JP3234722U - 接地回路および電極 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できる接地回路を提供する。
【解決手段】接地回路は、接地装置10の本体11に内蔵される接地回路と床面電位検出電極14とからなる。床面電位検出電極14は、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせる。接地装置10は、床面電位検出電極14からの基準電位を基準として、交流の商用電源のラインおよびニュートラルのうち、ニュートラルを選択して接地する。
【選択図】図1

Description

本考案は接地回路および電極に関し、特に、特に、音響機器または映像機器などの機器の接地に用いる接地回路および電極に関する。
従来、感電を防止するために、電気機器を接地することが行われている。この場合、アース棒を地中に埋めることで、電気機器の筐体に漏電したときでも、漏電電流を地中に逃がすことで、電気機器の筐体を大地と同電位に保ち、感電を防止するものである。このような専用接地は、直流を流す回路として設けられる。
音声を再生する音響機器や画像を再生して表示する映像機器においても、接地が重要であることはよく知られている。しかし、集合住宅などでは音響機器や映像機器を接地するための、品質の高い専用接地線を設けることは物理的に困難である。
従来、オフィス、家庭などで、一般商用電源に接続されて動作する電子機器から発生する不要な電磁波を抑圧する電磁波妨害抑圧装置であって、商用電源の単相電源における接地電位のニュートラル側(中性線)と活電部のホット側(活性線)とを自動的に判別する極性判別手段と、極性判別手段により判別した単相電源のニュートラル側と単相電源に接続されて動作する電子機器の接地側の導電部又は導電性の筐体とをコンデンサ及び抵抗器で接続する接地点接続手段とを有する電磁波妨害抑圧装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−262455号公報
しかしながら、電子レンジ等の筐体には、ノイズ対策用のYコンデンサの中点が接続されているので、アースを取らないで使用した場合、対地で50V程度の電位が生じてしまい、近傍で商用電源の極性を判定しようとすると、特許文献1の極性判別手段は、ハイインピーダンスで動作しているので、電界誘導による電位が発生して、誤判定してしまうことがある。所定のトランスレスの機器の近傍においても、同様な誤判定が生じる。トランスレスの機器のライン線が直接筐体に接続されている場合には、筐体に100Vの電位が生じてしまう。
本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであり、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できるようにするものである。
本考案の一側面の接地回路は、一方の端部が交流の商用電源のラインに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される第1の配線と、一方の端部が商用電源のニュートラルに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される第2の配線と、一方の端部が開放されるかまたは接地され、他方の端部が機器のアースに接続される第3の配線とで商用電源を機器に接続し、接地する接地回路であって、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせる平板状の導電体の両面の全体のそれぞれを平板状の電気抵抗である抵抗体のそれぞれで覆った電極と、電極に生じた基準電位を基準とする、交流の商用電源の第1の配線の第1の電位を検出する第1の検出回路と、電極に生じた基準電位を基準とする、商用電源の第2の配線の第2の電位を検出する第2の検出回路と、第1の電位と第2の電位とを比較する第1の比較回路と、第1の電位と第2の電位との比較の結果、第2の電位に対して第1の電位が高い場合、商用電源の第2の配線を第3の配線に接続し、第1の電位に対して第2の電位が高い場合、商用電源の第1の配線を第3の配線に接続する第1のリレーとを含み、電極は、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、第1の検出回路および第2の検出回路に所定の長さの導線で電気的に接続され、第1の検出回路、第2の検出回路、第1の比較回路および第1のリレーから離して所望の位置に配置される。
導電体の両面を覆う抵抗体を、それぞれ、木材とすることができる。
導電体の両面を覆う抵抗体を、それぞれ、塗料が含侵されている木材とすることができる。
第1のリレーを、ラッチングリレーとすることができる。
第1の電位と第2の電位との差分を求める差分回路と、第1の電位と第2の電位との差分の絶対値を求める絶対値回路と、第1の電位と第2の電位との差分の絶対値と所定の閾値とを比較する第2の比較回路と、第1の電位と第2の電位との差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、第1の配線または第2の配線のいずれか一方を第3の配線に接続し、前第1の電位と第2の電位との差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、第1の配線および第2の配線を第3の配線から切り離す第2のリレーとをさらに設けることができる。
第2のリレーを、ラッチングリレーとすることができる。
機器に商用電源を供給する、第1の配線、第2の配線および第3の配線と接続されているコンセントをさらに設けることができる。
本考案の一側面の接地回路においては、電極が、第1の検出回路および第2の検出回路に所定の長さの導線で電気的に接続され、第1の検出回路、第2の検出回路、第1の比較回路および第1のリレーから離して所望の位置に配置され、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有して、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせ、第1の検出回路が、基準電位を基準とする、交流の商用電源の第1の配線の第1の電位を検出し、第2の検出回路が、基準電位を基準とする、商用電源の第2の配線の第2の電位を検出し、第1の比較回路が、第1の電位と第2の電位とを比較し、第1のリレーが、第2の電位に対して第1の電位が高い場合、商用電源の第2の配線を第3の配線に接続し、第1の電位に対して第2の電位が高い場合、商用電源の第1の配線を第3の配線に接続する。従って、電位が生じている機器が近傍にあっても、機器の電位の影響をより小さくして、主要構造部の表面電位から生じた基準電位を基準として、第1の配線の第1の電位と第2の配線の第2の電位とを検出して、第1の電位と第2の電位との比較の結果に応じて、第2の配線を第3の配線に接続するか、または第1の配線を第3の配線に接続するので、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できるようになる。
本考案の一側面の電極は、平板状の導電体と、導電体の一方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である第1の抵抗体と、導電体の他方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である第2の抵抗体と、導電体に電気的に接続されている所定の長さの導線とを含み、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から電位を生じさせる。
第1の抵抗体と第2の抵抗体とを、それぞれ、木材とすることができる。
第1の抵抗体と第2の抵抗体とを、それぞれ、塗料が含侵された木材とすることができる。
本考案の一側面の電極においては、それぞれ平板状の電気抵抗である第1の抵抗体と第2の抵抗体とが、平板状の導電体の面の全体のそれぞれを覆うようにして、1MΩ乃至30MΩの抵抗値としたので、外乱の影響がより小さくなり、所定の長さの導線によって接地回路から離して、建築物の主要構造部に沿って配置されると、主要構造部の表面電位から生じさせた電位を導線を通じて、基準電位として利用できるようになり、これにより、接地回路において、基準電位と比較することで商用電源のラインとニュートラルとをより確実に判別でき、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できるようになる。
以上のように、本考案によれば、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できるようになる。
本考案の実施の形態の接地回路を含む音声再生システムの構成を示すブロック図である。 接地装置10の接地回路の概要を説明する図である。 接地装置10の接地回路の動作を説明する図である。 床面電位検出電極14の構成を説明する図である。 接地装置10の接地回路の詳細を説明する回路図である。 接地装置10の接地回路の詳細を説明する回路図である。 接地装置10の接地回路の動作を説明するフローチャートである。 配線41の電位と配線42の電位とを説明する図である。
以下に本考案の実施の形態を説明するが、本考案の構成要件と、考案の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本考案をサポートする実施の形態が、考案の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、考案の詳細な説明中には記載されているが、本考案の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本考案の一側面の接地回路(例えば、図5の接地回路)は、一方の端部が交流の商用電源のラインに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される第1の配線と、一方の端部が商用電源のニュートラルに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される第2の配線と、一方の端部が開放されるかまたは接地され、他方の端部が機器のアースに接続される第3の配線とで商用電源を機器に接続し、接地する接地回路であって、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせる平板状の導電体の両面の全体のそれぞれを平板状の電気抵抗である抵抗体のそれぞれで覆った電極(例えば、図5の床面電位検出電極14)と、電極に生じた基準電位を基準とする、交流の商用電源の第1の配線の第1の電位を検出する第1の検出回路(例えば、図5のライン電位検出回路132)と、電極に生じた基準電位を基準とする、商用電源の第2の配線の第2の電位を検出する第2の検出回路(例えば、図5のニュートラル電位検出回路131)と、第1の電位と第2の電位とを比較する第1の比較回路(例えば、図5の比較回路134)と、第1の電位と第2の電位との比較の結果、第2の電位に対して第1の電位が高い場合、商用電源の第2の配線を第3の配線に接続し、第1の電位に対して第2の電位が高い場合、商用電源の第1の配線を第3の配線に接続する第1のリレー(例えば、図5のリレー64)とを含み、電極は、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、第1の検出回路および第2の検出回路に所定の長さの導線で電気的に接続され、第1の検出回路、第2の検出回路、第1の比較回路および第1のリレーから離して所望の位置に配置される。
本考案の一側面の電極(例えば、図4の床面電位検出電極14)は、平板状の導電体(例えば、図4の導電体81)と、導電体の一方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である第1の抵抗体(例えば、図4の抵抗板82)と、導電体の他方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である第2の抵抗体(例えば、図4の抵抗板83)と、導電体に電気的に接続されている所定の長さの導線(例えば、図4のコード31)とを含み、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から電位を生じさせる。
以下、図1乃至図8を参照して、本考案の一実施の形態の接地回路を説明する。
図1は、本考案の実施の形態の接地回路を含む音声再生システムの構成を示すブロック図である。図4に示される音声再生システムは、接地装置10、再生装置21、増幅装置23並びにラウドスピーカ25−1および25−2からなる。再生装置21および増幅装置23は、機器の一例である。
接地装置10は、交流の商用電源を分岐接続する。接地装置10は、接地回路を含み、交流の商用電源のラインおよびニュートラルのうち、ニュートラルを選択して接地する。接地装置10の接地回路は、単相2線式交流のニュートラル線が接地されていることを利用して交流的に、音響/映像機器等の微弱なアース電流を能動的に吸収し、音響/映像機器等の本来の設計値電位である「0V」に近づけることで音響/映像機器等の機能または性能を得る。接地装置10の接地回路は、アースが接続されていない状態で既に使用されている音響/映像機器等で大地アースが取りにくい環境の場合に使用する。
接地装置10は、本体11、差込プラグ12、電源ケーブル13、床面電位検出電極14からなる。本体11は、接地回路(床面電位検出電極14を除く部分)を内蔵している。本体11に内蔵されている接地回路は、接地回路のうち、床面電位検出電極14を除いた部分の接地回路である。本体11は、交流の商用電源のラインおよびニュートラルのうち、ニュートラルを選択して接地する。接地回路は、本体11に内蔵されている接地回路と床面電位検出電極14とからなる。以下、本体11に内蔵されている、床面電位検出電極14を除いた部分の接地回路を、単に、接地回路とも称する。
本体11には、機器の一例である再生装置21および増幅装置23に接地された商用電源を供給するコンセントが設けられている。差込プラグ12は、交流の商用電源を供給するための、差込接続器のプラグ受けであるコンセント(図示せず)に差し込まれる。差込プラグ12とコンセント(図示せず)とは差込接続器を構成する。差込プラグ12には、ライン、ニュートラルおよびアースの平刃または引掛形の刃が設けられている。差込プラグ12がコンセント(図示せず)に差し込まれることで差込プラグ12から供給される商用電源(交流電源)は、電源ケーブル13を介して、本体11に供給される。電源ケーブル13は、ラインの配線、ニュートラルの配線およびアースの配線により、差込プラグ12と本体11とを接続する。
床面電位検出電極14は、接地回路を含む本体11とは別体とされ、コード31を介して本体11に電気的に接続される。例えば、床面電位検出電極14は、床の上に載置されて使用される。すなわち、床面電位検出電極14は、床、柱、壁、梁または階段などに沿って配置されて使用される。床、柱、壁、梁または階段は、建築物の主要構造部の一例である。床面電位検出電極14には、建築物の主要構造部の表面電位によって静電誘導により誘導電荷が生じ、これにより、誘導電荷に応じた電位が発生する。建築物の主要構造部の表面電位は、大地電位により近く、すなわち、より低いので、床面電位検出電極14には、大地電位により近い、より低い電位が発生する。すなわち、床面電位検出電極14は、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせる。コード31は、床面電位検出電極14で生じた基準電位を本体11に伝達する。コード31は、銅などの導体に絶縁性を持つ被覆を施した導線の一例である。このように、床面電位検出電極14は、接地回路を含む本体11に所定の長さの導線であるコード31で電気的に接続され、接地回路を含む本体11から離して所望の位置に配置される。
床面電位検出電極14により、接地の参照電位が得にくい環境で安定した基準電位を得ることができる。床面電位検出電極14を本体11と別体とすることで、床面電位検出電極14を好ましい位置に配置できる。また、本体11の配置の自由度を確保できる。
接地装置10は、床面電位検出電極14からの基準電位を基準として、交流の商用電源のラインおよびニュートラルのうち、ニュートラルを選択して接地する。
電源ケーブル22の一端に設けられている差込プラグ(図示せず)が接地装置10の本体11のコンセントに差し込まれることにより、電源ケーブル22によって、再生装置21にニュートラルが接地された商用電源(交流電源)が供給される。再生装置21は、音声を再生し、増幅装置23に音声信号を出力する。例えば、再生装置21は、コンパクトディスクプレーヤである。
電源ケーブル24の一端に設けられている差込プラグ(図示せず)が接地装置10の本体11のコンセントに差し込まれることにより、電源ケーブル24によって、増幅装置23にニュートラルが接地された商用電源(交流電源)が供給される。増幅装置23は、再生装置21からの音声信号の信号レベルおよび電力を増幅する。例えば、増幅装置23は、音響機器である、いわゆるプリメインアンプリファイアである。増幅装置23は、ラウドスピーカ25−1および25−2を駆動して、再生装置21からの音声信号に応じた音声をラウドスピーカ25−1および25−2に放音させる。
なお、再生装置21は、画像を再生し、画像信号を出力するものであっても良く、この場合、増幅装置24に代えて、画像を表示するための表示装置を設けることができる。
図2は、接地装置10の接地回路の概要を説明する図である。接地装置10の接地回路は、床面電位検出電極14、配線41、配線42、配線43、スイッチ51、接地極検出回路62、接地強度検出回路63、リレー64、リレー65、タイマ66およびコンデンサ67を含み構成される。配線41、配線42および配線43は、それぞれ、差込プラグ12の平刃または引掛形の刃、電源ケーブル13の導線、本体11内の電気を伝導する導線や基板上の銅箔、コンセントの刃受などからなり、相互に絶縁されている。配線41は、差込プラグ12側である電力供給側のラインと、コンセント側、再生装置21側または増幅装置23側である機器側のラインとを接続する。言い換えれば、配線41の一方の端部は、交流の商用電源のラインに接続され、配線41の他方の端部は、機器の電源に接続される。
配線42は、差込プラグ12側である電力供給側のニュートラルと、コンセント側、再生装置21側または増幅装置23側である機器側のニュートラルとを接続する。言い換えれば、配線42の一方の端部は、交流の商用電源のニュートラルに接続され、配線42の他方の端部は、機器の電源に接続される。配線42の電力供給側は、電柱側中性点接地44により、接地される。
配線43は、差込プラグ12側である電力供給側のアースと、コンセント側、再生装置21側または増幅装置23側である機器側である機器側のアースとを接続する。言い換えれば、配線43の一方の端部は、開放されるかまたは専用接地45により接地され、配線143の他方の端部は、機器のアースに接続される。
配線41および配線42の途中には、スイッチ51が設けられている。スイッチ51は、使用者の操作により、開閉される。すなわち、スイッチ51が閉じられた場合、配線41の電力供給側と配線41の機器側とは接続され、配線42の電力供給側と配線42の機器側とは接続され、スイッチ51が開かれた場合、配線41の電力供給側と配線41の機器側との接続は切断され、配線42の電力供給側と配線42の機器側との接続は切断される。
接地極検出回路62は、接地する極(配線41側または配線42側)を検出する。すなわち、接地極検出回路62は、床面電位検出電極14から基準電位を取得して、基準電位を基準とする配線41の電位と、基準電位を基準とする配線42の電位とを比較して、比較の結果に応じた信号をリレー64の入力側(一次側)に供給する。接地極検出回路62は、床面電位検出電極14からの基準電位を基準として、配線41の電位と配線42の電位とを得るので、より確実に、ライン側とニュートラル側とを判別できる。
接地強度検出回路63は、接地の強度を検出する。接地強度検出回路63は、配線41または配線42を設置した場合の接地の効果が不明瞭であるか、または接地の効果が無いかを検出する。言い換えれば、接地強度検出回路63は、配線41または配線42の接地の要否を検出する。すなわち、接地強度検出回路63は、床面電位検出電極14から基準電位を取得して、基準電位を基準とする配線41の電位と基準電位を基準とする配線42の電位との差分の絶対値を求めて、絶対値が所定の閾値以上であるか否かに応じた信号をリレー65の入力側(一次側)に供給する。
リレー64およびリレー65は、継電器である。例えば、リレー64およびリレー65は、電磁継電器である。リレー64の出力側の一方の2つの端子のそれぞれは、配線41または配線42のいずれか一方に接続され、リレー64の出力側の他方の端子は、タイマ66の一方の端子に接続されている。リレー64の出力側は、配線41または配線42のいずれか一方をタイマ66の一方の端子に接続する。リレー64は、接地極検出回路62からの信号により、出力側(二次側)において、配線41または配線42のいずれか一方をリレー65の出力側の一方の端子に接続する。
リレー65の出力側の一方の2つの端子のうちの一方は、リレー64の出力側の他方の端子に接続され、リレー65の出力側の一方の2つの端子のうちの他方は、開かれている。リレー65の出力側の他方の端子は、タイマ66の一方の端子に接続されている。リレー64の出力側は、リレー64の出力側の他方の端子をタイマ66の一方の端子に接続するか、または、リレー64の出力側の他方の端子をタイマ66の一方の端子から切り離す。すなわち、リレー65は、接地強度検出回路63からの信号により、出力側(二次側)において、リレー64の出力側(二次側)の端子とタイマ66の一方の端子を接続するか、リレー64の出力側(二次側)の端子とタイマ66の一方の端子を切り離す。
タイマ66の他方の端子は、コンデンサ67の一方の端子に接続されている。タイマ66は、スイッチ51が閉じられる前に、開かれていて、スイッチ51が閉じられてから所定の期間が経過すると、すなわち、接地極検出回路62、接地強度検出回路63、リレー64およびリレー65が動作した後、閉じられる。タイマ66は、接地極検出回路62、接地強度検出回路63、リレー64およびリレー65が動作した後、タイマ66の一方の端子をコンデンサ67の一方の端子に接続する。
コンデンサ67の他方の端子は、配線43に接続されている。コンデンサ67は、2つの端子を有する、電荷を蓄えたり、放出したりする電気的な受動素子である。コンデンサ67は、キャパシタとも称される。コンデンサ67は、配線41または配線42のいずれか一方とアースである配線143とを直流的に遮断する。再生装置21または増幅装置23で生じる微量の不要電荷(脈流またはパルス状の信号が流れることで装置内に生じる電荷)が、配線41または配線42のいずれか一方とコンデンサ67とを通じて、交流的に流されることで、電柱側中性点接地44に流れ出し、再生装置21および増幅装置42の接地電位が、0Vである大地の電位により近づく。
このように、接地装置10は、電力供給側において交流の商用電源のラインとニュートラルとが逆に、すなわち、配線41が電力供給側のニュートラルに接続され、配線42が電力供給側のラインに接続されている場合、配線41を電力供給側のアースの配線43に接続する。また、接地装置10は、電力供給側において交流の商用電源のラインとニュートラルとが正しく、すなわち、配線42が電力供給側のニュートラルに接続され、配線41が電力供給側のラインに接続されている場合、配線42を電力供給側のアースの配線43に接続する。
また、接地装置10は、基準電位を基準とする配線41の電位と基準電位を基準とする配線42の電位との差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、配線41または配線42のいずれか一方を配線43に接続し、基準電位を基準とする配線41の電位と基準電位を基準とする配線42の電位との差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、配線41および配線42を配線43から切り離す。
図3は、接地装置10の接地回路の動作を説明する図である。図3において、最も左側の列の入力条件における、L線、N線、E線は、それぞれ、配線41、配線42、配線43を示す。図3において、左側から2番目乃至最も右側の列における、L、N、Eは、それぞれ、ライン、ニュートラル、アースを示す。
図3の左から2番目の列の通常結線に示されるように、接地装置10は、電力供給側において交流の商用電源のラインとニュートラルとアースとが正しく、すなわち、配線42が電力供給側のニュートラルに接続され、配線41が電力供給側のラインに接続され、配線43が電力供給側のアースに接続されている場合、電力供給側のニュートラルに接続されている配線42が電力供給側のアースに接続されている配線43に接続される。
図3の左から3番目の列のL/N線逆接続に示されるように、接地装置10は、電力供給側において交流の商用電源のラインとニュートラルとが逆に、すなわち、配線41が電力供給側のニュートラルに接続され、配線42が電力供給側のラインに接続され、配線43が電力供給側のアースに接続されている場合、電力供給側のニュートラルに接続されている配線41が電力供給側のアースに接続されている配線43に接続される。
図3の左から3番目の列の大地接地未接続などに示されるように、接地装置10は、電力供給側において交流の商用電源のニュートラルが、電柱側中性点接地44により接地されていない場合など、すなわち、床面電位検出電極14からの基準電位を基準とする配線41の電位と基準電位を基準とする配線42の電位との差分の絶対値が所定の閾値未満であり、接地の強度が十分でない場合、リレー65の動作をOFFにして、配線41および配線42を配線43から切り離す。すなわち、この場合、接地装置10は、接地動作を行わない。
図3の最も右側の列の上流側誤結線に示されるように、接地装置10は、例えば、ブレーカーや屋内配線の誤配線によって、電力供給側においてアースが配線41または配線42に接続されている場合、回路を遮断して、動作しない。
次に、図4を参照して床面電位検出電極14の構成について説明する。図4(A)は、床面電位検出電極14の上面図であり、図4(B)は、床面電位検出電極14の正面図である。
床面電位検出電極14は、電極板81、抵抗板82、抵抗板83およびコード31から構成されている。電極板81は、平板状の導電体である。すなわち、例えば、電極板81は、アルミニウム若しくはアルミニウム合金、銅若しくは銅合金、鋼またはステンレススチールなどの金属により、平板状に形成されている。例えば、電極板81は、角が丸められた正方形または直方形の平板状に形成されている。
抵抗板82は、電極板81の一方の面の全体を覆う電気抵抗である抵抗体である。例えば、図4において、抵抗板82は、電極板81の上側の面の全体を覆う。例えば、抵抗板82は、木材または樹脂などの電気抵抗である抵抗体により、平板状に形成されている。例えば、抵抗板82は、角が丸められた正方形または直方形の平板状に形成されている。抵抗板82は、電極板81に重ねた場合、電極板81の一方の面の全体を覆うように、電極板81より大きく形成されている。
抵抗板83は、電極板81の他方の面の全体を覆う電気抵抗である抵抗体である。例えば、図4において、抵抗板83は、電極板81の下側の面の全体を覆う。例えば、抵抗板83は、木材または樹脂などの電気抵抗である抵抗体により、平板状に形成されている。例えば、抵抗板83は、角が丸められた正方形または直方形の平板状に形成されている。抵抗板83は、電極板81に重ねた場合、電極板81の一方の面の全体を覆うように、電極板81より大きく形成されている。
例えば、抵抗板83の上側から見た形状は、抵抗板82の上側から見た形状と同じとすることができる。例えば、抵抗板83の厚さは、抵抗板82の厚さに比較して厚くすることができる。
好ましくは、抵抗板82および抵抗板83は、それぞれ、木材で形成されている。抵抗板82および抵抗板83を木材で形成することにより、雰囲気の湿度に応じた適切な含水率となり、抵抗板82および抵抗板83が、適度な誘電性を有することになる。これにより、床面電位検出電極14は、床面電位検出電極14を建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位により近い電位を生じさせる。例えば、合成繊維で織られたカーペットの帯電による影響をより小さくすることができる。
さらに好ましくは、抵抗板82および抵抗板83は、それぞれ、塗料が含侵された木材で形成されている。この場合、木材に含侵させる塗料は、塗膜を形成しない、水性が好ましい。抵抗板82および抵抗板83を塗料が含侵された木材で形成することにより、抵抗板82および抵抗板83が、さらに適切な誘電性を有することになる。これにより、床面電位検出電極14は、床面電位検出電極14を建築物の主要構造部に沿って配置すると、より安定した電位を生じさせる。
床面電位検出電極14は、電気抵抗として1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有する。床面電位検出電極14の抵抗値は、全体の形状や抵抗板82および抵抗板83の材質などにより調整される。考案者による測定によれば、大地と建築物の主要構造部との間の電気抵抗である抵抗値は、5MΩ乃至10MΩであった。床面電位検出電極14の抵抗値を、1MΩ乃至30MΩとすることにより、いわゆるインピーダンス整合がとりやすくなり、床面電位検出電極14は、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位により近い基準電位を生じさせる。
コード31は、所定の長さとされ、電極板81に生じた電位を本体11の接地回路に伝達する。コード31は、電極板81に電気的に接続される。例えば、コード31の導電体である芯の一端は、電極板81に設けられている孔84に対して、ネジ止めされる。
なお、コード31と電極板81との接続は、電気的に接続できるものであればよく、ネジ止めに限らず、圧着、はんだ付け、溶接などいずれであってもよい。
床面電位検出電極14は、電極板81の両面の全体のそれぞれを抵抗板82および抵抗板83のそれぞれで覆うようにして、電気抵抗として1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有するようにしたので、建築物の主要構造部のインピーダンスと整合しやすくなり、外乱の影響をより小さくすることができ、より安定した基準電位を供給することができる。
床面電位検出電極14は、本体11と別体とされ、接地回路を含む本体11に所定の長さの導線であるコード31で電気的に接続され、接地回路を含む本体11から離して所望の位置に配置することができる。
次に、図5および図6の回路図を参照して接地装置10の接地回路の詳細を説明する。図5および図6の回路図において、それぞれ丸で囲まれたA、B、J、K、L、P、Q、U、V、W、X、Y、Zで示す端子は、同じ符号の端子と接続されている。
接地装置10の接地回路は、差込プラグ12、スイッチ51、接地極検出回路62、接地強度検出回路63、リレー64、リレー65、タイマ66、コンデンサ67、漏電/過負荷遮断器112、コンデンサ114、抵抗115、パイロットランプ116、コンセント117−1乃至117−4、リセットスイッチ118、ヒューズ119、コンデンサ121、抵抗122、12V電源123、ダイオード124、ダイオード170、リレー135、ダイオード181、ダイオード182、パイロットランプ183、パイロットランプ184、抵抗221、抵抗222、コンデンサ223、コンデンサ224、ダイオード225、リレー204、ダイオード226、ダイオード227およびパイロットランプ228を含む。
なお、抵抗115、抵抗122、抵抗221および抵抗222並びに後述する抵抗141、抵抗142、抵抗144、抵抗147、抵抗151、抵抗152、抵抗154、抵抗157、抵抗165、抵抗167、抵抗168、抵抗242、抵抗243、抵抗245、抵抗252、抵抗253、抵抗257、抵抗259、抵抗273、抵抗274、抵抗275、抵抗277および抵抗278は、それぞれ、電気抵抗である抵抗器である。また、コンデンサ114、コンデンサ121、コンデンサ223、コンデンサ224、コンデンサ244、コンデンサ256およびコンデンサ276は、コンデンサ67と同様に、2つの端子を有する、電荷を蓄えたり、放出したりする電気的な受動素子であり、キャパシタとも称される。また、リレー64、リレー65、リレー135およびリレー204は、いわゆる継電器である。
差込プラグ12は、電源ケーブル13を介して、交流の商用電源のライン、ニュートラル、アースを、それぞれ、配線41、配線42、配線43に接続する。なお、図5および図6の回路図においては、交流の商用電源のラインとニュートラルとが逆に接続されている場合を考慮して、交流の商用電源のラインをL(N)と表し、交流の商用電源のニュートラルをN(L)と表す。
漏電/過負荷遮断器112は、差込プラグ12および電源ケーブル13を介して引き込まれた交流の商用電源のラインおよびニュートラルに接続され、過電流や所定の値以上の突入電流が流れた場合、経路を遮断する。漏電/過負荷遮断器112の出力は、スイッチ51に接続されている。スイッチ51は、いわゆる電源スイッチであり、メーク接点(a接点)のスイッチからなり、接地回路に電源を供給するか、または電源を遮断する。スイッチ51の出力側には、互いに直列に接続されているコンデンサ114および抵抗115、パイロットランプ116、コンセント117−1乃至117−4が並列に接続されている。スイッチ51の出力側の一方は、配線41として、コンデンサ114の一方の端子、パイロットランプ116の一方の端子、コンセント117−1乃至117−4のラインの端子およびリセットスイッチ118の一方の端子に接続されている。コンデンサ114の他方の端子は、抵抗115の一方の端子に接続されている。
スイッチ51の出力側の他方は、配線42として、抵抗115の他方の端子、パイロットランプ116の他方の端子、コンセント117−1乃至117−4のニュートラルの端子およびタイマ66の一方の端子に接続されている。交流の商用電源のアースは、配線41として、コンセント117−1乃至117−4のアースの端子に接続されている。コンデンサ114および抵抗115は、チャタリングを防止して、スイッチ51の接点を保護する。パイロットランプ116は、電源灯であり、点灯により接地回路に電源が供給されていることを示す。
コンセント117−1乃至117−4には、配線41、配線42、配線43が接続される。コンセント117−1乃至117−4は、再生装置21および増幅装置23などの機器の差込プラグが接続されて、差込プラグが接続された機器に交流の商用電源を供給する。なお、コンセント117−1乃至117−4からは、交流の商用電源のニュートラルがアースに接続された交流の商用電源が機器に供給される。リセットスイッチ118は、操作したときに電源が遮断されるスイッチであり、ブレーク接点(b接点)のスイッチからなり、操作されないとき、電源を接続して、操作されたとき電源を一時的に遮断する。リセットスイッチ118の他方の端子は、ヒューズ119の一方の端子に接続されている。ヒューズ119の他方の端子は、タイマ66の他方の端子に接続されている。ヒューズ119は、過電流が流れた場合、溶断して、接続を遮断する。
タイマ66は、電源が投入されてから所定の期間経過したとき、丸で囲まれたXで示す端子と、丸で囲まれたYで示す端子との間を接続し、12V電源123の電源を切断し、丸で囲まれたLで示す端子と配線41との間を接続し、丸で囲まれたPで示す端子と、丸で囲まれたQで示す端子との間を接続し、丸で囲まれたJで示す端子と、丸で囲まれたKで示す端子との間を接続する。
コンデンサ67の一方の端子は、配線43に接続され、コンデンサ67の他方の端子は、丸で囲まれたXで示す端子、すなわち、タイマ66に接続されている。タイマ66の丸で囲まれたYで示す端子は、リレー64の出力側(二次側)に接続されている。すなわち、タイマ66は、電源が投入されてから所定の期間経過したとき、リレー64の出力側(二次側)を、コンデンサ67を介して、配線43に接続する。
コンデンサ121および抵抗122は、互いに直列接続されて、12V電源123の電源の供給側に並列に接続される。すなわち、コンデンサ121の一方の端子は、タイマ66を介して配線41に接続され、コンデンサ121の他方の端子は、抵抗122の一方の端子に接続される。抵抗122の他方の端子は、配線42に接続される。コンデンサ121および抵抗122は、チャタリングを防止して、タイマ66の接点を保護する。
12V電源123は、いわゆるリニア方式の定電圧電源であり、プラス12Vおよびマイナス12Vを提供する。12V電源123のプラス12Vの出力は、並列に接続されているダイオード124を介して、接地極検出回路62、リレー135、ダイオード181、ダイオード182、リレー64に供給される。また、12V電源123のプラス12Vの出力は、並列に接続されているダイオード124を介して、接地強度検出回路63の比較回路203(後述する)、ダイオード225、リレー204、ダイオード226、ダイオード227およびリレー65に供給される。また、12V電源123のプラス12Vの出力は、丸で囲まれたZで示す端子を介して、接地強度検出回路63の差分回路201(後述する)および絶対値回路202に供給される。さらに、12V電源123のマイナス12Vの出力は、丸で囲まれたUで示す端子を介して、接地強度検出回路63の差分回路201(後述する)および絶対値回路202に供給される。
ダイオード124のカソード側は、12V電源123のプラス12Vの出力側に接続されている。ダイオード124のアノード側は、12V電源123の0Vの出力側および床面電位検出電極14に接続されている。
次に、接地極検出回路62の詳細について説明する。接地極検出回路62は、ニュートラル電位検出回路131、ライン電位検出回路132、抵抗161、抵抗162、コンデンサ163および比較回路134を含む。
ニュートラル電位検出回路131は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線42の電位を検出する。配線42は、電力供給側のニュートラルに接続されている。ニュートラル電位検出回路131は、抵抗141、抵抗142、ダイオード143、抵抗144、コンデンサ145、トランジスタ146および抵抗147を含み構成されている。抵抗141の一方の端子は、配線42に接続されている。抵抗141の他方の端子は、ダイオード143のアノードおよび抵抗142の一方の端子に接続されている。ダイオード143のカソードは、コンデンサ145の一方の端子および抵抗144の一方の端子に接続されている。抵抗144の他方の端子は、トランジスタ146のベースに接続されている。トランジスタ146は、npn型トランジスタである。トランジスタ146のコレクタは、12V電源123のプラス12Vの出力側に接続されている。トランジスタ146のエミッタは、抵抗147の一方の端子、抵抗161の一方の端子および図6の抵抗221(後述する)の一方の端子に接続されている。トランジスタ146のエミッタから、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線42の電位を示す信号が出力される。
抵抗141の他方の端子、コンデンサ145の他方の端子および抵抗147の他方の端子は、12V電源123の0Vの出力側および床面電位検出電極14に接続されている。
ニュートラル電位検出回路131は、いわゆる、コレクタ接地回路である。ニュートラル電位検出回路131の入力インピーダンスは大きく(高く)、ニュートラル電位検出回路131の出力インピーダンスは小さく(低く)、ニュートラル電位検出回路131の電圧利得はほぼ1である。
ニュートラル電位検出回路131は、床面電位検出電極14のインピーダンスの影響をより小さくして、より正確に、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線42の電位を検出する。
ライン電位検出回路132は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位を検出する。配線41は、電力供給側のラインに接続されている。ライン電位検出回路132は、抵抗151、抵抗152、ダイオード153、抵抗154、コンデンサ155、トランジスタ156および抵抗157を含み構成されている。抵抗151の一方の端子は、配線41に接続されている。抵抗151の他方の端子は、ダイオード153のアノードおよび抵抗152の一方の端子に接続されている。ダイオード153のカソードは、コンデンサ155の一方の端子および抵抗154の一方の端子に接続されている。抵抗154の他方の端子は、トランジスタ156のベースに接続されている。トランジスタ156は、npn型トランジスタである。トランジスタ156のコレクタは、12V電源123のプラス12Vの出力側に接続されている。トランジスタ156のエミッタは、抵抗157の一方の端子、抵抗162の一方の端子および図6の抵抗222(後述する)の一方の端子に接続されている。トランジスタ156のエミッタから、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位を示す信号が出力される。
抵抗151の他方の端子、コンデンサ155の他方の端子および抵抗157の他方の端子は、12V電源123の0Vの出力側および床面電位検出電極14に接続されている。
ライン電位検出回路132は、いわゆる、コレクタ接地回路である。ライン電位検出回路132の入力インピーダンスは大きく(高く)、ライン電位検出回路132の出力インピーダンスは小さく(低く)、ライン電位検出回路132の電圧利得はほぼ1である。
ライン電位検出回路132は、床面電位検出電極14のインピーダンスの影響をより小さくして、より正確に、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位を検出する。
コンデンサ163の一方の端子は、12V電源123のプラス12Vの出力側に接続され、コンデンサ163の他方の端子は、12V電源123の0Vの出力側および床面電位検出電極14に接続されている。
比較回路134は、ニュートラル電位検出回路131で検出された配線42の電位と、ライン電位検出回路132で検出された配線41の電位とを比較する。比較回路134は、コンパレータ164、抵抗165、コンデンサ166、抵抗167、抵抗168、トランジスタ169を含み構成されている。コンパレータ164は、マイナスの入力端子(反転入力端子)に印加される電圧がプラスの入力端子(非反転入力端子)に印加される電圧より高い場合、出力が負の最大電圧(この場合、0V)となり、マイナスの入力端子(反転入力端子)に印加される電圧がプラスの入力端子(非反転入力端子)に印加される電圧以下である場合、出力が正の最大電圧(この場合、プラス12V)となる。コンパレータ164には、電源として、12V電源123のプラス12Vおよび0Vが供給されている。コンデンサ166の一方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続され、コンデンサ166の他方の端子は、12V電源123の0V側に接続されている。
抵抗161の他方の端子および抵抗165の一方の端子は、コンパレータ164のプラスの入力端子(非反転入力端子)に接続されている。抵抗162の他方の端子は、コンパレータ164のマイナスの入力端子(反転入力端子)に接続されている。抵抗165の他方の端子は、コンパレータ164の出力端子、抵抗167の一方の端子および抵抗168の一方の端子に接続されている。抵抗167の他方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続されている。抵抗168の他方の端子は、トランジスタ169のベースに接続されている。トランジスタ169は、npn型トランジスタである。トランジスタ169のコレクタは、ダイオード170のアノードおよびリレー135の入力側(一次側)の一方の端子に接続されている。トランジスタ169のエミッタは、12V電源123の0V側に接続されている。ダイオード170のカソードおよびリレー135の入力側(一次側)の他方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続されている。
トランジスタ169は、コンパレータ164の出力に応じてオンまたはオフされる。トランジスタ169は、出力インピーダンスを小さくして、リレー135の入力側(一次側)にオンまたはオフさせる電流を供給する。リレー135は、高感度の信号用リレーであり、小さな電流で駆動される。
比較回路134は、ニュートラル電位検出回路131で検出された配線42の電位と、ライン電位検出回路132で検出された配線41の電位とを比較し、配線42の電位に比較して配線41の電位が高い場合、リレー135をオフさせて、配線41の電位に比較して配線42の電位が高い場合、リレー135をオンさせる。
リレー135の出力側(二次側)の端子のうち、オフ側の端子には、ダイオード181のカソードおよびリレー64の入力側(一次側)の一方の端子のうちのリセット端子が接続されている。リレー135の出力側(二次側)の端子のうち、オン側の端子には、ダイオード182のカソードおよびリレー64の入力側(一次側)の一方の端子のうちのセット端子が接続されている。ダイオード181のアノードおよびダイオード182のアノードは、リレー64の入力側(一次側)の2つの他方の端子と共に、12V電源123の0V側に接続されている。
リレー135は、リレー135がオフしているとき、リレー64をオフさせ、リレー135がオンしているとき、リレー64をオンさせる。
リレー64は、接点を保持するラッチングリレーである。リレー64は、オフしている場合、出力側(二次側)において、配線42を配線43に接続する。リレー64は、オンしている場合、出力側(二次側)において、配線41を配線43に接続する。
すなわち、リレー64は、配線42の電位に比較して配線41の電位が高い場合、配線42を配線43に接続し、配線41の電位に比較して配線42の電位が高い場合、配線41を配線43に接続する。比較回路134が、ニュートラル電位検出回路131で検出された配線42の電位と、ライン電位検出回路132で検出された配線41の電位とを比較するので、配線42の電位または配線41の電位に変動があったとしても、より確実に、配線41または配線42のうち、電位の低い側を配線43に接続することができる。
パイロットランプ183は、接地回路の動作を示す回路電源/電源灯であり、接地回路に商用電源が供給されているとき、点灯する。パイロットランプ184は、極反転灯であり、配線41が配線43に接続させられた場合、点灯し、配線42が配線43に接続させられた場合、消灯する。
次に、図6を参照して、接地強度検出回路63の構成を説明する。接地強度検出回路63は、差分回路201、絶対値回路202、比較回路203を含み構成される。差分回路201は、オペアンプ241、抵抗242、抵抗243、コンデンサ244および抵抗245を含み構成される。絶対値回路202は、オペアンプ251、抵抗252、抵抗253、ダイオード254、ダイオード255、コンデンサ256、抵抗257、オペアンプ258および抵抗259を含み構成される。比較回路203は、コンパレータ271、サーミスタ272、抵抗273、抵抗274、抵抗275、コンデンサ276、抵抗277、抵抗278およびトランジスタ279を含み構成される。
オペアンプ241、オペアンプ251およびオペアンプ258には、電源として、12V電源123のプラス12Vおよびマイナス12Vが供給されている。コンデンサ223の一方の端子およびコンデンサ224の一方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続され、コンデンサ223の他方の端子およびコンデンサ224の他方の端子は、12V電源123の0V側に接続されている。コンデンサ244の一方の端子およびコンデンサ256の一方の端子は、12V電源123のマイナス12V側に接続され、コンデンサ244の他方の端子およびコンデンサ256の他方の端子は、12V電源123の0V側に接続されている。
オペアンプ241、オペアンプ251およびオペアンプ258は、それぞれ、マイナスの入力端子(反転入力端子)とプラスの入力端子(非反転入力端子)と、1つの出力端子を備えた増幅器の電子回路モジュールである。
一方の端子がトランジスタ146のエミッタに接続されている抵抗221の他方の端子は、オペアンプ241のマイナスの入力端子(反転入力端子)および抵抗242の一方の端子に接続されている。一方の端子がトランジスタ156のエミッタに接続されている抵抗222の他方の端子は、オペアンプ241のプラスの入力端子(非反転入力端子)および抵抗243の一方の端子に接続されている。抵抗242の他方の端子は、オペアンプ241の出力および抵抗245の一方の端子に接続されている。抵抗243の他方の端子は、12V電源123の0V側に接続されている。抵抗245の他方の端子は、オペアンプ251のマイナスの入力端子(反転入力端子)、抵抗253の一方の端子および抵抗252の一方の端子に接続されている。
差分回路201は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位と、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線42の電位との差分を求めて、絶対値回路202に出力する。
オペアンプ251のプラスの入力端子(非反転入力端子)は、12V電源123の0V側に接続されている。抵抗252の他方の端子は、ダイオード254のアノードおよび抵抗257の一方の端子に接続されている。抵抗253の他方の端子は、ダイオード255のカソードおよびオペアンプ258のプラスの入力端子(非反転入力端子)に接続されている。オペアンプ251の出力端子は、ダイオード254のカソードおよびダイオード255のアノードに接続されている。抵抗257の他方の端子は、オペアンプ258のマイナスの入力端子(反転入力端子)および抵抗259の一方の端子に接続されている。抵抗259の他方の端子は、オペアンプ258の出力端子およびコンパレータ271のマイナスの入力端子(反転入力端子)に接続されている。
絶対値回路202は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位と、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位との差分から、比較回路203に差分の絶対値を出力する。
コンパレータ271は、マイナスの入力端子(反転入力端子)に印加される電圧がプラスの入力端子(非反転入力端子)に印加される電圧より高い場合、出力が負の最大電圧(この場合、0V)となり、マイナスの入力端子(反転入力端子)に印加される電圧がプラスの入力端子(非反転入力端子)に印加される電圧以下である場合、出力が正の最大電圧(この場合、プラス12V)となる。コンパレータ271には、電源として、12V電源123のプラス12Vおよび0Vが供給されている。コンデンサ276の一方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続され、コンデンサ276の他方の端子は、12V電源123の0V側に接続されている。
サーミスタ272の一方の端子には、12V電源123のプラス12Vが印加される。サーミスタ272の他方の端子は、抵抗273の一方の端子に接続されている。抵抗273の他方の端子は、コンパレータ271のプラスの入力端子(非反転入力端子)、抵抗274の一方の端子および抵抗275の一方の端子に接続されている。抵抗274の他方の端子は、12V電源123の0V側に接続されている。抵抗275の他方の端子は、コンパレータ271の出力端子、抵抗277の一方の端子および抵抗278の一方の端子に接続されている。抵抗277の他方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続されている。抵抗278の他方の端子は、トランジスタ279のベースに接続されている。トランジスタ279は、npn型トランジスタである。トランジスタ279のコレクタは、ダイオード225のアノードおよびリレー204の入力側(一次側)の一方の端子に接続されている。トランジスタ279のエミッタは、12V電源123の0V側に接続されている。ダイオード225のカソードおよびリレー204の入力側(一次側)の他方の端子は、12V電源123のプラス12V側に接続されている。
トランジスタ279は、コンパレータ271の出力に応じてオンまたはオフされる。トランジスタ279は、出力インピーダンスを小さくして、リレー204の入力側(一次側)にオンまたはオフさせる電流を供給する。リレー204は、高感度の信号用リレーであり、小さな電流で駆動される。
比較回路203は、絶対値回路202で求められた差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、リレー204をオフさせて、絶対値回路202で求められた差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、リレー135をオンさせる。なお、閾値は、サーミスタ272、抵抗273および抵抗274により12Vが分圧された電圧であり、例えば、1V乃至2Vとされる。
リレー204の出力側(二次側)の端子のうち、オフ側の端子には、ダイオード226のカソードおよびリレー65の入力側(一次側)の一方の端子のうちのリセット端子が接続されている。リレー204の出力側(二次側)の端子のうち、オン側の端子には、ダイオード227のカソードおよびリレー65の入力側(一次側)の一方の端子のうちのセット端子が接続されている。ダイオード226のアノードおよびダイオード227のアノードは、リレー65の入力側(一次側)の2つの他方の端子と共に、12V電源123の0V側に接続されている。
リレー204は、リレー204がオフしているとき、リレー65をオフさせ、リレー204がオンしているとき、リレー65をオンさせる。
リレー65は、接点を保持するラッチングリレーである。リレー65は、オフしている場合、出力側(二次側)において、配線42または配線41のいずれか一方を配線43に接続する。リレー65は、オンしている場合、出力側(二次側)において、配線42および配線41を配線43から切り離す。
すなわち、リレー65は、配線42の電位と配線41の電位の差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、配線42または配線41のいずれか一方を配線43に接続し、配線42の電位と配線41の電位の差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、配線42および配線41を配線43から切り離す。
パイロットランプ228は、接地異常灯であり、配線42および配線41が配線43から切り離された場合、点灯し、配線42または配線41のいずれか一方が配線43に接続させられた場合、消灯する。
次に、図7のフローチャートを参照して、接地装置10の接地回路の動作を説明する。ステップS1において、スイッチ51が操作されて、閉じられると、接地回路への電源の供給が開始され、電源灯であるパイロットランプ116が点灯する。ステップS2において、スイッチ51が操作されて、閉じられると、接地回路への電源の供給が開始される。ステップS3において、タイマ66がオンされて、12V電源123が電源を接地極検出回路62、接地強度検出回路63、リレー64およびリレー65に供給する。回路電源/電源灯であるパイロットランプ183が点灯する。
ステップS4において、床面電位検出電極14は、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせ、接地極検出回路62のニュートラル電位検出回路131およびライン電位検出回路132に供給する。ステップS5において、ライン電位検出回路132は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、交流の商用電源の配線41の電位を検出する。ステップS6において、ニュートラル電位検出回路131は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、交流の商用電源の配線42の電位を検出する。ステップS7において、接地極検出回路62の比較回路134は、ニュートラル電位検出回路131で検出された配線42の電位と、ライン電位検出回路132で検出された配線41の電位とを比較する。比較回路134は、ステップS8において、配線42の電位に比較して配線41の電位が高い場合、ステップS9において、リレー135をオフさせる。この場合、リレー135は、リレー64をオフさせる。オフであるリレー64は、配線42を配線43に接続する。このとき、極反転灯であるパイロットランプ184は、点灯せず、消灯している。
すなわち、図8(A)に示されるように、ニュートラル側の配線42の電位(図中のN(L)の実線で示される値)に比較してライン側の配線41の電位(図中のL(N)の実線で示される値)が高い場合、ニュートラル側の配線42がアースである配線43に接続される。
比較回路134は、ステップS8において、配線41の電位に比較して配線41の電位が高い場合、ステップS10において、リレー135をオンさせる。この場合、リレー135は、リレー64をオンさせる。オンであるリレー64は、配線41を配線43に接続する。このとき、極反転灯であるパイロットランプ184が点灯する。
すなわち、図8(A)に示されるように、ライン側の配線41の電位(図中のL(N)の点線で示される値)に比較してニュートラル側の配線42の電位(図中のN(L)の実線で示される値)が高い場合、点線で示されるライン側の配線41がアースである配線43に接続される。
ステップS11において、リレー64がオフされるか、またはオンされるかいずれか一方とされる。
ステップS12において、接地強度検出回路63の差分回路201は、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線41の電位と、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、配線42の電位との差分を求める。ステップS13において、接地強度検出回路63の絶対値回路202は、配線41の電位と配線42の電位との差分の絶対値を求める。ステップS14において、接地強度検出回路63の比較回路203は、配線41の電位と配線42の電位との差分の絶対値と所定の閾値とを比較して、絶対値回路202で求められた差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、ステップS15において、リレー204をオフさせる。この場合、リレー204は、リレー65をオフさせる。オフであるリレー65は、配線42または配線41のいずれか一方を配線43に接続する。このとき、接地異常灯であるパイロットランプ228は、点灯せず、消灯している。
この場合、図8(B)に示されるように、ライン側の配線41の電位とニュートラル側の配線42の電位との差分の絶対値(図中のL(N)の実線とN(L)の実線とで示される値)が所定の閾値(図中のL/N電圧差閾値)と比較され、差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、すなわち、ライン側の配線41の電位とニュートラル側の配線42の電位との差が十分にある場合、ライン側の配線41またはニュートラル側の配線42のいずれか一方がアースである配線43に接続される。
絶対値回路202で求められた差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、ステップS16において、比較回路203は、リレー204をオンさせる。この場合、リレー204は、リレー65をオンさせる。オンであるリレー65は、配線42および配線41を配線43から切り離す。このとき、接地異常灯であるパイロットランプ228が点灯する。
この場合、ライン側の配線41の電位とニュートラル側の配線42の電位との差分の絶対値が所定の閾値と比較され、差分の絶対値が所定の閾値未満上である場合、すなわち、ライン側の配線41の電位とニュートラル側の配線42の電位との差が十分になく、接地の強度が十分でない場合、ライン側の配線41およびニュートラル側の配線42をアースである配線43から切り離す。すなわち、この場合、接地装置10の接地回路は、接地動作を行わない。
ステップS17において、リレー65がオフされるか、またはオンされるかいずれか一方とされる。
ステップS18において、リレー64がオフされるか、またはオンされるかいずれか一方とされ、また、リレー65がオフされるか、またはオンされるかいずれか一方とされ、商用電源の接地の状態が決定される。
ステップS19において、タイマ66は、それぞれ丸で囲まれたXおよびYで示す端子を接続して、コンセント117−1乃至117−4を介した商用電源の供給、すなわち交流接地供給を開始して、12V電源123への電源の供給をオフする。これにより、12V電源123は、オフされる。リレー64およびリレー65は、ラッチングリレーなので、接点の状態は維持される。すなわち、接地回路の接地の状態は維持される。
ステップS20において、コンセント117−1乃至117−4を介した商用電源の供給が継続され、すなわち交流接地が使用される。
ステップS21において、スイッチ51が操作されて、開かれると、ステップS22において、電力の供給がオフされ、ステップS23において、ON/OFFタイマであるタイマ66はリセットされる。
このように、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できるようになる。
接地装置10の本体11を同等の大きさの対地電位がAC100VRMS(L極)である帯電物(例えば、アースを取っていないトランスレスの機器)上に置いて、床面電位検出電極14を住宅の床上に配置した場合、ニュートラルをより確実に選択できることが確認できた。
以上のように、接地回路は、一方の端部が交流の商用電源のラインに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される配線41と、一方の端部が商用電源のニュートラルに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される配線42と、一方の端部が開放されるかまたは接地され、他方の端部が機器のアースに接続される配線43とで商用電源を機器に接続し、接地する接地回路であって、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせる平板状の導電体81の両面の全体のそれぞれを平板状の電気抵抗である抵抗板82および抵抗板83のそれぞれで覆った床面電位検出電極14と、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、交流の商用電源の配線41の第1の電位を検出するライン電位検出回路132と、床面電位検出電極14に生じた基準電位を基準とする、商用電源の配線42の第2の電位を検出するニュートラル電位検出回路131と、第1の電位と第2の電位とを比較する比較回路134と、第1の電位と第2の電位との比較の結果、第2の電位に対して第1の電位が高い場合、商用電源の配線42を配線43に接続し、第1の電位に対して第2の電位が高い場合、商用電源の配線41を配線43に接続するリレー64とを含み、床面電位検出電極14は、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、ライン電位検出回路132およびニュートラル電位検出回路131に所定の長さの導線で電気的に接続され、ライン電位検出回路132、ニュートラル電位検出回路131、比較回路134およびリレー64から離して所望の位置に配置される。
導電体81の両面を覆う抵抗板82および抵抗板83を、それぞれ、木材とすることができる。
導電体81の両面を覆う抵抗板82および抵抗板83を、それぞれ、塗料が含侵されている木材とすることができる。
リレー64を、ラッチングリレーとすることができる。
接地回路には、第1の電位と第2の電位との差分を求める差分回路201と、第1の電位と第2の電位との差分の絶対値を求める絶対値回路202と、第1の電位と第2の電位との差分の絶対値と所定の閾値とを比較する比較回路203と、第1の電位と第2の電位との差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、配線41または配線42のいずれか一方を配線43に接続し、前第1の電位と第2の電位との差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、配線41および配線42を配線43から切り離すリレー65とをさらに設けることができる。
リレー65を、ラッチングリレーとすることができる。
機器に商用電源を供給する、配線41、配線42および配線43と接続されているコンセント117−1乃至117−4をさらに設けることができる。
接地回路においては、床面電位検出電極14が、ライン電位検出回路132およびニュートラル電位検出回路131に所定の長さの導線で電気的に接続され、ライン電位検出回路132、ニュートラル電位検出回路131、比較回路134およびリレー64から離して所望の位置に配置され、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有して、主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせ、ライン電位検出回路132が、基準電位を基準とする、交流の商用電源の配線41の第1の電位を検出し、ニュートラル電位検出回路131が、基準電位を基準とする、商用電源の配線42の第2の電位を検出し、比較回路134が、第1の電位と第2の電位とを比較し、リレー64が、第2の電位に対して第1の電位が高い場合、商用電源の配線42を配線43に接続し、第1の電位に対して第2の電位が高い場合、商用電源の配線41を配線43に接続する。従って、電位が生じている機器が近傍にあっても、機器の電位の影響をより小さくして、主要構造部の表面電位から生じた基準電位を基準として、配線41の第1の電位と配線42の第2の電位とを検出して、第1の電位と第2の電位との比較の結果に応じて、配線42を配線43に接続するか、または配線41を配線43に接続する。このように、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できる。
床面電位検出電極14は、平板状の導電体81と、導電体81の一方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である抵抗板82と、導電体81の他方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である抵抗板83と、導電体81に電気的に接続されている所定の長さの導線であるコード31とを含み、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、建築物の主要構造部に沿って配置すると、主要構造部の表面電位から電位を生じさせる。
抵抗板82と抵抗板83とを、それぞれ、木材とすることができる。
抵抗板82と抵抗板83とを、それぞれ、塗料が含侵された木材とすることができる。
床面電位検出電極14においては、それぞれ平板状の電気抵抗である抵抗板82と抵抗板83とが、平板状の導電体81の面の全体のそれぞれを覆うようにしたので、1MΩ乃至30MΩの抵抗値とすることで、外乱の影響がより小さくなり、所定の長さのコード31によって接地回路から離して、建築物の主要構造部に沿って配置されると、主要構造部の表面電位から生じさせた電位を導線を通じて、基準電位として利用できるようになり、接地回路において、基準電位と比較することで商用電源のラインとニュートラルとをより確実に判別でき、交流の商用電源のラインとニュートラルのうち、接地すべきニュートラルをより確実に選択できるようになる。
なお、床面電位検出電極14は、正方形または直方形の平板状に形成されていると説明したが、これに限らず、四角形の平板状、楕円若しくは長円を含む円形の平板状、三角形の平板状、または多角形などの所望の形状の平板状であってもよい。
また、接地極検出回路62、接地強度検出回路63、ニュートラル電位検出回路131、ライン電位検出回路132、比較回路134、差分回路201、絶対値回路202または比較回路203は、デジタル回路で構成することもできる。
なお、リレー64、リレー65、リレー135およびリレー204は、電磁継電器である場合を例に説明したが、ソリッドステートリレーを採用するようにしてもよい。
また、本考案の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 接地装置, 11 本体, 12 差込プラグ, 13 電源ケーブル, 14 床面電位検出電極, 41,42および43 配線, 51 スイッチ, 62 接地極検出回路, 63 接地強度検出回路, 64および65 リレー, 66 タイマ, 67 コンデンサ, 81 電極板, 82および83 抵抗板, 112 漏電/過負荷遮断器, 114 コンデンサ, 115 抵抗, 116 パイロットランプ, 117−1乃至117−4 コンセント, 118 リセットスイッチ, 119 ヒューズ, 121 コンデンサ, 122 抵抗, 123 12V電源, 124 ダイオード, 131 ニュートラル電位検出回路, 132 ライン電位検出回路, 134 比較回路, 135 リレー, 141および142 抵抗, 143 ダイオード, 144 抵抗, 145 コンデンサ, 146 トランジスタ, 147 抵抗, 151および152 抵抗, 153 ダイオード, 154 抵抗, 155 コンデンサ, 156 トランジスタ, 157 抵抗, 161および162 抵抗, 163 コンデンサ, 164 コンパレータ, 165 抵抗, 166 コンデンサ, 167および168 抵抗, 169 トランジスタ, 170 ダイオード, 181および182 ダイオード, 183および184 パイロットランプ, 201 差分回路, 202 絶対値回路, 203 比較回路, 221および222 抵抗, 223 コンデンサ, 224 コンデンサ, 225 ダイオード, 204 リレー, 226および227 ダイオード, 228 パイロットランプ, 241 オペアンプ, 242および243 抵抗, 244 コンデンサ, 245 抵抗, 251 オペアンプ, 252および253 抵抗, 254および255 ダイオード, 256 コンデンサ, 257 抵抗, 258 オペアンプ, 259 抵抗, 271 コンパレータ, 272 サーミスタ, 273,274および275 抵抗, 276 コンデンサ, 277および278 抵抗, 279 トランジスタ

Claims (10)

  1. 一方の端部が交流の商用電源のラインに接続され、他方の端部が機器の電源に接続される第1の配線と、一方の端部が前記商用電源のニュートラルに接続され、他方の端部が前記機器の電源に接続される第2の配線と、一方の端部が開放されるかまたは接地され、他方の端部が前記機器のアースに接続される第3の配線とで前記商用電源を前記機器に接続し、接地する接地回路において、
    建築物の主要構造部に沿って配置すると、前記主要構造部の表面電位から基準となる電位である基準電位を生じさせる平板状の導電体の両面の全体のそれぞれを平板状の電気抵抗である抵抗体のそれぞれで覆った電極と、
    前記電極に生じた前記基準電位を基準とする、交流の商用電源の前記第1の配線の第1の電位を検出する第1の検出回路と、
    前記電極に生じた前記基準電位を基準とする、前記商用電源の前記第2の配線の第2の電位を検出する第2の検出回路と、
    前記第1の電位と前記第2の電位とを比較する第1の比較回路と、
    前記第1の電位と前記第2の電位との比較の結果、前記第2の電位に対して前記第1の電位が高い場合、前記商用電源の前記第2の配線を前記第3の配線に接続し、前記第1の電位に対して前記第2の電位が高い場合、前記商用電源の前記第1の配線を前記第3の配線に接続する第1のリレーと
    を含み、
    前記電極は、1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、前記第1の検出回路および前記第2の検出回路に所定の長さの導線で電気的に接続され、前記第1の検出回路、前記第2の検出回路、第1の比較回路および第1のリレーから離して所望の位置に配置される
    接地回路。
  2. 請求項1に記載の接地回路において、
    前記導電体の両面を覆う前記抵抗体は、それぞれ、木材からなる
    接地回路。
  3. 請求項2に記載の接地回路において、
    前記導電体の両面を覆う前記抵抗体は、それぞれ、塗料が含侵されている前記木材からなる
    接地回路。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の接地回路において、
    前記第1のリレーは、ラッチングリレーである
    接地回路。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接地回路において、
    前記第1の電位と前記第2の電位との差分を求める差分回路と、
    前記第1の電位と前記第2の電位との差分の絶対値を求める絶対値回路と、
    前記第1の電位と前記第2の電位との差分の絶対値と所定の閾値とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1の電位と前記第2の電位との差分の絶対値が所定の閾値以上である場合、前記第1の配線または前記第2の配線のいずれか一方を前記第3の配線に接続し、前前記第1の電位と前記第2の電位との差分の絶対値が所定の閾値未満である場合、前記第1の配線および前記第2の配線を前記第3の配線から切り離す第2のリレーと
    をさらに含む接地回路。
  6. 請求項5に記載の接地回路において、
    前記第2のリレーは、ラッチングリレーである
    接地回路。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の接地回路において、
    前記機器に前記商用電源を供給する、前記第1の配線、前記第2の配線および前記第3の配線と接続されているコンセントをさらに含む接地回路。
  8. 平板状の導電体と、
    前記導電体の一方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である第1の抵抗体と、
    前記導電体の他方の面の全体を覆う平板状の電気抵抗である第2の抵抗体と、
    前記導電体に電気的に接続されている所定の長さの導線と
    を含み、
    1MΩ乃至30MΩの抵抗値を有し、建築物の主要構造部に沿って配置すると、前記主要構造部の表面電位から電位を生じさせる電極。
  9. 請求項8に記載の電極において、
    前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体とは、それぞれ、木材からなる電極。
  10. 請求項9に記載の電極において、
    前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体とは、それぞれ、塗料が含侵された前記木材からなる電極。

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