JP2016178726A - 電圧安定化装置、およびそれを用いた電源システム - Google Patents

電圧安定化装置、およびそれを用いた電源システム Download PDF

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悠生 高田
寺澤 章
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Abstract

【課題】電気機器の保護を図りながらも、電気機器が動作を停止する頻度を低減できる電圧安定化装置、およびそれを用いた電源システムを提供する。
【解決手段】電圧安定化装置1は、変圧回路2と、遮断回路3とを備えている。変圧回路2は、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間に電気的に接続されている。変圧回路2は、一対の出力端子51,52から出力される出力電圧V2が安定するように、一対の入力端子41,42に入力される入力電圧V1を変圧して出力電圧V2とする。遮断回路3は、入力電圧V1の電圧値が所定の許容範囲を逸脱した場合に、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断する。ここで、上記許容範囲は、上限のみが設定された範囲である。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に電圧安定化装置、およびそれを用いた電源システムに関し、より詳細には出力電圧を安定させる電圧安定化装置、およびそれを用いた電源システムに関する。
従来、国や地域によっては、電力系統から需要家(facility)に供給される電圧(以下、「系統電圧」という)が大幅に変動することが知られている。このように系統電圧が大幅に変動する環境下においては、電圧安定化装置(いわゆるボルテージスタビライザ)が用いられている。電圧安定化装置は、電力系統と電気機器との間に電気的に接続され、電気機器へ供給される出力電圧の電圧値が電気機器の定格範囲内に収まるように、出力電圧の安定化を行う。これにより、電気機器に対して定格範囲の上限を超えるような大きな電圧が供給されることを防止でき、系統電圧が大幅に変動する環境下でも、電気機器が保護される。
この種の電圧安定化装置の一例として、系統電圧(供給電圧)が、所定の上限と下限との間に設定された規定範囲外となった場合に電力系統を電気機器から電気的に切り離すように構成された装置が提案されている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置は、系統電圧が規定範囲内に戻って所定時間が経過した場合、電力系統を電気機器に電気的に再接続する。
米国特許第4707760号明細書
しかし、特許文献1の装置では、系統電圧が不安定な場合に、電気機器が頻繁に動作を停止する可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、電気機器の保護を図りながらも、電気機器が動作を停止する頻度を低減できる電圧安定化装置、およびそれを用いた電源システムを提供することを目的とする。
本発明の電圧安定化装置は、一対の入力端子と一対の出力端子との間に電気的に接続され、前記一対の出力端子から出力される出力電圧が安定するように、前記一対の入力端子に入力される入力電圧を変圧して前記出力電圧とする変圧回路と、前記入力電圧の電圧値が所定の許容範囲を逸脱した場合に、前記一対の入力端子と前記一対の出力端子との間を電気的に遮断する遮断回路とを備え、前記許容範囲は、上限のみが設定された範囲であることを特徴とする。
本発明の電源システムは、上記の電圧安定化装置と、前記一対の出力端子が電気的に接続される一対の接続端子を有した電源装置とを備え、前記電源装置は、前記一対の接続端子に入力される電圧の電圧値が所定の電圧範囲内にあれば動作可能に構成されており、前記電圧安定化装置の前記出力電圧の電圧値が前記電圧範囲の上限を超えないように、前記許容範囲の上限が設定されていることを特徴とする。
本発明の電圧安定化装置は、電気機器の保護を図りながらも、電気機器が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
本発明の電源システムは、電気機器の保護を図りながらも、電気機器が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
実施形態1に係る電源システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る電圧安定化装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る電圧安定化装置の入力電圧−出力電圧の関係を示すグラフである。 実施形態1に係る電源装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1の比較例としての電圧安定化装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1の比較例としての電圧安定化装置の入力電圧−出力電圧の関係を示すグラフである。 実施形態1に係る壁付けタイプの電圧安定化装置の外観を示す斜視図である。 実施形態1に係るテーブルタップタイプの電圧安定化装置の外観を示す斜視図である。 実施形態2に係る電圧安定化装置の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る電圧安定化装置の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る電圧安定化装置の入力電圧−出力電圧の関係、並びに入力電圧−出力電流の上限値の関係を示すグラフである。
(実施形態1)
<電圧安定化装置の概要>
電圧安定化装置は、電力系統から需要家(facility)に供給される電圧(以下、「系統電圧」という)が大幅に変動するような環境下で用いられる。電圧安定化装置は、電力系統と電気機器との間に電気的に接続され、電気機器へ供給される出力電圧の電圧値が電気機器の定格範囲内に収まるように、出力電圧の安定化を行うことで、電気機器を保護する。
本実施形態では、電圧安定化装置は、戸建住宅あるいは集合住宅の住戸のような一般住宅用であると仮定する。さらに、本実施形態では、電力系統が単相二線式であって、交流電圧である系統電圧の定格値が実効値で220〔V〕であると仮定する。以下、電圧値(電圧の大きさ)に関する記載は、とくに断りがない限り全て実効値とする。
また、電圧安定化装置が電気的に接続される電気機器は、たとえばテレビ受像機やパソコン(パーソナルコンピュータ)、洗濯機、冷蔵庫等の家電機器である。とくに本実施形態では、電圧安定化装置は、いわゆるグローバル電圧に対応した電源装置(いわゆるグローバル電源)と共に用いられ、電源装置と共に電源システムを構成する。ここでいう「グローバル電圧」は、系統電圧の定格値が異なる複数の国に対応するように定められた電圧の範囲であって、たとえば100〔V〕〜240〔V〕である。本実施形態においては、電源装置は、電圧安定化装置と電気機器との間に電気的に接続され、交流電圧を直流電圧に変換して電気機器に出力する電源アダプタ(ACアダプタ)である。
本実施形態の電圧安定化装置1は、図1に示すように、変圧回路2と、遮断回路3とを備えている。
変圧回路2は、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間に電気的に接続されている。変圧回路2は、一対の出力端子51,52から出力される出力電圧V2が安定するように、一対の入力端子41,42に入力される入力電圧V1を変圧して出力電圧V2とする。
遮断回路3は、入力電圧V1の電圧値が所定の許容範囲を逸脱した場合に、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断する。ここで、許容範囲は、上限のみが設定された範囲である。
「出力電圧V2が安定する」とは、出力電圧V2の電圧値が大幅に変動しないように出力電圧V2の電圧値の変動が抑制されている状態を意味し、出力電圧V2が定電圧に維持される状態だけでなく、出力電圧V2がある範囲内に収まる状態を含む。また、「入力電圧V1を変圧」は、変圧比が「1」の場合、つまり入力電圧V1と出力電圧V2とで電圧値が等しくなる場合も含む。また、本実施形態における「端子」は、必ずしも、電線を接続するための部品として実体を有しなくてもよく、たとえば電子部品のリードや、回路基板に含まれる導体の一部であってもよい。
本実施形態の電圧安定化装置1は、図1に示すように、一対の入力端子41,42が系統電源7に電気的に接続される。これにより、電圧安定化装置1には系統電源7から入力電圧V1が入力されることになる。また、電圧安定化装置1は、一対の出力端子51,52が電源装置6を介して電気機器8に電気的に接続される。これにより、電圧安定化装置1から電源装置6を介して電気機器8に電力が供給されることになる。
要するに、電圧安定化装置1は、入力電圧V1のある程度の変動については、変圧回路2にて入力電圧V1を変圧することで出力電圧V2の安定化を図る。また、電圧安定化装置1は、入力電圧V1の電圧値が大幅に変動して許容範囲を逸脱した場合には、遮断回路3にて一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断し、出力電圧V2の出力を停止する。ここで、許容範囲は下限がなく上限のみが設定された範囲であるので、入力電圧V1の電圧値がどれだけ低下しても、遮断回路3によって出力電圧V2の出力が停止されることはない。したがって、この電圧安定化装置1によれば、電気機器8の保護を図りながらも、電気機器8が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
<電源システムの全体構成>
本実施形態の電源システム100は、図1に示すように、上記の電圧安定化装置1と、電源装置6とを備えている。
電源装置6は、一対の出力端子51,52が電気的に接続される一対の接続端子61,62(図4参照)を有している。電源装置6は、一対の接続端子61,62に入力される電圧の電圧値が所定の電圧範囲内にあれば動作可能に構成されている。ここで、電圧安定化装置1の出力電圧V2の電圧値が上記電圧範囲の上限を超えないように、許容範囲の上限が設定されている。
ここでいう「所定の電圧範囲」は、たとえばグローバル電圧に相当する範囲(一例として100〔V〕〜240〔V〕)であり、「電源装置6」は、グローバル電圧に対応したいわゆるグローバル電源である。なお、以下では電源装置6が動作可能な「所定の電圧範囲」を「適応範囲」という。
要するに、電圧安定化装置1および電源装置6は、電圧安定化装置1が系統電源7側、電源装置6が電気機器8側となるように、系統電源7と電気機器8との間に電気的に接続される。これにより、電圧安定化装置1には系統電源7から入力電圧V1が入力されることになる。さらに、電圧安定化装置1の出力電圧V2は電源装置6に入力され、電源装置6から出力された電圧は電気機器8に供給されることになる。
ここにおいて、電圧安定化装置1の出力電圧V2の電圧値が適応範囲の上限を超えないように、許容範囲の上限が設定されている。そのため、電圧安定化装置1の入力電圧V1が大幅に変動し一対の接続端子61,62に印加される出力電圧V2が適応範囲の上限を超える前に、電圧安定化装置1の遮断回路3が作動して出力電圧V2の出力が停止する。
したがって、この電源システム100によれば、入力電圧V1のある程度の変動については、変圧回路2が入力電圧V1を変圧することで出力電圧V2が安定化され、電源装置6は動作可能になる。また、入力電圧V1の電圧値が大幅に変動して許容範囲を逸脱した場合には、遮断回路3が出力電圧V2の出力を停止して、電源装置6は動作を停止する。ここで、許容範囲は下限がなく上限のみが設定された範囲であるので、入力電圧V1の電圧値がどれだけ低下しても、遮断回路3によって出力電圧V2の出力が停止されることはない。したがって、この電源システム100によれば、電気機器8の保護を図りながらも、電気機器8が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
以下、本実施形態に係る電圧安定化装置1、およびそれを用いた電源システム100について詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
<電圧安定化装置の具体例>
本実施形態の電圧安定化装置1は、図2に示すように、一対の入力端子41,42、一対の出力端子51,52、変圧回路2、および遮断回路3に加えて、第1検出部11、第2検出部12、接地入力端子43、および接地送り端子53をさらに備えている。
<<入力端子>>
一対の入力端子41,42は、第1の入力端子41と第2の入力端子42とで構成されており、系統電源7に電気的に接続される。これにより、一対の入力端子41,42間には、系統電源7から印加される系統電圧が入力電圧V1として現れることになる。また、接地入力端子43は、接地極用の端子であって、接地線が電気的に接続される。
<<出力端子>>
一対の出力端子51,52は、第1の入力端子41に対応する第1の出力端子51と、第2の入力端子42に対応する第2の出力端子52とで構成されている。第1の出力端子51は、変圧回路2および遮断回路3を介して、第1の入力端子41と電気的に接続されている。第2の出力端子52は、第2の入力端子42に対して電気的に直接接続されている。これにより、一対の出力端子51,52間には、入力電圧V1に基づく電圧が出力電圧V2として現れることになる。また、接地送り端子53は、接地極用の送り端子であって、接地入力端子43に対して電気的に直接接続されている。なお、本実施形態でいう「直接接続」とは、電気的な観点から直接的に接続されること、つまり他の回路素子を介さずに接続されることを意味する。
下記「遮断回路」の欄で説明するが、本実施形態では変圧回路2の一部が遮断回路3に兼用されている。そのため、図2に示すように第1の出力端子51が変圧回路2を介して第1の入力端子41に接続されていることは、第1の出力端子51が変圧回路2および遮断回路3を介して第1の入力端子41に接続されていることと同義である。
<<検出部>>
第1検出部11は、一対の入力端子41,42間に電気的に接続され、入力電圧V1の電圧値を検出する機能を有している。第2検出部12は、一対の出力端子51,52間に電気的に接続され、出力電圧V2の電圧値を検出する機能を有している。第1検出部11および第2検出部12の各々は、たとえば整流平滑回路および一対の分圧抵抗を用いて構成され、検出値(入力電圧V1あるいは出力電圧V2の電圧値)に応じた電圧を、制御部24に対して出力する。制御部24については、下記「変圧回路」の欄で説明する。
なお、本実施形態において、第1検出部11および第2検出部12の検出値(入力電圧V1あるいは出力電圧V2の電圧値)は、入力電圧V1および出力電圧V2の実効値であると仮定する。
<<変圧回路>>
変圧回路2は、第1スイッチ21と、第2スイッチ22と、トランス23と、制御部24とを有している。制御部24は、第1スイッチ21および第2スイッチ22を制御する。本実施形態では、第1スイッチ21および第2スイッチ22はそれぞれ電磁リレーの接点からなる。制御部24は電磁リレーに駆動信号を与えることにより第1スイッチ21および第2スイッチ22のそれぞれについてオン・オフを切り替える。なお、ここでいう「接点」は、互いに接離する一対の接点を意味する。
また、本実施形態では、トランス23は、1つの巻線を一次巻線と二次巻線とに共用した単巻トランス(オートトランス)である。そのため、トランス23は、両端を第1端子231および第2端子232とする1つの巻線を有し、この巻線の途中にタップ233を有している。トランス23は、巻線の全体(第1端子231と第2端子232との間)が一次巻線となり、巻線のうち第2端子232とタップ233との間の部分が二次巻線となる。つまり、巻線のうち第2端子232とタップ233との間の部分は、一次巻線と二次巻線との共用部分である分路巻線となる。なお、ここでは図示を省略しているが、トランス23はコアを有している。
第1スイッチ21は、第1の入力端子41と、トランス23の一次巻線との間に電気的に接続されている。具体的には、第1スイッチ21の一端は第1の入力端子41と電気的に直接接続され、第1スイッチ21の他端はトランス23の一次巻線の一端(第1端子231)と電気的に直接接続されている。トランス23の一次巻線の他端(第2端子232)は、第2の入力端子42と電気的に直接接続されている。言い換えれば、第1スイッチ21とトランス23の一次巻線とは、第1スイッチ21が第1の入力端子41側となるように、一対の入力端子41,42間において電気的に直列接続されている。ただし、第1スイッチ21は、一対の入力端子41,42と、トランス23の一次巻線との間に電気的に接続されていればよく、第2の入力端子42と、トランス23の一次巻線との間に電気的に接続されていてもよい。
第2スイッチ22は、第1の入力端子41と第1の出力端子51との間に電気的に接続されている。具体的には、第2スイッチ22の一端は第1の入力端子41と電気的に直接接続され、第2スイッチ22の他端は第1の出力端子51と電気的に直接接続されている。ただし、第2スイッチ22は、一対の入力端子41,42と、一対の出力端子51,52との間に電気的に接続されていればよく、第2の入力端子42と第2の出力端子52との間に電気的に接続されていてもよい。
トランス23の二次巻線は、一対の出力端子51,52間に電気的に接続されている。具体的には、トランス23の二次巻線の一端(タップ233)は第1の出力端子51と電気的に直接接続され、トランス23の二次巻線の他端(第2端子232)は第2の出力端子52と電気的に直接接続されている。これにより、トランス23の二次巻線の一端(タップ233)は、第2スイッチ22を介して第1の入力端子41と電気的に接続されることになる。なお、本実施形態では、トランス23は1つの巻線を一次巻線と二次巻線とに共用した単巻トランスであるから、第2端子232は、第2の入力端子42と第2の出力端子52との両方に対して、電気的に接続されることになる。
ここにおいて、トランス23は、一次巻線に印加される電圧(以下、「一次側電圧」ともいう)と、二次側巻線に発生する電圧(以下、「二次側電圧」ともいう)との比である変圧比(一次側電圧/二次側電圧)が、「1」より大きい降圧トランスである。そのため、トランス23の一次巻線に一次側電圧としての交流電圧が印加されると、この交流電圧が降圧されて二次側電圧としてトランス23の二次巻線から出力されることになる。一次側電圧と二次側電圧との変圧比は、トランス23の一次巻線の巻数N1と二次巻線の巻数N2との巻数比(N1/N2)と略等しい。
上記構成により、第1スイッチ21がオフで第2スイッチ22がオンの状態では、変圧回路2は、一対の入力端子41,42に一対の出力端子51,52が電気的に直接接続された状態(以下、「第1状態」という)となる。第1状態においては、一対の入力端子41,42には、トランス23を介さずに一対の出力端子51,52が直接接続される。そのため、第1状態では、変圧回路2は、入力電圧V1をそのまま出力電圧V2として出力する(つまりV1=V2)。つまり、第1状態での入力電圧V1と出力電圧V2との変圧比(V1/V2)は「1」である。
一方、第1スイッチ21がオンで第2スイッチ22がオフの状態では、変圧回路2は、一対の入力端子41,42間にトランス23の一次巻線が電気的に接続された状態(以下、「第2状態」という)となる。第2状態においては、第1の入力端子41と第1の出力端子51との間が第2スイッチ22によって切り離され、一対の入力端子41,42には、トランス23を介して一対の出力端子51,52が接続される。そのため、第2状態では、変圧回路2は、入力電圧V1を降圧して出力電圧V2として出力する(つまりV1>V2)。つまり、第2状態での入力電圧V1と出力電圧V2との変圧比(V1/V2)は「1」よりも大きな値となる。
ところで、本実施形態においては、変圧回路2は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲内に設定された閾値以上になると、入力電圧V1と出力電圧V2との間の変圧比(V1/V2)を切り替えることで、出力電圧V2を安定させるように構成されている。さらに、本実施形態では、上記閾値は「Vth1」(図3参照)の1つだけ設定されている。そして、変圧回路2は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満であれば、入力電圧V1をそのまま出力電圧V2として出力する状態、つまり上述した第1状態となるように構成されている。また、変圧回路2は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上であれば、入力電圧V1を降圧して出力電圧V2として出力する状態、つまり上述した第2状態となるように構成されている。すなわち、変圧回路2は、第1状態と第2状態とが切り替わることにより、入力電圧V1と出力電圧V2との間の変圧比(V1/V2)を切り替えて、出力電圧V2を安定させる。
このように、変圧回路2は、入力電圧V1の電圧値と閾値Vth1との比較結果に応じて、第1状態と第2状態とを切り替えるように構成されている。第1状態と第2状態との切り替えは、以下に説明するように制御部24によって行われる。
制御部24は、駆動部241と、監視部242とを有している。制御部24は、たとえばマイコン(マイクロコンピュータ)を用いて構成され、マイコンのメモリに記憶されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、駆動部241および監視部242としての機能を実現する。プログラムは、予めマイコンのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。
駆動部241は、上述したように電磁リレーに駆動信号を与えることにより、第1スイッチ21および第2スイッチ22のオン・オフを切り替えるように構成されている。駆動部241は、監視部242からの入力に従って、第1スイッチ21および第2スイッチ22のそれぞれのオン・オフを決定し、駆動信号を生成する。電磁リレーは、駆動部241からの駆動信号に従って、第1スイッチ21および第2スイッチ22のオン・オフを切り替える。
監視部242は、第1検出部11および第2検出部12の各々から、検出値(入力電圧V1あるいは出力電圧V2の電圧値)を取得するように構成されている。さらに、監視部242は、取得した検出値(入力電圧V1あるいは出力電圧V2の電圧値)を、所定の値(たとえば閾値Vth1)と比較し、比較結果に応じて駆動部241を制御するように構成されている。ここでいう「所定の値」には、変圧回路2の第1状態と第2状態との切り替えに用いられる上記閾値Vth1の他に、許容範囲の上限Vmax(図3参照)が含まれている。上記閾値Vth1は許容範囲内に設定されているので、閾値Vth1と許容範囲の上限Vmaxとは「Vth1<Vmax」の関係にある。さらに、閾値Vth1は、系統電圧の定格値(ここでは220〔V〕)よりも大きな値である。
制御部24は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満であれば、第1スイッチ21をオフにして第2スイッチ22をオンにすることで、変圧回路2を第1状態とするように構成されている。したがって、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満であるときには、変圧回路2は第1状態となり、入力電圧V1をそのまま出力電圧V2として出力する。また、制御部24は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上であれば、第1スイッチ21をオンにして第2スイッチ22をオフにすることで、変圧回路2を第2状態とするように構成されている。したがって、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上であるときには、変圧回路2は第2状態となり、入力電圧V1を降圧して出力電圧V2として出力する。
なお、閾値Vth1や許容範囲の上限Vmaxは、閾値設定部により設定(規定)される。閾値設定部は、閾値Vth1や許容範囲の上限Vmaxを記憶したメモリであってもよいし、閾値Vth1や許容範囲の上限Vmaxに相当する基準電圧を発生する定電圧源であってもよい。
<<遮断回路>>
遮断回路3は、第1スイッチ21と、第2スイッチ22と、制御部24とを有している。すなわち、本実施形態においては、変圧回路2の一部(第1スイッチ21、第2スイッチ22、制御部24)が遮断回路3に兼用されている。
第1スイッチ21は、上述したように一対の入力端子41,42とトランス23の一次巻線との間に電気的に接続されている。第2スイッチ22は、上述したように一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間に電気的に接続されている。したがって、第1スイッチ21および第2スイッチ22の両方がオフすることで、遮断回路3は、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断する(切り離す)ことができる。
ここで、遮断回路3は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲を逸脱した場合に、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断するように構成されている。つまり、遮断回路3は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲内にあれば、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に接続した状態(以下、「定常状態」という)となる。また、遮断回路3は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲を逸脱すれば、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断した状態(以下、「遮断状態」という)となる。
許容範囲は、下限がなく、上限のみが設定された範囲である。そのため、電圧値が許容範囲内にあることは、電圧値が許容範囲の上限未満であることと同義であり、電圧値が許容値を逸脱することは、電圧値が許容範囲の上限以上であることと同義である。そこで、遮断回路3は、入力電圧V1の電圧値と許容範囲の上限Vmax(図3参照)との比較結果に応じて、定常状態と遮断状態とを切り替えるように構成されている。定常状態と遮断状態との切り替えは、以下に説明するように制御部24によって行われる。
すなわち、制御部24は、遮断回路3に特有の機能として、入力電圧V1の電圧値が許容範囲を逸脱した場合に、第1スイッチ21および第2スイッチ22の両方をオフにすることで、遮断回路3を遮断状態とする機能を有している。具体的には、制御部24は、監視部242にて取得した検出値(入力電圧V1の電圧値)を許容範囲の上限Vmaxと比較し、入力電圧V1の電圧値が上限Vmax以上であれば、駆動部241にて第1スイッチ21および第2スイッチ22の両方をオフにする。したがって、入力電圧V1の電圧値が許容範囲を逸脱したときには、遮断回路3は遮断状態となり、出力電圧V2の出力を停止する。なお、入力電圧V1の電圧値が許容範囲内にある場合、遮断回路3は定常状態となるため、制御部24は、第1スイッチ21と第2スイッチ22との一方をオンにすることで、変圧回路2を第1状態あるいは第2状態とする。
また、制御部24は、遮断回路(第1スイッチ21および第2スイッチ22)3よりも一対の入力端子41,42側から、動作用電力を受けるように構成されている。これにより、遮断回路3が遮断状態であっても制御部24に電力供給されるため、制御部24は常時、動作可能である。
<<動作>>
次に、上述したように構成される電圧安定化装置1の動作について、図3を参照して説明する。図3では、横軸を入力電圧V1、縦軸を出力電圧V2として、入力電圧V1の電圧値と出力電圧V2の電圧値との関係を表している(いずれも実効値)。ここでは一例として、閾値Vth1は240〔V〕であり、許容範囲の上限Vmaxは270〔V〕である。許容範囲は、閾値Vth1未満の範囲である第1範囲Z1と、閾値Vth1以上で上限Vmax未満である第2範囲Z2とを合わせた範囲となる。
この電圧安定化装置1において、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満の第1範囲Z1内にある場合、変圧回路2が第1状態となり、遮断回路3が定常状態となる。この場合、入力電圧V1はそのまま出力電圧V2として出力されることになる。そのため、第1範囲Z1内においては、入力電圧V1の電圧値と出力電圧V2の電圧値とは等しくなる。
また、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上で上限Vmax未満の第2範囲Z2内にある場合、変圧回路2が第2状態となり、遮断回路3が定常状態となる。この場合、入力電圧V1は変圧回路2にて降圧され出力電圧V2として出力されることになる。そのため、第2範囲Z2内においては、入力電圧V1の電圧値よりも出力電圧V2の電圧値が小さくなる。ここで、第2状態にある変圧回路2の変圧比(つまりトランス23の変圧比)は、入力電圧V1の電圧値が第2範囲Z2内で最大となったときの出力電圧V2の電圧値が、閾値Vth1(ここでは240〔V〕)以下となるように設定されている。
一方、電圧安定化装置1において、入力電圧V1の電圧値が許容範囲の上限Vmax以上である場合、遮断回路3が遮断状態となる。この場合、遮断回路3が、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断する。そのため、入力電圧V1の電圧値が上限Vmaxをどれだけ上回っているかにかかわらず、出力電圧V2の出力が停止され、出力電圧V2の電圧値は0〔V〕となる。
要するに、電圧安定化装置1は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲(第1範囲Z1および第2範囲Z2)内にあれば、変圧回路2にて入力電圧V1を変圧して、出力電圧V2をある範囲(ここでは閾値Vth1以下)内に収めることができる。さらに、電圧安定化装置1は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲(第1範囲Z1および第2範囲Z2)を逸脱すると、遮断回路3にて出力電圧V2の出力を停止して、出力電圧V2をある範囲(ここでは閾値Vth1以下)内に収めることができる。このように電圧安定化装置1は、変圧回路2と遮断回路3とを組み合わせることにより、広範囲の入力電圧V1に対して、出力電圧V2の安定化を図ることができる。
<電源装置の具体例>
本実施形態の電源装置6は、図4に示すように、一対の接続端子61,62に加えて、一対の(電源側)出力端子63,64、整流回路65、絶縁回路66、降圧回路67、および(電源側)制御部68をさらに備えている。
一対の接続端子61,62は、電圧安定化装置1の一対の出力端子51,52に電気的に接続される。一対の出力端子63,64は、電気機器8に電気的に接続される。整流回路65はダイオードブリッジを用いて構成されている。絶縁回路66は、フライバック方式などの絶縁型DC/DCコンバータからなる。降圧回路67は、スイッチング素子を含むDC/DCコンバータからなる。制御部68は、一対の接続端子61,62間の入力電圧V3、並びに一対の出力端子63,64間の出力電圧V4の電圧値、および降圧回路67の出力電流の電流値を監視し、監視結果に応じて降圧回路67のスイッチング素子を制御する。
本実施形態において、電源装置6は、電圧安定化装置1と電気機器8との間に電気的に接続され、交流電圧を直流電圧に変換して電気機器8に出力する電源アダプタ(ACアダプタ)である。すなわち、電源装置6は、たとえばパーソナルコンピュータのように直流電圧の供給を受けて動作する電気機器8と共に用いられ、電圧安定化装置1の出力電圧V2を所定値の直流電圧に変換して出力電圧V4として電気機器8に供給する。
この電源装置6は、入力電圧V3の電圧値が適応範囲内にあれば動作可能に構成されている。本実施形態では、適応範囲は一例として100〔V〕〜240〔V〕である。電源装置6は、入力電圧V3の電圧値が適応範囲内にあれば、降圧回路67から所定の大きさ(たとえば12〔V〕)の直流電圧を出力電圧V4として出力する。さらに、この電源装置6においては、一対の接続端子61,62と一対の出力端子63,64との間が絶縁回路66で電気的に絶縁されているため、電圧安定化装置1と電気機器8との間の電気的な絶縁が確保される。
電源装置6は、入力電圧V3の電圧値が適応範囲の下限(100〔V〕)を下回る場合でも、ある程度の大きさの入力電圧V3が入力されていれば、電気機器8に出力電圧V4を出力可能である。ただし、この場合に、電源装置6の出力電圧V4の大きさが定格値(たとえば12〔V〕)であることは必須ではなく、定格値よりも小さくなってもよい。
<効果>
以上説明した本実施形態の電圧安定化装置1によれば、入力電圧V1のある程度の変動については、変圧回路2にて入力電圧V1を変圧することで出力電圧V2の安定化を図ることができる。また、電圧安定化装置1は、入力電圧V1の電圧値が大幅に変動して許容範囲を逸脱した場合には、遮断回路3にて一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断し、出力電圧V2の出力を停止する。ここで、上記許容範囲は下限がなく上限Vmaxのみが設定された範囲であるので、入力電圧V1の電圧値がどれだけ低下しても、遮断回路3によって出力電圧V2の出力が停止されることはない。したがって、この電圧安定化装置1によれば、電気機器8の保護を図りながらも、電気機器8が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
また、電圧安定化装置1を用いた電源システム100によれば、入力電圧V1のある程度の変動については、変圧回路2が入力電圧V1を変圧することで出力電圧V2が安定化され、電源装置6は動作可能になる。また、入力電圧V1の電圧値が大幅に変動して許容範囲を逸脱した場合には、遮断回路3が出力電圧V2の出力を停止して、電源装置6は動作を停止する。ここで、上記許容範囲は下限がなく上限Vmaxのみが設定された範囲であるので、入力電圧V1の電圧値がどれだけ低下しても、遮断回路3によって出力電圧V2の出力が停止されることはない。したがって、この電源システム100によれば、電気機器8の保護を図りながらも、電気機器8が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
また、本実施形態のように、変圧回路2は、入力電圧V1の電圧値と許容範囲内に設定された閾値との大小関係に応じて、入力電圧V1と出力電圧V2との間の変圧比を切り替えることで、出力電圧V2を安定させるように構成されていることが好ましい。この構成によれば、閾値の設定如何により、出力電圧V2をどの程度の範囲に安定させるかを調節することができる。ただし、変圧回路2が入力電圧V1と出力電圧V2との間の変圧比を切り替えることで出力電圧V2を安定させる、という構成は電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、本実施形態のように、上記閾値は1つだけ設定されていることが好ましい。この場合、変圧回路2は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満であれば第1状態となり、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上であれば第2状態となるように構成されていることが好ましい。第1状態は、入力電圧V1をそのまま出力電圧V2として出力する状態であり、第2状態は、入力電圧V1を降圧して出力電圧V2として出力する状態である。
この構成によれば、変圧回路2は、変圧比が2段階で切替可能であればよいので、変圧回路2の構成部品(スイッチなど)の数を最小限に抑えることができ、変圧回路2の簡略化を図ることができる。とくに、本実施形態のように、電圧安定化装置1が、比較的広い適応範囲(たとえば100〔V〕〜240〔V〕)の電圧に適応した電源装置6と共に用いられる場合、適応範囲での出力電圧V2の変動は許容されることになる。したがって、変圧回路2で切り替えられる変圧比が2段階だけであることにより出力電圧V2の多少の変動が生じたとしても、電源装置6の動作に支障はない。なお、閾値が1つだけであることは電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、閾値は2つ以上設定されていてもよい。この点については、下記「比較例」の欄で説明する。
また、本実施形態のように、変圧回路2は、トランス23と、第1スイッチ21と、第2スイッチ22と、入力電圧V1の電圧値と閾値Vth1との比較結果に応じて第1スイッチ21および第2スイッチ22を制御する制御部24とを有することが好ましい。第1スイッチ21は、一対の入力端子41,42とトランス23の一次巻線との間に電気的に接続され、第2スイッチ22は、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間に電気的に接続されている。トランス23の二次巻線は、一対の出力端子51,52間に電気的に接続されている。制御部24は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満であれば、第1スイッチ21をオフにして第2スイッチ22をオンにすることで変圧回路2を上記第1状態とするように構成されている。さらに、制御部24は、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上であれば、第1スイッチ21をオンにして第2スイッチ22をオフにすることで変圧回路2を上記第2状態とするように構成されている。
この構成によれば、変圧比の切り替え(第1状態と第2状態との切り替え)のための処理が、第1スイッチ21および第2スイッチ22の切り替えだけで済むので、制御部24の処理が比較的簡単になる。しかも、第1状態においては、入力電圧V1がトランス23を通さずにそのまま出力電圧V2となるので、常にトランス23を通して電力が供給される構成に比べて、トランス23での電力損失並びに発熱が低減される、という利点がある。また、第1スイッチ21がトランス23の一次側(一対の入力端子41,42側)に設けられるので、第1スイッチ21がオフすることで、トランス23への通電が停止された状態となる。そのため、電圧安定化装置1は、変圧回路2が第1状態にあるとき、および遮断回路3が遮断状態にあるときには、トランス23への通電を停止し、トランス23での電力損失並びに発熱をなくすことができる。電圧安定化装置1は、たとえば巻線の絶縁不良など、トランス23の異常の発生時にトランス23への通電を停止することも可能である。なお、第1スイッチ21がトランス23の一次側に設けられることは電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、第1スイッチ21がトランス23の二次側に設けられていてもよい。この点については、実施形態2の欄で説明する。
また、本実施形態では、トランス23は、1つの巻線を一次巻線と二次巻線とに共用した単巻トランスである。単巻トランスでは、一次巻線と二次巻線との共用部分である分路巻線のインピーダンスが小さいため、電圧変動が小さい。また、分路巻線では一次巻線と二次巻線との巻数比に応じた電流しか流れないため、絶縁トランスに比べて巻線の線径を小さくすることができる。したがって、トランス23に単巻トランスを用いることで、絶縁トランスを用いる場合に比べてトランス23の小型化および軽量化が可能になる。
<比較例>
次に、図5に示す比較例としての電圧安定化装置10について説明する。
比較例の電圧安定化装置10は、変圧回路2が3段階以上の変圧比を切替可能な点、並びに許容範囲が上限Vmaxだけでなく下限Vmin(図6参照)も設定された範囲である点で、本実施形態の電圧安定化装置1と相違する。さらに、比較例の電圧安定化装置10は、複数の第1スイッチ211,…21n(nは2以上の整数)がトランス23の二次側に設けられている点でも、本実施形態の電圧安定化装置1と相違する。電圧安定化装置10において電圧安定化装置1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
電圧安定化装置10においては、トランス23は、両端を第1端子231および第2端子232とする1つの巻線に、複数のタップ233を有する単巻トランスである。ここでは、トランス23は、巻線の一のタップ233と第2端子232との間の部分が一次巻線となり、巻線の全体(第1端子231と第2端子232との間)が二次巻線となることで、トランス23での昇圧が可能である。複数の第1スイッチ211,…21nは、巻線の第1端子231および複数のタップ233と一対一に対応するように、トランス23と第1の出力端子51との間に電気的に接続されている。制御部24は、複数の第1スイッチ211,…21nおよび第2スイッチ22のいずれかを択一的にオンすることにより、変圧回路2の変圧比(V1/V2)を切り替える。
このように構成される電圧安定化装置10の動作について、図6を参照して説明する。図6では、横軸を入力電圧V1、縦軸を出力電圧V2として、入力電圧V1の電圧値と出力電圧V2の電圧値との関係を表している(いずれも実効値)。また、閾値としては、Vth1,Vth2,Vth3の3つの閾値が設定されている。ここでは一例として、閾値Vth1は240〔V〕、閾値Vth2は170〔V〕、閾値Vth3は200〔V〕であり、許容範囲の上限Vmaxは270〔V〕、下限Vminは140〔V〕である。許容範囲は、下限Vminから閾値Vth2までの第1範囲Z11と、閾値Vth2から閾値Vth3までの第2範囲Z12と、閾値Vth3から閾値Vth1までの第3範囲Z13と、閾値Vth1から上限Vmaxまでの第4範囲Z14とを合わせた範囲となる。
この電圧安定化装置10においては、入力電圧V1の電圧値が許容範囲の上限Vmax以上である場合だけでなく、入力電圧V1の電圧値が許容範囲の下限Vmin未満である場合にも、遮断回路3が遮断状態となる。これらの場合、遮断回路3が、一対の入力端子41,42と一対の出力端子51,52との間を電気的に遮断するため、出力電圧V2の出力が停止され、出力電圧V2の電圧値は0〔V〕となる。
また、入力電圧V1の電圧値が許容範囲内にある場合、入力電圧V1の電圧値と閾値Vth1,Vth2,Vth3の3つの閾値との比較結果に応じて、変圧回路2の変圧比(V1/V2)が切り替わる。図6の例では、入力電圧V1の電圧値が、系統電圧の定格値(ここでは220〔V〕)が含まれる第3範囲Z13にあるときに、変圧比(V1/V2)が「1」となり、入力電圧V1はそのまま出力電圧V2として出力される。
入力電圧V1の電圧値が、第1範囲Z11および第2範囲Z12のいずれかにあるときには、変圧比(V1/V2)が「1」より小さくなり、入力電圧V1は変圧回路2にて昇圧され出力電圧V2として出力される。とくに、入力電圧V1の電圧値が第1範囲Z11にあるときには、入力電圧V1の電圧値が第2範囲Z12にあるときによりもさらに変圧比(V1/V2)が小さくなる。また、入力電圧V1の電圧値が、第4範囲Z14にあるときには、変圧比(V1/V2)が「1」より大きくなり、入力電圧V1は変圧回路2にて降圧され出力電圧V2として出力される。
要するに、電圧安定化装置10は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲内にあれば、変圧回路2にて入力電圧V1を変圧して、出力電圧V2をある範囲(ここでは180〔V〕〜240〔V〕程度の範囲)内に収めることができる。さらに、電圧安定化装置10は、入力電圧V1の電圧値が許容範囲を逸脱すると、遮断回路3にて出力電圧V2の出力を停止して、出力電圧V2をある範囲(ここでは閾値Vth1以下)内に収めることができる。
以上説明したような比較例の電圧安定化装置10を、本実施形態の電圧安定化装置1と比較すると、本実施形態の方が、電気機器8が動作を停止する頻度を低減できることになる。すなわち、本実施形態では、許容範囲は下限がなく上限Vmaxのみが設定された範囲であるので、入力電圧V1の電圧値がどれだけ低下しても、遮断回路3によって出力電圧V2の出力が停止されることはなく、電気機器8が動作を停止する頻度が低減する。
また、本実施形態の電圧安定化装置1は、比較例に比べて変圧回路2での変圧比の切替段数が少ない分、変圧回路2の構成部品(スイッチなど)の数を少なく抑えることができる。しかも、本実施形態の電圧安定化装置1では、変圧回路2が、入力電圧V1がトランス23を通さずにそのまま出力電圧V2となる第1状態と、入力電圧V1がトランス23にて変圧(降圧)される第2状態との2状態を切り替えるだけである。そのため、本実施形態では、第1スイッチ21をトランス23の一次側(一対の入力端子41,42側)に設けることが可能である。これに対して、比較例の電圧安定化装置10は、複数の第1スイッチ211,…21nおよび第2スイッチ22のいずれかを択一的にオンすることにより、変圧回路2の変圧比を切り替えている。そのため、比較例においては、複数の第1スイッチ211,…21nをトランス23の一次側(一対の入力端子41,42側)に設けることはできない。したがって、比較例において、トランス23への通電が停止された状態を実現するためには、変圧回路2の変圧比の切替用の(複数の第1スイッチ211,…21nおよび第2スイッチ22)とは別のスイッチが、トランス23の一次側に必要となる。
なお、本実施形態の電圧安定化装置1においても、上記比較例と同様に閾値は2つ以上設定されていてもよい。この場合、電圧安定化装置1は、上記比較例と同様に、入力電圧V1の電圧値が許容範囲内にあるときの出力電圧V2を、より狭い範囲内に収めることが可能となる。
<外観>
次に、本実施形態の電圧安定化装置1の外観形状について、図7および図8を参照して説明する。図7と図8とは異なるタイプの電圧安定化装置1を表しており、図7は壁付けタイプ、図8はテーブルタップタイプの電圧安定化装置1である。
<<壁付けタイプ>>
図7に示す壁付けタイプの電圧安定化装置1は、少なくとも変圧回路2および遮断回路3を収納した筐体91を備えている。筐体91は、壁W1に取り付けられる。図7に示す電圧安定化装置1は、少なくとも筐体91の前面が露出するような状態で、筐体91が壁W1内に埋め込まれて設置される。この電圧安定化装置1は、筐体91の背面に一対の入力端子41,42および接地入力端子43を有しており、系統電源7に電気的に接続された一対の屋内配線並びに接地線が壁W1内において一対の入力端子41,42および接地入力端子43に接続される。
筐体91の前面には、アウトレット(コンセント)92が設けられている。アウトレット92には、3つの差込口921,922,923が形成されている。一対の出力端子51,52並びに接地送り端子53は、3つの差込口921,922,923に一対一で対応するように、筐体91内に設けられている。そのため、電源装置6のプラグがアウトレット92に接続されることにより、一対の出力端子51,52に、電源装置6の一対の接続端子61,62が電気的に接続されることになる。
また、壁付けタイプの電圧安定化装置1は、アウトレット92の通電をオン・オフする手動スイッチ93を筐体91の前面に有している。手動スイッチ93は、たとえば一対の入力端子41,42と変圧回路2との間に電気的に接続され、オフ状態となることで、一対の入力端子41,42から変圧回路2を電気的に切り離すように構成されている。図7の例では、手動スイッチ93はアウトレット92の右側に配置されている。
また、筐体91の前面には発光ダイオードを用いた表示部98が設けられている。表示部98は、たとえば変圧回路2の動作状態(第1状態と第2状態)や、遮断回路3の動作状態(定常状態と遮断状態)によって表示が切り替わるように構成されている。
以上説明したような壁付けタイプの電圧安定化装置1によれば、屋内配線に対して電気的に直接接続して使用されるので、壁付アウトレットとの間を接続するためのケーブルが不要であり、見映えよく設置可能である。しかも、壁付けタイプの電圧安定化装置1は、筐体91前面のアウトレット92にプラグを接続することで使用できるので、通常の壁付アウトレットと同様に使用でき、使い勝手がよい。なお、壁付けタイプの電圧安定化装置1は、図7に示すような埋込型に限らず、壁面上に取り付けられる露出型であってもよい。
<<テーブルタップタイプ>>
図8に示すテーブルタップタイプの電圧安定化装置1は、少なくとも変圧回路2および遮断回路3を収納したケース94を備えている。この電圧安定化装置1は、電源プラグ95とケーブル96とをさらに備えている。電源プラグ95は、一対の入力端子41,42および接地入力端子43からなる3本のピンを有している。ケーブル96は、電源プラグ95における一対の入力端子41,42および接地入力端子43と、ケース94内の変圧回路2および接地送り端子53との間を電気的に接続する。この電圧安定化装置1は、電源プラグ95が壁付アウトレットに接続されることにより、一対の入力端子41,42および接地入力端子43が系統電源7および接地線に電気的に接続される。
ケース94の上面には、アウトレット(コンセント)97が設けられている。アウトレット97には、3つの差込口971,972,973が形成されている。一対の出力端子51,52並びに接地送り端子53は、3つの差込口971,972,973に一対一で対応するように、ケース94内に設けられている。そのため、電源装置6のプラグがアウトレット97に接続されることにより、一対の出力端子51,52に、電源装置6の一対の接続端子61,62が電気的に接続されることになる。
また、ケース94の上面には発光ダイオードを用いた表示部99が設けられている。表示部99は、たとえば変圧回路2の動作状態(第1状態と第2状態)や、遮断回路3の動作状態(定常状態と遮断状態)によって表示が切り替わるように構成されている。
以上説明したようなテーブルタップタイプの電圧安定化装置1によれば、既設の壁付アウトレットがない場所に、電源装置6のプラグを接続できる。しかも、テーブルタップタイプの電圧安定化装置1は、ケース94に設けたアウトレット97にプラグを接続することで使用できるので、通常のテーブルタップと同様に使用でき、使い勝手がよい。
<変形例>
電圧安定化装置1は、一般住宅用に限らず、オフィス、商業施設等に用いられてもよい。また、電圧安定化装置1は、系統電源7に電気的に接続される構成に限らず、太陽光発電装置などの分散電源、あるいは自家発電設備、蓄電設備に電気的に接続される構成であってもよい。ここでいう自家発電設備および蓄電設備には、一般住宅や、オフィス、商業施設等に設置される設備に限らず、車両や船舶、航空機などに搭載されている設備も含む。
また、本実施形態では、トランス23が単巻トランスであるので、トランス23の一次側と二次側とは電気的に絶縁されていないが、この構成に限らず、一次巻線と二次巻線とが電気的に絶縁された絶縁トランスがトランス23として用いられてもよい。この場合、トランス23の一次側である一対の入力端子41,42と、トランス23の二次側である一対の出力端子51,52とは、電気的に絶縁されることになる。
また、本実施形態では、変圧回路2の一部(第1スイッチ21、第2スイッチ22、制御部24)が遮断回路3に兼用された例を示したが、この例に限らず、変圧回路2とは別に遮断回路3が設けられていてもよい。この場合、変圧回路2の第1状態と第2状態とを切り替えるための第1スイッチ21および第2スイッチ22とは別に、遮断回路3の定常状態と遮断状態とを切り替えるためのスイッチが設けられる。
また、第1スイッチ21および第2スイッチ22は、電磁リレーの接点に限らず、たとえば半導体スイッチなど、機械式の接点を有しないスイッチであってもよい。さらに、第1スイッチ21と第2スイッチ22とは、たとえばc接点(切替接点)を有する1つのスイッチで構成されていてもよい。この場合、変圧回路2は、接点の切り替えにより、第1状態と第2状態とを切り替えることができる。
電源装置6は、電源アダプタに限らず、たとえば電気機器8に内蔵された電源ユニット(電源回路)であってもよい。
また、電圧値と、閾値等(閾値あるいは許容範囲の上限)との比較において、「以上」としているところは、電圧値が閾値等と等しい場合、および電圧値が閾値等を超えている場合との両方を含む。ただし、これに限らず、ここでいう「以上」は、電圧値が閾値等を超えている場合のみを含む「より大きい」と同義であってもよい。つまり、電圧値が閾値等と等しい場合を含むか否かは、閾値等の設定次第で任意に変更できるので、「以上」か「より大きい」かに技術上の差異はない。同様に、「未満」においても「以下」と同義であってもよい。
また、監視部242は、第2検出部12から取得した検出値(出力電圧V2の電圧値)を、たとえば第1検出部11から取得する検出値(入力電圧V1の電圧値)のバックアップとして用いることができる。とくに、定常状態と遮断状態との切り替えに際しては、出力電圧V2の電圧値を許容範囲の上限Vmaxと比較することで、出力電圧V2の電圧値が上限Vmaxを超える場合に遮断回路3が出力電圧V2の出力を停止することが好ましい。これにより、出力電圧V2の電圧値が適応範囲の上限を超えることを防止できる確実性が向上する。ただし、第2検出部12は電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
(実施形態2)
本実施形態の電圧安定化装置1は、図9に示すように、第1スイッチ21がトランス23の二次側(一対の出力端子51,52側)に設けられている点で、実施形態1の電圧安定化装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態においては、第1スイッチ21は、一対の出力端子51,52と、トランス23の二次巻線との間に電気的に接続されている。具体的には、第1スイッチ21の一端は第1の出力端子51と電気的に直接接続され、第1スイッチ21の他端はトランス23の二次巻線の一端(タップ233)と電気的に直接接続されている。トランス23の二次巻線の他端(第2端子232)は、第2の出力端子52と電気的に直接接続されている。言い換えれば、第1スイッチ21とトランス23の二次巻線とは、第1スイッチ21が第1の出力端子51側となるように、一対の出力端子51,52間において電気的に直列接続されている。
トランス23の一次巻線は、一対の入力端子41,42間に電気的に接続されている。具体的には、トランス23の一次巻線の一端(第1端子231)は第1の入力端子41と電気的に直接接続され、トランス23の一次巻線の他端(第2端子232)は第2の入力端子42と電気的に直接接続されている。これにより、トランス23の一次巻線の一端(第1端子231)は、第2スイッチ22を介して第1の出力端子51と電気的に接続されることになる。なお、本実施形態では、トランス23は1つの巻線を一次巻線と二次巻線とに共用した単巻トランスであるから、第2端子232は、第2の入力端子42と第2の出力端子52との両方に対して、電気的に接続されることになる。
以上説明した本実施形態の電圧安定化装置1によれば、第1スイッチ21がトランス23の二次側(一対の出力端子51,52側)に設けられるので、第1スイッチ21がオフしても、トランス23への通電を継続することができる。
その他の構成および機能は実施形態1(変形例を含む)と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の電圧安定化装置1は、過電流や過熱、接点溶着の発生時に電圧安定化装置1を保護する機能をさらに備える点で、実施形態1の電圧安定化装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態においては、電圧安定化装置1は、図10に示すように、過電流保護部243、過熱保護部244、電流センサ13、温度センサ14、および保護スイッチ15をさらに備えている。
保護スイッチ15は電磁リレーの接点からなる。制御部24の駆動部241は電磁リレーに駆動信号を与えることにより保護スイッチ15のオン・オフを切り替えるように構成されている。
電流センサ13は、たとえば変流器からなり、第2スイッチ22と第1の出力端子51との間に設定された測定点を流れる電流(出力電流)を測定する。電流センサ13は、出力電流の電流値に応じた電気信号を、過電流保護部243に対して出力する。
過電流保護部243は、ここでは制御部24に設けられている。過電流保護部243は、電流センサ13から検出値(出力電流の電流値)を取得し、取得した検出値を所定の電流閾値と比較し、比較結果に応じて駆動部241を制御するように構成されている。
過電流保護部243は、一対の出力端子51,52から出力される出力電流の電流値が電流閾値以上になると、一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を低減させるように構成されている。具体的には、過電流保護部243は、電流センサ13から取得した検出値(出力電流の電流値)が電流閾値未満であれば、保護スイッチ15をオンにする。一方、電流センサ13から取得した検出値(出力電流の電流値)が電流閾値以上であれば、過電流保護部243は、保護スイッチ15をオフにして一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を遮断する(0〔A〕まで低減させる)。
また、温度センサ14は、たとえばサーミスタを用いて構成され、変圧回路2の温度を測定し、温度に応じた電気信号を、過熱保護部244に対して出力する。ここでは、温度センサ14は、トランス23に接するように配置され、変圧回路2の中での発熱源となるトランス23の温度を測定する。
過熱保護部244は、ここでは制御部24に設けられている。過熱保護部244は、温度センサ14から検出値(温度)を取得し、取得した検出値を所定の温度閾値と比較し、比較結果に応じて駆動部241を制御するように構成されている。
過熱保護部244は、変圧回路2の温度が電流閾値以上になると、一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を低減させるように構成されている。具体的には、過熱保護部244は、温度センサ14から取得した検出値(温度)が温度閾値未満であれば、保護スイッチ15をオンにする。一方、温度センサ14から取得した検出値(温度)が温度閾値以上であれば、過熱保護部244は、保護スイッチ15をオフにして一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を遮断する(0〔A〕まで低減させる)。
さらに、本実施形態の電圧安定化装置1は、第1スイッチ21と第2スイッチ22との少なくとも一方に含まれる接点に溶着が発生している場合に変圧回路2を保護するための検知部および保護部を備えている。本実施形態では、制御部24の監視部242が検知部および保護部として兼用されている。
検知部(監視部242)は、第1スイッチ21と第2スイッチ22との少なくとも一方に含まれる接点に溶着が発生しているか否かを検知する。保護部(監視部242)は、上記検知部で溶着の発生が検知されると一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を低減させるように構成されている。具体的には、検知部(監視部242)は、第1検出部11および第2検出部12の各々から、検出値(入力電圧V1あるいは出力電圧V2の電圧値)を取得するように構成されている。さらに、検知部(監視部242)は、取得した検出値(入力電圧V1の電圧値および出力電圧V2の電圧値)と、駆動部241からの駆動信号との整合・不整合を判断する。
たとえば、駆動部241が第1スイッチ21をオンし、第2スイッチ22をオフする駆動信号を出力している場合、変圧回路2は第2状態にあり、このときの入力電圧V1と出力電圧V2との間の変圧比は、既知である第2状態での変圧比に一致するはずである。この場合に、入力電圧V1と出力電圧V2との間の変圧比が、第2状態での変圧比と一致しなれば(つまり不整合であれば)、検知部(監視部242)は、第2スイッチ22の接点に溶着が発生していると判断する。また、駆動部241が第1スイッチ21および第2スイッチ22の両方をオフする駆動信号を出力している場合、遮断回路3は遮断状態にあり、このときの出力電圧V2は0〔V〕のはずである。この場合に、出力電圧V2が所定値以上であれば(つまり不整合であれば)、検知部(監視部242)は、第1スイッチ21と第2スイッチ22との少なくとも一方の接点に溶着が発生していると判断する。また、駆動部241が第1スイッチ21および第2スイッチ22のいずれかをオフからオンに切り替える駆動信号を出力してから所定時間内に、出力電圧V2が変化しなかった場合にも、検知部(監視部242)は溶着の発生を検知できる。
検知部(監視部242)にて接点に溶着が発生してないと判断されると、保護部(監視部242)は、保護スイッチ15をオンにする。一方、検知部(監視部242)にて接点に溶着が発生していると判断されると、過熱保護部244は、保護スイッチ15をオフにして一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を遮断する(0〔A〕まで低減させる)。
なお、電流閾値や温度閾値は、閾値設定部により設定(規定)される。閾値設定部は、電流閾値や温度閾値を記憶したメモリであってもよいし、電流閾値や温度閾値に相当する基準電圧を発生する定電圧源であってもよい。
また、過電流や過熱、接点溶着の発生時、つまり保護スイッチ15がオフする場合には、電圧安定化装置1は、表示部98(図7参照)や表示部99(図8参照)にて、報知(表示)を行うように構成されていることが好ましい。
ところで、本実施形態においては、過電流保護部243は、変圧回路2が第1状態にある場合には上記電流閾値として第1閾値を用い、変圧回路2が第2状態にある場合には上記電流閾値として第2閾値を用いるように構成されている。上記第1閾値Ith1(図11参照)と上記第2閾値Ith2(図11参照)とは互いに異なる値である。本実施形態では、第1閾値Ith1は第2閾値Ith2よりも大きな値である(Ith1>Ith2)。
すなわち、過電流保護部243は、電圧安定化装置1の出力電流が定格値を超える場合に変圧回路2への入力電流を低減させることによって、電圧安定化装置1の出力電流を定格値以下に制限し、電圧安定化装置1を保護する機能を有している。ここで、電圧安定化装置1の出力電流の定格値は、トランス23に流すことができる電流の大きさによって決まっている。そのため、トランス23に電流が流れない第1状態であれば、第2状態に比べて、より大きな電流値まで出力電流が許容されることになる。そこで、本実施形態では、変圧回路2が第1状態にある場合と第2状態にある場合とで、過電流保護部243は異なる電流閾値(第1閾値Ith1および第2閾値Ith2)を用いている。
過電流保護部243の動作について、図11を参照して説明する。図11では、横軸を入力電圧V1、縦軸を出力電圧V2あるいは出力電流の上限値として、上段に入力電圧V1−出力電圧V2の関係、下段に入力電圧V1−出力電流の上限値の関係を表している(いずれも実効値)。ここでは、入力電圧V1の電圧値が100〔V〕以上の範囲についてのみ図示している。
図11に示すように、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1未満の第1範囲Z1内にある場合、変圧回路2が第1状態となるため、過電流保護部243は、電流閾値として第1閾値Ith1を用いる。そのため、第1範囲Z1内においては、電圧安定化装置1の出力電流は第1閾値Ith1未満に制限される。
また、入力電圧V1の電圧値が閾値Vth1以上で上限Vmax未満の第2範囲Z2内にある場合、変圧回路2が第2状態となるため、過電流保護部243は、電流閾値として第2閾値Ith2を用いる。そのため、第2範囲Z2内においては、電圧安定化装置1の出力電流は第2閾値Ith2未満に制限される。ここで、第2閾値Ith2は、電圧安定化装置1の出力電流の定格値に合わせて設定されている。
なお、電流閾値は、適宜設定可能であって、無限大に設定されていてもよい。電流閾値が無限大に設定されることは、過電流保護部243の機能が無効化されることと同義である。そのため、第1閾値Ith1が無限大に設定されていれば、変圧回路2が第1状態にある場合には過電流保護部243は動作せず、変圧回路2が第2状態にある場合にのみ過電流保護部243が動作することになる。
<効果>
以上説明した本実施形態の電圧安定化装置1によれば、過電流や過熱、接点溶着の発生時に、変圧回路2への入力電流が低減するので、電圧安定化装置1が保護されることになる。
つまり本実施形態のように、電圧安定化装置1は、一対の出力端子51,52から出力される出力電流の電流値が所定の電流閾値以上になると、一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を低減させる過電流保護部243を備えることが好ましい。この構成によれば、電圧安定化装置1の一対の出力端子51,52にたとえば重負荷が接続され、過電流が生じた場合に、過電流保護部243にて変圧回路2へ入力される電流を低減させて、電圧安定化装置1を保護することができる。
また、本実施形態のように、過電流保護部243は、変圧回路2が上記第1状態にある場合には上記電流閾値として第1閾値Ith1を用い、上記第2状態にある場合には上記電流閾値として第2閾値Ith2を用いるように構成されていることがより好ましい。第1閾値Ith1と第2閾値Ith2とは互いに異なる値である。この構成によれば、トランス23に電流が流れない第1状態においては、第2状態に比べて、より大きな電流値まで出力電流を許容することができる。したがって、過電流保護部243は、過電流に起因したトランス23での発熱等を抑制しながらも、変圧回路2の状態によって、許容する出力電流の範囲を広げることができる。その結果、この電圧安定化装置1によれば、電圧安定化装置1の保護を図りながらも、電気機器8が動作を停止する頻度を低減できる、という利点がある。
なお、過電流保護部243は電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、過電流保護部243は適宜省略可能である。また、過電流保護部243が設けられている場合でも、過電流保護部243が第1状態と第2状態とで異なる電流閾値を用いることは必須の構成ではなく、過電流保護部243は第1状態と第2状態とで同じ電流閾値を用いてもよい。
また、本実施形態のように、電圧安定化装置1は、変圧回路2の温度が所定の温度閾値以上になると、一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を低減させる過熱保護部244を備えることが好ましい。この構成によれば、たとえばトランス23の発熱により変圧回路2の温度が上昇した場合に、過熱保護部244にて変圧回路2へ入力される電流を低減させて、電圧安定化装置1を保護することができる。なお、過熱保護部244は電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、過熱保護部244は適宜省略可能である。
また、本実施形態のように、電圧安定化装置1は、検知部(監視部242)と保護部(監視部242)とを備えることが好ましい。検知部(監視部242)は、第1スイッチ21と第2スイッチ22との少なくとも一方に含まれる接点に溶着が発生しているか否かを検知する。保護部(監視部242)は、上記検知部で上記溶着の発生が検知されると一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を低減させる。この構成によれば、たとえば第2スイッチ22で接点溶着が発生した場合に、保護部(監視部242)にて変圧回路2へ入力される電流を低減させて、電圧安定化装置1を保護することができる。なお、検知部および保護部は電圧安定化装置1に必須の構成ではなく、検知部および保護部は適宜省略可能である。
その他の構成および機能は実施形態1(実施形態1に記載の変形例を含む)と同様である。
<変形例>
過電流保護部243、過熱保護部244、検知部(監視部242)、および保護部(監視部242)は、制御部24と別に設けられていてもよい。この場合に、過電流保護部243においては、電流センサ13としての機能を含んでいてもよいし、過熱保護部244においては、温度センサ14としての機能を含んでいてもよい。
また、過電流保護部243、過熱保護部244、および保護部(監視部242)は、保護スイッチ15のオン・オフにより変圧回路2へ入力される電流を間接的に低減させる構成に限らず、変圧回路2へ入力される電流を直接的に低減させる構成であってもよい。つまり、過電流保護部243、過熱保護部244、および保護部(監視部242)は、それぞれ保護スイッチ15に相当する電流低減部を含み、この電流低減部にて、変圧回路2へ入力される電流を直接的に低減させてもよい。
また、保護スイッチ15は、電磁リレーの接点に限らず、たとえば半導体スイッチなど、機械式の接点を有しないスイッチであってもよい。この場合、過電流保護部243、過熱保護部244、および保護部(監視部242)は、一対の入力端子41,42から変圧回路2へ入力される電流を遮断する構成に限らず、電流を制限することで、電流を低減させるように構成されていてもよい。
また、電流値等(電流値や温度)と、閾値(電流閾値あるいは温度閾値)との比較において、「以上」としているところは、電流値等が閾値と等しい場合、および電流値等が閾値を超えている場合との両方を含む。ただし、これに限らず、ここでいう「以上」は、電流値等が閾値を超えている場合のみを含む「より大きい」と同義であってもよい。つまり、電流値が閾値と等しい場合を含むか否かは、閾値の設定次第で任意に変更できるので、「以上」か「より大きい」かに技術上の差異はない。
また、検知部(監視部242)は、電流センサ13から検出値(出力電流の電流値)を取得し、取得した検出値と、駆動部241からの駆動信号との整合・不整合から、接点に溶着が発生しているか否かを検知する構成であってもよい。
以上説明した実施形態3(実施形態3に記載の変形例を含む)の構成は、実施形態1(実施形態1に記載の変形例を含む)に限らず、実施形態2と組み合わせても適用可能である。
1 電圧安定化装置
100 電源システム
2 変圧回路
21 第1スイッチ
22 第2スイッチ
23 トランス
24 制御部
242 監視部(検知部、保護部)
243 過電流保護部
244 過熱保護部
3 遮断回路
41,42 一対の入力端子
51,52 一対の出力端子
Ith1 第1閾値
Ith2 第2閾値
V1 入力電圧
V2 出力電圧
Vmax 許容範囲の上限
Vth1 閾値

Claims (9)

  1. 一対の入力端子と一対の出力端子との間に電気的に接続され、前記一対の出力端子から出力される出力電圧が安定するように、前記一対の入力端子に入力される入力電圧を変圧して前記出力電圧とする変圧回路と、
    前記入力電圧の電圧値が所定の許容範囲を逸脱した場合に、前記一対の入力端子と前記一対の出力端子との間を電気的に遮断する遮断回路とを備え、
    前記許容範囲は、上限のみが設定された範囲である
    ことを特徴とする電圧安定化装置。
  2. 前記変圧回路は、前記入力電圧の電圧値と前記許容範囲内に設定された閾値との大小関係に応じて、前記入力電圧と前記出力電圧との間の変圧比を切り替えることで、前記出力電圧を安定させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  3. 前記閾値は1つだけ設定されており、
    前記変圧回路は、前記入力電圧の電圧値が前記閾値未満であれば、前記入力電圧をそのまま前記出力電圧として出力する第1状態となり、前記入力電圧の電圧値が前記閾値以上であれば、前記入力電圧を降圧して前記出力電圧として出力する第2状態となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電圧安定化装置。
  4. 前記変圧回路は、
    トランスと、前記一対の入力端子と前記トランスの一次巻線との間に電気的に接続された第1スイッチと、前記一対の入力端子と前記一対の出力端子との間に電気的に接続された第2スイッチと、前記入力電圧の電圧値と前記閾値との比較結果に応じて前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを制御する制御部とを有し、
    前記トランスの二次巻線は、前記一対の出力端子間に電気的に接続されており、
    前記制御部は、前記入力電圧の電圧値が前記閾値未満であれば、前記第1スイッチをオフにして前記第2スイッチをオンにすることで前記変圧回路を前記第1状態とし、前記入力電圧の電圧値が前記閾値以上であれば、前記第1スイッチをオンにして前記第2スイッチをオフにすることで前記変圧回路を前記第2状態とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電圧安定化装置。
  5. 前記一対の出力端子から出力される出力電流の電流値が所定の電流閾値以上になると、前記一対の入力端子から前記変圧回路へ入力される電流を低減させる過電流保護部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電圧安定化装置。
  6. 前記一対の出力端子から出力される出力電流の電流値が所定の電流閾値以上になると、前記一対の入力端子から前記変圧回路へ入力される電流を低減させる過電流保護部をさらに備え、
    前記過電流保護部は、前記変圧回路が前記第1状態にある場合には前記電流閾値として第1閾値を用い、前記第2状態にある場合には前記電流閾値として第2閾値を用いるように構成されており、前記第1閾値と前記第2閾値とは互いに異なる値である
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の電圧安定化装置。
  7. 前記変圧回路の温度が所定の温度閾値以上になると、前記一対の入力端子から前記変圧回路へ入力される電流を低減させる過熱保護部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電圧安定化装置。
  8. 前記第1スイッチと前記第2スイッチとの少なくとも一方に含まれる接点に溶着が発生しているか否かを検知する検知部と、前記検知部で前記溶着の発生が検知されると前記一対の入力端子から前記変圧回路へ入力される電流を低減させる保護部とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の電圧安定化装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電圧安定化装置と、
    前記一対の出力端子が電気的に接続される一対の接続端子を有した電源装置とを備え、
    前記電源装置は、前記一対の接続端子に入力される電圧の電圧値が所定の電圧範囲内にあれば動作可能に構成されており、
    前記電圧安定化装置の前記出力電圧の電圧値が前記電圧範囲の上限を超えないように、前記許容範囲の上限が設定されている
    ことを特徴とする電源システム。
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