーズ側面に直接にある窪部は、保持ノーズの弾性的変形を増加させる。特に、貫通する開口として形成された窪部は、三角形の形状を有することができ、当該三角形の1つの角がガイド溝を指す。
ガイドピンは、選択的にクランプハウジングの2つの支持アームの自由端セグメントにおいて支持アームの間に保持されることができ、支持アームはクランプベースから遠位方向に沿って延在し、クランプベースが特にケーシングとして形成される。
当該目的は、さらに、少なくとも本考案による他のクランプ装置によって解決されることができ、クランプアームには保持リッジが設けられており、当該保持リッジがその側面からガイド溝内に延在し、ガイドピンは半径方向に変形可能な中間セグメントを含み、当該中間セグメントがガイド溝を通って延在することにより、ガイドピンが保持リッジを通すことを可能にする。
言い換えると、半径方向に変形可能であり、特に半径方向に圧搾可能であるガイドピンが提供され、ガイドピンがガイド溝内に延在する保持リッジを通すことを可能にし、これにより障碍物を形成するガイド溝の幅を局所的に減少させる。したがって、これは、保持リッジが明らかに変形されることを意味せず、ガイドピンの通過時に保持リッジとの接触により押されることを意味する。
選択的な実施形態によれば、ガイドピンは、少なくともクランプアームのガイド溝を延在して通過する中間セグメントにおいて、特にその全長にわたって内部開口を有する管状の形状である。このような管状の形状により、ガイドピンが半径方向に弾性的に圧迫される柔軟性及び能力は高められる。
選択的に、ガイドピンの中間セグメントにおいて少なくとも1つのスリット、特に、ガイドピンの外面から内部開口まで延在する少なくとも1つの貫通スリットは形成されている。このようなスリット又は複数のスリットにより、ガイドピンは、剛性が低下し、弾性的に変形される能力が高められる。
当該実施形態のさらなる詳細化された形態において、複数のスリットはガイドピンの縦方向に延在し、及び/又はガイドピンの全周上で離間されることができる。このような特に少なくともガイドピンの中間セグメントにおいて延在する複数のスリットにより、保持リッジによる弾性的半径方向変形は実現される。
さらに、ガイドピンの中間セグメントにおいてらせん状に形成されている少なくとも1つのスリットは提供されることができる。このようならせん状に形成されたスリット、特にガイドピンの内部開口まで延在する貫通スリットとして形成されると、ガイドピンの中間セグメントの柔軟性は高められる。言い換えると、貫通スリットである場合、ガイドピンの中間セグメントは略らせん状のバネとして形成され、ガイドピンは必ずガイド溝内に延在する保持リッジを通すと、当該らせん状のバネは簡単に変形され、特に半径方向に圧迫される。
選択的に、ガイド溝は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメントを有し、ガイドピンは、クランプアームの回転を引き起こさずにその間で移動することができ、保持リッジは遠位端セグメントを延在して通過し、特に、それぞれのクランプアームは2つの保持リッジを持ち、そのうちの1つの保持リッジがガイド溝の各側辺から延在する。
クランプアームは、その近位端において共通のピボット軸線を限定するピボットピンにカップリング接続される。このようなピボットピンは、クランプアームの近位端セグメントにおいて形成された対応する貫通穴を通過して係合されることができる。クランプ装置は、スペアパーツとして提供され、クランプ装置が患者体内に挿入できるように、再装填可能な医療機器と一緒に使用されるために用いられることが想到しうる。その場合、ピボットピンは、制御ワイヤの遠位端に固定して取り付けられることができ、これは、クランプ装置は再装填可能な医療機器に接続されると、ピボットピンは、クランプ装置が患者の体内に挿入されるように、クランプアームにカップリング接続されることを意味する。通常、さらに可能なこととして、クランプ装置は患者体内に挿入されるための医療機器に接続されると、このようなピボットピンは、クランプアームの近位端の末端に固定して接続され、制御ワイヤの遠位端にカップリング接続される。
ガイドピンは、選択的に支持アームの自由端セグメントにおいてクランプハウジングのクランプベースから遠位方向に沿って延在する2つの支持アームの間に保持されることができ、当該クランプベースが特にケーシングとして形成される。
ガイドピンは、選択的にクランプハウジングの2つの支持アームの自由端セグメントにおいて支持アームの間に保持されることができ、支持アームはクランプベースから遠位方向に沿って延在し、クランプベースが特にケーシングとして形成される。
当該目的は、さらに、少なくとも本考案による他のクランプ装置によって解決されることができ、それぞれのクランプアームは、把持セグメントにおいてクランプアームの横方向の対向側に配置されている2つのバーブを含み、バーブは、それぞれのバーブが他方のクランプアームの対応する対向バーブの方向を指すように形成される。
言い換えると、他方のクランプアームに向かって延在するバーブを設けることにより、クランプアームが閉鎖してその間にある組織をクランプする際に、組織の把持を改善し、組織からの意図しない解放のリスクを最小限に抑える。
選択的に、それぞれのバーブにおいてクランププロファイルを設け、当該クランププロファイルの端部が他方のクランプアームの対応する対向バーブを指す。具体的に、それぞれのバーブのクランププロファイルは他方のクランプアームの対応する対向バーブのクランププロファイルと互いに補完し合う。少なくとも1つのバーブのクランププロファイルは、V字形の突起を含むことができ、他方のクランプアームの対応する対向バーブが互いに補完し合うV字形の窪部を有する。このようなクランププロファイルにより、患者体内に固定されたクランプ装置がそこに留まる可能性はさらに高められ、これにより固定の安全性は向上する。バーブのクランププロファイルと対応するバーブのクランププロファイルとの補完し合いにより、血管損傷のリスクは低下する。特に、クランプアームは完全に閉鎖されると、クランプアームの対応するバーブは直接に接触し合わずに、その間に一定の距離を保つ。
選択的な実施形態によれば、それぞれのクランプアームは、そのクランププロファイルがV字形の突起を含む1つのバーブと、そのクランププロファイルがV字形の窪部を含む1つのバーブと、を含む。選択的に、(複数の)V字形の突起の角及び/又は(複数の)V字形の窪部の角は丸面取りである。このような丸み付けの角により、鋭いエッジを回避し、血管を損傷するリスクを最小限に抑えることができる。
また、バーブは、選択的に把持セグメントの最遠位端に配置され、及び/又はクランプアームにおいてバーブに隣接して切開、特に丸み付けの切開が形成される。バーブに隣接して切開を設けることにより、クランプアームの断面の急激な変化によって引き起こされる応力ピークは低下する。
それぞれのクランプアームは、少なくとも把持セグメントの一部、特に把持セグメント全体において、その側辺に対向するクランプアームに向かって内側に湾曲されることができる。このような形により、クランプアームの機械的安定性は高められ、より高いクランプ力による組織クランプを可能にする。
選択的に、それぞれのクランプアームの把持セグメントの遠位端は他方のクランプアームに向かって内側に湾曲される。当該実施形態のさらなる詳細化された形態において、それぞれのクランプアームの遠位端において係合プロファイルは形成され、クランプアームの係合プロファイル同士は、互いに補完し合い、これによりクランプアームは閉鎖すると、係合プロファイル同士は、係合し合うことができる。具体的に、クランプアームの係合プロファイルは、波形プロファイル、特に正弦曲線形プロファイル又は鋸歯状プロファイルを含むことができる。
少なくとも1つのクランプアーム、特に2つのクランプアームは、把持セグメントにおいて形成された貫通する開口を含むことができ、当該貫通する開口は、特にクランプアームの縦方向に延在する。このような貫通する開口により、組織がクランプアームの間にクランプされて拡張されることを可能にし、またこれにより、クランプ装置を患者体内に固定する安全性は向上する。
上記クランプ装置は、独立した部品としてのクランプアームが設けられ、クランプアーム同士は、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であることにより、クランプアームが共通のピボット軸線を回って回転でき、それぞれのクランプアームにはガイド溝が設けられ、且つガイド溝同士が部分的に重なり合う。また、クランプ装置は、さらに、ガイドピンを含むことができ、当該ガイドピンは、ガイドピンとガイド溝の係合により、ガイドピンの移動がクランプアームの閉鎖移動又はクランプアームのピボット軸線を回った開放移動に変換されるように、クランプハウジングに取り付けられ、ガイド溝の重なり合い部分においてガイド溝を通って延在する。
本願のクランプ装置によれば、クランプアームがその近位端において共通のピボット軸線を限定するピボットピンにカップリング接続されるように設計されることができる。
当該目的も、組織を止血又は閉鎖させるための医療機器によって解決され、前記医療機器は、
ハンドルと、
ハンドルに取り付けられたシース装置と、
上記に記載の本願のクランプ装置と、
シース装置を通って延在し、遠位方向及び近位方向に可逆的に移動可能な制御ワイヤと、
制御ワイヤの近位端にカップリング接続され、制御ワイヤが遠位方向及び近位方向に可逆的に移動するように、作動されることが可能なアクチュエータと、を含み、
クランプアームは各自に制御ワイヤの遠位端にカップリング接続され、クランプ装置は、制御ワイヤの移動によってクランプアームが開閉されるように作動されることができ、これにより制御ワイヤの近位方向への移動はクランプアームの閉鎖移動に変換され、制御ワイヤの遠位方向への移動はクランプアームの開放移動に変換される。
選択的に、クランプアームは、近位端においてピボットピンにカップリング接続され、ピボットピンに対して、ピボットピンにより限定される共通のピボット軸線を回って回転することができ、制御ワイヤの遠位端がピボットピンにカップリング接続されることにより、クランプアームはピボットピンを経由して制御ワイヤの遠位端にカップリング接続される。したがって、クランプアームは互いに直接に接続されない独立した部品/部材である。反対的に、それらは、それぞれピボットピンとのカップリング接続によって制御ワイヤにカップリング接続される。当該ピボットピンは共通のピボット軸線を限定し、クランプアームは当該共通のピボット軸線を回って互いに相対して回転することができる。
選択的な実施形態によれば、ピボットピンは、制御ワイヤの遠位端セグメントにおいて形成されたカップリングヘッドに設けられた対応する貫通穴を延在して通過し、カップリングヘッドの遠位端には貫通穴内に延在する出口通路を設け、当該出口通路のため、クランプアームが閉鎖された後に、制御ワイヤをピボットピンとの係合、及びこれによるクランプアームとの係合から外すことができ、これにより制御ワイヤの近位移動によって制御ワイヤをクランプアームから分離し、これによりカップリングヘッドの遠位端部が破裂せずに出口通路の対向側に広げられる。
当該実施形態によれば、クランプアームが直接に制御ワイヤにカップリング接続されることにより、J字型のフック形などの独立したカップリング部品を設ける必要はなくなる。具体的に、制御ワイヤはその遠位端セグメントにおいてピボットピンが設けられており、当該ピボットピンはクランプアームの近位端セグメントにおいて設けられた対応する貫通穴と係合する。
貫通穴はカップリングヘッドの遠位端に向かって開かれている。具体的に、出口通路は設けられており、当該出口通路は、ピボットピンが意図せずにカップリングヘッドから外れられずに、制御ワイヤに十分強い引張力を加えることによって意図的に出口通路を通過してピボットピンを貫通穴から外せるように、十分小さく設計され、これによりカップリングヘッドの出口通路の対向側にある端部は広げられて、したがって変形されるが、破裂されない。例えば、カップリングヘッドの端部中のスリットによって出口通路を形成することができる。本願の他の実施形態によれば、カップリングヘッドの遠位端部はそれらが広げられると弾性的に又は可塑的に変形される。場合を問わず、部品が自由に患者体内に留められることを回避するために、カップリングヘッドの端部が破裂しないように配置される。
他の実施形態によれば、ピボットピンはクランプアームの近位端セグメントにおいて設けられた対応する貫通穴を延在して通過し、クランプアームの末端には出口通路が設けられ、当該出口通路によって、クランプアームが閉鎖された後に、ピボットピンをクランプアームの貫通穴との係合及びクランプアームとの係合から外すことができ、これにより制御ワイヤの近位移動によって制御ワイヤをクランプアームから分離し、これにより末端セグメントが破裂しないようにクランプアームは出口通路の対向側の末端セグメントで広げられる。
したがって、カップリングヘッド内のかわりにクランプアームの末端には出口通路が設けられる。具体的に、当該出口通路は、ピボットピンが意図せずにクランプアームから外れられずに、制御ワイヤに十分強い引張力を加えることによって意図的に出口通路を通過してピボットピンを貫通穴から外せるように、十分小さく設計される。このような場合、クランプアームの末端セグメントは広げられて、したがって変形されるが、破裂されない。例えば、クランプアームの末端セグメント中のスリットによって出口通路を形成することができる。クランプアームの末端セグメントはそれらが広げられると弾性的に又は可塑的に変形されることができる。場合を問わず、部品が自由に患者体内に留められることを回避するために、クランプアームの末端セグメントは破裂しない。
選択的に、カップリングヘッドはU字型又は2つに分岐された保持構造を持ち、当該保持構造はその遠位端に開いており、ピボットピンは保持構造の脚の間に保持され、保持構造の脚に設けられた貫通穴のセグメントを延在して通過する。クランプアームの近位端はカップリングヘッドの保持構造の脚の間に配置されている。
本願の1つの選択的な実施形態の特徴は、クランプハウジングは少なくとも1つの接続部品を介してシース装置に直接接続され、それぞれの接続部品はクランプハウジング又はクランプハウジングの一部に固定して取り付けられてシース装置に解放可能に接続され、またそれぞれの接続部品と協働する解放機構も設けられており、クランプアームはすでに閉鎖され、特に制御ワイヤはすでにクランプ装置から分離すると、当該解放機構は、シース装置からそれぞれの接続部品を解放し、したがってクランプハウジングを解放するために、制御ワイヤに近位方向に移動させることによって作動されることができる、ことにある。
本願の当該実施形態において、クランプハウジングとシース装置は対応する接続部品を介して互いに直接に接続され、前記接続部品はクランプハウジング又はその一部に固定して設けられており、且つシース装置に解放可能に接続されている。このようにして、クランプハウジングとシース装置との間に非常に信頼性が高く且つ安定した接続は得られる。また、医療機器は、設計が簡単で製造しやすい。
クランプアームがすでに閉鎖されると、接続部品は、クランプハウジングをシース装置から解放されるように、作動されることができる。具体的に、クランプアームはすでに閉鎖され、制御ワイヤは近位方向にさらに移動すると、クランプハウジングはシース装置から解放されるように配置されている。
本願の他の実施形態によれば、シース装置はシースを含み、選択的に延在可能ならせん状シース(coiled sheath)であり、さらに、シースの遠位端に設けられた接続チューブを含む。選択的に、接続チューブがシースに接続される方式により、接続チューブはその縦方向の中心軸線を回ってシースに対して回転することができる。このために、接続チューブの外周面には環状溝を設けることができる。そして係合コンポーネントを固定して設け、選択的にシースに溶接し、係合コンポーネントは、接続チューブがシースに接続/カップリング接続されるように、環状溝に係合される。このような接続関係には、係合コンポーネントは、環状溝内の環状肩部との係合を含むことができる。
選択的に、少なくとも2つの接続部品が設けられており、接続部品はクランプハウジングの外周に沿って規則的な角度オフセットで位置決められ、選択的に、正確に2つの接続部品が設けられており、この2つの接続部品はクランプハウジングの対向側に位置する。
本願の他の実施形態により以下が提供される。接続部品が弾力的で弾性的に変形可能な接続アームの形として設けられており、接続部品は遠位端がクランプハウジングに固定して取り付けられ、接続部品は自由近位端が係合部として形成され、当該係合部は、クランプハウジングがシース装置に接続されるように、シース装置の対応する係合装置と係合され、また解放機構は突起を含み、当該突起は接続部品の間に配置され、突起が接続部品との協働方式により接続部品に押し付けられ、これにより接続部品は外側に弾性的に変形され、接続部品の係合部は、クランプハウジングがシース装置に接続されるように、外側に押されてシース装置の対応する係合装置と係合され、突起は制御ワイヤにカップリング接続され、特に制御ワイヤに固定して設けられる方式により、クランプアームが閉鎖された後に、制御ワイヤは近位方向にさらに移動すれば、突起は制御ワイヤと共に接続部品との係合から逸脱するため、接続部品は弾性的な復元力によって内側に変形され、接続部品の係合部はシース装置の対応する係合装置との係合から逸脱し、シース装置からクランプハウジングは解放される。
選択的な実施形態によれば、カップリングヘッドによって突起は形成される。言い換えると、カップリングヘッドにより突起が形成されることができ、接続部品に押し付けられることにより、接続部品は外側に弾性的に変形される。
選択的に、接続部品は、クランプハウジングに、特にスポット溶接によって溶接されることができる。
当該実施形態の1つの選択的な拡張解決案により以下が提供される。接続部品には内向きの隆起したセグメントが設けられており、当該内向きの隆起したセグメントは特に接続部品の自由端に設けられており、突起は接続部品の内向きの隆起したセグメントの間に配置され、接続部品が外側に変形されるように、内向きの隆起したセグメントと協働し、突起は内向きの隆起したセグメントとの係合から逸脱すると、接続部品はその弾性的な復元力によって内側に変形される。
当該実施形態において、弾性的接続部品の係合部は、突起と接続部品(特に接続部品の内向きの隆起したセグメント)との係合によってクランプベース内に設けられた係合装置と自発的に係合を保持する。このような係合は存在しなくなると、制御ワイヤが近位方向に引き戻されることにより、突起は接続部品/内向きの隆起したセグメントの間に配置/位置しないため、接続部品はその復元力によって内側に弾性的に変形される。言い換えると、制御ワイヤの突起をその接続部品又はその内向きの隆起したセグメントの範囲外に移出することにより、シース装置とクランプベースとの間の接続は受動的に解放される。
本願の他の実施形態により以下が提供される。押し込み(埋め込み)接続によってクランプハウジングがシース装置に接続され、これにより重なり合い部分が形成され、選択的に、クランプハウジングの近位端はシース装置の遠位端に挿入され、係合装置がシース装置の内周壁上の窪部又は貫通穴として設けられ、選択的に、接続部品の係合部が外向きの係合指状部品として形成される。
選択的に、シース装置の係合装置と対応する穴は、接続部品の係合部がクランプハウジング内の穴を介して外側にシース装置の係合装置内に押され、クランプハウジングがシース装置に接続されるように、シース装置とクランプハウジングとの重なり合い部分に設けられている。
接続部品はまっすぐなセグメントを有してもよく、近位方向から見れば、当該まっすぐなセグメントはクランプハウジングの縦方向の中心軸線に対して内側に傾斜し、傾斜角度が特に3と15°との間で、選択的に5°である。
本願の実施形態によれば、接続部品は遠位端セグメントにおいてクランプハウジングに固定して接続され、特に、接続部品の遠位端は半径方向が外向きで、クランプハウジング中に設けられた対応する保持穴内に延在し、選択的に溶接によって保持穴中に固定される。
選択的に、クランプハウジングはクランプベースから遠位方向に沿って延在する2つの支持アームを含み、接続部品は支持アームの自由端セグメントにおいて支持アームに固定して取り付けられ、特に、2つの支持アームの間にガイドピンが保持されており、接続部品はガイドピンの遠位端側に設けられる。
本願の医療機器によるさらなる詳細化された形態において、少なくとも1つのクランプアーム、特に2つのクランプアームは、いずれも遠位端において対向側にある末端セグメントを含むことができ、末端セグメントは、クランプアームがクランプハウジングにロックされるか、またガイド溝内に形成された保持ノーズ又は保持リッジにロックされるように、クランプハウジングの少なくとも1つの肩部の後ろに係合されることができ、当該保持ノーズ又は保持リッジはガイド溝の遠位端においてガイドピンをキャッチする。選択的に、クランプアームの末端セグメントにフックが形成され、当該フックは、クランプアームがクランプベースにロックされるように、クランプベースの少なくとも1つの肩部の後ろに係合される。具体的に、2つのクランプアームの末端セグメントに2つの対になるフックが形成されえる。それぞれのクランプアームの1つの末端セグメントのみにフックが形成されることも想到しうる。また、1つのクランプアームの1つの末端セグメントのみにフックが形成されてもよく、他方のクランプアームにはフックが含まれない。
クランプベースの環状突起により肩部が形成されてもよく、環状突起は特に中央開口を有するクランプハウジング、特にクランプベースの遠位端面を形成し、クランプアームは完全に閉鎖されると、クランプアームの末端は当該開口を介してクランプベース内に延在する。
クランプアームの近位端は、クランプハウジングの少なくとも1つの肩部の後ろに係合されないように設計されていることも想到しうる。このような場合、その他の方式により閉鎖されたクランプアームのロックを実現し、例えばガイド溝内に形成された保持ノーズ又は保持リッジのみによりガイドピンをキャッチする。
以下、図面を参照しながら本願の実施形態について説明する。これらの図面では、
本願の1つの実施形態による医療機器を示す正面図である 図1の医療機器の前遠位端部分を拡大スケールで示す部分断面図であり、クランプ装置がシース装置から分離されている。 クランプアームが完全開放状態にあるクランプ装置の斜視図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置の部分断面図である。 図4に対応し、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にあるクランプ装置を示している。 図5に対応し、制御ワイヤをクランプアームから分離するプロセスを示している。 医療機器の遠位端部分の斜視図で、制御ワイヤから分離されるクランプ装置を示している。 クランプアームは完全に閉鎖された状態にある医療機器の遠位端部分の斜視図である。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプハウジングがシース装置から解放されることを示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプハウジングがシース装置から解放されることを示している。 クランプ装置のクランプアームの正面図である。 突起とカップリングヘッドを有する制御ワイヤの斜視図である。 クランプハウジングの斜視図である。 クランプハウジングの断面図である。 シース装置に取り付けられたクランプハウジングの断面図である。 本願の他の実施形態による医療機器を示す斜視図である 図16の医療機器を示す斜視図であり、クランプ装置がシース装置から分離されている。 閉鎖されたクランプアームを有する医療機器を示す部分断面図である 図18に対応し、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にあるクランプ装置を示している。 クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にある他の部分断面斜視図である。 医療機器の遠位端部分の部分断面斜視図で、制御ワイヤから分離される医療機器を示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプアームが完全に閉鎖された位置にあることを示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にあることを示している。 医療機器の遠位端部分の部分断面図で、制御ワイヤをクランプアームから分離するプロセスを示している。 クランプアームを示す側面図である 制御ワイヤの遠位端部分を示す上面図である 制御ワイヤの遠位端部分を示す側面図である 本願の他の実施形態による医療機器の遠位端部分を示す部分断面斜視図である 閉鎖されたクランプアームを有する図30の医療機器を示す部分断面斜視図である 図28の医療機器の遠位端部分の部分断面斜視図で、クランプアームは完全に閉鎖されて締め付けられた位置にある。 完全開放位置にあるクランプアームと制御ワイヤの遠位端の部分断面図である。
図1~図15では、本願の医療機器による1つの実施形態を示している。当該医療機器は、胃腸に沿って分布される血管を止血するためのフィクスチャを設けるために用いられ、フィクスチャが内視鏡を介して目標部位に送達される。
医療機器は、ハンドル1と、ハンドル1に取り付けられたシース装置2と、シース装置2の遠位端に設けられたクランプ装置3と、を含む。制御ワイヤ4は、シース装置2を通って延在し、シース装置の近位端においてアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータはスライド可能にハンドル1に保持されており、制御ワイヤ4が遠位方向及び近位方向に可逆的に移動するように、作動されることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム8a、8b及びケーシングとして形成されるクランプベース7を有するクランプハウジング6を含み、前記クランプアーム8a、8bは各自に制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。選択的に、2つのクランプアーム8a、8bは、ピボットピン9を介して制御ワイヤ4にカップリング接続される独立した部品/部材であり、当該ピボットピンが制御ワイヤ4の遠位端セグメントに設けられており、カップリングヘッド11に設けられた対応する貫通穴10を延在して通過し、当該カップリングヘッド11が制御ワイヤ4の遠位端セグメントにおいて形成される。
カップリングヘッド11はU字型又は2つに分岐された保持構造を有し、当該保持構造はその遠位端に開いており、クランプアーム8a、8bは、部分的にU字型保持構造の脚の間に配置されている。ピボットピン9は保持構造の脚の間に保持され、カップリングヘッド11の貫通穴10を延在して通過し、当該貫通穴10は、U字型保持構造の開放側辺から横方向に外側に延在するか、又は横方向に突出する。
2つのクランプアーム8a、8bは、ピボットピン9により形成される共通のピボット軸線を回って回転することにより、2つのクランプアーム8a、8bを開閉するように、制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。それぞれのクランプアーム8a、8bにはガイド溝12が設けられ、クランプアーム8a、8bのガイド溝12同士が部分的に重なり合う。
クランプ装置3は、さらに、ガイドピン13を含み、当該ガイドピン13は、ガイドピン13とガイド溝12との係合によって、制御ワイヤ4の近位方向への移動がクランプアーム8a、8bの閉鎖移動に変換され、制御ワイヤ4の遠位方向への移動がクランプアーム8a、8bのピボット軸線を回った開放移動に変換されるように、クランプハウジング6に取り付けられ、ガイド溝12の重なり合い部分においてガイド溝12を通って延在する。本実施形態において、ガイドピン13は、クランプハウジング6のクランプベース7の遠位端から垂直に延在する、2つに分岐された構造に形成された2つの支持アーム14a、14bの間に保持されており、クランプアーム8a、8bは、当該構造から外側に横方向に延在する支持アーム14a、14bの間に配置されている。
図7に示すように、カップリングヘッド11内のピボットピン9用の貫通穴10の遠位側は開いている。言い換えると、貫通穴10の遠位端側においてカップリングヘッド11の遠位端には出口通路15が設けられ、クランプアーム8a、8bが閉鎖された後に、ピボットピン9は出口通路15を介して貫通穴10から外されることができ、これによりカップリングヘッド11の遠位端部16、17が破裂せずに出口通路15の対向側に広げられる。このようにして、制御ワイヤ4は、クランプアーム8a、8b、及び対応的にクランプ装置3から分離される。ここで、出口通路15はクランプアーム8a、8bの遠位端内のスリットにより形成される。
図7から見えるように、カップリングヘッド11の遠位端部16、17は広げられると塑性変形されることがわかる。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたらせん状シース18及びらせん状シース18の遠位端に設けられた接続チューブ19を含み、これによりシース装置2は分離不可なユニットに形成される。接続チューブ19がシース18に接続される方式により接続チューブ19はシース18に対してその縦方向の中心軸線を回って自由回転することができる。このために、接続チューブ19の外周面には環状溝20が設けられ、係合コンポーネント21はシース18に固定して設けられ、選択的にシース18に溶接され、当該係合コンポーネント21は、接続チューブ19が回転可能にシース18に接続されるように、環状溝20内に係合される。本実施形態において、係合コンポーネント21は、保持ケーシングに設けられた係合指状部品として形成され、当該保持ケーシングはシース18に溶接される。
シース装置2は弾性的接続アーム形の2つの接続部品22を介してクランプハウジング6に接続され、前記弾性的接続アームはクランプハウジング6の対向側に位置決められる。選択的に、接続部品22の遠位端はクランプハウジング6に固定して取り付けられるが、接続部品22の自由近位端は係合部23に形成され、当該係合部23は、クランプハウジング6がシース装置2にカップリング接続されるように、接続チューブ19の内周面内に設けられた対応する係合装置24と係合される。クランプハウジング6は押し込み(埋め込み)接続によってシース装置2に接続され、クランプハウジング6の近位端はシース装置2の接続チューブ19の遠位端に挿入/延在する。接続チューブ19の重なり合いセグメントには、シース装置2の係合部23は貫通穴の形として設けられ、クランプハウジング6には貫通穴に対応する穴25が設けられ、これにより接続部品22の係合部23が穴25とクランプハウジング6を介して外側にシース装置2の係合装置24に押し込まれ、クランプハウジング6をシース装置2に接続させる。
接続部品22は内向きの隆起したセグメント28を有する。また、接続部品22の遠位端は半径方向が外向きで、クランプハウジング6内に設けられた対応する保持穴26内に延在し、選択的に溶接(現在の状況下でスポット溶接)によって保持穴26内に固定される。接続部品22は、さらに、接続部品22の遠位端に沿ったまっすぐなセグメント27を有し、近位方向に使用されれば、当該まっすぐなセグメント27はクランプハウジングの縦方向の中心軸線に対して内側に傾斜し、傾斜角度が5°である。接続部品22のまっすぐなセグメント27と係合部23との間に、接続部品22の近位端において内向きの隆起したセグメント28が設けられる。
クランプハウジング6に接続チューブ19から切り離せるための解放機構は設けられる。当該解放機構は、制御ワイヤ4に設けられた突起29を含む。突起29は、内向きの隆起したセグメント28が弾性的に外側に圧迫されることにより、接続部品22が変形方式で自由端が圧迫されるように、接続部品22の内向きの隆起したセグメント28と協働してその間に位置する。制御ワイヤ4が近位端に引っ張られて突起29が接続部品22との係合から逸脱すると、内向きの隆起したセグメント28は、元の形状が取り戻されるために、弾性的な復元力によって再び内側に変形され、係合部23は接続チューブ19の係合装置24との係合から逸脱する。
使用中に、クランプ装置3は内視鏡を介して目標部位に送達され、クランプ装置3は目標部位での所定位置において血管に固定される。血管を締め付けるために、アクチュエータ5を利用することにより制御ワイヤ4に遠位方向及び近位方向に移動させ、クランプアーム8a、8bは繰り返して開閉されることができる。
クランプ装置3は設けられたとたん、クランプアーム8a、8bは制御ワイヤ4から切り離される。このために、図7に描かれたように、クランプアーム8a、8bは完全に閉鎖されて閉鎖位置に締め付けられるように、制御ワイヤ4は近位方向に引っ張られる。図4~7に示されるように、ガイド溝12は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメント12aを有し、ガイドピン13は、クランプアーム8a、8bをさらに回転せずに、その間で移動することができる。ガイドピン13はガイド溝12中の遠位端位置に到達すると、クランプアーム8a、8bに設けられた保持ノーズ30によって当該位置に締付/ロックされる。保持ノーズ30はガイド溝12の側辺からガイド溝12のまっすぐな端セグメント12aまで延在し、保持ノーズ30は、ガイドピン13が保持ノーズを介してガイド溝12の近位端まで到達することを可能にするが、ガイドピン13が反対する方向に通過することは阻止されるように設計されている。選択的に、保持ノーズ30は、貫通する開口として形成された窪部12bまで弾性的に変形されるように設計されている。クランプアーム8a、8bには、ガイド溝12の保持ノーズ30に近い側面に窪部12bが形成され、これにより保持ノーズ30は、ガイドピン13が保持ノーズ30を通過してガイド溝12中の遠位端位置に到達することを可能にするように、弾性的に変形されることができる。ガイドピン13は保持ノーズ30を通過した後に、ガイドピン13は既にその最終位置に到達すると、保持ノーズ30は、弾性的な復元力によってその元の形状に回復してガイドピン13の後ろに係合される。保持ノーズ30は、ガイドピン13が遠位端側に押し付けられると、保持ノーズ30が変形されてガイド溝12が再び開放されることがないように設計されており、これによりガイド溝12中の遠位端位置においてガイドピン13はキャッチされる。このようにして、クランプアーム8a、8bはクランプベース7に固くロックされ、したがってクランプハウジング6にロックされる。
クランプアーム8a、8bの間にある組織の把持を改善し、患者体内の組織に固定されるとき、クランプ装置3が解かれるようなリスクを最小限に抑えるために、それぞれのクランプアーム8a、8bは、把持セグメント32においてクランプアーム8a、8bの横方向の対向側に配置された2つのバーブ31a、31b、31c、31dを含む。バーブ31a、31b、31c、31dは、それぞれのバーブが他方のクランプアーム8a、8bの対応する対向バーブの方向を指すように形成されている。例えば、図11から見えるように、クランプアーム8bは、他方のクランプアーム8aを指す2つのバーブ31c、31dを含む。バーブ31cは、V字形の突起33の形に呈するクランププロファイルを含み、バーブ31dは、V字形の窪部34の形に呈するクランププロファイルを含み、V字形の突起33と互いに補完し合う。図7から見えるように、クランプアーム8aのバーブ31a、V字形の窪部34及びバーブ31bはV字形の突起を有し、それらは、他方のクランプアーム8bの対応するバーブ31c、31dと互いに補完し合う。クランプアーム8a、8bの間にクランプされた血管の意外損傷を回避するために、V字形の突起33の角とV字形の窪部34の角は丸面取りにされる。また、バーブ31a、31b、31c、31dの近くに丸み付けの切開35が設けられる。
それぞれのクランプアーム8a、8bの把持セグメント32の遠位端は他方のクランプアーム8a、8bに向かって内側に湾曲される。それぞれのクランプアーム8a、8bの遠位端において係合プロファイル36が形成され、この場合に、鋸歯状プロファイルである。クランプアーム8a、8bの係合プロファイル36同士は、クランプアーム8a、8bが閉鎖されると互いに係合されるように、互いに補完し合う。把持されている組織は拡張されるように、クランプアーム8a、8bは把持セグメント32に形成された貫通する開口37を含み、当該貫通する開口37がクランプアーム8a、8bの縦方向に延在する。
制御ワイヤ4はさらに後ろに引っ張られれば、クランプアーム8a、8bはさらに移動することができなくなり、このような場合に、ピボットピン9はカップリングヘッド11の遠位端側にある出口通路15によってカップリングヘッド11の貫通穴10から外される。このプロセスでは、出口通路15の対向側に位置するカップリングヘッド11の遠位端部16、17は、出口通路15が開放されるように、可塑的に広げられる。
シース装置2からクランプハウジング6を分離/解放するため、さらに近位方向に制御ワイヤ4は、カップリングヘッド11の突起29が接続部品22の内向きの隆起したセグメント28との係合から逸脱し、接続部品22が元の形状に戻るように、後ろに引っ張られ、接続部品22の自由端がシース装置2の接続チューブ19の係合装置24との係合から逸脱する。
図16~図27は、本願の医療機器による他の実施形態を示している。
当該医療機器は、図1~図15に示されている医療機器に非常に類似しており、ハンドル(図示せず)、ハンドルに取り付けられたシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられたクランプ装置3をも類似的に含む。制御ワイヤ4はシース装置2を通って延在し、シース装置の近位端においてアクチュエータ(図示せず)に接続されており、当該アクチュエータがハンドルにスライド可能に保持されており、制御ワイヤ4が遠位方向及び近位方向に可逆的に移動するように、作動されることができる。
クランプ装置3は2つのクランプアーム8a、8bとケーシングとして形成されるクランプベース7を有するクランプハウジング6を含み、前記クランプアーム8a、8bは各自に制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。選択的に、2つのクランプアーム8a、8bはピボットピン9を介して制御ワイヤ4にカップリング接続される独立した部品/部材であり、当該ピボットピンが制御ワイヤ4の遠位端セグメントに設けられており、カップリングヘッド11内に設けられた対応する貫通穴10を延在して通過し、当該カップリングヘッド11が制御ワイヤ4の遠位端セグメントにおいて形成される。
図26、27から見えるように、カップリングヘッド11はU字型保持構造を有し、当該U字型保持構造がその遠位端に開いており、且つクランプアーム8a、8b(例えば図18や図20から見えるように)は部分的にU字型保持構造の脚の間に配置されている。ピボットピン9は保持構造の脚の間に保持され、カップリングヘッド11の貫通穴10を延在して通過する。
2つのクランプアーム8aと8bは、ピボットピン9により形成される共通のピボット軸線を回って回転することにより、2つのクランプアーム8aと8bが開閉されることができるように、制御ワイヤ4の遠位端にカップリング接続される。それぞれのクランプアーム8a、8bにはガイド溝12が設けられ、且つクランプアーム8a、8bのガイド溝12同士が部分的に重なり合う。
ピボットピン9はクランプアーム8a、8bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴38を延在して通過する。 クランプアーム8a、8bの末端には出口通路39が設けられている。図23、24に示すように、クランプアーム8a、8bが閉鎖された後に、ピボットピン9を貫通穴38との係合及びクランプアーム8a、8bとの係合から外すことにより、クランプアーム8a、8bの末端セグメントを広げることができる。制御ワイヤ4の近位への移動によって制御ワイヤ4をクランプアーム8a、8bから分離し、クランプアーム8a、8bの末端セグメントが破裂せずに広げられる。
クランプ装置3は、さらに、ガイドピン40を含み、ガイドピン40はクランプハウジング6に取り付けられ、ガイド溝12の重なり合い部分においてガイド溝12を通って延在する。したがって、ガイドピン40とガイド溝12との係合によって、制御ワイヤ4の近位方向への移動はクランプアーム8a、8bの閉鎖移動に変換される。制御ワイヤ4の遠位方向への移動はクランプアーム8a、8bのピボット軸線を回った開放移動に変換される。本実施形態において、ガイドピン40はクランプハウジング6のクランプベース7の遠位端から垂直に延在する、2つに分岐された構造に形成された2つの支持アーム14a、14bの間に保持されており、クランプアーム8a、8bは、当該構造から外側に横方向に延在する支持アーム14a、14bの間に配置されている。
ガイドピン40はその全長にわたって管状の形状を有し、内部開口41を有し、縦方向にクランプアーム8a、8bのガイド溝12を延在して通過する1つの中間セグメント42を含む。図18、19、20、21から見えるように、当該中間セグメント42は半径方向に変形可能なものである。選択的に、ガイドピン40の縦方向に沿って延在する複数の貫通スリット43はガイドピン40の全周上で離間されている。
特に図25に示すように、クランプアーム8a、8bはその側面からガイド溝12内に延在する保持リッジ44が設けられている。それぞれのクランプアーム8a、8bには各自のガイド溝12の対向側辺から延在する保持リッジ44が2つ設けられている。保持リッジ44は円弧状の形状を有する。
ガイドピン40はガイドピン40の中間セグメント42の半径方向での変形により保持リッジ44を通過した後にガイド溝12中の遠位端位置に到達すると、保持リッジ44によって当該遠位端位置に締付/ロックされる。保持リッジ44はガイド溝12の両側辺からガイド溝12のまっすぐな端セグメント12aまで延在する。図1~図15に示す実施形態の保持ノーズ30と反対的に、保持リッジ44は弾性的変形を目的とするわけではない。また、ガイドピン40の中間セグメント42は、保持リッジ44を通過する際に弾性的に変形されることを目的としている。ガイドピン40はすでに保持リッジ44を通過した後に、ガイドピン40は保持リッジ44の後ろに係合された中間セグメント42の弾性的な復元力によってその元の形状に戻り、これによりクランプアーム8a、8bは閉鎖状態にロックされる。このようにして、クランプアーム8a、8bはクランプベースに固くロックされ、クランプハウジング6にも対応的にロックされる。
図16、17に示すように、シース装置2はらせん状シース18と、図1~図15に示す実施形態の接続チューブと同様な接続チューブ19と、を含む。
シース装置2は弾性的接続アームの形の2つの接続部品22によってクランプハウジング6に接続され、前記弾性的接続アームはクランプハウジング6の対向側に位置決めされている。クランプハウジングのシース装置2の接続及びクランプハウジング6を接続チューブ19から切り離すための解放装置は、図1~図15に示す実施形態に係るものと同様であるため、当該実施形態における記述を参照されたい。制御ワイヤ4のカップリングヘッド11により形成される突起29は、図1~図15に示す実施形態に記載した方式と同様な方式で接続部品22と協働する。
クランプアーム8a、8bの間にある組織の把持を改善して患者体内の組織に固定されるときクランプ装置3が解かれるようなリスクを最小限に抑えるために、それぞれのクランプアーム8a、8bは把持セグメント32においてクランプアーム8a、8bの横方向の対向側に配置された2つのバーブ31a、31b、31c、31dを含む。クランプアーム8a、8bの把持セグメント32は、図1~図15に示される実施形態に係るものと同様である。このような接続関係に関しては、当該実施形態を参照されたい。
図28~図31では、本願の医療機器による他の実施形態が示されている。当該医療機器が図16~図27に示される実施形態にとの相違点は、ガイドピン40に含まれるのがガイドピン40の縦方向に沿って延在する複数の貫通スリット43ではなく、ガイドピン40の中間セグメント42においてらせん状に形成された貫通スリット45であることにある。言い換えると、ガイドピン40の中間セグメント42は略らせん状のバネとして形成され、ガイドピン40はガイド溝12内に延在する保持リッジ44を必ず通過する必要があると、当該らせん状のバネにより簡単な変形、特に半径方向の圧迫を可能にする。
本願は、組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置及び組織を止血又は閉鎖させるための医療機器を提供し、操作が簡単で製造と組み立ても簡単であり、信頼性の高い方法で作動することができる。クランプ装置のクランプアームに保持ノーズを設け、保持ノーズを介してガイド溝の遠位端においてガイドピンをキャッチすることにより、クランプアームは完全に閉鎖されて患者体内に留められるべきであるとクランプアームはクランプハウジングにロックされる。ガイドピンは保持ノーズを通過すると、保持ノーズは弾性的に変形され、このようにして、その他のロック部品は必要とされなく、クランプアームの非常に信頼性が高く且つ安定したロックは取得される。
1-ハンドル
2-シース装置
3-クランプ装置
4-制御ワイヤ
5-アクチュエータ
6-クランプハウジング
7-クランプベース
8a、8b-クランプアーム
9-ピボットピン
10-貫通穴
11-カップリングヘッド
12-ガイド溝
12a-まっすぐな遠位端セグメント
12b-窪部
13-ガイドピン
14a、14b-支持アーム
15-出口通路
16-遠位端部
17-遠位端部
18-シース
19-接続チューブ
20-環状溝
21-係合コンポーネント
22-接続部品
23-係合部
24-係合装置
25-穴
26-保持穴
27-まっすぐなセグメント
28-内向きの隆起したセグメント
29-突起
30-保持ノーズ
31a、31b、31c、31d-バーブ
32-把持セグメント
33-V字形の突起
34-V字形の窪部
35-切開
36-係合プロファイル
37-貫通する開口
38-貫通穴
39-出口通路
40-ガイドピン
41-内部開口
42-中間セグメント
43-貫通スリット
44-保持リッジ
45-貫通スリット

Claims (44)

  1. 組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)であって、
    特に好ましくはケーシングの形であるクランプベース(7)を有するクランプハウジング(6)と、
    少なくとも2つのクランプアーム(8a、8b)と、を含み、
    前記クランプアーム(8a、8b)は医療機器の制御ワイヤ(4)の遠位端にカップリング接続されることができ、前記クランプ装置(3)は、前記クランプアーム(8a、8b)が開閉されるように、作動されることができ、
    前記クランプ装置(3)は、
    正確に2つの独立した部品として設けられたクランプアーム(8a、8b)であって、前記クランプアーム(8a、8b)同士は、共通のピボット軸線を回って回転するように、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、それぞれのクランプアーム(8a、8b)にはガイド溝(12)が設けられており、前記クランプアーム(8a、8b)の前記ガイド溝(12)同士が部分的に重なり合うクランプアーム(8a、8b)と、
    ガイドピン(13)であって、前記ガイドピンは前記クランプハウジング(6)に取り付けられ、前記ガイド溝(12)の重なり合い部分において前記ガイド溝を延在して通過し、前記ガイドピン(13)と前記ガイド溝(12)との係合によって、前記ピボット軸線の移動は前記クランプアーム(8a、8b)の閉鎖移動又は前記クランプアーム(8a、8b)の前記ピボット軸線回った開放移動に変換されるガイドピン(13)と、を含む組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)において、
    前記クランプアーム(8a、8b)には保持ノーズ(30)が設けられており、前記保持ノーズ(30)はその側辺から前記ガイド溝(12)内に延在し、且つ保持ノーズ(30)は、前記ガイドピン(13)が保持ノーズ(30)を通過して前記ガイド溝(12)の遠位端に到達することを可能にするが、前記ガイドピン(13)が反対する方向に通過することは阻止されるように設計されていることを特徴とするクランプ装置(3)。
  2. それぞれのクランプアームは、正確に対応するガイド溝(12)内に延在する1つの保持ノーズ(30)を含むことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置(3)。
  3. 前記ガイド溝(12)は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメントを有し、前記ガイドピン(13)は、前記クランプアーム(8a、8b)の回転を引き起こさずにその間で移動することができ、前記保持ノーズ(30)は、前記まっすぐな遠位端セグメント(12a)内、及び/又は前記クランプアーム(8a、8b)において前記ガイド溝(12)の前記保持ノーズ(30)に近い側面に形成された、特に貫通する開口(37)として形成された窪部(12b)に延在し、これにより前記保持ノーズ(30)は弾性的に変形されることができ、前記ガイドピン(13)が前記保持ノーズ(30)を通過してガイドピン(13)の前記ガイド溝(12)における遠位端位置に到達することを可能にすることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ装置(3)。
  4. 組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)であって、
    特に好ましくはケーシングの形であるクランプベース(7)を有するクランプハウジング(6)と、
    少なくとも2つのクランプアーム(8a、8b)と、を含み、
    前記クランプアーム(8a、8b)は医療機器の制御ワイヤ(4)の遠位端にカップリング接続されることができ、前記クランプ装置(3)は、前記クランプアーム(8a、8b)が開閉されるように、作動されることができ、
    前記クランプ装置(3)は、
    正確に2つの独立した部品として設けられたクランプアーム(8a、8b)であって、前記クランプアーム(8a、8b)同士は、共通のピボット軸線を回って回転できるように、近位端においてカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、それぞれのクランプアーム(8a、8b)にはガイド溝(12)が設けられており、前記クランプアーム(8a、8b)の前記ガイド溝(12)同士が部分的に重なり合うクランプアーム(8a、8b)と、
    ガイドピン(40)であって、前記ガイドピンは前記クランプハウジング(6)に取り付けられ、前記ガイド溝(12)の重なり合い部分において前記ガイド溝を延在して通過し、前記ガイドピン(40)と前記ガイド溝(12)との係合によって、前記ピボット軸線の移動は前記クランプアーム(8a、8b)の閉鎖移動又は前記クランプアーム(8a、8b)の前記ピボット軸線を回った開放移動に変換されるガイドピン(40)と、を含む組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)において、
    前記クランプアーム(8a、8b)に保持リッジ(44)が設けられ、前記保持リッジ(44)はその側辺から前記ガイド溝内に延在し、前記ガイドピンは、前記ガイド溝を延在して通過する、半径方向に変形可能な中間セグメント(42)を含むことにより、前記ガイドピン(40)が前記保持リッジ(44)を通過することを可能にすることを特徴とするクランプ装置(3)。
  5. 前記ガイドピン(40)は少なくとも前記クランプアーム(8a、8b)の前記ガイド溝(12)を延在して通過する中間セグメントにおいて、特にその全長にわたって、内部開口(41)を有する管状の形状であることを特徴とする請求項4に記載のクランプ装置(3)。
  6. 前記ガイドピン(40)の前記中間セグメントには少なくとも1つのスリット、特に前記外面から前記内部開口まで延在する少なくとも1つの貫通スリットは形成されることを特徴とする請求項5に記載のクランプ装置(3)。
  7. 複数のスリット(43)は前記ガイドピン(40)の縦方向に沿って延在し、及び/又は前記ガイドピン(40)の全周上で離間されていることを特徴とする請求項6に記載のクランプ装置(3)。
  8. 前記ガイドピン(40)の前記中間セグメント(42)においてらせん状に少なくとも1つのスリット(45)は形成されていることを特徴とする請求項6に記載のクランプ装置(3)。
  9. 前記ガイド溝(12)は、まっすぐで軸方向に延在する遠位端セグメントを有し、前記ガイドピン(40)は、前記クランプアーム(8a、8b)の回転を引き起こさずにその間で移動することができ、前記保持リッジ(44)は前記まっすぐな遠位端セグメント(12a)に延在し、特に、それぞれのクランプアームは2つの保持リッジを持ち、そのうちの1つの保持リッジ(44)が前記ガイド溝(12)の各側辺から延在することを特徴とする請求項4~8のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)。
  10. 前記ガイドピン(13、40)は好ましくは前記支持アーム(14a、14b)の自由端セグメントにおいて前記クランプハウジング(6)の前記クランプベース(7)から前記遠位方向に沿って延在する2つの支持アーム(14a、14b)の間に保持され、前記クランプベースが特にケーシングとして形成されることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)。
  11. 組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)であって、
    クランプハウジング(6)と、
    少なくとも2つのクランプアーム(8a、8b)であって、前記クランプアーム(8a、8b)は医療機器の制御ワイヤ(4)の遠位端にカップリング接続されるか、又はカップリング接続可能であり、前記クランプ装置(3)は、前記クランプアーム(8a、8b)が開閉されるように、作動されることができるクランプアーム(8a、8b)と、を含み、
    特に前記請求項のいずれか1項によれば、
    前記クランプ装置(3)は正確に2つのクランプアーム(8a、8b)を含み、それぞれの前記クランプアーム(8a、8b)は、前記クランプ装置(3)が患者体内に解放されると組織が把持されるように、遠位端において把持セグメント(32)が限定される組織を止血又は閉鎖させるためのクランプ装置(3)において、
    それぞれのクランプアーム(8a、8b)は前記把持セグメント(32)において前記クランプアーム(8a、8b)の横方向の対向側に配置された2つのバーブ(31a、31b、31c、31d)を含み、前記バーブ(31a、31b、31c、31d)は、それぞれのバーブ(31a、31b、31c、31d)が他方の前記クランプアーム(8a、8b)の対応する対向バーブ(31a、31b、31c、31d)の方向を指すように、形成されていることを特徴とするクランプ装置(3)。
  12. それぞれのバーブ(31a、31b、31c、31d)においてクランププロファイルを設け、前記クランププロファイルの端部は他方の前記クランプアーム(8a、8b)の対応する対向バーブ(31a、31b、31c、31d)を指すことを特徴とする請求項11に記載のクランプ装置(3)。
  13. それぞれのバーブ(31a、31b、31c、31d)の前記クランププロファイルは他方の前記クランプアーム(8a、8b)の対応する対向バーブ(31a、31b、31c、31d)のクランププロファイルと互いに補完し合うことを特徴とする請求項12に記載のクランプ装置(3)。
  14. 少なくとも1つのバーブ(31a、31b、31c、31d)の前記クランププロファイルはV字形の突起(33)を含み、他方の前記クランプアーム(8a、8b)の対応する対向バーブ(31a、31b、31c、31d)が互いに補完し合うV字形の窪部(34)を有することを特徴とする請求項13に記載のクランプ装置(3)。
  15. それぞれのクランプアーム(8a、8b)はそのクランププロファイルがV字形の突起(33)を含む1つのバーブ(31a、31b、31c、31d)と、そのクランププロファイルがV字形の窪部(34)を含む1つのバーブ(31a、31b、31c、31d)と、を含むことを特徴とする請求項7に記載のクランプ装置(3)。
  16. 前記V字形の突起(33)の角及び/又は前記V字形の窪部(34)の角は丸面取りであることを特徴とする請求項14又は15に記載のクランプ装置(3)。
  17. 前記バーブ(31a、31b、31c、31d)は前記把持セグメント(32)の遠位端に近い位置に配置されており、及び/又は前記クランプアーム(8a、8b)において前記バーブ(31a、31b、31c、31d)に隣接して切開(35)、特に丸み付けの切開(35)が形成されることを特徴とする請求項11~16のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)。
  18. それぞれのクランプアーム(8a、8b)は、少なくとも前記把持セグメント(32)の一部、特に前記把持セグメント(32)全体において、その側辺において対向するクランプアーム(8a、8b)に向かって内側に湾曲されることを特徴とする請求項11~17のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)。
  19. それぞれのクランプアーム(8a、8b)の前記把持セグメント(32)の遠位端は他方の前記クランプアーム(8a、8b)に向かって内側に湾曲されることを特徴とする請求項11~18のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)。
  20. それぞれのクランプアーム(8a、8b)の遠位端において係合プロファイル(36)が形成され、前記クランプアーム(8a、8b)の前記係合プロファイル(36)同士が互いに補完し合い、これにより前記クランプアーム(8a、8b)は閉鎖されると前記係合プロファイル同士は互いに係合されることができることを特徴とする請求項19に記載のクランプ装置(3)。
  21. 前記クランプアーム(8a、8b)の前記係合プロファイル(36)は波形プロファイル、特に正弦曲線形プロファイル又は鋸歯状プロファイルを含むことを特徴とする請求項20に記載のクランプ装置(3)。
  22. 少なくとも1つのクランプアーム(8a、8b)、特に2つのクランプアーム(8a、8b)は、前記把持セグメント(32)に形成された貫通する開口(37)を含み、前記貫通する開口は特に前記クランプアーム(8a、8b)の縦方向に延在することを特徴とする請求項11~21のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)。
  23. 前記クランプアーム(8a、8b)は、その近位端において前記共通のピボット軸線を限定するピボットピン(9)にカップリング接続されることを特徴とする前述の請求項に記載のクランプ装置(3)。
  24. 組織を止血又は閉鎖させるための医療機器であって、前記医療機器は、
    ハンドル(1)と、
    前記ハンドル(1)に取り付けられたシース装置(2)と、
    前述の請求項のいずれか1項に記載のクランプ装置(3)と、
    前記シース装置(2)を延在して通過し、遠位方向及び近位方向に可逆的に移動可能な制御ワイヤ(4)と、
    前記制御ワイヤ(4)の近位端にカップリング接続され、前記制御ワイヤ(4)が前記遠位方向及び前記近位方向に可逆的に移動するように、作動可能なアクチュエータ(5)と、を含み、
    前記クランプアーム(8a、8b)が各自に前記制御ワイヤ(4)の遠位端にカップリング接続され、前記クランプ装置(3)は、前記クランプアーム(8a、8b)が前記制御ワイヤ(4)の移動によって開閉され、前記制御ワイヤ(4)の前記近位方向への移動が前記クランプアーム(8a、8b)の閉鎖移動に変換され、前記制御ワイヤ(4)の前記遠位方向への移動が前記クランプアーム(8a、8b)の開放移動に変換されるように、作動されることができる医療機器。
  25. 前記クランプアーム(8a、8b)は、近位端においてピボットピン(9)にカップリング接続され、前記ピボットピン(9)に対して前記ピボットピン(9)により限定される共通のピボット軸線を回って回転することができ、前記制御ワイヤ(4)の遠位端は、前記クランプアーム(8a、8b)が前記ピボットピン(9)を経由して前記制御ワイヤ(4)の遠位端にカップリング接続されるように、前記ピボットピン(9)にカップリング接続されることを特徴とする請求項24に記載の医療機器。
  26. 前記クランプアーム(8a、8b)はすでに完全に閉鎖されると、前記制御ワイヤ(4)にさらに前記近位方向に移動させることにより、前記制御ワイヤ(4)は前記クランプアーム(8a、8b)から分離されることができることを特徴とする請求項24又は25に記載の医療機器。
  27. 前記ピボットピン(9)は前記制御ワイヤ(4)の前記遠位端セグメントでのカップリングヘッド(11)に設けられた対応する貫通穴(10)を延在して通過し、前記カップリングヘッド(11)の遠位端には前記貫通穴(10)内に延在する出口通路(15)が設けられ、前記出口通路によって、前記クランプアーム(8a、8b)が閉鎖された後に、前記制御ワイヤ(4)を前記ピボットピン(9)との係合、及びこれによる前記クランプアーム(8a、8b)との係合から外すことができ、これにより前記制御ワイヤ(4)の近位への移動によって前記制御ワイヤ(4)を前記クランプアーム(8a、8b)から分離し、前記カップリングヘッド(11)の遠位端部(16)は破裂せずに前記出口通路(15)の対向側で広げられることを特徴とする請求項25及び26に記載の医療機器。
  28. 前記ピボットピン(9)は前記クランプアーム(8a、8b)の近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴(38)を延在して通過し、前記クランプアーム(8a、8b)の末端に出口通路(39)が設けられ、前記出口通路によって、前記クランプアーム(8a、8b)が閉鎖された後に、前記ピボットピン(9)を前記貫通穴(38)との係合及び前記クランプアーム(8a、8b)との係合から外すことができ、これにより前記制御ワイヤ(4)の近位への移動によって前記制御ワイヤ(4)を前記クランプアーム(8a、8b)から分離し、前記クランプアーム(8a、8b)は、前記出口通路(39)の対向側での前記末端セグメントが破裂せずに前記末端セグメントで広げられることを特徴とする請求項25及び26に記載の医療機器。
  29. 前記カップリングヘッド(11)はU字型又は2つに分岐された保持構造を有し、前記保持構造はその遠位端に開いており、前記ピボットピン(9)がU字型の脚の間に保持され、前記U字型の脚に設けられた前記貫通穴(10)のセグメントを延在して通過することを特徴とする請求項27又は請求項28に記載の医療機器。
  30. 前記クランプアーム(8a、8b)の近位端は前記カップリングヘッド(11)の前記U字型の脚の間に配置されていることを特徴とする請求項29に記載の医療機器。
  31. 前記クランプハウジング(6)は少なくとも1つの接続部品(22)を介して前記シース装置(2)に直接接続され、
    それぞれの接続部品(22)は前記クランプハウジング(6)又は前記クランプハウジング(6)の一部に固定して取り付けられ、前記シース装置(2)に解放可能に接続され、
    それぞれの接続部品(22)と協働する解放機構が設けられ、前記クランプアーム(8a、8b)はすでに閉鎖され、特に前記制御ワイヤ(4)はすでに前記クランプ装置(3)から分離されると、前記解放機構は、それぞれの接続部品(22)が前記シース装置(2)から解放され、したがって前記クランプハウジング(6)が解放されるように、前記制御ワイヤ(4)に前記近位方向に移動させることにより作動されることができることを特徴とする請求項24~30のいずれか1項に記載の医療機器。
  32. 前記シース装置(2)はシース(18)、好ましくは延在可能ならせん状シースを含み、さらに、前記シース(18)の遠位端に設けられた接続チューブ(19)を含むことを特徴とする請求項24~31のいずれか1項に記載の医療機器。
  33. 前記接続チューブ(19)が前記シース(18)に接続される方式により、前記接続チューブ(19) はその縦方向の中心軸線を回って前記シース(18)に対して回転することができることを特徴とする請求項32に記載の医療機器。
  34. 前記接続チューブ(19)の外周面に環状溝(20)が設けられ、係合コンポーネント(21)が固定して設けられており、好ましくは前記シース(18)に溶接され、前記係合コンポーネントは、前記接続チューブ(19)が前記シース(18)に接続されるように、前記環状溝(20)内に係合され、特に、前記係合コンポーネント(21)が前記環状溝(20)内の環状肩部との係合を含むことを特徴とする請求項33に記載の医療機器。
  35. 少なくとも2つの接続部品(22)が設けられており、前記接続部品は前記クランプハウジング(6)の外周に沿って規則的な角度オフセットで位置決められ、好ましくは、正確に2つの接続部品(22)が設けられ、前記接続部品が前記クランプハウジング(6)の対向側に位置することを特徴とする請求項24~34のいずれか1項に記載の医療機器。
  36. 前記接続部品(22)は弾力的で、弾性的に変形可能な接続アームの形として設けられており、前記接続部品(22)の遠位端が前記クランプハウジング(6)に固定して取り付けられ、前記接続部品(22)の自由近位端が係合部(23)として形成され、前記係合部は、前記クランプハウジング(6)が前記シース装置(2)に接続されるように、前記シース装置(2)の対応する係合装置(24)と係合され、
    前記解放機構は突起(29)を含み、前記突起が前記接続部品(22)の間に配置されて前記接続部品と協働することにより、前記突起(29)は前記接続部品(22)に押し付けられ、前記接続部品は外側に弾性的に変形され、前記接続部品(22)の前記係合部(23)は外側に押されて前記シース装置(2)の対応する係合装置(24)と係合され、これにより前記クランプハウジング(6)は前記シース装置(2)に接続され、前記突起(29)が前記制御ワイヤ(4)にカップリング接続され、特に前記制御ワイヤ(4)に固定して設けられることにより、前記クランプアーム(8a、8b)が閉鎖された後に前記制御ワイヤ(4)がさらに近位方向に移動すれば、前記突起(29)が前記制御ワイヤ(4)と一緒に移動して前記接続部品(22)との係合から逸脱するため、前記接続部品が弾性的な復元力によって内側に変形され、前記接続部品(22)の前記係合部(23)が前記シース装置(2)の対応する係合装置(24)との係合から逸脱し、前記クランプハウジング(6)が前記シース装置(2)から解放されることを特徴とする請求項35に記載の医療機器。
  37. 前記カップリングヘッド(11)により前記突起(29)が形成されることを特徴とする請求項36及び請求項28~31のいずれか1項に記載の医療機器。
  38. 前記接続部品(22)には隆起したセグメント(28)が設けられており、前記隆起したセグメントは特に前記接続部品(22)の自由端に設けられており、前記突起(29)は、前記接続部品(22)が外側に変形されるように、前記接続部品(22)の前記隆起したセグメント(28)の間に配置されて前記隆起したセグメントと協働し、前記突起(29)が移動して前記隆起したセグメント(28)との係合から逸脱すると、前記接続部品(22)はその弾性的な復元力によって内側に変形されることを特徴とする請求項36又は37に記載の医療機器。
  39. 押し込み接続によって前記クランプハウジング(6)が前記シース装置(2)に接続され、これにより重なり合い部分が形成され、好ましくは、前記クランプハウジング(6)の近位端が前記シース装置(2)の遠位端に挿入され、前記係合装置(24)が前記シース装置(2)の内周壁上の窪部(12b)又は貫通穴(10)として設けられ、好ましくは、前記接続部品(22)の前記係合部(23)が外向きの係合指状部品として形成されることを特徴とする請求項36~38のいずれか1項に記載の医療機器。
  40. 前記シース装置(2)の前記係合装置(24)と対応する穴(25)は前記シース装置(2)と前記クランプハウジング(6)との重なり合い部分に設けられており、これにより前記接続部品(22)の前記係合部(23)は、前記クランプハウジング(6)が前記シース装置(2)に接続されるように、前記クランプハウジング(6)内の前記穴(25)によって外側に前記シース装置(2)の前記係合装置(24)内に押されることを特徴とする請求項39に記載の医療機器。
  41. 前記接続部品(22)はまっすぐなセグメント(27)を有し、前記近位方向から見れば、前記まっすぐなセグメントは前記クランプハウジング(6)の縦方向の中心軸線に対して内側に傾斜し、前記傾斜角度は特に3°と15°との間にあり、好ましくは5°であることを特徴とする請求項36~40のいずれか1項に記載の医療機器。
  42. 前記接続部品(22)はその前記遠位端セグメントにおいて前記クランプハウジング(6)に固定して接続され、特に、前記接続部品(22)の前記遠位端半径方向が外向きで前記クランプハウジング(6)に設けられた対応する保持穴(26)内に延在し、好ましくは溶接によって前記保持穴内に固定されることを特徴とする請求項36~41のいずれか1項に記載の医療機器。
  43. 前記クランプハウジング(6)はクランプベース(7)から前記遠位方向に沿って延在する2つの支持アーム(14a、14b)を含み、前記接続部品(22)は前記支持アームの自由端セグメントにおいて前記クランプハウジング(6)の前記支持アーム(14a、14b)に固定して取り付けられることを特徴とする請求項42に記載の医療機器。
  44. それぞれのクランプアーム(8a、8b)にはガイド溝(12)が設けられており、前記クランプアーム(8a、8b)の前記ガイド溝(12)同士が部分的に重なり合い、前記クランプ装置(3)がガイドピン(13)を含み、前記ガイドピンが前記クランプハウジング(6)に取り付けられ、前記ガイド溝(12)の重なり合い部分に前記ガイド溝を延在して通過し、前記接続部品(22)は前記ガイドピン(13)の近位に設けられていることを特徴とする請求項43に記載の医療機器。
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