JP3235880B2 - 自主検定用の試料穀粒袋詰機 - Google Patents
自主検定用の試料穀粒袋詰機Info
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Description
て、個人別、荷口人別に持ち込まれた各原料穀物の持ち
分を明確にするため、生産者、個人別、荷口人別ごとの
原料穀物についてそれぞれ自主検定を行い、穀物の売り
渡しの際の生産者売渡し代金の配分ならびにこれに付随
する諸支払金、施設利用料金の算出基準数字となるため
の試料穀粒(整粒、屑粒)を個別に能率よく袋詰するこ
とができる自主検定用の試料穀粒袋詰機の改良に関す
る。
荷口人別に持ち込まれた各原料穀物の持ち分を明確にす
るため、生産者、個人別、荷口人別ごとの原料穀物につ
いてそれぞれ自主検定を行い、穀物の売り渡しの際の生
産者売渡し代金の配分ならびにこれに付随する諸支払
金、施設利用料金の算出基準数字となるための試料穀粒
(整粒、屑粒)を個別に能率よく袋詰するために、ロー
ル状に巻回した長尺の試料袋を引出し装置により順次引
出す過程で、一側部を切断装置で切り開いて、そこから
試料穀粒を挿入した後、切り開いた部分と下底部となる
境目部とを同時に溶着装置により溶着して試料穀粒がそ
れぞれ袋詰された密封状の袋体を多数連続して得るよう
に構成した試料穀粒の袋詰機は、本出願前例えば特公昭
54−36106号公報に記載されていて公知である。
種試料穀粒の袋詰機に使用されていた溶着装置において
は、固定状に配設されたヒータ部材に対し圧着部材を前
後に往復移動できるように構成して、切り開いた一側部
と下底部となる境目部とを同時に溶着していたものであ
る。しかしながら、上述のような構成によれば、溶着部
分は溶着完了後も高温状態のヒータ部材に接したままと
なっているので、溶着部は加熱され、軟らかい状態のも
とで引出し装置により強制的に引出される結果、試料袋
は溶着した境目部分より切断されてしまい、試料穀粒が
それぞれ袋詰された多数からなる密封状の袋体を連続し
て得ることができない。このため、ヒータ部材を試料袋
の通路から離れた位置に設け、圧着部材により試料袋を
ヒータ部材に押し付けて溶着する構成のものも知られて
いるが、この構成のものでは、連続状に引出される試料
袋がその引出し過程で引出し通路から間欠的にずらされ
る状態を繰り返すことになるので、連続状に引出される
試料袋が波打つ現象を呈し、引出し過程で切断装置によ
る切り開き部位にずれを生じたり、試料袋が途中で切損
したり、試料袋にしわが生じるなど、また別の問題を惹
起するものである。
用されていた切断装置は、試料袋内部に挿入され、しか
も試料袋が横に幅広く拡大するよう垂直に配設した案内
板の一側に刃物を斜め横方向に突出するように装着した
構成として試料袋の一側部を引出し作動に順応して刃物
により切断したものである。しかしながら、上述のよう
な構成によれば、切断しようとする試料袋の一側折目部
を強制的に内側より外側に向け緊張させる手段が何等施
されていないため、切断に際して刃物により試料袋の一
側折目部を正確に切断することができず、切目がどうし
ても蛇行状となって以後行われる溶着作業に不都合が生
ずる。
用されていた試料袋を引出す引出し装置は、駆動回転さ
れる左右一対の駆動輪と、牽引弾機により左右一対の駆
動輪に圧接されて摺接回転される左右一対の従動輪とに
より構成されており、しかも、袋詰め作業の開始に際し
て試料袋の両側を前後に配設された左右一対の駆動輪と
従動輪との間に介在させる場合には、作業者は牽引弾力
に抗して従動輪を駆動輪より離反する方向に引張った状
態のもとで作業を行わなければならない。したがって、
従前の引出し装置によれば、試料袋の両側部を前後左右
一対の駆動輪と従動輪との間に挿入せしめる作業にはど
うしても二人の作業員が必要となり省力化の点で不都合
があった。
おいては、切り開いた一側部より試料袋内に挿入された
試料穀粒が一側溶着部と反対側の折目側に進入するのを
未然に防止して、左右一対の駆動輪と従動輪との間に試
料袋の両側折目部を正確に挟持させるための進入防止体
は単に垂架状に設けられ、試料袋を強制的に押圧してい
ないので、挿入した試料穀粒の一部が他側折目部側に進
入して前後一対の駆動輪と従動輪とにより挟圧され破砕
現象を起こすと同時に試料袋の引出し速度も左右均等に
ならず、その結果、試料袋が一方に傾きながら引出さ
れ、遂には詰って袋詰作業ができなくなるという不都合
が生ずる。
詰機においては、ロール状に巻回されたテープ状の試料
袋は常に弛みなく一定の緊張状態のもとに引出し装置に
より引出されることが必要であるにも拘らず、このよう
な緊張手段が設けられていないため、往々にして作業中
試料袋に弛みが生ずる許りか試料袋にしわが発生して袋
詰作業に支障が生ずる等の問題点を有していた。
境目部より妄りに切断されることを確実に防止するとと
もに、引出された試料袋は切断装置により一側折目部よ
り正確に切断せしめる許りか、袋詰作業の開始に際し一
人の作業員であっても簡単に試料袋をセットすることが
できるは勿論のこと、挿入された試料穀粒が一側溶着部
と反対側の折目側に進入するのを確実に防止せしめる
外、試料袋を常に一定の緊張状態のもとに保持せしめて
試料穀物の袋詰作業を能率的に達成させることができ、
特に溶着装置の圧着部材およびヒータ部材を、試料袋の
引出し通路位置で試料袋の前記切り開いた部分と下底部
となる境目部とを挟んで互いに密接させて試料袋の当該
部位を溶着した後、互いに離反方向に向けて往復移動さ
せるように 構成したことにより、連続的に引出される試
料袋をその引出し通路をはずれた部位に全くずらすこと
なく所要部位を溶着することができ、連続状に引出され
る試料袋はその引出し過程で引出し通路から間欠的にず
らされる状態を繰り返すことがなく、連続状に引出され
る試料袋の波打ち現象をなくし、引出し過程で切断装置
による切り開き部位にずれを生じず、試料袋が途中で切
損したり、試料袋にしわが生じることがない自主検定用
の試料穀粒袋詰機を提供することを目的としている。
に、本発明の自主検定用の試料穀粒袋詰機においては、
請求項1の発明を、ロール状に巻回した長尺の試料袋を
引出し装置により順次引出す過程で、一側部を切断装置
で切り開いて、そこから試料穀粒を挿入した後、切り開
いた部分と下底部となる境目部とを同時に溶着装置によ
り溶着して試料穀粒がそれぞれ袋詰された密封状の袋体
を多数連続して得るようにしたものにおいて、前記溶着
装置は、試料袋の引出し通路を挟んで対向する圧着部材
とヒータ部材とからなり、前記圧着部材およびヒータ部
材は、往復移動装置により試料袋の引出し通路位置で試
料袋の前記切り開いた部分と下底部となる境目部とを挟
んで互いに密接させて試料袋の当該部位を溶着した後、
互いに離反方向に向けて往復移動させるように構成した
ものである。
構成において、切断装置は、試料袋内に位置するよう配
設された案内板と、案内板へ枢支軸を介して枢着され、
しかも、牽引弾機により試料袋の一側折目部を内側より
外側に向け常時緊張せしめる緊張板と、緊張板に軸架さ
れて、緊張された試料袋の一側折目部を切断するロール
カッタにより構成するとともに、ロールカッタと対向す
る位置の緊張板には、試料袋の一側折目部が通る間隔を
おいて保護片を一体に設けたものである。
2記載の構成において、引出し装置は、駆動回転される
左右一対の駆動輪と、牽引弾機により左右一対の駆動輪
に圧接されて摺接回転される左右一対の従動輪とにより
構成するとともに、前記左右一対の従動輪は、駆動軸に
一端を遊架した一対の擺動杆に設けた係合部を従動軸に
係合した際には、駆動輪と離反状態に支持せしめたもの
である。
または3記載の構成において、内部に試料穀粒が挿入さ
れ、しかも切り開いた一側部と下底部となる境目部とを
溶着装置により溶着された位置の試料袋は挿入した試料
穀粒が一側溶着部と反対側の折目部側に進入しないよう
竪方向に沿って配設した弾発性進入防止体で常時押圧せ
しめたものである。
1、2、3または4記載の構成において、ロール状に巻
回した試料袋の軸架近傍位置の本体には引出し装置によ
り引出された試料袋を、牽引弾機により常時水平案内板
側へ圧接せしめる押圧板を擺動自在に枢架したものであ
る。
着装置のヒータ部材に通電し、これを所定温度に予熱す
るとともに圧着部材を取外した後、本体の上部位置にロ
ール状に巻回したチューブ状の試料袋を架設し、次い
で、牽引弾機の付勢弾力に抗して押圧板を枢支軸を支点
として図2において時計方向に擺動させるとともに、左
右一対の従動輪を遊架した従動軸を牽引弾機の付勢弾力
に抗して手前に引出すと同時に、一対の擺動杆を時計方
向に擺動し、係合部を従動軸に係合して左右一対の従動
輪を左右一対の駆動輪より手放し状態のもとでも離反し
た状態に保持せしめる。
端を持って引出した後、チューブ状の試料袋内に切断装
置を備えた案内板が収まるように被せながら引出すとと
もに、さらに、ヒータ部材の前面側および左右一対の駆
動輪と従動輪との間を順次通過させた後、左右一対の擺
動杆を反時計方向に向け擺動して従動軸と係合部との係
合を開放すれば、試料袋の両側折目部は左右一対の駆動
輪と従動輪とにより挟持される。
料袋を順次引出す作業始動時にあっては、案内板に沿っ
て引出されたチューブ状の一側折目部は、切断装置を通
過する際、緊張板の作動で内側より外側に向け常時緊張
された状態のもとでロールカッタを通過するので、試料
袋の一側部は折目位置より正確に切断されながら引出さ
れることになる。
ら、押圧板を反時計方向に擺動して試料袋を押圧板によ
り弛んだり、あるいはしわを発生させることなく適確に
水平案内板側へ押圧せしめた後、ヒータ部材の前面側に
圧着部材を取付けると同時に、引出し装置を始動せしめ
る。
置により適当長さ引出された試料袋が案内板に沿って切
断装置を通過する際、牽引弾機により内側より外側に向
け強制的に擺動する緊張板によって一側折目部は適確に
緊張され、しかもこの緊張状態のもとでロールカッタを
通過するので、試料袋の一側部は引出し作動に順じて折
目位置より正確に切断される。そこで、さきにロールカ
ッタにより切り開かれた一側折目部が溶着位置に達する
と、引出し装置は自動的に運転が停止し、代わりに往復
移動装置が運転を開始して、切り開かれた一側折目部部
分および試料袋の下底部となる境目部分は往復移動装置
により互いに密接方向あるいは離反方向に向け一回だけ
往復移動される一対の圧着部材とヒータ部材とによる溶
着作動で溶着されるとともに、二方が溶着された試料袋
内には自主検定機(図示せず)で得られた少量の試料穀
粒が供給樋を介して挿入されるとともに、往復移動装置
が停止し、引出し装置が運転を開始し、試料袋を所定長
さ引出す。したがって、引出し装置と往復移動装置とを
交互に運転していけば、所定長さの密封された個別の試
料袋が順次連続状に得られる。
底部となる境目部分を一定の間隔をおいて同時に溶着す
る一対の圧着部材とヒータ部材とは往復移動装置の作動
で互いに密接方向あるいは離反方向に向け一回だけ間欠
的に往復移動されるので、試料袋はその引出し通路から
ずらされることなく二箇所の溶着部分が溶着されるとと
もに高温状態のヒータ部材の面に何時までも圧接された
状態のもとにおかれることなく速やかにヒータ部材より
離れて冷却固化され、その強度が増大されるため、たと
え引出し装置により試料袋を強制的に引出しても、境目
の溶着部分より切断されることなく円滑に引出される。
部分とを同時に溶着された位置の試料袋は、その一側部
分が杆状の弾発性進入防止体により強制的に後方の背板
側へ押圧されているので、さきに切り開かれた部分より
供給樋を経て二方が溶着された試料袋内に挿入された試
料穀粒は前記弾発性進入防止体の押圧による阻止作用で
溶着された一側折目部分と反対側の折目部分側への進入
が確実に阻止される。
の両側には、溶着代の形成と弾発性進入防止体の阻止作
用で試料穀粒が進入しないので、試料袋の両側は正確に
左右一対の駆動輪と従動輪との間に挟持され、試料穀粒
の一部を掻き込むことなく正確に間欠的な引出し作業を
達成させることができるとともに、供給樋より自主検定
機で得られた整粒と屑粒とを順次成形された個別の試料
袋内に密封状態のもとに交互に挿入していけば、個別に
袋詰された整粒袋と屑粒袋とが交互に、しかも連続状に
得られるので、これを検定し、試料穀粒の品質(等級)
を認定するための整粒歩留および屑粒歩留を算出する。
1ないし図10において、1は、試料穀粒袋詰機であ
る。該試料穀粒袋詰機1は、共同乾燥施設において個人
別、荷口人別に持ち込まれた各原料穀物の持ち分を明確
にするため、生産者、個人別、荷口人別ごとの原料穀物
についてそれぞれ自主検定を行い、穀物の売り渡しの際
の生産者売渡し代金の配分ならびにこれに付随する諸支
払金、施設利用料金の算出基準数字となる試料穀粒(整
粒、屑粒)を個別に能率よく袋詰するためのものであっ
て、該試料穀粒袋詰機1は大別してロールホルダ部Aと
溶着部Bと試料袋引出し装置Cとを順次立体的に設けて
構成されている。そして、最上段位置に設けられたロー
ルホルダAの本体2の一側内部には、ロール状に巻回し
たチューブ状の試料袋3を回転自在となるように遊架し
て収納せしめるとともに、試料袋3の引出し側に位置し
た本体2には水平案内板4が架設されている。そして、
前記水平案内板4の上部側には一端の枢支軸6を軸とし
て時計方向あるいは反時計方向に向け擺動ができる押圧
板5を配設するとともに、前記押圧板5は本体2の左右
両側対称位置に上下移動調節自在となるように設けられ
た取付杆7,7と押圧板5の左右両側に突設した係止杆
8,8とに亘り架設した牽引弾機9とにより押圧板5を
常に水平案内板4側へ押圧せしめて、水平案内板4と押
圧板5との間を通って引出される試料袋3がたるんだ
り、あるいは表面にしわが発生しないように押圧せしめ
る。10は、ロール状に巻回された試料袋3の上面側を
覆うカバーであって、該カバー10は、一端が枢支軸6
を軸として上下に擺動ができるように本体2へ軸架され
ている。本体2の前面開放側位置には試料袋3の幅長さ
よりも幾分短い幅長さを有する案内板11が垂直状態の
もとに配設され、しかも、前記案内板11は本体2の一
側に装着され、かつ本体2の前面側へ斜め下向きに延出
するよう設けられた供給樋12に装着支持されている。
13は、案内板11の上位側の一側に設けられた切断装
置であって、該切断装置13は、案内板11の一側切欠
部14内に位置するように下端側を案内板11を挟むよ
うに案内板11へそれぞれ枢支軸15を介して枢着され
た一対の緊張板16,16と、緊張板16,16の略中
程内部位置に軸架されたロールカッタ17とにより構成
するとともに、ロールカッタ17の前面側の緊張板16
には、試料袋3の一側折目部18が通る間隔19をおい
て保護片20を一体に設けて、セット時に作業者がロー
ルカッタ17により手指を切るなどの怪我を未然に防止
する。そして、案内板11と緊張板16,16とに亘り
牽引弾機21を設けて緊張板16,16を矢印方向に常
時牽引せしめて、緊張板16,16の上端一側に設けた
緊張部22によって案内板11および切断装置13を被
るようにしながら通過する試料袋3の一側折目部18を
内側より外側に向け緊張せしめ、試料袋3の一側を折目
位置より正確に切断せしめる。ロールホルダ部Aの直下
に設けられた溶着部Bは、前面側および後面側を開放し
た筐体23内に、前後一対のヒータ部材25と圧着部材
26とからなる溶着装置24と、前記前後一対のヒータ
部材25および圧着部材26を左右一対の案内レール2
7に沿い互いに密接方向あるいは離反方向に向け交互に
往復移動せしめる往復移動装置28を収納して構成せし
めてある。そして、溶着装置24を構成する圧着部材2
6は、ヒータ部材25に面する側を平坦状となし、反対
側表面に係止部29,29を下向きに付設して、この係
止部29,29を、一端が筐体23の左右側壁30,3
0の内側へ水平に装着した一対の案内レール27,27
に嵌装した軸受体32,32を備えた取付金具31,3
1の他側に内側へ向け水平に延設した支持杆33,33
へ係脱自在に架設せしめるとともに、緊定具34,34
により固定せしめる。また、ロールカッタ17により切
り開かれた試料袋3の一側折目部18と試料袋3の下底
部となる境目部18aとを溶着せしめるL型状のヒータ
部35を前面側に装着したヒータ部材25は、その左右
両側に左右一対の案内レール27,27に嵌装された軸
受体37,37をそれぞれ付設した取付部材36,36
を装着して構成してある。前記した往復移動装置28
は、一定時間間隔をおいて一方に向け間欠回転される駆
動モータ38と該駆動モータ38の回転力により上下方
向に往復移動されるリンク杆39と、リンク杆39の上
下往復移動作動により回転軸41を軸として左右方向に
向けある回転角度だけ往復回転されるカム板40と、一
端がそれぞれカム板40へ位相(180度)をずらして
枢着され、他端を圧着部材26を架設する取付金具31
へ圧縮弾機42を介して装着した圧着部材可動杆43
と、ヒータ部材25に架設された支持軸45′へ枢着さ
れたヒータ部材可動杆44とにより構成されている。な
お、回転軸41の他端にも同一構成からなるカム板、圧
着部材可動杆43およびヒータ部材可動杆44を対称的
に設けて、駆動モータ38により圧着部材26およびヒ
ータ部材25を案内レール27,27に沿い互いに密接
方向あるいは離反方向に向け前後往復移動せしめる。4
5は、前後方向に往復移動される圧着部材26とヒータ
部材35との密接位置に垂直状に配設した背板であっ
て、該背板45は、筐体23に装着されている。前記背
板45の前面側一側位置には、基端側が弾機を巻装した
弾機付蝶番47を介して筐体23の一側へ装着した杆状
の弾発性進入防止体46を垂架状に設けて、切り開かれ
た部分より内部に試料穀粒が挿入され、しかも、切り開
かれた一側折目部18と試料袋3の下底部となる境目部
18aを溶着装置24により溶着された密封状からなる
個別の試料袋3の一部を弾発性進入防止体46により竪
方向に沿い背板45側へ強制的に押圧せしめて、挿入さ
れた試料穀粒が一側溶着部18と反対側の折目部側に進
入しないように防止せしめる。したがって、垂直状に設
けられた弾発性進入防止体46の下端は境目部18aを
溶着するヒータ部35に達する位置とすれば効果的であ
る。最下段位置に設けられた試料袋引出し装置Cは、筐
体23の内側に配設された左右側壁48,48に亘り回
転自在に軸架された駆動軸49の左右両側に固着されて
いる左右一対の駆動輪50,50と、左右側壁48,4
8の対称位置に水平に穿設した軸受長孔51,51内に
遊架された従動軸52の左右両側に固着した左右一対の
従動輪53,53とにより構成され、しかも、前記従動
軸52の両側は外側へ延出して、従動軸52の両端と、
左右側壁48,48に突設した係止杆54,54とに亘
り牽引弾機55,55を張設して、牽引弾機55,55
により従動輪53,53を駆動輪50,50に圧接せし
めて、駆動輪50,50の回転作動に伴い従動輪53,
53を転動回転させ、駆動輪50,50と従動輪53,
53との間に介装された試料袋3を所定時間おきに間欠
回転する駆動輪50,50により強制的に排出方向に引
出す。なお、駆動軸49は駆動モータ56により回転さ
れる駆動歯輪57と伝動チェーン58とで回転されるよ
うに構成されている。59,59は、基端側をそれぞれ
駆動軸49に遊架し、他端に操作用把手60を設けた左
右一対からなる擺動杆であって、該擺動杆59,59に
は係合部61を設けて、軸受長孔51,51に沿い前方
側に引出した従動軸52を係合部61に係合したときに
は従動輪53,53を駆動輪50.50より離反した状
態のもとに保持せしめる。62は、本体2の上部一側に
取付けた制御筐体である。
ているので、以下に記載するような効果を奏する。請求
項1の自主検定用の試料穀粒袋詰機においては、切断装
置により切り開かれた一側折目部分および試料袋の下底
部となる境目部分を溶着せしめる圧着部材とヒータ部材
とは、溶着作業時に往復移動装置により案内レールに沿
い互いに密接方向あるいは離反方向に向け交互に往復移
動されるので、溶着部が高温状態のヒータ部材より速や
かに離れて冷却固化し、強度が増大され、試料袋の引出
し時に溶着した境目部より引きちぎられることなく試料
穀粒が袋詰された密封状のしかも個別の試料袋を連続し
て得ることができ、特に溶着装置の圧着部材およびヒー
タ部材を、試料袋の引出し通路位置で試料袋の前記切り
開いた部分と下底部となる境目部とを挟んで互いに密接
させて試料袋の当該部位を溶着した後、互いに離反方向
に向けて往復移動させるように構成したことにより、連
続的に引出される試料袋をその引出し通路をはずれた部
位に全くずらすことなく所要部位を溶着することがで
き、連続状に引出される試料袋はその引出し過程で引出
し通路から間欠的にずらされる状態を繰り返すことがな
く、連続状に引出される試料袋の波打ち現象をなくし
て、引出し過程で切断装置による切り開き部位にずれを
生じず、試料袋が途中で切損したり、試料袋にしわが生
じることがない試料袋を得ることができる。
においては、案内板に沿って引出される試料袋は、引出
し作動に応じて一側折目部が牽引弾機の弾力により内側
より外側に向け擺動される緊張板の緊張作動で緊張され
た状態のもとでロールカッタにより切断されるため、試
料袋を一側折目部より正確に切断することができる許り
か、試料袋のセット時に作業者の手指を保護片により確
実に保護することができる。
においては、左右一対の駆動輪へ牽引弾機の弾力により
圧接される左右一対の従動輪を備えた従動軸を、一対の
擺動杆に設けた係合部への係合作動により、従動輪を駆
動輪より手放し状態のもとでも離反状態に保持せしめ、
試料袋のセット作業を容易に達成させることができる。
においては、内部に試料穀粒が挿入され、しかも切り開
かれた一側部と試料袋の下底部となる境目部とを溶着装
置により溶着された位置の試料袋は竪方向に沿って配設
された弾発性進入防止体により常時押圧されているの
で、挿入された試料穀粒が一側溶着部と反対側の折目部
側に進入するのを確実に防止し、試料袋の左右両側を正
確に引出し装置に挟持させることができる。
においては、引出された試料袋を牽引弾機により常時水
平案内板側へ擺動される押圧板により押圧したので、引
出し作業時に試料袋が弛んだり、あるいはしわを発生さ
せることなく正確に引出すことができる。
る。
連結状態を示す拡大平面図である。
側断面図である。
との連結状態を示す拡大正面図である。
作用状態を示す拡大正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ロール状に巻回した長尺の試料袋を引出
し装置により順次引出す過程で、一側部を切断装置で切
り開いて、そこから試料穀粒を挿入した後、切り開いた
部分と下底部となる境目部とを同時に溶着装置により溶
着して試料穀粒がそれぞれ袋詰された密封状の袋体を多
数連続して得るようにしたものにおいて、前記溶着装置
は、試料袋の引出し通路を挟んで対向する圧着部材とヒ
ータ部材とからなり、前記圧着部材およびヒータ部材
は、往復移動装置により試料袋の引出し通路位置で試料
袋の前記切り開いた部分と下底部となる境目部とを挟ん
で互いに密接させて試料袋の当該部位を溶着した後、互
いに離反方向に向けて往復移動させるように構成したこ
とを特徴とする自主検定用の試料穀粒袋詰機。 - 【請求項2】 切断装置は、試料袋内に位置するよう配
設された案内板と、案内板へ枢支軸を介して枢着され、
しかも、牽引弾機により試料袋の一側折目部を内側より
外側に向け常時緊張せしめる緊張板と、緊張板に軸架さ
れて、緊張された試料袋の一側折目部を切断するロール
カッタにより構成するとともに、ロールカッタと対向す
る位置の緊張板には、試料袋の一側折目部が通る間隔を
おいて保護片を一体に設けたことを特徴とする請求項1
記載の自主検定用の試料穀粒袋詰機。 - 【請求項3】 引出し装置は、駆動回転される左右一対
の駆動輪と、牽引弾機により左右一対の駆動輪に圧接さ
れて摺接回転される左右一対の従動輪とにより構成する
とともに、前記左右一対の従動輪は、駆動軸に一端を遊
架した一対の擺動杆に設けた係合部を従動軸に係合した
際には、駆動輪と離反状態に支持せしめたことを特徴と
する請求項1または2記載の自主検定用の試料穀粒袋詰
機。 - 【請求項4】 内部に試料穀粒が挿入され、しかも切り
開いた一側部と下底部となる境目部とを溶着装置により
溶着された位置の試料袋は挿入した試料穀粒が一側溶着
部と反対側の折目部側に進入しないよう竪方向に沿って
配設した弾発性進入防止体で常時押圧せしめたことを特
徴とする請求項1、2または3記載の自主検定用の試料
穀粒袋詰機。 - 【請求項5】 ロール状に巻回した試料袋の軸架近傍位
置の本体には引出し装置により引出された試料袋を、牽
引弾機により常時水平案内板側へ圧接せしめる押圧板を
擺動自在に枢架したことを特徴とする請求項1、2、3
または4記載の自主検定用の試料穀粒袋詰機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27235992A JP3235880B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 自主検定用の試料穀粒袋詰機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27235992A JP3235880B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 自主検定用の試料穀粒袋詰機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699946A JPH0699946A (ja) | 1994-04-12 |
JP3235880B2 true JP3235880B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=17512786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27235992A Expired - Lifetime JP3235880B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 自主検定用の試料穀粒袋詰機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235880B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9950202B2 (en) * | 2013-02-01 | 2018-04-24 | 3M Innovative Properties Company | Respirator negative pressure fit check devices and methods |
US11052268B2 (en) | 2013-02-01 | 2021-07-06 | 3M Innovative Properties Company | Respirator negative pressure fit check devices and methods |
-
1992
- 1992-09-16 JP JP27235992A patent/JP3235880B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0699946A (ja) | 1994-04-12 |
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