JP3234152B2 - 反射鏡の鏡面形状制御装置 - Google Patents

反射鏡の鏡面形状制御装置

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JP3234152B2 JP09677896A JP9677896A JP3234152B2 JP 3234152 B2 JP3234152 B2 JP 3234152B2 JP 09677896 A JP09677896 A JP 09677896A JP 9677896 A JP9677896 A JP 9677896A JP 3234152 B2 JP3234152 B2 JP 3234152B2
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mirror
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wavefront
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
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  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】天体観測用望遠鏡やレーザー
核融合装置等において、反射鏡の形状を制御して波面が
揃った反射光線を提供する反射鏡の鏡面形状制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】天体観測用大型望遠鏡の性能は、1つに
は、観測対象からの光をどれだけ多く集め、検出するか
に依存する。現在では、旧来の写真乳剤に代えて、光子
の検出効率である量子効率に優れたCCDが使用される
ようになっており、量子効率は100%に近づいてい
る。そのため、量子効率の面での飛躍的向上の余地は無
くなり、望遠鏡の口径を大きくして集光量を向上するこ
とが図られている。
【0003】しかし、口径の大きな大型望遠鏡は、大き
いこと及び重さで変形することにより、全体を精度良く
造ることが困難であった。現在の反射望遠鏡では、主鏡
のガラス材を薄くして軽量化することと、「能動光学技
術」と「補償光学技術」とにより、前記困難の解決を図
っている。
【0004】「能動光学技術」とは、コンピュータ制御
の支持機構により光学系の形状を能動的に制御する技術
であり、高い解像度を有する観測系を構成することがで
きる。
【0005】「補償光学技術」とは、光学系からの出力
光の波面を観測し、この観測結果をフィードバックして
光学系の形状を制御し、波面の整った、すなわち光波の
位相が揃った高品位の光線を得る技術である。
【0006】これら、能動光学技術、補償光学技術はレ
ーザー核融合装置の反射鏡においても、核融合させる物
質に照射するレーザービームを一点に集中させること
と、エネルギー強度を確保することのために用いられ
る。
【0007】反射鏡の鏡面形状制御装置は、これら能動
光学技術及び補償光学技術を使用して、反射鏡の形状を
制御する装置である。従来技術としては、例えば特開平
4−372811号公報に示された装置がある。
【0008】図2は従来の反射鏡の鏡面形状制御装置を
示すシステム構成図である。反射鏡101は、反射鏡支
持機構102により支持されている。波面検出器103
は、反射鏡101からの反射光の波面歪みを検出し、波
面歪み情報104を出力する。制御器105は波面歪み
情報104を入力され、反射鏡支持機構102が有する
アクチュエータ(応力発生部)106に対し支持機構制
御情報107を出力する。アクチュエータ106は、こ
の支持機構制御情報107に基づき力を反射鏡に及ぼ
し、反射鏡101の鏡面形状を変形し補正する。
【0009】制御器105は、鏡面変位変換部108、
固有ベクトル演算部109、モード変位同定部110及
び支持機構指令部111を有する。鏡面変位変換部10
8は波面歪み情報104を入力とし、波面歪みの矯正に
必要とされる所要鏡面変位量112を鏡面内の複数点に
ついて出力する。この複数の点は有限要素法などにより
反射鏡を離散モデル化した際の振動点の部分集合であ
る。一方、固有ベクトル演算部109はこのような離散
モデル化された振動点について機械振動解析を行い、振
動モードに対応した固有ベクトル113を出力する。固
有ベクトル113の各要素はそれぞれの振動点における
振幅に対応している。モード変位同定部110は所要鏡
面変位量112を最小2乗法により固有ベクトル113
の線形結合114で近似する。反射鏡支持機構102が
反射鏡を支持する支点は、前記離散モデル化された振動
点の中から選択される。支持機構指令部111はアクチ
ュエータ106に対し、固有ベクトル線形結合114で
定義される変位を実現する支持機構制御情報107を出
力する。
【0010】制御器105は、例えば電子回路で構成す
ることができる。この電子回路はVMEカードのような
マイクロプロセッサを中心とした電子基板群やパソコ
ン、ワークステーション等のコンピュータである。
【0011】制御器105においてN個の所要鏡面変位
量112から線形結合114を求める方法を数式を用い
て説明する。まず以下に用いる表記例を示す。( g) は
行ベクトルg、( g) k は( g) の第k要素、〈g,
h〉はベクトルgとベクトルhの内積(スカラー積)、
[ M] は行列M、[ M] -1は行列Mの逆行列、[ M] ij
は[ M] の第(i,j)要素を表すものとする。さて振
動点の個数をN個とし、これらの点における第1〜第N
振動モードの固有ベクトルの線形結合114を、次式で
表す。
【0012】 ( f) =c1 ・(f1 ) +c2 ・(f2 ) +…+cN ・(fN ) ………(1) ここで、( fk ) 、ck (k=1〜N)はそれぞれ第k
振動モードの固有ベクトル113とその振動モード係数
である。固有ベクトル113の要素数は振動点の個数に
等しく、N元である。また固有ベクトル113は固有ベ
クトル演算部109により与えられるので、線形結合1
14を求めるということは、ck (k=1〜N)を求め
ることに等しい。ck を第k成分とするN元行ベクトル
をモード変位ベクトルcとする。
【0013】さて、( f) に相当する測定値は所要鏡面
変位量112であり、所要鏡面変位量112の各測定点
での値を要素とするN元ベクトルを測定変位ベクトルd
とする。ここでは測定変位ベクトルdを用いてモード変
位ベクトルcを求め、固有ベクトルの線形結合114を
決定しなければならない。つまり、 ( d) =c1 ・(f1 ) +c2 ・(f2 ) +…+cN ・(fN ) ………(2) を満たすck (k=1〜N)を求める。ここで [ A] jk≡〈fj ,fk 〉 ………(3) ( b) j ≡〈fj ,d〉 ,(j,k=1〜N) ………(4) と定義すると、(2)式は次の正規方程式で表される。
【0014】 [ A](c) =( b) ………(5) (5)式より、次のモード変位ベクトルの最小2乗同定
の計算式を得る。
【0015】 ( c) =[ A] -1( b) ………(6) この(6)式によりモード変位ベクトルcが求められ、
固有ベクトル113の線形結合114が得られる。
【0016】この従来装置では反射鏡の機械振動におけ
る固有ベクトルを用いて鏡面の変形を近似し制御してい
る。つまり、反射鏡の鏡面形状の制御に用いられる変形
モードが反射鏡の機械的構造に基づいているので、反射
鏡の安全性及び寿命の観点から望ましくない不要で有害
な応力が反射鏡内に発生することを防ぐことができる。
また、アクチュエータ106の発生する力の大きさが適
度な範囲に納まるという利点もある。
【0017】図3はもう1つの従来の反射鏡の鏡面形状
制御装置を示すシステム構成図である。図3に関し特に
説明しない限り、図2と同一名称の構成要素の符号は、
対応する図2の符号に100を加えたものとし、同一機
能を有するものとする。
【0018】制御器205は、上記従来装置の固有ベク
トル演算部109の代わりにツェルニケ収差関数値演算
部209を有している。鏡面変位変換部208が所要鏡
面変位量212を出力する鏡面内の複数点は、上記従来
装置で述べたような制約を課されてはおらず、鏡面内に
あればよい。ツェルニケ収差関数値演算部209は鏡面
内で定義されたツェルニケ収差関数(Zernike's circle
polynominals )の、前記所要鏡面変位量の複数の測定
点における関数値213を出力する。ツェルニケ収差関
数は光学収差の評価によく用いられる関数であり、低次
のモードは非点収差、球面収差等に対応しているため、
変形の光学的意味を理解しやすいという利点がある。モ
ード変位同定部210は所要鏡面変位量212をツェル
ニケ収差関数の線形結合214で近似する。このツェル
ニケ収差関数の線形結合214は鏡面内で連続であるの
で、反射鏡支持機構202が反射鏡を支持する支点は、
上記従来装置で述べた制約を課されてはいない。支持機
構指令部211はアクチュエータ206に対し、ツェル
ニケ収差関数の線形結合214で定義される変位を実現
する支持機構制御情報207を出力する。
【0019】制御器205において所要鏡面変位量21
2から線形結合214を求める方法は、上記制御器10
5における方法と類似している。ここでは数式表現によ
り差異を重点的に説明する。この従来装置では、鏡面の
変位は鏡面内で連続な関数であるツェルニケ関数の線形
結合214である次式で表される。
【0020】 f(p) =c1 ・ f1 (p) +c2 ・ f2 (p) +…+cN ・ fN (p) ………(7) ここで、fk (p) (k=1〜N)は第kモードのツェル
ニケ収差関数113であり、pは鏡面内の座標である。
【0021】ツェルニケ収差関数は極座標(ρ, θ)を
用いて次式で定義される。
【0022】 Znm( ρ, θ) =Anmnm( ρ)cos( mθ) Zn- m ( ρ, θ) =Bnmnm( ρ)sin( mθ) ここで、Rnm( ρ) は次式で表される動径多項式であ
る。
【0023】
【数1】 幾つかの低次のRnm( ρ) の具体的表現を以下に記す。
【0024】R00( ρ) =1 R11( ρ) =ρ R20( ρ) =2ρ2 −1 R22( ρ) =ρ231( ρ) =3ρ3 −2ρ R33( ρ) =ρ340( ρ) =6ρ4 −6ρ2 +1 R42( ρ) =4ρ4 −3ρ244( ρ) =ρ4 さて上記制御器105の場合の(3)式に相当する次の
(8)式を定義する。積分は鏡面内での面積積分であ
る。
【0025】
【数2】 一方、測定変位ベクトルdは所要鏡面変位量212の測
定点pk (k=1〜N)における所要鏡面変位量21
2、dk (k=1〜N)を要素として有するベクトルで
あり、鏡面内で離散的に定義される。よって上記制御器
105の場合の(4)式に相当する式は、鏡面内での積
分を和で置き換えた次式で与えられる。
【0026】 ( b) j ≡〈hj ,d〉 ,(j=1〜N) ………(9) 但し( hj ) k ≡fj (pk )(7)〜(9)式から、
(5)式と同様の正規方程式(10)が得られる。
【0027】 [ A](c) =( b) ………(10) (10)式より、モード変位の最小2乗同定の計算式
(11)を得る。
【0028】 ( c) =[ A] -1( b) ………(11) この(11)式によりモード変位ベクトルcが求めら
れ、ツェルニケ関数の線形結合214が得られる。
【0029】この従来装置ではツェルニケ収差関数とい
う連続関数を用いて鏡面の変形を近似し制御するので、
所要鏡面変位量212の測定点と反射鏡支持機構202
が反射鏡を支持する支点とは一致する必要はない。つま
り波面検出器203が鏡面に対して回転した場合であっ
ても、反射鏡支持機構202の支点に対して適切な支持
機構制御情報207を得ることができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来の反
射鏡の鏡面形状制御装置は、所要鏡面変位量112の測
定、振動モードの線形結合近似、及び反射鏡支持機構1
02による力の作用を、有限要素法などにより反射鏡を
離散モデル化した離散点について行う。そのため波面検
出器103が鏡面に対して回転し、測定点が前記離散点
と一致しなくなる場合には、係る従来の反射鏡の鏡面形
状制御装置はそのままでは対応できないという問題点が
あった。
【0031】図3に示した従来の反射鏡の鏡面形状制御
装置は、鏡面の変形をツェルニケ収差関数の線形結合で
表す。ツェルニケ収差関数は、変形の光学的意味が分か
りやすいという利点がある一方、反射鏡の機械特性とは
関連づけられていない。そのため、鏡面の周辺部で変形
が大きく、反射鏡支持機構202のアクチュエータ20
6は大きな力を発生しなければならず、一方、反射鏡は
大きな応力を受けるため鏡面破壊防止という安全性及び
寿命の観点で望ましくないという問題があった。また、
ツェルニケ収差関数は極座標系で定義された関数である
ため、この従来装置は円形鏡には適用できるが矩形鏡に
は適用できないという問題もあった。
【0032】本発明は上記従来の反射鏡の鏡面形状制御
装置の問題点を解決するためになされたものであり、請
求項1乃至請求項8記載の発明は、鏡面に対する波面検
出器の回転など所要鏡面変位量の測定点の変更を可能と
するとともに、反射鏡の安全性及び寿命の向上を図るこ
とを目的とする。加えて、請求項6乃至請求項8記載の
発明は、矩形鏡に適用可能な反射鏡の鏡面形状制御装置
を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明に係る反射鏡の鏡
面形状制御装置においては、制御器が、波面歪みの矯正
に必要とされる所要鏡面変位量を波面歪み情報から、鏡
面内の複数点について計算し、該複数点における上記所
要鏡面変位量を、鏡面の形状及び束縛条件に応じた固有
関数の所定振動モードまでの線形結合である最良近似関
数で近似し、反射鏡支持機構により支持される位置で該
最良近似関数の値が鏡面変位量となるように、上記反射
鏡支持機構のアクチュエータを制御する。
【0034】最良近似関数とは、最良近似の条件を満た
す関数であることを意味し、具体例としては最小2乗の
意味での最良近似すなわち最小2乗近似の条件を満たす
関数を用いることができる。
【0035】本発明の請求項記載の反射鏡の鏡面形状
制御装置は、前記固有関数として、非束縛円形板の自由
振動の固有関数であって鏡面内で定義されたベッセル・
フーリエ関数を用いることを特徴とする。
【0036】本発明の請求項記載の反射鏡の鏡面形状
制御装置は、前記固有関数として、周辺固定円形板の自
由振動の固有関数であって鏡面内で定義されたベッセル
・フーリエ関数を用いることを特徴とする。
【0037】本発明の請求項記載の反射鏡の鏡面形状
制御装置は、前記固有関数として、中心に穴を有した非
束縛円形板の自由振動の固有関数であって鏡面内で定義
されたベッセル・フーリエ関数を用いることを特徴とす
る。
【0038】本発明の請求項記載の反射鏡の鏡面形状
制御装置は、前記固有関数として、中心に穴を有した周
辺固定円形板の自由振動の固有関数であって鏡面内で定
義されたベッセル・フーリエ関数を用いることを特徴と
する。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】本発明は上記のように所要鏡面変位量の近
似に鏡面内で定義された連続関数を用いることにより、
鏡面上の任意の点における所要鏡面変位量の測定値を基
に鏡面形状の制御を行うことを可能とし、鏡面に対する
波面検出器の回転など測定点の変更を可能とする目的を
達成できる。また係る連続関数は鏡面の自由振動の固有
関数であり反射鏡の機械的構造特性に基づいた関数であ
るので、反射鏡の安全性及び寿命の向上を図るという目
的も達成できる
【0043】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]以下、本発明の実施の形態を、反射式
大型光学望遠鏡に使用した状態として説明する。
【0044】図1は、本発明を実施した反射式大型光学
望遠鏡を示すシステム構成図である。反射鏡1は望遠鏡
の主鏡である凹面鏡である。望遠鏡の性能を確保するた
めには鏡面の曲率は小さい方が望ましく、鏡面の大きさ
に比して鏡面の湾曲量は小さく設計されるのが一般的で
ある。例えば、現在、国立天文台がハワイ島マウナケア
山頂に建設中の光学赤外線望遠鏡JNLT(Japan Nati
onal Large Telescope)、通称「すばる」の直径8mの
主鏡は曲率半径30mを有する。すなわち反射望遠鏡に
おいては、一般に、鏡面の湾曲を無視する近似の基に反
射鏡の振動解析を行うことができる。
【0045】反射鏡1は反射鏡支持機構2により支持さ
れる。波面検出器3は、反射鏡1からの反射光の波面歪
みを検出し、波面歪み情報4を出力する。具体的には、
シャックハルトマンセンサを波面検出器3として用いて
いる。シャックハルトマンセンサの原理を簡単に説明す
る。反射鏡1からの反射光はコリメータにより平行光線
にされた後、マイクロレンズアレイを通り、CCDアレ
イに入射する。マイクロレンズアレイの個々のレンズに
は反射鏡上の異なる位置からの反射光が入射し、これら
の反射光は入射したレンズによりそれぞれCCD撮像面
上にスポット像として結像する。鏡面各部の変形は、こ
れらスポット像の移動により検出される。このスポット
像の移動量が波面歪み情報4であり、これは鏡面上の離
散的な位置に対応した情報である。
【0046】制御器5は波面歪み情報4を入力され、反
射鏡支持機構2が有するアクチュエータ6に対し支持機
構制御情報7を出力する。例えば上記「すばる」の反射
鏡支持機構2は反射鏡1の裏面にアクチュエータ6を有
した支点を261箇所だけ有する。各アクチュエータ6
はこの支持機構制御情報7に基づき力を反射鏡に及ぼ
し、反射鏡1の鏡面形状を変形し補正する。
【0047】以上、本発明である鏡面形状制御装置が適
用される、鏡面形状を能動制御可能な反射望遠鏡を説明
した。
【0048】本発明の鏡面形状制御装置の特徴は制御器
5にある。制御器5は鏡面変位変換部8、固有関数値演
算部9、モード変位同定部10及び支持機構指令部11
を有する。
【0049】鏡面変位変換部8は波面歪み情報4を入力
とし、波面歪みの矯正に必要とされる所要鏡面変位量1
2を出力する。上述のようにシャックハルトマンセンサ
による波面歪み情報4は、鏡面上の離散的な複数点であ
る変位測定点について得られ、所要鏡面変位量12もこ
の離散的な変位測定点について求められる。
【0050】固有関数値演算部9は反射鏡の機械振動の
固有関数値であって、指定された座標における関数値1
3を出力する。モード変位同定部10は、所定次数の振
動モードまでの固有関数についての変位測定点における
値を固有関数値演算部9から得る。モード変位同定部1
0は、この固有関数値を用いて、所要鏡面変位量12を
近似する固有関数の線形結合を求める。この近似には数
学で定義される最良近似(best fit approximation)を
用いている。より具体的には、ここでは最小2乗の意味
での最良近似を与える最小2乗法により固有関数の線形
結合を求めている。反射鏡支持機構2が反射鏡を支持す
る支点の位置は、変位測定点とは一般に一致しない。そ
こでモード変位同定部10は今度は支点位置における固
有関数値を固有関数値演算部9から得て、支点位置にお
ける固有関数の線形結合の値14を求め、これを支持機
構指令部11に出力する。すなわち、モード変位同定部
10は、変位測定点での所要鏡面変位量12から固有関
数の線形結合を決定し、その線形結合によって支点位置
で必要とされる変位量を求める。支持機構指令部11
は、固有関数の線形結合値14で与えられる変位を実現
するための支持機構制御情報7を求め、アクチュエータ
6を制御する。
【0051】制御器5は例えば電子回路で構成すること
ができる。この電子回路はVMEカードのようなマイク
ロプロセッサを中心とした電子基板群やパソコン、ワー
クステーション等のコンピュータである点は従来装置と
同じである。
【0052】モード変位同定部10において所要鏡面変
位量12を最小2乗法により所定次数までの固有関数の
線形結合で近似する方法を以下に数式を用いて説明す
る。鏡面内での固有関数の線形結合を次式で表す。
【0053】 f(p) =c1 ・ f1 (p) +c2 ・ f2 (p) +…+cN ・ fN (p) ………(12) ここで、fk (p) (k=1〜N)は第k振動モードの固
有関数、pは鏡面内の座標、またck (k=1〜N)は
それぞれ第k振動モードの固有関数の係数である。Nは
測定点数以下の自然数であり、普通は測定点数に等しく
とる。ここで行列A、ベクトルb、モード変位ベクトル
cをそれぞれ以下の式で定義する。積分は鏡面内での面
積積分である。
【0054】
【数3】 ( c) j ≡cj ,(j,k=1〜N) ………(15) (12)〜(15)式から、次式を得る。
【0055】 [ A](c) =( b) ………(16) ベクトルbの右辺の積分中のf(p) は不明であるのでこ
のままでは、(16)式を解くことができない。そこで
この積分を変位測定点pk (k=1〜N)における和で
近似し、変位測定点でのf(p) を鏡面変位変換部8から
得られる所要鏡面変位量12であるdk で置き換えて、
ベクトルbの近似である測定ベクトルb' を定義する。
【0056】 ( b) j ≒fj (p1 ) ・ d1 +fj (p2 ) ・ d2 +…+fj (pN ) ・ dN =〈hj ,d〉≡( b')j ………(17) ( hj ) k ≡fj (pk ) ( d) k ≡dk ,(j,k=1〜N) (16)式のベクトルbを測定ベクトルb' で置き換え
て、正規方程式(18)を得る。
【0057】 [ A](c) =( b') ………(18) (18)式より、モード変位の最小2乗同定の計算式
(19)を得る。
【0058】 ( c) =[ A] -1( b') ………(19) モード変位同定部10は(19)式を解いてモード変位
ベクトルcを求め、固有関数の線形結合を決定する。こ
こで、行列A(またはその逆行列)の各要素は、固有関
数値演算部9から逐一、各固有関数値を得て計算するこ
ともできるが、測定には依存しない固定的な値であるの
で予め計算した値をモード変位同定部10内のメモリに
格納し、それを読み出して(19)式を解くことにより
処理時間の短縮を図ることができる。次にモード変位同
定部10は、支点位置でのfk (p) (k=1〜N)を固
有関数値演算部9から得る。そして既に決定されている
モード変位ベクトルcと(12)式に基づいて、支点位
置での変位量を計算し、支持機構指令部11に出力す
る。
【0059】さて、固有関数は反射鏡の形状及び束縛条
件により異なる。以下、反射鏡1の形状は円形であり、
またその束縛条件は固定点を有さずに自由振動を行うと
いう条件である場合を述べる。既に述べたように、反射
鏡の湾曲は大きくない。そこで、この場合には、本鏡面
形状制御装置は、反射鏡の機械振動の固有関数として、
湾曲を無視した円形板の機械振動の固有関数を用いる。
つまり反射鏡が中心に穴を有さない場合には、次の(2
0)、(21)式で表される非束縛円形板の自由振動の
固有関数であるベッセル・フーリエ関数を固有関数とし
て用いる。
【0060】
【数4】 ここで、Jm は次数mの第1種ベッセル関数、μn は第
n番目の極値点(極大値または極小値の点)、r0 は反
射鏡の半径である。ちなみに(20)、(21)式は自
由振動の固有関数であるので、円板の周端部に極値点が
生じうる。(20)、(21)式は(12)式で表され
る線形結合の比例係数を含めた各項の形で表現され、所
要鏡面変位量12は(20)、(21)式の和で近似さ
れる。すなわち、モード変位ベクトルcは(20)、
(21)式に含まれる係数を要素として有し、次式で表
される。
【0061】 ( c) ≡(c1 ,c2 ,…,cN T =(A00,B00,…,BnmT ………(22) ここで、( )T は転置を意味する。cj (j=1〜
N)には、一般には、固有振動数の小さい固有関数に対
応する項の係数が順に割り当てられる。
【0062】本鏡面形状制御装置は上述のように所要鏡
面変位量12の近似に鏡面内で定義された連続関数を用
いたので、反射鏡1上の任意の点における所要鏡面変位
量の測定値を基にモード変位ベクトルcを決定して鏡面
形状の制御を行うことができる。すなわち、波面検出器
3と反射鏡1とが相対的に回転して波面検出器3の測定
点が変更されても、モード変位同定部10はモード変位
を同定することができ、また支持機構指令部11は、各
アクチュエータ6が反射鏡1内のいかなる点に作用する
ものであってもその駆動量を決定し、反射鏡1の形状を
制御することが可能である。
【0063】また係る連続関数は鏡面の自由振動の固有
関数であり反射鏡の機械的構造特性に基づいた関数であ
るので、反射鏡の安全性及び寿命の向上も図られる。
【0064】[実施の形態2]次に、円形かつその円周
を固定された反射鏡に適用される本発明の実施の形態に
ついて述べる。
【0065】なお、本実施の形態を含め以降の実施の形
態のシステム構成図は、図1に示したものと同様である
ので省略する。但し、各実施の形態は反射鏡と、固有関
数値演算部及びモード変位同定部における処理とが異な
る。固有関数値演算部及びモード変位同定部が実施の形
態1と異なる点は、これらが使用する固有関数であり、
それを用いた処理手順は実施の形態1と同じであるので
説明を省略する。
【0066】さて、本鏡面形状制御装置は反射鏡の機械
振動の固有関数として、円周を固定された円形の平板の
自由振動の固有関数、すなわち次の(23)、(24)
式で表されるベッセル・フーリエ関数を用いる。これら
の関数の所定次数までの項を用いて所要鏡面変位量を近
似する。
【0067】
【数5】 ここで、μn ′は第n番目のゼロ点、つまりJm =0と
なる点である。ちなみに(23)、(24)式は円周固
定の固有関数であるので、円板の周端部(ρ=r0 )の
変位は0である。(23)、(24)式は上記実施の形
態の(20)、(21)式に相当するものであり、本装
置におけるモード変位ベクトルcも(22)式で表され
る。
【0068】本鏡面形状制御装置は、円形の円周固定の
反射鏡において、実施の形態1と同様に、鏡面の自由振
動の固有関数であり反射鏡の機械的構造特性に基づいた
連続関数を用いて鏡面形状を制御するので、波面検出器
が反射鏡に対して回転しても制御可能であり、また反射
鏡の安全性及び寿命の向上が図られる。
【0069】[実施の形態3]円形かつその中央に穴を
有した形状すなわち円環形状であり、また非束縛条件で
ある反射鏡に適用される本発明の実施の形態について述
べる。本鏡面形状制御装置は、反射鏡の機械振動の固有
関数として、非束縛条件下での円環形状の平板の自由振
動の固有関数、すなわち次の(25)〜(28)式で表
されるベッセル・フーリエ関数を用いる。なお、この場
合には、円形領域の中央で発散する第2種ベッセル関数
(ノイマン関数)を含んだ関数が固有関数に含まれる。
【0070】
【数6】 ここで、Ym は第2種ベッセル関数、νn は第n番目の
極値点(極大値または極小値の点)である。(25)〜
(28)式は、(12)式の線形結合における比例係数
を含めた各項の形で表現され、所要鏡面変位量は(2
5)〜(28)式の所定次数までの項の和で近似され
る。すなわち、モード変位ベクトルcは(25)〜(2
8)式に含まれる係数を要素として有し、次式で表され
る。
【0071】 ( c) ≡(c1 ,c2 ,…,cN T =(A00,B00,C00,D00,…,DnmT ………(29) cj (j=1〜N)には、一般には、固有振動数の小さ
い固有関数に対応する項の係数が順に割り当てられる。
【0072】本鏡面形状制御装置は、円環形状の非束縛
条件の反射鏡において、実施の形態1と同様に、鏡面の
自由振動の固有関数であり反射鏡の機械的構造特性に基
づいた連続関数を用いて鏡面形状を制御するので、波面
検出器が反射鏡に対して回転しても制御可能であり、ま
た反射鏡の安全性及び寿命の向上が図られる。
【0073】[実施の形態4]円環形状かつ外周を固定
された反射鏡に適用される本発明の実施の形態について
述べる。本鏡面形状制御装置は、反射鏡の機械振動の固
有関数として、外周固定の条件下での円環形状の平板の
自由振動の固有関数、すなわち次の(30)〜(33)
式で表されるベッセル・フーリエ関数を用いる。
【0074】
【数7】 ここで、νn ′は第2種ベッセル関数の第n番目のゼロ
点である。(30)〜(33)式は、上記実施の形態の
(25)〜(28)式に相当するものであり、本装置に
おけるモード変位ベクトルcも(29)式で表される。
【0075】本鏡面形状制御装置は、外周固定の円環形
状の反射鏡において、実施の形態1と同様に、鏡面の自
由振動の固有関数であり反射鏡の機械的構造特性に基づ
いた連続関数を用いて、鏡面形状を制御するので、波面
検出器が反射鏡に対して回転しても制御可能であり、ま
た反射鏡の安全性及び寿命の向上が図られる。
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【発明の効果】本発明の鏡面形状制御装置によれば、
形の鏡面の自由振動の固有関数に基づいた連続関数を用
いて鏡面形状を制御するので、鏡面変形を鏡面内の任意
の点で測定でき、反射鏡に対する波面検出器の回転など
によって測定点が変化することに対応できるという効果
がある。また上記固有関数は円形の反射鏡の機械的構造
特性に基づいたものであるので、鏡面形状制御において
反射鏡に不自然な力が及ぼされる恐れが少なく、反射鏡
の安全性及び寿命が向上するという効果がある。すなわ
ち、本発明によれば、上記効果を有しつつ高精度の形状
制御が行われ高品質の光線、反射像を得ることができ
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した反射式大型光学望遠鏡を示
すシステム構成図。
【図2】 固有ベクトルを用いた従来の鏡面形状制御装
置を示すシステム構成図。
【図3】 ツェルニケ収差関数を用いた従来の鏡面形状
制御装置を示すシステム構成図。
【符号の説明】
1 反射鏡、2 反射鏡支持機構、3 波面検出器、4
波面歪み情報、5制御器、6 アクチュエータ、7
支持機構制御情報、8 鏡面変位変換部、9固有関数値
演算部、10 モード変位同定部、11 支持機構指令
部、12所要鏡面変位量、109 固有ベクトル演算
部、209 ツェルニケ収差関数値演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−313702(JP,A) 特表 平2−500781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/10 G02B 7/198 G02B 23/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射鏡の鏡面形状を制御可能なアクチュ
    エータを有する反射鏡支持機構と、鏡面からの反射光の
    波面歪みを検出し波面歪み情報を出力する波面検出器
    と、上記波面歪み情報を入力とし上記反射鏡支持機構の
    アクチュエータを制御する制御器とを備えた反射鏡の鏡
    面形状制御装置において、 上記制御器が、上記波面歪みの矯正に必要とされる上記
    所要鏡面変位量を上記波面歪み情報から、鏡面内の複数
    点について計算し、 該複数点における上記所要鏡面変位量を、鏡面の形状及
    び束縛条件に応じた固有関数の所定振動モードまでの線
    形結合である最良近似関数で近似し、 上記反射鏡支持機構により支持される位置において該最
    良近似関数の値が鏡面変位量となるように、上記反射鏡
    支持機構のアクチュエータを制御し、 前記固有関数として、非束縛円形板の自由振動の固有関
    数であって鏡面内で定義されたベッセル・フーリエ関数
    を用いること、 を特徴とする反射鏡の鏡面形状制御装置。
  2. 【請求項2】 反射鏡の鏡面形状を制御可能なアクチュ
    エータを有する反射鏡支持機構と、鏡面からの反射光の
    波面歪みを検出し波面歪み情報を出力する波面検出器
    と、上記波面歪み情報を入力とし上記反射鏡支持機構の
    アクチュエータを制御する制御器とを備えた反射鏡の鏡
    面形状制御装置において、 上記制御器が、上記波面歪みの矯正に必要とされる上記
    所要鏡面変位量を上記波面歪み情報から、鏡面内の複数
    点について計算し、 該複数点における上記所要鏡面変位量を、鏡面の形状及
    び束縛条件に応じた固有関数の所定振動モードまでの線
    形結合である最良近似関数で近似し、 上記反射鏡支持機構により支持される位置において該最
    良近似関数の値が鏡面変位量となるように、上記反射鏡
    支持機構のアクチュエータを制御し、 前記固有関数として、周辺固定円形板の自由振動の固有
    関数であって鏡面内で定義されたベッセル・フーリエ関
    数を用いること、 を特徴とする反射鏡の鏡面形状制御装置。
  3. 【請求項3】 反射鏡の鏡面形状を制御可能なアクチュ
    エータを有する反射鏡支持機構と、鏡面からの反射光の
    波面歪みを検出し波面歪み情報を出力する波面検出器
    と、上記波面歪み情報を入力とし上記反射鏡支持機構の
    アクチュエータを制御する制御器とを備えた反射鏡の鏡
    面形状制御装置において、 上記制御器が、上記波面歪みの矯正に必要とされる上記
    所要鏡面変位量を上記波面歪み情報から、鏡面内の複数
    点について計算し、 該複数点における上記所要鏡面変位量を、鏡面の形状及
    び束縛条件に応じた固有関数の所定振動モードまでの線
    形結合である最良近似関数で近似し、 上記反射鏡支持機構により支持される位置において該最
    良近似関数の値が鏡面変位量となるように、上記反射鏡
    支持機構のアクチュエータを制御し、 前記固有関数として、中心に穴を有した非束縛円形板の
    自由振動の固有関数であって鏡面内で定義されたベッセ
    ル・フーリエ関数を用いること、 を特徴とする反射鏡の鏡面形状制御装置。
  4. 【請求項4】 反射鏡の鏡面形状を制御可能なアクチュ
    エータを有する反射鏡支持機構と、鏡面からの反射光の
    波面歪みを検出し波面歪み情報を出力する波面検出器
    と、上記波面歪み情報を入力とし上記反射鏡支持機構の
    アクチュエータを制御する制御器とを備えた反射鏡の鏡
    面形状制御装置において、 上記制御器が、上記波面歪みの矯正に必要とされる上記
    所要鏡面変位量を上記波面歪み情報から、鏡面内の複数
    点について計算し、 該複数点における上記所要鏡面変位量を、鏡面の形状及
    び束縛条件に応じた固有関数の所定振動モードまでの線
    形結合である最良近似関数で近似し、 上記反射鏡支持機構により支持される位置において該最
    良近似関数の値が鏡面変位量となるように、上記反射鏡
    支持機構のアクチュエータを制御し、 前記固有関数として、中心に穴を有した周辺固定円形板
    の自由振動の固有関数であって鏡面内で定義されたベッ
    セル・フーリエ関数を用いること、 を特徴とする反射鏡の鏡面形状制御装置。
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