JP3234720U - 手工具の枢着構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】枢木位置の強度を向上させる、手工具の枢着構造を提供する。
【解決手段】手工具の枢着構造であって、第1連結部22を有する第1連結部材20と、第2連結部31を有する第2連結部材30と、一端にストッパー部51が凸設され、他端に係止具53を弾性的に係合できる係止溝52が周設される棒体50と、を備える。前記棒体は、前記第1連結部及び前記第2連結部を挿通して、前記係止具を前記係止溝に係合させることで、前記係止具及び前記ストッパー部が前記第1連結部及び前記第2連結部の外側に当接係止され、前記棒体と前記第1連結部材及び第2連結部材との連結位置はより一層良好な強度を提供させることができる。
【選択図】図5

Description

本考案は、手工具に関し、特に枢着位置の強度を向上させることができる手工具の枢着構造に関する。
従来の手工具は、異なる角度に適合できるように可動構造を生み出す。図1は、従来の手工具90を示し、前記手工具90は頭部91と、柄部92と、棒体93と、を備え、前記頭部91と前記柄部92との接合部に少なくとも1つの通し穴911/921の重なりを各々形成し、棒体93は各前記通し穴911/921内に貫設され、前記頭部91及び前記柄部92は前記棒体93を軸として相対的に回転して角度を回転させる。前記棒体93の緩みを防止するため、前記棒体93の一端にストッパーブロック931を設け、他端に螺着孔932を螺設し、前記棒体93の螺着孔をねじ933で螺着し、ストッパーブロック931及び前記ねじ933を介して前記棒体93を前記手工具90に組み付けることができ、前記頭部91と前記柄部92との間で角度調整の変化を生じさせることができる。
前記手工具90に力を加える時、力を加える方向は前記棒体93に垂直であるため、その半径方向、特に前記頭部91と前記柄部92との接合部にせん断応力が発生しやすく、同時に前記棒体93内の螺着孔932が前記頭部91と前記柄部92との接合部を貫通するため、力を受ける位置における前記棒体93の強度は比較的低下させて、前記棒体93が長期間使用される場合、損傷・変形が起こりやすく、前記手工具90は屈曲できなくなるか、又は頭部91と柄部92を分離させる。
本考案の主な目的は、枢着位置の強度を向上させることができる手工具を提供することである。
上記目的を達成するため、本考案は、手工具の枢着構造を提供する。手工具の枢着構造は、
少なくとも1つの第1ラグ部を設けた第1連結部を有する第1連結部材と、
少なくとも1つの第2ラグ部を設けた第2連結部を有する第2連結部材と、
一端にストッパー部が設けられ、他端に係止具を弾性的に係合できる係止溝が周設され、前記係止具が前記係止溝に弾性的に係合され、前記係止具及びストッパー部が前記第1連結部及び前記第2連結部の最も外側に各々当接係止させる棒体と、
を含む。
好ましくは、前記棒体の前記係止溝側における端面に受け溝が軸方向に凹設され、防塵カバーは接続具と、カバー部と、を備え、前記接続具が前記受け溝内に設けられることで、前記カバー部が前記棒体を覆うようにさせ、前記受け溝の深さが相接する第1通し穴又は第2通し穴の長さよりも短い。
好ましくは、前記ストッパー部には、加力面が設けられる。
本考案によって提供される手工具の枢着構造は、第1連結部材と前記第2連結部材との間が前記棒体を介して枢着することができ、前記棒体が前記第1連結部と前記第2連結部と間においてより一層良好な構造強度を有し得る。
審査官が本考案の目的、特徴及び奏する効果をさらに理解できるようにするため、以下、5つの好ましい実施例を挙げて図面を参照しつつ本考案を詳細に説明する。
従来の手工具の枢着位置断面図である。 本考案の好ましい実施例に係る手工具立体外観図である。 本考案の好ましい実施例に係る手工具立体分解図である。 本考案の好ましい実施例に係る別の方向から見た手工具立体分解図である。 本考案の好ましい実施例に係る手工具枢着位置の断面図である。 図5と似ている視点から見た本考案の実施例2に係る手工具枢着位置の断面図である。 図5と似ている視点から見た本考案の実施例3に係る手工具枢着位置の断面図である。 異なる加力面を有する本考案の第4の好ましい実施例の立体外観図である。 図5と似ている視点から見た本考案の第5の好ましい実施例に係る手工具枢着位置の断面図である。
(実施例1)
図2乃至図5を参照すると、本考案の好ましい実施例によって提供される手工具10は、第1連結部材20と、第2連結部材30と、弾性部材40と、棒体50と、を備える。
第1連結部材20の前端に頭部21を有し、後端に第1連結部22が設けられ、前記頭部21が多角形の凹溝又は多角形の凸起を有し得、ワークピースを締め付けたり、緩めたりすることができ、ソケット又はその他の装置で嵌着した後力を加えることもでき、これに限定されない。この部分は、従来の構造であり、ここでこの説明を省略する。前記第1連結部22に第1ラグ部221が突設され、前記第1ラグ部221の両側にフラットな第1連結面222が形成され、前記2つの第1連結面222の間に第1通し穴223が貫設され、なお第1連結面222のいずれかに受容溝224が凹設され、前記受容溝224は前記第1通し穴223と同心円状に配置されている。
第2連結部材30の前端に第2連結部31が設けられ、後端に柄部32が設けられ、前記第2連結部31に間隔をあけて配置された第2ラグ部311が設けられ、前記第1連結部材20の第1連結部22の第1ラグ部221は前記2つの第2ラグ部311の間隔に配置され、前記2つの第2ラグ部311と前記第1ラグ部221が相接側にフラットな第2連結面312を形成し、前記2つの第2ラグ部311の外側の前記第1ラグ部311と相接していない箇所にフラットな組付け面313が形成され、前記2つの第2ラグ部311は前記第2連結面312と前記組付け面313との間に第2通し穴314が貫設される。
弾性部材40は、弾性ワッシャであり、前記第1連結部材20の第1連結部22の受容溝224内に設けられ、前記弾性部材40の中央に貫通穴41が貫設される。
図3に示すように、棒体50は、中実円柱体であり、一端にストッパー部51が凸設され、前記ストッパー部51に加力面511が設けられ、前記加力面511は前記ストッパー部51の外周の接平面に配置され、前記棒体50が回転しないように工具で押さえるために用いられ、前記加力面511の構成も限定されない。前記棒体50の他端の末端近くの外周に係止溝52が凹設され、係止具53は前記係止溝52に弾性的に係合することができる。前記係止具53は、前記係止溝52に係合された時、前記棒体50から突き出すことで、前記棒体50が脱落しないようにさせる。
図3乃至図5を参照すると、前記手工具10の第1連結部材20と第2連結部材30を結合させる時、まず前記第1連結部材20の第1連結部22を前記第2連結部材30の第2連結部31に位置合わせて、前記第1連結部22の第1ラグ部221を前記第2連結部1の前記2つの第2ラグ部311の間に配置させ、前記2つの第1連結面222は前記2つの第2連結面312に対向し、かつ前記2つの第2通し穴314が前記第1通し穴223と同軸になる。次に、前記棒体50を前記第2ラグ部311の組付け面313から挿入させ、前記棒体50が前記第2通し穴314を挿通した後、前記弾性部材40の貫通穴41及び前記第1通し穴223を挿通してから別の第2通し穴314を通し、前記棒体50のストッパー部51が前記組付け面313に当接係止し、同時に前記棒体50の係止溝52が別の前記組付け面313の外側に位置し、次に係止具53を前記係止溝52に弾性的に係合して、前記棒体50の両端が前記2つの第2ラグ部311の外側の2つの組付け面313に押し付けられ、前記第1連結部材20と前記第2連結部材30との間は、前記棒体50を軸として相対的に回転させることができ、回転角度位置決めをした後、前記弾性部材40が前記棒体50に対して弾性的な当接支持力を発生させ、前記第1連結部材20と前記第2連結部材30の調整位置を一定に保持し、使用者は前記柄部32を握って前記頭部21に作用力を加えることができる。
前記手工具10が作用力を加えた時、前記棒体50の中心は中実円柱であるため、前記第1連結部22の前記2つの第1連結面222と前記第2連結部31の前記2つの第2連結面312との間で、前記棒体50は比較的大きなせん断力に耐えられることができ、前記棒体50を損傷しない。
前記棒体50を取り外す場合、前記棒体50が回転しないようにまず工具で前記加力面511を固定させ、そして前記係止具53を取り外して前記棒体50の係止溝52の端側が前記第1通し穴223及び前記等第2通し穴314よりも小さくさせて前記棒体50を取り外すことができる。
(実施例2)
図6を参照すると、本考案の第2の好ましい実施例であり、その主な構造は前記実施例と同じであり、同じ構成要素は同じ符号を使用し、ここでその説明を省略する。
前記棒体50の前記係止溝52を設けた端側に受け溝54が軸方向に設けられ、前記受け溝54の深さは、前記第2連結部31の第2ラグ部311の厚さよりも小さく、本実施例において前記受け溝54内に雌ねじが設けられる。防塵カバー60は、接続具61と、カバー部62と、を備え、前記カバー部62の中央に前記接続具61が着設され、前記接続具61に前記棒体50の受け溝54にねじり込むための雄ねじが設けられる。実施の時、前記接続具61と前記受け溝54は締まり嵌めの組付け方法で前記接続具61を前記受け溝54内に押し込み、又は前記カバー部62で前記棒体50の外側を覆うことができるその結合方法でもよい。前記カバー部62は、ホコリが前記棒体50と前記第2通し穴314との間に落下するのを防ぐことができる。なお、前記受け溝54の深さは、前記第2連結面312と第1連結面222との相接位置までに深くないため、前記棒体50はせん断力が発生する位置でより良好な強度を維持することができることで損傷し難くなる。
(実施例3)
図7を参照すると、本考案の第3の好ましい実施例であり、その主な構造は前記実施例と同じであり、同じ構成要素は同じ符号を使用し、ここでその説明を省略する。
前記第2連結部材30の組付け面313に凹溝315が凹設され、前記凹溝315は、前記第2通し穴314と同軸に配置され、前記棒体50の係止溝52が前記凹溝315の底部位置にあり、組み立てる時前記係止具53が前記凹溝315の底部に当接係止され、同時に前記防塵カバー60のカバー部62も前記凹溝315に埋め込まれることで、前記防塵カバー60の遮断効果を向上させることができる。
(実施例4)
図8を参照すると、本考案の第4の好ましい実施例であり、その主な構造は第1の好ましい実施例と同じであり、同じ構成要素は同じ符号を使用し、ここでその説明を省略する。
前記棒体50のストッパー部51では、加力面511に3つの半径方向溝が形成され、前記棒体50を固定するため、これら半径方向溝が工具の係着に用いられる。
(実施例5)
図9を参照すると、本考案の第5の好ましい実施例であり、その主な構造は第1の好ましい実施例と同じであり、同じ構成要素は同じ符号を使用し、ここでその説明を省略する。
前記第1連結部材20の第1連結部22及び前記第2連結部材30の第2連結部31に第1ラグ部221及び第2ラグ部311のみが設けられてもよく、前記第1ラグ部221は、第1連結面222で前記第2ラグ部311の第2連結面312と連結する。前記第1ラグ部221及び前記第2ラグ部311の外側に組付け面225、313が各々設けられる。前記第1ラグ部221及び前記第2ラグ部311の数の変化を問わず、第1ラグ部221と前記第2ラグ部311の相接面は、第1連結面222及び第2連結面312をそれぞれ形成し、最も外側の両側に組付け面が形成される。
本考案によって提供される枢着構造の棒体は、力を受ける位置にその他の構造が設計されておらず、その力を受ける強度を向上することができ、力を受けた時損傷しやすいことを防ぐことができる。対照的に従来の棒体は組付け構造を形成するため、表面又は内部で加工したことで、構造全体が破壊され、前記棒体の強度を低下させる。本考案は、操作強度を確実に向上している。
上記に開示された実施例は、本考案の技術的手段の説明を目的のためのみであって、本考案を限定することを意図するものではなく、本考案のすべてのかかる均等な修正は、本考案の保護範囲と見なされるべきである。本考案の枢着構造は、この分野で初め考え出した構造であり、実用効果が向上しており、法律に基づいて出願される。
10 手工具
20 第1連結部材
21 頭部
22 第1連結部
221 第1ラグ部
222 第1連結面
223 第1通し穴
224 受容溝
225 組付け面
30 第2連結部材
31 第2連結部
311 第2ラグ部
312 第2連結面
313 組付け面
314 第2通し穴
315 凹溝
32 柄部
40 弾性部材
41 貫通穴
50 棒体
51 ストッパー部
511 加力面
52 係止溝
53 係止具
54 受け溝
60 防塵カバー
61 接続具
62 カバー部
90 手工具
91 頭部
92 柄部
93 棒体
931 ストッパー部
932 螺着孔
933 ねじ

Claims (10)

  1. 一端に第1連結部を有し、前記第1連結部に少なくとも1つの第1ラグ部が設けられ、各前記第1ラグ部に第1通し穴が貫設される第1連結部材と、
    一端に第2連結部を有し、前記第2連結部に少なくとも1つの第2ラグ部が設けられ、各前記第2ラグ部に第2通し穴が貫設され、前記第1連結部と前記第2連結部とが接合した時、各前記第1通し穴が各前記第2通し穴と重なる第2連結部材と、
    一端にストッパー部が凸設され、他端に係止具を弾性的に係合できる係止溝が周設され、棒体は一側から各前記第1通し穴及び各前記第2通し穴を通して、係止溝を反対側から突出させ、前記係止具が前記係止溝に弾性的に係合されて、前記ストッパー部及び前記係止具が各前記第1連結部及び各前記第2連結部に各々当接係止させる棒体と、
    を備える手工具の枢着構造。
  2. 前記棒体の前記係止溝側の端面に受け溝が軸方向に凹設され、防塵カバーは、接続具と、カバー部と、を備え、前記カバー部が前記棒体を覆うことができるように前記接続具が前記受け溝に設けられ、前記受け溝の深さが相接する第1通し穴又は第2通し穴の長さよりも短い請求項1に記載の枢着構造。
  3. 前記ストッパー部には、加力面が設けられる請求項1に記載の枢着構造。
  4. 前記加力面は、前記ストッパー部の外周に等間隔で配置されている複数の平面である請求項3に記載の枢着構造。
  5. 前記第1連結部材には、頭部が設けられ、前記第2連結部材に柄部が設けられる請求項1に記載の枢着構造。
  6. 前記第1連結部には、前記第1ラグ部が設けられ、前記第2連結部に前記第2ラグ部が設けられ、前記第1ラグ部の前記第1通し穴がある側は第1連結面であり、他側が組付け面であり、前記第2ラグの前記第2通し穴がある側は第2連結面であり、第2連結面が組付けた後前記第1連結面に相接し、他側が組付け面であり、前記ストッパー部及び係止具が前記組付け面に各々当接係止される請求項1〜5のいずれか一項に記載の枢着構造。
  7. 前記第1連結部に少なくとも1つの前記第1ラグ部が設けられ、前記第1ラグ部は、前記通し穴の両側面に第1連結面が各々形成され、前記第2連結部に少なくとも2つの前記第2ラグ部が間隔をあけて設けられ、各前記第1ラグ部が前記第2ラグ部の間に配置され、前記第2ラグ部と前記第1ラグ部との相接箇所に第2連結面が形成され、前記第2連結部の最も外側の2つの第2ラグ部の外側面に組付け面が各々形成され、前記ストッパー部及び係止具が前記組付け面に各々当接係止される請求項1〜5のいずれか一項に記載の枢着構造。
  8. 前記第1組付け部の前記第1ラグ部の1つ又は前記第2組付け部の前記第2ラグ部の1つは、相接位置の側に受容溝が凹設され、弾性部材は、前記棒体の挿通のための貫通穴を備えると共に前記受容溝に収容される請求項1〜5のいずれか一項に記載の枢着構造。
  9. 少なくとも1つの組付け面には、凹溝が凹設され、前記棒体の係止溝は前記凹溝底部に位置する請求項6に記載の枢着構造。
  10. 少なくとも1つの組付け面には、凹溝が凹設され、前記棒体の係止溝は前記凹溝底部に位置する請求項7に記載の枢着構造。
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