JP3233601U - 装着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光除菌装置を様々な状況において流用可能とする技術を提供する。【解決手段】除菌作用を有する光を照射する照射部が設けられた光除菌装置10に着脱自在に取り付けられた装着具20であって、照射部が照射する光を遮蔽するように、該照射部を囲繞する風洞ジャケット210と、照射部と風洞ジャケットとの間に画成される間隙空間内の空気を外部空間に放出する送風ユニット230とを備えた。【選択図】図1

Description

本実施形態は、除菌装置に装着する装着具に関する。
従来、病院やホテル、商業施設や公共施設等の様々な施設における屋内空間の除菌を行う除菌装置として、自律走行型の光除菌装置が用いられている。この自律走行型の光除菌装置は、紫外線、好ましくは100〜280nmの波長であるUV−Cの紫外線を照射可能な除菌ランプを有し、紫外線を照射した状態において、予め設定された走行経路を自走することにより、屋内空間の除菌を行うことができる。
関連する技術に、ロボット掃除機本体と、本体の下部に設けられる複数の輪を駆動する駆動部と、床の埃を吸い込めるよう前記ロボット掃除機本体に設けられる吸塵部と、前記ロボット掃除機本体の下部に設けられ床を除菌する除菌部と、指定された走行パターンによって前記ロボット掃除機が移動するよう前記駆動部を制御し、前記吸塵部及び前記除菌部を制御する制御部とを含むロボット掃除機が知られている。
特開2005−46592号公報
しかしながら、上述したような光除菌装置は、照射する光が極めて強力であるため、除菌対象の空間内に人が居ない状況や人が十分に離れている状況で使用することが一般的である。したがって、当該光除菌装置は、その使用状況が限られるという問題があった。
本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、光除菌装置を様々な状況において流用可能とする技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案の一態様は、光照射部が照射する除菌作用を有する光を遮蔽するように、該光照射部を囲繞する囲繞部と、前記光照射部と前記囲繞部との間に画成される間隙空間内の空気を外部空間に放出する放出部とを備えることを特徴とする。
本考案によれば、光除菌装置を様々な状況において流用可能とする技術を提供することができる。
第1の実施形態に係る空間清浄装置を示す正面図である。 第1の実施形態に係る空間清浄装置を示す側面図である。 第1の実施形態に係る光除菌装置を示す正面図である。 第1の実施形態に係る光除菌装置を示す側面図である。 第1の実施形態に係る光除菌装置を示す平面図である。 第1の実施形態に係る装着具の風洞ジャケットを示す概略正面図である。 第1の実施形態に係る風洞ジャケットを示す概略平面図である。 第1の実施形態に係る風洞ジャケットを示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る展開状態にある風洞ジャケットを示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る装着具の送風ユニットを示す概略正面図である。 第1の実施形態に係る送風ユニットを示す概略平面図である。 第1の実施形態に係る展開状態にある送風ユニットを示す概略側面図である。 第1の実施形態に係る装着具のキャッチベースを示す概略平面図である。 第1の実施形態に係るキャッチベースの概略側面図である。 第2の実施形態に係る空間清浄装置を示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る風洞ジャケットを示す概略斜視図である。 第2の実施形態に係る回転状態における風洞ジャケットを示す概略平面図である。 第2の実施形態に係る遮蔽状態における風洞ジャケットを示す概略平面図である。 第2の実施形態に係る風洞ジャケットの駆動機構によるスライドを説明するための概略平面図である。 第2の実施形態に係る風洞ジャケットの駆動機構によるスライドを説明するための概略平面図である。 第3の実施形態に係る延伸状態にある空間清浄装置を示す正面図である。 第3の実施形態に係る短縮状態にある空間清浄装置を示す正面図である。
以下、本考案に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1及び図2は、本実施形態に係る空間清浄装置1を示す正面図、側面図である。空間清浄装置1は、主として光除菌装置10と、光除菌装置10に着脱自在に取り付けられた装着具20とを備える。空間清浄装置1は、装着具20により外気を装置内に取り入れ、取り入れられた空気を光除菌装置10により除菌して装置外である外部空間に放出することにより、空間内の空気を清浄化することができる。
(光除菌装置10)
先ず、光除菌装置10について詳細に説明する。図3〜図5は、光除菌装置10を示す正面図、側面図、平面図である。光除菌装置10は、所謂自律走行型の除菌ロボットであり、図3及び図4に示されるように、箱状に形成された装置本体110と、複数の除菌ランプ120とを備える。装置本体110には、内部にCPU(Central Processing Unit)やメモリを有する不図示の制御基板からなる制御部が内蔵されており、下面には同じく不図示のモータ等の駆動装置により回動可能な4つのローラ111が設けられている。装置本体110は、メモリに予め格納される屋内マップや自走する経路情報に基づいて、制御部が駆動装置を制御することによりローラ111を回動させて経路情報に沿った経路を自走することができる。
装置本体110の上面には上下方向に延在する支柱112が設けられており、支柱112上端部に円盤状のヘッド部113が設けられている。なお、支柱112は発光管として構成してもよく、除菌ランプとして構成してもよい。ヘッド部113の正面側と背面側とには撮像カメラ114が組み込まれており、撮像カメラ114により撮像された画像が装置本体110の制御部に取得され、画像処理がなされて人や障害物の認識等を行うことができる。例えば、人や障害物が認識された場合は、衝突を回避するための経路変更等が行われる。
複数の除菌ランプ120は、それぞれ上下方向に延在する円柱状に形成されており、下端部が装置本体110に支持され、上端部がヘッド部113の下面に支持されている。本実施形態においては、8本の除菌ランプ120が支柱112の周面を囲繞するように等間隔で配置されている。除菌ランプ120は、除菌用の光、好ましくは紫外線、より好ましくは100〜280nmの波長であるUV−Cの紫外線を照射するUVC管であり、これにより空間内の空気や床、机、ベッド等のオブジェクトの除菌を行う。除菌ランプ120のON/OFFは装置本体110の制御部により制御される。本実施形態においては、除菌ランプ120は紫外線を照射するものとして以後説明する。
以上に説明した光除菌装置10としては、例えばUVDrobotis社製のUVDロボットや、ジオジャパン社製のKeenon Peanut M2 UVC消毒ロボット、Roundyedge社製のUVDoctor Robo、ファームロイド社製のUV Buster、スマートロボティックス社製のSR−UVC等を用いることができる。
(装着具20)
次に、装着具20について詳細に説明する。図6〜図9は、本実施形態に係る装着具の風洞ジャケットを示す概略正面図、概略平面図、概略斜視図、展開状態にある概略斜視図である。図10〜図12は、本実施形態に係る装着具の送風ユニットを示す概略正面図、概略平面図、展開状態にある概略側面図である。図13及び図14は、本実施形態に係る装着具のキャッチベースを示す概略平面図、概略側面図である。装着具20は、図1及び図2に示されるように、光除菌装置10に着脱自在に取り付けることができ、筒状の風洞ジャケット210と、端末装置220と、送風ユニット230と、キャッチベース240とを備える。これら風洞ジャケット210、端末装置220、送風ユニット230、キャッチベース240はそれぞれ分離可能に連結されている。
風洞ジャケット210は、図6及び図8に示されるように、中空筒状に形成されており、その内部に光除菌装置10のヘッド部113と除菌ランプ120とが収容可能となっている。風洞ジャケット210は、装着具20が光除菌装置10に取り付けられた状態において、複数の除菌ランプ120を収容でき、より具体的には、内周面が複数の除菌ランプ120のそれぞれと離間してこれらを囲繞する。これにより風洞ジャケット210は、各除菌ランプ120との間に間隙空間が画成されると共に、除菌ランプ120が照射する紫外線を略遮蔽(遮光)することができる。このように除菌ランプ120の紫外線が遮断されることにより、人が除菌ランプ120を直接視認することもないため、空間清浄装置1は、人に接近することが可能となる。したがって空間清浄装置1を人が居る空間、例えば人が密集する商業施設や公共施設等においても流用することができる。
風洞ジャケット210は円筒形状であるため、間隙空間は上方に延在して外部空間と連通することとなる。この間隙空間は、後で詳述する送風ユニット230の外気の吸引により、空気が流入して上方へ抜けるための通風路として機能すると共に、風洞ジャケット210とヘッド部113との間においては空気の吹き出し口216となる。なお、風洞ジャケット210は、その内周全面が紫外線を反射可能な反射面として形成されることが好ましい。反射面として形成されることにより、後で詳述する間隙空間における空気の除菌効果を一層高めることが可能となる。風洞ジャケット210の正面周壁には、3つの孔部が穿設されて当該孔部に光透過性を有する、好ましくは光透過性が低い半透明の樹脂やガラス(ソーダガラス)を嵌め込むことで窓部211が形成されている。したがって除菌ランプ120が紫外線を照射する状態においては、窓部211から適度に散乱された紫外線が露光することとなり、紫外線照射の有無を視認可能となっている。
図7に示されるように、風洞ジャケット210の内壁周面には、2点鎖線で示されるヘッド部113と当接する3つのスペーサ212が設けられており、これにより風洞ジャケット210内周壁と除菌ランプ120との不要な接触を回避すると共に通風路の画成を実現している。スペーサ212は、空間清浄装置1の移動による衝撃を緩和可能なものとすることが好ましく、例えば弾性を有するシリコンゴム等により構成するとよい。なお、説明上、図8及び図9においては、スペーサ212は省略されている。
図8及び図9に示されるように、風洞ジャケット210は、円筒が縦に2つに分割された状態で平面視半円状をなす第1ジャケット部材210aと第2ジャケット部材210bとから構成されており、これら部材の周方向一端部が複数のヒンジ213にそれぞれ連結されている。第1及び第2ジャケット部材210a,210bはこのヒンジ213を軸に揺動自在となっている。第1及び第2ジャケット部材210a,210bの周方向他端部の外周壁には、互いに連結可能な一対の留め具214が上下方向に複数設けられている。これら留め具214の連結を解除、つまり分離させて第1及び第2ジャケット部材210a,210bを、ヒンジ213を軸に揺動させることにより、図8に示されるような各部材の周方向他端部が連結され各部材が一体となった使用状態から、図9に示されるような展開状態とすることができる。なお、説明上、図9には留め具214が省略されている。したがって、風洞ジャケット210は、一対の留め具214を分離、連結させることで使用状態及び展開状態の移行作業を容易に行うことができ、光除菌装置10に対しての着脱を極めて容易である。
図9に示されるように、第1ジャケット部材210aの周方向他端部には、各ジャケットの周方向他端部における連結部分からの除菌ランプ120の露光防止のための樹脂、好ましくは合成ゴムからなる長尺のパッド215が内周壁側に取り付けられていることが好ましい。
端末装置220は、図1及び図2に示されるように、風洞ジャケット210の正面側外周壁に着脱自在に取り付けられている。端末装置220は、CPUやメモリを有する制御基板からなる制御部を有する情報処理装置であり、本実施形態ではタブレット型の端末装置が用いられている。端末装置220は、タッチパネルディスプレイ等のユーザ(顧客)の入力を受付可能な表示部221と、アンプ及びスピーカからなる音声出力部222とを有してユーザの入力に応じた情報の表示や音声出力といったサービスを提供する。例えば空間清浄装置1が商業施設に使用されている場合、端末装置220の制御部には予め屋内のフロアマップや店舗情報が記憶される。この場合、端末装置220は、表示部221がタッチされた際に「フロア案内」なるGUI(Graphical User Interface)のボタンを表示し、フロア案内が選択されるに応じてフロアマップ等を表示するといったサービス提供を行うことができる。
また、端末装置220は、Wi−Fi等の無線通信によりインターネットやイントラネットを介して外部サーバ等の装置と通信可能に接続されることが好ましく、これによりユーザの入力に応じて外部サーバからマップ等の情報を取得するようにしてもよい。また、外部サーバを介してオペレータのPC(Personal Computer)等と通信し、オペレータが端末装置220を遠隔操作して情報を表示するといったサービスも提供することができる。その他、例えば表示部221に「オペレータとの会話」なるGUIボタンを表示し、選択された場合には、IP回線を用いてオペレータとリアルタイムで会話する、といったサービスも可能である。
さらに端末装置220は、光除菌装置10の撮像カメラ114とBluetooth(登録商標)といった近距離無線通信や有線接続等により通信可能に接続されてもよい。これにより、撮像カメラ114により取得された画像から得られる情報に基づいて、オペレータが適切な情報をユーザに提供することも可能となる。また、オペレータが常時画像を取得するようにすれば、施設内に不審者がいるか否かのチェック等も行えるため、空間清浄装置1をセキュリティ面で活用することも可能となる。なお、本実施形態においては、図1に示されるように、コミュニケーションを取りやすい印象を人に与えるよう、通常時の表示部221には、目と口とを有するキャラクタが表示されており、同様の観点から音声出力部222が蝶ネクタイ型となっている。
送風ユニット230は、図10及び図11に示されるように、中空箱状に形成されており、その上面中央には光除菌装置10の支柱112及び除菌ランプ120が挿通可能な円形の挿通孔231が設けられている。挿通孔231は、支柱112及び除菌ランプ120が挿通された状態において、除菌ランプ120と離間して囲繞することとなり、風洞ジャケット210と同様に除菌ランプ120との間に間隙空間が画成される。この間隙空間は、風洞ジャケット210の間隙空間と同様に通風路として機能する。挿通孔231の周縁には、上方に突出するリング状の鍔部232が形成されている。鍔部232は、その外周壁が風洞ジャケット210の下端部内周壁に一様に周接するように当該下端部に嵌合可能な径となっている。したがって鍔部232が風洞ジャケット210の下端部に嵌合することにより、送風ユニット230は風洞ジャケット210と連結されてこれを支持する。この時、それぞれの間隙空間は連通することとなる。送風ユニット230の下面は、方形板状の底壁縁部236が形成されており、したがって大きく開放された状態となっている。
送風ユニット230の正面、両側面、背面には、外気を吸引して送風ユニット230内に取り入れる吸気ファン233がそれぞれ取り付けられている。各吸気ファン233により取り入れられた空気は、挿通孔231を介して上方の風洞ジャケット210内、より具体的には除菌ランプ120と風洞ジャケット210との間隙空間に流入し、上方へ抜けることで空間清浄装置1外部に排出される。換言すれば、吸気ファン233は吸引した空気を間隙空間に送出することができる。外部に排出される空気は、除菌ランプ120からの紫外線に曝されるため、十分に除菌がなされたものとなる。したがって空間清浄装置1によれば、外気の吸引、除菌、排出を順次行うことができ、極めて高い空間の清浄化を実現することができる。なお、本実施形態においては、除菌ランプ120が8本用いられているが、空気の除菌には8本全ての除菌ランプ120を稼動させる必要はなく、前後左右の4本程度の除菌ランプ120を稼動させれば十分な空気の除菌が可能である。
なお、吸気ファン233のON/OFF制御は、送風ユニット230外壁に電源スイッチを設けて手動によりなされるようにしてもよく、端末装置220とBluetooth(登録商標)といった近距離無線通信や有線接続等により通信可能に接続されて、端末装置220によりタイマーを利用して自動制御されてもよく、または端末装置220に対する手動での入力操作により制御されるようにしてもよい。また、吸気ファン233の吸気用の開口部には、空間内に浮遊する塵埃の除去や空気の脱臭を行うための交換可能なエアフィルタを取り付けることが好ましい。エアフィルタとしては、例えばHEPAフィルタ等が挙げられる。
図11に示されるように、送風ユニット230は、平面視三角形状をなす第1ユニット部材230aと第2ユニット部材230bとから構成されており、平面視三角形における頂点に位置する各部材の一端部がヒンジ234に連結されている。第1及び第2ユニット部材230a,230bは、ヒンジ234を軸に互いに揺動自在となっており、図11に示されるような互いに当接して一体となった使用状態から、図12に示されるような展開状態とすることができる。なお、図12は展開状態にある送風ユニット230を、その内部が見えるように側方から見た図となっている。
図12に示されるように、第1及び第2ユニット部材230a,230bの使用状態時に互いに当接する端部には、互いに連結可能な連結部材235が複数設けられている。使用状態において連結部材235が互いに連結することにより、送風ユニット230は使用状態を維持することができる。このような連結部材235としては、送風ユニット230内の気密性を損なうことなく接離可能なものを用いることが好ましく、そのようなものとしては互いに磁気的に連結する磁性体が好ましい。連結部材235に磁性体を用いることにより、使用状態及び展開状態の移行作業を容易に行うことができ、光除菌装置10に対しての着脱が極めて容易となる。その他、連結部材235としてクランプや留め具を用いるようにしてもよい。
キャッチベース240は、送風ユニット230を支持するものであり、図13に示されるように、正面が曲面となるように平面視半楕円形に形成され、略中央に光除菌装置10の支柱112及び除菌ランプ120が挿通可能な挿通孔241が形成されている。キャッチベース240は、図2に示されるように、上面が略水平に維持され、下面が光除菌装置10の装置本体110の上面形状に対応する形状となっている。具体的には、キャッチベース240の下面は、背面から正面にかけてキャッチベース240の上下方向の厚みが増加するような傾斜面となっており、これによりキャッチベース240は、上面の水平性を維持するように下面が光除菌装置10の装置本体110に一様に又は部分的に面接触することができる。キャッチベース240の上面は、送風ユニット230の底壁縁部236との当接面(設置面)となり、下面は光除菌装置10の装置本体110との当接面となる。この当接面部分の摩擦やスリップを防止するため、キャッチベース240の上面及び下面には、板状の弾性部材242が一様に設けられることが好ましい。弾性部材242としては、例えば厚さ1mm程度の合成ゴム板等が挙げられる。
また、キャッチベース240は、左右方向中心から左右に2分割することができ、一方が第1ベース部材240a、他方が第2ベース部材240bとなっている。図14は、これらの内の第1ベース部材240aを第2ベース部材240bとの当接面側から見た図となっている。図14に示されるように、第1ベース部材240aにおける第2ベース部材240bとの当接面は、前後方向における背面側と正面側とにそれぞれ形成されており、各当接面に連結部材243が設けられている。第2ベース部材240bは、第1ベース部材240aとの当接面を境に鏡像構造となっており、第1ベース部材240aと同位置に連結部材243が設けられている。第1及び第2ベース部材240a,240bそれぞれの連結部材243は、対向する連結部材243と連結することができ、これにより図13に示されるような互いに連結して第1及び第2ベース部材240a,240bが一体となった使用状態から、第1及び第2ベース部材240a,240bが分離した状態にすることができる。このような連結部材243としては、容易に接離可能なものを用いることが好ましく、そのようなものとしては互いに磁気的に連結する磁性体が好ましい。連結部材243に磁性体を用いることにより使用状態及び分離の移行作業を容易に行うことができ、光除菌装置10に対しての着脱が極めて容易となる。その他、連結部材243としては、面ファスナー等が挙げられる。
なお、光除菌装置10の自律走行性能の低下を抑えるため、装着具20は軽量なものとすることが好ましく、例えば風洞ジャケット210及び送風ユニット230をアルミニウム等の軽量金属や合金材により構成し、キャッチベース240を発泡スチロール等の軽量樹脂部材により構成することが好ましい。なお、キャッチベース240は、送風ユニット230を介して風洞ジャケット210及び端末装置220等を支持するものであるため、その重量にも耐え得る軽量樹脂部材とすることが好ましく、例えば硬質発泡スチロールとするとよい。
(装着方法)
本実施形態に係る装着具20の光除菌装置10への装着方法について説明する。先ず、作業者が光除菌装置10の装置本体110に対しこれを左右から挟むように第1及び第2ベース部材240a,240bを取り付け、各連結部材243を連結させるキャッチベース240の装着後、光除菌装置10の支柱112及び除菌ランプ120が挿通孔231に位置するように、これらに展開状態にある送風ユニット230を取り付け、各連結部材235を連結させる。この時送風ユニット230の底壁縁部236をキャッチベース240上面に一様に当接させることにより、送風ユニット230により吸引された空気のキャッチベース240との間からの漏出を防止できる。送風ユニット230の装着後、支柱112及び除菌ランプ12が中心に位置するように、これらに展開状態にある風洞ジャケット210を取り付け、各留め具214を連結させる。その後、送風ユニット230の鍔部232に風洞ジャケット210下端部を嵌合することにより、装着具20の光除菌装置10への装着が完了となり図1及び図2に示されるような状態とすることができる。
以上に説明した本実施形態によれば、光除菌装置10を稼動させて除菌ランプ120による紫外線の照射を開始させたとしても、装着具20の風洞ジャケット210により紫外線を遮蔽することができる。これにより光除菌装置10を人が居る空間においても稼動させることが可能となる。その際には、装着具20により外気の装置内への吸引を行い、装置間に画成される間隙空間内の空気が除菌ランプ120により除菌され、除菌された空気を空間清浄装置1外部に排出することができる空間清浄装置1として稼働できる。したがって、光除菌装置10の除菌機能、換言すれば空間の清浄化の機能を損なうことはなく、光除菌装置10を様々な環境において活用することができる。
また、装着具20の各構成要素は簡単に光除菌装置10から取り外すことができるため、人が居る空間においては光除菌装置10に装着具20を取り付けて空間清浄装置1として稼働させて空間の清浄化を行い、人が居ない空間においては光除菌装置10から装着具20を取り外して光除菌装置10単体として空間の除菌を行うといった使用形態の変更も容易である。
さらに、装着具20が端末装置220を有することから、ユーザを対象としたコミュニケーションロボットとして空間清浄装置1を活用することもできる。なお、空間清浄装置1をコミュニケーションロボットとして活用する場合、送風ユニット230による外気の吸引や除菌ランプ120による間隙空間内の空気の除菌を行わなくてもよい。
なお、送風ユニット230はキャッチベース240上に載置される形となるが、キャッチベース240の上面に弾性部材242が介在することにより前後左右の横方向の位置ずれ等が抑止されている。キャッチベース240上面に送風ユニット230の下面に嵌合可能な突起を設けて横方向の位置ズレを抑止するようにしてもよい。
<第2の実施形態>
図15及び図16は、本実施形態に係る空間清浄装置を示す概略断面図であり、図16は本実施形態に係る風洞ジャケットを示す概略斜視図である。図17及び図18は、本実施形態に係る回転状態における風洞ジャケット、遮蔽状態における風洞ジャケットをそれぞれ示す概略断面図である。なお、図15、図17、及び図18においては、光除菌装置の支柱112及び除菌ランプ120を水平に切断した切断面を上方から見た概略断面図となっている。また、図17及び図18においては説明上、吹き出し口116,支柱112、除菌ランプ120、風洞ジャケット210A、支持板217のみが示されている。本実施形態に係る空間清浄装置1Aは、装置本体110に代わり装置本体110Aを備える光除菌装置10Aと、風洞ジャケット210に代わり風洞ジャケット210A、駆動機構250及び回転レバー260(図19及び図20参照)を備え、送風ユニット230の機能が装置本体110A内に組み込まれた装着具20Aとを有する点で第1の実施形態に係る空間清浄装置1と異なる。
装置本体110Aは、図15に示されるように、吸気ファン233が正面、両側面、背面にそれぞれ設けられており、吸気ファン233により外気を取り入れて装置本体110A上面に形成された複数の吹き出し口116から装置外部に排出することができる点で第1の実施形態に係る装置本体110と異なる。吹き出し口116は、図15に示されるように、除菌ランプ120に近接して設けられ、風洞ジャケット210Aと除菌ランプ120との間に画成される間隙空間直下に位置することが好ましい。
風洞ジャケット210Aは、図15に示されるように、除菌ランプ120のそれぞれに個別に設けられている点で第1の実施形態に係る風洞ジャケット210と異なる。風洞ジャケット210Aは、図15に示されるようにリング状に装置本体110A上に配置される。風洞ジャケット210Aは、図16に示されるように、対応する除菌ランプ120との間に間隙空間を画成するように配置され、除菌ランプ120の周方向一部を覆い、当該一部における除菌ランプ120の紫外線を遮蔽可能に上下方向に延在する平面視円弧状の湾曲した板部材として構成される。なお、風洞ジャケット210と同様に、風洞ジャケット210Aについても、除菌ランプ120に対向する曲面が紫外線を反射可能な反射面とすることが好ましい。風洞ジャケット210Aは、支持板217の一端部に周方向中央部分下端が連結されることにより支持されている。支持板217は、他端部が後に詳述する駆動機構250の回転スライダ251(図19及び図20参照)により一体回転可能に且つ回転スライダ251と一体となって一方向に往復スライド可能に支持される。
除菌ランプ120の紫外線照射による空間の除菌を行う場合には、図15に示されるように除菌ランプ120の内方側、具体的には除菌ランプ120と支柱112との間に位置する。これにより、リング状に配置された複数の風洞ジャケット210Aの該リングの径外側に除菌ランプ120が位置することとなる。以後、風洞ジャケット210Aがこの位置にある状態を非遮蔽状態と称する。
一方、風洞ジャケット210Aは、人が居る空間での使用を想定する場合には、回転スライダ251により図17に示されるように対応する除菌ランプ120の外方側、具体的には非遮蔽状態から除菌ランプ120の中心軸周りに180度回転した回転状態となることができる。これにより、リング状に配置された複数の風洞ジャケット210Aの該リングの径内側に除菌ランプ120が位置することとなる。さらに風洞ジャケット210Aは、図18に示されるように回転状態から回転スライダ251が支柱112側にスライドすることができ、当該スライドにより複数の風洞ジャケット210Aが互いに接近することができる。当該接近により、図17に示されるような風洞ジャケット210A間の隙間が、図18に示されるように無くなるため、当該隙間からの紫外線の露光を防止することができる。この時、風洞ジャケット210Aが撓む程度、各風洞ジャケット210Aが互いに接近することが好ましい。
この状態において、複数の風洞ジャケット210Aは、互いに協働するように一体となって除菌ランプ120の紫外線を遮蔽する遮蔽状態となる。遮蔽状態において風洞ジャケット210Aと除菌ランプ120との間に間隙空間が画成され、間隙空間が上方に延在することで上部に吹き出し口(ヘッド部113と風洞ジャケット210Aとの間隙)が形成される。したがって装置本体110Aの吹き出し口116から空気が吹き出し、間隙空間に流入することで、間隙空間上方の吹き出し口から除菌された空気が排出されることとなる。
風洞ジャケット210Aの回転及びスライドを行う駆動機構について説明する。図19及び図20は、本実施形態に係る風洞ジャケットの駆動機構によるスライドを説明するための概略平面図である。図19及び図20においては、説明上、支持板217が省略されている。図19に示されるように、装置本体110内部に組み込まれた駆動機構250は、対応する回転スライダ251を備える。回転スライダ251は、風洞ジャケット210Aを180度回転可能に支持し、支持した状態においてガイド孔252内に摺動自在に位置している。ガイド孔252は除菌ランプ120中心から支柱112中心の方向に延在している。回転スライダ251はケーブル253の一端と連結されており、ケーブル253の他端は、詳細は後述するL字状の回転レバー260に連結されている。
また、回転スライダ251は、コイルバネ等の付勢部材254により支柱112から離間する方向に付勢されており、図19に示される風洞ジャケット210Aの回転状態時には回転スライダ251は最も離間する位置に位置付けられている。このように構成された駆動機構250は、複数の風洞ジャケット210Aにそれぞれ個別に対応するように複数設けられている。なお、複数の駆動機構250における各回転スライダ251は、複数のギア部材を組み合わせることにより、1つのモータの回転に応じて全てが一様に回転するようにすることが好ましい。
回転レバー260は、一端部に複数の駆動機構250の各回転スライダ251に連結されたケーブル253が全て連結されている。本実施形態においては、ケーブル253は図19中の符号Pの位置において纏められて他端部が回転レバー260に連結されるようにしてある。回転レバー260の回転は、専用のモータにより回転させるようにしても良く、回転スライダ251を回転させるモータに連動して回転させるようにしてもよい。
駆動機構250及び回転レバー260の動作を説明する。風洞ジャケット210Aを回転状態から遮蔽状態へ移行させる場合は、図19に示されるような回転状態において、回転レバー260を一方向(ここでは反時計回り方向)に回転させる。この回転によりケーブル253が牽引されて回転スライダ251が付勢部材254の付勢力に抗し、ガイド孔252の内方側(支柱112側)にスライドすることとなる。このスライドにより風洞ジャケット210Aは図20に示されるように支柱112側にスライド移動することができる。当該スライドは、全ての駆動機構250においてなされるため、複数の風洞ジャケット210Aは、図18に示されるような遮蔽状態となることができる。
一方、風洞ジャケット210Aを遮蔽状態から回転状態へ移行させる場合は、遮蔽状態において、回転レバー260を他方向(ここでは時計回り)に回転させる。この回転によりケーブル253が緩むと共に、回転スライダ251が付勢部材254の付勢力に応じて、ガイド孔252の外方側にスライドすることとなる。このスライドにより風洞ジャケット210Aは回転状態に戻ることができる。
なお、回転スライダ251や回転レバー260の回転駆動を行うモータは、装置本体110A外壁に取り付けられたスイッチにより制御がなされるようにしてもよく、端末装置220の操作に応じた無線通信を装置本体110Aの制御部が取得することにより制御されるようにしてもよい。
以上に説明した本実施形態によれば、装着具20Aは、第1の実施形態に係る装着具20のような簡単に取り外し可能なものではなく、光除菌装置10に組み込まれる形の装着具であるものの、風洞ジャケット210Aが回動することで除菌ランプ120の紫外線を遮蔽した遮蔽状態と遮蔽しない状態とに容易に移行することができるため、光除菌装置10を人が居る空間と人が居ない空間とに共用することができる。
<第3の実施形態>
図21及び図22は、本実施形態に係る空間清浄装置を示す正面図であり、前者が延伸状態、後者が短縮状態を示している。本実施形態に係る空間清浄装置1Bは、図21に示されるように、装着具20Aに代わり装着具20Bを備える点で第1の実施形態に係る空間清浄装置1と異なる。
装着具20Bは、風洞ジャケット210に代わり、風洞ジャケット210Bを備える点で第1の実施形態に係る装着具20と異なる。風洞ジャケット210Bは、光除菌装置10の支柱112及び除菌ランプ120を囲繞する円筒状に、且つ上下方向に伸縮可能に蛇腹状に形成されている。したがって、光除菌装置10を人が居る空間で使用する場合、図21に示されるように風洞ジャケット210Bを上方に延伸させて除菌ランプ120の紫外線を遮蔽することで第1の実施形態に係る空間清浄装置1と同様の効果を奏することができる。一方、図22に示されるように、人が居ない空間で使用する場合は、風洞ジャケット210Bを下方に短縮させることにより、除菌ランプ120を露出させ、光除菌装置10による空間の除菌を行うことができる。
なお、風洞ジャケット210Bの延伸及び短縮は、手動で行うようにしてもよく、駆動機構により行うようにしてもよい。このような駆動機構としては、例えば風洞ジャケット210B上端にワイヤの一端を連結し、ヘッド部113に吊具を設けて当該吊具にワイヤを通し、下方に折り返したワイヤ他端を送風ユニット230や装置本体110に設けたドラムに連結させて当該ドラムをモータにより回転させるものが考えられる。このような駆動機構によれば、モータの回転、逆回転によりドラムに対してワイヤの巻取り及び巻解きを行うことができる。具体的には、ドラムをワイヤの巻取り方向に回転させることにより、風洞ジャケット210Bを延伸させることができ、ドラムをワイヤの巻解き方向に回転させることにより、端末装置220の自重による風洞ジャケット210Bの短縮を実現できる。
本考案は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、実用新案登録請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本考案の範囲内のものである。
10 光除菌装置(除菌装置)
120 除菌ランプ(照射部,ランプ)
20,20A,20B 装着具
210,210A,210B 風洞ジャケット(囲繞部,遮蔽番)
216 吹き出し口(放出部)
220 端末装置(情報処理装置)
230 送風ユニット(放出部、吸気部)
233 吸気ファン(放出部、吸気部)

Claims (9)

  1. 除菌作用を有する光を照射する照射部が設けられた除菌装置の装着具であって、
    前記照射部が照射する光を遮蔽するように、該照射部を囲繞する囲繞部と、
    前記照射部と前記囲繞部との間に画成される間隙空間内の空気を外部空間に放出する放出部と
    を備えることを特徴とする装着具。
  2. 前記放出部は、外気を吸引する吸気部を有し、
    前記吸気部は、吸引した空気を前記間隙空間内に送出することにより、該間隙空間内の空気を流動させ、前記空気を外部空間に放出する
    ことを特徴とする請求項1記載の装着具。
  3. 前記囲繞部は、前記照射部に対向する面が前記光を反射可能な光反射面である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の装着具。
  4. 前記除菌装置に着脱自在に取り付けられ、前記放出部を支持するベース部を更に備え、
    前記放出部は、前記ベース部に対して着脱自在に支持され、
    前記囲繞部は、前記放出部に対して着脱自在に支持される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の装着具。
  5. 前記囲繞部には、ユーザの操作に応じて所定の処理を実行する情報処理装置が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項記載の装着具。
  6. 前記情報処理装置が実行する所定の処理は、無線通信を用いたユーザとオペレータとの通話処理である
    ことを特徴とする請求項5記載の装着具。
  7. 前記照射部は
    前記光を照射すると共に互いに離間してリング状に配置される複数のランプを有し、
    前記囲繞部は、
    1つの前記ランプに対応して設けられ、該ランプの周方向一部を覆い、該ランプ周りに回転可能であり且つ該ランプに対向する面が前記光を反射可能な遮蔽板を有し、
    複数の前記遮蔽板は、リング状に配置され、該リングの径内側に前記複数のランプが位置することにより、協働して前記複数のランプからの光を遮蔽する遮蔽状態と、前記遮蔽板が回転することにより、該リングの径外側に前記複数のランプが位置する非遮蔽状態とに移行する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の装着具。
  8. 前記複数の遮蔽板は、前記非遮蔽状態から前記遮蔽状態に移行する場合、互いに接近する
    ことを特徴とする請求項7記載の装着具。
  9. 前記囲繞部は、上下方向に伸縮可能に構成され、上方に延伸した状態において前記照射部を囲繞し、下方に短縮した状態において該照射部を露出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の装着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022131056A1 (ja) * 2020-12-14 2022-06-23 株式会社トップ 紫外線殺菌装置

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