JP3233218B2 - Atm装置 - Google Patents

Atm装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM網を用いた
通信システムにおいて、ATM網内で障害が発生したと
きにも端末間での通信を保証することができるATM装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のATMによるローカルエリア網を
バックボーン網で接続した通信システムにおいて、バッ
クボーン網へのアクセスを制御するアクセス制御部(A
TM装置)が設けられる。ATM装置は、VC設定、V
C変換およびATMスイッチ等の機能を有する。
【0003】特開平11−55285号公報には、AT
M装置が、バックボーン網における故障時に備えて、現
用帯域(現用ルート)の他に、あらかじめ予備帯域(予
備ルート)を確保しておく技術が記載されている。そし
て、ATM装置は、現用ルートにおいて故障が生ずる
と、通信ルートを予備ルートに切り替える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、予備ルートに
も障害が発生したような場合や、バックボーン網におい
て広範囲の障害が発生したような場合には、バックボー
ン網を介したATM端末間での通信ができなくなるとい
う課題がある。
【0005】本発明は、そのような課題を解決するため
になされた発明であって、ATM網において重度の障害
が発生した場合でも、ATM端末間のVCの確保が継続
されATM端末間の通信を継続することができるATM
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるATM装置
は、ATM端末からの要求に応じてATM網を介するコ
ネクションを設定するものであって、パケットのセルへ
の分解およびセルからパケットへの組み立てを行うゲー
トウェイ/PADと、ISDN回線と接続するためのI
SDNインタフェースと、各ATM端末のATMアドレ
ス、そのATM端末を接続するATM装置のATMアド
レスおよびそのATM装置のISDNアドレスの関係が
設定されたマッピングテーブルと、通信中にATM網に
障害が生じたときにISDN回線を介したコネクション
におけるVPI/VCI値を決定する迂回コネクション
設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】ISDNインタフェースは、ATM端末側
からのセルをISDN回線のタイムスロットにマッピン
グして送出するとともに、ISDN回線のタイムスロッ
トにマッピングされて受信したセル信号を取り出しAT
M端末側へのセルに転送する。そのように構成されてい
ことにより、ATM装置は、ISDN回線を迂回路と
しているときにも、ATM網を使用しているときと同様
に、VC変換等の制御を行うことができる。
【0008】ATM装置は、ATM網に障害が生ずる前
に設定されていたコネクションを示す情報、相手側のA
TM端末のATMアドレス、そのATM端末を接続する
相手側ATM装置のATMアドレスおよび相手側ATM
装置のISDNアドレスを記憶する迂回情報テーブル設
定手段を備える。そのように構成されていることによ
り、ATM装置は、容易に、迂回路設定のためのISD
N発呼処理を開始することができる。
【0009】迂回情報テーブル設定手段によって、迂回
コネクション設定手段は、迂回情報テーブル設定手段が
記憶しているISDNアドレスを用いてISDN回線に
おける呼接続制御を行うことができる。
【0010】また、迂回情報テーブル設定手段が存在す
れば、迂回コネクション設定手段は、迂回情報テーブル
設定手段が記憶している相手側のATM端末のATMア
ドレスを、ISDNのユーザ/ユーザインタフェースで
相手ATM装置に通知することができる。
【0011】ATM装置は、ATM網が障害から復旧す
ると、迂回情報テーブル設定手段が記憶している相手側
ATM装置のATMアドレスにもとづいてATM網を介
したコネクションを再設定するように構成されていても
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明によるATM装置
を含む通信システムの一構成例を示すシステム構成図で
ある。図1に示すように、ATM装置20,21は、A
TM網10に接続されている。また、図1には、ATM
装置20に接続されているATM端末30と、ATM装
置21に接続されているATM端末31とが示されてい
る。そして、ATM装置20,21は、さらに、ISD
N網11にも接続可能である。なお、図1に示されたシ
ステムではATM装置20,21はATM端末30,3
1を直接収容しているが、ATM装置20,21は、A
TM−LANとATM網10との間に設置することもで
きる。
【0013】図2および図3は、ATM装置20,21
の一構成例を示すブロック図である。図2,図3に示す
ように、ATM装置20,21は、装置全体の制御を行
うCPU206,216と、ATM端末30,31と接
続するためのATM端末インタフェース(ATM端末I
/F)204,214と、ATM網10と接続するため
のATM網インタフェース(ATM網I/F)202,
212と、VCを設定する機能を含むATMスイッチ
(ATMSW)201,211とを有する。
【0014】ATM装置20,21は、さらに、マッピ
ングテーブルおよび迂回情報テーブルを記憶するメモリ
207,217、ISDN網11と接続するためのIS
DNインタフェース(ISDNI/F)203,21
3、CPU206,216からのパケットをセルに分解
するとともにATMスイッチ201,211からのセル
をパケットに組み立てるゲートウェイ/PAD(GWP
AD)205,215を有する。
【0015】次に、動作について説明する。ATM端末
30がATM端末31と通信する場合を例にする。ま
ず、ATM端末30は、コネクションを設定するため
に、ATM端末31のATMアドレスを使用してATM
装置20に対してシグナリング手順で要求を行う。AT
M装置20において、ATMスイッチ201は、ATM
端末インタフェース204を介してVC接続要求を受信
する。そして、ATM網インタフェース202を介して
ATM網10に対して、ATM端末30からATM端末
31へのVC接続要求を転送する。ATM端末21は、
ATM網10から転送された接続要求に従って、ATM
端末31にVC接続要求を行う。
【0016】ATM端末31がVC接続要求に応答する
と、応答情報が、ATM装置21およびATM網10を
介してATM装置20に転送される。ATM装置20に
おいて、ATMスイッチ201は、ATM端末インタフ
ェース204を介してATM端末30に応答情報を送信
する。そして、ATM装置30−ATM装置31間での
通信が開始される。
【0017】このとき、シグナリング手順で、ATM端
末30−ATM装置20間で設定されたVCのVPI/
VCI値はVP1/VC1であり、ATM端末31−A
TM装置21間で設定されたVCのVPI/VCI値は
VP5/VC5であるとする。また、ATM網10−A
TM装置20間で設定されたVCのVPI/VCI値は
VP2/VC2であり、ATM網10−ATM装置21
間で設定されたVCのVPI/VCI値はVP4/VC
4であるとする。
【0018】ATM装置20において、CPU206
は、メモリ内のマッピングテーブルを参照し、着側端末
であるATM端末31のATMアドレス、およびATM
端末31を接続しているATM装置21のATMアドレ
スから、ATM装置21のISDNアドレスを得る。図
4に示す例では、ATM端末31のATMアドレスがa
aaaでったとすると、aaaaからATM装置21の
ATMアドレスssssが得られ、さらに、ATM装置
21のATMアドレスssssからISDNアドレスx
xxxが得られる。
【0019】また、CPU206は、メモリ207内の
迂回情報テーブルに、図5に示すように、ATM端末3
0のVC情報であるVP1/VC1を設定する。さら
に、ATM端末31のATMアドレスaaaa、ATM
装置21のATMアドレスssss、およびISDNア
ドレスxxxxを設定する。
【0020】通信中にATM網10において障害が発生
すると、ATM網インタフェース202は、その障害を
検出する。そして、CPU206に障害が発生したこと
を通知する。すると、CPU206は、迂回情報テーブ
ルをサーチする。そして、ATM端末30とのVCが設
定されていることを知る。
【0021】その場合、CPU206は、VC情報、着
側端末のATM端末31のATMアドレス、および着側
端末に接続されているATM装置21のISDNアドレ
スを迂回情報テーブルから読み出す。そして、ISDN
インタフェース203は、読み出したATM装置21の
ISDNアドレスにもとづいて、ISDN網11に対し
て発呼および接続要求を行う。
【0022】ATM装置21において、ISDNインタ
フェース213は、ISDN網11からの着信要求に応
答し呼接続制御を行う。呼接続が完了すると、ATM装
置20のCPU206は、ISDNインタフェース20
3を介して、ISDNのユーザ/ユーザインタフェース
を使用して、ATM端末31のATMアドレスを通知す
ることによって、ここで設定した呼がATM端末31へ
の接続であることをATM装置21に通知する。
【0023】また、CPU206は、ATM装置21と
ISDN回線を介してネゴシエーションを行い、ISD
N網10を流れるセルにおけるVPI/VCI値を決定
する。ここで、VPI/VCI値はVP3/VC3に決
定されたとする。
【0024】その後、ATM端末30からのセルは、A
TMスイッチ201でVPI/VCI値がVP3/VC
3に変換されてISDNインタフェース203に出力さ
れる。ISDNインタフェース203は、ATMスイッ
チ201から入力されたセル信号をISDNのBチャネ
ルにマッピングしてISDN網11に送出する。
【0025】また、ISDN網10のBチャネルにマッ
ピングされて受信したセルデータは、ISDNインタフ
ェース203で取り出され、ATMスイッチ201に入
力される。ATMスイッチ201は、入力セルのVPI
/VCI値をVP1/VC1としてATM端末30に転
送する。
【0026】ATM装置31でも、ATMスイッチ21
1は、ISDN網10を流れるセルにおけるVPI/V
CI値を決定する。そして、ATM装置30と同様に動
作して、ISDN網10のBチャネルで受信したデータ
をVP5/VC5のセルとしてATM端末31に転送す
るとともに、ATM端末31からのセルをISDNのB
チャネルに乗せてISDN網10に送出する。
【0027】このように、ISDN網10を流れるセル
におけるVPI/VCI値を決定することによって、A
TM端末20−ATM端末21間のVCが保持された状
態になる。従って、ATMスイッチ201,211は、
ATM網10を介して通信を行っているのと同様な処理
によってセル転送を継続することができる。
【0028】ATM網10の障害が復旧すると、ATM
装置20において、ATM網インタフェース202がそ
のことを検出する。そして、障害が復旧したことをCP
U206に通知する。CPU206は、その通知を受け
ると、迂回情報テーブルからATM装置21のATMア
ドレスを読み出して、ATMスイッチ201に対して再
度VC接続要求を行うことを指示する。ATMスイッチ
201は、その要求に応じて、ATM網10経由でVC
設定接続制御を行う。
【0029】ATM装置21からの応答情報がATMス
イッチ201で受信されると、ATM装置21に対して
ATM端末31のATMアドレスを通知することによっ
て、設定されたVCはATM端末30からATM端末3
1への接続であることを通知する。
【0030】そして、ATM装置20は、ATM端末3
0−ATM装置20間のVCと、ATM網10−ATM
装置20間のVCを設定する。また、ATM装置21
は、ATM端末31−ATM装置21間のVCと、AT
M網10−ATM装置21間のVCを設定する。そし
て、ATM装置20は、ISDN網11を介して接続し
ていた呼を切断する。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ATM
装置を、パケットのセルへの分解およびセルからパケッ
トへの組み立てを行うゲートウェイ/PADと、ISD
N回線と接続するためのISDNインタフェースと、各
ATM端末のATMアドレス、そのATM端末を接続す
るATM装置のATMアドレスおよびそのATM装置の
ISDNアドレスの関係が設定されたマッピングテーブ
ルと、通信中にATM網に障害が生じたときにISDN
回線を介したコネクションにおけるVPI/VCI値を
決定する迂回コネクション設定手段とを備えた構成にし
たので、ATM網において障害が発生した場合に、AT
M端末間のVCの確保が継続されATM端末間の通信を
継続することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるATM装置を含む通信システム
の一構成例を示すシステム構成図である。
【図2】 ATM装置20の一構成例を示すブロック図
である。
【図3】 ATM装置21の一構成例を示すブロック図
である。
【図4】 マッピングテーブルの一構成例を示す説明図
である。
【図5】 迂回情報テーブルの一構成例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 ATM網 11 ISDN網 20,21 ATM装置 30,31 ATM端末 201,211 ATMスイッチ 202,212 ATM網インタフェース 203,213 ISDNインタフェース 204,214 ATM端末インタフェース 205,215 ゲートウェイ/PAD 206,216 CPU 207,217 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−202894(JP,A) 特開2000−31962(JP,A) 特開 平4−351046(JP,A) 特開 平4−37240(JP,A) 特開 平3−106234(JP,A) 特開 平8−251285(JP,A) 特開 平8−204820(JP,A) 特開 平8−204821(JP,A) 特開 平10−13533(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28 H04M 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM端末からの要求に応じてATM網
    を介するコネクションを設定するATM装置において、パケットのセルへの分解およびセルからパケットへの組
    み立てを行うゲートウェイ/PADと、 ISDN回線と接続するためのISDNインタフェース
    と、 各ATM端末のATMアドレス、そのATM端末を接続
    するATM装置のATMアドレスおよびそのATM装置
    のISDNアドレスの関係が設定されたマッピングテー
    ブルと、 通信中にATM網に障害が生じたときに、ISDN回線
    を介したコネクションにおけるVPI/VCI値を決定
    する迂回コネクション設定手段と、 ATM網に障害が生ずる前に設定されていたコネクショ
    ンを示す情報、相手側のATM端末のATMアドレス、
    そのATM端末を接続する相手側ATM装置のATMア
    ドレスおよび相手側ATM装置のISDNアドレスを記
    憶する迂回情報テーブル設定手段とを備え、 ISDNインタフェースは、ATM端末側からのセルを
    ISDN回線のタイムスロットにマッピングして送出す
    るとともに、ISDN回線のタイムスロットにマッピン
    グされて受信したセル信号を取り出しATM端末側への
    セルに転送し、 迂回コネクション設定手段は、迂回情報
    テーブル設定手段が記憶しているISDNアドレスを用
    いてISDN回線における呼接続制御を行う ことを特徴
    とするATM装置。
  2. 【請求項2】 迂回コネクション設定手段は、迂回情報
    テーブル設定手段が記憶している相手側のATM端末の
    ATMアドレスを、ISDNのユーザ/ユーザインタフ
    ェースで相手ATM装置に通知する 請求項1記載のAT
    M装置。
  3. 【請求項3】 ATM網が障害から復旧すると、迂回情
    報テーブル設定手段が記憶している相手側ATM装置の
    ATMアドレスにもとづいてATM網を介したコネクシ
    ョンを再設定する 請求項2記載のATM装置。
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