JP3236267U - 仏壇 - Google Patents

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大介 海老塚
潤 川上
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Abstract

Figure 0003236267000001
【課題】本考案は、遺骨を収容した容器を安置して供養行為の対象とできるとともに、ハーバリウム等の供養花を体裁よく収納でき、取り換え可能で、かつ、その供養花の長期間にわたる管理の手間を軽減可能な仏壇を提供するものである。
【解決手段】本考案に係る仏壇1は、御影塗を施した仏壇本体2と、前記仏壇本体2の下部に配置した引き出し式とした遺骨収納箱部3と、前記仏壇本体2の正面略中央部で前記遺骨収納箱部3上の位置に配置した供養花Fの収納、取り出しが可能な供養花配置部4と、前記供養花配置部4上に透明ガラス板5を水平配置して構成した位牌等を置くための位牌等置部6と、前記位牌等置部6の両側に設けた側部供養花配置部7と、前記供養花配置部4に配置される供養花Fに対して装飾用の照明光を照射する下部照明手段8と、前記位牌等置部に配置される位牌等及び側部供養花部に配置される側部供養花Fに対して装飾用の照明光を照射する側部照明手段9と、を有するものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、仏壇に関し、詳しくは、遺骨を収容した容器を安置して供養行為の対象とできるとともに、ハーバリウム等の供養花を体裁よく収納でき、取り換え可能で、かつ、その供養花の長期間にわたる管理の手間を軽減できる仏壇に関するものである。
仏壇は、基本的に仏像・仏画や位牌など仏を祀るためのものであり、宗教にもよるが仏壇に骨壺(遺骨を収容した容器)を置くことは基本的に禁止されている。
また葬祭時に主に用いられる骨壺自体の体積も大きい事から、現代の仏壇に骨壺を安置することが難しい。
このため、仏壇を利用したとしても、遺骨を収容した容器の安置先の解決にはならず、結局散骨などが行われ、どのようにして供養を行うべきかが難しくなってしまうというのが実情であった。
加えて、仏壇等には仏花(供養花)を供えることがあるが、仏花が枯れないように長期に亘って管理することは簡単ではなく、結局仏花が用いられないことも多い。
特許文献1には、遺骨を収容した容器を載置可能な台座と、前記台座の後方側に載置され花や写真等を収納した箱体とを備え、前記箱体は、内部に脱酸素剤が投入されるとともに、不活性ガスが封入されている構成とした仏棚が開示されている。
しかし、特許文献1の仏棚の場合、箱体に脱酸素剤や、不活性ガスが封入されているので、供養花の劣化防止を図るために煩雑な労力が必要になると推定される。
登録実用新案第3212116号公報
本考案は、上述したような従来の課題を解決するために開発されたものであり、その目的とするところは、遺骨を収容した容器を安置して供養行為の対象とできるとともに、ハーバリウム等の供養花を体裁よく収納でき、取り換え可能で、かつ、その供養花の長期間にわたる管理の手間を軽減可能な仏壇を提供することにある。
本考案に係る仏壇は、御影塗を施した仏壇本体と、前記仏壇本体の下部に配置した引き出し式とした遺骨収納箱部と、前記仏壇本体の正面略中央部で前記遺骨収納箱部上の位置に配置した供養花の収納、取り出しが可能な供養花配置部と、前記供養花配置部上に透明ガラス板を水平配置して構成した位牌等を置くための位牌等置部と、前記位牌等置部の両側に設けた側部供養花配置部と、前記供養花配置部に配置される供養花に対して装飾用の照明光を照射する下部照明手段と、前記位牌等置部に配置される位牌等及び側部供養花部に配置される側部供養花に対して装飾用の照明光を照射する側部照明手段と、を有することを主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、遺骨を収容した容器(骨壺)を遺骨収納箱部に安置して供養行為の対象とできるとともに、ハーバリウム等の供養花を供養花配置部に配置して下部照明手段により体裁よく照明光を照射しつつ収納可能であり、かつ、前記供養花配置部上に透明ガラス板を水平配置して構成した位牌等置部に位牌等を置きこの位牌等を側部照明手段により体裁よく照明光を照射することもでき、全体として供養花の長期間にわたる管理の手間を軽減することが可能な仏壇を実現し提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、前記位牌等置部の下部に配置される供養花配置部は、供養花、遺品を収納可能な透明アクリルボックスにより構成しているので、供養花や遺品の収納や取り換えが簡略容易な仏壇を実現し提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、前記供養花は、ハーバリウム、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーから選定されるものとしているので、簡略な構成の基に供養花の長期管理が容易な仏壇を実現し提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、前記遺骨収納箱部の引き出しにも御影塗が施されているので、御影塗を施した仏壇本体と相まって前記遺骨収納箱を含めて格調性の高い仏壇を実現し提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、前記下部照明手段及び側部照明手段は、LEDテープライトで構成しているので、極めて簡略な構成の基に前記下部照明手段及び側部照明手段による照明効果を発揮させることができる仏壇を実現し提供することができる。
図1は本考案の実施例に係る仏壇の概略正面図である。 図2は図1のA-A線概略断面図である。 図3は本実施例に係る仏壇の概略平面図である。 図4は図1のB-B線概略断面図である。 図5は本実施例に係る仏壇における透明アクリルボックスの概略平面図である。 図6は図5のC-C線概略断面図である。 図7は本実施例に係る仏壇における透明アクリルボックスの概略側面図である。
本考案は、遺骨を収容した容器を安置して供養行為の対象とできるとともに、ハーバリウム等の供養花を体裁よく収納、取り換え可能で、かつ、その供養花の長期間にわたる管理の手間を軽減可能な仏壇を実現し提供するという目的を、御影塗を施した仏壇本体と、前記仏壇本体の下部に配置した引き出し式とした遺骨収納箱部と、前記仏壇本体の正面略中央部で前記遺骨収納箱部上の位置に配置した供養花の収納、取り出しが可能な供養花配置部と、前記供養花配置部上に透明ガラス板を水平配置して構成した位牌等を置くための位牌等置部と、前記位牌等置部の両側に設けた側部供養花配置部と、前記供養花配置部に配置される供養花に対して装飾用の照明光を照射する下部照明手段と、前記位牌等置部に配置される位牌等及び側部供養花部に配置される側部供養花に対して装飾用の照明光を照射する側部照明手段と、を有し、前記供養花は、ハーバリウム、プリザーブドフラワー又はアーティフィシャルフラワーから選定される構成により実現した。
以下、図面を参照して、本考案の実施例に係る仏壇について詳細に説明する。
本実施例に係る仏壇1は、図1~図7に示すように、御影塗を施した仏壇本体2と、前記仏壇本体2の下部に配置した引き出し式とした遺骨収納箱部3と、仏壇本体2の正面略中央部で前記遺骨収納箱部3上の位置に配置した供養花F(供養花Fの領域を図1、図2において淡灰色で示す)の収納、取り出しが可能な供養花配置部4と、前記供養花配置部4上に透明ガラス板5を水平配置して構成した位牌I等を置くための位牌等置部6と、前記位牌等置部6の両側に設けた側部供養花配置部7と、前記供養花配置部4に配置される供養花Fに対して装飾用の照明光を照射する下部照明手段8(図2において黒色で示す)と、前記位牌等置部6に配置される位牌等及び側部供養花配置部7に配置される側部供養花F(図1において濃灰色で示す)に対して装飾用の照明光を照射する側部照明手段9(図1において黒色で示す)と、を有している。
前記位牌等置部6の下部に配置される供養花配置部4は、供養花Fや故人の遺品を収納可能であり、また、前記仏壇本体2に対して引き出し、押し込み可能な透明アクリルボックス4aにより構成している。
このような透明アクリルボックス4aを採用することにより、季節に応じた供養花Fや故人の遺品等の収納や取り換えが簡略容易となる。
また、前記透明アクリルボックス4aは、図5~図7に示すように、上辺のない箱型形状で、引き出し先端側に弧状湾曲部4bを設けた構成としている。
前記供養花Fは、本実施例においては、例えば、ハーバリウム、プリザーブドフラワー又はアーティフィシャルフラワーから選定されるものである。
このような構成により、極めて簡略な構成の基に供養花Fの長期管理が容易であり、故人の家族の労力の軽減を図ることが可能な仏壇1を提供することができる。
ここで前記供養花Fについて詳述する。
(ハーバリウムについて)
ハーバリウムとは、植物標本という意味で、後述するプリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスの小瓶に入れ、保存用の専用オイルに浸して作られている。
これにより、花本来の瑞々しさを長期間保つことができ、しかも面倒な世話や手入れは一切不要となる。
また、オイルによってもたらされる独特の透明感や浮遊感もハーバリウムの魅力の一つであり、普通の生花にはない楽しみといえる。
更に、少し暗い部屋でハーバリウムのガラスボトルに光を当てれば、幻想的な花の姿を楽しむこともできる。
(プリザーブドフラワーについて)
プリザーブドフラワーとは、プリザーブ(preserve)「保存する」という意味の英語を語源としており、生花にオーガニック系の染料を吸わせ、特殊な加工を施すことでナチュラルな姿や風合い、鮮やかな花色を長期間にわたって保つ加工花のことである。
プリザーブドフラワーは、アレンジメントの可能性を広げた花材として注目を集めているものである。
(アーティフィシャルフラワーについて)
アーティフィシャルフラワーとは、ポリエチレンやポリエステルといった人口素材から生花をリアルに再現し、つくられた花であり、給水などを用いず長期保管とメンテナンス性に優れた造花の一種である。
アーティフィシャルフラワーは生花を加工した物ではないので、花材を限定することなく生花をリアルに再現することができる。
なお、図5~図7は、本実施例に係る仏壇1における透明アクリルボックス4aを示すものである。
前記遺骨収納箱部3は、手前引き出し式で、例えば骨壺を2段縦置き可能な仕様としているが、特にこれを限定するものではない。
そして、その引き出しにも御影塗が施され、御影塗を施した仏壇本体2と相まって前記遺骨収納箱3を含めて格調性の高い仏壇1を実現している。
前記下部照明手段8及び側部照明手段9は、公知のLEDテープライト10で構成しているので、極めて簡略な構成の基に前記下部照明手段8及び側部照明手段9による照明効果を発揮させることができる。
次に本実施例にかかる仏壇1の特徴的事項について付記する。
本実施例にかかる仏壇1は、仏壇本体2と一体的な遺骨収納箱部3の内部に遺骨を収めることができるものである。
これにより、例えば引越しをしても持っていけるため、お墓が遠くなることもなく心のよりどころになる。すなわち、故人をいつも身近に感じることができ、わざわざお墓に行かかなくても供養ができ、種々の費用を大幅に抑えることができる。
また、故人にとって家族はいつも近くで見守ってもらえ、帰りたかった住み慣れた場所で眠ることができるという安心感がある。
本実施例において、お墓にあたるのは、遺骨(全骨)を納める遺骨収納箱部3であり、遺骨は粉骨し、特性の遺骨収納箱部3に収納する。
故人の家族にとって墓の管理・維持などの負担や不安もなく、自宅で毎日いつでも供養できる。
故人の家族にとって「仏壇」に当たるのは、供養花Fで装飾した仏壇本体2であり、まるで生花のように咲き続ける供養花Fを、LEDテープライト10の光が照らす。宗教色のないデザインにすることで、宗教・宗派を問わず後世まで故人を供養し続けることができる。
アイスフラワー等による長期花保存部分としては、ハーバリウムとプリザーブドフラワーを使用することで既に市場に存在するような製品を活用できる。また、各花部分の装飾照明にはLEDテープライト10を採用している。
前記位牌等置部6は、透明ガラス板5を採用している。
なお、従来の仏壇に具備されているような棚回りを採用したり、遺骨収納箱部3内に遺骨ではなく遺品を収納するようにすることもできる。
遺骨収納箱部3の引き出し部にも御影塗を採用することで、単なる引き出しではなく、装飾を持った引き出しという形に構成することができる。
本考案の仏壇本体の構成は仏具のみならず例えば記念碑、記念塔等用としても広汎に利用可能である。
1 仏壇
2 仏壇本体
3 遺骨収納箱部
4 供養花配置部
4a 透明アクリルボックス
4b 弧状湾曲部
5 透明ガラス板
6 位牌等置部
7 側部供養花配置部
8 下部照明手段
9 側部照明手段
10 LEDテープライト
F 供養花、側部供養花
I 位牌

Claims (5)

  1. 御影塗を施した仏壇本体と、
    前記仏壇本体の下部に配置した引き出し式とした遺骨収納箱部と、
    前記仏壇本体の正面略中央部で前記遺骨収納箱部上の位置に配置した供養花の収納、取り出しが可能な供養花配置部と、
    前記供養花配置部上に透明ガラス板を水平配置して構成した位牌等を置くための位牌等置部と、
    前記位牌等置部の両側に設けた側部供養花配置部と、
    前記供養花配置部に配置される供養花に対して装飾用の照明光を照射する下部照明手段と、
    前記位牌等置部に配置される位牌等及び側部供養花部に配置される側部供養花に対して装飾用の照明光を照射する側部照明手段と、
    を有することを特徴とする仏壇。
  2. 前記位牌等置部の下部に配置される供養花配置部は、供養花、遺品を収納可能な透明アクリルボックスにより構成していることを特徴とする請求項1記載の仏壇。
  3. 前記供養花は、ハーバリウム、プリザーブドフラワー、又はアイスフラワーから選定されるものである請求項1又は2記載の仏壇。
  4. 前記遺骨収納箱部の引き出しにも御影塗が施されていることを特徴とする請求項1記載の仏壇。
  5. 前記下部照明手段及び側部照明手段は、LEDテープライトであることを請求項1記載の仏壇。
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