JP3232967B2 - 移動計画監視装置 - Google Patents

移動計画監視装置

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JP3232967B2
JP3232967B2 JP21371195A JP21371195A JP3232967B2 JP 3232967 B2 JP3232967 B2 JP 3232967B2 JP 21371195 A JP21371195 A JP 21371195A JP 21371195 A JP21371195 A JP 21371195A JP 3232967 B2 JP3232967 B2 JP 3232967B2
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真巳 小渕
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動計画監視装置、
特に旅行者が立てた移動計画に対する実際の移動状況を
監視する移動計画監視装置の関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の高機能化に伴い、ナビゲー
ション装置を初めとする各種運転補助装置が開発され、
搭載されている。一方、パーソナルコンピュータ等の情
報機器も小型化、高性能化が進み、該情報機器を用いて
様々なサービスを受けられるようにしたシステムも開発
されている。そして、前記ナビゲーション装置と情報機
器とを組み合わせて、さらに快適な運転を実現するシス
テムも提案されている。更に、そのようなナビゲーショ
ン装置は車両に搭載されるだけでなく、持ち運び可能な
可搬型パーソナルコンピュータとも組み合わされ、歩行
や電車等での移動の際でも旅行者(利用者)の移動を補
助するようなシステムとしても提案されている。
【0003】例えば、特開平4−213761号公報に
開示された車載端末からの予約システムにおいては、複
数のサービス施設の位置情報、道路の渋滞情報、車両の
位置情報、道路地図情報及び車両搭乗者の施設利用目
的、利用希望時刻等に基づいて、サービス施設を特定す
ると共に、そのサービス施設への到着予想時刻を算出す
る構成が提案されている。この構成によれば、利用者の
入力した利用目的時刻と現在時刻とから利用希望時刻ま
での所要時間を算出し、この所用時間と道路の渋滞情報
から希望時刻までに到着可能な距離を算出する。そし
て、この距離情報に基づいて到達可能な地名を割り出
し、情報センタに送信する。情報センタでは、このデー
タに基づいて該当するサービス施設リストを作成し、車
両に回答する。利用者は表示されたリストから所望の施
設を選択し、情報センタに送信する。情報センタでは、
このデータを受信すると、選択されたサービス施設に対
して到着時刻と共に、必要な予約等を行う。すなわち、
複数の情報に基づいて、利用者の要望と一致する最適な
目的地及び最適なサービスを受けることができるサービ
ス施設の選択を行うことが可能になり快適なドライブを
実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の移動を
行う場合、交通状況や天候の変化に伴って、渋滞が発生
したり、解消したりして、予定していた施設到着時刻が
大きくずれてしまう場合がある。このような場合、到着
が遅れれば、予定していたサービスを受けることができ
ず、また到着が早すぎれば、目的地に着いてからサービ
ス開始時刻まで無駄な時間を過ごさなければならず、サ
ービスをスムーズに受けることができないばかりか、出
発時の計画が無駄になってしまうと共に、この後の計画
にも大きく影響を及ぼしてしまう。そのため、計画した
予定、特に移動計画が予定通りに遂行されているか否か
を利用者はできるだけ早く知りたいという要望がある。
このような場合、選択されたサービス施設に目的の時間
までに到着するための移動計画と車両の実際の移動状況
とを比較することによって、車両の移動が移動計画から
逸脱したか否か、つまり、目的の時間に目的地に到着で
きるか否かの判定行い、移動計画から逸脱している場
合、その結果を移動途中の利用者に警告することが考え
られる。この移動計画からの逸脱判定は、目的地の到着
予定時間に基づいて行うことができるが、目的地の性質
によって、到着予定時刻を厳守しなければならない場合
や厳守する必要のない場合が存在する。この結果、必要
以上に逸脱判定が厳しく行われ利用者に計画遂行が不可
能であると錯覚させたり、逆に逸脱判定が甘過ぎ、目的
地に到着してもサービスを受けることができない等の不
都合が生じ、利用者の望む適切な逸脱判定ができないと
いう問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、目的地の性質に応
じた適切な逸脱判定を行い、旅行者に計画遂行の成否の
誤認を起こさせることのない信頼性の高い移動計画監視
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、旅行者の移動が移動計画から逸脱し
ているか否かを監視する移動計画監視装置であって、現
在地から目的地までの旅行者の移動計画を取得する移動
計画取得手段と、前記目的地の利用目的毎に旅行者の到
着許容時間を示す許容データを保持するデータ保持手段
と、前記許容データに基づいて、旅行者の移動状況が前
記移動計画から逸脱しているか否か判定する逸脱判定閾
値を算出する閾値算出手段と、を有し、目的地に応じた
到着許容時間に基づいて逸脱判定閾値を変更し逸脱判定
の厳密度を調整することを特徴とする。
【0007】ここで、移動計画取得手段が取得する移動
計画とは、例えば旅行者(利用者)が入力する目的地に
対する要望情報(サービス利用施設や利用希望時刻等)
とその目的地までの渋滞状況等の交通状況及び天候等の
情報に基づいて決定される経路計画であり、主要ポイン
ト(例えば、交差点や高速道路のインターチェンジ)ま
での距離とその通過時刻等を含むものである。この移動
計画は旅行者が各種情報を収集してパーソナルコンピュ
ータ等を用いて作成してもよいし、交通情報やサービス
施設情報を有する情報センタに必要条件を送り、情報セ
ンタで作成してもらった移動計画を返送してもらっても
よい。また、前記許容データは、サービスを受けるため
の制約条件を含むデータであって、例えば、食事の予約
やコンサートの開演時間のように、サービス開始時刻が
決まっている場合、前記許容データの時間的許容時間は
少なく設定され、ホテルのチェックインや景勝地見学等
のようにサービス開始時刻に制約がない(少ない)場
合、前記許容データの時間的許容は多く設定されてい
る。また、逸脱判定閾値とは移動計画から利用者(旅行
者)の実際の移動状況がどの程度離れたら逸脱と判定す
るかを定めたものである。
【0008】すなわち、移動計画取得手段で得た移動計
画に対して、目的地に関する到着許容時間を示す許容デ
ータに基づいて逸脱判定閾値を決定し、目的地に対して
到着許容時間がない場合、厳しい逸脱判定閾値が設定さ
れ逸脱判定が行われる。また、目的地に対して到着許容
時間がある場合、甘い逸脱判定閾値が設定され逸脱判定
が行われる。従って、目的地の性質に応じた最適な逸脱
判定閾値が設定され、旅行者に計画遂行の成否の誤認を
起こさせることなく、適切な逸脱判定を行うことができ
る。
【0009】前記目的を達成するために、第2の発明
は、第1の発明において、前記移動計画は目的地までの
経路において、1以上の経由地の指定が可能であり、前
記データ保持手段は目的地の許容データに加え経由地の
許容データを有し、前記閾値算出手段は目的地または経
由地の1以上に到着時刻厳守地がある場合、該到着時刻
厳守地より前の経由地に対する逸脱判定閾値を前記到着
時刻厳守地の許容データに基づいて決定し、逸脱判定の
厳密度を強化する閾値変更手段を有することを特徴とす
る。
【0010】閾値変更手段が到着時刻厳守地より前の経
由地に対する逸脱判定閾値を到着時刻厳守地の許容デー
タに基づいて変更することによって、移動計画全体に対
する逸脱判定の厳密度が均一化され、突然、逸脱判定の
厳密度が厳しくなることがなくスムーズな逸脱判定を行
い、移動計画監視装置の信頼性が向上する。
【0011】前記目的を達成するために、第3の発明
は、第2の発明において、前記閾値変更手段が逸脱判定
閾値を変更した経由地の中に滞在時間短縮可能地がある
場合、滞在時間短縮可能地の短縮可能時間に応じて、滞
在時間短縮可能地に対する逸脱判定閾値を再度変更して
逸脱判定の厳密度を緩和することを特徴とする。
【0012】滞在時間短縮可能地とは、移動計画では経
由地における滞在時間を所定時間確保しているが、その
時間を短縮することが可能である地点をいう。この短縮
時間を考慮して滞在時間短縮可能地に対する逸脱判定閾
値を再度変更して逸脱判定の厳密度を緩和することによ
って、移動計画にさらに対応した逸脱判定の厳密度を設
定することが可能で、さらに移動計画監視装置の信頼性
が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づき説明する。
【0014】図1は、本実施形態の移動計画監視装置を
車両100に備えた例であり、車両100と各種情報の
交換を行う交通情報センタ200との関連が示された概
念図である。
【0015】前記車両100はナビゲーション装置10
aを備えた車載端末10bを搭載している。この車載端
末10bは移動計画取得手段として利用者の所望する移
動計画を作成する作成機能や電話回線や各種通信回線に
接続可能な交通情報取得手段を含む通信手段10cを介
して交通情報や移動計画等の様々な情報のやり取りを行
う通信制御機能、また、作成した移動計画と現在の車両
100の位置との比較を行い移動計画からの逸脱判定を
行ったり様々な処理を行う処理機能等を有している。
【0016】一方、情報センタ200には、前記車両1
00の通信手段10cとの通信の制御を行う通信制御装
置12aと、各情報提供者(IP)14a,14bから
の情報をデータとして蓄えるデータ保持手段としてのデ
ータベース12bと、通信制御装置12aやデータベー
ス12bから供給される各種データに基づいて、所定の
データ処理を行う処理装置12cを備えている。前記情
報提供者14a,14bは、例えば民間情報会社であっ
たり、旅行会社であり、旅行者(移動計画監視装置の利
用者)が必要とする交通情報やサービス施設情報を有
線、無線を問わず情報センタ200に提供する。
【0017】本実施形態の特徴的事項は、作成した移動
計画と現在の旅行者の位置との比較を行い移動計画から
逸脱ているか否かの判定を行う場合、目的地の性質(目
的地におけるサービスの利用内容等)に応じて、逸脱判
定の厳密度を調整して、判定を行うところである。
【0018】前記車両100に搭載された車載端末10
bに、旅行者(利用者)が所望する移動目的地やそれに
対する要望情報、例えば利用するサービス施設や利用希
望時刻、滞在時間等を入力することにより、図2に示す
ような移動計画300が作成される。なお、移動計画3
00は情報センタ200に必要条件を送信することによ
って作成してもらい送信してもらう場合と、情報センタ
200から必要な情報を入手して車載端末10bで作成
する場合とがある。この移動計画300は、現在位置O
(出発地点)と目的地D及び、その中間の主要ポイン
ト、例えば交差点や高速道路のインターチェンジ、休憩
場所、景勝地、遊園地(図2中のA,B,C)等と共
に、安全かつ経済的な運転を行って目的の時間に目的地
Dに到着するために各地点A,B,Cを通過しなければ
ならない時刻(時間)が関連付けて表示されている。な
お、図2において、主要ポイントとして示された地点
A,B,Cは目的地Dに到達するまでの経由地を示した
もので、例えば、地点Aには25分、地点B,Cにはそ
れぞれ30分程度滞在することを示している。
【0019】一方、情報センタ200のデータベース1
2bには交通情報やサービス内容等のサービス施設情報
の他に、サービス開始時間に時間的制約があるか否かを
示す旅行者の到着許容時間(許容データ)が蓄積されて
いる。この許容データはサービス施設毎に標準的に定め
られた標準許容データと旅行者が任意に決定する任意許
容データとがある。前記標準許容データは予め決められ
た目的地毎のデータで、例えばサービス内容がスポーツ
観戦や観劇の場合はサービス開始時までにサービス施設
である目的地に着かなければならないので、許容データ
は遅れ側到着許容時間を少なく設定している。例えば、
目的地を『K劇場で観劇』とすると、それに対応する遅
れ側到着許容時間の少ない許容データが示される。逆に
サービス内容が景勝地の見学やホテルのチェックインの
場合は目的地に到着しさえすればサービスを受けること
ができるので、許容データは遅れ側到着許容時間を多く
設定している。例えば、目的地を『Iホテルチェックイ
ン』とすると、それに対応する遅れ側到着許容時間の多
い許容データが示される。また、前記任意許容データは
標準許容データに旅行者が修正を加えて作成するもので
ある。例えば、目的地を『P駅乗車』とすると、列車の
発車時刻に合わせて、駅の標準許容データによって到着
許容時間は遅れ側“ゼロ”に設定されるが、後続の列車
が20分後にあり、この列車でも乗車可能な場合は許容
データを例えば遅れ側“15分”に修正して任意許容デ
ータを作成することができる。また、サービス内容が観
光地の場合、営業時間がある場合でも営業時間内に目的
地に到着すればサービスを受けることができるので、観
光地の標準許容データによって、到着許容時間は到着希
望時刻の前後に例えば“1時間”に設定されるが、その
観光地で他の旅行者と待ち合わせがある等の理由によ
り、遅れが許されない場合は到着許容時間を遅れ側に例
えば“10分”に設定することができる。
【0020】情報センタ200で作成された移動計画3
00と目的地毎の許容データとに基づいて、車両100
(旅行者)の移動状況が前記移動計画から逸脱している
か否か判定する逸脱判定閾値の算出を行うが、その算出
手順を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0021】まず、車両100に搭載された車載端末1
0bに、旅行者(利用者)が所望する移動目的地やそれ
に対する要望情報、例えば利用するサービス施設や利用
希望時刻、また経由地やその経由地の最小滞在時間等を
入力する(S400)。情報センタ200では入力され
た情報に基づいて移動計画300(図2参照)を作成す
る(S401)。そして、作成された移動計画300の
目的地の許容データ(到着許容時間)に基づき目的地D
に対する基本となる逸脱判定閾値を算出する(S40
2)。次に、経由地の中に到着時刻厳守地があるか否か
を判定する(S403)。到着時刻厳守地とは、特別な
サービスを受けるためや交通規制等のため到着または通
過が遅れれば、移動計画に影響を与えてしまうような地
点で、必ずその時刻までその地点を通過しなければなら
ない地点をいう。もし、移動計画300の中に到着時刻
厳守地がない場合、(S402)で算出した逸脱判定閾
値を確定する(S410)。例えば、移動計画300に
対して図4(a)に示すような逸脱判定閾値302a,
302bを確定する。この逸脱判定閾値302a,30
2bは処理装置12cに含まれる閾値算出手段によって
算出される。前記逸脱判定閾値302aは移動計画30
0に対する遅れ側の逸脱判定を行うためのものであり、
逸脱判定閾値302bは移動計画300に対する進み側
の逸脱判定を行うためのものである。すなわち、車両1
00の移動が前記逸脱判定閾値302a,302bの間
の範囲で行われれば、目的地の到着が遅すぎたり早すぎ
るたりすることなく計画したサービスをスムーズに受け
ることができる。図4(a)は、目的地Dがホテルであ
り、チェックインの時間は任意の時間(例えば、夕方)
に到着すればよい場合を示し、経由地である地点A,
B,Cは景勝地であり、時間的制約がない到着時刻厳守
地でない場合を示している。この場合、ホテルのチェッ
クインは極端に早すぎたり遅すぎたりしなけらばよいの
で、目的地Dであるホテルの到着許容時間は標準許容デ
ータによって、例えば予定到着時刻の前後1時間に設定
されている。処理装置12cの閾値算出手段は目的地D
の許容データと移動計画300に基づいて逸脱判定閾値
302a,302bを算出する。許容データが示す前後
1時間の設定値は、目的地到着が極端に早まったり遅れ
たりしないための甘い時間的制約ということができる。
この時、地点A,B,Cの時間的制約はないが、目的地
Dにおける時間的制約がクリアーできるように地点A,
B,Cに対しても目的地Dと同様な時間的制約が行われ
る。従って、図4(a)の場合、逸脱判定閾値302
a,302bは移動計画300を目的地Dの許容データ
(予定到着時間の前後1時間)に合わせて、全体を遅れ
側及び進み側に1時間ずつ平行移動して作成する。
【0022】また、図4(b)は、目的地Dが劇場であ
り、開演時間の決まった時間的制約のある場合を示して
いる。この場合も経由地である地点A,B,Cは景勝地
や休憩地であり、時間的制約がない場合を示している。
目的地Dに予定到着時刻までに到着しなければ、サービ
ス(例えば劇場に入場)を受けることができないため遅
れ側の標準許容データは、ほぼ“ゼロ”に設定されてい
る。この許容データに基づいて厳しい時間的制約が行わ
れる逸脱判定閾値304aが算出される。すなわち、図
4(a)と同様に、地点A,B,Cの時間的制約がない
ため、目的地Dにおける時間的制約がクリアーできるよ
うに地点A,B,Cの遅れ側に対して、目的地Dと同様
な厳しい時間的制約が行われる。一方、進み側の標準許
容データは、目的地に極端に早く到着しない程度に、例
えば到着予定時刻を基準に1時間程度の標準許容データ
が設定されている。また、地点A,B,Cに対しては目
的地Dの進み側と同様に甘い時間的制約が行われ、逸脱
判定閾値304bが算出される。
【0023】このように、目的地に応じて定められた許
容データに基づいて逸脱判定閾値が決定され、目的地に
対して到着許容時間がない場合、厳しい逸脱判定閾値が
算出され逸脱判定が行われ、目的地に対して到着許容時
間がある場合、甘い逸脱判定閾値が算出され逸脱判定が
行われる。従って、目的地の性質に応じた最適な逸脱判
定を行うことが可能になり、旅行者に計画遂行の成否の
誤認を起こさせることがなくなる。
【0024】次に、(S403)で経由地の中に到着時
刻厳守地があると判断された場合、到着時刻厳守地の許
容データに基づいて、その到着時刻厳守地より前の経由
地に対する逸脱判定閾値を図4(b)と同様に厳しくす
る(S404)。例えば、目的地D及び地点B(経由
地)は時間的制約がないが、地点A,Cは交通規制等の
為に時間的制約のある到着時刻厳守地であった場合、地
点C到着までは厳しい逸脱判定を行う必要がある。その
ため、目的地Dの許容データに関わりなく到着時刻厳守
地である地点Cの許容データによって、図5(a)に示
すように、地点Cより前の遅れ側の逸脱判定閾値が算出
され、逸脱判定閾値306aが決定される。一方、進み
側の逸脱判定閾値は図4(b)と同様に、目的地Dに極
端に早く到着しない程度に、甘い時間的制約が行われ、
逸脱判定閾値306bが算出される。
【0025】続いて、逸脱判定閾値を厳しくした経由地
の中に滞在短縮可能地があるか否かの判断が行われる
(S405)。滞在短縮可能地とは、移動計画300で
は経由地における滞在時間を例えば買い物のため所定時
間、例えば1時間確保しているが、その時間を20分に
短縮することが可能である地点をいう。(S405)に
おいて、滞在短縮可能地がないと判断されたら、(S4
04)で算出した逸脱判定閾値を確定する(S41
0)。もし、滞在短縮可能地がある場合、滞在時間短縮
可能地に対する逸脱判定閾値を短縮可能時間に基づいて
短縮する(S406)。例えば、図5(b)に示すよう
に、目的地D及び地点B(経由地)は時間的制約がない
が、地点A,Cが時間的制約のある到着時刻厳守地であ
った場合、(S404)において、地点Cより前の遅れ
側の逸脱判定閾値は厳しく設定される。しかし、地点B
が1時間に設定された滞在時間を20分に短縮できる滞
在時間短縮可能地であった場合、短縮可能時間40分を
地点Bに対する許容時間と見なすことが可能である。し
たがって、地点Bに対する時間的制約を短縮可能時間に
基づいて緩和して(図5(b)の地点A−B間)、逸脱
判定閾値308aを算出する。なお、この短縮時間は経
由地の最小滞在時間として移動計画作成時に入力された
ものである。一方、進み側の逸脱判定閾値は到着時刻厳
守地や滞在時間短縮可能地に影響されることなく、目的
地Dに極端に早く到着しない程度に、甘い時間的制約が
行われ、逸脱判定閾値308bが算出され、逸脱判定閾
値が確定する(S410)。
【0026】車両100は、作成された逸脱判定閾値を
情報センタから通信手段10cを介して受けとり、車載
端末10bはナビゲーション装置10a等を利用して車
両100の現在位置が逸脱判定閾値で挟まれた範囲内に
あるか否かの判断を行い、車両100の移動が移動計画
300から逸脱したか否か判定を行う。もし、車両10
0が移動計画300から逸脱したと判断したら車載端末
10bは、利用者に対して逸脱警告をアラームやディス
プレー表示等の警告手段を用いて行う。利用者は、この
警告に基づいて、経路や目的地、予約の変更や修正を行
うことになる。
【0027】このように目的地毎の到着許容時間に応じ
て、逸脱判定閾値を調整することによって、目的地に対
して到着許容時間がない場合、つまり、必ず予定時刻に
目的地に到着しなければならない場合、移動経路中で厳
しい逸脱判定が行われ、移動計画からの逸脱を旅行者に
知らせる。また、目的地に対して到着許容時間がある場
合、つまり、目的地に到着しさえすればよい場合、甘い
逸脱判定が行われ、必要以上に逸脱警告をせず旅行者に
不快感を与えない。従って、旅行者に計画遂行の成否の
誤認を起こさせることなく、適切な逸脱判定を行うこと
のできる。
【0028】また、経由地の中に到着時刻厳守地がある
か否かによって、逸脱判定閾値の調整を行って、逸脱判
定の厳密度の均一化を行うことによって、突然、逸脱判
定の厳密度が厳しくなることがなくスムーズな逸脱判定
を行い、移動計画監視装置の信頼性が向上指せることが
できる。さらに、到着時刻厳守地に応じて調整した逸脱
判定閾値を滞在時間短縮可能地の短縮時間に基づいて緩
和調整することによって、移動計画にさらに対応した逸
脱判定の厳密度を設定することが可能で、さらに移動計
画監視装置の信頼性が向上する。
【0029】なお、本実施形態においては、許容データ
の保持や移動計画の作成、逸脱判定閾値の算出等を情報
センタ側で行う例を示したが、車両の車載端末に目的地
毎の許容データを保持するデータ保持手段を設け、移動
計画の作成、逸脱判定閾値の算出を行うようにしてもよ
い。
【0030】また、本実施形態においては、理解を容易
にするため図4や図5において、逸脱判定閾値を移動計
画と平行に設定したが、目的地や経由地の性質の応じて
その傾きは任意に選択できるようにしてもよい。
【0031】また、本実施形態の移動計画監視装置を可
搬型パーソナルコンピュータや携帯情報端末(電子手
帳)に搭載させ、旅行者が歩行や電車等で移動した場合
でも、移動計画を監視できるように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
目的地や経由地の性質に応じた適切な逸脱判定を行うこ
とができるので、目的地に対して到着許容時間がない場
合、厳しい逸脱判定が行われ、目的地に対して到着許容
時間がある場合、甘い逸脱判定が行われる。従って、旅
行者に計画遂行の成否の誤認を起こさせることなく、適
切な逸脱判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態のシステム構成図であ
る。
【図2】 本発明に係る実施形態の移動計画を説明する
説明図である。
【図3】 本発明に係る実施形態の逸脱判定閾値の算出
を説明するフローチャートである。
【図4】 目的地の到着許容時間に応じて決定した逸脱
判定閾値を説明する説明図である。
【図5】 経由地に到着時刻厳守地や滞在時間短縮可能
地が含まれる場合の逸脱判定閾値を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
10a ナビゲーション装置、10b 車載端末、10
0 車両、200 情報センタ、300 移動計画、3
02a〜308a,302b〜308b 逸脱判定閾
値。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旅行者の移動が移動計画から逸脱してい
    るか否かを監視する移動計画監視装置であって、 現在地から目的地までの旅行者の移動計画を取得する移
    動計画取得手段と、 前記目的地の利用目的毎に旅行者の到着許容時間を示す
    許容データを保持するデータ保持手段と、 前記許容データに基づいて、旅行者の移動状況が前記移
    動計画から逸脱しているか否か判定する逸脱判定閾値を
    算出する閾値算出手段と、 を有し、 目的地に応じた到着許容時間に基づいて逸脱判定閾値を
    変更し逸脱判定の厳密度を調整することを特徴とする移
    動計画監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動計画監視装置におい
    て、 前記移動計画は目的地までの経路において、1以上の経
    由地の指定が可能であり、 前記データ保持手段は目的地の許容データに加え経由地
    の許容データを有し、 前記閾値算出手段は目的地または経由地の1以上に到着
    時刻厳守地がある場合、該到着時刻厳守地より前の経由
    地に対する逸脱判定閾値を前記到着時刻厳守地の許容デ
    ータに基づいて決定し、逸脱判定の厳密度を強化する閾
    値変更手段を有することを特徴とする移動計画監視装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動計画監視装置におい
    て、 前記閾値変更手段が逸脱判定閾値を変更した経由地の中
    に滞在時間短縮可能地がある場合、滞在時間短縮可能地
    の短縮可能時間に応じて、滞在時間短縮可能地に対する
    逸脱判定閾値を再度変更して逸脱判定の厳密度を緩和す
    ることを特徴とする移動計画監視装置。
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