JP3235029U - 表板裏面にトリオバーを設置したバイオリン類。 - Google Patents

表板裏面にトリオバーを設置したバイオリン類。 Download PDF

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Abstract

【課題】製作後長い年月木材の乾燥、弾きこみ、安定化が不要なバイオリン類を提供する。【解決手段】バイオリン類は、表板1中央部の非対称性に注目し、振動伝達の向上のためバスバー3とソプラノバー4、更に表板1中央部を強化する結合バー5を設置することで優れた響きが得られる。魂柱6は表板1の結合バー5またはソプラノバー4と裏板11の間に取付ける。【選択図】図3

Description

本考案は優れた音量音色を持ち、発音の良いバイオリン類に関するものである。
従来優れたバイオリン類は数少ない長期間経過した楽器を改良、修理したものである。あるいは新作の楽器を人手により響きの良くなるよう弾きこむことで少しずつ改善されたものもあるが、いずれにせよ良い楽器は入手困難である。
優れたものを作る色々な試みもあるが完全に満足できるものがない。今でもイタリアの古楽器を踏襲した構造のものである。
特許2566703
川上昭一郎著「ヴァイオリンを作る」紀伊国屋書店
非特許文献1のように従来バイオリンの表板裏側には直線状の巾5.5mmで長さ260mm、中央高さ13mmから次第に低くなるバスバーを設置し、魂柱は表板と裏板の間に駒の近くに取付けられた。しかしこの構造は、バイオリン類の全体の形状が左右対称形であるのに反して、表板については全く非対称で特に高音側にはバーがない。中央部の振動を上下の共鳴部に伝達させるに音域によりバラツキを生む原因となる。
表板裏側の中央部で全ての弦の振動を等しく全体に伝達するため、バスバー、ソプラノバー及び結合バー(本考案ではトリオバーと呼ぶ)を設置する。またバスバーの巾を薄くし、例えばバイオリンで5mm以下、好ましくは3.5mmから4mmとし、そのことによりソプラノバーを設置しても表板のf字孔に挟まれた部分の木材重量を増加することがないようにする。さらに結合バーを設置することにより駒の振動がバスバーとソプラノバーの補助とともに全体的により良く伝達するようにする。
振動伝達の発振器となるのは弦と駒であるが、上下の共鳴部への振動伝達が従来の低音側バスバーのみでなく、トリオバーとして、表板中央部では低音もソプラノバーに、高音もバスバー側に全体的に伝達機能を持つことが大切である。また表板中央部を少し薄くし、低音から高音の振動伝達を向上させることも効果的である。結合バーは中央部の機械的強度を増加し、バスバーの倒れや変形することを防ぎ振動発振にも重要である。
弦から駒を通して表板に伝えられた振動を裏板に伝える魂柱は表板側では結合バー又はソプラノバー、裏板側では裏板に直接取付ける。さまざまな方法を比較し、最も発音と音量音質に優れていた。
結合バーとソプラノバーと高さを合わせておくのも良い。魂柱の位置調整が表板を取り外すことなく可能である。結合バーとソプラノバーの魂柱の接触部分は平滑に削る。ズレが生じないよう魂柱の表板側に2mm以下の高さの突起を設けると良い。楽器の特性により取付位置を変え最適な箇所を選ぶと良い。
バスバー、ソプラノバーは中央部から上下に延ばして設置するが、緩やかに湾曲させて表板の共鳴部に届くようにする。結合バーはバスバー、ソプラノバー、及び表板に接着固定するが、駒の位置の真下と少しずらすのが音量音質に良い場合が多い。
結合バーは少し巾が広めでも良いが高さは5mm程度あれば振動伝達と強度保持ができる。ソプラノバーはバスバーから中央部で20mmから40mm離して設置するが結合バーはこの長さに合わせることとなる。ソプラノバーはバスバーより短くて良いが、高さは結合バーと接触部では一致させ合わせると魂柱の位置を変えるのに便利である。またソプラノバーの巾や材質はバスバーと同じでなくとも良いがいずれも先端に向けてゆっくり低くする。
バスバーとソプラノバーを設置することにより低音側と高音側、バイオリンでG線とE線の音量、音質が向上する。特に楽器製造後何年も弾きこみ、安定化させなくとも満足な響きがえられる。
結合バーによる表板中央部が強化されるので表板中央部の板厚を減少させることができ、これにより発音を良くすることができる。
また音量音質や発音等に不満な完成楽器を比較的簡単な修理で優れた楽器にすることができる。なおこの考案で表記の数字は通常バイオリンの場合を示すが、大きさのことなるバイオリン類には比例的に修正して適用される。
非特許文献1による従来の表板の裏側 本考案の表板の裏側 図2のA−Aの断面図(完成楽器にした図)
以下添付図面に沿って説明する。図1は非特許文献1の表板の裏側である。直線状の巾5.5mmのバスバーを低音側に有する。表板中央部は厚み3.5mm、上下に緩やかに薄くなる。図2は本考案の表板の裏側である。トリオバーを設置しており、バスバーとソプラノバーは巾3.8mm、高さは最も高い部分でバスバー13mm、ソプラノバー7mm、間隔は27mmである。なお裏からの図であるため左右が逆に見えることに注意。
表板、魂柱以外は非特許文献1に記載されたように製作したが、表板は中央部の厚みを3mmとし、最も薄い2.4mmの部分にゆっくりと薄くさせた。バスバーとソプラノバーは巾3.8mmx16mmの板を加熱湾曲させ、必要な長さを持ったものを使用した。結合バーは巾6mm表板接触部は密着するよう削り、バスバーとソプラノバー設置後全体を接着固定し、ソプラノバーと結合バーは接続部で高さを合わせて平滑に削った。続いてトリオバーは細部を仕上げて、f字孔を付け、表板として使用した。その他の工程は非特許文献1に従いバイオリンを完成させ、魂柱を取り付け、付属品を取り付けて楽器とした。魂柱の突起は0.5mm径の針を突き刺し先端1mm残して接着剤で固定、先端部を尖らせて使用した。魂柱を取り付けにはまず表板側の位置を決め、先端部を合わせ次いで裏板側を滑らせて取付ける。
1表板 2従来のバスバー 3本考案のバスバー 4ソプラノバー
5結合バー 6魂柱 7魂柱の突起 8魂柱の取付位置
9横板 10横板のライニング 11裏板 12駒が接触する相当部

Claims (1)

  1. 表板と裏板とこれらを連結する胴と4本の弦を張るネック、指板、駒等の付属品を備えるバイオリン類、すなわちバイオリン属であるバイオリン、小型の分数バイオリン、ビオラ、バイオリンチェロ以下バイオリン類と呼ぶにおいて、表板裏側の低音側に通常の4/4バイオリンで巾5mm以下のバスバーと高音側にソプラノバーを設置し、バスバーとソプラノバーを接続する長さ20から40mmの結合バーを設置、一体化して表板とし、魂柱は表板側にあっては結合バーまたはソプラノバー、あるいはその境界部と裏板側にあっては裏板に直接取り付けたバイオリン類。
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