JP3236387U - 磁気治療器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より容易かつ継続的に使用者に好適な磁場を作用させる、磁気治療器を提供する。【解決手段】使用者の体に巻き付けるバンド2と、バンド2に装着されているケーシング3と、を備え、ケーシング3は、4個以上の永久磁石と、4個以上の永久磁石を固定する固定部と、を含み、4個以上の永久磁石は、使用者の体表を通る法線を中心とする仮想円の周方向に沿って等間隔かつ法線に対して等距離にそれぞれ配置され、4個以上の永久磁石のNS方向は、仮想円の接線方向に向いているとともに、永久磁石のN極が円周上において隣接する他の永久磁石のS極と向かい合っており、ケーシング3の使用者側となる一側面において、仮想円内の磁気パターンが法線を中心とする複数本の磁壁線を含むことを特徴とする、磁気治療器1。【選択図】図1

Description

本考案は、磁気治療器に関する。
従来より、磁力を利用して使用者の血行等を改善させる装置が知られている。例えば、特許文献1には、複数の永久磁石が設けられた回転円板をモーターにより回転させることで、回転磁界を発生させる技術が開示されている。また、特許文献2には、磁力を利用して被処理物(例えば、水、硬貨等)を活性化させ、活性化された被処理物を使用者に近接させることで、使用者の脳をリラックス状態にする技術が開示されている。
特開2016-29998号公報 国際公開2011/155465号
使用者の脳をリラックスさせたり、血行等を改善させたりするためには、使用者に継続的に磁場を作用させることが好適である。特許文献1の技術では、装置にモーターを設ける必要があるため、大型な装置となり持運びに不便である。また、モーターを動作させる必要があるため、電源が必要となり、使用者に継続的に回転磁界を作用させることが困難である。特許文献2の技術は、使用者に継続的に磁場を作用させるものではない。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、より容易かつ継続的に使用者に好適な磁場を作用させる磁気治療器を提供することを目的とする。
(1)本発明は、使用者の体に巻き付けるバンドと、前記バンドに接続されているケーシングと、を備え、前記ケーシングは、4個以上の永久磁石と、4個以上の前記永久磁石を固定する固定部と、を含み、4個以上の前記永久磁石は、使用者の体表を通る法線を中心とする仮想円の周方向に沿って等間隔かつ前記法線に対して等距離にそれぞれ配置され、4個以上の前記永久磁石のNS方向は、前記仮想円の接線方向に向いているとともに、前記永久磁石のN極が円周上において隣接する他の前記永久磁石のS極と向かい合っており、前記ケーシングの使用者側となる一側面において、前記仮想円内の磁気パターンが前記法線を中心とする複数本の磁壁線を含むことを特徴とする、磁気治療器である。
永久磁石を上記のように配置することで、前記法線が通る位置をゼロ磁場としつつ、その周囲の仮想円部分に円形の動的な回転磁場を形成することができる。これにより使用者にゼロ磁場と動的回転磁場の両方が作用することで、使用者の脳をリラックス状態とすることができる。さらに、磁気治療器は、バンドによって容易に使用者の身体に装着することができる。また、磁気治療器は、モーター等の動力を必要としないため、小型化及び軽量化が可能であり、使用者が装着してもほとんど負担とならないため、使用者が継続的に装着しやすい。このため、磁気治療器は、使用者に対して、容易かつ継続的に好適な磁場を作用させることができる。これにより、使用者の体調を長期的に改善することができる。
(2)好ましくは、前記固定部には、4個以上の前記永久磁石の相互間に、前記仮想円の直径方向に延びる溝部が形成され、前記ケーシングは、前記溝部に充填されているセラミック粉体をさらに有する。セラミック粉体から発される特定波長の電磁波が使用者に作用することで、使用者の脳をリラックスさせる効果を増強することができる。
(3)好ましくは、前記バンドは、使用者の腕に巻き付けるリストバンドである。このように構成することで、より容易かつ継続的に、使用者が磁気治療器を装着することができる。
本考案の磁気治療器によれば、より容易かつ継続的に使用者に好適な磁場を作用させることができる。
実施形態に係る磁気治療器を示す平面図である。 図1の矢印IIに示す切断線にて切断した断面図である。 実施形態に係るケーシングの内部構造を示す底面図である。 実施形態に係る磁気治療器の磁気パターンを示す模式図である。 実験結果を示す表である。 実験結果を示す表である。 変形例に係るケーシングの内部構造を示す底面図である。 変形例に係るケーシングの内部構造を示す底面図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施形態を説明する。
[1.磁気治療器の全体構成]
図1は、実施形態に係る磁気治療器1を示す平面図である。磁気治療器1は、使用者の体に巻き付けるバンド2と、バンド2に接続されているケーシング3と、を備える。図1は、使用者の体に磁気治療器1を装着した状態において、使用者の体の外側となる方向から磁気治療器1を見た図である。
バンド2は、例えば使用者の腕に巻き付けるリストバンドである。なお、バンド2が巻き付けられる場所は特に限定されない。バンド2は、使用者の首、腰又は足に巻き付けるバンドであってもよい。
バンド2を使用者の体に巻き付ける方式は、特に限定されない。例えば、バンド2は、ケーシング3とは反対側の一方端部及び他方端部(図1ではいずれも図示省略)に磁石を有し、一方端部及び他方端部が磁力により結合してバンド2が環状となることで、使用者の体に巻きつけられてもよい。また、バンド2の一方端部にフック又はピンバックルが設けられ、バンド2の他方端部に通し穴が設けられ、一方端部のフック又はピンバックルを他方端部の通し穴に通すことで、使用者の体に巻きつけられてもよい。
[2.磁気治療器の内部構成]
図2は、図1の矢印IIに示す切断線にて切断した断面図である。ケーシング3は、本体31と、外カバー32と、内カバー33と、パッキン34と、パネル35と、複数の永久磁石4と、固定部5と、セラミック粉体6と、を有する。図2において、使用者の体表を通る任意の法線N1を一点鎖線にて記載している。法線N1のうち使用者の体表側を「内側」と適宜称し、その反対側を「外側」と適宜称する。
本体31は、例えば金属製の略筒状部材であり、バンド2に接続されている。外カバー32及び内カバー33は、透明樹脂製又はガラス製の部材である。磁気治療器1を使用者の体に装着すると、内カバー33の内側面33aが使用者の体表と接触する。外カバー32及び内カバー33は、間にパッキン34を挟んだ状態で法線N1方向に組み合わされることで、内部にパネル35と複数の永久磁石4と固定部5とセラミック粉体6とを格納している。パッキン34は外カバー32及び内カバー33の内部に水等の異物が侵入するのを防止している。
パネル35は、固定部5の外側に設けられる平板状の部材である。パネル35の外側には、任意の意匠が施されており、使用者は図1に示すように磁気治療器1の外側から透明な外カバー32を介してパネル35の当該意匠を視認することができる。パネル35の外側には任意の意匠として凹凸が形成されていてもよい。
ケーシング3は、4個以上の永久磁石4を内蔵する。本実施形態において、永久磁石4の個数は具体的には4個であるが、5個以上であってもよい。永久磁石4は、例えばネオジム磁石である。永久磁石4の種類は特に限定されず、例えばアルニコ磁石又はフェライト磁石であってもよい。
固定部5は、基部51と、蓋52とを有する。基部51には、永久磁石4を収容するための第1溝53と、セラミック粉体6を充填するための第2溝54(本開示の「溝部」)とが形成されている。蓋52は、複数の永久磁石4及びセラミック粉体6を実装した状態で、第1溝53及び第2溝54を内側から塞いでいる。
図3は、ケーシング3の内部構造を概略的に示す底面図である。図3は、内カバー33及び蓋52を取った状態で、内側から複数の永久磁石4と基部51とセラミック粉体6とを見た様子を示している。
永久磁石4は円筒形の磁石であり、径方向に着磁されている。すなわち、径方向の一方側がN極であり、径方向の他方側がS極である。永久磁石4は、永久磁石4よりもわずかに大きい円筒形の第1溝53に収容されている。永久磁石4は、第1溝53の側面又は底面(図2における外側の面)に接着剤(図示省略)が塗布された状態で第1溝53に挿入される。これにより、永久磁石4は、第1溝53内において固定される。
4個の永久磁石4を区別する場合、時計回りに、永久磁石41,42,43,44と称する。4個の永久磁石4は、法線N1を中心とする仮想円C1の周方向に沿って、等間隔かつ法線N1に対して等距離にそれぞれ配置されている。言い換えると、4個の永久磁石4は仮想円C1にそれぞれ外接しており、4個の永久磁石4と仮想円C1との接点はそれぞれ等角度(具体的には、90度)ごとに位置している。また、4個の永久磁石4のNS方向(着磁方向)は、仮想円C1の接線方向に向いているとともに、永久磁石4のN極が仮想円C1の円周上において隣接する他の永久磁石4のS極と向かい合っている。
すなわち、永久磁石41のN極は永久磁石42のS極と向かい合うように配置され、永久磁石42のN極は永久磁石43のS極と向かい合うように配置され、永久磁石43のN極は永久磁石44のS極と向かい合うように配置され、永久磁石44のN極は永久磁石41のS極と向かい合うように配置されている。
言い換えると、4個の永久磁石4のNS方向は、仮想円C1を時計回りする方向に統一されている。なお、図3に示す4個の永久磁石4のNS方向はすべて反対となってもよい。この場合、4個の永久磁石4のNS方向は、仮想円C1を反時計回りする方向に統一される。
4個の永久磁石4を図3のように配置することで、法線N1が通る位置をゼロ磁場としつつ、その周囲の仮想円C1部分に円形の動的な回転磁場を形成することができる。これにより使用者にゼロ磁場と動的回転磁場の両方が作用することで、使用者の脳をリラックス状態とすることができる。具体的には、磁気治療器1を装着することで、使用者の脳波を安定させたり、アルファ波優位な脳波とすることができるため、使用者をリラックス状態とすることができる。また、このリラックス状態の効果として、使用者の血中酸素濃度を上昇させることができる。
さらに、磁気治療器1は、バンド2によって容易に使用者の身体に装着することができる。また、磁気治療器1は、モーター等の動力を必要としないため、小型化及び軽量化が可能であり、使用者が装着してもほとんど負担とならないため、使用者が継続的に装着しやすい。このため、磁気治療器1は、使用者に対して、容易かつ継続的に好適な磁場を作用させることができる。これにより、使用者の体調を長期的に改善することができる。
セラミック粉体6は、第2溝54に充填されている。第2溝54は、4個の永久磁石4の相互間に、仮想円C1の直径方向に延びる十字状の溝である。第2溝54は、第1領域54a(図3の縦方向の溝)と、第2領域54b(図3の横方向の溝)とを備える。第1領域54aは、永久磁石41と永久磁石42との間に延びるとともに、永久磁石43と永久磁石44との間に延びる。第2領域54bは、永久磁石41と永久磁石44との間に延びるとともに、永久磁石42と永久磁石43との間に延びる。セラミック粉体6は、第2溝54の全体に充填されており、周方向に隣接する永久磁石4のそれぞれの間にも位置している。
セラミック粉体6は、例えば、セラミックス材料のパウダーを基材とし、シリカ、ダイヤモンド、フラーレン、炭素繊維、金、プラチナ、チタン、ナトリウム化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、カリウム化合物、鉄及びアルミニウムのうち少なくともひとつを添加材として含む。セラミック粉体6から発される特定波長の電磁波が使用者に作用することで、使用者の脳をリラックスさせる効果を増強することができる。
[3.磁気治療器の磁気パターン]
図4は、磁気治療器1の磁気パターンを示す模式図である。図4(a)は、ケーシング3の内側面33aに磁気観察シートS1を添わせた様子を示している。磁気観察シートS1(マグネットビューワー)は、磁性流体を樹脂シートに均一に分散させたシートであり、人間の目には見えない磁界を視覚化することができる。
図4(a)に示すように、ケーシング3の使用者側となる内側面33a(一側面)において、仮想円C1内の磁気パターンは法線N1を中心として仮想円C1の径方向に延びる複数本の磁壁線J1~J8となる。具体的には、磁気パターンとして、法線N1から8本の磁壁線J1~J8が延びている。8本の磁壁線J1~J8は、等角度ごとに(約45度ごとに)延びている。
このような放射状の磁気パターンが形成されるため、仮想円C1内には、図4(b)に示すような回転方向の磁場X1が形成されるとともに、放射状の磁気パターンの中心となる法線N1の位置がゼロ磁場になっていると考えられる。より具体的には、各永久磁石4(例えば永久磁石41)のN極から、当該永久磁石4に隣接する他の永久磁石4(例えば、永久磁石42)のS極に向かうそれぞれの磁場X2が結合することで、法線N1を中心に時計回りに回転する磁場X1が形成されている。この磁場X1は、法線N1を中心とする動的なゼロ磁場ともいえる。
[4.磁気治療器の効果]
実施形態に係る磁気治療器1の効果を実証するために、複数の被験者を対象に、磁気治療器1が脳波と血中酸素濃度に与える影響を調査した。
脳波は、脳波測定装置「アルファテック7(株式会社脳力開発研究所製)」を用いて測定し、分析ソフト「マインドセンサー7(同所製)」を用いて分析した。血中酸素濃度は、「パルスオキシメータ オキシメイトS-101(紫明メディカルデバイス株式会社製)」を用いて測定した。各被験者において、磁気治療器1を装着せずに閉眼安静にした状態と、磁気治療器1を腕に装着して同じく閉眼安静にした状態とのそれぞれ2パターンの脳波及び血中酸素濃度を測定した。
図5は、脳波に関する実験結果を示す表である。スローアルファ波は、脳波のうち7~9Hzの脳波である。脳波のうちでスローアルファ波の出力が他の波(例えば、ベータ波、デルタ波、シータ波等)よりも優勢になると、ベータエンドルフィンという「脳の快楽物質」とも称されるホルモンの分泌が活発になり、脳及び体がリラックスすることが知られている。すなわち、スローアルファ波が増大すると、リラックス効果が得られる。
また、コヒーレント状態とは、右脳と左脳の脳波の位相が揃うことでコヒーレント(可干渉)な状態となっていることを示している。実験では、脳波のうち7.8Hzにおけるコヒーレント状態と、10Hzにおけるコヒーレント状態とに着目した。コヒーレント状態が持続すると、右脳と左脳のはたらきが安定化するため、脳のパフォーマンス(例えば、集中力等の各種の能力)が向上する効果が得られる。
被験者A(女性)は、右脳左脳ともに磁気治療器1未装着時よりも磁気治療器1装着時のスローアルファ波が増大し、他の脳波よりも優勢となった。また、7.8Hzにおけるコヒーレント状態は磁気治療器1未装着時には全体の8.22%であったのに対し、磁気治療器1装着時には15.4%にまで向上した。
被験者B(女性)は、実験において右脳左脳ともに脳波の位相がほとんど合わない状態が続き、実験の前提である「安静」という状態に至ることができなかった。このため、被験者Bについては、スローアルファ波の増大が見られず、コヒーレント状態の向上も認められなかった。
被験者C(女性)及び被験者D(女性)は、被験者Aと同様に、磁気治療器1の装着によるスローアルファ波及び7.8Hzにおけるコヒーレント状態の増大が確認された。被験者E(男性)は、磁気治療器1未装着時において既にスローアルファ波が優勢な状態を作り出せており、磁気治療器1装着によってもスローアルファ波の優勢な状態が継続したため、装着による変化は明らかとならなかった。一方で、10Hzにおけるコヒーレント状態が、磁気治療器1未装着時には2.92%であったのに対し、磁気治療器1装着時には7.58%にまで向上した。
被験者F(男性)も、被験者Eと同様に磁気治療器1未装着時において既にスローアルファ波が優勢な状態であったため、磁気治療器1の装着によるスローアルファ波の変化は明らかとならなかった。一方で、7.8Hzにおけるコヒーレント状態が、磁気治療器1未装着時には2.35%であったのに対し、磁気治療器1装着時には5.57%にまで向上した。被験者G(男性)については、装置側の不調のため、脳波に関するデータを取得できなかった。
図5に示すように、6人の被験者A~Fのうち被験者B以外の5人については、磁気治療器1の装着によるスローアルファ波の増大又はコヒーレント状態の増大といった脳波の変化が確認された。このため、磁気治療器1は、使用者にリラックス効果又はパフォーマンス向上効果を与えうる脳波状態とすることができることが確認された。
図6は、血中酸素濃度に関する実験結果を示す表である。血中酸素濃度は血管を流れるヘモグロビンのうち酸素と結合しているヘモグロビンの濃度を示す値である。正常な状態であれば、95~99%となる。血中酸素濃度は、心肺機能、肺機能、血管及び気道等が正常であるか否かの指標となる。
実験の結果、被験者A,B,D,E,Gは磁気治療器1装着時において、未装着時よりも血中酸素濃度が1~5%上昇した。被験者C,Fは磁気治療器1の未装着時に既に血中酸素濃度が99%,98%と高い状態であり、磁気治療器1の装着による血中酸素濃度の変化はみられなかった。以上より、被験者7人中5人が磁気治療器1装着による血中酸素濃度の上昇が認められた。このため、磁気治療器1により、心肺機能や血流を改善しえることが確認された。
[5.変形例]
本開示の磁気治療器1は、以上に説明した形態以外に、さまざまな変形を施してもよい。以下、磁気治療器1の変形例について説明する。なお、上記の実施形態に係る磁気治療器1と共通する構成については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。
図7は、変形例に係る磁気治療器1のケーシングの内部構造を示す底面図である。図7に示すように、磁気治療器1は、円筒形の永久磁石4に代えて、直方体状の永久磁石4aを用いてもよい。また、セラミック粉体6を含まなくてもよい。
4個の永久磁石4aは、例えば長尺方向にそれぞれ着磁された状態で、基部51aの溝に挿入及び固定されている。円筒形の永久磁石4と異なり、溝の形状も直方体状であり、永久磁石4aは溝を構成する基部51aの壁に当接することで回転が防止されるため、接着剤等で永久磁石4aを固定しなくてもよい。
4個の永久磁石4aを区別する場合、時計回りに、永久磁石41a,42a,43a,44aと称する。4個の永久磁石4aは、永久磁石4と同様に、法線N1を中心とする仮想円C1の接線方向に永久磁石4のNS方向が向いた状態でそれぞれ配置されている。また、4個の永久磁石4aは、永久磁石4のN極が仮想円C1の円周上において隣接する他の永久磁石4aのS極と向かい合うようにそれぞれ配置されている。
すなわち、永久磁石41aのN極は永久磁石42aのS極と向かい合うように配置され、永久磁石42aのN極は永久磁石43aのS極と向かい合うように配置され、永久磁石43aのN極は永久磁石44aのS極と向かい合うように配置され、永久磁石44aのN極は永久磁石41aのS極と向かい合うように配置されている。このように構成する場合にも、実施形態に係る永久磁石4と同様の磁気パターンを形成することができる。
図8は、他の変形例に係る磁気治療器1のケーシングの内部構造を示す底面図である。図8に示すように、磁気治療器1は、6個の永久磁石4bを用いてもよい。また、セラミック粉体6を含まなくてもよい。
6個の永久磁石4bを区別する場合、時計回りに、永久磁石41b,42b,43b,44b,45b,46bと称する。6個の永久磁石4bは、法線N1を中心とする仮想円C1の接線方向に永久磁石4bのNS方向が向いた状態で、法線N1を中心として60度ごとにそれぞれ配置されている。また、4個の永久磁石4bは、永久磁石4のN極が仮想円C1の円周上において隣接する他の永久磁石4bのS極と向かい合うようにそれぞれ配置されている。
すなわち、永久磁石41bのN極は永久磁石42bのS極と向かい合うように配置され、永久磁石42bのN極は永久磁石43bのS極と向かい合うように配置され、永久磁石43bのN極は永久磁石44bのS極と向かい合うように配置され、永久磁石44bのN極は永久磁石45bのS極と向かい合うように配置され、永久磁石45bのN極は永久磁石46bのS極と向かい合うように配置され、永久磁石46bのN極は永久磁石41bのS極と向かい合うように配置されている。このように構成する場合にも、実施形態に係る永久磁石4と同様に放射状の磁気パターンを形成することができる。
1 磁気治療器 2 バンド 3 ケーシング
31 本体 32 外カバー 33 内カバー
33a 内側面 34 パッキン 35 パネル
4 永久磁石 4a 永久磁石 4b 永久磁石
5 固定部 51 基部 51a 基部
52 蓋 53 第1溝 54 第2溝
54a 第1領域 54b 第2領域 6 セラミック粉体
N1 法線 C1 仮想円 S1 磁気観察シート
J1~J8 磁壁線 X1 磁場 X2 磁場

Claims (3)

  1. 使用者の体に巻き付けるバンドと、
    前記バンドに接続されているケーシングと、
    を備え、
    前記ケーシングは、4個以上の永久磁石と、4個以上の前記永久磁石を固定する固定部と、を含み、
    4個以上の前記永久磁石は、使用者の体表を通る法線を中心とする仮想円の周方向に沿って等間隔かつ前記法線に対して等距離にそれぞれ配置され、
    4個以上の前記永久磁石のNS方向は、前記仮想円の接線方向に向いているとともに、前記永久磁石のN極が円周上において隣接する他の前記永久磁石のS極と向かい合っており、
    前記ケーシングの使用者側となる一側面において、前記仮想円内の磁気パターンが前記法線を中心とする複数本の磁壁線を含むことを特徴とする、
    磁気治療器。
  2. 前記固定部には、4個以上の前記永久磁石の相互間に、前記仮想円の直径方向に延びる溝部が形成され、
    前記ケーシングは、前記溝部に充填されているセラミック粉体をさらに有する、
    請求項1に記載の磁気治療器。
  3. 前記バンドは、使用者の腕に巻き付けるリストバンドである、
    請求項1又は請求項2に記載の磁気治療器。
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