JP3233950U - 縫製加工品 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体感及びデザイン性に優れた縫製加工品を提供する。【解決手段】縫製加工品は、表面の少なくとも一部が布地で構成されている縫製加工品であって、表面に模様が描かれている第1の布51と、第1の布に描かれている模様に応じて枚数を調整したキルト芯54と、キルト芯を第1の布と挟む第2の布53と、を有し、第1の布とキルト芯と第2の布を一体にすることで模様を立体的にして布地に貼り付けた、ものである。【選択図】図4

Description

本考案は、模様(絵や図形、文字又はそれらの組み合わせ)を張り付けた縫製加工品に関するものである。
縫製加工品に模様を添付する場合がある。縫製加工品としては、例えばTシャツやトレーナーなどの一般被服、帽子、かばん、バッグ、トートバッグなどがある。このような模様は、縫製加工品に貼り付ける布地にまず描き込まれる。そして、クッション材を用いた立体的にし、ミシン縫製したり、接着剤で接着したりして縫製加工品として一体化していた。そのようなものとして、ワッペンの製造方法として例えば特許文献1が提案されていた。
特開平7−90759号公報
特許文献1に記載のワッペンの製造方法では、ワッペン周囲が刺繍縫い線でミシンによって縫合されており、立体感に欠ける。つまり、特許文献1に記載のワッペンの製造方法では、縫製加工品に対してはマークが立体的になるものの、クッション材を利用しているだけのためマーク自体が均一的に盛り上がるだけになっている。
本考案は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、立体感及びデザイン性に優れた縫製加工品を提供することを目的としている。
本考案に係る縫製加工品は、
表面の少なくとも一部が布地で構成されている縫製加工品であって、
表面に模様が描かれている第1の布と、
前記第1の布に描かれている模様に応じて枚数を調整したキルト芯と、
前記キルト芯を前記第1の布と挟む第2の布と、を有し、
前記第1の布と前記キルト芯と前記第2の布を一体にすることで模様を立体的にして前記布地に貼り付けた、ものである。
本考案に係る縫製加工品は、
前記キルト芯の量によって前記模様を立体的にしている、ものである。
本考案に係る縫製加工品によれば、第1の布とキルト芯と第2の布を一体にすることで模様を立体的にして布地に貼り付けているので、模様に応じた立体感を実現でき、デザイン性が向上する。
本考案の実施の形態に係る縫製加工品に貼り付ける模様を描く布の一例を概略的に示す模式図である。 布に描く模様の一例を概略的に示す模式図である。 布に模様の一例を描いた状態を概略的に示す模式図である。 本考案の実施の形態に係る縫製加工品に貼り付けるモチーフの積層状態を概略的に示す模式図である。 モチーフの製作過程を説明するための概略図である。 作製したモチーフの表面の一例を示す模式図である。 作製したモチーフの裏面の一例を示す模式図である。 本考案の実施の形態に係る縫製加工品の一例を概略的に示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明する。
図1は、本考案の実施の形態に係る縫製加工品(以下、縫製加工品100と称する)に貼り付ける模様52を描く布51Aの一例を概略的に示す模式図である。図2は、布51Aに描く模様52の一例を概略的に示す模式図である。図3は、布51Aに模様52の一例を描いた状態を概略的に示す模式図である。図4は、縫製加工品100に貼り付けるモチーフ(以下、モチーフ50と称する)の積層状態を概略的に示す模式図である。図5は、モチーフ50の製作過程を説明するための概略図である。図6は、作製したモチーフ50の表面の一例を示す模式図である。図7は、作製したモチーフ50の裏面の一例を示す模式図である。図8は、縫製加工品100の一例を概略的に示す模式図である。
図1に示すように、まず、布51Aを用意する。布51Aが、本発明の「第1の布」に相当する。布51Aは、例えば綿100%の平織ブロードなどを利用するとよい。また、図1では、布51Aがグレーの場合を例に示している。なお、布51Aの種類や大きさ、色などは、縫製加工品100に応じて決定されるものであり、特に限定するものではない。
次に、布51Aに描く模様52の見本52Aを用意する。見本52Aは、図2に示すように、例えば動物の写真などでよい。図2では、動物の一例として「イヌ」を示しているが、他の動物を模様52としてもよい。そのため、用意する見本52Aとしては、写真の他にイラストなどでもよい。
そして、用意した布51Aに見本52Aを見ながら模様52を描いていく。模様52を描く画材としては、例えばアクリル絵の具やファブリックメディウム(ウレタン塗料)などを使用すればよい。使用例としては、アクリル絵の具にファブリックメディウムを同量混ぜて模様52を描くとよい。図3に、完成した模様52を示している。また、模様52の形状に応じて切り取った布51Aを布51と称するものとする。
次に、キルト芯54、布53を用意する。布53が、本発明の「第2の布」に相当する。キルト芯54としては、例えば綿やポリエステルを用いればよい。キルト芯54の大きさや量は、模様52に応じて調整するものとする。例えば、シート状のキルト芯54を使用する場合は、枚数で量を調整する。キルト芯54は、片面もしくは両面熱溶解接着タイプのものを用いるとよい。このようなキルト芯54を、図4に示すように、布53と布51で挟み込み、表面側から布51、キルト芯54、布53の積層構造とする。このようにして、アイロンで接着して一体にする。
図5に示した状態で縫っていき、モチーフ50を完成させていく。まず、顔部分や意匠的にミシン目を出したくない部分を手縫いで縫う。次に、ミシンでその他の模様52になる部分を縫う。ミシン糸としては、例えば60番:ポリエステル100%を使用すればよい。なお、手縫いで使用する糸もミシン糸と同様とすればよい。そして、図6に示したように、模様52となる絵のギリギリのラインまでキルト芯54と裏側の布53をカットする。上面の布51を裏まで折り曲げ、ミシンで回りを縫製する。布53の裏面に両面接着シート55を貼る。このようにしてモチーフ50を完成する。
完成したモチーフ50を、表面の少なくとも一部が布地で構成されている縫製加工品100に貼り付ける。図8では、縫製加工品100がトートバッグである場合を例に示しているが、縫製加工品100は表面の少なくとも一部が布地で構成されているものでればよい。モチーフ50は、布51とキルト芯54と第2の布53を一体にすることで模様52を立体的にしたものになっているので、縫製加工品100からモチーフ50が飛び出すように見える。そのため、縫製加工品100によれば、立体感及びデザイン性に優れたものになる。
なお、上記実施の形態では、あくまでもモチーフ50及び縫製加工品100の一例を示したものであり、本考案の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。
50 モチーフ
51 布(第1の布)
51A 布(第1の布)
52 模様
52A 見本
53 布
54 キルト
55 両面接着シート
100 縫製加工品

Claims (2)

  1. 表面の少なくとも一部が布地で構成されている縫製加工品であって、
    表面に模様が描かれている第1の布と、
    前記第1の布に描かれている模様に応じて枚数を調整したキルト芯と、
    前記キルト芯を前記第1の布と挟む第2の布と、を有し、
    前記第1の布と前記キルト芯と前記第2の布を一体にすることで模様を立体的にして前記布地に貼り付けた
    縫製加工品。
  2. 前記キルト芯の量によって前記模様を立体的にしている
    請求項1に記載の縫製加工品。
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