JP3236831U - ネックストラップ付きうちわカバー - Google Patents

Abstract

【課題】一般的なうちわの持ち運びに便利であり、且つ、扇部を保護可能とする、ネックストラップ付きうちわカバーを提供する。【解決手段】ネックストラップ付きうちわカバー１は、うちわ１０の扇部１１を収容するカバー２と、カバー２に取り付けられて首に掛けることができるネックストラップ３とを備える。前記カバー２は、前シート２１と後シート２２との間にうちわの扇部１１を収容する収容空間２３を有するとともに一辺にうちわの扇部１１を差し入れる開口部２４を設けた袋状に形成され、且つ、前記開口部２４となる一辺の近傍に前シート２１及び後シート２２を貫通する紐穴２５が設けられている。前記ネックストラップ３は、首掛け紐６１にストラップ紐５が設けられ、ストラップ紐５を前記カバー２の紐穴２５に通して取り付けてネックストラップ３がカバー２に取り付けられている。【選択図】図１

Description

本考案は、うちわの持ち運びに便利なネックストラップ付きうちわカバーに関する。

従来、うちわにおいて、扇部と柄部とを着脱自在に形成するとともに、柄部にストラップを設けたものがある（特許文献１）。前記うちわは、扇部と柄部とを分離してバッグに収納して携帯したり、ストラップを首に掛けることで手が塞がることがなく、また、うちわを落としたりすることもないため、うちわの持ち運びに便利である。

実用新案登録第３１５７１０６号公報

しかしながら、前記うちわは、扇部と柄部との着脱構造や柄部にストラップを設けた構造を有し、うちわ自体が特別な構造を有するものであるため、市販品や配布物や自分のお気に入り等の一般的なうちわに適用できるものではない。また、扇部と柄部とを分離してバッグに収納した状態やうちわをストラップで首から吊り下げた状態にすると、扇部が他の物に当たってキズが付いたり破損したりし易い。

本考案は、前記事情に鑑みてなされたものであり、一般的なうちわの持ち運びに便利であり、且つ、扇部を保護可能とする、ネックストラップ付きうちわカバーを提供することを目的とする。

本考案に係るネックストラップ付きうちわカバーは、
うちわの扇部を収容するカバーと、カバーに取り付けられて首に掛けることができるネックストラップとを備え、
前記カバーは、前シートと後シートとの間にうちわの扇部を収容する収容空間を有するとともに一辺にうちわの扇部を差し入れる開口部を設けた袋状に形成され、且つ、前記開口部となる一辺の近傍に前シート及び後シートを貫通する紐穴が設けられ、
前記ネックストラップは、首掛け紐にストラップ紐が設けられ、ストラップ紐を前記カバーの紐穴に通して取り付けてネックストラップをカバーに取り付けた構成とするものである。
例えば、前記カバーの紐穴は、うちわの扇部をカバーに収容させた状態でうちわの外骨と扇骨との間の三日月状のすき間が配置される位置に設けられ、
うちわの扇部をカバーに収容させ、うちわの前記すき間をカバーの紐穴に配置した状態で、前記ネックストラップのストラップ紐を、カバーの前シート側と後シート側の両方の前記紐穴に通すとともにカバーの開口部に掛け渡して取り付けるようにしてネックストラップがカバーに取り付けられている構成とすることができる。

これにより、ストラップ紐がカバーの開口部となる一辺の近傍に設けた紐穴に取り付けられているため、ネックストラップを首に掛けることでカバーの開口部が上を向き、うちわがカバーから脱落することもなく、また、手が塞がることもないから、うちわの持ち運びに便利である。また、うちわの扇部がカバーに収容されることで、扇部が外的衝撃から保護されるため、扇部が他の物に当たってキズ付いたり破損したりすることを防止できる。

また、ストラップ紐を前シートと後シートの両方の紐穴に通して取り付けた形態では、紐穴に配置されるストラップ紐の部分によってうちわの扇部がカバーの開口部から脱出することが確実に防止されるため、カバーの開口部が下を向いたときでも、うちわがカバーから脱落することもない。ストラップ紐を前シートと後シートのどちらか片方の紐穴に通して取り付けた形態では、ストラップ紐に引っ掛かることなく、うちわを引き出してカバーから容易に取り出すことができる。

前記ネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
前記ネックストラップにおける首掛け紐とストラップ紐は、着脱自在に連結されている構成することができる。
これにより、ストラップ紐と首掛け紐とを分離して首掛け紐をカバーから取り外すことで、カバー付きのうちわとして使用したり部屋に飾ったり等することができ、うちわカバー単体での使用も可能となる。

前記ネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
前記ネックストラップは、コードを引き出し及び巻き取り可能なリール部と、引張り力が一定以上かかると分離する安全フック部とが設けられている構成とすることができる。
これにより、ネックストラップを首に掛けた状態でリール部のコードを引き延ばすことでカバーに収容したうちわをより自由に使用することができ、使い勝手が向上する。例えば、うちわをコンサートやスポーツ観戦等の応援グッズとして使用する場合、首に掛けたうちわを大きく振ったりして応援を行うことができる。また、首に掛けたネックストラップが強く引っ張られた場合、安全フック部が分離するため、首に予測外の力が加わることがなく安全性を確保できる。

前記ネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
前記カバーの少なくとも片面には、カード類を収容可能とするポケット部が設けられている構成とすることができる。
これにより、ポケット部に、電車等の乗り物のＩＣカードやイベントのチケット等を収容させて持ち運ぶことができ、うちわカバーの使用の幅を広げることができる。

前記ネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
前記カバーの前シート及び後シートは、透明樹脂シートで形成され、
前記カバーの外形は、収容するうちわの扇部の外形に沿った形状を有し、前記開口部となる一辺が直線状に形成されている構成とすることができる。
これにより、前シート及び後シートを透明樹脂シートで形成することで、カバー全体が透明となり、カバーを透かしてうちわの扇部に施された絵や文字等を外部から良好に見ることができる。また、カバーの外形が収容するうちわの扇部の外形に沿った形状を有するので、カバーの存在感が薄れ、うちわの見栄えを損なうことがない。従って、うちわをカバーに収容した状態で使用しても、うちわだけで使用している場合と外観上遜色がなく、うちわの見栄えを損なわずに使用することができる。また、カバーの開口部となる一辺が直線状に形成されることで、うちわの扇部をカバーに差し入れ易くすることができる。

本考案に係るネックストラップ付きうちわカバーによれば、一般のうちわの持ち運びに便利であり、且つ、うちわの扇部を外的衝撃等から保護することができる。

実施形態のネックストラップ付きうちわカバーを示す正面図である。 実施形態のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、カバーからネックストラップを取り外した状態を示す正面図である。 実施形態のネックストラップ付きうちわカバーをネックストラップにより吊り下げた状態を示す正面図である。 実施形態のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、ネックストラップのリール部のコードを延ばした状態を示す正面図である。 実施形態のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、カバーに設けたポケット部を示す正面図である。

以下に、本考案の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図１に示すように、実施形態のネックストラップ付きうちわカバー１は、うちわ１０の扇部１１を収容させるカバー２と、カバー２に取り付けた首下げ用のネックストラップ３とで構成されている。

うちわ１０は、市場で流通している一般的なうちわ１０であり、持ち手となる柄部１２と、あおいで風を起こす扇部１１とを有する。扇部１１は、柄部１２の一端から放射状に延設された複数の扇骨１３と、柄部１２から扇骨１３群の左右へそれぞれ円弧状に張り出した弓（かま）となる外骨１４と、扇骨１３の基端部寄りの所定範囲を残して扇骨１３の表裏両面に貼着される地紙１５とで構成されている。地紙１５は、無地のもの、絵や文字や写真等を印刷したものとすることができる。うちわ１０は、材質が木製、紙製、プラスチック製等であったり、また、柄部１２と扇骨１３とが一体形成されたもの、柄部１２と扇骨１３とが別々に作製されたもの等のように、様々なうちわ１０を使用することができる。本実施形態におけるうちわ１０は、竹製の平柄の伝統的なうちわ１０であり、扇部１１が小判型を有し、サイズは、例えば、柄部１２を含む縦１７０ｍｍ、横１１５ｍｍのミニサイズのものである。

カバー２は、前シート２１と後シート２２とを有し、一辺にうちわ１０の扇部１１を差し入れ可能とする開口部２４を設けた袋状を成し、カバー２の開口部２４となる一辺の近傍に前シート２１及び後シート２２を貫通する三角形状の紐穴２５が設けられている。この紐穴２５にネックストラップ３が取り付けられている。

カバー２の前シート２１及び後シート２２は、透明樹脂シートで形成されている。これにより、カバー２全体が透明となり、カバー２を透かしてうちわ１０の扇部１１に施された絵や文字等を外部から良好に見ることができる。カバー２の外形は、収容するうちわ１０の扇部１１の外形に沿った形状を有し、開口部２４となる一辺が直線状に形成されており、また、カバー２は、収容するうちわ１０の扇部１１の地紙１５の貼着領域全体を覆い、扇骨１３及び外骨１４の一部が外にはみ出る程度の大きさを有する。これにより、カバー２の存在感が薄れ、うちわ１０の見栄えを損なうことがない。従って、うちわ１０をカバー２に収容した状態で使用しても、うちわ１０だけで使用している場合と外観上遜色がなく、うちわ１０の見栄えを損なわずに使用することができる。また、カバー２の開口部２４となる一辺が直線状に形成されることで、うちわ１０の扇部１１をカバー２に差し入れ易くすることができる。

ネックストラップ３は、カバー２の紐穴２５に取り付けられるストラップ紐５と、首に掛けることができる環状の首掛け紐６とを有する。ストラップ紐５は、紐穴２５に挿通させて係止させる輪状の紐部５１と、紐部５１の一端に設けられた雌連結具５２とを有する。首掛け紐６は、ストラップ紐５の雌連結具５２に着脱可能に取り付けられる雄連結具６２と、首に掛けることができる環状帯部６１とを有する。

前記構成より、ストラップ紐５がカバー２の開口部２４となる一辺の近傍に設けた紐穴２５に取り付けられているため、図３に示すように、ネックストラップ３を首に掛けることでカバー２の開口部２４が上を向き、うちわ１０がカバー２から脱落することもなく、また、手が塞がることもないから、うちわ１０の持ち運びに便利である。うちわ１０の扇部１１は、カバー２に収容されることで、扇部１１が外的衝撃から保護されるため、扇部１１が他の物に当たってキズ付いたり破損したりすることを防止できる。

また、ストラップ紐５を前シート２１と後シート２２の両方の紐穴２５に通して取り付けた形態では、紐穴２５に配置されるストラップ紐５の部分によってうちわ１０の扇部１１がカバー２の開口部２４から脱出することが確実に防止されるため、カバー２の開口部２４が下を向いたときでも、うちわ１０がカバー２から脱落することもない。カバー２に設けた紐穴２５は、カバー２にうちわ１０の扇部１１を収容させたとき、うちわ１０の外骨１４と扇骨１３との間の三日月状のすき間Ｓが配置される位置に設けられている。従って、うちわ１０の扇部１１をカバー２に収容させ、ストラップ紐５をうちわ１０のすき間Ｓに配置されるカバー２の前シート２１と後シート２２の両方の紐穴２５に通してカバー２の開口部２４に掛け渡して取り付けることで、ストラップ紐５がうちわ１０のすき間Ｓに配置されるため、うちわ１０を収容したカバー２がどのような姿勢になっても、うちわ１０がカバー２から脱落することを確実に防止できる。なお、ストラップ紐５を前シート２１と後シート２２のどちらか片方の紐穴２５に通して取り付けた形態としてもよい。この場合、扇部１１がストラップ紐５に引っ掛かることなく、うちわ１０を引き出してカバー２から容易に取り出すことができる。

以上より、本実施形態のうちわカバー２によれば、一般のうちわ１０の持ち運びに便利であり、且つ、うちわ１０の扇部１１を外的衝撃等から保護することができる。

また、図２に示すように、ストラップ紐５の雌連結具５２と首掛け紐６の雄連結具６２との連結を解除させ、ストラップ紐５と首掛け紐６とを分離して首掛け紐６をカバー２から取り外すことで、カバー２付きのうちわ１０として使用したり部屋に飾ったり等することができ、うちわカバー２単体での使用も可能となる。

図４に示すように、首掛け紐６は、雄連結具６２と環状帯部６１との間に、コード７１を引き出し及び巻き取り可能なリール部７が設けられている。これにより、ネックストラップ３を首に掛けた状態でリール部７のコード７１を引き延ばすことでカバー２に収容したうちわ１０をより自由に使用することができ、使い勝手が向上する。例えば、うちわ１０をコンサートやスポーツ観戦等の応援グッズとして使用する場合、首に掛けたうちわ１０を大きく振ったりして応援を行うことができる。

図２に示すように、環状帯部６１には、雄コネクタ部８１と、雌コネクタ部６２からなる安全フック部８が設けられている。これにより、首に掛けたネックストラップ３が強く引っ張られた場合、安全フック部８が分離するため、首に予測外の力が加わることがなく安全性を確保できる。

また、図５に示すように、カバー２の片面にポケット部４が設けられている。これにより、ポケット部４に、電車等の乗り物のＩＣカードやイベントのチケット等を収容させて持ち運ぶことができ、うちわカバー２の使用の幅を広げることができる。

なお、本考案は、前記実施形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲内で様々な変更を行うことが可能である。

１ ネックストラップ付きうちわカバー
２ カバー
３ ネックストラップ
４ ポケット部
５ ストラップ紐
６ 首掛け紐
７ リール部
８ 安全フック部
１０ うちわ
１１ 扇部
１２ 柄部
１３ 扇骨
１４ 外骨
１５ 地紙
２１ 前シート
２２ 後シート
２３ 収容空間
２４ 開口部
２５ 紐穴
５１ 紐部
５２ 雌連結具
６１ 環状帯部
６２ 雄連結具
７１ コード
８１ 雄コネクタ部
８２ 雌コネクタ部
Ｃ カード類
Ｓ すき間

Claims (6)

1. うちわの扇部を収容するカバーと、カバーに取り付けられて首に掛けることができるネックストラップとを備え、
   前記カバーは、前シートと後シートとの間にうちわの扇部を収容する収容空間を有するとともに一辺にうちわの扇部を差し入れる開口部を設けた袋状に形成され、且つ、前記開口部となる一辺の近傍に前シート及び後シートを貫通する紐穴が設けられ、
   前記ネックストラップは、首掛け紐にストラップ紐が設けられ、ストラップ紐を前記カバーの紐穴に通して取り付けてネックストラップがカバーに取り付けられた構成とする、ネックストラップ付きうちわカバー。
2. 請求項１に記載のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
   前記カバーの紐穴は、うちわの扇部をカバーに収容させた状態でうちわの外骨と扇骨との間の三日月状のすき間が配置される位置に設けられ、
   うちわの扇部をカバーに収容させ、うちわの前記すき間をカバーの紐穴に配置した状態で、前記ネックストラップのストラップ紐を、カバーの前シート側と後シート側の両方の前記紐穴に通すとともにカバーの開口部に掛け渡して取り付けるようにしてネックストラップがカバーに取り付けられている、ネックストラップ付きうちわカバー。
3. 請求項１又は２に記載のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
   前記ネックストラップにおける首掛け紐とストラップ紐は、着脱自在に連結されている、ネックストラップ付きうちわカバー。
4. 請求項１～３のいずれか１項に記載のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
   前記ネックストラップには、コードを引き出し及び巻き取り可能なリール部と、引張り力が一定以上かかると分離する安全フック部とが設けられている、ネックストラップ付きうちわカバー。
5. 請求項１～４のいずれか１項に記載のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
   前記カバーの少なくとも片面には、カード類を収容可能とするポケット部が設けられている、ネックストラップ付きうちわカバー。
6. 請求項１～５のいずれか１項に記載のネックストラップ付きうちわカバーにおいて、
   前記カバーの前シート及び後シートは、透明樹脂シートで形成され、
   前記カバーの外形は、うちわの扇部の外形に沿った形状を有し、前記開口部となる一辺が直線状に形成されている、ネックストラップ付きうちわカバー。

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