JP3236923U - 組織の止血又は閉鎖用医療機器 - Google Patents

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Abstract

組織の止血又は閉鎖用医療機器であって、前記医療機器は、ハンドル(1)、ハンドル(1)に取り付けられるシース装置(2)、クランプ装置(3)、制御線(4)及びアクチュエータ(5)を含み、クランプ装置(3)は、クランプベース(6)と少なくとも又は正確に2つのクランプアーム(7a、7b)を含み、クランプベース(6)は、シース装置(2)の遠位端に設けられるスリーブの形態であり、制御線(4)は、シース装置(2)を通して延び、遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動することができ、アクチュエータ(5)は、制御線(4)の近位端に結合され、制御線(4)を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動されることができる。【選択図】図1

Description

本願は、医療機器の分野に関し、具体的に、組織の止血又は閉鎖用医療機器に関する。
従来技術において、例えば欧州特許第1328199号明細書(EP1328199B1)から、特に胃腸出血の治療に用いられる医療機器が知られている。具体的に、この装置は、出血している血管をクランプするために治具またはクリップを設置するために使用され、それによって、十分な収縮力を血管に印加し、血管を通る血流を制限または遮断する。
欧州特許第1328199号明細書(EP1328199B1)から知られている医療機器は、ハンドル及びハンドルに取り付けられたシースを含む。制御線は、シースを通って延びるとともに、アクチュエータによって作動させることができ、該アクチュエータは制御線の近位端に結合されることで、制御線を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させることができる。医療機器はまた、シースの遠位端に設けられたスリーブと2つのクランプアームを有するクリップとを含むクランプ装置を含み、2つのクランプアームは、J字型フックを介して制御線の遠位端に結合される。クランプアームは、このようにスリーブと協働することで、制御線を近位端方向に向けて引っ張ると、クランプアームがスリーブの前縁を接合して内側に弾性的に変形することによって閉鎖され、制御線を遠位端方向に押すと、クランプアームが遠位端に向けてスリーブから押し出され、それらの弾性回復力によって自動的に再開される。クランプ装置は繰り返して開閉できるので、容易にクランプ装置を設置することができる。
クランプ装置が正確に位置決めされる場合、クランプアームとスリーブを備えたクランプ装置は、医療機器の残りの部分と切り離されることができる。このため、クランプ装置が完全に閉じると、制御線はさらに引き戻され、J字型フックが破断され、それにより、クランプアームと制御線との間の接続が遮断される。なお、制御線をさらに後ろに引くことにより、制御線をスリーブと接続する保持具が作動され、保持具を動かすとともに、これによって制御線とスリーブの接続を切断させる。
欧州特許第1328199号明細書
従来技術における少なくとも1つの問題を解決するために、本願の目的は、操作が容易であり、製造及び組み立てが容易である上記の種類の医療機器を提供することを含む。
本願によれば、当該目的は、最初に言及された種類の医療機器に従って実現されるものであり、本願の実施例は、組織の止血又は閉鎖用医療機器を提供し、前記医療機器は、
ハンドルと、
ハンドルに取り付けられるシース装置と、
特にシース装置の遠位端に設けられたスリーブの形態であるクランプベースと少なくとも2つ又は正確に2つのクランプアームとを含むクランプ装置と、
シース装置を通って延び、シース装置の遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動することができる制御線と、
制御線の近位端に結合され、制御線を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように操作されることが可能であるアクチュエータと、を含み、
クランプアームはそれぞれ制御線の遠位端に結合され、またクランプ装置は、制御線の移動によってクランプアームを開閉するように操作されることが可能であり、制御線の近位端方向への移動をクランプアームの閉鎖移動に変換させ、制御線の遠位端方向への移動をクランプアームの開放移動に変換させる。
選択的に、クランプベースは、少なくとも1つの接続素子によって分離可能に直接シース装置に接続され、各接続素子と合わせる解放機構が設けられ、クランプアームが閉鎖された場合、当該解放機構は、シース装置からクランプベースを解放するよういに、制御線の近位端方向への移動によって作動されることができ、各接続素子は、クランプベース又はクランプベースの一部に固定的に取り付けられ、且つシース装置に解放可能に接続され、又は各接続素子はシース装置又はシース装置の一部に固定的に取り付けられ、且つクランプベースに解放可能に接続される。
選択的に、クランプベースとシース装置は、対応する接続素子を介して互いに直接接続され、当該接続素子は、固定的に1つの部材に設けられ、他の部材に解放可能に接続される。このようにして、クランプベースとシース装置との間には、独立した接続素子を必要とせずに、非常に信頼性が高く安定した接続が得られる。このようにして、本願に係る医療機器の設計は簡単で、製造しやすい。クランプアームが閉鎖した場合、接続素子は、シース装置からクランプベースを解放するように作動されることができる。具体的に、クランプアームが閉鎖され、且つ制御線が近位端方向にさらに移動する場合、クランプベースがシース装置から解放されるように配置される。
本願の選択的な実施形態によれば、シース装置は、シースとシースの遠位端に固定的に設けられた接続チューブとを含む。例えば、接続チューブは、シースに溶接することができる。また、シースは、延長可能なコイルシース(coield sheath)であってもよい。
選択的に、単一ではなく複数の接続素子は、クランプベースの外周に沿って規則的な角度オフセットで設けられる。特に、2つの接続素子は、クランプベースの反対側に設けられる。
本願の選択的な実施形態によれば、各接続素子は、クランプベース又はクランプベースの一部に固定的に取り付けられ、且つシース装置に解放可能に接続され、特に、シース装置の接続チューブに接続され、各接続素子は、接合部となる自由端を有し、クランプベースをシース装置に解放可能に接続するように、当該自由端は、シース装置の対応する接合装置と接合し、特に、シース装置の外周面に設けられた選択的にリング溝である凹部と接合する。凹部がリング溝として形成されると、クランプベースは、シース装置に対して360°回転することができる。
本願の選択的な実施形態は以下の内容を提供し、解放機構は、突起を含み、当該突起は、制御線に設けられ、クランプアームが閉鎖した場合、制御線の近位端移動により各接続素子と接合して、シース装置からクランプベースを解放するように配置され、突起は、特に制御線の遠位端に設けられたカップリングの一部として形成される。
当該実施形態の選択的な実施形態によれば、接続素子は、突起との接合によって弾性的又は塑性的に変形することで、各接続素子の接続部をシース装置の対応する接合装置との接合から離脱させる。この場合、選択的に、各接続素子は、接続アームの形で設けられ、当該接続アームは、内凸状セグメントを有し、当該突起は、接続アームを外側に弾性的又は塑性的に変形させるために、内凸状セグメントと接合する。
制御線に設けられた突起は、内凸状セグメントと接合され、接続アームを外側に弾性的変形させ、その結果、シース装置の対応する接合装置と接合する自由端も外側に変形させて接合装置との接合から離脱させる。
一選択的な実施形態によれば、各接続素子は、突起との接合によって塑性的に変形し、接続素子の接続部をシース装置の対応する接合装置との接合から離脱させる。選択的に、各接続素子は、C字型接続素子として形成され、C字型接続素子の中心棒は、接続部でクランプベースに取り付けられ、遠位端C字型脚は、内側にクランプベースに延び、当該C字型脚が突起によって接合可能になり、もう1つの近位端C字型脚は、接合部を形成し、シース装置の対応する接合装置と接合するように内側に延び、且つ突起と遠位端C字型脚との接合により、接続素子は、接続部を中心に回転して、近位端C字型脚をシース装置との接合から離脱させる。
各実施形態は、クランプベースの簡単な構造/設計を許可するため、より低い製造コストを維持する。
接続素子がシース装置、特にシース装置の接続チューブ、又はその一部に固定的に取り付けられ、且つクランプベースに解放可能に接続される場合、本願の別の実施形態は、以下のような内容を提供し、各接続素子は弾性がある、弾性的に変形可能な接続アームの形で設けられ、接続素子の近位端は、シース装置又はその一部に取り付けられ、接続素子の自由遠位端は接合部を形成し、当該接合部は、クランプベースの対応する接合装置、特にクランプベースの外周面に設けられた、選択的にリング溝である凹部と接合し、且つ各接続素子は、内凸状セグメントを有し、解放機構は、突起、特に制御線に設けられた、内凸状セグメントと合わせる円筒形突起を含み、突起が内凸状セグメントを外側に押し出て接続素子を弾性的に変形させ、その結果、突起が内凸状セグメント間にある場合、接続素子の接合部は、クランプベースの対応する接合装置と接合するように内側に押し出され、クランプアームの閉鎖状態で制御線を近位端方向にさらに移動すると、突起が内凸状セグメントとの接合から離脱し、その結果、内凸状セグメントをその弾性回復力によって内側に変形させ、接続部がクランプベースの対応する接合装置との接合から離脱する。
選択的に、接続素子を形成する弾性接続アームは、突起と接続アームの内凸状セグメントとの接合により、クランプベースに設けられた凹部/凹溝と自発的に接合している。この接合が存在しなくなると、制御線が近位端方向に引き戻されて、突起が凸状セグメントの間になくなってしまうため、凸状セグメントは、その回復力によって内側に弾性的に変形する。換言すれば、制御線の突起を凸状セグメントの範囲外に移すことで、シース装置とクランプベースとの間の接続を受動的に解放する。
選択的に、凸状セグメントの遠位端側には、接続素子は、接続チューブの円周壁に設けられたウィンドウを介して接続チューブから延び、突起が内凸状セグメントの間に位置して接続素子を外向きに変形させると、接続素子は、ウィンドウの近位端側での当接面、特に傾斜した当接面に押し付けられ、接続素子の遠位端を内側に変形させ、その結果、接続素子の接続部は、クランプベースの対応する接合装置に押し付けられる。
本願の選択的な実施形態では、クランプアームは、ピボットピンを介して制御線に結合され、当該ピボットピンは、制御線の遠位端セグメントに設けられ、クランプアームのテールエンドに設けられた対応する貫通穴を通って延び、クランプアームのテールエンドにおいて、貫通穴の近位端側に出口通路が設けられ、クランプアームを閉鎖した後、ピボットピンを当該出口通路を介して貫通穴且つクランプアームから引き出すことができるため、制御線の近位端移動によるテールエンドセグメントの破断がなく、出口通路の反対側にクランプアームにテールエンドセグメントを展開して、制御線とクランプアームを分離させることができる。
選択的に、クランプアームは、制御線に直接結合され、例えばJ字型フックのような独立した接続素子を設置する必要がなくなる。具体的に、制御線は、その遠位端セグメントにピボットピンを設置し、当該ピボットピンは、クランプアームの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴と接合する。
貫通穴は、クランプアームの近位端に向かって開く。具体的に、貫通穴には出口通路が設けられ、それは、ピボットピンが意外的にクランプアームから外れないように、十分に小さく設計されるが、制御線に十分な高い張力を加えることにより、意図的に出口通路を介して貫通穴から引き出し、出口通路の反対側でのクランプアームのテールエンドセグメントを展開させて変形させることができる。
出口通路は、例えばクランプアームのテールエンドにおけるスリットによって形成てもよい。
本願の選択的な実施形態によれば、クランプアームのテールエンドセグメントは展開時に弾性的又は塑性的に変形する。いずれにしても、破断可能なアームの一部が自由に患者の体に残されることを避けるために、テールエンドセグメントが破断されないように配置される。
本願の1つの選択的な実施形態は、以下の内容を提供し、出口通路の反対側でのクランプアームのテールエンドセグメントは、クランプベースの少なくとも1つの肩部の後ろに接合して、クランプアームをクランプベースにロックさせる。選択的に、出口通路の反対側でのクランプアームのテールエンドセグメントはフックを形成し、当該フックは、クランプベースの当該少なくとも1つの肩部の後ろに接合して、クランプアームをクランプベースにロックさせる。
肩部は、クランプベースの環状突起によって形成されてもよく、環状突起は特に中心開口を有するクランプベースの遠位端面を形成し、クランプアームが完全に閉鎖される時、クランプアームのテールエンドは、当該開口を通じてクランプベースに入る。
クランプアームの出口通路の反対側でのテールエンドセグメントが塑性的に変形すると、ピボットピンをクランプアームとの接合から引き出した時に、テールエンドセグメントの近位端が後ろ、即ち、クランプベースの肩部の近位端側にあるように設置され、テールエンドセグメントを塑性的に変形させ、肩部の後ろに接合して、クランプアームをクランプベースにロックすることで、クランプアームをクランプベースから取り外すことはできない。このようにして、追加の独立したロック要素は必要がない。
本願の選択的な実施形態によれば、制御線の遠位端にカップリングを設置し、カップリングにピボットピンを設置する。ピボットピンは、カップリングの反対側から延びる2つのピボットピンセグメントを有してもよい。クランプアームがカップリングの異なる側に設けられている場合、この配置は有効である。選択的に、カップリングは、その遠位端側に開放されたU字型保持構造を含むことができ、クランプアームは、U字型脚の間に部分的に配置され、且つピボットピンは、U字型脚の間に保持され、クランプアームの貫通穴を通って延び、且つ特に、クランプアームは、U字型保持構造の開放側辺に横方向に外側に延びる。当該実施形態では、クランプアームは、U字型保持構造に配置されるので、互いに直接接触することができる。
本願の選択的な実施形態によれば、当該目的は、最初に言及された種類の医療機器によって解決され、クランプ装置は、正確に独立した素子として設けられた2つのクランプアームを含み、各クランプアームは、ピボットピンによって限定された共通のピボット軸の周りで制御線の遠位端にピボット結合され、各クランプアームにガイド溝とガイドピンが設けられ、クランプアームのガイド溝は互いに部分的に重なり、クランプベースに取り付けられ、ガイド溝の重なり部分に延びてガイド溝を通って、ガイドピンとガイド溝との接合により、制御線の近位端方向への移動は、クランプアームの閉鎖移動に変換され、且つ制御線の遠位端方向への移動は、クランプアームのピボット軸周りの開放移動に変換される。
選択的に、クランプアームは互いに直接接続しない独立した素子/部材である。逆に、クランプアームはそれぞれ、貫通穴とピボットピンとの接合によって制御線に結合されている。なお、クランプアームはガイドピンとガイド溝との接合によってクランプベースに結合される形態は、制御線の軸方向移動を、ピボット軸を回るクランプアームの閉鎖/開放移動に変換する。一選択的な実施形態によれば、ガイドピンは、2つの支持アームの間に、特に、支持アームの自由端セグメントに保持され、当該2つの支持アームは、クランプベースから遠位端方向に延びる。クランプベースと支持アームは、クランプケースを形成する。
一選択的な実施形態では、以下の内容を提供し、クランプアームに保持鼻部を設置し、当該保持鼻部は、ガイド溝側辺からガイド溝内に延びていて、ガイドピンがガイド溝の遠位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピンが反対方向に通すのを阻止するように設計され、特に、ガイド溝は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠端遠位端セグメントを有し、ガイドピンは、ガイド溝の中で移動してクランプアームを回転させないことができ、且つ保持鼻部が真っ直ぐな遠位端セグメントに延びる。特に、保持鼻部の遠位端側でガイド溝の側辺に凹部を形成することができ、保持鼻部は、当該凹部に弾性的に変形して、ガイドピンが保持鼻部を通してガイド溝内の遠位端位置に達することを許可する。
選択的に、ガイドピンは、保持鼻部を介してガイド溝の遠位端に捕捉され、治具をクランプベースにロックする。このようにして、追加のロック要素は必要がない。
以下、本願の実施形態について図面を参照して説明する。図面では、
本願に係る一実施形態の医療機器を示す正面図である。 図1の医療機器の前部遠位端部分を拡大率で示す部分断面図である。 ピボットピンを介して接続された全開状態の医療機器のクランプアームを示す図である。 クランプ装置を有する医療機器の遠位端部分を示す斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す拡大斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す他の拡大斜視図である。 コイルシースと接続チューブを有する医療機器のシース装置を示す図である。 図7に対応し、シースに取り付けられた接続チューブを示す図である。 シース装置に取り付けられたクランプベースを示す斜視図である。 図9の配置(arrangement)の部分断面図である。 全開状態にあるクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 部分的に閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 図13に対応する非断面図である。 図13に対応し、さらに収縮された制御線を有する配置を示す図である。 図15に対応し、クランプベースを示す断面図であり、クランプアームが完全に閉鎖されて締め付けられる位置にある図である。 クランプアームのガイド溝とガイドピンのガイド溝との図16の位置での接合を拡大率で示す図である。 図15と16に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図15と16に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図15と16に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 シース装置から分離されたクランプ装置を示す斜視図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す上面図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す上面図である。 本願に係る別の実施形態の医療機器を示す正面図である。 図27の医療機器の前部遠位端部分を拡大率で示す部分断面図である。 ピボットピンを介して接続された全開状態の医療機器のクランプアームを示す図である。 クランプ装置のクランプベースを示す拡大斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す別の拡大斜視図である。 コイルシースと接続チューブを有する医療機器のシース装置を示す。 図32に対応し、シースに取り付けられた接続チューブを示す図である。 シース装置に取り付けられたクランプベースを示す斜視図である。 図34の配置を示す断面図である。 全開状態にあるクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 部分的に閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 図38に対応する非断面図である。 図38に対応し、異なる角度から配置を示す図である。 図40に対応し、さらに収縮された制御線を有する配置を示す図である。 図41に対応し、クランプベースを示す断面図であり、クランプアームが完全に閉鎖されて締め付けられる位置にある図である。 図42の配置を拡大率で示す。 クランプアームを閉鎖状態で締め付けた後、制御線をクランプアームから分離する過程を示す部分断面図である。 クランプアームを閉鎖状態で締め付けた後、制御線をクランプアームから分離する過程を示す部分断面図である。 図41と42に対応し、クランプアームを閉鎖して、クランプアームを閉鎖状態で締め付けるとともに制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す。 図41と42に対応し、クランプアームを閉鎖して、クランプアームを閉鎖状態で締め付けるとともに制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 シース装置から分離されたクランプ装置を示す斜視図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す平面図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す平面図である。 本願に係るさらに他の実施形態の医療機器を示す正面図である。 図54の医療機器の前部遠位端部分を拡大率で示す部分断面図である。 医療機器のピボットピンで互いに操作可能に接続された、全開状態にあるクランプアームを示す図である。 クランプ装置のクランプベースを示す拡大斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す別の拡大斜視図である。 シース装置に取り付けられたクランプベースを示す図である。 図59の配置を示す断面図である。 全開状態にあるクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 部分的に閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 図63に対応し、さらに収縮された制御線を有する配置を示す図である。 図64に対応し、クランプベースが断面図であり、クランプアームが完全に閉鎖されて締め付けられる位置にある図である。 クランプアームのガイド溝とガイドピンのガイド溝との図65の位置での接合を拡大率で示す図である。 図64に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図64に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図64に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 シース装置から分離されたクランプ装置を示す斜視図である。 シース装置から接続を切断する前のクランプベースの平面図である。
図1~図26では、本願に係る一実施形態の医療機器を示す。医療機器は、胃腸に沿って分布する血管を止血させるための治具を設置するために用いられ、治具は、内視鏡を通して目的部位に送達される。
図1~図3を参照して、医療機器は、ハンドル1、ハンドル1に取り付けられるシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられたクランプ装置3を含む。制御線4は、シース装置2を通して延び、シース装置の近位端でアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータは、ハンドル1にスライド可能に保持され、制御線4を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動されることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム7a、7b及びスリーブとして形成されたクランプベース6を含み、前記クランプアームは、それぞれ制御線4の遠位端に結合される。具体的に、2つのクランプアーム7a、7bは、ピボットピン8を介して制御線4の独立した素子/部材に結合され、当該ピボットピンは、制御線4の遠位端セグメントに設けられ、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴9を通して延びる。本実施形態では、ピボットピン8はカップリング10に設けられ、当該カップリングは制御線4の遠位端に設けられる。
カップリング10は、U字型又は二分岐の保持構造であり、当該保持構造は、その遠位端に開放され、クランプアーム7a、7bは、U字型保持構造のU字型脚の間に部分的に配置されている。ピボットピン8は、U字型脚の間に保持され、クランプアーム7a、7bの貫通穴9を通して延び、当該貫通穴はまた、U字型保持構造の開口側から横方向に外側に延びる。
2つのクランプアーム7a、7bは、制御線4の遠位端に結合され、このようにして、2つのクランプアームは、ピボットピン8によって形成された共通のピボット軸をめぐって回転して、2つのクランプアームを開ける及び閉鎖することができる。各クランプアーム7a、7bには、ガイド溝11が設けられ、且つクランプアーム7a、7bのガイド溝11は互いに部分的に重なる。クランプ装置3はさらに、ガイドピン12を含み、当該ガイドピンは、クランプベース6に取り付けられ、ガイド溝の重り部分でガイド溝11を通って延びることで、ガイドピン12とガイド溝11との接合により、制御線4の近位端方向への移動がクランプアーム7a、7bの閉鎖移動に変換され、且つ制御線4の遠位端方向への移動がクランプアーム7a、7bのピボット軸周りの開放移動に変換される。本実施形態では、ガイドピン12は、クランプベース6の遠位端から真っ直ぐに延びる、二分岐構造を形成する2つの支持アーム13a、13bの間に保持され、クランプアーム7a、7bは、当該構造から外側に横方向に延びる支持アーム13a、13bの間に配置されている。クランプベース6は、支持アーム13a、13bとともにクランプケースを形成する。
図3に具体的に示すように、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントの、ピボットピン8用の貫通穴9の後(近)側は開放されている。換言すれば、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおいて、貫通穴9の近位端側に出口通路14が設けられており、クランプアーム7a、7bを閉鎖した後、ピボットピン8は、出口通路を介して貫通穴9から引き出されることができるので、開口の反対側に、破断が発生せずにクランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16を展開する。このようにして、制御線4は、クランプアーム7a、7b及び対応的にクランプ装置3と分離される。出口通路14は、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおけるスリットによって形成される。
一実施形態では、クランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16は、展開されてフックとなるときに弾性的に変形し、後で詳しく説明するように、前記フックは、クランプベース6の肩部17の後ろに接合され、クランプアーム7a、7bをその中にロックさせる。肩部17は、環状の、内向きの突起により形成され、当該突起は、クランプベース6の遠位端に設けられ、クランプベースの遠位端面を形成する。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたコイルシース2aとコイルシース2aの遠位端に設けられてコイルシースにレーザー溶接された接続チューブ2bとを含むことで、シース装置2が分離不能なユニットを形成させる。シース装置2は、弾性接続アーム形態の2つの接続素子18を介してクランプベース6に接続され、クランプベースの反対側には、前記弾性接続アームがクランプベース6と一体化構造を形成する。具体的に、接続素子18の遠位端は、クランプベース6に固定的に接続され、接続素子18の自由近位端は、接合部を形成し、当該接合部は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの周方向の表面に設けられた対応する接合装置と接合する。接続素子18の接合部は、内向きの接合部として形成され、接合部はリング溝19と接合し、当該リング溝は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの外表面における接合装置として設けられる。
図2から分かるように、接続チューブ2bの遠位端は、リング溝19がクランプベース6内に位置決めされるために、スリーブ状クランプベース6に延びる。
接続素子18は、その中間部分において内凸状セグメント18aを有する。これらの内凸状セグメント18aは、制御線4の突起20と合わせて、当該突起は、解放配置の一部を形成し、クランプアーム7a、7bが閉鎖されたときにシース装置2からクランプベース6を解放するために、制御線4の近位端方向への移動によって作動されることができる。詳細には、突起20は、制御線4のカップリング10の後近位端部分によって形成され、接続素子18の内凸状セグメント18aと接合するように設けられることで、制御線4を近位端方向に引っ張るとき、接続素子18の凸状セグメント18aは、突起20との接合により外向きに塑性的に変形するので、接続素子18の自由端は、接続チューブ2bのリング溝19から離脱する。
使用中、クランプ装置3は、内視鏡を介して目的部位に送達され、且つ目的部位での所定の位置で血管に固定される。血管をクランプするために、アクチュエータ5を介して制御線4を遠位端方向と近位端方向に移動させることにより、クランプアーム7a、7bを繰り返し開閉することができる。
図17~図19に示すように、クランプ装置3がセットアップされると、クランプアーム7a、7bは、制御線4と接続を切断する。これを目的として、制御線4を近位端方向に引っ張り、クランプアーム7a、7bを完全閉鎖してクランプアームを閉鎖位置に締め付ける。これらの図に示すように、ガイド溝11は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠位端セグメント11aを有し、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bの更なる回転を起こさずに、遠位端セグメントで移動することができる。ガイドピン12は、クランプアームのガイド溝11での前部遠位端位置に到達すると、ガイドピンは、クランプアーム7a、7bに設けられた保持鼻部21によって、当該位置に締め付け/ロックされる。保持鼻部21は、ガイド溝の側辺からガイド溝11の真っ直ぐな遠位端セグメント11aに延び、且つ保持鼻部は、ガイドピン12がガイド溝12の近位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピン12が反対方向に通すのを阻止するように設計される。具体的に、保持鼻部21は、ガイドピン12がその近位端側に押し付けられると、保持鼻部がガイド溝11の側辺における凹部11b内に弾性的に変形して、ガイドピン12が保持鼻部21を通してガイド溝11での遠位端位置に到達することを許可し、ガイドピン12が既にその最終位置に到達したとき、保持鼻部がガイドピン12の後ろに接合するために、その弾性回復力によって初期形状に戻るが、ガイドピン12がその遠位端側に押し付けられると、保持鼻部が変形できずガイド溝11を開けて、ガイドピン12がガイド溝11での遠位端位置に捕捉されるように設計されている。このようにして、クランプアーム7a、7bは、クランプベース6に確実にロックされ、これによってクランプケースにロックされる。
制御線4をさらに後方に引くと、クランプアーム7a、7bは、さらなる移行移動が不可能となり、この場合、ピボットピン8は、その後側の出口通路14を介して貫通穴9から引き出される。当該過程で、出口通路14の反対側に位置するテールエンドセグメント15、16は、クランプベース6の肩部17の後ろに接合するように塑性的に展開され、それにより、クランプアーム7a、7bをクランプベース6にロックする。
シース装置2からクランプベース6を分離/解放するために、制御線4をさらに近位端方向に向って後方に引くことで、カップリング10の突起20は接続素子18の内凸状セグメント18aと接合(図23a参照)し、内凸状セグメント18aを外向きに押し、凸状セグメントを塑性的に変形させて、接続素子18の自由端を接続チューブ2bのリング溝19との接合から離脱させ(図23b、23c)、クランプベース6とクランプアーム7a、7bを有するクランプ装置3をシース装置2から引くことができる。
図27~図53は、本願に係る別の実施形態の医療機器を示す。本実施形態の基本設計は、前述の実施形態に対応する。実施形態は、制御線4がクランプアーム7a、7bに結合される具体的な形態及び接続素子18の設計と機能のみで異なる。
本実施形態に係る医療機器は、ハンドル1、ハンドル1に取り付けられるシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられるクランプ装置3を含む。制御線4は、シース装置2を通して延び、シース装置の近位端でアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータは、ハンドル1にスライド可能に保持され、制御線4を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動させることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム7a、7b及びスリーブとして形成されたクランプベース6を含み、2つのクランプアームはそれぞれ、制御線4の遠位端に結合される。具体的に、2つのクランプアーム7a、7bは、ピボットピン8を介して制御線4に結合される独立した素子/部材であり、当該ピボットピンは、制御線4の遠位端セグメントに設けられ、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴9を通す。本実施形態では、ピボットピン8は、カップリング10に設けられ、当該カップリングが制御線4の遠位端に設けられる。本実施形態では、カップリング10は平らであり、クランプアーム7a、7bの間に配置されており、ピボットピン8は、2つのピボットピンセグメント8a、8bを有し、2つのピボットピンセグメントは、カップリング10の反対側から延びて、クランプアーム7a、7bにおける対応する貫通穴9と接合する。
2つのクランプアーム7a、7bは、制御線4の遠位端に結合され、クランプアームを開閉するために、2つのクランプアームをピボットピン8によって形成された共通のピボット軸をめぐって回転することができる。
各クランプアーム7a、7bには、ガイド溝11が設けられ、クランプアーム7a、7bのガイド溝11は互いに部分的に重なる。クランプ装置3はさらに、ガイドピン12を含み、当該ガイドピンはクランプベース6に取り付けられ、ガイド溝の重り部分にガイド溝11を通して伸びることで、ガイドピン12とガイド溝11との接合により、制御線4の近位端方向への移動がクランプアーム7a、7bの閉鎖移動に変換され、制御線4の遠位端方向への移動がクランプアーム7a、7bのピボット軸周りの開放移動に変換される。本実施形態では、ガイドピン12は、クランプベース6の遠位端から真っ直ぐに延びる、二分岐構造を形成する2つの支持アーム13a、13bの間に保持され、クランプアーム7a、7bは、当該構造から外側に横方向に延びる支持アーム13a、13bの間に配置されている。クランプベース6は、支持アーム13a、13bとともにクランプケースを形成する。
クランプアーム7a、7bの近位端セグメントの、ピボットピン8用の貫通穴9の後(近)側は開放されている。換言すれば、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおいて、貫通穴9の近位端側に出口通路14が設けられており、クランプアーム7a、7bを閉鎖した後、ピボットピン8は、出口通路を介して貫通穴9から引き出されることができるので、開口の反対側に、破断が発生せずにクランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16を展開する。このようにして、制御線4は、クランプアーム7a、7b及び対応的にクランプ装置3から分離される。出口通路14は、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおけるスリットによって形成される。
本実施形態では、クランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16は、展開されてフックとなるときに弾性的に変形し、後で詳しく説明するように、前記フックは、クランプベース6の肩部17の後ろに接合され、クランプアーム7a、7bをその中にロックさせる。肩部17は、環状の、内向きの突起により形成され、当該突起は、クランプベース6の遠位端に設けられ、クランプベースの遠位端表面を形成する(図44及び45)。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたコイルシース2aとコイルシース2aの遠位端に設けられてコイルシースにレーザー溶接された接続チューブ2bとを含むことで、シース装置2が分離不能なユニットを形成させる。シース装置2は、弾性接続アーム形態の2つの接続素子18を介してクランプベース6に接続され、クランプベースの反対側には、前記弾性接続アームがクランプベース6と一体化構造を形成する。具体的に、接続素子18の遠位端は、クランプベース6に固定的に接続され、接続素子18の自由近位端は、接合部を形成し、当該接合部は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの周方向の表面に設けられた対応する接合装置と接合する。接続素子18の接合部は、内向きの接合部として形成され、接合部がリング溝19と接合し、当該リング溝は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの外表面における接合装置として設けられる。
図28から分かるように、接続チューブ2bの遠位端は、スリーブ状クランプベース6に延びることにより、リング溝19がクランプベース6内に位置決めされる。
本実施形態の接続素子18は、C字型接続アームとして形成され、C字型接続アームの中心棒は、その反対側の接続部位で2つの塑性変形可能な狭い腹板22を介してクランプベース6に取り付けられ、遠位端C字型脚は、クランプベース6に内向きに延びることで、当該C字型脚が突起20によって接合されることができ、接合部を形成する他の近位端C字型脚は、接続チューブ2bのリング溝19を接合するように内向きに延びる。このような配置により、クランプアーム7a、7bの閉鎖位置において制御線4を近位端方向に引っ張ると、突起20が遠位端C字型脚と接合することにより、接続素子18が対向する腹板22によって限定された接続部位をめぐって回転させて、近位端C字型脚を移動させてリング溝19との接合から離脱する。(図48~図50参照)
使用中、クランプ装置3は、内視鏡を介して目的部位に送達され、且つ目的部位での所定の位置で血管に固定される。血管をクランプするために、アクチュエータ5を介して制御線4を遠位端方向と近位端方向に移動させることにより、クランプアーム7a、7bを繰り返し開閉することができる。
クランプ装置3が設けられたと、クランプアーム7a、7bは、制御線4と接続を切断する。これを目的として、図17~図19に示すように、制御線4を近位端方向に引っ張り、クランプアーム7a、7bを完全閉鎖してクランプアームを閉鎖位置に締め付ける。これらの図に示すように、ガイド溝11は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠位端セグメント11aを有し、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bの更なる回転を起こさずに、遠位端セグメントで移動することができる。ガイドピン12は、クランプアームのガイド溝11での前遠位端位置に到達すると、ガイドピンがクランプアーム7a、7bに設けられた保持鼻部21によって、当該位置に固定/締め付けられる。保持鼻部21は、ガイド溝の側辺からガイド溝11の真っ直ぐな遠位端セグメント11aに延び、且つ保持鼻部は、ガイドピン12がガイド溝12の近位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピン12が反対方向に通すのを阻止するように設計される。具体的に、保持鼻部21は、ガイドピン12がその近位端側に押し付けられると、保持鼻部がガイド溝11の側辺における凹部11b内に弾性的に変形して、ガイドピン12を保持鼻部21を通してガイド溝11での遠位端位置に到達させ、ガイドピン12が既にその最終位置に到達したとき、保持鼻部がガイドピン12の後ろに接合するために、その弾性回復力によって初期形状に戻るが、ガイドピン12がその遠位端側に押し付けられると、保持鼻部が変形できずガイド溝11を開けて、ガイドピン12がガイド溝11での遠位端位置に捕捉されるように設計されている。このようにして、クランプアーム7a、7bは、クランプベース6に確実にロックされ、これによってクランプケースにロックされる。(図42参照)
制御線4をさらに後方に引くと、クランプアーム7a、7bは、さらなる移行移動が不可能となり、この場合で、ピボットピン8は、その後側の出口通路14を介して貫通穴9から引き出される。当該過程で、出口通路14の反対側に位置するテールエンドセグメント15、16は、出口通路を開くために弾性的に展開されるが、一旦、ピボットピン8が出口通路14から離れると、テールエンドセグメントがその初期形状に戻る。シース装置2からクランプベース6を分離/解放するために、制御線4をさらに近位端方向に向って後方に引くことで、カップリング10の突起20は、接続素子18の内向きの遠位端C字型脚と接合(図23a参照)し、これらのC字型脚を近位端方向に押し込むことにより、接続素子16は、対向する腹板22によって限定される接続部位をめぐって回転して、近位端C字型脚をリング溝19との接合から離脱させる。(図48~図56)
クランプアーム7a、7bの閉鎖プロセス中に、クランプアーム7a、7bのテールエンドは、環状の肩部17の中心開口を通ってクランプベース6に入る。図36~図38から分かるように、クランプアーム7a、7bの横方向延長(lateral extension、側方向延長)は、当該開口の直径を超えるため、クランプアーム7a、7bがクランプベース6に入るときに弾性的に圧縮され、再拡張した後で、クランプベース6の肩部17の後ろに接合して、クランプアーム7a、7bをクランプベース6にロックする。
図46と図47に示すように、クランプアームを閉鎖して、クランプアームを閉鎖状態で締め付けられるプロセスは、制御線4をクランプアーム7a、7bから分離するプロセスと同時に行うことができる。
図54~図73は、本願に係るさらに他の実施形態の医療機器を示す。
本実施形態に係る医療機器は、ハンドル1、ハンドル1に取り付けられるシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられるクランプ装置3を含む。制御線4は、シース装置2を通して延び、シース装置の近位端でアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータは、ハンドル1にスライド可能に保持され、制御線4を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動させることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム7a、7b及びスリーブとして形成されたクランプベース6を含み、2つのクランプアームはそれぞれ、制御線4の遠位端に結合される。具体的に、2つのクランプアーム7a、7bは、ピボットピン8を介して制御線4に結合される独立した素子/部材であり、当該ピボットピンは、制御線4の遠位端セグメントに設けられ、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴9を通す。本実施形態では、ピボットピン8は、カップリング10に設けられ、当該カップリングは、制御線4の遠位端に設けられる。本実施形態では、カップリング10は平らであり、クランプアーム7a、7bの間に配置されており、ピボットピン8が2つのピボットピンセグメント8a、8bを有し、この2つのピボットピンセグメントは、カップリング10の反対側から延びて、クランプアーム7a、7bにおける対応する貫通穴9と接合する。
2つのクランプアーム7a、7bは、制御線4の遠位端に結合され、クランプアームを開閉するために、2つのクランプアームがピボットピン8によって形成された共通のピボット軸をめぐって回転させることができる。
各クランプアーム7a、7bには、ガイド溝11が設けられ、クランプアーム7a、7bのガイド溝11は互いに部分的に重なる。クランプ装置3はさらに、ガイドピン12を含み、当該ガイドピンはクランプベース6に取り付けられ、ガイド溝の重り部分にガイド溝11を通して延びることで、ガイドピン12とガイド溝11との接合により、制御線4の近位端方向への移動がクランプアーム7a、7bの閉鎖移動に変換され、制御線4の遠位端方向への移動がクランプアーム7a、7bのピボット軸周りの開放移動に変換される。
クランプアーム7a、7bの近位端セグメントの、ピボットピン8用の貫通穴9の後(近)側は開放されている。換言すれば、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおいて、貫通穴9の近位端側に出口通路14が設けられており、クランプアーム7a、7bを閉鎖した後、ピボットピン8は、出口通路を介して貫通穴9から引き出されることができるので、開口の反対側に、破断が発生せずにクランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16を展開する。このようにして、制御線4は、クランプアーム7a、7b及び対応的にクランプ装置3から分離される。出口通路14は、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおけるスリットによって形成される。
本実施形態では、クランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16は、展開されてフックとなる形成されるときに弾性的に変形し、後で詳しく説明するように、前記フックは、クランプベース6の肩部17の後ろに接合され、クランプアーム7a、7bをその中にロックさせる。肩部17は、環状の、内向きの突起により形成され、当該突起は、クランプベース6の遠位端に設けられ、クランプベースの遠位端表面を形成する。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたコイルシース2aとコイルシース2aの遠位端に設けられてコイルシースにレーザー溶接された接続チューブ2bとを含むことで、シース装置2が分離不能なユニットを形成させる。シース装置2は、弾性接続アーム形態の2つの接続素子18を介してクランプベース6に接続され、クランプベースの反対側には、前記弾性接続アームはクランプベース6と一体化構造を形成する。具体的に、接続素子18の遠位端は、クランプベース6に固定的に接続され、接続素子18の自由近位端は、接合部を形成し、クランプベース6をシース装置2に結合するために、当該接合部がクランプベース6の外表面に設けられた周方向溝19と接合する。
図から分かるように、クランプベース6の近位端は接続チューブ2bに延びている。
接続素子18は、弾性があり、弾性的に変形可能な接続アーム又は接続線の形態として設けられ、その近位端は、接続チューブ2bに取り付けられ、その遠位端は、接続チューブ円周壁の開口23を介して接続チューブ2bから延び、接合部を形成し、当該接合部は、クランプベース6の外周面に設けられたリング溝19と接合する。具体的に、接続素子18の近位端は、接続チューブ2bの内表面に固定され、即ち、接続チューブ2bの中の対応する径方向穴に挿入される。接続素子18は、接続チューブ2bに位置する内凸状セグメント18aを有し、凸状セグメント18aの遠位端側には、接続素子18は、接続チューブ2bの円周壁に設けられたウィンドウ23を介して接続チューブ2bから延びる(図70参照)。
本願は、クランプベース6と接続チューブ2bとの接続を切断するための解放機構を提供する。当該解放機構は、制御線4に設けられた突起20を含む。突起20は、接続素子18の内凸状セグメント18aと合わせて凸状セグメントの間に位置し、内凸状セグメント18aを外側に押し出すことにより、接続素子18を外側に弾性的に変形させ、接続素子の自由端がクランプベース6のリング溝19内に押し込まれる。制御線4を近位端に引っ張り、突起20が接続素子18との接合から離脱すると、凸状セグメント18aは、それらの弾性回復力によって内部に再変形してそれらの初期形状を得るとともに、接続部は、リング溝19との接合から離脱する。
当該機能を得るために、以下のように設置し、接続素子18は、突起20と接合する際に外側に押し出され、接続素子の遠位端セグメントは、ウィンドウ23の近位端側での傾斜した当接面24に押し付けられ、接続素子18の遠位端を内側に変形させ、それらの接続部は、リング溝19に押し込まれる。突起20が接続素子18との接合から離脱されると、接続素子がその初期形状に戻る。したがって、接続素子18の遠位端は、対応する当接面24との接触から離脱され、これによって変形してリング溝19から離れる。
使用中、クランプ装置3は、内視鏡を介して目的部位に送達され、目的部位における所定の位置で血管に固定される。血管をクランプするために、アクチュエータ5を介して制御線4を遠位端方向と近位端方向に移動させることにより、クランプアーム7a、7bを繰り返し開閉することができる。
クランプ装置3が設けられたと、クランプアーム7a、7bは、制御線4と接続を切断する。これを目的として、図17~図19に示すように、制御線4を近位端方向に引っ張り、クランプアーム7a、7bを完全閉鎖してクランプアームを閉鎖位置に締め付ける。これらの図に示すように、ガイド溝11は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠位端セグメント11aを有し、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bの更なる回転を起こさずに、遠位端セグメントで移動することができる。ガイドピン12は、クランプアームのガイド溝11での前部遠位端位置に到達すると、ガイドピンがクランプアーム7a、7bに設けられた保持鼻部21によって、当該位置に固定/締め付けられる。保持鼻部21は、ガイド溝の側辺からガイド溝11の真っ直ぐな遠位端セグメント11aに延び、且つ保持鼻部は、ガイドピン12がガイド溝12の近位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピン12が反対方向に通すのを阻止するように設計される。具体的に、保持鼻部21は、ガイドピン12がその近位端側に押し付けられると、保持鼻部がガイド溝11の側辺における凹部11b内に弾性的に変形して、ガイドピン12を保持鼻部21を通してガイド溝11での遠位端位置に到達させることを許可し、ガイドピン12が既にその最終位置に到達したとき、ガイドピン12の後ろに接合するために、保持鼻部がその弾性回復力によって初期形状に戻るが、ガイドピン12がその遠位端側に押し付けられると、保持鼻部が変形できずガイド溝11を開けて、ガイドピン12がガイド溝11での遠位端位置に捕捉(制限)されるように設計されている。このようにして、クランプアーム7a、7bは、クランプベース6に確実にロックされ、これによってクランプケースにロックされる。
制御線4をさらに後方に引くと、クランプアーム7a、7bは、さらなる移行移動が不可能となり、この場合で、ピボットピン8は、その後側の出口通路14を介して貫通穴9から引き出される。当該プロセスでは、出口通路14の反対側に位置するテールエンドセグメント15、16は、出口通路を開くために塑性的に展開される。
シース装置2からクランプベース6を分離/解放するために、制御線4をさらに近位端方向に向って後方に引くことで、カップリング10の突起20を、接続素子18の内凸状セグメント18aとの接合から離脱させ、接続素子18を初期形状に戻らせ、接続素子の自由端は、クランプベース6のリング溝19との接合から離脱される。
クランプアーム7a、7bの閉鎖プロセス中に、クランプアーム7a、7bのテールエンドは、環状の肩部17の中心開口を通ってクランプベース6に入り、クランプアームをクランプベース6の肩部17の後ろに接合させ、クランプアーム7a、7bをクランプベース6にロックする。
選択的に、図11~図17に示すように、本願の各実施例で提供された医療機器では、クランプ装置3のクランプアーム7a、7bに少なくとも2つの歯状部材が設けられてもよく、以下、側歯と呼ばれ、選択的に、各側歯は、対応するクランプアーム7a、7bと一体に成形される。各側歯は、歯頂と歯底を有し、且つ各クランプアームが持つ側歯の数は同じである。選択的に、片側のクランプアーム7aでの各側歯は、他側のクランプアーム7bでの各側歯と位置が対称であるが、歯形が反対である。例えば、本願の図11~図20に示すように、各クランプアームでの少なくとも2つの側歯は、当該クランプアームの軸方向(即ち、長さ方向)の両側に分布し、位置が同じであり、歯形が反対であり、ここでは片側のクランプアーム7aを例として、図に示すように、当該クランプアームの軸線方向の左側の歯形を雄歯、右側の歯形を雌歯とする。したがって、片側のクランプアーム7aをその軸線をめぐって180度回転させ、ちょうど反対側のクランプアーム7bを得ることができる。このような設計を採用することによって、本願で提供されたクランプ装置3のクランプアーム7a、7bについて、1つの金型を用いて両側のクランプアームを全部製造することができ、製造プロセスを簡略化し、生産コストを低減する。各クランプアームに上記の側歯を設置することにより、当該医療機器は、生物組織をより強固につかむことができ、臨床止血や創傷閉鎖に応用するときの操作がより安全で制御しやすくなる。
本願は、操作が容易であり、製造及び組み立てが容易である組織の止血又は閉鎖用医療機器を提供する。本願で提供される医療機器では、クランプベースとシース装置は、対応する接続素子を介して互いに直接接続され、当該接続素子は、固定的に1つの部材に設けられ、他の部材に解放可能に接続される。このようにして、クランプベースとシース装置との間には、いずれの独立した接続素子を必要とせずに、非常に信頼性が高く安定した接続が得られ、本願に係る医療機器の設計は簡単になり、製造しやすい。
「関連出願の相互参照」
本願は、2019年4月17日にヨーロッパ特許局に提案された、出願番号がEP19169946.1で、名称が「血管の止血のための医療機器」であるヨーロッパ特許出願の優先権を主張する。これらの内容は、全て援用によって本願に組み込まれる。
1-ハンドル
2-シース装置
2a-シース
2b-接続チューブ
3-クランプ装置
4-制御線
5-アクチュエータ
6-クランプベース
7a、7b-クランプアーム
8-ピボットピン
8a、8b-ピボットピンセグメント
9-貫通穴
10-カップリング
11-ガイド溝
11a-真っ直ぐな遠位端セグメント
11b-凹部
12-ガイドピン
13a、13b-ベアリングアーム
14-出口通路
15、16-テールエンドセグメント
17-肩部
18-接続素子
18a-凸状セグメント
19-溝
20-突起
21-保持鼻部
22-腹板
23-ウィンドウ
24-当接面
本願は、医療機器の分野に関し、具体的に、組織の止血又は閉鎖用医療機器に関する。
従来技術において、例えば欧州特許第1328199号明細書(EP1328199B1)から、特に胃腸出血の治療に用いられる医療機器が知られている。具体的に、この装置は、出血している血管をクランプするために治具またはクリップを設置するために使用され、それによって、十分な収縮力を血管に印加し、血管を通る血流を制限または遮断する。
欧州特許第1328199号明細書(EP1328199B1)から知られている医療機器は、ハンドル及びハンドルに取り付けられたシースを含む。制御線は、シースを通って延びるとともに、アクチュエータによって作動させることができ、該アクチュエータは制御線の近位端に結合されることで、制御線を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させることができる。医療機器はまた、シースの遠位端に設けられたスリーブと2つのクランプアームを有するクリップとを含むクランプ装置を含み、2つのクランプアームは、J字型フックを介して制御線の遠位端に結合される。クランプアームは、このようにスリーブと協働することで、制御線を近位端方向に向けて引っ張ると、クランプアームがスリーブの前縁を接合して内側に弾性的に変形することによって閉鎖され、制御線を遠位端方向に押すと、クランプアームが遠位端に向けてスリーブから押し出され、それらの弾性回復力によって自動的に再開される。クランプ装置は繰り返して開閉できるので、容易にクランプ装置を設置することができる。
クランプ装置が正確に位置決めされる場合、クランプアームとスリーブを備えたクランプ装置は、医療機器の残りの部分と切り離されることができる。このため、クランプ装置が完全に閉じると、制御線はさらに引き戻され、J字型フックが破断され、それにより、クランプアームと制御線との間の接続が遮断される。なお、制御線をさらに後ろに引くことにより、制御線をスリーブと接続する保持具が作動され、保持具を動かすとともに、これによって制御線とスリーブの接続を切断させる。
欧州特許第1328199号明細書
従来技術における少なくとも1つの問題を解決するために、本願の目的は、操作が容易であり、製造及び組み立てが容易である上記の種類の医療機器を提供することを含む。
本願によれば、当該目的は、本願の医療機器に従って実現されるものであり、本願の実施例は、組織の止血又は閉鎖用医療機器を提供し、前記医療機器は、
ハンドルと、
ハンドルに取り付けられるシース装置と、
特にシース装置の遠位端に設けられたスリーブの形態であるクランプベースと少なくとも2つのクランプアームとを含むクランプ装置と、
シース装置を通って延び、シース装置の遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動することができる制御線と、
制御線の近位端に結合され、制御線を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動されることが可能であるアクチュエータと、を含み、
クランプアームはそれぞれ制御線の遠位端に結合され、またクランプ装置は、制御線の移動によってクランプアームを開閉するように作動されることが可能であり、制御線の近位端方向への移動をクランプアームの閉鎖移動に変換させ、制御線の遠位端方向への移動をクランプアームの開放移動に変換させる。
選択的に、クランプベースは、少なくとも1つの接続素子によって分離可能に直接シース装置に接続され、且つクランプベースには各接続素子と合わせる解放機構が設けられ、クランプアームが閉鎖された場合、当該解放機構は、シース装置からクランプベースを解放するよういに、制御線の近位端方向への移動によって作動されることができ、各接続素子は、クランプベース又はクランプベースの一部に固定的に取り付けられ、且つシース装置に解放可能に接続され、又は各接続素子はシース装置又はシース装置の一部に固定的に取り付けられ、且つクランプベースに解放可能に接続される。
選択的に、クランプベースとシース装置は、対応する接続素子を介して互いに直接接続され、当該接続素子は、固定的に1つの部材に設けられ、他の部材に解放可能に接続される。このようにして、クランプベースとシース装置との間には、独立した接続素子を必要とせずに、非常に信頼性が高く安定した接続が得られる。このようにして、本願に係る医療機器の設計は簡単で、製造しやすい。クランプアームが閉鎖した場合、接続素子は、シース装置からクランプベースを解放するように作動されることができる。具体的に、クランプアームが閉鎖され、且つ制御線が近位端方向にさらに移動する場合、クランプベースがシース装置から解放されるように配置される。
本願の選択的な実施形態によれば、シース装置は、シースとシースの遠位端に固定的に設けられた接続チューブとを含む。例えば、接続チューブは、シースに溶接することができる。また、シースは、延長可能なコイルシース(coieldsheath)であってもよい。
選択的に、単一ではなく複数の接続素子は、クランプベースの外周に沿って規則的な角度オフセットで設けられる。特に、2つの接続素子は、クランプベースの反対側に設けられる。
本願の選択的な実施形態によれば、各接続素子は、クランプベース又はクランプベースの一部に固定的に取り付けられ、且つシース装置に解放可能に接続され、特に、シース装置の接続チューブに接続され、各接続素子は、接合部となる自由端を有し、クランプベースをシース装置に解放可能に接続するように、当該自由端は、シース装置の対応する接合装置と接合し、特に、シース装置の外周面に設けられた選択的にリング溝である凹部と接合する。凹部がリング溝として形成されると、クランプベースは、シース装置に対して360°回転することができる。
本願の選択的な実施形態は以下の内容を提供し、解放機構は、突起を含み、当該突起は、制御線に設けられ、クランプアームが閉鎖した場合、制御線の近位端移動により各接続素子と接合して、シース装置からクランプベースを解放するように配置され、突起は、特に制御線の遠位端に設けられたカップリングの一部として形成される。
当該実施形態の選択的な実施形態によれば、接続素子は、突起との接合によって弾性的又は塑性的に変形することで、各接続素子の接続部をシース装置の対応する接合装置との接合から離脱させる。この場合、選択的に、各接続素子は、接続アームの形で設けられ、当該接続アームは、内凸状セグメントを有し、当該突起は、接続アームを外側に弾性的又は塑性的に変形させるために、内凸状セグメントと接合する。
制御線に設けられた突起は、内凸状セグメントと接合され、接続アームを外側に弾性的変形させ、その結果、シース装置の対応する接合装置と接合する自由端も外側に変形させて接合装置との接合から離脱させる。
一選択的な実施形態によれば、各接続素子は、突起との接合によって塑性的に変形し、接続素子の接続部をシース装置の対応する接合装置との接合から離脱させる。選択的に、各接続素子は、C字型接続素子として形成され、C字型接続素子の中心棒は、接続部でクランプベースに取り付けられ、C字型接続素子の遠位端C字型脚は、内側にクランプベースに延び、当該遠位端C字型脚が突起によって接合可能になり、C字型接続素子のもう1つの近位端C字型脚は、接合部を形成し、シース装置の対応する接合装置と接合するように内側に延び、且つ突起と遠位端C字型脚との接合により、接続素子は、接続部を中心に回転して、近位端C字型脚をシース装置との接合から離脱させる。
各実施形態は、クランプベースの簡単な構造/設計を許可するため、より低い製造コストを維持する。
接続素子がシース装置、特にシース装置の接続チューブ、又は接続チューブの一部に固定的に取り付けられ、且つクランプベースに解放可能に接続される場合、本願の別の実施形態は、以下のような内容を提供し、各接続素子は弾性がある、弾性的に変形可能な接続アームの形で設けられ、接続素子の近位端は、シース装置又はシース装置の一部に取り付けられ、接続素子の自由遠位端は接合部を形成し、当該接合部は、クランプベースの対応する接合装置、特にクランプベースの外周面に設けられた、選択的にリング溝である凹部と接合し、且つ各接続素子は、内凸状セグメントを有し、解放機構は、突起、特に制御線に設けられた、内凸状セグメントと合わせる円筒形突起を含み、突起が内凸状セグメントを外側に押し出て接続素子を弾性的に変形させ、その結果、突起が内凸状セグメント間にある場合、接続素子の接合部は、クランプベースの対応する接合装置と接合するように内側に押し出され、クランプアームの閉鎖状態で制御線を近位端方向にさらに移動すると、突起が内凸状セグメントとの接合から離脱し、その結果、内凸状セグメントをその弾性回復力によって内側に変形させ、接続部がクランプベースの対応する接合装置との接合から離脱する。
選択的に、接続素子を形成する弾性接続アームは、突起と接続アームの内凸状セグメントとの接合により、クランプベースに設けられた凹部/凹溝と自発的に接合している。この接合が存在しなくなると、制御線が近位端方向に引き戻されて、突起が凸状セグメントの間になくなってしまうため、凸状セグメントは、その回復力によって内側に弾性的に変形する。換言すれば、制御線の突起を凸状セグメントの範囲外に移すことで、シース装置とクランプベースとの間の接続を受動的に解放する。
選択的に、凸状セグメントの遠位端側には、接続素子は、接続チューブの円周壁に設けられたウィンドウを介して接続チューブから延び、突起が内凸状セグメントの間に位置して接続素子を外向きに変形させると、接続素子は、ウィンドウの近位端側での当接面、特に傾斜した当接面に押し付けられ、接続素子の遠位端を内側に変形させ、その結果、接続素子の接続部は、クランプベースの対応する接合装置に押し付けられる。
本願の選択的な実施形態では、クランプアームは、ピボットピンを介して制御線に結合され、当該ピボットピンは、制御線の遠位端セグメントに設けられ、クランプアームのテールエンドに設けられた対応する貫通穴を通って延び、クランプアームのテールエンドにおいて、貫通穴の近位端側に出口通路が設けられ、クランプアームを閉鎖した後、ピボットピンを当該出口通路を介して貫通穴且つクランプアームから引き出すことができるため、制御線の近位端移動によるテールエンドセグメントの破断がなく、出口通路の反対側にクランプアームにテールエンドセグメントを展開して、制御線とクランプアームを分離させることができる。
選択的に、クランプアームは、制御線に直接結合され、例えばJ字型フックのような独立した接続素子を設置する必要がなくなる。具体的に、制御線は、その遠位端セグメントにピボットピンを設置し、当該ピボットピンは、クランプアームの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴と接合する。
貫通穴は、クランプアームの近位端に向かって開く。具体的に、貫通穴には出口通路が設けられ、それは、ピボットピンが意外的にクランプアームから外れないように、十分に小さく設計されるが、制御線に十分な張力を加えることにより、意図的に出口通路を介して貫通穴から引き出し、出口通路の反対側でのクランプアームのテールエンドセグメントを展開させて変形させることができる。
出口通路は、例えばクランプアームのテールエンドにおけるスリットによって形成てもよい。
本願の選択的な実施形態によれば、クランプアームのテールエンドセグメントは展開時に弾性的又は塑性的に変形する。いずれにしても、破断可能なアームの一部が自由に患者の体に残されることを避けるために、テールエンドセグメントが破断されないように配置される。
本願の1つの選択的な実施形態は、以下の内容を提供し、出口通路の反対側でのクランプアームのテールエンドセグメントは、クランプベースの少なくとも1つの肩部の後ろに接合して、クランプアームをクランプベースにロックさせる。選択的に、出口通路の反対側でのクランプアームのテールエンドセグメントはフックを形成し、当該フックは、クランプベースの当該少なくとも1つの肩部の後ろに接合して、クランプアームをクランプベースにロックさせる。
肩部は、クランプベースの環状突起によって形成されてもよく、環状突起は特に中心開口を有するクランプベースの遠位端面を形成し、クランプアームが完全に閉鎖される時、クランプアームのテールエンドは、当該開口を通じてクランプベースに入る。
クランプアームの出口通路の反対側でのテールエンドセグメントが塑性的に変形すると、ピボットピンをクランプアームとの接合から引き出した時に、テールエンドセグメントの近位端が後ろ、即ち、クランプベースの肩部の近位端側にあるように設置され、テールエンドセグメントを塑性的に変形させ、肩部の後ろに接合して、クランプアームをクランプベースにロックすることで、クランプアームをクランプベースから取り外すことはできない。このようにして、追加の独立したロック要素は必要がない。
本願の選択的な実施形態によれば、制御線の遠位端にカップリングを設置し、カップリングにピボットピンを設置する。ピボットピンは、カップリングの反対側から延びる2つのピボットピンセグメントを有してもよい。クランプアームがカップリングの異なる側に設けられている場合、この配置は有効である。選択的に、カップリングは、その遠位端側に開放されたU字型保持構造を含むことができ、クランプアームは、U字型保持構造のU字型脚の間に部分的に配置され、且つピボットピンは、U字型脚の間に保持され、クランプアームの貫通穴を通って延び、且つ特に、クランプアームは、U字型保持構造の開放側辺に横方向に外側に延びる。当該実施形態では、クランプアームは、U字型保持構造に配置されるので、互いに直接接触することができる。
本願の選択的な実施形態によれば、当該目的は、本願の医療機器によって解決され、クランプ装置は、独立した素子として設けられた2つのクランプアームを含み、各クランプアームは、ピボットピンによって限定された共通のピボット軸の周りで制御線の遠位端にピボット結合され、各クランプアームにガイド溝とガイドピンが設けられ、クランプアームのガイド溝は互いに部分的に重なり、ガイド溝は、クランプベースに取り付けられ、ガイド溝の重なり部分に延びてガイド溝を通って、ガイドピンとガイド溝との接合により、制御線の近位端方向への移動は、クランプアームの閉鎖移動に変換され、且つ制御線の遠位端方向への移動は、クランプアームのピボット軸周りの開放移動に変換される。
選択的に、クランプアームは互いに直接接続しない独立した素子/部材である。逆に、クランプアームはそれぞれ、貫通穴を介してピボットピンと接合されて制御線に結合されている。なお、クランプアームはガイドピンとガイド溝との接合によってクランプベースに結合される形態は、制御線の軸方向移動を、ピボット軸を回るクランプアームの閉鎖/開放移動に変換する。一選択的な実施形態によれば、ガイドピンは、2つの支持アームの間に、特に、支持アームの自由端セグメントに保持され、当該2つの支持アームは、クランプベースから遠位端方向に延びる。クランプベースと支持アームは、クランプケースを形成する。
一選択的な実施形態では、以下の内容を提供し、クランプアームに保持鼻部を設置し、当該保持鼻部は、ガイド溝側辺からガイド溝内に延びていて、ガイドピンがガイド溝の遠位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピンが反対方向に通すのを阻止するように設計され、特に、ガイド溝は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠端遠位端セグメントを有し、ガイドピンは、ガイド溝の中で移動してクランプアームを回転させないことができ、且つ保持鼻部が真っ直ぐな遠位端セグメントに延びる。特に、保持鼻部の遠位端側でガイド溝の側辺に凹部を形成することができ、保持鼻部は、当該凹部に弾性的に変形して、ガイドピンが保持鼻部を通してガイド溝内の遠位端位置に達することを許可する。
選択的に、ガイドピンは、保持鼻部を介してガイド溝の遠位端に捕捉され、治具をクランプベースにロックする。このようにして、追加のロック要素は必要がない。
以下、本願の実施形態について図面を参照して説明する。図面では、
本願に係る一実施形態の医療機器を示す正面図である。 図1の医療機器の前部遠位端部分を拡大率で示す部分断面図である。 ピボットピンを介して接続された全開状態の医療機器のクランプアームを示す図である。 クランプ装置を有する医療機器の遠位端部分を示す斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す拡大斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す他の拡大斜視図である。 コイルシースと接続チューブを有する医療機器のシース装置を示す図である。 図7に対応し、シースに取り付けられた接続チューブを示す図である。 シース装置に取り付けられたクランプベースを示す斜視図である。 図9の配置(arrangement)の部分断面図である。 全開状態にあるクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 部分的に閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 図13に対応する非断面図である。 図13に対応し、さらに収縮された制御線を有する配置を示す図である。 図15に対応し、クランプベースを示す断面図であり、クランプアームが完全に閉鎖されて締め付けられる位置にある図である。 クランプアームのガイド溝とガイドピンとの図16の位置での接合を拡大率で示す図である。 図15と16に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図15と16に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図15と16に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 シース装置から分離されたクランプ装置を示す斜視図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す平面図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す平面図である。 本願に係る別の実施形態の医療機器を示す正面図である。 図27の医療機器の前部遠位端部分を拡大率で示す部分断面図である。 ピボットピンを介して接続された全開状態の医療機器のクランプアームを示す図である。 クランプ装置のクランプベースを示す拡大斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す別の拡大斜視図である。 コイルシースと接続チューブを有する医療機器のシース装置を示す。 図32に対応し、シースに取り付けられた接続チューブを示す図である。 シース装置に取り付けられたクランプベースを示す斜視図である。 図34の配置を示す断面図である。 全開状態にあるクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 部分的に閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 図38に対応する非断面図である。 図38に対応し、別の角度から図38の配置を示す図である。 図40に対応し、さらに収縮された制御線を有する配置を示す図である。 図41に対応し、クランプベースを示す断面図であり、クランプアームが完全に閉鎖されて締め付けられる位置にある図である。 図42の配置を拡大率で示す。 クランプアームを閉鎖状態で締め付けた後、制御線をクランプアームから分離する過程を示す部分断面図である。 クランプアームを閉鎖状態で締め付けた後、制御線をクランプアームから分離する過程を示す部分断面図である。 図41と42に対応し、クランプアームを閉鎖して、クランプアームを閉鎖状態で締め付けるとともに制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す。 図41と42に対応し、クランプアームを閉鎖して、クランプアームを閉鎖状態で締め付けるとともに制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 シース装置から分離されたクランプ装置を示す斜視図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す平面図である。 シース装置から接続を切断する前と後のクランプベースを示す平面図である。 本願に係るさらに他の実施形態の医療機器を示す正面図である。 図54の医療機器の前部遠位端部分を拡大率で示す部分断面図である。 医療機器のピボットピンで互いに操作可能に接続された、全開状態にあるクランプアームを示す図である。 クランプ装置のクランプベースを示す拡大斜視図である。 クランプ装置のクランプベースを示す別の拡大斜視図である。 シース装置に取り付けられたクランプベースを示す図である。 図59の配置を示す断面図である。 全開状態にあるクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 部分的に閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 閉鎖されたクランプアームを有するクランプ装置を示す部分断面図である。 図63に対応し、さらに収縮された制御線を有する配置を示す図である。 図64に対応し、クランプベースが断面図であり、クランプアームが完全に閉鎖されて締め付けられる位置にある図である。 クランプアームのガイド溝とガイドピンとの図65の位置での接合を拡大率で示す図である。 図64に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図64に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 図64に対応し、制御線をクランプアームから分離するプロセスを示す図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 クランプベースがシース装置から解放されることを示す、クランプベースの部分断面図である。 シース装置から分離されたクランプ装置を示す斜視図である。 シース装置から接続を切断する前のクランプベースの平面図である。
図1~図26では、本願に係る一実施形態の医療機器を示す。医療機器は、胃腸に沿って分布する血管を止血させるための治具を設置するために用いられ、治具は、内視鏡を通して目的部位に送達される。
図1~図3を参照して、医療機器は、ハンドル1、ハンドル1に取り付けられるシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられたクランプ装置3を含む。制御線4は、シース装置2を通して延び、シース装置の近位端でアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータは、ハンドル1にスライド可能に保持され、制御線4を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動されることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム7a、7b及びスリーブとして形成されたクランプベース6を含み、前記クランプアーム7a、7bは、それぞれ制御線4の遠位端に結合される。具体的に、2つのクランプアーム7a、7bは、ピボットピン8を介して制御線4の独立した素子/部材に結合され、当該ピボットピンは、制御線4の遠位端セグメントに設けられ、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴9を通して延びる。本実施形態では、ピボットピン8はカップリング10に設けられ、当該カップリング10は制御線4の遠位端に設けられる。
カップリング10は、U字型又は二分岐の保持構造であり、当該保持構造は、その遠位端に開放され、クランプアーム7a、7bの一部は、U字型保持構造のU字型脚の間に配置されている。ピボットピン8は、U字型脚の間に保持され、クランプアーム7a、7bの貫通穴9を通して延び、当該貫通穴はまた、U字型保持構造の開口側から横方向に外側に延びる。
2つのクランプアーム7a、7bは、制御線4の遠位端に結合され、このようにして、2つのクランプアームは、ピボットピン8によって形成された共通のピボット軸をめぐって回転して、2つのクランプアームを開ける及び閉鎖することができる。各クランプアーム7a、7bには、ガイド溝11が設けられ、且つクランプアーム7a、7bのガイド溝11は互いに部分的に重なる。クランプ装置3はさらに、ガイドピン12を含み、当該ガイドピン12は、クランプベース6に取り付けられ、ガイド溝11の重り部分でガイド溝11を通って延びることで、ガイドピン12とガイド溝11との接合により、制御線4の近位端方向への移動がクランプアーム7a、7bの閉鎖移動に変換され、且つ制御線4の遠位端方向への移動がクランプアーム7a、7bのピボット軸周りの開放移動に変換される。本実施形態では、ガイドピン12は、クランプベース6の遠位端から真っ直ぐに延びて形成する二分岐構造2つの支持アーム13a、13bの間に保持され、クランプアーム7a、7bは、当該二分岐構造から外側に横方向に延びる支持アーム13a、13bの間に配置されている。クランプベース6は、支持アーム13a、13bとともにクランプケースを形成する。
図3に具体的に示すように、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントの、ピボットピン8用の貫通穴9の後(近)側は開放されている。換言すれば、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおいて、貫通穴9の近位端側に出口通路14が設けられており、クランプアーム7a、7bを閉鎖した後、ピボットピン8は、出口通路14を介して貫通穴9から引き出されることができるので、開口の反対側に、破断が発生せずにクランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16を展開する。このようにして、制御線4は、クランプアーム7a、7b対応してクランプ装置3と分離される。出口通路14は、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおけるスリットによって形成される。
一実施形態では、クランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16は、展開されてフックとなるときに弾性的に変形し、後で詳しく説明するように、前記フックは、クランプベース6の肩部17の後ろに接合され、クランプアーム7a、7bをその中にロックさせる。肩部17は、環状の、内向きの突起により形成され、当該突起は、クランプベース6の遠位端に設けられ、クランプベースの遠位端面を形成する。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたコイルシース2aとコイルシース2aの遠位端に設けられてコイルシース2aにレーザー溶接された接続チューブ2bとを含むことで、シース装置2が分離不能なユニットを形成させる。シース装置2は、弾性接続アーム形態の2つの接続素子18を介してクランプベース6に接続され、クランプベースの反対側には、前記弾性接続アームがクランプベース6と一体化構造を形成する。具体的に、接続素子18の遠位端は、クランプベース6に固定的に接続され、接続素子18の自由近位端は、接合部を形成し、当該接合部は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの周方向の表面に設けられた対応する接合装置と接合する。接続素子18の接合部は、内向きの接合部として形成され、接合部はリング溝19と接合し、当該リング溝19は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの外表面における接合装置として設けられる。
図2から分かるように、接続チューブ2bの遠位端は、リング溝19がクランプベース6内に位置決めされるために、スリーブ状クランプベース6に延びる。
接続素子18は、その中間部分において内凸状セグメント18aを有する。これらの内凸状セグメント18aは、制御線4の突起20と合わせて、当該突起20は、解放配置の一部を形成し、クランプアーム7a、7bが閉鎖されたときにシース装置2からクランプベース6を解放するために、制御線4の近位端方向への移動によって作動されることができる。詳細には、突起20は、制御線4のカップリング10の後近位端の一部によって形成され、接続素子18の内凸状セグメント18aと接合するように設けられることで、制御線4を近位端方向に引っ張るとき、接続素子18の凸状セグメント18aは、突起20との接合により外向きに塑性的に変形するので、接続素子18の自由端は、接続チューブ2bのリング溝19から離脱する。
使用中、クランプ装置3は、内視鏡を介して目的部位に送達され、且つ目的部位での所定の位置で血管に固定される。血管をクランプするために、アクチュエータ5を介して制御線4を遠位端方向と近位端方向に移動させることにより、クランプアーム7a、7bを繰り返し開閉することができる。
図17~図19に示すように、クランプ装置3がセットアップされると、クランプアーム7a、7bは、制御線4と接続を切断する。これを目的として、制御線4を近位端方向に引っ張り、クランプアーム7a、7bを完全閉鎖してクランプアームを閉鎖位置に締め付ける。これらの図に示すように、ガイド溝11は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠位端セグメント11aを有し、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bの更なる回転を起こさずに、遠位端セグメント11aで移動することができる。ガイドピン12は、クランプアームのガイド溝11での前部遠位端位置に到達すると、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bに設けられた保持鼻部21によって、当該位置に締め付け/ロックされる。保持鼻部21は、ガイド溝11の側辺からガイド溝11の真っ直ぐな遠位端セグメント11aに延び、且つ保持鼻部21は、ガイドピン12がガイド溝1の近位端に到達するように保持鼻部21を通すことを許可するが、ガイドピン12が反対方向に通すのを阻止するように設計される。具体的に、保持鼻部21は、ガイドピン12がその近位端側に押し付けられると、保持鼻部21がガイド溝11の側辺における凹部11b内に弾性的に変形して、ガイドピン12が保持鼻部21を通してガイド溝11での遠位端位置に到達することを許可し、ガイドピン12が既にその最終位置に到達したとき、保持鼻部21がガイドピン12の後ろに接合するために、その弾性回復力によって初期形状に戻るが、ガイドピン12がその遠位端側に押し付けられると、保持鼻部21が変形できずガイド溝11を開けて、ガイドピン12がガイド溝11での遠位端位置に捕捉されるように設計されている。このようにして、クランプアーム7a、7bは、クランプベース6に確実にロックされ、これによってクランプケースにロックされる。
制御線4をさらに後方に引くと、クランプアーム7a、7bは、さらなる移動が不可能となり、この場合、ピボットピン8は、その後側の出口通路14を介して貫通穴9から引き出される。当該過程で、出口通路14の反対側に位置するテールエンドセグメント15、16は、クランプベース6の肩部17の後ろに接合するように塑性的に展開され、それにより、クランプアーム7a、7bをクランプベース6にロックする。
シース装置2からクランプベース6を分離/解放するために、制御線4をさらに近位端方向に向って後方に引くことで、カップリング10の突起20は接続素子18の内凸状セグメント18aと接合(図23a参照)し、内凸状セグメント18aを外向きに押し、内凸状セグメント18aを塑性的に変形させて、接続素子18の自由端を接続チューブ2bのリング溝19との接合から離脱させ(図23b、23c)、クランプベース6とクランプアーム7a、7bを有するクランプ装置3をシース装置2から引くことができる。
図27~図53は、本願に係る別の実施形態の医療機器を示す。本実施形態の基本設計は、前述の実施形態に対応する。実施形態は、制御線4がクランプアーム7a、7bに結合される具体的な形態及び接続素子18の設計と機能のみで異なる。
本実施形態に係る医療機器は、ハンドル1、ハンドル1に取り付けられるシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられるクランプ装置3を含む。制御線4は、シース装置2を通して延び、シース装置の近位端でアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータは、ハンドル1にスライド可能に保持され、制御線4を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動させることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム7a、7b及びスリーブとして形成されたクランプベース6を含み、2つのクランプアームはそれぞれ、制御線4の遠位端に結合される。具体的に、2つのクランプアーム7a、7bは、ピボットピン8を介して制御線4に結合される独立した素子/部材であり、当該ピボットピンは、制御線4の遠位端セグメントに設けられ、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴9を通す。本実施形態では、ピボットピン8は、カップリング10に設けられ、当該カップリング10が制御線4の遠位端に設けられる。本実施形態では、カップリング10は平らであり、クランプアーム7a、7bの間に配置されており、ピボットピン8は、2つのピボットピンセグメント8a、8bを有し、2つのピボットピンセグメント8a、8bは、カップリング10の反対側から延びて、クランプアーム7a、7bにおける対応する貫通穴9と接合する。
2つのクランプアーム7a、7bは、制御線4の遠位端に結合され、クランプアーム7a、7bを開閉するために、2つのクランプアーム7a、7bをピボットピン8によって形成された共通のピボット軸をめぐって回転することができる。
各クランプアーム7a、7bには、ガイド溝11が設けられ、クランプアーム7a、7bのガイド溝11は互いに部分的に重なる。クランプ装置3はさらに、ガイドピン12を含み、当該ガイドピン12はクランプベース6に取り付けられ、ガイド溝11の重り部分にガイド溝11を通して伸びることで、ガイドピン12とガイド溝11との接合により、制御線4の近位端方向への移動がクランプアーム7a、7bの閉鎖移動に変換され、制御線4の遠位端方向への移動がクランプアーム7a、7bのピボット軸周りの開放移動に変換される。本実施形態では、ガイドピン12は、クランプベース6の遠位端から真っ直ぐに延びる、二分岐構造を形成する2つの支持アーム13a、13bの間に保持され、クランプアーム7a、7bは、当該構造から外側に横方向に延びる支持アーム13a、13bの間に配置されている。クランプベース6は、支持アーム13a、13bとともにクランプケースを形成する。
クランプアーム7a、7bの近位端セグメントの、ピボットピン8用の貫通穴9の後(近)側は開放されている。換言すれば、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおいて、貫通穴9の近位端側に出口通路14が設けられており、クランプアーム7a、7bを閉鎖した後、ピボットピン8は、出口通路14を介して貫通穴9から引き出されることができるので、開口の反対側に、破断が発生せずにクランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16を展開する。このようにして、制御線4は、クランプアーム7a、7b対応してクランプ装置3から分離される。出口通路14は、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおけるスリットによって形成される。
本実施形態では、クランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16は、展開されてフックとなるときに弾性的に変形し、後で詳しく説明するように、前記フックは、クランプベース6の肩部17の後ろに接合され、クランプアーム7a、7bをその中にロックさせる。肩部17は、環状の、内向きの突起により形成され、当該突起20は、クランプベース6の遠位端に設けられ、クランプベースの遠位端表面を形成する(図44及び45)。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたコイルシース2aとコイルシース2aの遠位端に設けられてコイルシースにレーザー溶接された接続チューブ2bとを含むことで、シース装置2が分離不能なユニットを形成させる。シース装置2は、弾性接続アーム形態の2つの接続素子18を介してクランプベース6に接続され、クランプベースの反対側には、前記弾性接続アームがクランプベース6と一体化構造を形成する。具体的に、接続素子18の遠位端は、クランプベース6に固定的に接続され、接続素子18の自由近位端は、接合部を形成し、当該接合部は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの周方向の表面に設けられた対応する接合装置と接合する。接続素子18の接合部は、内向きの接合部として形成され、リング溝19と接合し、当該リング溝は、クランプベース6をシース装置2に結合するために、接続チューブ2bの外表面における接合装置として設けられる。
図28から分かるように、接続チューブ2bの遠位端は、スリーブ状クランプベース6に延びることにより、リング溝19がクランプベース6内に位置決めされる。
本実施形態の接続素子18は、C字型接続アームとして形成され、C字型接続アームの中心棒は、その反対側の接続部位で2つの塑性変形可能な狭い腹板22を介してクランプベース6に取り付けられ、遠位端C字型脚は、クランプベース6に内向きに延びることで、当該C字型脚が突起20によって接合されることができ、接合部を形成する他の近位端C字型脚は、接続チューブ2bのリング溝19を接合するように内向きに延びる。このような配置により、クランプアーム7a、7bの閉鎖位置において制御線4を近位端方向に引っ張ると、突起20が遠位端C字型脚と接合することにより、接続素子18が対向する腹板22によって限定された接続部位をめぐって回転させて、近位端C字型脚を移動させてリング溝19との接合から離脱する。(図48~図50参照)
使用中、クランプ装置3は、内視鏡を介して目的部位に送達され、且つ目的部位での所定の位置で血管に固定される。血管をクランプするために、アクチュエータ5を介して制御線4を遠位端方向と近位端方向に移動させることにより、クランプアーム7a、7bを繰り返し開閉することができる。
クランプ装置3が設けられたと、クランプアーム7a、7bは、制御線4と接続を切断する。これを目的として、図17~図19に示すように、制御線4を近位端方向に引っ張り、クランプアーム7a、7bを完全閉鎖してクランプアームを閉鎖位置に締め付ける。これらの図に示すように、ガイド溝11は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠位端セグメント11aを有し、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bの更なる回転を起こさずに、遠位端セグメント11aで移動することができる。ガイドピン12は、クランプアームのガイド溝11での前遠位端位置に到達すると、ガイドピン12がクランプアーム7a、7bに設けられた保持鼻部21によって、当該位置に固定/締め付けられる。保持鼻部21は、ガイド溝11の側辺からガイド溝11の真っ直ぐな遠位端セグメント11aに延び、且つ保持鼻部21は、ガイドピン12がガイド溝1の近位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピン12が反対方向に通すのを阻止するように設計される。具体的に、保持鼻部21は、ガイドピン12がその近位端側に押し付けられると、保持鼻部21がガイド溝11の側辺における凹部11b内に弾性的に変形して、ガイドピン12を保持鼻部21を通してガイド溝11での遠位端位置に到達させ、ガイドピン12が既にその最終位置に到達したとき、保持鼻部21がガイドピン12の後ろに接合するために、その弾性回復力によって初期形状に戻るが、ガイドピン12がその遠位端側に押し付けられると、保持鼻部21が変形できずガイド溝11を開けて、ガイドピン12がガイド溝11での遠位端位置に捕捉されるように設計されている。このようにして、クランプアーム7a、7bは、クランプベース6に確実にロックされ、これによってクランプケースにロックされる。(図42参照)
制御線4をさらに後方に引くと、クランプアーム7a、7bは、さらなる移動が不可能となり、この場合で、ピボットピン8は、その後側の出口通路14を介して貫通穴9から引き出される。当該過程で、出口通路14の反対側に位置するテールエンドセグメント15、16は、出口通路を開くために弾性的に展開されるが、一旦、ピボットピン8が出口通路14から離れると、テールエンドセグメントがその初期形状に戻る。シース装置2からクランプベース6を分離/解放するために、制御線4をさらに近位端方向に向って後方に引くことで、カップリング10の突起20は、接続素子18の内向きの遠位端C字型脚と接合(図23a参照)し、これらのC字型脚を近位端方向に押し込むことにより、接続素子16は、対向する腹板22によって限定される接続部をめぐって回転して、近位端C字型脚をリング溝19との接合から離脱させる。(図48~図56)
クランプアーム7a、7bの閉鎖プロセス中に、クランプアーム7a、7bのテールエンドは、環状の肩部17の中心開口を通ってクランプベース6に入る。図36~図38から分かるように、クランプアーム7a、7bの横方向延長(lateralextension)は、当該開口の直径を超えるため、クランプアーム7a、7bがクランプベース6に入るときに弾性的に圧縮され、再拡張した後で、クランプベース6の肩部17の後ろに接合して、クランプアーム7a、7bをクランプベース6にロックする。
図46と図47に示すように、クランプアームを閉鎖して、クランプアームを閉鎖状態で締め付けられるプロセスは、制御線4をクランプアーム7a、7bから分離するプロセスと同時に行うことができる。
図54~図73は、本願に係るさらに他の実施形態の医療機器を示す。
本実施形態に係る医療機器は、ハンドル1、ハンドル1に取り付けられるシース装置2及びシース装置2の遠位端に設けられるクランプ装置3を含む。制御線4は、シース装置2を通して延び、シース装置の近位端でアクチュエータ5に接続され、当該アクチュエータは、ハンドル1にスライド可能に保持され、制御線4を遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動させるように作動させることができる。
クランプ装置3は、2つのクランプアーム7a、7b及びスリーブとして形成されたクランプベース6を含み、2つのクランプアーム7a、7bはそれぞれ、制御線4の遠位端に結合される。具体的に、2つのクランプアーム7a、7bは、ピボットピン8を介して制御線4に結合される独立した素子/部材であり、当該ピボットピンは、制御線4の遠位端セグメントに設けられ、クランプアーム7a、7bの近位端セグメントに設けられた対応する貫通穴9を通す。本実施形態では、ピボットピン8は、カップリング10に設けられ、当該カップリング10は、制御線4の遠位端に設けられる。本実施形態では、カップリング10は平らであり、クランプアーム7a、7bの間に配置されており、ピボットピン8が2つのピボットピンセグメント8a、8bを有し、この2つのピボットピンセグメント8a、8bは、カップリング10の反対側から延びて、クランプアーム7a、7bにおける対応する貫通穴9と接合する。
2つのクランプアーム7a、7bは、制御線4の遠位端に結合され、クランプアーム7a、7bを開閉するために、2つのクランプアーム7a、7bがピボットピン8によって形成された共通のピボット軸をめぐって回転させることができる。
各クランプアーム7a、7bには、ガイド溝11が設けられ、クランプアーム7a、7bのガイド溝11は互いに部分的に重なる。クランプ装置3はさらに、ガイドピン12を含み、当該ガイドピン12はクランプベース6に取り付けられ、ガイド溝11の重り部分にガイド溝11を通して延び、ガイドピン12とガイド溝11との接合により、制御線4の近位端方向への移動がクランプアーム7a、7bの閉鎖移動に変換され、制御線4の遠位端方向への移動がクランプアーム7a、7bのピボット軸周りの開放移動に変換される。
クランプアーム7a、7bの近位端セグメントの、ピボットピン8用の貫通穴9の後(近)側は開放されている。換言すれば、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおいて、貫通穴9の近位端側に出口通路14が設けられており、クランプアーム7a、7bを閉鎖した後、ピボットピン8は、出口通路14を介して貫通穴9から引き出されることができるので、開口の反対側に、破断が発生せずにクランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16を展開する。このようにして、制御線4は、クランプアーム7a、7b対応してクランプ装置3から分離される。出口通路14は、クランプアーム7a、7bのテールエンドにおけるスリットによって形成される。
本実施形態では、クランプアーム7a、7bのテールエンドセグメント15、16は、展開されてフックとなる形成されるときに弾性的に変形し、後で詳しく説明するように、前記フックは、クランプベース6の肩部17の後ろに接合され、クランプアーム7a、7bをその中にロックさせる。肩部17は、環状の、内向きの突起により形成され、当該突起は、クランプベース6の遠位端に設けられ、クランプベースの遠位端表面を形成する。
シース装置2は、ハンドル1に接続されたコイルシース2aとコイルシース2aの遠位端に設けられてコイルシースにレーザー溶接された接続チューブ2bとを含むことで、シース装置2が分離不能なユニットを形成させる。シース装置2は、弾性接続アーム形態の2つの接続素子18を介してクランプベース6に接続され、クランプベースの反対側には、前記弾性接続アームはクランプベース6と一体化構造を形成する。具体的に、接続素子18の遠位端は、クランプベース6に固定的に接続され、接続素子18の自由近位端は、接合部を形成し、クランプベース6をシース装置2に結合するために、当該接合部がクランプベース6の外表面に設けられたリング溝19と接合する。
図から分かるように、クランプベース6の近位端は接続チューブ2bに延びている。
接続素子18は、弾性があり、弾性的に変形可能な接続アーム又は接続線の形態として設けられ、その近位端は、接続チューブ2bに取り付けられ、その遠位端は、接続チューブ円周壁の開口23を介して接続チューブ2bから延び、接合部を形成し、当該接合部は、クランプベース6の外周面に設けられたリング溝19と接合する。具体的に、接続素子18の近位端は、接続チューブ2bの内表面に固定され、即ち、接続チューブ2bの中の対応する径方向穴に挿入される。接続素子18は、接続チューブ2bに位置する内凸状セグメント18aを有し、凸状セグメント18aの遠位端側には、接続素子18は、接続チューブ2bの円周壁に設けられたウィンドウ23を介して接続チューブ2bから延びる(図70参照)。
本願は、クランプベース6と接続チューブ2bとの接続を切断するための解放機構を提供する。当該解放機構は、制御線4に設けられた突起20を含む。突起20は、接続素子18の内凸状セグメント18aと合わせて凸状セグメントの間に位置し、内凸状セグメント18aを外側に押し出すことにより、接続素子18を外側に弾性的に変形させ、接続素子の自由端がクランプベース6のリング溝19内に押し込まれる。制御線4を近位端に引っ張り、突起20が接続素子18との接合から離脱すると、凸状セグメント18aは、それらの弾性回復力によって内部に再変形してそれらの初期形状を得るとともに、接続部は、リング溝19との接合から離脱する。
当該機能を得るために、以下のように設置し、接続素子18は、突起20と接合する際に外側に押し出され、接続素子の遠位端セグメントは、ウィンドウ23の近位端側での傾斜した当接面24に押し付けられ、接続素子18の遠位端を内側に変形させ、それらの接続部は、リング溝19に押し込まれる。突起20が接続素子18との接合から離脱されると、接続素子がその初期形状に戻る。したがって、接続素子18の遠位端は、対応する当接面24との接触から離脱され、これによって変形してリング溝19から離れる。
使用中、クランプ装置3は、内視鏡を介して目的部位に送達され、目的部位における所定の位置で血管に固定される。血管をクランプするために、アクチュエータ5を介して制御線4を遠位端方向と近位端方向に移動させることにより、クランプアーム7a、7bを繰り返し開閉することができる。
クランプ装置3が設けられたと、クランプアーム7a、7bは、制御線4と接続を切断する。これを目的として、図17~図19に示すように、制御線4を近位端方向に引っ張り、クランプアーム7a、7bを完全閉鎖してクランプアームを閉鎖位置に締め付ける。これらの図に示すように、ガイド溝11は、軸方向に延びる真っ直ぐな遠位端セグメント11aを有し、ガイドピン12は、クランプアーム7a、7bの更なる回転を起こさずに、遠位端セグメント11aで移動することができる。ガイドピン12は、クランプアームのガイド溝11での前部遠位端位置に到達すると、ガイドピンがクランプアーム7a、7bに設けられた保持鼻部21によって、当該位置に固定/締め付けられる。保持鼻部21は、ガイド溝の側辺からガイド溝11の真っ直ぐな遠位端セグメント11aに延び、且つ保持鼻部は、ガイドピン12がガイド溝1の近位端に到達するように保持鼻部を通すことを許可するが、ガイドピン12が反対方向に通すのを阻止するように設計される。具体的に、保持鼻部21は、ガイドピン12がその近位端側に押し付けられると、保持鼻部がガイド溝11の側辺における凹部11b内に弾性的に変形して、ガイドピン12を保持鼻部21を通してガイド溝11での遠位端位置に到達させることを許可し、ガイドピン12が既にその最終位置に到達したとき、ガイドピン12の後ろに接合するために、保持鼻部がその弾性回復力によって初期形状に戻るが、ガイドピン12がその遠位端側に押し付けられると、保持鼻部が変形できずガイド溝11を開けて、ガイドピン12がガイド溝11での遠位端位置に捕捉(制限)されるように設計されている。このようにして、クランプアーム7a、7bは、クランプベース6に確実にロックされ、これによってクランプケースにロックされる。
制御線4をさらに後方に引くと、クランプアーム7a、7bは、さらなる移動が不可能となり、この場合で、ピボットピン8は、その後側の出口通路14を介して貫通穴9から引き出される。当該プロセスでは、出口通路14の反対側に位置するテールエンドセグメント15、16は、出口通路を開くために塑性的に展開される。
シース装置2からクランプベース6を分離/解放するために、制御線4をさらに近位端方向に向って後方に引くことで、カップリング10の突起20を、接続素子18の内凸状セグメント18aとの接合から離脱させ、接続素子18を初期形状に戻らせ、接続素子の自由端は、クランプベース6のリング溝19との接合から離脱される。
クランプアーム7a、7bの閉鎖プロセス中に、クランプアーム7a、7bのテールエンドは、環状の肩部17の中心開口を通ってクランプベース6に入り、クランプアームをクランプベース6の肩部17の後ろに接合させ、クランプアーム7a、7bをクランプベース6にロックする。
選択的に、図11~図17に示すように、本願の各実施例で提供された医療機器では、クランプ装置3のクランプアーム7a、7bに少なくとも2つの歯状部材が設けられてもよく、以下、側歯と呼ばれ、選択的に、各側歯は、対応するクランプアーム7a、7bと一体に成形される。各側歯は、歯頂と歯底を有し、且つ各クランプアームが持つ側歯の数は同じである。選択的に、片側のクランプアーム7aでの各側歯は、他側のクランプアーム7bでの各側歯と位置が対称であるが、歯形が反対である。例えば、本願の図11~図20に示すように、各クランプアームでの少なくとも2つの側歯は、当該クランプアームの軸方向(即ち、長さ方向)の両側に分布し、位置が同じであり、歯形が反対であり、ここでは片側のクランプアーム7aを例として、図11に示すように、当該クランプアームの軸線方向の左側の歯形を雄歯、右側の歯形を雌歯とする。したがって、片側のクランプアーム7aをその軸線をめぐって180度回転させ、ちょうど反対側のクランプアーム7bを得ることができる。このような設計を採用することによって、本願で提供されたクランプ装置3のクランプアーム7a、7bについて、1つの金型を用いて両側のクランプアームを全部製造することができ、製造プロセスを簡略化し、生産コストを低減する。各クランプアームに上記の側歯を設置することにより、当該医療機器は、生物組織をより強固につかむことができ、臨床止血や創傷閉鎖に応用するときの操作がより安全で制御しやすくなる。
本願は、操作が容易であり、製造及び組み立てが容易である組織の止血又は閉鎖用医療機器を提供する。本願で提供される医療機器では、クランプベースとシース装置は、対応する接続素子を介して互いに直接接続され、当該接続素子は、固定的に1つの部材に設けられ、他の部材に解放可能に接続される。このようにして、クランプベースとシース装置との間には、いずれの独立した接続素子を必要とせずに、非常に信頼性が高く安定した接続が得られ、本願に係る医療機器の設計は簡単になり、製造しやすい。
「関連出願の相互参照」
本願は、2019年4月17日にヨーロッパ特許局に提案された、出願番号がEP19169946.1で、名称が「血管の止血のための医療機器」であるヨーロッパ特許出願の優先権を主張する。これらの内容は、全て援用によって本願に組み込まれる。
1-ハンドル
2-シース装置
2a-シース
2b-接続チューブ
3-クランプ装置
4-制御線
5-アクチュエータ
6-クランプベース
7a、7b-クランプアーム
8-ピボットピン
8a、8b-ピボットピンセグメント
9-貫通穴
10-カップリング
11-ガイド溝
11a-真っ直ぐな遠位端セグメント
11b-凹部
12-ガイドピン
13a、13b-支持アーム
14-出口通路
15、16-テールエンドセグメント
17-肩部
18-接続素子
18a-凸状セグメント
19-溝
20-突起
21-保持鼻部
22-腹板
23-ウィンドウ
24-当接面

Claims (17)

  1. ハンドル(1)と、
    前記ハンドル(1)に取り付けられるシース装置(2)と、
    特に前記シース装置(2)の遠位端に設けられたスリーブの形態であるクランプベース(6)と少なくとも2つ又は正確に2つのクランプアームとを含むクランプ装置(3)と、
    前記シース装置(2)を通して延び、遠位端方向と近位端方向に可逆的に移動することができる制御線(4)と、
    前記制御線(4)の近位端に結合され、前記制御線(4)を前記遠位端方向と前記近位端方向に可逆的に移動させるように作動させることができるアクチュエータ(5)と、を含み、
    前記クランプアーム(7a、7b)はそれぞれ前記制御線(4)の前記遠位端に結合され、また前記クランプ装置(3)は、前記制御線(4)の移動によって前記クランプアームを開閉するように作動されることができ、前記制御線(4)の前記近位端方向への移動を前記クランプアーム(7a、7b)の閉鎖移動に変換させ、前記制御線(4)の前記遠位端方向への移動を前記クランプアーム(7a、7b)の開放移動に変換させる組織の止血又は閉鎖用医療機器であって、
    前記クランプベース(6)は、少なくとも1つの接続素子(18)によって分離可能に直接に前記シース装置(2)に接続され、各前記接続素子(18)と合わせる解放機構が設けられ、前記クランプアーム(7a、7b)が閉鎖された場合、前記解放機構は、前記シース装置(2)から前記クランプベース(6)を解放するために、前記制御線(4)の前記近位端方向への移動によって作動されることができ、
    各前記接続素子(18)は、前記クランプベース(6)又は前記クランプベース(6)の一部に固定的に取り付けられ、且つ前記シース装置(2)に解放可能に接続され、又は各前記接続素子(18)は、前記シース装置(2)又は前記シース装置(2)の一部に固定的に取り付けられ、且つ前記クランプベース(6)に解放可能に接続される
    ことを特徴とする組織の止血又は閉鎖用医療機器。
  2. 前記シース装置(2)は、シース(2a)と前記シース(2a)の前記遠位端に固定的に設けられた接続チューブ(2b)を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記接続チューブ(2b)は、前記シース(2a)に溶接される
    ことを特徴とする請求項2に記載の医療機器。
  4. 前記シース(2a)は、延長可能なコイルシース(2a)である
    ことを特徴とする請求項3に記載の医療機器。
  5. 複数の接続素子(18)は、前記クランプベース(6)の外周に沿って規則的な角度オフセットで設けられる
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の医療機器。
  6. 2つの接続素子(18)は、前記クランプベース(6)の反対側に設けられる
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療機器。
  7. 各前記接続素子(18)は、前記クランプベース(6)又は前記クランプベース(6)の一部に固定的に取り付けられ、且つ前記シース装置(2)に解放可能に接続され、接合部となる自由端を有し、前記クランプベース(6)を前記シース装置(2)に解放可能に接続するために、前記自由端は、前記シース装置(2)の対応する接合装置と接合する
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の医療機器。
  8. 各前記接続素子(18)は、前記シース装置(2)の前記接続チューブ(2b)に接続され、前記シース装置(2)の対応する接合装置は、前記シース装置(2)の外表面に設けられた凹部であり、前記凹部は、リング溝(19)の形態である
    ことを特徴とする請求項7に記載の医療機器。
  9. 前記解放機構は突起(20)を含み、前記突起は、前記制御線(4)に設けられ、前記クランプアーム(7a、7b)が閉鎖された場合、前記制御線(4)の近位端移動により各前記接続素子(18)と接合して、前記シース装置(2)から前記クランプベース(6)を解放するように配置される
    ことを特徴とする請求項8に記載の医療機器。
  10. 前記突起(20)は、前記制御線(4)の前記遠位端に設けられたカップリング(10)の一部として形成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の医療機器。
  11. 前記接続素子(18)は、前記突起(20)との接合によって弾性的に変形し、各前記接続素子(18)の接続部を前記シース装置(2)の対応する接合装置との接合から離脱させる
    ことを特徴とする請求項10に記載の医療機器。
  12. 各前記接続素子(18)は、接続アームの形で設けられ、前記接続アームは、内凸状セグメント(18a)を有し、前記接続素子(18)を外側に弾性的又は塑性的に変形させるために、前記突起(20)が前記内凸状セグメント(18a)と接合する
    ことを特徴とする請求項11に記載の医療機器。
  13. 各前記接続素子(18)は、前記突起(20)との接合によって塑性的に変形し、前記接続素子の接続部を前記シース装置(2)の前記対応する接合装置との接合から離脱させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の医療機器。
  14. 各前記接続素子(18)は、C字型接続素子(18)として形成され、前記C字型接続素子(18)の中心棒は、接続部で前記クランプベース(6)に取り付けられ、遠位端C字型脚は、内側に前記クランプベース(6)内に延び、前記遠位端C字型脚が前記突起(20)によって接合可能になり、もう1つの近位端C字型脚は、前記接合部を形成し、好ましくは、前記シース装置(2)の対応する接合装置と接合するように内側に延び、且つ前記突起(20)と前記遠位端C字型脚との接合により、前記接続素子(18)は、前記接続部をめぐって回転して、前記近位端C字型脚を前記シース装置(2)との接合から離脱させる
    ことを特徴とする請求項13に記載の医療機器。
  15. 各前記接続素子(18)は、前記シース装置(2)に固定的に取り付けられ、特に前記シース装置(2)の接続チューブ(2b)、又は前記接続チューブの一部に取り付けられ、且つ前記接続素子は、前記クランプベース(6)に解放可能に接続され、及び
    各前記接続素子(18)は、弾性があり、弾性的に変形可能な接続アームの形で設けられ、
    前記接続素子(18)の前記近位端は、前記シース装置(2)又はその一部に取り付けられ、前記接続素子(18)の自由遠位端は、前記接合部を形成し、前記接合部は、前記クランプベース(6)の対応する接合装置、特に前記クランプベース(6)の外周面に設けられた、好ましくはリング溝(19)である凹部と接合し、且つ
    各前記接続素子(18)は、内凸状セグメント(18a)を有し、前記解放機構は、突起(20)、特に前記制御線(4)に設けられた、前記内凸状セグメント(18a)と合わせる円筒形突起を含むことで、前記突起(20)は、前記内凸状セグメント(18a)を外側に押し出して前記接続素子(18)を弾性的に変形させ、前記接続素子(18)の前記接合部は、前記クランプベース(6)の前記対応する接合装置と接合するために内側に押し出され、前記クランプアーム(7a、7b)の閉鎖状態で前記制御線(4)を前記近位端方向にさらに移動すると、前記突起(20)が前記内凸状セグメント(18a)との接合から離脱し、前記内凸状セグメント(18a)をその弾性回復力によって内側に変形させ、前記接続部が前記クランプベース(6)の前記対応する接合装置との接合から離脱する
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の医療機器。
  16. 前記凸状セグメント(18a)の前記遠位端側には、前記接続素子(18)は、前記接続チューブ(2b)の円周壁に設けられたウィンドウ(23)を介して前記接続チューブ(2b)から延び、前記突起(20)が前記内凸状セグメント(18a)の間に位置して前記接続素子(18)を外向きに変形させると、前記接続素子(18)が前記ウィンドウ(23)の近位端側での当接面(24)、特に傾斜した当接面(24)に押し付けられ、前記接続素子(18)の前記遠位端を内側に変形させることで、前記接続素子の接続部が前記クランプベースの前記対応する接合装置に押し付けられる
    ことを特徴とする請求項15に記載の医療機器。
  17. 各前記クランプアーム(7a、7b)には少なくとも2つの側歯が設けられ、片側の前記クランプアーム(7a、7b)での少なくとも2つの側歯は、前記クランプアームの軸方向の両側に分布し、位置が同じで、歯形が反対である
    ことを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載の医療機器。
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