JP3235866U - 捕虫器 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235866000001
【課題】捕虫器に対して複数の方向で飛翔している虫を誘引して捕らえる捕虫器を提供する。
【解決手段】捕虫器1は、LED11と、放熱板12と、捕虫シート60とを備える。LED11は、虫を誘引する光UVを発する。LED11は、放熱板12に固定される。捕虫シート60は、粘着性を有する。また、捕虫シート60は、LED11で誘引した虫を捕らえる。放熱板12は、放熱板12の両面にLED11が配置される。
【選択図】図2

Description

本考案は、虫を誘引して捕らえる捕虫器に関する。
飲食物または薬品その他の衛生管理が必要な物品を扱う建物に、外部から飛翔する虫が侵入する場合がある。侵入した虫と接触した物品は、商品として扱うことができなくなる。商品として扱うことができなくなった物品は、廃棄を余儀なくされ、損害が発生する。このため、侵入した虫を捕らえる捕虫器が使用されている。捕虫器は、虫を誘引する光を発する蛍光灯と、虫を捕らえる粘着シートとを備える。蛍光灯の発する光で誘引された虫は、蛍光灯の付近に配置された粘着シートに接触する。粘着シートに接触した虫は、粘着シートにより捕らえられる。侵入した虫を捕虫器が捕らえることで、建物の内部を飛翔する虫の数が減り、物品に虫が触れる可能性が低減する。すなわち、虫に起因する損害の可能性が低減する。
非特許文献1には、従来の捕虫器に使用されている蛍光灯に代わり、虫を誘引する光を発する発光ダイオード(LED)を備えた捕虫器が開示されている。蛍光灯は、虫を誘引する波長の光以外にも、様々な波長の光を発する。そして、様々な波長の光を発することが、虫を誘引する光の効果を弱める要因となっていた。一方で、LEDは、特定の波長の光を発することができる。また、LEDが発する光における波長の幅は、蛍光灯と比較して小さい。したがって、LEDの発する光には、虫の誘引に寄与しない波長の光が少なく、虫を効率よく誘引することができる。
非特許文献1に示す捕虫器は、複数のLEDが配置された発光部を備える。複数のLEDにより光を発する発光部は、捕虫器の周囲を飛翔する虫を誘引する。
「直管形LED捕虫器MP-L2000」、ベンハーはかり株式会社、2019年9月発行
しかしながら、非特許文献1で示す捕虫器の発光部は、一方向にしか向いていない。したがって、発光部から死角になっている虫は、誘引されにくいという問題があった。
本考案は上記課題を解決するもので、捕虫器から見て複数の方向に位置する虫を誘引して捕らえる捕虫器を提供することを課題とする。
本考案に係る捕虫器は、虫を誘引する光を発するLEDと、LEDを固定する放熱板と、LEDで誘引された虫を捕らえる粘着性を有する捕虫シートとを備え、放熱板の両面にLEDが配置されていることを主要な特徴とする。
本考案の捕虫器によれば、捕虫器は複数の方向に向かって発光する。したがって、捕虫器から見て複数の方向に位置する虫を誘引して捕らえることができる。
本考案の実施例に係る捕虫器を示す斜視図である。 同実施例に係る捕虫器の誘虫灯と、捕虫シートと、格子部材を示す斜視図であり、誘虫灯の内部を部分的に示す図である。 同実施例に係る捕虫器における誘虫灯の上方視であり、誘虫灯の内部を部分的に示す図である。 同実施例に係る捕虫器における誘虫灯の正面視であり、誘虫灯の内部を部分的に示す図である。 同実施例に係る捕虫器における誘虫灯の背面視であり、誘虫灯の内部を部分的に示す図である。 本考案の他の実施例に係る捕虫器を示す斜視図である。 同実施例に係る捕虫器のトレーの装着構造を示す模式図である。 同実施例に係る捕虫器のトレーを示す部分斜視図である。 本考案の他の実施例に係る放熱板を示す断面図である。
以下、本考案に係る捕虫器1について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本考案に係る捕虫器1を示す斜視図である。図2は、本考案に係る捕虫器1の誘虫灯10と、捕虫シート60と、格子部材70を示す斜視図であり、誘虫灯10の内部を部分的に示す図である。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1に示すように、捕虫器1は、誘虫灯10と、プラグ20と、電力供給ケーブル30と、ランプホルダー40と、筐体50と、捕虫シート60と、格子部材70と、吊下げ部材80とを備える。説明の便宜上、本実施形態では、図1に示す方向を前後左右上下方向と定義する。すなわち、筐体50の長手方向を左右方向と定義する。筐体50における幅広で、奥行の小さい両面の向く方向を上下方向と定義する。左右方向および上下方向と直交する方向を前後方向とする。
捕虫器1は、捕虫器1の周囲を飛翔する虫を誘引して捕らえる。捕虫器1の周囲を飛翔する虫は、誘虫灯10が誘引する。誘虫灯10により誘引された虫は、捕虫シート60に向かって飛翔し、捕虫シート60に接触する。捕虫シート60に接触した虫は、捕虫シート60に捕らえられる。
誘虫灯10は、ソケット13と、閉塞端部15とを有する棒状の部品である。ソケット13は、誘虫灯10における両端部のうちの一端部に設けられた部品である。また、閉塞端部15は、誘虫灯10における両端部のうちの他端部に設けられた部品である。ソケット13は、筐体50の一端側に設けたプラグ20に接続される。プラグ20には、電力供給ケーブル30を介して、電力が供給され、プラグ20から誘虫灯10に電力が供給される。そして、誘虫灯10は、プラグ20から供給された電力を使用して発光する。
プラグ20は、誘虫灯10の軸心方向における筐体50の一端側に設けられている。格子部材70は、後に詳述する筐体50の両側に配置する第1格子部材71と第2格子部材72を有する。ランプホルダー40は第1格子部材71または第2格子部材72の何れかに取り付ける。ここでは第2格子部材72にランプホルダー40を取り付けた構造を示しており、ランプホルダー40の開口が第1格子部材71に向いている。したがって、誘虫灯10は、プラグ20およびランプホルダー40を介して筐体50に保持される。
筐体50は、下長板51と、左右一組の角筒52と、上長板53とを有する。
下長板51は、表裏面が上下方向を向き、前端部51Fおよび後端部51Rが上方向に折り曲げられた板状部材である。
左右一組の角筒52は、長手方向を上下方向とする角状の筒である。左右一組の角筒52のうちの一方は、下長板51の前端部51Fおよび後端部51Rとの間に配置される。この角筒52は、下長板51の前端部51Fとの間に隙間1Fを有する。また、この角筒52は、下長板51の後端部51Rとの間に隙間1Rを有する。そして、この角筒52の下端部は、下長板51の左部上面に接続する。一方で、左右一組の角筒52のうちの他方は、その下端部が下長板51の右部上面に接続する点で、下長板51の左部上面に接続する角筒52と異なる。下長板51の右部上面に接続する角筒52も、下長板51の前端部51Fとの間に、隙間1Fを有する。さらに、この角筒52も、下長板51の後端部51Rとの間に隙間(図示せず)を有する。そして、この角筒52の下端部は、下長板51の右部上面に接続される。
上長板53は、表裏面が上下方向を向き、前端部53Fおよび後端部53Rが下方向に折り曲げられた板状部材である。下長板51の左部上面に接続された角筒52は、上長板53の前端部53Fおよび後端部53Rとの間に配置される。この角筒52は、上長板53の前端部53Fとの間に隙間3Fを有する。また、この角筒52は、上長板53の後端部53Rとの間に隙間3Rを有する。そして、この角筒52は、上長板53の左部下面に接続される。一方で、下長板51の右部上面に接続された角筒52は、その上端部が上長板53の右部下面に接続する点で、下長板51の左部上面に接続された角筒52と異なる。下長板51の右部上面に接続された角筒52は、下長板51の左部上面に接続された角筒52と同様に、上長板53の前端部53Fおよび後端部53Rとの間に、それぞれ隙間(図示せず)を有する。そして、この角筒52の上端部は、上長板53の右部下面に接続される。
以降、筐体50において、下長板51と、左右一組の角筒52と、上長板53とに囲まれた空間を「筐体50の内部」と称す。一方で、筐体50の内部を除く空間を「筐体50の外部」と称す。また、筐体50の内部に接する面を「内壁面」と称す。すなわち、「内壁面」には、下長板51の内壁面、左右一組の角筒52それぞれの内壁面、および上長板53の内壁面が含まれる。一方で、筐体50の外部に接する面を「外壁面」と称す。内壁面と同様に、外壁面においても、下長板51の外壁面、左右一組の角筒52それぞれの外壁面、および上長板53の外壁面が含まれる。
先に述べたように、プラグ20は、誘虫灯10の軸心方向における筐体50の一端側に設けられており、図1において、右側の角筒52における内壁面に取り付けられる。プラグ20は、筐体50の内部に誘虫灯10が収納できるように配置される。
捕虫シート60は、左右方向に横長のシートである。捕虫シート60の両面は、粘着性を有する。捕虫シート60の粘着性を有する面に虫が接触すると、捕虫シート60が虫に粘着して捕らえる。
格子部材70は、筐体50に取り付けられる。図2に示すように、格子部材70は、筐体50の内部、および筐体50の外部を連通するとともに、捕虫シート60を保持する。筐体50の内部、および筐体50の外部を連通する格子部材70は、筐体50の内部に収納された誘虫灯10の発する光UVが、筐体50の外部へ出るための出口となる。また、格子部材70は、筐体50の外部を飛翔する虫が、筐体50の内部に侵入する際の入口となる。さらに、捕虫シート60は、筐体50の内部に配置されるように格子部材70に保持される。
図1に示すように、吊下げ部材80は、筐体50を建物の天井などから吊り下げる。筐体50には、吊下げ部材80が接続される。吊下げ部材80は、鎖である。吊下げ部材80の一端部は、上長板53における外壁面の上面に接続される。そして、吊下げ部材80の他端部を建物の天井などに固定することで、捕虫器1を建物の天井などから吊り下げることができる。したがって、天井から吊り下げた捕虫器1の位置に虫を誘引することができる。なお、吊下げ部材80は、筐体50を天井などから吊下げることができれば、鎖でなくても構わない。
図2から図5を参照して、本考案に係る誘虫灯10について説明する。図3は、本考案に係る捕虫器1における誘虫灯10の上方視であり、誘虫灯10の内部を部分的に示す図である。図4は、本考案に係る捕虫器1における誘虫灯10の正面視であり、誘虫灯10の内部を部分的に示す図である。図5は、本考案に係る捕虫器1における誘虫灯10の背面視であり、誘虫灯10の内部を部分的に示す図である。
図2から図5に示すように、誘虫灯10は、LED11と、放熱板12と、ソケット13と、閉塞端部15と、電力供給回路(図示省略)と、保護部材16と、保護部材飛散防止膜17とを有する。
図2に示すように、LED11は、虫を誘引する波長の光UVを発する。虫を誘引する波長の光UVとしては、紫外光などがある。紫外光は、多くの種類の虫にとって誘引性の高い波長の光UVである。したがって、紫外光を使用すれば多くの種類の虫を誘引することができる利点がある。LED11の発する光UVの波長は、捕らえる虫の種類および使用環境に応じても選択することもできる。捕らえる虫の種類および使用環境によっては、紫外光以外の波長の光UVが効果的に虫を誘引するためである。さらに、LED11の発光方法についても、捕らえる虫の種類および使用環境に応じて選択することができる。LED11の発光方法としては、連続的な発光、または点滅を繰り返しながらの発光などがある。
また、LED11の発する光UVの量が多いほど、広範囲に位置する虫を誘引することができる。ここで、LED11の発する光UVの量は、LED11に供給される電力の大きさと正の相関関係がある。つまり、LED11に多くの電力を供給すれば、LED11の発する光UVの量は多くなる。一方で、発光するLED11は発熱する。LED11の発する光UVの量が多いほど、広範囲に位置する虫を誘引することができるが、LED11に多くの電力が供給されれば、LED11の発熱量は大きくなる。
放熱板12は、LED11が発する熱を吸収する部材である。また、放熱板12は、主板部121と、上放熱部122と、下放熱部123とを有する。主板部121は、両面が前後方向を向く横長の板である。主板部121の上端には、両面が前後方向に向く横長の板である上放熱部122が接続される。上放熱部122の前後方向における板の厚みは、主板部121の前後方向における板の厚みよりも大きい。また、上放熱部122の左右方向の長さは、主板部121の左右方向の長さと同一である。一方で、主板部121の下端にも、両面が前後方向に向く横長の板である下放熱部123が接続される。下放熱部123における前後方向の板の厚みは、主板部121における前後方向の板の厚みよりも大きい。また、下放熱部123の左右方向の長さは、主板部121の左右方向の長さと同一である。上放熱部122および下放熱部123を有する放熱板12は、相対的に放熱面積が大きくなる。したがって、放熱板12は、LED11から多くの熱を吸収することができる。上述のように、LED11の発する光UVの量と、LED11の発する熱の量には、正の相関関係があることから、放熱板12は、LED11の発する光UVの量を増加させることができる。
図3に示すように、放熱板12の両面には、複数のLED11が固定される。複数のLED11は、電力供給回路を介してソケット13に接続される。電力供給回路には、ソケット13を介してプラグ20から電力が供給される。プラグ20から電力を供給された電力供給回路は、電力の大きさを制御してLED11に電力を供給する。
以下に、LED11の配置について説明する。複数のLED11は保護部材16の軸心方向に沿って適切な間隔で放熱板12の両面に固定される。ここで、放熱板12の両面は前後方向に向いているので、放熱板12の両面のうち前方を向く面を「放熱板12の前面」と称す。一方で、放熱板12の両面のうち後方を向く面を「放熱板12の後面」と称す。複数のLED11は、放熱板12の両面の任意の位置に配置される。
複数のLED11の配置形態としては、放熱板12の前面に配置するLED11と放熱板12の後面に配置するLED11を、放熱板12の表裏面に対して直交する方向において対応するように、配置するものがある。このようなLED11の配置形態を「対応配置」と称する。
対応配置の場合、図4に示すように、放熱板12の前面には、複数のLED11が配置され、図5に示すように放熱板12の後面においても、放熱板12の前面に配置された複数のLED11と対応する位置に、複数のLED11が配置される。したがって、放熱板12の前方および後方に配置される部品を同一形状としても、捕虫器1の前方からの光UVの見え方、および捕虫器1の後方からの光UVの見え方に差異は生じない。つまり、捕虫器1の前部および後部に使用する部品を同一形状として、捕虫器1を構成する部品の種類を低減できる。
また、LED11の他の配置形態として、図2から図5に図示していない「互い違い配置」と称するものがある。これは、放熱板12の前面に配置するLED11と放熱板12の後面に配置するLED11が、放熱板12の表裏面に対して直交する方向において対応せず、保護部材16の軸心方向において位置をずらせて配置するものである。
互い違い配置の放熱板12は、異なる位置に配置されたLED11相互の間隔が大きいため、LED11の発する熱を効率よく放熱することができる。よって、LED11から多くの熱を吸収する構成とする必要はない。このため、例えば放熱板12の構造を簡素にすることができる。
図2に示すように、保護部材16は、放熱板12の上下方向の面と、前後方向との面を覆う部材であり、ここでは円管状をなす。保護部材16は、外部から飛翔する虫が、LED11に向かって飛翔する場合に、虫の進路を妨害する壁となる。したがって、保護部材16は外部から飛翔する虫が、LED11と接触するのを防止する。よって、保護部材16は、虫の接触に起因するLED11の損傷を低減する。
保護部材16は、ガラス管161であることが好ましい。ガラス管161は透光性が高いため、虫を誘引するのに十分な光UVを外部に透過する特性と、ガラス管161に対する外部からの衝撃に対して形状を維持するのに必要な強度を有する特性とを、両立した形状とすることができる。放熱板12は、ガラス管161の内部に収納される。
ここで、ガラス管161が好ましい理由について、具体例を挙げて説明する。例えば、保護部材16をガラス管161ではなく、アクリル製の管とした場合について説明する。アクリルは、ガラスと比較して単位厚みあたりの透光性が低いという特性がある。一方で、保護部材16には、外部からの衝撃に対して形状を維持するのに必要な強度が要求される。しかしながら、保護部材16としての強度を満足するアクリル製の管は、肉厚が大きく、十分な量のLED11の光UVを保護部材16の外部に透過させることができない。したがって、十分な量のLED11の光UVを保護部材16の外部に透過させるために、管の肉厚を部分的に小さくする必要がある。肉厚を部分的に小さくしたアクリル製の管は、部位によって肉厚に差が生じる。部位により肉厚差が生じたアクリル製の管は、部位により異なる屈折率で光UVを透過させる。よって、部位により肉厚さが生じたアクリル製の管は、アクリル製の管を透過する光UVに強い指向性を生じさせる。
虫を誘引するには、虫が感知できる量の光UVが必要となる。しかしながら、強い指向性のある光UVは、強い指向性のない光UVと比較して、虫を誘引するのに十分な量の光UVを届けることができる範囲が狭くなる。よって、アクリル製の管を保護部材16として使用すると、透過させる光UVに強い指向性を生じさせない部材を使用した保護部材16の場合と比較して、虫を誘引できる範囲が狭くなる。ガラス管161は、前後方向および上下方向に対して、強い指向性を生じさせることなく光UVを透過させ、広い範囲に位置する虫を誘引することができる。
保護部材16の外面は、保護部材飛散防止膜17で覆われることが好ましい。保護部材飛散防止膜17は、保護部材16が破損した際に、保護部材16の飛散を防止することができる。
保護部材飛散防止膜17は、フッ素樹脂フィルム171であることが好ましい。フッ素樹脂フィルム171は、透光性が高く、紫外光により変色しにくく、耐熱性が高いフィルムである。つまり、フッ素樹脂フィルム171は、LED11の発する光UV、およびLED11の発する熱により、透光性の低下につながる変質が生じにくい。したがって、フッ素樹脂フィルム171は、必要な透光性を長期間維持することができる。
図2から図5に示すように、保護部材16の軸心方向における放熱板12の一端部には、ソケット13が接続される。ソケット13は、基部131と、プラグ20を受ける接続部132と、保護部材16のガラス管161の一端に嵌合する嵌合部133とを有する。
基部131は、円筒状をなし、基部131に続く嵌合部133は、基部131よりも径方向外側に拡がる円筒状をなして保護部材16に向けて伸びている。
ソケット13は、基部131が保護部材16の軸心方向における放熱板12の一端部を保持する。そして、ソケット13は、嵌合部133がガラス管161の一端部に外嵌合してガラス管161に取り付けられる。また、基部131のソケット13に対向する面には、接続部132が設けられている。接続部132は、プラグ20に接続するものであり、ソケット13をプラグ20に接続した場合に、放熱板12の両面が筐体50に対して前後方向を向くように、基部131に設けられている。
放熱板12の他端部には、閉塞端部15が接続される。閉塞端部15はソケット13と同様に基部151と、嵌合部153を有する。ここで、「同様」とは、閉塞端部15を構成する部位と、ソケット13を構成する部位との間で、寸法が異なっていてもよいという意味を含む。
また、閉塞端部15の保護部材16のガラス管161への取り付けも、ソケット13のガラス管161への取り付けと同様である。
図1を参照して、格子部材70について説明する。
図1に示すように、格子部材70は、第1格子部材71と、第2格子部材72とを有する。第2格子部材72は、第1格子部材71と同一形状の部材である。第1格子部材71は、筐体50における前部の外面に取り付けられる。一方で、第2格子部材72は、筐体50における後部の外面に取り付けられる。
第1格子部材71は、中板部711と、上側横格子部712と、上板部713と、上側フランジ接続部714と、下側横格子部715と、下板部716と、下側フランジ接続部717と、一組のフランジ部718と、捕虫シート保持部材719とを有する。
中板部711は、両面が前後方向を向き、左右方向に長い板状部である。中板部711には、主光路LPを有する。主光路LPは、中板部711を前後方向に貫通する通路である。主光路LPは、正面視および背面視が同一の四角形状である。中板部711には、長手方向に間隔をあけて複数の主光路LPが配置される。
中板部711の上端部には、上方向に対して角度をもって、前方向に延びる上側横格子部712が接続される。上側横格子部712は、副光路SLPを有する。副光路SLPは、上側横格子部712を、上側横格子部712の両面に直交する方向に貫通する通路である。副光路SLPは、上側横格子部712の両面に直交する方向沿った両方向から見て同一の楕円形状である。
上側横格子部712の上端部は、上方向に延びる上板部713が接続される。上板部713は、誘引路IPを有する。誘引路IPは、上板部713を前後方向に貫通する通路である。誘引路IPは、正面視および背面視が同一の四角形状である。上板部713には、長手方向に間隔をあけて複数の誘引路IPが配置される。
上板部713の上端部には、上方向に対して角度をもって、後ろ方向に延びる上側フランジ接続部714が接続される。上側フランジ接続部714の上端部には、上方向に延びるフランジ部718が接続される。
第1格子部材71は、中板部711における上下方向の中心を通る面に対して、第1格子部材71の上部と、第1格子部材71の下部とは、面対称である。ここで、第1格子部材71の上部は、中板部711の上部、上側横格子部712、上板部713、上側フランジ接続部714、およびフランジ部718を含む。第1格子部材71の下部は、中板部711の下部、下側横格子部715、下板部716、下側フランジ接続部717、およびフランジ部718を含む。
ただし、上側フランジ接続部714と異なり、下側フランジ接続部717は副光路SLPを有する。下側フランジ接続部717に備えられる副光路SLPは、他の副光路SLPと同様の形状である。また、他の副光路SLPと同様の配置で、複数の副光路SLPが、下側フランジ接続部717に備えられる。
捕虫シート保持部材719は、第1格子部材71に捕虫シート60を固定する。第1格子部材71には、2枚の捕虫シート60が固定される。2枚の捕虫シート60は、それぞれ上板部713および下板部716の有する捕虫シート保持部材719により第1格子部材71に固定される。上板部713および下板部716は、それぞれ2つの捕虫シート保持部材719を有する。
捕虫シート保持部材719は、上板部713における後部の面、および下板部716における後部の面に接続される。上板部713における後部の面には、上板部713における複数の誘引路IPを、左右方向からはさむ2か所の位置に捕虫シート保持部材719が配置される。また、下板部716における後部の面においても、上板部713と同様に、下板部716に備えられる複数の誘引路IPを、左右方向からはさむ2か所の位置に捕虫シート保持部材719が配置される。
捕虫シート保持部材719は、板状の部材である。捕虫シート保持部材719における両端部のうちの一端部は、上板部713における後部の面、または下板部716における後部の面に接続される。
捕虫シート保持部材719における両端部のうちの他端部には、捕虫シート60が固定される。上板部713に接続される2つの捕虫シート保持部材719のそれぞれに、捕虫シート60における両端部のうちのいずれか一方を固定することによって、捕虫シート60は上板部713に取り付けられる。また、捕虫シート60は、粘着性を有する両面のうちの何れか一方の面が前側を向く姿勢で、捕虫シート保持部材719に固定される。一方で、下板部716においても上板部713と同様に、捕虫シート60は下板部716に備えられる捕虫シート保持部材719に固定される。上板部713および下板部716に固定された捕虫シート60は、第1格子部材71に保持される。第1格子部材71に保持された捕虫シート60は、虫を捕らえることができる。そして虫を捕らえた捕虫シート60は、粘着性を有する面の面積が虫を捕らえるごとに粘着性を有する面の面積が小さくなり、捕虫能力が低下する。捕虫能力が低下した捕虫シート60は、第1格子部材71から取り外される。第1格子部材71から捕虫シート60が取り外された後、第1格子部材71には、新品の捕虫シート60、または虫を捕らえていない捕虫シート60が取り付けられる。
捕虫シート60を保持した第1格子部材71は、筐体50の前部に取り付けられる。第1格子部材71の筐体50への取り付けは、まず、第1格子部材71における上側のフランジ部718を、左右一組の角筒52と上長板53の前端部53Fとの間の隙間3Fに挿入する。次いで、第1格子部材71は、その下側のフランジ部718が、左右一組の角筒52と下長板51の前端部51Fとの隙間1Fに挿入される。これにより、第1格子部材71は、筐体50に取り付けられる。また、第1格子部材71は、第1格子部材71を筐体50に取り付ける場合と逆の手順を行うことによって、筐体50から取り外すことができる。したがって、第1格子部材71は、筐体50に対して着脱可能である。
第1格子部材71が取り付けられた捕虫器1において、LED11を発光させた場合の作用と効果について説明する。LED11の発する光UVは、複数の主光路LP、および複数の副光路SLPを通って捕虫器1の外部に出る。これにより捕虫器1を外部から見ると、捕虫器1は、主光路LPおよび副光路SLPを通じて光UVを発する一方で、主光路LPおよび副光路SLPの間の空間には、その光UVの影を生じさせる。光UVと影とのコトンラストが生じることによって、捕虫器1の外部を飛翔する虫は、捕虫器1がコトンラストを生じさせない場合と比較して、捕虫器1の発する光UVに誘引されやすくなる。また、第1格子部材71は、捕虫器1の前部に取り付けられているので、LED11の光UVは捕虫器1の前方に向かって照射される。したがって、捕虫器1の前方を飛翔する虫を誘引して、捕らえることができる。
第2格子部材72は、筐体50の後部に取り付けられる。また、第2格子部材72は、第1格子部材71が筐体50に取りつく姿勢を前後方向に反対にした姿勢で筐体50に取り付けられる。第2格子部材72を筐体50の後部に取りつけると、LED11を発光させた場合に、第2格子部材72の主光路LP、および第2格子部材72の副光路SLPより、LED11の光UVが筐体50の外部に出る。第2格子部材72を介して筐体50の外部に出たLED11の光UVは、捕虫器1の後方に向かって照射される。したがって、捕虫器1の後方を飛翔する虫を誘引して捕らえることができる。
よって、本考案の捕虫器1によると、前方および後方、すなわち複数の方向に向かって、LED11の光UVを照射することが可能である。そして、捕虫器1から見て複数の方向に位置する虫を、誘引して捕らえることができる。
本考案の他の実施の形態を図6から図8を参照して説明する。先の実施の形態と同様の構成要素には同符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態では、筐体50が本体フレーム501とトレー502とサイドフレーム503とサイドフレームカバー504からなる。
本体フレーム501は、先の実施の形態における上長板53と第1格子部材71と第2格子部材72を、1枚の板材によって一体的に形成したものである。すなわち、本体フレーム501は、1枚の板材を溝形状に折り曲げ加工して、上長板53に相当する天板531の両側に、第1格子部材71と第2格子部材72に相当する格子部532を設けている。
サイドフレーム503は、本体フレーム501の両側のそれぞれに配置し、本体フレーム501の両側開口に向けて開口する箱状をなす。サイドフレームカバー504は、サイドフレーム503の開口を覆って配置し、サイドフレーム503とサイドフレームカバー504で、先の実施の形態における角筒52を形成している。また、ランプホルダー40は、天板531に取り付けている。
トレー502は、筐体50の下部に着脱可能に設けており、サイドフレーム503に対する結合構造を有している。すなわち、図7に示すように、トレー502は、本体フレーム501の軸心方向において、筐体50に設けたプラグ20に対応する一側に板状のトレー支持部505を有し、トレー支持部505にトレー支持ピン506を設けている。このトレー支持ピン506を本体フレーム501の一側のサイドフレーム503に設けた支持ピン受け穴507に挿入して、トレー502の一側をサイドフレーム503で支持する。
図6に示すように、トレー502は、本体フレーム501の軸心方向の他側に異形穴508を有している。この異形穴508に、本体フレーム501の他側のサイドフレーム503に設けたトレー止めネジ509を挿入し、トレー止めネジ509でトレー502の他側をサイドフレーム503に固定する。
本実施の形態において、捕虫シート60は両側端部に厚紙からなる端板601、602を有している。一側の端板601は捕虫シート60の軸心方向と直交する方向に向けて配置し、他側の端板602は捕虫シート60の軸心方向と平行に配置する。
トレー502は、捕虫シート60を保持するために、本体フレーム501の軸心方向の一側に端板差込部510を設けており、他側に捕虫シート保持部材511を設けている。図7に示すように、端板差込部510は、捕虫シート60の一側の端板601を差し込む溝部512を有し、溝部512に端板601を差し込んで捕虫シート60の一側をトレー502に固定する。
図6に示すように、捕虫シート保持部材511は、L字状の一辺でトレー502に固定し、L字状の他辺が板バネ状をなし、その先端にシート保持ピン513を有している。このシート保持ピン513を、捕虫シート60の他側の端板602に設けたピン穴514に挿入して捕虫シート60の他側をトレー502に固定する。捕虫シート保持部材511は、その板ばねの弾性力により捕虫シート60に張力を与えて捕虫シート60を緊張状態に保持する。
本実施の形態によれば、トレー502を筐体50から取り外すことで、トレー502に対する捕虫シート60の着脱を任意の場所で行うことができ、例えばテーブルの上で捕虫シート60の取り換え作業を容易に行うことができる。
以上、図面を参照しながら本考案の実施形態を説明した。但し、本考案は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本考案の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、放熱板12は、図2から図5を参照して、上下方向に3つの板状部分を接続した部材であると説明した。しかし、放熱板12は、上下部分の厚みが、それら部分の間の部分の厚みより大きく、かつ放熱作用を有すればどのような構成であっても構わない。
例えば、図9に示す放熱板12の他の実施例のように、放熱板12は、LED11および電力供給回路(図示せず)が取り付けられた板状の基板91と、その基板91を保持する保持板92とを組み合わせたものであっても構わない。保持板92は、板状のベース921と、ベース921の上端部および下端部に設けられる固定部922とを有する。固定部922は、ベース921の上端部および下端部のそれぞれから前後両方向に向かって少なくとも基板91の厚み分の長さだけ延びる部分と、前後方向に延びる部分の終端部から上下方向の内側に向かって延びる部分とを有する。基板91は、そのLED11の取り付けられた表面が、保持板92に対して外側を向くとともに、その上端部および下端部のそれぞれが、ベース921の上端部および下端部に設けられた固定部922と、ベース921とに挟まれることによって、保持板92に取り付けられる。基板91は、保持板92の前部および後部のそれぞれに1つずつ取り付けられる。このような構成とすることで、LED11が放出した熱は、基板91および保持板92を介して空気中に放出される。そして、ベース921の上下端部のそれぞれに設けられた固定部922のそれぞれが、図2から図5に示す上放熱部122および下放熱部123に対応する役割を担う。
1 捕虫器
10 誘虫灯
11 発光ダイオード(LED)
12 放熱板
16 保護部材
161 ガラス管
17 保護部材飛散防止膜
171 フッ素樹脂フィルム
60 捕虫シート
70 格子部材
71 第1格子部材
72 第2格子部材

Claims (5)

  1. 虫を誘引する光を発する発光ダイオードと、
    前記発光ダイオードを固定する放熱板と、
    前記発光ダイオードで誘引された虫を捕虫する粘着性を有する捕虫シートと
    を備え、
    前記発光ダイオードが、前記放熱板の両面に配置されていることを特徴とする捕虫器。
  2. 前記発光ダイオードを覆う保護部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の捕虫器。
  3. 前記保護部材が、複数の前記発光ダイオードを覆うガラス管であることを特徴とする請求項2に記載の捕虫器。
  4. 透光性を有する保護部材飛散防止膜をさらに備え、
    前記保護部材飛散防止膜は、前記保護部材を覆うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の捕虫器。
  5. 前記放熱板の一方の面に配置された前記発光ダイオードの光を通す第1格子部材と、
    前記放熱板の他方の面に配置された前記発光ダイオードの光を通す第2格子部材と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の捕虫器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024024522A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 株式会社ペストビジョンソリューションズ 撮像システム

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