JP3233936B2 - 通信網における配線架用のアセンブリ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各モジュールアセンブリが支持部材を有し
ており、この支持部材に加入者に接続される外線の端子
を有するコンタクトユニットと、交換装置に接続される
内線の端子を有するコンタクトユニットとが支持されて
おり、外線に対するコンタクトユニットと内線に対する
コンタクトユニットとはそれぞれ空間的に相互に区切ら
れたアセンブリの領域内にまとめられており、外線に対
する端子の数は内線に対する端子の数に対して１以上の
数量比を有するように定められており、内線に対するコ
ンタクトユニットと外線に対するコンタクトユニットと
はジャンパ線路を介して接続されており、このジャンパ
線路はアセンブリを組み込む前に布設および接続されて
おり、配線架への組み込み後に変更可能かつ補充可能で
ある、通信網、例えば電話交換機における配線架用のア
センブリに関する。

この種のアセンブリは例えば国際公開第91/15086号公
報（日本国特許第2956785号公報）に示されている。こ
の公報によればアセンブリはバー状の支持部材を有して
おり、この支持部材に電気線路用の接続構成要素を有す
るコンタクトユニットが相互に上下に配列されて配置さ
れている。このアセンブリは下側の区間に外部線路用の
コンタクトユニットを有する。アセンブリの上側の区間
には内部線路用のコンタクトユニットが配置されてい
る。

交換機を新規に構成するか、または拡張する場合、交
換装置の容量は加入者の最大可能な最終数に適合化され
るのではなく、後の数年間の需要に適合化される。この
ため交換装置において利用されていない容量に対する費
用は低く維持される。外部線路を収容するケーブルの後
からの配線を回避するためには、ケーブルの容量はすで
に最初の拡張段階で生じうる加入者の最終数へ適合化さ
れる。

外部線路および内部線路はケーブルとしてまとめら
れ、コンタクトユニットへ接続されている。１つのケー
ブルの各線路は、ケーブル中の線路配置の順にコンタク
トの接続構成要素と接続されている。

内部線路数は交換装置内に存在する加入者端子の数に
相応する。ジャンパ線路は内部線路と加入者が占有すべ
き外線とを接続する。このため外線数は接続された内線
数に等しい。

前もって製造されるアセンブリには第１の拡張段階で
ジャンパ線路が設けられる。この場合コンタクトユニッ
トの数の比は接続すべき外線と内線との比に相応し、例
えば1:1〜5:1の範囲で変化する。

この周囲のアセンブリでは、内部線路用のコンタクト
ユニットと外部線路用のコンタクトユニットとはジャン
パ線路を介して接続されており、このジャンパ線路はア
センブリを配線架へ組み込む前に配置されている。ジャ
ンパ線路は配線架への組み込み後に変更可能なように、
かつ付加線路によって補完可能なように接続されてい
る。アセンブリはジャンパ線路と共にそれぞれの配分器
ごとに製造されている。内部線路用および外部線路用の
コンタクトユニットを分割する際、およびジャンパ線路
を配置する際にはすでに、それぞれの配分器のために正
確な割り当て計画が既知であることが必要である。この
ことは配分器のセットアップ時にかなり長い時間の遅れ
をともなう。なぜならアセンブリの製造は正確な割り当
て計画が存在してはじめて開始できるからである。各々
のアセンブリは個別に製造されるため、ジャンパ線路を
配置する際には接続すべきジャンパ線路の端部の正しい
位置の割り当てに正確に注意しなければならない。この
ことは配線を相応に遅らせ、高価にする。割り当て計画
を後から変更するとジョブの実行はさらに遅れる。

本発明の課題は、簡単かつ低コストに製造できるアセ
ンブリを提供し、さらに配線架に短時間でアセンブリを
装着できるようにすることである。

この課題は、数量比は整数の倍数または半整数の倍数
であり、同じ数量比を有する全てのアセンブリにおい
て、ジャンパ線路が一定の配線計画にしたがって内線に
対するコンタクトユニットおよび外線に対するコンタク
トユニットへ接続され、アセンブリにはコンタクトユニ
ットの端子に割り当てられた計数番号が記されており、
ジャンパ線路の一方の端部は中断なく所定の順序で内線
の端子へ接続され、かつジャンパ線路の他方の端部は中
断なく前記所定の順序に相応する一定の計数間隔で外線
の端子へ接続され、一定の計数間隔は数量比に等しく、
ジャンパ線路に占有された外線の各端子の間にそれぞれ
一定数の予備の端子が残り、種々の数量比を有するモジ
ュールは配線架への組み込みに対する同様の取り付け用
端子を有する構成のアセンブリにより解決される。

アセンブリは例えば数量比1:1〜5:1で、整数のステッ
プで製造される。しかし例えば半整数の中間のステッ
プ、例えば2.5:1で実現することもできる。これらの各
ステップは、変更されないジャンパ線路を有するアセン
ブリの機種を定める。この場合、内線用の端子は同じ外
線用の端子と接続されている。内線用のコンタクトユニ
ットと外線用のコンタクトユニットとが同一である場合
には、コンタクトユニット用の組み込み計画の数も前述
の数量比に相応する。同一のジャンパ線路を有する典型
的なアセンブリは著しくコスト上有利に製造され、例え
ばオートメーションにより検査できる。なぜなら学習期
間の終了後に配線作業は配線計画の補助手段なしに実施
できるからである。標準化された機種はそれぞれの配分
器に依存せずに製造され、この配分器内へ短時間で組み
込める。このことはアセンブリの注文から配分器の完成
までの期間を著しく短縮する。

著しい利点は、同じ加入者ケーブルの外線がつねに同
じ装置ケーブルの内線へ接続されることである。加入者
を既存のケーブルへ接続する組み込み技術者は、加入者
と関連する内線とを接続するために、いずれの場合にも
配分器のケーブルがどの機種のアセンブリへ接続されて
いるかを知っていればよい。この場合、特別な配線計画
は必要とされない。このようにして全体の接続費用は著
しく低減される。

加入者ケーブルの個々の線路グループを多数の加入者
に割り当てなければならない。この場合ジャンパ線路は
相応に変更ないし補完できる。しかしこの変更作業は通
常はジャンパ線路のわずかな部分にしか行えない。その
ため製造の際に標準化されて取り付けられたジャンパ線
路の配線コストに関する利点は実質的に維持される。

多数の外線を有するアセンブリの他に、内線用のコン
タクトユニットのみが装着されたアセンブリ用の空き場
所を設けるか、または内線用のコンタクトユニットの比
が増加されたアセンブリ用の空き場所を設けると有利で
ある。後の拡張段階において付加されたジャンパ線路は
次にこのアセンブリの相応のコンタクトユニットへ配線
される。

配分器にアセンブリを相互に異なる数量比でそれぞれ
の状況へ適合化させて取り付けることができる。アセン
ブリへの組み込みのための場所を空けておき、この中へ
後の拡張段階において内線用の付加的なコンタクトユニ
ットを挿入できる。次に付加的なジャンパ線路を有利に
はアセンブリ内部に配線できる。

本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されてい
る。

本発明の実施形態によれば、ジャンパ線路を配線計画
なしに内線と外線との間に配線できる。

屋外勤務に従事する組み込み人員も、この計数のルー
ルを知っていれば配線計画を省略できる。なぜならケー
ブル線路は常に一様に外線用のコンタクトユニットへ接
続されているからである。

本発明の別の実施形態によれば、ジャンパ線路を特に
簡単に配線できる。この場合有利には、外線用のコンタ
クトユニットに対して整数の倍数により割り切れる番号
の端子を選定できる。このことは例えば数量比が3:1の
場合、内線用のコンタクトユニットの端子１、２、
３、...が外線用のコンタクトユニットの端子３、６、
９、...に接続されることを意味する。これらの端子は
さらに加入者ケーブルの線路３、６、９、...に接続さ
れている。第１の拡張段階では、加入者は有利には選定
されたこれらの線路へ接続され、組み込み人員はこれを
直ちに相応の内線に割り当てることができる。

本発明の別の実施形態によれば、アセンブリにおいて
簡単に整数とは異なる中間ステップによる比が構成で
き、その際にも個々の部分領域において簡単な計数の仕
方の利点は失われない。

以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。

図には配線架に組み込まれるモジュールアセンブリの
一部が示されている。このアセンブリはコンタクトユニ
ット100、101を有し、これらのコンタクトユニットは相
互に並んで層を成すように配置されており、図示されて
いない支持部材に支持されている。アセンブリは異なる
２つの領域に分割されている。一方の領域への装置のケ
ーブル104の内線102が接続されており、他方の領域へは
加入者ケーブル105の外線103が接続されている。装置ケ
ーブル104は図示されていない交換局の交換装置と接続
されており、この交換装置へコンタクトユニット100の
端子１〜21が接続されている。

加入者ケーブル105の外線103は交換局側でコンタクト
ユニット101の端子１〜64へ接続されている。加入者ケ
ーブル105は例えば飽和度の変化する住宅地域の接続す
べき加入者へ第１の拡張段階で接続される。飽和度が高
い場合には、予期すべき外線103に対する後からの付加
的な要求は小さい。そのため相応の加入者ケーブル105
の外線の大部分を端末機106へ接続できる。飽和度が低
い場合には、それぞれの加入者ケーブル105の外線の大
部分が占有されない。これらの外線に対してはこの段階
ではまだ接続装置が存在していないため、占有を所望さ
れた線路だけが、第１の拡張段階でジャンパ線路107を
介して内線102へ接続される。こうした内線102とジャン
パ線路107との間のスルー接続、またはジャンパ線路107
と外線103との間のスルー接続は、コンタクトユニット
の端子を介して行われる。コンタクトユニットには、内
線ユニットのコンタクトユニット100の連続的な計数番
号１〜32と、外線のための連続的な計数番号１〜64が配
属されている。

ジャンパ線路107は空番号なく順序通りに内線102用の
コンタクトユニット100の端子１〜32へ接続されてい
る。ジャンパ線路は端子１〜64へ、外線103用のコンタ
クトユニット101を配線する。さらにジャンパ線路はそ
れぞれ１つ置きまたは２つ置きの端子へ番号順（番号の
増加順）に接続されている。外線103は空番号なくコン
タクトユニット101の端子１〜64へ接続されている。こ
のようにして例えば加入者ケーブル105のうちの１つの
線路３、６、12はコンタクトユニット101の端子36、3
9、42と接続される。これらの端子は相応のジャンパ線
路を介して内線102用のコンタクトユニット100の端子1
7、18、19と接続されている。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各モジュールアセンブリが支持部材を有し
   ており、該支持部材に加入者に接続される外線（103）
   の端子を有するコンタクトユニット（101）と、交換装
   置に接続される内線（102）の端子を有するコンタクト
   ユニット（100）とが支持されており、 前記外線（103）に対するコンタクトユニット（101）と
   前記内線（102）に対するコンタクトユニット（100）と
   はそれぞれ空間的に相互に区切られたアセンブリの領域
   内でまとめられており、 前記外線（103）に対する端子の数は前記内線（102）に
   対する端子の数に対して１以上の数量比を有するように
   定められており、 前記内線（102）に対するコンタクトユニット（100）と
   前記外線（103）に対するコンタクトユニット（101）と
   はジャンパ線路（107）を介して接続されており、 該ジャンパ線路はアセンブリを組み込む前に布設および
   接続されており、配線架への組み込み後に変更可能かつ
   補充可能である、 通信網、例えば電話交換機における配線架用のアセンブ
   リにおいて、 前記数量比は整数の倍数または半整数の倍数であり、 同じ数量比を有する全てのアセンブリにおいて、ジャン
   パ線路（107）が一定の配線計画にしたがって前記内線
   （102）に対するコンタクトユニット（100）および前記
   外線（103）に対するコンタクトユニット（101）へ接続
   され、 アセンブリにはコンタクトユニット（100、101）の端子
   に割り当てられた計数番号が記されており、 前記ジャンパ線路（107）の一方の端部は中断なく所定
   の順序で前記内線（102）の端子へ接続され、かつ前記
   ジャンパ線路（107）の他方の端部は中断なく内線の場
   合と同じ順序の一定の計数間隔で前記外線（103）の端
   子へ接続され、前記一定の計数間隔は前記数量比に等し
   く、 ジャンパ線路（107）に占有された外線（103）の各端子
   の間にそれぞれ一定の数の予備の端子が残り、 種々の数量比を有するモジュールは配線架への組み込み
   に対する同様の取り付け用端子を有する、 ことを特徴とする通信網における配線架用のアセンブ
   リ。
2. 【請求項２】前記外線（103）用のコンタクトユニット
   （101）の領域内に種々のサブ領域が形成されており、
   該サブ領域内で前記ジャンパ線路（107）がそれぞれ相
   互に異なる整数の計数間隔で前記コンタクトユニット
   （101）に接続されている、請求項１記載のアセンブ
   リ。