JP3237225B2 - タンク形ガス遮断器 - Google Patents

タンク形ガス遮断器

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JP3237225B2 JP23078092A JP23078092A JP3237225B2 JP 3237225 B2 JP3237225 B2 JP 3237225B2 JP 23078092 A JP23078092 A JP 23078092A JP 23078092 A JP23078092 A JP 23078092A JP 3237225 B2 JP3237225 B2 JP 3237225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、短絡遮断性能向上の
ために送電線路につながる側の極と大地との間にコンデ
ンサが接続されたタンク形ガス遮断器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電力需要の増大に伴い送電系統の短絡容
量も増加の一途をたどっている。これに伴って電力用遮
断器についても遮断容量増大のニーズが増してきてい
る。しかしこれらのニーズの多くは将来の電源設備の増
強を見込んでのものであり、現時点では将来必要となる
短絡遮断容量より小さい容量の遮断器で事足りる場合が
ほとんどである。このため遮断器の導入に当たっては経
済性を考慮し、例えば遮断器新設時は短絡遮断電流50
kAの遮断器として導入し、将来電源を増強することに
よって系統の短絡容量が増大し、遮断器に短絡遮断電流
63kAの能力が必要となった場合には、遮断器の更新
ではなく改造によって遮断能力の格上げを行うという方
法がとられることがある。この場合、遮断器を更新する
のに比べ経済的に有利であるばかりでなく、比較的短期
間で遮断器の能力向上が図られるというメリットがあ
る。遮断器の短絡遮断性能向上を図る場合、電流遮断直
後に極めて高い上昇率の過渡回復電圧が遮断器極間に加
わる近距離線路故障遮断責務に対する性能向上が最も重
要な検討項目となる。そして、近距離線路故障遮断性能
の向上策として遮断器の遮断動作時に開離する接点と並
列にコンデンサを設置する方法、あるいは送電線路につ
ながる側の極と大地の間にコンデンサを設置する方法が
ある。
【0003】図14は例えば特開昭59−139516
号公報に示され、接点と並列にコンデンサを設置する方
法が採られた従来のタンク形ガス遮断器の構成を示す断
面図である。図において、1は両端をカバー2、3で閉
塞され絶縁性のガスが充填された金属製タンク、4、5
はこの金属製タンク1内で接離可能に配設された固定接
触子および可動接触子、6、7は両カバー2、3に配設
され固定接触子4および可動接触子5をそれぞれ絶縁支
持する固定側絶縁支持筒および可動側絶縁支持筒、8は
それぞれ取付板9、10を介して両接触子4、5間に電
気的に接続されるコンデンサユニット、11、12は一
端が両接触子4、5に、また他端がブッシング導体1
3、14にそれぞれ接続され電流通路を形成する接続導
体である。
【0004】又、図15は例えば特開平1−10535
号公報に示され、送電線路につながる側の極と大地との
間にコンデンサを設置する方法が採られた従来のタンク
形ガス遮断器の構成を示す断面図である。図において、
図14に示すタンク形ガス遮断器と同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。15は内部に可動接触子お
よび固定接触子が収納され、可動側および固定側を電気
的に絶縁するとともに、機械的に接続する極間絶縁支持
筒、16、17は両ブッシング導体13、14をそれぞ
れ支持するブッシング、18は一端が送電線路につなが
るブッシング導体13と電気的に接続された端子板19
に、又、他端が金属製タンク1と電気的に接続されたブ
ッシング取付フランジ20にそれぞれ接続されるコンデ
ンサユニットである。
【0005】さらに、図16は例えば特開昭62−17
7822号公報に示された従来のタンク形ガス遮断器の
一例の構成を示す図である。図において、21は両ブッ
シング16の先端に両ブッシング導体(図示せず)と電
気的に接続されて配設される端子板19、20間に接続
されるコンデンサユニットである。
【0006】以上、各図14、15、16に示すような
構成で、それぞれ各コンデンサユニット8、18、21
を設置したことにより、近距離線路故障遮断を行った場
合に、電流遮断直前に送電線路に分布している電圧の往
復反射によって、電流遮断直後に遮断部の両接触子間に
加わる高い上昇率の過渡回復電圧の立ち上がりに遅れ時
間td=CP×Zl(但し、CP:コンデンサの静電容量、
l:送電線路のサージインピーダンス)を生じ、過渡
回復電圧の責務が低減されるため、遮断性能は向上す
る。
【0007】次に、各図14、15、16に示すような
構成で設置される各コンデンサユニットの取付方法につ
いて説明する。まず、図14に示すタンク形ガス遮断器
のコンデンサユニット8は、両接触子4、5の近傍で且
つ電気的には両接触子4、5と並列に接続して配設され
ているため、コンデンサユニット8を取り付ける場合
は、カバー2を開放して金属製タンク1内で作業を行う
か、両接触子4、5を含む遮断部全体を金属製タンク1
の外部に取り出して、コンデンサユニット8を取り付け
た後再び金属製タンク1内に収納している。
【0008】又、図15に示すタンク形ガス遮断器のコ
ンデンサユニット18は、送電線路に接続される側のブ
ッシング16の先端に配設される端子板19と、ブッシ
ング16の根元に配設されるブッシング取付フランジ2
0との間に、予め組み立てておいたコンデンサユニット
18をクレーン等の重機を用いて吊り上げ取り付けてい
る。さらに、図16に示すタンク形ガス遮断器のコンデ
ンサユニット21は、両ブッシング16、17の各先端
にそれぞれ配設される両端子19、22間に、図15の
場合と同様に予め組み立てておいたコンデンサユニット
18をクレーン等の重機を用いて吊り上げ取り付けてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の各タンク形ガス
遮断器はそれぞれ以上のように構成されているので、図
14に示すタンク形ガス遮断器の場合、コンデンサユニ
ット8の取り付けにあたっては、金属製タンク1内で解
体作業を行った後、作業環境が管理された工場に持ち帰
って改造を行わなければならず、遮断器の更新と同等の
現地作業期間や手間がかかるので、多くの改造費用が必
要になるという問題点があった。
【0010】又、図15に示すタンク形ガス遮断器の場
合、コンデンサユニット18の取り付けは、図14の場
合のようにガス雰囲気中の作業を伴わないため短期間の
作業で改造ができるが、逆に、コンデンサユニット18
が気中に配置されているため、両ブッシング16、17
の絶縁性能に相当する絶縁強度が必要となり、コンデン
サユニット18が大型化して耐震性能が低下し、また気
中絶縁部は汚損が避けられないため、絶縁性能維持のた
めの保守作業が増大する等の問題点があった。
【0011】さらに、図16に示すタンク形ガス遮断器
の場合、コンデンサユニット21の取り付けは、高所作
業であることを除けば比較的容易であるが、図15の場
合と同様にコンデンサユニット21が気中に配置されて
いるため、両ブッシング16、17の絶縁性能に相当す
る絶縁強度が必要となり、コンデンサユニット21が大
型化して耐震性能が低下し、また気中絶縁部は汚損が避
けられないため、絶縁性能維持のための保守作業が増大
する等の問題点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、コンデンサユニットの取り付け
改造が容易で、耐震性能に優れ、大気中での汚損の影響
を受けないタンク形ガス遮断器を提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
のタンク形ガス遮断器は、接地され絶縁性のガスが充填
された金属製タンクと、互いに接離する一対の接触子お
よびこれら両接触子にそれぞれ接続される導体でなり金
属製タンク内に絶縁支持される遮断部とで構成されるタ
ンク形ガス遮断器において、金属製タンクの一部に開口
部を設けるとともに、この開口部を内面に一方の端子が
電気的に接続されるコンデンサユニットが配設される金
属製の閉塞部材で閉塞し、そして、金属製タンク内には
閉塞部材の閉塞時に、導体のいずれか一方とコンデンサ
ユニットの他方の端子とを電気的に接続するコンデンサ
ユニット接続部材を配設したものである。
【0014】又、請求項2のタンク形ガス遮断器は、請
求項1のタンク形ガス遮断器において、開口部を遮断部
の保守、点検を要する部分の近傍に形成したものであ
る。
【0015】さらに、請求項3のタンク形ガス遮断器
は、接地される胴管およびこの胴管から送電線路側に分
岐する分岐管でなり絶縁性のガスが充填された金属製タ
ンクと、互いに接離する一対の接触子およびこれら両接
触子にそれぞれ接続される導体でなり金属製タンクの胴
管内に絶縁支持される遮断部とで構成されるタンク形ガ
ス遮断器において、金属製タンクの分岐管の一部に開口
部を設けるとともに、この開口部を内面に一方の端子が
電気的に接続されるコンデンサユニットが配設される金
属製の閉塞部材で閉塞し、そして、金属製タンクの分岐
管内には閉塞部材の閉塞時に、導体のいずれか一方とコ
ンデンサユニットの他方の端子とを電気的に接続するコ
ンデンサユニット接続部材を配設したものである。
【0016】さらに又、請求項4のタンク形ガス遮断器
は、請求項1ないし請求項3のいずれかのタンク形ガス
遮断器において、コンデンサユニット接続部材をバネ力
が付勢された第1の接触片と、バネ力に打ち勝って第1
の接触片と接触する第2の接触片とで構成したものであ
る。
【0017】
【作用】この発明におけるタンク形ガス遮断器のコンデ
ンサユニットは、開口部を閉塞する閉塞部材の内面に一
方の端子が電気的に接続されて配設され、又、コンデン
サユニット接続部材は、閉塞部材の閉塞時に導体のいず
れか一方と、コンデンサユニットの他方の端子とを電気
的に接続する。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の実施例1におけるタンク形ガス
遮断器の構成を示す断面図である。図において、図14
に示す従来のタンク形ガス遮断器と同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。23は金属製タンクの下部
に形成される開口部、24はこの開口部23に着脱可能
に配設され開口部23を閉塞する金属製の閉塞部材、2
5はこの閉塞部材24の内面に突設され、一方の端子が
閉塞部材24に電気的に接続されたコンデンサユニット
で、図2に示すようにセラミックコンデンサ素子25a
を電圧責務に対応した数だけ絶縁物でなるコンデンサ筒
25b内に収納し、バネ25cで一方から押圧すること
によって、各セラミックコンデンサ素子25aを電気的
に直列に接続している。そして、バネ25cが配設され
た側には取付ネジ穴25dが形成されている。26はコ
ンデンサユニット25の他方の端子側に取付ネジ穴25
dを介して固着され、シールド26aが周設される第1
の接続導体、27はこの第1の接続導体26の先端に固
着されたチューリップコンタクト、28は固定接触子4
に電気的に接続されるとともに、チューリップコンタク
ト27に嵌合可能に配設される第2の接続導体で、シー
ルド28aが周設されている。
【0019】上記のように構成されたタンク形ガス遮断
器におけるコンデンサユニット25は、一方の端子が閉
塞部材24を介して大地と接続され、他方の端子は第1
の接続導体26、チューリップコンタクト27、第2の
接続導体28、接続導体11およびブッシング導体13
を介して送電線路側に接続され、短絡遮断性能向上が図
られている。
【0020】次に、上記のように構成された実施例1に
おいて、コンデンサユニット25を取り付ける場合の作
業を説明する。まず、閉塞部材24を取りはずしてその
内面に、予めコンデンサユニット25、第1の接続導体
26およびチューリップコンタクト27を一体に組み立
てたものを取り付ける。そして、金属製タンク1内の遮
断部側に第2の接続導体28を取り付けた後、再び閉塞
部材24で開口部23を閉塞することにより取付作業は
終了する。
【0021】上記作業において、閉塞部材24へのコン
デンサユニット25の取り付けは現地においても容易で
あるが、予め工場において別の閉塞部材24にコンデン
サユニット25等を組み込んだもの準備しておき、現地
で取り替えるようにすれば、現地での作業時間は一層短
縮され、又、作業環境によって影響を受けると考えられ
る絶縁性能に対する信頼性も向上する。さらに、図2に
示すようにセラミックコンデンサ素子25aを多数直列
に接続してコンデンサユニット25を構成したことによ
って、セラミックの高い耐電圧性能により小型化が図れ
ると同時に、セラミックコンデンサ素子25の単品が量
産品として安価に製造できることから、コンデンサユニ
ット25としてのコストの低減も可能になる。
【0022】実施例2.なお、上記実施例1において
は、閉塞部材24を板状に形成したものについて説明し
たが、図3に示すように有底円筒状の閉塞部材29を適
用すれば、コンデンサユニット25が大型化して金属製
タンク1内への収納が困難になっても、円筒の長さを適
宜長くすることによって容易に取り付けることができ
る。
【0023】実施例3.図4はこの発明の実施例3にお
けるタンク形ガス遮断器の構成を示す断面図、図5は図
4におけるコンデンサユニットの取付部の構成を示す断
面図である。図において、図1に示す実施例1における
ものと同様なものは同一符号を付して説明を省略する。
30はコンデンサユニット25をカバー2に固定する固
定金具、31、32はコンデンサユニット25の先端に
固着される接続導体およびシールド、33は固定接触子
4側と電気的に接続された固定側導体で、先端に接続導
体31と嵌合するチューリップコンタクト34が固着さ
れている。
【0024】上記のように構成されたタンク形ガス遮断
器におけるコンデンサユニット25は、一方の端子が固
定金具30およびカバー2を介して大地と接続され、他
方の端子は接続導体31、チューリップコンタクト3
4、固定側導体33、接続導体11およびブッシング導
体13を介して送電線路側に接続され、短絡遮断性能向
上が図られている。
【0025】次に、上記のように構成された実施例3に
おいて、コンデンサユニット25を取り付ける場合の作
業を説明する。まず、カバー2を取りはずしてその内面
に、予め固定金具30上にコンデンサユニット25、接
続導体31およびシールド32を一体に組み立てておい
たものを、固定金具30を介して取り付ける。そして、
金属製タンク1内の遮断部側にチューリップコンタクト
34が先端に固着された固定側導体33を取り付けた
後、再びカバー2を金属製タンク1に組み込むことによ
り取付作業は終了する。
【0026】実施例3によれば、実施例1におけると同
様の効果を得ることは勿論のこと、コンデンサユニット
25をカバー2に取り付ける構造としたため、実施例1
に示すように、わざわざ金属製タンク1の一部に開口部
23を設け、閉塞部材24で閉塞する必要もなく、構造
的に簡略化され金属製タンク1の製作が容易になる。
【0027】実施例4.尚、上記実施例3では接続導体
31がコンデンサユニット25側に、又、チューリップ
コンタクト34が固定側導体33側にそれぞれ固着され
た構造のものについて説明したが、図6に示すように、
接続導体35を固定側導体33側に、又、チューリップ
コンタクト36を接続導体37を介してコンデンサユニ
ット側に固着するようにしても、実施例3と同様な効果
を得ることは勿論のこと、構成部材の大半がカバー2側
に取り付けられることになるので、金属製タンク1内で
の作業が少なくなり作業が容易になる。
【0028】実施例5.又、上記実施例3ではコンデン
サユニット25が1個の場合について説明したが、図7
に示すように、固定金具30上に複数個のコンデンサユ
ニット25を載置し、各コンデンサユニット25に跨っ
て配設される連結金具38に接続導体を固着させるよう
にしても、実施例4と同様な効果を得ることができる。
【0029】実施例6.図8はこの発明の実施例6にお
けるタンク形ガス遮断器の構成を示す断面図、図9は図
8における線IX−IXに沿う断面を示す断面図であ
る。図において、39は金属製タンク1の側方に設けら
れる点検口で、接続導体12の着脱を行うために設けら
れている。40はこの点検口39を閉塞する閉塞部材で
あり、コンデンサユニット25は上記各実施例と同様な
構成でこの閉塞部材40の内面に配設されている。
【0030】上記実施例6によれば、コンデンサユニッ
ト25を予め接続導体12の着脱を行うために設けられ
ている点検口39の閉塞部材40に取り付けるようにし
ているので、上記各実施例3、4、5と同様にわざわざ
金属製タンク1の一部に開口部を設ける必要もなく、構
造的に簡略化される。又、新たに開口部を設けるにして
も、遮断部の保守、点検を要する部分の近傍に形成する
ようにすれば、逆に、点検口39を省略することも可能
になる。
【0031】実施例7.図10はこの発明の実施例7に
おけるタンク形ガス遮断器の要部の構成を示す断面図、
図11は図10におけるコンデンサユニット取付部の詳
細を示す断面図である。図において、上記各実施例と同
様な部分は同一符号を付して説明を省略する。41は金
属製タンク1からブッシング17側へ分岐する分岐管1
aの一部に形成される開口部、42はこの開口部41を
閉塞する閉塞部材で、内面には上記各実施例と同様にコ
ンデンサユニット25が配設されている。43はブッシ
ング導体14に一端が固着され、他端にバネ部材44を
保持する保持具、45はバネ部材44によって常にコン
デンサユニット25側に付勢され、保持具43に案内さ
れて付勢方向に摺動可能な第1の接触子であり、閉塞部
材42の閉塞時にはコンデンサユニット25の先端側に
形成される第2の接触子(図示せず)と、バネ部材44
の付勢力によって圧接された状態となっている。
【0032】上記実施例7によれば、コンデンサユニッ
ト25を金属製タンク1からブッシング17側へ分岐す
る分岐管1a内に配設しているので、コンデンサユニッ
ト25が電流遮断時に発生する高温ガスの影響を受ける
ことがなく、又、ブッシング導体14側とコンデンサユ
ニット25との間の電気的接触をバネ部材44の付勢力
によって行っているので、より確実な接触状態が得られ
信頼性の向上を図ることができる。
【0033】実施例8.図12はこの発明の実施例8に
おけるタンク形ガス遮断器の要部の構成を示す断面図、
図13は図12におけるコンデンサユニット取付部の詳
細を示す断面図である。図において、上記各実施例と同
様な部分は同一符号を付して説明を省略する。46は金
属製タンク1とほぼ同一軸線上に配設された第2の金属
製タンク、47はこの第2の金属製タンク46の一部に
形成された開口部で、金属製タンク1内の遮断部と接続
され電流通路を構成する両導体48、49の着脱作業を
行うために設けられている。50は開口部47を閉塞す
る閉塞部材で、内面には例えば図6に示す実施例4の場
合と同様に、チューリップコンタクト36、接続導体3
7およびコンデンサユニット25が固定金具30を介し
て取り付けられており、又、導体49側にはチューリッ
プコンタクト36に嵌挿される接続導体35が固設され
ている。
【0034】上記実施例8によれば、金属製タンク1と
は異なる第2の金属製タンク46内にコンデンサユニッ
ト25を配設しているので、上記実施例7と同様にコン
デンサユニット25が電流遮断時に発生する高温ガスの
影響を受けることがなく、又、導体49とコンデンサユ
ニット25との間で接続を行っているので、遮断部に何
ら加工を施す必要がないため、遮断器としては同一のも
のを適用できるため標準化が可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば接地され絶縁性のガスが充填された金属製タンク
と、互いに接離する一対の接触子およびこれら両接触子
にそれぞれ接続される導体でなり金属製タンク内に絶縁
支持される遮断部とで構成されるタンク形ガス遮断器に
おいて、金属製タンクの一部に開口部を設けるととも
に、この開口部を内面に一方の端子が電気的に接続され
るコンデンサユニットが配設される金属製の閉塞部材で
閉塞し、そして、金属製タンク内には閉塞部材の閉塞時
に、導体のいずれか一方とコンデンサユニットの他方の
端子とを電気的に接続するコンデンサユニット接続部材
を配設し、又、請求項2によれば請求項1において、開
口部を遮断部の保守、点検を要する部分の近傍に形成
し、さらに、請求項3によれば接地される胴管およびこ
の胴管から送電線路側に分岐する分岐管でなり絶縁性の
ガスが充填された金属製タンクと、互いに接離する一対
の接触子およびこれら両接触子にそれぞれ接続される導
体でなり金属製タンクの胴管内に絶縁支持される遮断部
とで構成されるタンク形ガス遮断器において、金属製タ
ンクの分岐管の一部に開口部を設けるとともに、この開
口部を内面に一方の端子が電気的に接続されるコンデン
サユニットが配設される金属製の閉塞部材で閉塞し、そ
して、金属製タンクの分岐管内には閉塞部材の閉塞時
に、導体のいずれか一方とコンデンサユニットの他方の
端子とを電気的に接続するコンデンサユニット接続部材
を配設し、さらに又、請求項4によれば請求項1ないし
請求項3のいずれかにおいて、コンデンサユニット接続
部材をバネ力が付勢された第1の接触片と、バネ力に打
ち勝って第1の接触片と接触する第2の接触片とで構成
したので、コンデンサユニットの取り付け改造が容易
で、耐震性能に優れ、大気中での汚損の影響を受けない
タンク形ガス遮断器を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1におけるタンク形ガス遮断
器の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すコンデンサユニットの構成を示す断
面図である。
【図3】この発明の実施例2におけるタンク形ガス遮断
器の構成を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例3におけるタンク形ガス遮断
器の構成を示す断面図である。
【図5】図4に示すコンデンサユニットの取付部の構成
を示す断面図である。
【図6】この発明の実施例4におけるタンク形ガス遮断
器のコンデンサユニットの取付部の構成を示す断面図で
ある。
【図7】この発明の実施例5におけるタンク形ガス遮断
器のコンデンサユニットの取付部の構成を示す断面図で
ある。
【図8】この発明の実施例6におけるタンク形ガス遮断
器の構成を示す断面図である。
【図9】図8における線IX−IXに沿う断面を示す断
面図である。
【図10】この発明の実施例7におけるタンク形ガス遮
断器の構成を示す断面図である。
【図11】図10に示すコンデンサユニットの取付部の
構成を示す断面図である。
【図12】この発明の実施例8におけるタンク形ガス遮
断器の構成を示す断面図である。
【図13】図12に示すコンデンサユニットの取付部の
構成を示す断面図である。
【図14】従来のタンク形ガス遮断器の一例の構成を示
す断面図である。
【図15】従来のタンク形ガス遮断器の異なる一例の構
成を示す断面図である。
【図16】従来のタンク形ガス遮断器のさらに異なる一
例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 金属製タンク 1a 分岐管 4 固定接触子 5 可動接触子 8、18、21、25 コンデンサユニット 11、12 接続導体 13、14 ブッシング導体 16、17 ブッシング 23、41、47 開口部 24、29、40、42、50 閉塞部材 26 第1の接続導体 27、34、36 チューリップコンタクト 28 第2の接続導体 39 点検口 44 バネ部材 46 第2の金属製タンク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−123733(JP,A) 特開 平2−46616(JP,A) 特開 昭64−89127(JP,A) 特開 昭61−54127(JP,A) 特開 昭60−86720(JP,A) 特開 昭53−44881(JP,A) 特開 昭52−112774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/00 - 3/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地され絶縁性のガスが充填された金属
    製タンクと、互いに接離する少なくとも一対の接触子お
    よびこれら両接触子にそれぞれ接続される導体でなり上
    記金属製タンク内に絶縁支持される遮断部とで構成され
    るタンク形ガス遮断器において、上記金属製タンクの一
    部に形成された開口部、この開口部に着脱可能に配設さ
    れ上記開口部を閉塞する金属製の閉塞部材、この閉塞部
    材の上記金属製タンク内部側に配設され一端側が上記閉
    塞部材に電気的に接続されるコンデンサユニット、上記
    両導体のいずれか一方と電気的に接続され上記閉塞部材
    の閉塞時に上記コンデンサユニットの他端側と電気的に
    接続可能に配設されるコンデンサユニット接続部材を備
    えたことを特徴とするタンク形ガス遮断器。
  2. 【請求項2】 開口部は遮断部の保守、点検を要する部
    分の近傍に形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のタンク形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 接地される胴管およびこの胴管から送電
    線路側に分岐する分岐管でなり絶縁性のガスが充填され
    た金属製タンクと、互いに接離する少なくとも一対の接
    触子およびこれら両接触子にそれぞれ接続される導体で
    なり上記金属製タンクの胴管内に絶縁支持される遮断部
    とで構成されるタンク形ガス遮断器において、上記金属
    製タンクの分岐管の一部に形成された開口部、この開口
    部に着脱可能に配設され上記開口部を閉塞する金属製の
    閉塞部材、この閉塞部材の上記金属製タンク内部側に配
    設され一端側が上記閉塞部材に電気的に接続されるコン
    デンサユニット、上記両導体のいずれか一方と電気的に
    接続され上記閉塞部材の閉塞時に上記コンデンサユニッ
    トの他端側と電気的に接続可能に配設されるコンデンサ
    ユニット接続部材を備えたことを特徴とするタンク形ガ
    ス遮断器。
  4. 【請求項4】 コンデンサユニット接続部材はバネ力が
    付勢された第1の接触片と、上記バネ力に打ち勝って上
    記第1の接触片と接触する第2の接触片とを備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載のタンク形ガス遮断器。
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