JP3233919B2 - ジャンパー線の間隔保持具 - Google Patents

ジャンパー線の間隔保持具

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JP3233919B2 JP2000043084A JP2000043084A JP3233919B2 JP 3233919 B2 JP3233919 B2 JP 3233919B2 JP 2000043084 A JP2000043084 A JP 2000043084A JP 2000043084 A JP2000043084 A JP 2000043084A JP 3233919 B2 JP3233919 B2 JP 3233919B2
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要助 植田
昌弘 原
竜誠 亀谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電柱上部に架設さ
れている送配電線のジャンパー線の切断した端部に使用
するジャンパー線の間隔保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送配電線工事では、作業者の感電事故を
避けるために工事区域を停電して作業を行うのが望まし
いが、近年の飛躍的なパーソナルコンピュータやOA機
器の普及から、停電時間を設けることが工事区域内に居
を構える事業所にとっては、多大な損失が生じる問題点
があった。このことから、近年の送配電線工事では、無
停電作業工法と称される方法が広く採用され、これは、
停電時間及び停電区間を最小限に抑える作業方法であ
り、具体的には、切断されたジャンパー線の各端部間に
電力供給のバイパスとなるケーブルや、あるい発電車な
どを設置し、電気の供給を行う一方で、ジャンパー線の
各端部には、固定装置を介在して間隔を設けることで振
動によるジャンパー線の接触を防止し、そのうえ合成樹
脂や合成ゴムなどの絶縁素材で形成されたカバーをそれ
ぞれに嵌込み、さらに作業者の感電事故ならびに短絡、
地絡事故を防止するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送配電
線工事で使用される上記のようなカバーにおいては、作
業中の感電事故を防止するという面では多大な効果があ
るものの、例えば、工事区域に吹きつける風や作業中に
ジャンパー線に伝わる振動などにより、前記各カバーを
嵌めた状態にあるジャンパー線の各端部が不規則に揺動
し、作業に支障をきたす問題点があったため、この問題
を解消する様々な対策が採られていた。このような対策
手段としては、例えば、ジャンパー線の各切断端部間に
ホットスティックを用い、感電事故の危険性を回避しな
がら遠隔操作により棒状の固定部材を介在し、これによ
り前記切断端部の振動を防止するとともに、再び、様々
なホットスティックを用いてジャンパー線の各端部にカ
バーを嵌合する方法があった。しかし、今度は、一連の
離隔作業において、多種多様なホットスティックをその
都度適切に使い分けて作業を行わなければならず、この
ホットスティックの操作が遠隔操作も相俟って、思い通
りに行えずに非常に面倒であったので、ジャンパー線の
各切断端部にカバーを嵌める手間が大幅にかかり、この
ような離隔作業に大きな時間を割り当てなければならな
かったから、多大な作業効率の悪化を招くことになり、
送配電線工事における新たな不都合が生じる問題点があ
った。
【0004】本発明は、感電事故を確実に防止できるこ
とは勿論、ジャンパー線の切断した各端部においても容
易に嵌脱が行え、作業時間の大幅な短縮ができるジャン
パー線の間隔保持具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ジャンパー線の切断端部を保持する一対
の絶縁端末カバー間に、連結部材を介在して離隔具を配
設し、前記離隔具と連結部材との継合面には、前記ジャ
ンパー線切断端部の不定な挿入角度に合わせ、離隔具に
対して各絶縁端末カバーの連結角度を自在に調節できる
角度調整手段を備えていることを特徴とする。
【0006】ここで、離隔具とは、各絶縁端末カバー間
の間隔を保つ目的で配設されるものの全てを含む概念で
ある。また、角度調整手段とは、前記絶縁端末カバーを
離隔具の両端部において、それぞれが離隔具に対しての
連結角度の多段階的な角度調整が行えるものであればよ
い。
【0007】このように形成すると、角度調整手段の操
作を行うことにより、ジャンパー線端部の不定な挿入角
度に合わせて、絶縁端末カバーの離隔具からの連結角度
を自在に調節することが可能となり、これにより、ジャ
ンパー線の各切断端部間の離隔作業がスムーズに行える
のは勿論、作業者がジャンパー線の切断端部に触れてい
る時間が大幅に短縮され、感電事故の発生する確率が飛
躍的に減少することとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態のジャンパ
ー線の間隔保持具の全体的な構造説明を図1と図2に基
づいて行う。まずはじめに、符号1は絶縁端末カバーで
あり、該絶縁端末カバー1は、胴部分と先端テーパ部分
とからなる一端側が開放した形状をなし、その内部に
は、前記開放側から差込まれるジャンパー線2の切断端
部3を保持する格納部4を有している。次に、符号5は
離隔具であり、一対の絶縁端末カバー1,1間に配設さ
れる棒状の部材である。また、符号6は連結部材であ
り、該連結部材6は、前記絶縁端末カバー1を離脱不能
に保持可能な保持リング7と、該保持リング7を離隔具
5の端部に固定する固定ボルト10と、から構成されて
いる。前記保持リング7には、離隔具5との連結部8,
8が該離隔具5の端部の両側面を挟み込むように設けら
れ、しかも、少なくとも一方側の連結部8に設けた係合
面13と離隔具5の端部側に設けた被係合面14には、
離隔具5からの絶縁端末カバー1の連結角度を自在に調
整できる角度調整手段9が備えてある。
【0009】上記のような各構成部位の組み合わせによ
り、本発明のジャンパー線の間隔保持具は、図3のよう
に、ジャンパー線2の切断端部3の不定な差込み方向に
合わせ、円滑な差込み作業ができるように各絶縁端末カ
バー1,1の連結角度を離隔具5の端部から多段階的に
調節でき、さらに、その調節後の角度を保って絶縁端末
カバー1,1を揺動不能に固定できる機能を有するもの
である。
【0010】そして、図4は、前記角度調整手段9の構
成を示しており、この角度調整手段9を図に基づいて説
明すると、まず、前記連結部8側の係合面13の中央部
には、連結部8を貫通するネジ孔21を備えており、こ
のネジ孔21の周囲部分には、前記係合面13から突出
する嵌凸部23が設けてあり、さらに、係合面13に
は、該嵌凸部23を中心にして3枚の羽根片11が水平
方向ならびに垂下方向に向けて放射状に設けてある。一
方、離隔具5側の被係合面14においてもネジ孔22が
貫通しており、このネジ孔22の周囲部分には、離隔具
5と保持リング7との連結の際に、前記嵌凸部23が回
動可能に嵌まり込む嵌凹部24が設けてあり、さらに、
被係合面14には、この嵌凹部24を中心として前記羽
根片11との対応箇所を含む放射状に、等間隔を保ち多
数の係合溝12が形成されており、羽根片11との多段
階的な係合が可能になっている。尚、前記羽根片11の
数は、前記係合溝12と同数に設けてもよく、その配置
数を特に限定するものではない。
【0011】また、前記各ネジ孔21,22には、回転
ツマミ15付きの固定ボルト10が双方に螺入してお
り、このように角度調整手段9を形成することで、前記
固定ボルト10を締付けた際に、離隔具5の端部と連結
部8とが圧接し、それにより、対向一致する箇所にある
羽根片11と各係合溝12とが、それぞれ嵌め合わさっ
て係合されるので、絶縁端末カバー1が保持リング7を
介在して離隔具5と所望する角度を保ち不動状態に固定
される。また、固定ボルト10を緩めれば、羽根片11
と係合溝12との係合関係が解除されるから、再び、保
持リング7が固定ボルト10を中心にして自由に離隔具
5の端部において回転し、これにより、各羽根片11と
放射状に配置された各係合溝12毎の多段階的な係合が
なされ、前記保持リング7に取付けてある絶縁端末カバ
ー1を離隔具5に対して別の角度に角度調節が行えると
ともに、固定ボルト10の締付けによって調節した連結
角度を保ち不動状態で絶縁端末カバー1が固定される。
尚、図面上では省略してあるが、離隔具5の他方側の端
部においても、絶縁端末カバー1が連結してあり、同様
の構成の角度調整手段9を介在してある。また、図4に
は示されていないが、他方側の連結部8においても係合
面13を設けることが可能である。
【0012】さらに、前記角度調整手段9は、上記第1
実施形態の構成のものに限定するものではなく、例え
ば、図5に示す第2実施形態のもののように、離隔具5
側の接合面13と保持リング7の連結部8側の被接合面
14間に合成樹脂や合成ゴム、あるいはアルミニウム合
金などの金属で形成されたワッシャー16を介在したも
のであってもよい。このように角度調整手段9を形成す
ることで、上記第1実施形態の角度調整手段9と同様
に、前記固定ボルト10により離隔具5と連結部8とを
強く締付けた際、ワッシャー16が連結部8と離隔具5
によって両側から強く圧接され、この圧接による押圧力
により、絶縁端末カバー1が調整後の連結角度を保って
固定され、また、前記固定ボルト10を緩めれば、連結
部8と離隔具5端部との圧接状態が解除されるので、離
隔具5の端部における一層の絶縁端末カバー1の連結角
度の微調整も可能となる。
【0013】さらに、前記第1実施形態と第2実施形態
の各角度調整手段9は、一つのジャンパー線の間隔保持
具において、例えば、一方の絶縁端末カバー1には第1
実施形態のものを適用し、また、他方の絶縁端末カバー
1には、第2実施形態のものを適用するというように、
構成が相違する各角度調整手段9を組み合わせて使用す
ることも可能である。
【0014】また、前記絶縁端末カバー1の構成は、ジ
ャンパー線2の切断端部3を確実に保持できれば特に限
定はしないが、例えば、本出願人の特開平9−2336
66号公報に開示されている係止体17を絶縁端末カバ
ー1の格納部4内に嵌着してあるものを使用してもよ
く、この係止体17の構成を図6に基づいて簡単に説明
すると、該係止体17は、絶縁端末カバー1の周壁19
より中心に向けて多数の支持片18を突設するものであ
る。さらに、この係止体17は、ジャンパー線2切断端
部3の挿入側から奥部に向けて次第に孔径が狭まる保持
孔20が、前記各支持片18のそれぞれの先端部により
形成され、絶縁端末カバー1内に前記ジャンパー線2の
切断端部3を弾力的に保持することが可能となるので、
ジャンパー線2の保持の際に、該ジャンパー線2の切断
端部3を傷付けない構造であるとともに、絶縁端末カバ
ー1内から係止体17が脱着可能な構造であるから、絶
縁端末カバー1からのジャンパー線2の切断端部3の着
脱も一層容易に行えることとなる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、各絶縁端末カバーを自
在に揺動し、その揺動角度を保って固定することが可能
であるから、ジャンパー線の切断端部の不定な差込み方
向に対応して各絶縁端末カバーを多様に角度調整でき、
送配電線工事の作業性ならびに安全性を飛躍的に向上
し、更には、送配電線工事にかかる大幅な作業コストの
軽減をはかることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャンパー線の間隔保持具を示す側面
図である。
【図2】本発明のジャンパー線の間隔保持具を示す正面
図である。
【図3】本発明のジャンパー線の間隔保持具の使用を示
す説明図である。
【図4】本発明の角度調整手段のうち、第1実施形態の
構成を説明する要部を拡大した斜視図である。
【図5】本発明の角度調整手段のうち、第2実施形態の
構成を説明する要部を拡大した斜視図である。
【図6】本発明の絶縁端末カバーの一実施形態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁端末カバー 2 ジャンパー線 3 切断端部 5 離隔具 6 連結部材 9 角度調整手段 13,14 継合面(係合面、接合面、被係合面、被接
合面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−107613(JP,A) 特開 平7−3795(JP,A) 実開 平5−45793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャンパー線(2)の切断端部(3)を
    保持する一対の絶縁端末カバー(1,1)間に、連結部
    材(6)を介在して離隔具(5)を配設し、前記離隔具
    (5)と連結部材(6)との継合面(13,14)に
    は、前記ジャンパー線(2)切断端部(3,3)の不定
    な挿入角度に合わせ、離隔具(5)に対して各絶縁端末
    カバー(1,1)の連結角度を自在に調節できる角度調
    整手段(9)を備えていることを特徴とするジャンパー
    線の間隔保持具。
JP2000043084A 2000-02-07 2000-02-21 ジャンパー線の間隔保持具 Expired - Lifetime JP3233919B2 (ja)

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JP4731621B2 (ja) * 2009-12-14 2011-07-27 中国電力株式会社 架空電線路のジャンパー線交換接続工法
JP5461661B1 (ja) * 2012-10-30 2014-04-02 中国電力株式会社 間接活線工具
KR102222389B1 (ko) * 2020-08-27 2021-03-03 대원전기 주식회사 분리형 관절부가 구비된 간접 활선용 양방향 절연 캡 및 이를 이용한 절단된 점퍼선의 절연 간접 활선 시공방법

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