JP3236828U - コンベヤシステムの張力測定ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】コンベヤシステム稼働中のコンベヤチェーンの的確な張力を把握し、信頼性あるコンベヤシステムを実現する張力測定ユニットを提供する。【解決手段】トロリーコンベヤレールT内でローラ1を備えた複数のコンベヤチェーン2が連接されて走行し、コンベヤチェーン2に吊り下げられたワークを移動するコンベヤシステムで、一部の対向するコンベヤチェーン2、2間の各内端21に、ピン4で連結されたジョイント5、6を有する自在継手3をそれぞれ設ける。ジョイント5、6間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられ、ロードセル8からの信号を別設のデータロガー9で受信することにより、稼働中のコンベヤチェーン2の張力のデータ測定と記録が自在である。【選択図】図1
Description
本考案は、コンベヤシステムの張力測定ユニットの技術分野に属し、さらに言えば、トロリーコンベヤ運転中のチェーンの状態を随時モニターし、適切なチェーンの張力を把握して駆動装置の適切な動力を導き出し、省エネ型のコンベヤシステムを実現する張力測定ユニットに関する。
コンベヤシステムに関し、本出願人は、下記特許文献1に記載あるように、上部長手方向にチェーン・ペンダント用案内溝を形成した所要直径と長さとを有するトロリー・コンベヤ・レールと;該トロリー・コンベヤ・レール内壁面を転動するローラを嵌合部内に設けられ、同様な構成を有し、90°向きを変えて順次交互に連結され、該トロリー・コンベヤ・レール内に走行自在に設けられたトロリー・コンベヤ・チェーンと;該トロリー・コンベヤ・チェーンの所要個所に下端を連結され、該チェーン・ペンダント用案内溝を貫通して上部に導かれ、且つ所要の牽引駆動源に連結されたチェーン・ペンダントと;嵌合部と二股状部とを有するローラ・ジョイントと、該ローラ・ジョイントに一体に連結されたブラシ・ジョイントと、該ローラ・ジョイントの嵌合部の両側板上下端近くに穿設したローラ・ピン貫通孔にローラ・ピンを介して設けられたローラと、該トロリー・コンベヤ・チェーンの所要個所に着脱自在に設けられ、且つ該トロリー・コンベヤ・レール内壁面を転動自在なブラシ取付体と;該ブラシ取付体に設けられ、該トロリー・コンベヤ・レール内壁全面に圧接するブラシと;該トロリー・コンベヤ・レールの長手方向所要個所に設けられた排出塵埃収納パンとから成り;該トロリー・コンベヤ・チェーンを該トロリー・コンベヤ・レール内で循環させ、清掃した油カス、塵埃を該トロリー・コンベヤ・レールの外に掻き出し、掻き出された該油カス、塵埃を該排出塵埃収納パンに収納する事を特徴とするトロリー・コンベヤ・レール内清掃具を開発している(同文献1の請求項1参照)。
前記特許文献1に開示された考案は、トロリー・コンベヤ・レール(以下、トロリーコンベヤレールと言う。)内を清掃するには優れているが、下記のような事態には対処できていない。
すなわち、コンベヤシステムを稼働させる場合、目視もしくはインバータ電流値変化によりコンベヤチェーンの状態を確認し判断する必要がある。しかし、トロリーコンベヤレール内のチェーンが、何らかの理由でトロリーコンベヤレールに引っ掛かったり、ペンダントリンクに吊っている物(ワーク)が、レールの途中の装置に引っ掛かる事態もある。あるいは、本コンベヤシステムを使用する者が、制限以上の重量の物を吊って駆動装置(ドライブユニット)が壊れてしまったり、ラインが止まってしまうこともある。
すなわち、コンベヤシステムを稼働させる場合、目視もしくはインバータ電流値変化によりコンベヤチェーンの状態を確認し判断する必要がある。しかし、トロリーコンベヤレール内のチェーンが、何らかの理由でトロリーコンベヤレールに引っ掛かったり、ペンダントリンクに吊っている物(ワーク)が、レールの途中の装置に引っ掛かる事態もある。あるいは、本コンベヤシステムを使用する者が、制限以上の重量の物を吊って駆動装置(ドライブユニット)が壊れてしまったり、ラインが止まってしまうこともある。
その際、物理的に引っ掛かっていれば対策も講じられる。しかしながら、荷重オーバーや、積み方が均等でなく一箇所に重いものを吊って他は何も積まないといったような偏荷重がかかる事態もトラブル要因となっており、そのような場合は、厄介なことにどこが悪くて駆動装置が止まるのか分からない。
そこで、駆動装置の安全装置が働いて初めて搬送装置に問題があると分かることが多い。つまり、駆動装置には、安全装置としてピンが備え付けられおり(図示は省略)、ある荷重以上になると当該ピンが外れてスプロケットが空転する構造であるが、何が原因でピンが外れて駆動装置が止まるのか不明である。どこにその原因がるのか探るのに大変苦労している。全ての原因を考慮して補修する極めて厄介な事態が生じている。かくして、搬送物荷重条件による張力変化が的確に把握できず、この点が解決すべき課題とされている。
そこで、駆動装置の安全装置が働いて初めて搬送装置に問題があると分かることが多い。つまり、駆動装置には、安全装置としてピンが備え付けられおり(図示は省略)、ある荷重以上になると当該ピンが外れてスプロケットが空転する構造であるが、何が原因でピンが外れて駆動装置が止まるのか不明である。どこにその原因がるのか探るのに大変苦労している。全ての原因を考慮して補修する極めて厄介な事態が生じている。かくして、搬送物荷重条件による張力変化が的確に把握できず、この点が解決すべき課題とされている。
したがって、本考案は上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的は、コンベヤ運転中のチェーンの張力を随時モニターして、コンベヤシステム稼働中のコンベヤチェーンの適切な張力を的確に把握して適切な動力を導き出し、高品質で信頼性ある省エネ型コンベヤシステムを実現したコンベヤシステムの張力測定ユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した考案は、トロリーコンベヤレールT内でローラ1を備えた複数のコンベヤチェーン2が連接されて走行し、前記コンベヤチェーン2に吊り下げられたワークH3を移動するコンベヤシステムにおける前記コンベヤチェーン2の張力を測定するユニットであって、
一部の対向する前記コンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、ピン4で連結されたジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられ、前記ジョイント5、6間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられており、前記ロードセル8からの信号を別設のデータロガー9で受信することによって、稼働中の前記コンベヤチェーン2の張力のデータ測定と記録が自在に構成されていることを特徴とする、コンベヤシステムの張力測定ユニットである。
一部の対向する前記コンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、ピン4で連結されたジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられ、前記ジョイント5、6間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられており、前記ロードセル8からの信号を別設のデータロガー9で受信することによって、稼働中の前記コンベヤチェーン2の張力のデータ測定と記録が自在に構成されていることを特徴とする、コンベヤシステムの張力測定ユニットである。
請求項2に記載した考案は、トロリーコンベヤレールT内でローラ1を備えた複数のコンベヤチェーン2が連接されて走行し、前記コンベヤチェーン2に吊り下げられたワークH3を移動するコンベヤシステムにおける前記コンベヤチェーン2の張力を測定するユニットであって、
a)一部の対向する前記コンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、スラスト方向の動作が自在にピン4で連結されたコ字型のジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられていると共に、一方の前記コ字型ジョイント5に上下左右の曲がりを吸収するフローティングジョイント7が取り付けられ、
b)前記一方のフローティングジョイント7と他方のコ字型ジョイント6との間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられ、かつ前記ロードセル8に接続されて同ロードセル8からの信号を受信し記録するデータロガー9がいずれかのコンベヤチェーン2に設けられ、
c)トロリーコンベヤレールT内を移動する前記コンベヤチェーン2に取り付けられたロードセル8からの信号を前記データロガー9が受信することによって、コンベヤシステム稼働中の全周にわたり前記コンベヤチェーン2の張力のデータ測定と記録が自在に構成されていることを特徴とする、コンベヤシステムの張力測定ユニットである。
a)一部の対向する前記コンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、スラスト方向の動作が自在にピン4で連結されたコ字型のジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられていると共に、一方の前記コ字型ジョイント5に上下左右の曲がりを吸収するフローティングジョイント7が取り付けられ、
b)前記一方のフローティングジョイント7と他方のコ字型ジョイント6との間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられ、かつ前記ロードセル8に接続されて同ロードセル8からの信号を受信し記録するデータロガー9がいずれかのコンベヤチェーン2に設けられ、
c)トロリーコンベヤレールT内を移動する前記コンベヤチェーン2に取り付けられたロードセル8からの信号を前記データロガー9が受信することによって、コンベヤシステム稼働中の全周にわたり前記コンベヤチェーン2の張力のデータ測定と記録が自在に構成されていることを特徴とする、コンベヤシステムの張力測定ユニットである。
請求項3に記載した考案は、前記対向するコンベヤチェーン2、2の他方のジョイント6に、トロリーコンベヤレールTとの干渉を保護するガイドローラGが取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したコンベヤシステムの張力測定ユニットである。
請求項4に記載した考案は、前記ジョイント5、6の大きさを変えることにより、3t対応のコンベヤシステム又は6t対応のコンベヤシステムに使用可能であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載したコンベヤシステムの張力測定ユニットである。
本考案の請求項1のコンベヤシステムの張力測定ユニットは、一部の対向するコンベヤチェーン間の各内端に、ピン連結されたジョイントを有する自在継手がそれぞれ設けられ、前記ジョイント間に引張と圧縮方向に張力を検出するロードセルが取り付けられているので、そのロードセルからの信号を別設のデータロガーで受信することにより、稼働中のコンベヤチェーンの張力のデータ測定と記録が随時モニターでき、コンベヤシステム稼働中のコンベヤチェーンの適切な張力を的確に把握し、取り扱いやすく高品質で信頼性あるコンベヤシステムの提供に寄与する。
また、請求項2の張力測定ユニットは、一部の対向する前記コンベヤチェーン間の各内端に、スラスト方向の動作が自在にピン連結されたコ字型のジョイントを有する自在継手がそれぞれ設けられていると共に、一方のコ字型ジョイントに上下左右の曲がりを吸収するフローティングジョイントが取り付けられ、前記一方のフローティングジョイントと他方のコ字型ジョイントとの間にロードセルが取り付けられ、かつ前記ロードセルに接続されて信号を受信し記録するデータロガーがいずれかのコンベヤチェーンに設けられているので、コンベヤシステム稼働中の全周にわたりコンベヤチェーンの張力のデータ測定と記録を万全に行え、駆動装置の省力化を図ったエネルギーの削減に貢献するコンベヤシステムが実現される。
また、請求項2の張力測定ユニットは、一部の対向する前記コンベヤチェーン間の各内端に、スラスト方向の動作が自在にピン連結されたコ字型のジョイントを有する自在継手がそれぞれ設けられていると共に、一方のコ字型ジョイントに上下左右の曲がりを吸収するフローティングジョイントが取り付けられ、前記一方のフローティングジョイントと他方のコ字型ジョイントとの間にロードセルが取り付けられ、かつ前記ロードセルに接続されて信号を受信し記録するデータロガーがいずれかのコンベヤチェーンに設けられているので、コンベヤシステム稼働中の全周にわたりコンベヤチェーンの張力のデータ測定と記録を万全に行え、駆動装置の省力化を図ったエネルギーの削減に貢献するコンベヤシステムが実現される。
さらに、請求項3のように、対向するコンベヤチェーンの他方のジョイントに、ガイドローラを取り付けて実施すれば、ロードセルがトロリーコンベヤレールとの干渉を回避されて安全である。
加えて、請求項4の張力測定ユニットによれば、ジョイントの大きさを変えることにより、3t対応のコンベヤシステム又は6t対応のコンベヤシステムに使用可能である自在性にも優れている。
加えて、請求項4の張力測定ユニットによれば、ジョイントの大きさを変えることにより、3t対応のコンベヤシステム又は6t対応のコンベヤシステムに使用可能である自在性にも優れている。
本考案のコンベヤシステムの張力測定ユニットの好適な実施形態を、以下図面にしたがって説明する。
この張力測定ユニットは、図3に示したようなトロリーコンベヤレールT内で、ローラ1を備えた複数のコンベヤチェーン2がガイドされながら全周にわたり連接されて繋がって駆動装置(図示は省略)を動力として走行し、そのコンベヤチェーン2に吊り下げられたワーク(搬送物)H3を移動するコンベヤシステムにおける前記コンベヤチェーン2の張力を測定するものである。
また、コンベヤチェーン2の張力を測定するのは、試行運転時や問題発生時に後述するロードセル8とデータロガー9を取り付けて実施するもので、常時ロードセル8とデータロガー9がコンベヤチェーン2取り付けられているものではない。
この張力測定ユニットは、図3に示したようなトロリーコンベヤレールT内で、ローラ1を備えた複数のコンベヤチェーン2がガイドされながら全周にわたり連接されて繋がって駆動装置(図示は省略)を動力として走行し、そのコンベヤチェーン2に吊り下げられたワーク(搬送物)H3を移動するコンベヤシステムにおける前記コンベヤチェーン2の張力を測定するものである。
また、コンベヤチェーン2の張力を測定するのは、試行運転時や問題発生時に後述するロードセル8とデータロガー9を取り付けて実施するもので、常時ロードセル8とデータロガー9がコンベヤチェーン2取り付けられているものではない。
図3において、符号22はペンダントリンクを示している。このペンダントリンク22はワークH3を吊り下げるT字状のプレートで、その上部の水平部には、トロリーコンベヤレールT内における隣り合うコンベヤチェーン2同士がサイドリンクSを介して接続される。また、このペンダントリンク22の垂下する下方部には、一次ハンガーH1と二次ハンガーH2が接続される。前記二次ハンガーH2の所望箇所に吊り下げられたワークH3に対し、移動させながら塗装等が行われる。
図1と図2に示した張力測定ユニットについて説明する。
上述したサイドリンクSを介して接続された隣り合って対向するコンベヤチェーン2同士の中から任意に選択した一部(一箇所)のサイドリンクSを取り外し、その取り外した対向するコンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、ピン4で連結されたジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられている。そして、前記ジョイント5、6間に、ひずみゲージを用いてコンベヤチェーン2の引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられている。
上述したサイドリンクSを介して接続された隣り合って対向するコンベヤチェーン2同士の中から任意に選択した一部(一箇所)のサイドリンクSを取り外し、その取り外した対向するコンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、ピン4で連結されたジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられている。そして、前記ジョイント5、6間に、ひずみゲージを用いてコンベヤチェーン2の引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられている。
詳述すると、図1の左側と右側にそれぞれ示したように、コンベヤチェーン2は、隣り合う縦ローラ10と、同縦ローラ10間に配設される横ローラ11とからなるローラ1が、サイドリンクSを介して接続されて、接続ピンPにより回動自在に接続されている。
そして、図1の中央に示したように、前記の如く隣り合って対向するコンベヤチェーン2同士の中央のサイドリンクSと縦ローラ11を接続ピンPと共に取り外し、その取り外したスペースにおける左右の対向するコンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、スラスト方向(コンベアチェーン2の進行方向)の動作が自在にピン4で連結されたコ字型のジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられている。この自在継手3は、サイドリンクSとペンダントリンク22を上下左右に動かすためのもので、ユニバーサルブロックともいう。
そして、図1の中央に示したように、前記の如く隣り合って対向するコンベヤチェーン2同士の中央のサイドリンクSと縦ローラ11を接続ピンPと共に取り外し、その取り外したスペースにおける左右の対向するコンベヤチェーン2、2間の各内端20、21に、スラスト方向(コンベアチェーン2の進行方向)の動作が自在にピン4で連結されたコ字型のジョイント5、6を有する自在継手3がそれぞれ設けられている。この自在継手3は、サイドリンクSとペンダントリンク22を上下左右に動かすためのもので、ユニバーサルブロックともいう。
また、図1及び図2中、左方のコ字型ジョイント5に、上下左右の曲がりを吸収するフローティングジョイント7が、ねじ70のネジ込みによって取り付けられている。このフローティングジョイント7は、内部構造にフレキシビリティーをもたせた下記のロードセル8を保護するためのものである。
右方のコ字型ジョイント6には、当該張力測定ユニットとトロリーコンベヤレールTとの干渉を保護するガイドローラGがローラピンFによって取り付けられている。なお、前記ガイドローラGを回転し易くさせるためのオイレスブッシュBが、平ワッシャEを介して右方のジョイント6にロードセル8が取り付けられている。
右方のコ字型ジョイント6には、当該張力測定ユニットとトロリーコンベヤレールTとの干渉を保護するガイドローラGがローラピンFによって取り付けられている。なお、前記ガイドローラGを回転し易くさせるためのオイレスブッシュBが、平ワッシャEを介して右方のジョイント6にロードセル8が取り付けられている。
前記左方のフローティングジョイント7と右方のコ字型ジョイント6との間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセル8が取り付けられている。すなわち、図2A、Bに示したように、ロードセル8の左方に設けられたねじ80が、前記左方のジョイント5のフローティングジョイント7にねじ込まれていると共に、同フローティングジョイント7の右方に設けられたねじ81が右方のジョイント6にねじ込まれて、ロードセル8が左右のジョイント5、6に取り付けられている。
そして、図1に示したように、前記ロードセル8に、ケーブルCにより接続されて同ロードセル8からの信号を受信し記録するデータロガー9が、いずれかのコンベヤチェーン2に設けられている。本実施例では、図1においてロードセル8が取り付けられた直近の右方のコンベヤチェーン2のペンダントリンク22ではなく、更にその隣りに離れた右方のコンベヤチェーン2のペンダントリンク22にデータロガー9が吊設されている。このデータロガー9は、ロードセル8により検出された信号を、デジタル変換して数値を表示するためのもので、デジタル指示計ともいう。
そして、図1に示したように、前記ロードセル8に、ケーブルCにより接続されて同ロードセル8からの信号を受信し記録するデータロガー9が、いずれかのコンベヤチェーン2に設けられている。本実施例では、図1においてロードセル8が取り付けられた直近の右方のコンベヤチェーン2のペンダントリンク22ではなく、更にその隣りに離れた右方のコンベヤチェーン2のペンダントリンク22にデータロガー9が吊設されている。このデータロガー9は、ロードセル8により検出された信号を、デジタル変換して数値を表示するためのもので、デジタル指示計ともいう。
したがって、上述した構成の本張力測定ユニットは、トロリーコンベヤレールT内を移動する前記コンベヤチェーン2に取り付けられたロードセル8からの信号を前記データロガー9が受信することによって、コンベヤシステム稼働中の全周にわたり前記コンベヤチェーン2の張力のデータ測定と記録が行え、コンベアチェーン2の張力を的確に把握して、駆動装置の適切な動力を導き出すことができる。
なお、上述した本コンベヤシステムの張力測定ユニットは、前記ジョイント5、6の大きさを変えることにより、3t対応のコンベヤシステムや、6t対応のコンベヤシステム等に使用することが可能な自在性がある。
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本考案は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
1 ローラ
2 コンベヤチェーン
20、21 内端
22 ペンダントリンク
3 自在継手
4 ピン
5、6 コ字型ジョイント
7 フローティングジョイント
8 ロードセル
9 データロガー
T トロリーコンベヤレール
H3 ワーク
G ガイドローラ
F ローラピン
S サイドリンク
C ケーブル
2 コンベヤチェーン
20、21 内端
22 ペンダントリンク
3 自在継手
4 ピン
5、6 コ字型ジョイント
7 フローティングジョイント
8 ロードセル
9 データロガー
T トロリーコンベヤレール
H3 ワーク
G ガイドローラ
F ローラピン
S サイドリンク
C ケーブル
Claims (4)
- トロリーコンベヤレール内でローラを備えた複数のコンベヤチェーンが連接されて走行し、前記コンベヤチェーンに吊り下げられたワークを移動するコンベヤシステムにおける前記コンベヤチェーンの張力を測定するユニットであって、
一部の対向する前記コンベヤチェーン間の各内端に、ピン連結されたジョイントを有する自在継手がそれぞれ設けられ、前記ジョイント間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセルが取り付けられており、前記ロードセルからの信号を別設のデータロガーで受信することによって、稼働中の前記コンベヤチェーンの張力のデータ測定と記録が自在に構成されていることを特徴とする、コンベヤシステムの張力測定ユニット。 - トロリーコンベヤレール内でローラを備えた複数のコンベヤチェーンが連接されて走行し、前記コンベヤチェーンに吊り下げられたワークを移動するコンベヤシステムにおける前記コンベヤチェーンの張力を測定するユニットであって、
a)一部の対向する前記コンベヤチェーン間の各内端に、スラスト方向の動作が自在にピン連結されたコ字型のジョイントを有する自在継手がそれぞれ設けられていると共に、一方の前記コ字型ジョイントに上下左右の曲がりを吸収するフローティングジョイントが取り付けられ、
b)前記一方のフローティングジョイントと他方のコ字型ジョイントとの間に、引張と圧縮方向に張力を検出するロードセルが取り付けられ、かつ前記ロードセルに接続されて同ロードセルからの信号を受信し記録するデータロガーがいずれかのコンベヤチェーンに設けられ、
c)トロリーコンベヤレール内を移動する前記コンベヤチェーンに取り付けられたロードセルからの信号を前記データロガーが受信することによって、コンベヤシステム稼働中の全周にわたり前記コンベヤチェーンの張力のデータ測定と記録が自在に構成されていることを特徴とする、コンベヤシステムの張力測定ユニット。 - 前記対向するコンベヤチェーンの他方のジョイントに、トロリーコンベヤレールとの干渉を保護するガイドローラが取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したコンベヤシステムの張力測定ユニット。
- 前記ジョイントの大きさを変えることにより、3t対応のコンベヤシステム又は6t対応のコンベヤシステムに使用可能であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載したコンベヤシステムの張力測定ユニット。
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JP2022000038U JP3236828U (ja) | 2022-01-11 | 2022-01-11 | コンベヤシステムの張力測定ユニット |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7477737B1 (ja) | 2023-08-08 | 2024-05-02 | 株式会社ヲサメ工業 | 搬送コンベヤにおける直角移載機構 |
-
2022
- 2022-01-11 JP JP2022000038U patent/JP3236828U/ja active Active
Cited By (1)
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