JP3236472U - 気象観測装置用制御ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】各気象観測ユニットの構成に関わらず、共通して用いることができる、気象観測装置用制御ユニットを提供する。【解決手段】上空の気象を観測する気象観測ユニットと共に気象観測装置100を構成する気象観測装置用制御ユニットである。気象観測装置用制御ユニットは、気象観測ユニットで得られたデータの処理を行う制御部21と、制御部での処理結果を地上に送信する送信器22と、制御部及び送信器に電力を供給する電源23と、を収容する収容ケース20を有する。収容ケースは、複数種類の気象観測ユニットのそれぞれが取り付けられる単一の取付領域を有し、取付領域には、気象観測ユニット及び制御部を接続する配線を通過させる配線穴が形成されている。【選択図】図4

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 1.日本気象学会2021年度秋季大会、令和3年12月2日~12月8日、現地開催:三重大学(三重県津市栗真町屋町1577)、オンライン開催(ウェブサイトのアドレス):https://sites.google.com/metsoc.or.jp/atm2021/home、学会発表「新しい降水粒子撮像ゾンデRainscopeの性能評価」 2.日本気象学会2021年度秋季大会、令和3年12月2日~12月8日、現地開催:三重大学(三重県津市栗真町屋町1577)、オンライン開催(ウェブサイトのアドレス):https://sites.google.com/metsoc.or.jp/atm2021/home、学会発表「400MHz帯気象援助局による雲/降水粒子撮像ゾンデ CloudscopeとRainscopeの開発」 3.ウェブサイトの掲載日(令和3年11月24日)、ウェブサイトのアドレス(https://mri-2.mri-jma.go.jp/owncloud/s/R6WMFAAPYPGc3kg)、講演予稿集「新しい降水粒子撮像ゾンデRainscopeの性能評価」 4.ウェブサイトの掲載日(令和3年11月24日)、ウェブサイトのアドレス(https://mri-2.mri-jma.go.jp/owncloud/s/R6WMFAAPYPGc3kg)、講演予稿集「400MHz帯気象援助局による雲/降水粒子撮像ゾンデCloudscopeとRainscopeの開発」
本考案は、気象観測装置に用いられる、気象観測装置用制御ユニットに関する。
従来、上空の気象の観測を行うために、気象観測装置が用いられる。気象観測装置には、上空の気象観測を行うための気象観測ユニットと、気象観測ユニットで観測された気象データをデータ処理して地上へと送信する制御ユニットと、が設けられる。
気象観測ユニットの構成は、観測対象とする気象等に応じて異なる。しかしながら、気象観測ユニットの構成に合わせて制御ユニットの構成をそれぞれ変更すると、制御ユニットを製造する手間が煩雑となり、コストも増大する。
上記点に鑑み、本考案は、各気象観測ユニットの構成に関わらず、共通して用いることができる、気象観測装置用制御ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る気象観測装置用制御ユニットは、上空の気象を観測する気象観測ユニットと共に気象観測装置を構成する。気象観測装置用制御ユニットは、気象観測ユニットで得られたデータの処理を行う制御部と、制御部での処理結果を地上に送信する送信器と、制御部及び送信器に電力を供給する電源と、を収容する収容ケースを有する。収容ケースは、複数種類の気象観測ユニットのそれぞれが取り付けられる単一の取付領域を有する。取付領域には、気象観測ユニット及び制御部を接続する配線を通過させる配線穴が形成されている。
送信器には、アンテナを接続することができる。ここで、アンテナは、収容ケースのうち、取付領域と反対側の面から、収容ケースの外部に突出させることができる。
複数種類の気象観測ユニットのうち、1つの気象観測ユニットは、雲粒子または降水粒子を検出する検出ユニットと、高度検出センサと、を備える。検出ユニットは、第1検出センサと、第1検出センサより重力方向下方に離隔して設けられた第2検出センサと、を備える。制御部は、第1検出センサが雲粒子または降水粒子を検出した時点から第2検出センサが雲粒子または降水粒子を検出した時点までの雲粒子または降水粒子の移動時間を測定する。また、制御部は、第1検出センサから第2検出センサまでの重力方向における距離と、測定した移動時間と、に基づいて、雲粒子または降水粒子の見かけの落下速度を算出する。さらに、制御部は、高度検出センサの高度データに基づいて、第1検出センサで雲粒子または降水粒子を検出した時点における気象観測装置の第1高度と、第2検出センサで雲粒子または降水粒子を検出した時点における気象観測装置の第2高度と、を測定し、第1高度及び第2高度の高度差と、移動時間と、に基づいて、気象観測装置の上昇速度を算出する。そして、制御部で、算出された、雲粒子または降水粒子の見かけの落下速度と、気象観測装置の上昇速度と、に基づいて、雲粒子または降水粒子の落下速度を算出する。
上述した気象観測ユニットは、雲粒子または降水粒子を撮影する撮影ユニットをさらに備える。撮影ユニットは、撮影装置と、雲粒子または降水粒子を照らすための光源と、を備える。
複数種類の気象観測ユニットのうち、他の気象観測ユニットは、雲粒子または降水粒子を撮影する撮影ユニットを備える。撮影ユニットは、透明フィルムと、フィルム収容室と、フィルム巻取室と、フィルム支持板と、光源と、撮影装置と、を備える。透明フィルムは、落下した雲粒子または降水粒子を付着させる。フィルム収容室は、透明フィルムをロール状に収容する。フィルム巻取室は、フィルム収容室から引き出された透明フィルムを巻き取る。フィルム支持板は、フィルム収容室からフィルム巻取室まで延びる透明フィルムの少なくとも一部を支持する。光源は、透明フィルムのうちフィルム支持板に支持された被支持部に付着した雲粒子または降水粒子を照らす。撮影装置は、被支持部に付着した雲粒子または降水粒子を、被支持部の下方から撮影する。
本考案の各構成によれば、気象観測ユニットの構成に関わらず、気象観測ユニットで得られたデータの処理を行い、その処理結果を地上に送信することができる。すなわち、本考案に係る気象観測装置用制御ユニットは、気象観測ユニットの構成に関わらず、共通して使用することができる。
第1実施形態に係るラジオゾンデの概略側面図である。 第1実施形態に係るラジオゾンデの概略平面図である。 第1実施形態に係るラジオゾンデの概略底面図である。 第1実施形態に係る第1収容ケース10及び第2収容ケース20の内部構造を示す側面図である。 第1実施形態に係る第1収容ケース10の内部構造を示す平面図である。 図5に示す第1収容ケース10の内部構造を、図5に示す矢印Aの方向に見た図である。 第2実施形態に係るラジオゾンデの概略側面図である。 第2実施形態に係るラジオゾンデの概略正面図である。 第2実施形態に係るラジオゾンデの概略平面図である。 第2実施形態に係る第3収容ケース50の内部構造を示す平面図である。なお、図10では、光源59を除く撮影ユニットの構成を省略している。 第2実施形態に係る第3収容ケース50及び第4収容ケース60の内部構造を示す側面図である。 第2実施形態に係る第3収容ケース50の内部構造を示す正面図である。なお、図12では、光源59を除く撮影ユニットの構成を省略している。
以下、図面を参照しながら、各実施形態に係る気象観測装置の構成について説明する。なお、以下の実施形態では、気象観測装置としてラジオゾンデを採用した例を示すが、気象観測装置はこれに限られない。
(第1実施形態)
第1実施形態は、雲粒子または降水粒子(以下、雲粒子/降水粒子とも称す)の落下速度及び雲粒子/降水粒子の撮影を行うラジオゾンデに用いられる制御ユニット(本考案である気象観測装置用制御ユニット)に関する。
(ラジオゾンデの構成)
図1は、第1実施形態に係るラジオゾンデの概略側面図である。図2は、第1実施形態に係るラジオゾンデの概略平面図である。図3は、第1実施形態に係るラジオゾンデの概略底面図である。図1乃至図3を参照して、ラジオゾンデ100は、互いに分離可能な気象観測ユニット及び制御ユニット(本考案である気象観測装置用制御ユニット)を有しており、制御ユニットに気象観測ユニットを取り付けることにより、ラジオゾンデ100が構成される。気象観測ユニットは、後述する検出ユニット及び撮影ユニットと、これらを収容する直方体状の第1収容ケース10と、平板30とを有する。制御ユニットは、この制御ユニットの外装を構成する直方体状の第2収容ケース20を有する。
気象観測ユニットの外装を構成する第1収容ケース10は、平板30の対向面のうち一方に取り付けられる。第1収容ケース10の天面には、上方に突出した筒部11が設けられる。筒部11の空洞12(開口部12)が、第1収容ケース10の天面を貫通して、第1収容ケース10の内部と繋がっている。平面視において、開口部12に対応する位置に、平板30を貫通する排出口31が設けられる。開口部12から入り込んだ雲粒子/降水粒子は、第1収容ケース10の内部に入り、排出口31から外部へと排出される。
第2収容ケース20は、平板30の対向面のうち第1収容ケース10と異なる面に取り付けられる。ここで、平板30が取り付けられる第2収容ケース20の上面には、気象観測ユニットが取り付けられる取付領域が形成されている。第2収容ケース20は、平板30の排出口31を避けた位置に取り付けられる。第1収容ケース10及び第2収容ケース20と、平板30と、の取付方法には、接着剤等の適宜な方法が採用される。
平板30の側面には、平板30の短手方向中央に対して対称な位置に、複数の脚部32が設けられる。脚部32にはスリットが設けられており、このスリットに、バルーンを繋ぐための複数の吊り索(図示しない)がそれぞれ取り付けられる。
(第1収容ケース及び第2収容ケースの内部構造)
第1収容ケース10及び第2収容ケース20の内部構造について、図4~6を参照して、以下に説明する。図4は、第1実施形態に係る第1収容ケース10及び第2収容ケース20の内部構造を示す側面図である。図5は、第1実施形態に係る第1収容ケース10の内部構造を示す平面図である。図6は、図5に示す第1収容ケース10の内部構造を、図5に示す矢印Aの方向に見た図である。
(第1収容ケースの内部構造)
第1収容ケース10の内部は、平板30の短手方向に離隔して平板30の長手方向に延びる一対の板状のホルダ13と、一対のホルダ13を繋ぐ複数の棒状のスペーサ14と、を備える。ホルダ13及びスペーサ14によって形成された空間内に、雲粒子/降水粒子の落下速度を算出するために用いられる、雲粒子/降水粒子を検出する検出ユニットと、雲粒子/降水粒子を撮影するために用いられる撮影ユニットと、が設けられる。
(検出ユニットについて)
検出ユニットは、第1検出センサ15と、第1検出センサ15から重力方向下方に離隔して配置される第2検出センサ16と、を備える。第1検出センサ15は、第1発光素子15Aと、第1発光素子15Aと対応する高さに設けられた第1受光素子15Bと、を備える。第2検出センサ16は、第2発光素子16Aと、第2発光素子16Aと対応する高さに設けられた第2受光素子16Bと、を備える。第1検出センサ15及び第2検出センサ16としては、赤外線センサなど、検出センサとして好適な素子が用いられる。
第1発光素子15A及び第2発光素子16Aと、第1受光素子15B及び第2受光素子16Bと、の間には、一対の長方形状のスリット板17、18が配置される。一対のスリット板17、18は、第1発光素子15A及び第2発光素子15Bと、第1受光素子16A及び第2受光素子16Bと、の対向方向に沿って対向して、平面視において開口部12を挟む位置に配置される。一対のスリット板17、18はそれぞれ、重力方向に離隔した位置に、第1スリット17A、18Aと、第2スリット17B、18Bと、を備える。第1スリット17A、18Aは、第1検出センサ15(第1発光素子15A及び第1受光素子15B)と対応する高さに設けられ、第1発光素子15Aからの光を通過させる。第2スリット17B、18Bは、第2検出センサ16(第2発光素子16A及び第2受光素子16B)と対応する高さに設けられ、第2発光素子16Aからの光を通過させる。
検出ユニットは、第1検出センサ15と、第1検出センサ15から重力方向下方に離隔して配置される第2検出センサ16と、を用いることによって、雲粒子/降水粒子の落下速度を算出することができる。まず、雲粒子/降水粒子が開口部12から入り込んでいない場合、各発光素子15A、16Aからの光は、一対のスリット板17、18の各スリット17A、17B、18A、18Bを通過して、対応する受光素子15B、16Bで受光される。一方、雲粒子/降水粒子が開口部12から入り込むと、雲粒子/降水粒子が一対のスリット板17、18の間を落下し、第1スリット17A・18Aを通過する光,第2スリット17B・18Bを通過する光、の順に光を遮って、排出口31から排出される。すなわち、第1スリット17A、18Aを通過する光が第1受光素子15Bで受光されなかった時点から、第2スリット17B、18Bを通過する光が第2受光素子16Bで受光されなかった時点までの時間を、第1検出センサ15の高さから第2検出センサ16の高さまで雲粒子/降水粒子が落下するのに要する時間(以下、移動時間と称す)として検出することができる。この移動時間で、第1検出センサ15から第2検出センサ16までの高さ(距離)を除することにより、雲粒子/降水粒子の落下速度を検出することができる。なお、本実施形態では、第1検出センサ15の高さを第1スリット17A、18Aの高さと同視することができ、第2検出センサ16の高さを第2スリット17B、18Bの高さと同視することができる。
ここで、雲粒子/降水粒子の検出を行う際、ラジオゾンデ100はバルーン(図示しない)に引っ張られて上昇している。そのため、上述にて算出された雲粒子/降水粒子の落下速度は、見かけ上の落下速度に過ぎず、雲粒子/降水粒子の実際の落下速度を求める際には、ラジオゾンデ100の上昇速度を考慮する必要がある。そこで、第1収容ケース10の外壁に、高度検出センサ19(例えばGPSセンサ)を設け、第1スリット17A、18Aを通過する光が第1受光素子15Bで受光されなかった時点における高度と、第2スリット17B、18Bを通過する光が第2受光素子16Bで受光されなかった時点における高度と、を測定することとした。これらの高度の差を算出し、上述の移動時間で除することにより、ラジオゾンデ100の上昇速度を算出することができる。そして、雲粒子/降水粒子の見かけ上の落下速度から、ラジオゾンデ100の上昇速度を減ずることにより、雲粒子/降水粒子の(実際の)落下速度を算出することができる。以降、「雲粒子/降水粒子の見かけ上の落下速度」を「雲粒子/降水粒子の仮落下速度」と称し、雲粒子/降水粒子の(実際の)落下速度と区別する。なお、高度検出センサ19は、必ずしも第1収容ケース10の外壁に配置する必要はなく、ラジオゾンデ100の任意の位置に配置してよい。
なお、上述の実施形態のように一対のスリット板17、18を設けなくてもよい。この構成であっても、第1検出センサ15と、第2検出センサ16と、高度検出センサ19と、の検出データを用いて、雲粒子/降水粒子の落下速度を算出することができる。ただし、一対のスリット板17、18を設けることにより、外乱光の影響を少なくできるため、より精度よく雲粒子/降水粒子の落下速度を算出することができる。
雲粒子/降水粒子の落下速度は、複数回の算出結果を平均することによって求めてもよい。これにより、測定条件における雲粒子/降水粒子の落下速度の算出結果のばらつきを抑制することができる。
(撮影ユニットについて)
撮影ユニットは、撮影装置としてのカメラ41と、光源42と、を備える。カメラ41は、上下一対の可動スペーサ43に挟まれる位置に配置され、一対の可動スペーサ43を繋ぐ支持フレーム44によって支持される。カメラ41は、開口部12から入り込んだ雲粒子/降水粒子を撮影できるよう、図5のA方向に見た場合(図6)において、一対のスリット板17、18の間に配置される。光源42は、スリット板17の2本の側辺のうちカメラ41に近い側辺から延びる第1フィン17Cに、重力方向に離隔して2つ設けられる。スリット板18にも、光源42が同様の配置で、スリット板18の2本の側辺のうちカメラ41に近い側辺から延びる第1フィン18Cに設けられる。開口部12から入り込んだ雲粒子/降水粒子を、光源42から放たれた撮影光によって照らし、カメラ41によって撮影することで、雲粒子/降水粒子を撮影することができる。光源42としては、例えばLEDライトなどを用いることができる。
雲粒子/降水粒子の露光時間や光源42の発光量は、雲粒子/降水粒子の鮮明な撮影画像が得られるように、適宜設定する。
一対のスリット板17、18は、第1フィン17C、18Cのほか、第1フィン17C、18Cが設けられた側辺とは異なる側辺から延びる第2フィン17D、18Dと、上辺から延びる第3フィン17E、18Eと、下辺から延びる第4フィン17F、18Fと、を備える。上記各フィンは、一対のスリット板17、18の対向方向側に傾斜している。この構成によれば、光源42からの撮影光が各フィンに反射して、雲粒子/降水粒子を間接的に照らすことができる。そのため、光源42での消費電力を抑制しつつ、鮮明な輪郭の雲粒子/降水粒子を撮影することができる。
平面視で開口部12を挟んで光源42と反対の側に、R形状に形成された一対の反射鏡45が、重力方向の上下角部に設けられる。反射鏡45を設けることにより、光源42から発された光が、反射鏡45に反射して、開口部12から入り込んだ雲粒子/降水粒子を間接的に照らすことができる。そのため、光源42での消費電力を抑制しつつ、鮮明な輪郭の雲粒子/降水粒子を撮影することができる。
可動スペーサ43の両端は、一対のホルダ13の長手方向に等間隔に複数形成された固定穴46に固定されている。可動スペーサ43を固定する固定穴46を変更すると、カメラ41を前後に動かすことができるため、雲粒子/降水粒子に焦点が合う位置までカメラ41の位置を調整できる。これにより、雲粒子/降水粒子の画像を、より明瞭にすることができる。
(第2収容ケースの内部構造)
第2収容ケース20は、制御部21と、送信器22と、電源23と、を収容する。制御部21は、気象観測ユニット(検出ユニット、撮影ユニット及び高度検出センサ19)で得られたデータの処理を行う。送信器22は、第2収容ケース20の外壁から延びるアンテナ24に接続されており、アンテナ24を介して、制御部21で処理されたデータを地上に送信する。アンテナ24は、第2収容ケース20のうち、上面(すなわち、気象観測ユニットが取り付けられる取付領域)と反対側に位置する下面に設けられており、第2収容ケース20の外部に突出している。
電源23は、第2収容ケース20内の制御部21及び送信器22等に電力を供給する。検出ユニット、撮影ユニット及び高度検出センサ19で得られたデータは、配線穴25を通って第1収容ケース10内(すなわち、気象観測ユニット)と第2収容ケース20内(すなわち、制御部21)を繋ぐ配線によって、制御部21に送られる。配線穴25は、平板30及び第2収容ケース20の上面(すなわち、気象観測ユニットが取り付けられる取付領域)にそれぞれ形成されている。
(第2実施形態)
第2実施形態は、雲粒子/降水粒子の撮影を行うラジオゾンデに用いられる制御ユニット(本考案である気象観測装置用制御ユニット)に関する。すなわち、第2実施形態における気象観測ユニットは、雲粒子/降水粒子を撮影する撮影ユニットを備える。第2実施形態における撮影ユニットは、第1実施形態における撮影ユニットと異なり、落下して付着面(後述する透明フィルム)に付着した雲粒子/降水粒子を裏側(付着面側)から撮影するために用いられる。第2実施形態における制御ユニット(本考案である気象観測装置用制御ユニット)の構成及び機能は、第1実施形態における制御ユニット(本考案である気象観測装置用制御ユニット)と同様である。
図7は、第2実施形態に係るラジオゾンデの概略側面図である。図8は、第2実施形態に係るラジオゾンデの概略正面図である。図9は、第2実施形態に係るラジオゾンデの概略平面図である。図7乃至図9を参照して、ラジオゾンデ200は、互いに分離可能な気象観測ユニット及び制御ユニット(本考案である気象観測装置用制御ユニット)を有しており、制御ユニットに気象観測ユニットを取り付けることにより、ラジオゾンデ200が構成される。気象観測ユニットは、後述する撮影ユニットと、これを収容する第3収容ケース50と、略長方形状の平板30´と、を備える。制御ユニットは、この制御ユニットの外装を構成する直方体状の第4収容ケース60を有する。
気象観測ユニットの外装を構成する第3収容ケース50は、平板30´の対向面のうち一方に取り付けられる。第3収容ケース50の天面には、開口部51が設けられる。開口部51から入り込んだ雲粒子/降水粒子は、第3収容ケース50の内部に入り、撮影ユニットにおいて撮影される。
第4収容ケース60は、平板30´の対向面のうち第3収容ケース50と異なる面に取り付けられ、第1実施形態で説明した第2収容ケース20と同一の構造を有する。ここで、平板30´が取り付けられる第4収容ケース60の上面には、気象観測ユニットが取り付けられる取付領域が形成されている。第3収容ケース50及び第4収容ケース60と、平板30´と、の取付方法には、接着剤等の適宜な方法が採用される。
平板30´の構成、平板30´が備える脚部32´の構成及び機能は、第1実施形態で説明した平板30及び脚部32と共通であるため、説明を省略する。
(第3収容ケースの内部構造について)
第3収容ケース50及び第4収容ケース60の内部構造について、図10~図12を参照して、以下に説明する。図10は、第2実施形態に係る第3収容ケース50の内部構造を示す平面図である。図11は、第2実施形態に係る第3収容ケース50及び第4収容ケース60の内部構造を示す側面図である。図12は、第2実施形態に係る第3収容ケース50の内部構造を示す正面図である。図10及び図12では、光源59を除く撮影ユニットの構成を省略している。
第3収容ケース50の内部は、平板30´の短手方向に離隔して平板30´の長手方向に延びる一対の板状のホルダ52と、一対のホルダ52を繋ぐ複数の棒状のスペーサ53と、を備える。ホルダ52及びスペーサ53によって形成された空間内に、撮影ユニットが設けられる。
(撮影ユニットについて)
本実施形態における撮影ユニットは、透明フィルム54と、透明フィルム54をロール状に収容するフィルム収容室55と、フィルム収容室55から引き出された透明フィルム54を巻き取るフィルム巻取室56と、フィルム収容室55とフィルム巻取室56とに挟まれた位置に配置された撮影装置としてのカメラ57と、カメラ57の上方に配置された透明なフィルム支持板58と、光源59と、を備える。フィルム支持板58は、フィルム収容室55からフィルム巻取室56まで延びる透明フィルム54の一部を下方から支持する。図11中に示す矢印は、透明フィルム54の巻き取り方向を示す。フィルム支持板58は、フィルム収容室55からフィルム巻取室56まで延びる透明フィルム54を、その全体に亘って支持してもよい。
光源59は、光源支持部59aに取り付けられる。光源支持部59aは、各ホルダ52の外壁を基端として、第3収容ケース50の天面を貫通して重力方向上方に向かって延び、先端が繋がった構成を有する。光源59は、光源支持部59aの該先端に支持され、平面視において、光源59の少なくとも一部が、開口部51の内側に配置される。この構成により、光源59から下方に放たれる撮影光が、開口部51を介して、第3収容ケース50の内部に投射される。
開口部51から第3収容ケース50の内部へ入り込んだ雲粒子/降水粒子は、透明フィルム54のうちフィルム支持板58に支持された透明フィルム部分54a(被支持部54a)に付着する。この雲粒子/降水粒子を、光源59から放たれる撮影光によって照らしながら、下方からカメラ57で撮影することで、透明フィルム54側から見た雲粒子/降水粒子の画像が得られる。フィルム支持板58で透明フィルム54を支持することにより、透明フィルム部分54aの浮き上がりや波打ちを抑制することができるため、雲粒子/降水粒子を明瞭に撮影することができる。なお、フィルム支持板58は、カメラ57から見た場合に被支持部54a(透明フィルム54)の手前に配置されるが、フィルム支持板58は透明部材で構成されるため、カメラ57での撮影に際して、雲粒子/降水粒子を遮蔽しない。
雲粒子/降水粒子を撮影した後は、フィルム巻取室56のローラによって透明フィルム54を巻き取ることにより、雲粒子/降水粒子が付着した被支持部54aをフィルム巻取室56側へ送り出すとともに、透明フィルム54の新たな部分をフィルム支持板58に支持させる。フィルム巻取室56での透明フィルム54の巻き取りは、カメラ57で撮影した時点から所定時間経過後に行うように設定されてもよく、所定時間ごとに行うように設定されてもよい。
(第4収容ケースの内部構造について)
第4収容ケース60は、第1実施形態で説明した第2収容ケース20と同様に、制御部61と、送信器62と、電源63と、を収容する。制御部61は、撮影ユニット(カメラ57)で得られたデータの処理を行う。送信器62は、第4収容ケース60の外壁から延びるアンテナ64に接続されており、アンテナ64を介して、制御部61で処理されたデータを地上に送信する。アンテナ64は、第4収容ケース60のうち、上面(すなわち、気象観測ユニットが取り付けられる取付領域)と反対側に位置する下面に設けられており、第4収容ケース60の外部に突出している。
電源63は、第4収容ケース60内の制御部61及び送信器62等に電力を供給する。撮影ユニットで得られたデータは、配線穴65を通って第3収容ケース50内(すなわち、気象観測ユニット)と第4収容ケース60内(すなわち、制御部61)を繋ぐ配線によって、制御部61に送られる。配線穴65は、平板30´及び第4収容ケース20の上面(すなわち、気象観測ユニットが取り付けられる取付領域)にそれぞれ形成されている。
第3収容ケース50の内部には、雲粒子/降水粒子を検出する検出センサ(不図示)を設けてもよい。この場合、該検出センサからのデータに基づいて、制御部61において、フィルム巻取室56での透明フィルム54の巻き取りタイミング、カメラ57の撮影タイミング、光源59の発光タイミングなどを制御することができる。
第1実施形態及び第2実施形態で説明したように、本考案である気象観測装置用制御ユニット(実施形態で説明した制御ユニット)に対しては、第1実施形態で説明した気象観測ユニットを取り付けたり、第2実施形態で説明した気象観測ユニットを取り付けたりすることができる。これにより、2種類の気象観測ユニットに対して、1つの制御ユニットを共用することができる。
気象観測ユニットは、上述の2つの実施形態に示した構成に限られず、他の種々の構成であってよい。この場合であっても、第1実施形態及び第2実施形態で説明した制御ユニットを用いることができる。第1実施形態及び第2実施形態で説明した制御ユニットは、気象観測ユニットで得られたデータの処理を行う制御部と、制御部での処理結果を地上に送信する送信器と、制御部及び送信器に電力を供給する電源と、を備えているため、どのような種類の気象観測ユニットであっても、気象観測ユニットを制御ユニットに取り付けて気象観測装置を構成することができる。
第1収容ケース 10 第2収容ケース 20 第3収容ケース 50 第4収容ケース 60 第1雲粒子検出センサ 15 第2雲粒子検出センサ 16 第1発光素子 15A 第1受光素子 15B 第2発光素子 16A 第2受光素子 16B 一対のスリット板 17、18 第1スリット 17A、18A 第2スリット 17B、18B 高度検出センサ 19 制御部 21、61 送信器 22、62 電源 23、63 カメラ 41、57 光源 42、59 透明フィルム 54 被支持部 54a フィルム収容室 55 フィルム巻取室 56 フィルム支持板 58 ラジオゾンデ 100、200

Claims (5)

  1. 上空の気象を観測する気象観測ユニットと共に気象観測装置を構成する気象観測装置用制御ユニットであって、
    前記気象観測ユニットで得られたデータの処理を行う制御部と、前記制御部での処理結果を地上に送信する送信器と、前記制御部及び前記送信器に電力を供給する電源と、を収容する収容ケースを有し、
    前記収容ケースは、複数種類の前記気象観測ユニットのそれぞれが取り付けられる単一の取付領域を有し、
    前記取付領域には、前記気象観測ユニット及び前記制御部を接続する配線を通過させる配線穴が形成されていることを特徴とする、気象観測装置用制御ユニット。
  2. 前記送信器に接続されたアンテナを有しており、
    前記アンテナは、前記収容ケースのうち、前記取付領域と反対側の面から、前記収容ケースの外部に突出していることを特徴とする請求項1に記載の気象観測装置用制御ユニット。
  3. 前記気象観測ユニットは、
    雲粒子または降水粒子を検出する検出ユニットと、
    高度検出センサと、
    を備え、
    前記検出ユニットは、第1検出センサと、前記第1検出センサより重力方向下方に離隔して設けられた第2検出センサと、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1検出センサが雲粒子または降水粒子を検出した時点から前記第2検出センサが雲粒子または降水粒子を検出した時点までの雲粒子または降水粒子の移動時間を測定し、
    前記第1検出センサから前記第2検出センサまでの重力方向における距離と、前記移動時間と、に基づいて、雲粒子または降水粒子の見かけの落下速度を算出し、
    前記高度検出センサの高度データに基づいて、前記第1検出センサで雲粒子または降水粒子を検出した時点における前記気象観測装置の第1高度と、前記第2検出センサで雲粒子または降水粒子を検出した時点における前記気象観測装置の第2高度と、を測定し、
    前記第1高度及び前記第2高度の高度差と、前記移動時間と、に基づいて、前記気象観測装置の上昇速度を算出し、
    算出された、雲粒子または降水粒子の見かけの落下速度と、前記気象観測装置の上昇速度と、に基づいて、雲粒子または降水粒子の落下速度を算出する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の気象観測装置用制御ユニット。
  4. 前記気象観測ユニットは、
    雲粒子または降水粒子を撮影する撮影ユニットをさらに備え、
    前記撮影ユニットは、
    撮影装置と、
    雲粒子または降水粒子を照らすための光源と、
    を備える
    ことを特徴とする、請求項3に記載の気象観測装置用制御ユニット。
  5. 前記気象観測ユニットは、
    雲粒子または降水粒子を撮影する撮影ユニットを備え、
    前記撮影ユニットは、
    落下した雲粒子または降水粒子を付着させる透明フィルムと、
    前記透明フィルムをロール状に収容するフィルム収容室と、
    前記フィルム収容室から引き出された前記透明フィルムを巻き取るフィルム巻取室と、
    前記フィルム収容室から前記フィルム巻取室まで延びる前記透明フィルムの少なくとも一部を支持するフィルム支持板と、
    前記透明フィルムのうち前記フィルム支持板に支持された被支持部に付着した雲粒子または降水粒子を照らすための光源と、
    前記被支持部に付着した雲粒子または降水粒子を、前記被支持部の下方から撮影する撮影装置と、を備える
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の気象観測装置用制御ユニット。
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JP7052138B1 (ja) * 2021-12-22 2022-04-11 明星電気株式会社 気象観測装置

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